MENU

『ラ・ラ・ランド』の世界へ。ロサンゼルスで夢を追う、感動のロケ地巡り完全ガイド

夢を追う人々が集う街、ロサンゼルス。その眩い光と、時に心に影を落とす切なさを、美しい音楽とダンスで見事に描き出した映画『ラ・ラ・ランド』。アカデミー賞を席巻したこの傑作は、多くの人々の心に深く刻まれていることでしょう。スクリーンに映し出されたロマンチックな風景の数々は、単なる背景ではなく、ミアとセバスチャンの物語を彩る重要な登場人物でした。今回は、そんな彼らの夢と恋の軌跡を辿る、ロサンゼルスのロケ地巡りの旅へと皆様をご案内します。この記事を読めば、あなたもきっと次の休暇はLA行きのチケットを探しているはず。さあ、あの感動を追体験する旅の準備を始めましょう。

映画の舞台を巡る旅がお好きなら、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の聖地巡礼完全ガイドも必見です。

目次

旅の始まりに:ロケ地巡りの準備と心得

tabinohajimarini-rokechimegurinoyuubi-to-kokoroe

『ラ・ラ・ランド』のロケ地巡りを最大限に楽しむには、事前の準備が非常に重要です。広大な都市ロサンゼルスを効率的かつ安全に移動するための知識や計画は、旅を一層豊かで充実したものにしてくれるでしょう。ここでは、移動手段や持ち物、心構えなど、実用的な情報をお伝えします。

ロサンゼルスでの最適な移動方法とは

ご存知のように、ロサンゼルスは世界的にも有名な車社会です。ロケ地はハリウッド、ダウンタウン、ハモサビーチ、パサデナなど、広範囲に点在しています。そのため、最も効率的で自由度の高い交通手段はレンタカーでしょう。国際免許証を取得し、日本で事前にレンタカーを予約することを強くおすすめします。予約時には、万が一の事故に備え、対人・対物保険や車両損害補償制度(LDW/CDW)を含むプランを選ぶと安心です。現地の交通ルール、特にカープールレーン(複数人乗車専用レーン)や赤信号時の右折可(禁止の標識がない場合)といった日本との違いをあらかじめ理解しておきましょう。カーナビやスマホの地図アプリは必須ですが、電波の届きにくいエリアを想定し、オフラインでも使える地図アプリをダウンロードしておくのがおすすめです。

一方、渋滞の激しい時間帯や駐車場の確保が難しい都心部では、公共交通機関の利用も有効な選択肢となります。ロサンゼルスの地下鉄やバス路線(Metro)は年々充実しており、主要な観光スポットへのアクセスも可能です。TAPカードというICカードを購入すれば乗降がスムーズに。とはいえ、全てのロケ地を公共交通機関だけで回るのは時間的に厳しい面があります。予算や時間を考慮しつつ、レンタカーと配車サービス(UberやLyft)、公共交通機関をうまく組み合わせるのが賢い旅といえるでしょう。

夢の舞台を巡るおすすめモデルコース

広大なロサンゼルスで効率よくロケ地を訪れるために、いくつかのモデルコースを提案します。ご自身の滞在期間や関心に応じて調整してみてください。

1日集中コース:主要なロマンチックスポットを巡る

時間が限られている方にぴったりのコース。ダウンタウンとグリフィス公園周辺を中心に回ります。

  • 午前:ダウンタウンLAへ。映画序盤の二人のデートシーンに登場する「グランド・セントラル・マーケット」で活気ある朝食を楽しみ、そのすぐ隣の「エンジェルス・フライト」に乗って、あのロマンチックなシーンを体感しましょう。
  • 午後:車でハリウッド方面へ移動。「ワーナー・ブラザーズ・スタジオ」のツアーに参加し、ミアが働いたカフェのセットを見学します(事前予約が必要です)。
  • 夕方から夜:旅のハイライト「グリフィス天文台」へ。夕暮れ時に訪れて、「A Lovely Night」のダンスシーンが撮影された丘からの絶景を満喫。日没後は天文台からロサンゼルスの宝石のような夜景を堪能しましょう。プラネタリウムの上映時間も事前にチェックしておくと良いです。

