「ねえ、ドク。また会えるよね?」「もちろんさ。未来でね」
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のラストシーン、マーティとジェニファーが見つめる中、デロリアンが未来へと飛び去っていくあの光景を、何度観返したことでしょう。1985年の公開から数十年が経った今も、この映画が私たちの心を掴んで離さないのはなぜでしょうか。それはきっと、誰もが一度は夢見る「時間旅行」という壮大なテーマを、ユーモアと愛情たっぷりに描ききっているからに違いありません。こんにちは、カナダでのワーキングホリデー経験を活かし、海外での一歩を踏み出すお手伝いをしているライターの勇気です。私もこの映画に魅せられた一人。カナダ滞在中、映画好きのアメリカ人の友人と意気投合し、週末に車を飛ばしてロサンゼルスへ聖地巡礼の旅に出た経験は、今でも忘れられない宝物です。
映画の舞台となった架空の街「ヒルバレー」は、そのほとんどがカリフォルニア州ロサンゼルス近郊で撮影されました。画面の向こう側にあったあの場所が、実は現実の世界に今も息づいている。そう考えただけで、胸が高鳴りませんか?この記事では、私の実体験と徹底的なリサーチに基づき、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のロケ地を巡るための完全ガイドをお届けします。単なる場所の紹介だけではありません。ロケ地巡りを計画する上での準備や心構え、具体的なアクセス方法、そして何より「ファンとして守るべきマナー」まで、あなたが安心してタイムトラベルの旅に出られるよう、全力でナビゲートします。この記事を読み終える頃には、きっとあなたもデロリアンの助手席に座るマーティのように、未来への冒険に心を躍らせているはずです。
ロケ地巡りをより快適に楽しむためには、荷物預かりサービスを活用した手ぶら観光もおすすめです。
ロケ地巡りの前に知っておきたい!LA聖地巡礼の心得

夢にまで見たヒルバレーへの旅。しかし、興奮のあまり基本的な準備やマナーを失念してしまうと、せっかくの旅が台無しになることもあります。特にロサンゼルスは非常に広大で、交通事情も日本とは大きく異なります。まずは、旅を最高のものにするための「心得」について確認していきましょう。
心構えとマナー:地域住民への敬意を忘れずに
聖地巡礼で最も重要なのは、「私たちは訪れる側である」という自覚を持つことです。特に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の撮影場所には、現在も多くの人々が暮らしている個人宅が含まれています。
- 私有地への無断立ち入りは禁止です
マーティの家(マクフライ邸)をはじめ、ジョージやロレインの家は現在も誰かの大切な住まいです。ファンとしての気持ちは理解できますが、敷地内に足を踏み入れることは絶対に避けてください。門の前や歩道から静かにその風景を楽しむことだけにとどめましょう。過去には、ファンの中に敷地へ無断侵入したりドアをノックしたりする迷惑行為があり、住民を困らせた例もあります。節度ある行動が、この場所が未来のファンにも開かれた場所であり続けるための鍵です。
- 撮影は静かに、短時間で
写真撮影は旅の楽しみの一つですが、住宅街では大声を出したり長時間通りをふさぐことは控えましょう。住民のプライバシーに気を配り、人物が写り込まないように配慮することも大切です。特に早朝や夜間の訪問は避けるのが賢明です。
- ゴミは必ず持ち帰る
基本的なマナーですが、旅先だからこそ意識したいポイントです。飲み物の空き容器やお菓子の袋など、どんなに小さなゴミも地域の方々にとっては不快なものです。美しいヒルバレーの景観を守るため、ゴミは必ず自分で持ち帰りましょう。
移動手段を確保しよう!レンタカーか公共交通機関か
ロサンゼルスのロケ地はパサデナやサウス・パサデナ、インダストリー、ハリウッドなど広範囲に散らばっています。したがって、交通手段の確保は聖地巡礼の成否を左右する重要な要素です。主な選択肢はレンタカーと公共交通機関です。
- 自由度や効率を重視するなら「レンタカー」
複数のロケ地を無理なく、自分のペースで巡るならレンタカーがおすすめです。特にアクセスの難しい現地、例えばプエンテ・ヒルズ・モール(ツイン・パインズ・モール)を訪れる場合は車が必須です。
- 必要なもの:日本の運転免許証、国際運転免許証、パスポート、クレジットカードが必要です。国際免許は各都道府県の運転免許センターで取得可能で、申請から発行までそれほど時間はかかりませんが、渡航前に余裕をもって準備しましょう。
- 注意点:ロサンゼルスの交通渋滞は世界的に有名で、特に朝夕のラッシュ時の混雑は深刻です。予想以上に時間を要することが多いので余裕を持って移動計画を立ててください。右側通行であることや、赤信号でも「No Turn on Red」の標識がない限り右折が可能な点など、日本とはルールが異なります。駐車場の確保も大切で、場所によっては高額な駐車料金が発生します。必ずフルカバーの保険に加入することを強く推奨します。
- コストを抑え、現地の雰囲気を味わうなら「公共交通機関」
運転に自信のない方や予算を節約したい方には、メトロ(電車・地下鉄)やバスの利用がおすすめです。時間はかかりますが、車窓からの景色やロサンゼルスの日常を肌で感じることができます。
- TAPカードを準備しよう:ロサンゼルスの公共交通は「TAPカード」というICカードが便利です。駅の券売機で購入し、チャージして使います。1日乗車券(Day Pass)などもあり、移動距離に応じて選びましょう。
- アプリの活用:Google MapsやTransitなどの乗り換え案内アプリは必須。リアルタイムの運行情報も確認でき、バス遅延時などに役立ちます。事前に訪問先の最寄り駅や停留所を調べておくと安心です。
- 注意点:路線によっては治安が心配されるエリアもあります。夜間の単独利用や人通りの少ない停留所での待機は避けましょう。またバスは時間通りに来ないことも多いため、余裕を持ったスケジューリングが大事です。ちなみに、私の経験ではバスを待つ間に地元の人と気軽に話をするなど、公共交通ならではの交流も楽しめました。
聖地巡礼に必須の持ち物チェックリスト
準備を抜かりなく行うことが、旅の成功につながります。忘れ物がないか、再度しっかり確認しましょう。
- 必ず持参すべきもの
- パスポートとビザ(ESTA):基本中の基本ですが、有効期限の確認も忘れずに。ESTAは渡航前に必ず申請して承認を得ておきましょう。
- スマートフォン:地図やカメラ、情報収集、連絡ツールとして現代旅行の生命線です。
- モバイルバッテリー:地図アプリや写真撮影のためにバッテリー消耗が激しいので、大容量のものを用意すると安心です。
- クレジットカード:米国はキャッシュレスが浸透しており、現金はチップ用に少量あれば充分です。ほとんどの支払いはカードで行えます。
- 海外旅行保険の証書:病気やケガ、盗難など万一のトラブルに備えます。緊急連絡先もメモしておきましょう。
- 持っていると格段に快適になるもの
- 歩きやすい靴:想像以上に歩くので、よく馴染んだスニーカーがおすすめです。
- 日焼け止め・サングラス・帽子:カリフォルニアの日差しは強烈です。特に夏季は熱中症予防も兼ねてしっかり対策を。
- 羽織れる上着:日中は暑くても朝晩や室内は冷房が強いことがあるので、調節しやすい服装がよいでしょう。
- オフラインマップ:山間部や電波が届きにくい場所に備え、Google Mapsなどでロサンゼルス周辺の地図を事前にダウンロードしておくと、通信環境がなくても現在地を把握でき安心です。