2日間満喫コース:海岸線から郊外までめぐる旅

より深く『ラ・ラ・ランド』の世界観に浸りたい方におすすめのプランです。

  • 1日目:午前中は1日集中コースと同様にダウンタウンを散策。午後は車で南へ向かい、ハモサビーチへ。「ハモサビーチ・ピア」を歩きながら、セブが「City of Stars」を歌ったシーンの余韻に浸りましょう。夕暮れ時のビーチはとりわけ美しいです。夜はジャズの聖地「ライトハウス・カフェ」で本場のジャズライブを堪能。
  • 2日目:午前はグリフィス公園を訪問。「グリフィス天文台」だけでなく、ダンスシーンが撮影された「キャシーズ・コーナー」への軽いハイキングも楽しめます。午後はパサデナ方面へ向かい、二人が歩いた「コロラド・ストリート・ブリッジ」を訪問し、その壮大さを感じてください。もし時間に余裕があれば、外観のみですが「リアルト劇場」へも立ち寄ってみては。

快適な旅のための準備と持ち物リスト

ロサンゼルスの気候やロケ地の特徴を踏まえた持ち物リストです。しっかり準備して、快適な旅を目指しましょう。

  • 歩きやすい靴: スニーカーは必須です。グリフィス公園のハイキングや広大なスタジオ見学など、歩く距離が多くなります。
  • 羽織りもの: カリフォルニアは日中と朝晩の気温差が大きいことで有名。特にグリフィス天文台の夜や海辺のハモサビーチでは、夏でも肌寒いことがあります。薄手のカーディガンやパーカーが役立ちます。
  • 日焼け止めグッズ: 日差しが強いため、サングラス、帽子、日焼け止めは必ず準備してください。
  • カメラと予備バッテリー: 映画の一場面のような写真を残すために、スマホだけでなくカメラの持参がおすすめ。さらに、バッテリー切れ回避のためモバイルバッテリーも必携です。
  • 身分証明書: レンタカーの利用や、ライトハウス・カフェなどでの飲酒時に年齢確認を求められます。コピーではなくパスポートなどの原本を携帯しましょう。
  • 現金とクレジットカード: アメリカはカード社会ですが、小規模なお店やマーケットでは現金のみの場合もあります。少額の現金と、VisaやMastercardなど使えるカードを複数枚用意しておくと安心です。
  • 『ラ・ラ・ランド』サウンドトラック: スマホにダウンロードしておけば、ロケ地へ向かう車内やその場で聴くことができ、感動が何倍にも膨らみます。

物語のプロローグ:あの鮮烈なオープニングシーンの舞台裏

映画の冒頭で、多くの人の心を一気に掴んだハイウェイでの長回しミュージカルシーン「Another Day of Sun」。あの力強く躍動するシーンが、私たちの物語のスタートを華やかに告げています。

ジャッジ・ハリー・プレガーソン・インターチェンジ

この印象深いオープニングシーンの舞台となったのは、ロサンゼルス南部に位置するフリーウェイ110号線と105号線が交差する「ジャッジ・ハリー・プレガーソン・インターチェンジ」です。空へと伸びる多重構造の高速道路が複雑に重なり合うこの場所は、まさにロサンゼルスの象徴的な風景の一つです。

撮影は週末の2日間にわたり、実際にこのランプを封鎖して行われました。100台以上の車両と30人を超えるダンサー、さらに多くのエキストラが参加し、真夏の炎天下のもとリハーサルを繰り返したといいます。映画ではCG技術を極力控え、ダンサーたちが実際に車の上で踊るという驚異的な撮影方法が採用されました。このシーンは、ミアとセバスチャンがこれから体験する、夢や希望、時に厳しい現実が交錯するロサンゼルスでの生活を力強く表現しています。

訪問時の注意点と楽しみ方

まず最も重要なのは、ここが高速道路の上であるため、歩行者が立ち入ることは絶対に禁止されているということです。映画と同じ角度で写真を撮ることは不可能ですし、安全面を考慮しても決して試みないでください。この場所を味わう唯一の方法は、レンタカーを借りて実際にインターチェンジを車で通過することにあります。ロサンゼルス国際空港(LAX)からダウンタウンに向かうルートの一部なので、ドライブプランに組み込んでみてはいかがでしょうか。助手席や後部座席から、あのシーンの熱気を感じ取ってください。さらに「Another Day of Sun」のサウンドトラックを大音量で流せば、気分は間違いなく高まるでしょう。とはいえ、運転手はあくまでも安全運転を第一に、運転に集中することをお忘れなく。

二人の運命が交差する場所:ジャズと映画の夢舞台

futari-no-unmei-ga-kousa-suru-basho-jazu-to-eiga-no-yumebutai

ミアとセブ、二人の人生が初めて交わり、それぞれの夢に向かう情熱を映し出す重要な場所が、物語に深みをもたらしています。彼らの軌跡を辿りながら、夢を追うことの輝きと挑戦を感じ取ってみましょう。

ライトハウス・カフェ (The Lighthouse Café)

セバスチャンが心から愛するジャズ。その熱意をミアに語るシーンで登場するのが、ハモサビーチに実在する伝説的なジャズクラブ「ライトハウス・カフェ」です。1949年の開店以来、チェット・ベイカーやマイルス・デイヴィスなど数多くのジャズ界の巨匠が出演し、西海岸ジャズの聖地とも称される場所です。

映画の中では、セブが「誰に好かれないからといって、自分の価値観を変える必要があるのか?」とジャズへの熱い思いをミアにぶつける場面があります。この店は彼の人格の核を象徴する場所として描かれており、店内は映画の雰囲気を残しつつ、歴史の重みを感じる温かな空気に包まれています。壁には往年のジャズミュージシャンの写真が飾られており、訪れただけで心が躍るでしょう。

訪問の際のポイントと楽しみ方

ライトハウス・カフェでは現在もほぼ毎晩ジャズの生演奏が行われています。訪れる際はぜひライブの時間帯を狙いましょう。まず、ライトハウス・カフェ公式サイトでスケジュールを確認してください。人気アーティストの出演時は混雑が予想されるため、早めの来店がおすすめです。予約制度は基本的にないため、開演の少し前に到着し、良い席を確保するのがベストです。

入店時に年齢確認のためID(パスポートなど)の提示を求められる場合がありますので、必ず携帯してください。服装は特に厳しくはありませんが、スマートカジュアルを意識するとより雰囲気を楽しめるでしょう。ドリンクやフードを楽しみながら、本場のジャズに身をゆだねる時間は格別です。セブのようにジャズの魅力に浸ってみてはいかがでしょうか。

リアルト劇場 (Rialto Theatre)

ミアとセブの初デートの舞台となるのが、サウスパサデナにある「リアルト劇場」です。ここで二人はジェームズ・ディーン主演の『理由なき反抗』を鑑賞します。歴史を感じさせる美しい外観とネオンサインが印象的なこの劇場は、1925年に建てられた歴史的建造物です。

映画の中では、二人の距離が縮まるロマンチックなシーンの背景となりましたが、残念ながらリアルト劇場は2010年以降閉館しており、現在は内部への立ち入りができません。老朽化が理由で再開の目途は立っていませんが、スパニッシュ・バロック様式の美しい外観は今なお健在で、外観の見学だけでも十分価値があります。特に夕暮れ時にネオンが点灯されることもあり(不定期)、その時間帯に訪れれば映画のような懐かしい雰囲気を味わうことができるでしょう。

訪問する際は建物の外観を写真に収めるに留め、無断で私有地に立ち入らないようマナーを守りましょう。また、周囲は静かな住宅街ですので、住民への配慮も忘れずにお願いいたします。

ワーナー・ブラザーズ・スタジオ (Warner Bros. Studio)

物語の序盤で、女優を目指すミアがバリスタとして働くカフェ「Lipton’s Cafe」。彼女がコーヒーを持ってスターたちを見つめるこの場所は、バーバンクにある「ワーナー・ブラザーズ・スタジオ」の敷地内にあります。映画内では撮影所のメインストリートに面したカフェとして描かれていますが、これは映画用のセットです。