- カメラ:スマホでも充分ですが、こだわりの一枚を残したい方にはおすすめです。映画のワンシーンを印刷して持参すると、同じ構図での撮影がより楽しくなりますよ。
ここは外せない!主要ロケ地徹底解説【ヒルバレー編】
さあ、準備が整ったらいよいよヒルバレーの中心地へ足を踏み入れてみましょう。映画の象徴的なシーンが撮影された場所は、今なお当時の空気を濃く残しています。
時計台の舞台!パサデナ市庁舎 (Pasadena City Hall)
ドクが雷の電気を使ってデロリアンを1985年へ送り返す感動のクライマックスシーン。その舞台となったヒルバレーの時計台が、まさにこのパサデナ市庁舎です。1927年に建てられたスペイン植民地復興様式の美しい建物は、現在もパサデナ市の行政の中心として機能しています。荘厳な外観はまるで映画から飛び出してきたかのようで、中央の中庭から見上げるドームは圧巻です。
もちろん、映画で使われた時計はセットなので実際には存在しませんが、建物の前に立つだけでマーティが必死にケーブルを繋ぐ姿や、デロリアンが稲妻とともに消える興奮が蘇ります。
- アクセス方法:ロサンゼルスのダウンタウンからはメトロA線(旧ゴールドライン)で「Memorial Park Station」下車が便利。駅からは徒歩で約10分、美しい街並みを眺めながら向かえます。車の場合、周辺に有料コインパーキングが点在しています。
- 見学のポイント:現役の公共施設のため、平日の営業時間内であれば内部見学も可能。豪華な内装や美しい中庭はぜひ見ておきたいところです。ただし業務の妨げにならないよう静かに行動しましょう。写真は撮れますがフラッシュの使用は控えてください。映画のシーンを再現したいなら、正面広場から少し離れた場所がおすすめです。
ドクの家:ギャンブルハウス (The Gamble House)
1955年のドクことエメット・ブラウン博士の家、あのガレージ付きの邸宅。未来から来たマーティが奮闘した重要な場所は、パサデナ市庁舎から車で約5分の「ギャンブルハウス」です。アメリカ建築史で非常に高く評価されているこの家は、建築家チャールズ&ヘンリー・グリーン兄弟による1908年のアーツ・アンド・クラフツ運動の傑作です。公式サイトによると、その精緻な木工細工やステンドグラスはまさに芸術の域に達しています。
映画ではドクのガレージの外観として使われましたが、内部は驚くほど洗練された美しい空間が広がっており、建築ファンやデザイン好きにもぜひ訪れてほしいスポットです。
- アクセス方法:パサデナ市庁舎から徒歩で約20〜30分。坂道もあるため、UberやLyft、または車での移動が無難です。周辺は静かな住宅街で路上駐車可能な場所もあります。
- 見学方法と注意点:ギャンブルハウスは文化遺産として保護されており、内部見学はガイド付きツアーのみ。曜日や時間が決まっているため、訪問前に公式サイトでスケジュールを確認し、オンライン予約が推奨されます。料金や予約方法も同サイトに詳述されています。外観や写真撮影は自由ですが、敷地内へはツアー参加者以外立ち入れません。歩道から静かにその美しさを楽しみましょう。
マーティの家:マクフライ邸 (McFly Residence)
マーティ・マクフライが家族と暮らす家。スケートボードでトラックの後ろにしがみつきながら学校へ向かうオープニングが印象的です。このお宅はロサンゼルスのサウス・パサデナの閑静な住宅街にひっそりと佇み、大通りから一本入った所に映画で見覚えのある姿で残っています。家の前の電柱や道路の景色も当時のまま、まるでマーティがスケボーで駆け出してきそうな雰囲気を感じられます。
- アクセス方法:メトロA線「South Pasadena Station」から徒歩約20分。ただしこの地域には他のロケ地も点在するため、レンタカーで巡るのが効率的です。住所をナビに入れれば容易に見つけられます。