とはいえ、このスタジオでは数々の名作映画やドラマが実際に撮影されており、その舞台裏を体験できるスタジオツアーが非常に人気を集めています。ミアが夢に描いた映画製作の現場を直に感じられる貴重な機会です。

スタジオツアーの予約方法と当日の流れ

ワーナー・ブラザーズのスタジオツアーは世界中から訪問者があるため、事前のオンライン予約が必須です。当日券もわずかにありますが、ほぼ売り切れのため、必ず公式サイトから予約を済ませてください。

  • 予約手順: 公式サイトにアクセスし、「Studio Tour」「Classics Tour」「Studio Tour Plus」など好きなツアーを選びます。希望日時と参加人数を入力し、クレジットカードで決済すれば予約完了です。予約確認メールを大切に保管してください。
  • 当日の流れ: 予約時間の30分前にはスタジオに到着しましょう。駐車場があり(別途駐車料金必要)、エントランスで予約確認メール(スマホ画面可)と代表者の身分証(パスポートなど)を提示しチェックインします。手荷物検査後、ツアー開始まで待合スペースで待機します。
  • ツアー内容: トラムに乗って広大なスタジオ敷地を巡り、ガイドが多彩な映画の撮影裏話を紹介します。『フレンズ』のセントラル・パークセットや、『バットマン』シリーズのバットモービルなどの展示は映画ファン必見です。『ラ・ラ・ランド』でミアが働いたカフェのセットも案内されます。ツアーの最後には、セット内部を歩いたり小道具に触れられる体験型展示も楽しめます。

注意事項と禁止行為

ツアー中はガイドの指示に必ず従い、立ち入り禁止エリアには入らないでください。写真撮影可能な場所が多いですが、ビデオ撮影やフラッシュ使用が禁止されている場所もあるため注意が必要です。約3時間に及ぶ長丁場となるため、歩きやすい靴での参加が望ましいです。

また、やむを得ず予約したツアーに参加できなくなった場合は、キャンセルポリシーを事前に確認しておきましょう。多くの場合、キャンセルや日程変更に手数料がかかるか返金不可のため、計画は慎重に立てることを推奨します。公式サイトのFAQもあらかじめ確認すると安心です。

恋が魔法に変わる瞬間:ロマンチックな名シーンの舞台

『ラ・ラ・ランド』を語る際に欠かせないのが、二人の恋がめまぐるしく進展する、息を呑むほど美麗なロマンチックシーンの数々です。まるで魔法にかけられたかのようなあの夜の出来事を、改めて追体験してみましょう。

グリフィス天文台 (Griffith Observatory)

この映画の最も象徴的なロケーションといえるのが、「グリフィス天文台」です。ロサンゼルスの街を見渡せる高台に建つこの天文台と、その周辺の公園は、二つの重要なシーンで使われました。

ひとつ目は、パーティーからの帰り道、夜景を背景に二人がタップダンスを繰り広げる「A Lovely Night」のシーン。撮影された場所は、天文台へ向かう坂道の途中にある公園の一部で、現在は「キャシーズ・コーナー」として知られています。ふたつ目は、初デートの場として登場したプラネタリウムで、二人が星空のもとワルツを踊りながら宙に浮かび上がる、幻想的かつ究極にロマンチックなシーンです。

グリフィス天文台は1935年の開館以来、ロサンゼルス市民から愛され続ける象徴的な施設で、天文学に関する展示やプラネタリウム、そして何よりもその展望台からの絶景で知られています。昼間はハリウッドサインを望め、夜には無数の灯りが織り成す星屑のような夜景が広がります。入場無料(プラネタリウムショーのみ有料)という点も、多くの人を惹きつける理由のひとつです。

訪問に適した時間帯と注意事項

グリフィス天文台を訪れるなら、ミアとセブと同様に夕暮れから夜にかけての時間帯がおすすめです。空がオレンジ色から深い青へ移り変わるマジックアワーの美しさは格別。ただし、この時間帯は最も混雑しやすく、特に週末は天文台へ続く道路が渋滞し、駐車場の確保が難しくなります。

  • アクセスのポイント: 車で訪れる場合は充分な余裕をもって、早めの到着を目指しましょう。山麓の駐車場に停めてDASHバス(Observatory/Los Feliz線)を利用し天文台まで登る方法も賢明です。公共交通機関の場合は、地下鉄Red LineのVermont/Sunset駅でDASHバスに乗り換えてアクセスできます。
  • 服装と持ち物: 特に厳しい服装規定はありませんが、高台のため夜は予想以上に冷え込みます。夏でも必ず羽織るものを持参しましょう。夜景撮影をする方は三脚があると便利ですが、混雑時は周囲への配慮が必要です。天文台内やプラネタリウムでのフラッシュ撮影は禁止されています。
  • プラネタリウムのチケット購入: 「Signs of Life」プラネタリウムショーは非常に人気が高いため、チケットは現地の先着順購入のみとなります。見たい回がある場合は、到着し次第まずチケット窓口へ向かうことをおすすめします。チケットの取り扱いや上映スケジュールは、グリフィス天文台公式サイトで事前に確認しておくと安心です。

キャシーズ・コーナー (Cathy’s Corner)

「A Lovely Night」のダンスシーンで登場する、あのベンチと街灯のある丘は、グリフィス公園内のMt. Hollywood Trailというハイキングコースの途中に位置し、通称「キャシーズ・コーナー」と呼ばれています。映画ではグリフィス天文台のすぐ近くにあるように見えますが、実際は天文台駐車場から15〜20分ほどのハイキングが必要です。

映画撮影用に設置されたベンチや街灯は終了後に取り外されたため、まったく同じ景色は見られません。それでも、そこからのロサンゼルスを見下ろすパノラマビューは映画の感動を呼び起こすには十分すぎる美しさで、特に夕暮れ時は息を呑む絶景が広がります。

キャシーズ・コーナーへのアクセスと準備

グリフィス天文台駐車場の北東端から始まるCharlie Turner Trailheadに入口があります。舗装された道を上っていき、途中からは未舗装の道に変わるため、歩きやすいスニーカーの着用を必須とします。ヒールやサンダルは非常に危険です。特に女性は、ミアのようにドレスアップしたい気持ちを抑え、動きやすい服装で訪れるべきです。日中は日差しを遮るものが少ないため、帽子やサングラス、十分な水分補給を忘れずに。

エンジェルス・フライト (Angels Flight)

ロサンゼルスのダウンタウンにある、世界最短のケーブルカー「エンジェルス・フライト」。ミアとセブがデート中にキスを交わす、とても愛らしくロマンチックなシーンの舞台です。オレンジ色の二台の車両「シナイス」と「オリベット」が急坂を行き交うこのケーブルカーは、1901年の開業以来街の風物詩となっています。

一時は運行停止していましたが、映画公開をきっかけに人気が再燃し、2017年に運行を再開。歴史的建造物でありながら、今も多くの市民や観光客の足として親しまれています。

乗車方法と周辺の楽しみ方

エンジェルス・フライト乗り場はHill StreetとGrand Avenueの2か所にあり、乗車前に券売機でチケットを購入します。片道は1ドル(TAPカード利用者は50セント)と非常にリーズナブルで、現金またはクレジットカードで支払いが可能です。運行時間は毎日午前6時45分から午後10時までと長く、観光の予定に組み込みやすいのも魅力です。Hill Street側乗り場の向かいには、映画にも登場した「グランド・セントラル・マーケット」があり、乗車前後に食事を楽しむのが定番コースです。映画のように乗車中に二人きりの瞬間を狙うなら、平日の午前中など比較的空いている時間帯を狙うと良いでしょう。

日常という名の舞台:ロサンゼルスのリアルな街並み

nichijou-to-iu-na-butai-rosanzerusu-no-riaru-na-machi-nami

華やかな場面だけでなく、ミアとセブが日々の中で育てた愛の風景もまた、この映画の大きな魅力となっています。彼らが歩いた橋や食事を楽しんだ市場、そしてたたずんだ桟橋。そこにはロサンゼルスに生きる人々の息づかいが感じられます。