- 最重要注意点:繰り返しますが、ここは一般の方が住む私邸です。ファンの聖地巡礼の中でも特に配慮が必要な場所で、これまで庭への無断侵入やポストのぞき見るなどの迷惑行為により、住民の方がフェンス設置を余儀なくされた経緯があります。絶対に敷地内には入らないでください。車はエンジンを切り、静かに迅速に撮影しましょう。住民に偶然遭遇しても挨拶程度にとどめ、プライベートな質問は控えるのがマナーです。この素晴らしいロケ地を未来に残すため、私たちファン一人ひとりの行動が問われています。
魅惑のダンスパーティー会場:ハリウッド合同メソジスト教会 (Hollywood United Methodist Church)
「魅惑の深海パーティー」が開かれ、ジョージとロレインが運命のキスを交わし、マーティが『ジョニー・B.グッド』を熱唱したあの体育館。その外観に使われたのが、ハリウッド・ハイランドの丘の上にそびえるこの壮麗な教会です。ゴシック様式の美しい建物は遠くからでもひときわ目を引きます。内部の体育館シーンはユニバーサル・スタジオのセットで撮影されたため、実際のパーティーはここで行われていませんが、教会の前に立つとあの夜の甘く切ない音楽と興奮が蘇るかのようです。
- アクセス方法:ハリウッド中心部のチャイニーズ・シアター周辺から徒歩圏内。少し坂を上りますが、ハリウッドの賑やかな街並みを楽しみながら行けます。メトロB線(旧レッドライン)「Hollywood/Highland Station」が最寄り駅です。
- 見学のポイント:教会のため礼拝時間を避ければ敷地内の外観見学は可能。建物前に広場があり、ゆっくり写真撮影もできます。内部見学はイベント時以外は難しい場合が多いですが、入口からその雰囲気を感じ取れるかもしれません。訪問時は宗教施設であることを意識し、厳粛な雰囲気を壊さぬよう静かに行動しましょう。
ビフがワックスをかけた車:グリフィス公園内のトンネル (Griffith Park Tunnel)
PART2で、ビフが盗んだスポーツ年鑑を若き自分に渡し、マーティがホバーボードで追いかける緊迫のチェイスシーン。舞台となったのがグリフィス公園内のこのトンネル、正式名称は「Mount Hollywood Drive Tunnel」です。『ロジャー・ラビット』など多くの映画ドラマでも使われている有名なロケ地で、ゆるやかにカーブしたトンネルは独特の雰囲気があり、車で通り抜けるだけでも映画の世界に引き込まれます。
- アクセス方法:グリフィス天文台へ向かう途中に位置します。公共交通は難しいため、レンタカーやUber、Lyftの利用がおすすめです。広大なグリフィス公園内なのでナビで正確な位置を指定してください。
- 撮影の注意点:現在も一般車両が通る道路なので、撮影に夢中で車道に出るのは非常に危険です。トンネル入口付近にはわずかな駐車スペースがありますが、停車時は周囲の交通に十分注意してください。歩行者専用通路はなく、安全第一で行動することが最優先です。とくに週末は交通量が多いため、平日の午前中など比較的空いている時間帯に訪れるのが賢明です。
スタジオツアーで映画の裏側へ!【ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド】

個別のロケ地を訪れるのも素敵な体験ですが、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の世界観をより深く味わいたいなら、ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドのスタジオツアーは欠かせません。映画ファンなら胸を熱くする、あの象徴的な場所がここには存在します。
時計台広場のセットを体験!ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド
広大な撮影セットを巡るトラムツアー「スタジオ・ツアー」の見どころの一つが、ヒルバレーの「コートハウス・スクエア」のセットです。外観はパサデナ市庁舎が使用された時計台で、マーティがスケートボードで駆け回った広場一帯のシーンは、このスタジオセットで撮影されました。過去に何度か火災に遭い、その度に復旧が繰り返されてきましたが、現在のセットも映画の雰囲気を色濃く残しています。最新の情報はユニバーサル・スタジオ・ハリウッドの公式サイトで確認できますが、今もスタジオ・ツアーのルートに組み込まれています。
トラムから眺める時計台は、まさに映画のワンシーンそのもの。雷が落ちたあの瞬間や、デロリアンが炎の跡を残して消えていく場面が鮮明に蘇り、鳥肌が立つほどの感動を覚えることでしょう。トラムはセットの前で少し停車するため、絶好の撮影チャンスを逃さないようにしましょう。
- チケット購入のポイントなど
- チケットは事前にオンラインで購入するのがベスト:当日券売り場は混雑しやすく、料金も割高になることが多いです。公式サイトや正規代理店で早めに購入すれば、スムーズに入場できます。日付指定のチケットなので、旅程に合わせて手配しましょう。
- エクスプレス・パスの利用を検討する:滞在時間が限られていたり、待ち時間を減らして効率的に楽しみたい場合は、「ユニバーサル・エクスプレス・パス」の購入がおすすめです。通常料金より高額ですが、各アトラクションの待ち時間を大幅に短縮でき、スタジオ・ツアーも優先的に利用可能です。
- 入場後の注意点:入園したら、まずスタジオ・ツアーの乗り場を確認しましょう。パークはアッパー・ロットとロウアー・ロットに分かれており、スタジオ・ツアーの乗り場はアッパー・ロットにあります。待ち時間表示をチェックして、比較的空いている時間帯を狙うのが賢明です。
- トラブルが発生した場合の対応方法
- 予約の変更やキャンセルについて:チケットの購入条件により異なりますが、日付変更やキャンセルには制限が設けられていることが多いです。購入前にキャンセルポリシーを必ず確認し、もし予定が変わった場合は速やかに公式サイトのカスタマーサービスへ連絡しましょう。
- アトラクションの休止情報:メンテナンスなどの理由で、希望したアトラクションが休止していることもあります。事前に公式サイトで最新情報をチェックすることが大切です。現地で休止を知った場合でも、基本的には返金対応はされませんので、あらかじめご了承ください。
ちょっとマニアック?通好みのロケ地を巡る
主要なロケ地を巡った後に時間的な余裕があれば、さらに足を伸ばして、より深く『バック・トゥ・ザ・フューチャー(BTTF)』の世界を堪能してみませんか。ここからは、真のファンはもちろん、少しマニアックなロケ地を知りたくなる方にもおすすめのスポットをご紹介します。
ツイン・パインズ・モール:プエンテ・ヒルズ・モール(Puente Hills Mall)
物語冒頭で、ドクがデロリアンの実験を行い、リビアのテロリストに襲われたショッピングモールの駐車場がこの場所です。元々は「ツイン・パインズ・モール」と呼ばれていましたが、マーティが過去で一本の松の木を倒したため、未来が変わって「ローン・パイン・モール」となったあの場所です。撮影に使われたのは、ロサンゼルス東部インダストリー市にある「プエンテ・ヒルズ・モール」で、現在も営業中のショッピングモールとして、多くの地元住民で賑わっています。
映画でのロケは、南側(JCペニー店舗の側)の駐車場で行われました。建物や駐車場の雰囲気は今もほぼそのままで、ここに立てば、デロリアンが初めてタイムトラベルに成功した衝撃のシーンや、アインシュタインが1分間の未来へ旅立った瞬間の感動がリアルに甦ります。
- アクセス方法:ダウンタウンからかなり距離があるため、公共交通機関での移動は時間も労力もかかります。レンタカーを利用することを強くおすすめします。フリーウェイを使えば、ダウンタウンから40分〜1時間程度で到着可能です。