コロラド・ストリート・ブリッジ (Colorado Street Bridge)

二人がデートで散歩した美しいアーチ橋は、パサデナにある「コロラド・ストリート・ブリッジ」です。1913年に建てられたこの歴史的な橋は、壮麗なデザインと曲線を描く優美な姿から、数多くの映画やドラマのロケ地として使用されてきました。映画の中では、二人が楽しげに語り合いながら歩くモンタージュシーンの一部として登場し、幸福な時間を象徴する風景として描かれています。

実際に橋の上には歩道が整備されており、徒歩で渡ることが可能です。橋の上からはアロヨ・セコ(乾いた川床)の渓谷を見下ろせ、その高さと壮大さに圧倒されるでしょう。車の交通量が多いため、歩行時は十分な注意が必要です。写真撮影に夢中になって車道にはみ出さないよう、安全面にはくれぐれも気をつけてください。

グランド・セントラル・マーケット (Grand Central Market)

ダウンタウンLAの中心に位置し、100年以上の歴史を持つ市民の台所「グランド・セントラル・マーケット」。エンジェルス・フライト乗り場のすぐ向かいにある、活気あふれるこの市場もまた、二人のデートシーンに登場します。ネオンが輝く多国籍フードコートで、二人が食事を楽しむシーンが撮影されました。

ここでは、メキシコ料理のタコスやププサ、本格的なラーメン、ジューシーなハンバーガー、新鮮なシーフードなど、世界各国の料理を手頃な価格で味わえます。どの店も魅力的で、何を食べるか迷う時間も楽しいものです。特に人気のある店は行列ができることも多いですが、並んででも訪れる価値があります。活気に満ちた雰囲気のなか、地元の人々と一緒に食事をすれば、まるでミアとセブになったかのような気分を味わえるでしょう。

ハモサビーチ・ピア (Hermosa Beach Pier)

映画の中でも特に印象的な楽曲「City of Stars」。セバスチャンがこの切ないメロディを口ずさみながら、夕暮れの桟橋を一人歩くシーンは、多くの人の心に深く刻まれているはずです。このシーンが撮影された場所が、ロサンゼルス南部に位置する「ハモサビーチ・ピア」です。

どこまでも続くかのような長い桟橋と、レトロな街灯がノスタルジックな雰囲気を醸し出します。ピアの先端まで歩けば、360度に広がる海のパノラマと美しい海岸線が望めます。セブのように夕暮れ時にここを訪れ、太平洋に沈む夕日を眺めつつ「City of Stars」を聴けば、まさに映画の世界に心を浸せるでしょう。周辺はサーフィンやビーチバレーを楽しむ人々で賑わう、典型的な南カリフォルニアのビーチタウンです。ゆったりとした空気が流れており、散策するだけでも心地よいひと時を過ごせます。ピアの麓には先ほど紹介した「ライトハウス・カフェ」もあるため、セットで訪れるのがおすすめです。

物語のエピローグ:それぞれの未来が始まる場所

映画のエンディング、5年の歳月が経過したシーンは、喜びと切なさが入り混じった、心に深く残る余韻を感じさせます。彼らが選んだ未来と、新たな物語の始まりを予感させる場所を訪れてみましょう。

セブズ (Seb’s) のロケ地 – ブラインド・バーバー (Blind Barber)

映画のクライマックスで、大女優となったミアが夫と偶然立ち寄ったジャズクラブ、それがセブが夢を実現して開いた店「Seb’s」でした。店内で展開される、「もし二人が結ばれていたなら…」という幻想的なシーンは、涙なしでは見られない印象的な場面です。この「Seb’s」の外観や一部の内装撮影に使われたのが、カルバーシティに実在する「ブラインド・バーバー」という店舗です。