- 見学のポイント:モールは通常の商業施設なので、ショッピングやフードコートでの休憩を楽しむこともできます。撮影が行われた駐車場は広いため、正確な場所を見つけるのは少々難しいかもしれませんが、JCペニーの建物を目印にすればおおよその位置を把握できます。周囲の利用者に迷惑をかけないよう、駐車場内の移動には十分注意しましょう。ロサンゼルス保存協会のウェブサイトでは、このような映画ロケ地の文化的意義についても触れられており、単なる商業施設以上の価値を知ることができます。
1955年のヒルバレーの街並み:ウィッティア高校(Whittier High School)
マーティが1955年にタイムスリップしたヒルバレー高校のロケ地が、このウィッティア高校です。ジョージが木の上から双眼鏡でロレインの部屋を覗き、その後車にはねられる運命的なシーンもここで撮影されました。校舎や周辺の樹木が、まさに50年代のヒルバレーの雰囲気を見事に再現しています。特に校舎前の広場や木々を見ると、映画のシーンが鮮やかに思い起こされるでしょう。
- アクセス方法:プエンテ・ヒルズ・モールからも比較的近く、こちらもレンタカーでのアクセスが便利です。
- 見学の注意点:ウィッティア高校は現在も稼働中の現役高校であるため、生徒の安全とプライバシー確保のため、許可のない敷地内への立ち入りは厳禁です。特に平日の授業時間中の訪問は避けてください。見学は、学校が休みの週末や放課後、公道から外観を眺める程度に留めましょう。学校関係者や生徒に不審がられないよう、節度をもった行動を心がけてください。不審者とみなされて警察に通報されるようなトラブルを避けるため、長時間の滞在や過度な撮影は控えましょう。
聖地巡礼モデルコース提案!1日で巡るタイムトラベルプラン

点在する撮影地をどの順番で巡るべきか迷ってしまうこともあるでしょう。そこで、私が実際に友人と訪れた経験をもとに、1日で効率良く主要なロケ地を回るモデルプランをご提案します。
レンタカー利用者向け効率重視プラン
朝早く出発することで、渋滞を避けつつ多くのスポットを訪れることが可能です。
- 午前 (8:00〜12:00)
- 8:00 ロサンゼルス市内を出発し、まずは東へ向かって最初の目的地であるプエンテ・ヒルズ・モールへ。朝は駐車場も空いていて、ゆったりと雰囲気を楽しめます。
- 9:30 次にウィッティア高校に立ち寄り、外観を静かに見学します。
- 10:30 サウス・パサデナへ移動し、マクフライ邸を訪問。地域住民への配慮を第一に、短時間で見学・撮影を行いましょう。
- 11:30 パサデナへ向かい、まずはギャンブルハウス(ドクの家)の外観を見に行きます。
- 昼食 (12:00〜13:00)
- パサデナのオールドタウンにはおしゃれなカフェやレストランがたくさんありますので、ここでランチタイムを取りましょう。
- 午後 (13:00〜18:00)
- 13:00 パサデナ市庁舎(時計台)を訪れ、美しい建築をじっくりと鑑賞してください。
- 14:30 グリフィス公園に向かい、グリフィスパーク・トンネルをドライブ。天文台からの眺望もぜひ楽しみましょう。
- 16:00 ハリウッドへ移動し、ハリウッド合同メソジスト教会を見学します。
- 17:00 旅の締めくくりにはユニバーサル・シティウォークでディナーやショッピングを楽しむのがおすすめです。時間に余裕があれば、翌日にユニバーサル・スタジオ・ハリウッドを丸一日かけて満喫するプランも素晴らしいでしょう。
公共交通機関利用者向け満喫プラン
移動に時間はかかりますが、費用を抑えつつ街の雰囲気を直接感じられるプランです。訪問できるスポットは限られますが、一つひとつをゆっくり楽しむことができます。
- 午前 (9:00〜12:00)
- 9:00 ダウンタウンのユニオン駅からメトロA線に乗車し、まずはサウス・パサデナ駅で降ります。そこからマクフライ邸周辺の住宅地を散策しましょう。地元住民への配慮は忘れずに。