興味深いことに、この店は昼間は理髪店として営業し、夜になると奥の扉が開き、隠れ家のようなバー(スピークイージー)が姿を現すユニークな仕組みを持っています。映画の撮影は主にこのバーエリアで行われ、シックで落ち着いた雰囲気の店内は、大人が集う隠れ家そのものの趣きを醸し出しています。

訪れる際の注意事項と予約について

ブラインド・バーバーは人気の高いバーのため、特に週末に訪れる場合は事前予約を検討した方が良いでしょう。予約は公式サイトから可能です。入店時には年齢確認のためにID提示が必要となります。ドレスコードはスマートカジュアルが望ましく、Tシャツやサンダルでは入店を断られる場合もあるため、少しおしゃれをして訪れるのがおすすめです。映画の雰囲気に浸りつつ、オリジナルカクテルを楽しむ夜は、この旅の特別な思い出として心に残るでしょう。エンディングシーンのように、ふと耳を澄ませば流れてくるピアノの旋律が聞こえてくるかもしれません。

ボルダー・シティ(ネバダ州)

厳密にはロサンゼルスの街ではありませんが、物語の最後で、スター女優となったミアが夫と娘と暮らす家として撮影されたのが、ネバダ州にある「ボルダー・シティ」です。ラスベガスの近郊に位置するこの静かな街並みは、ミアの穏やかで幸福な現在の生活を象徴していました。もしラスベガスへ訪れるなら、少し足を伸ばして立ち寄ってみるのも良いかもしれません。ただし、撮影に使われたのは個人宅ですので、訪問時は外から静かに眺めるだけに留め、住民のプライバシーを十分に尊重する配慮をお願いします。

『ラ・ラ・ランド』巡りを120%楽しむための追加TIPS

ra-la-land-meguri-120-tips

最後に、あなたのロケ地めぐりの旅をより充実させ、心に残るものにするためのポイントをいくつかお伝えします。

トラブルが起きたときの対処法

楽しい旅の途中でも、予想外のトラブルに遭遇することがあります。あらかじめ対処法を知っておけば、落ち着いて対応できます。

  • レンタカーのトラブル: 事故や故障が起こった際は、まず身の安全を確保し、警察(911)とレンタカー会社に連絡しましょう。レンタカー会社の緊急連絡先や契約書は常に携帯し、加入している保険の内容も事前に把握しておくことが大切です。
  • 体調不良: 環境の変化や時差ぼけで体調を崩すこともあります。緊急時は迷わず911へ連絡しましょう。軽い症状ならばドラッグストア(CVSやWalgreensなど)で薬を購入できます。必ず海外旅行保険に加入し、提携医療機関や日本語対応可能な医療サービスの連絡先を控えておくと安心です。
  • 予約したツアーやイベントのキャンセル: 天候や催行側の事情により、予約したツアーがキャンセルされることもあり得ます。その際、通常は購入時のクレジットカードへ自動的に返金されますが、予約確認メールや公式サイトのキャンセル規約をよく確認してください。もし返金が受けられない場合は、クレジットカード会社に相談し、チャージバック手続きを検討することも可能です。あらかじめ代替案を複数用意しておけば、時間を無駄にせず旅を続けられます。

公式サイトで最新情報を必ずチェック

ここで紹介した情報(営業時間、料金、イベントの予定など)は、状況により変わることがあります。特にコロナ禍以降、営業形態が変わった施設も多いです。訪問前には必ず各施設の公式サイトで最新の情報を確認する習慣をつけましょう。公式サイトは最も確かな情報源であり、チケットも公式から予約するのが安全かつ確実です。多くの場合英語表記ですが、ブラウザの翻訳機能を使えば十分理解できます。

これで『ラ・ラ・ランド』ゆかりの地を巡る旅の準備は整いました。ミアとセブが駆け抜けた夢の街ロサンゼルスで、映画の感動を肌で感じ、あなただけの物語を作り上げてください。きっとかけがえのない素敵な旅になることでしょう。City of stars, are you shining just for me?

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いたトラベルライター

外資系コンサルやってます。出張ついでに世界を旅し、空港ラウンジや会食スポットを攻略中。戦略的に旅をしたいビジネスパーソンに向けて、実用情報をシェアしてます!

目次