- 11:00 再度A線に乗ってメモリアル・パーク駅へ移動し、パサデナ市庁舎を訪問します。
- 昼食 (12:30〜13:30)
- パサデナ市庁舎の近くでランチをとりましょう。
- 午後 (13:30〜18:00)
- 13:30 パサデナ市庁舎から徒歩またはバスでギャンブルハウスへ移動。
- 15:00 メトロを乗り継ぎ、ハリウッドへ向かいます。B線のハリウッド/ハイランド駅で下車してください。
- 16:00 ハリウッド合同メソジスト教会を見学し、その後はハリウッドの街並みを散策。チャイニーズ・シアターやウォーク・オブ・フェームもすぐ近くにあります。
もしもに備える!ロサンゼルス滞在のトラブルシューティング
どれだけ綿密に準備をしても、海外では予期しないトラブルに見舞われることがあります。慌てずに対応できるよう、あらかじめ必要な知識を身につけておきましょう。
- 迷子になったときは?オフラインマップとWi-Fiの活用法
- 先述の通り、Google Mapsのオフライン機能を利用することをおすすめします。滞在予定のエリアの地図を事前にダウンロードしておけば、電波が届かない場所でもGPSを使って現在地を確認できます。非常に心強いツールです。また、カフェやショッピングモール、公共施設などで無料Wi-Fiが利用できる場所が多いので、そうしたスポットを把握しておくと便利です。
- 緊急連絡先一覧
- 警察・消防・救急:すべて「911」が共通の緊急番号です。緊急時には迷わず電話してください。オペレーターに「Japanese, please」と伝えると、通訳サービスにつないでもらえることがあります。
- 在ロサンゼルス日本国総領事館:パスポートの紛失や盗難、事件・事故に巻き込まれた際に相談できる窓口です。住所と連絡先は事前に控えておきましょう。
- レンタカー利用時の事故や違反について
- 事故が起きた場合:まず負傷者の有無を確認し、安全を確保したうえで警察(911)に連絡してください。その後、レンタカー会社と保険会社にも連絡を取り、指示を仰ぎます。相手がいる場合は、連絡先や免許証、保険の情報を交換することが大切です。
- 交通違反をした場合:警察に停止を求められた際は、速やかに安全な場所に停車し、ハンドルに両手を置いたまま警察官の指示を待ちましょう。免許証やレンタカーの書類は求められた際に提示します。なお、その場で罰金を支払う必要はなく、後日に裁判所へ出頭するか、オンラインでの支払いが基本となります。
時空を超えて愛されるBTTFとロケ地巡りの魅力

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の聖地巡礼の旅は、単に映画のロケ地を訪れるだけのものではありません。自分の足であの街角に立ち、あの空気を肌で感じることで、スクリーンの中の物語が現実と繋がっていたことを実感できる、まるで魔法のような体験なのです。パサデナ市庁舎の前に立った瞬間、未来を救うために懸命に時計台にしがみつくドクの姿が頭に浮かびました。マクフライ家が建つ静かな通りでは、ジェニファーを家まで送るマーティの少し照れくさそうな笑顔を思い描きました。
この旅は、映画への愛情を改めて確かめるだけでなく、ロサンゼルスという街の多彩な表情にも触れられる貴重な機会です。歴史ある建築物が立ち並ぶ美しいパサデナ、活気溢れるハリウッドの喧騒、そして広大な郊外の風景。こうした風景すべてが、ヒルバレーという架空の街にリアルな魅力を与えていました。
これから旅に出るあなたへ。映画の一場面を胸に刻みつつ、一歩一歩その場所を味わいながら進んでみてください。きっとカメラのレンズ越しには捉えきれない、特別な感動があなたを待っているはずです。あなたのタイムトラベルが、忘れられない素晴らしい冒険となることを心より願っています。

