王族が愛したリゾート、ホアヒンで味わう至高のゴルフ旅。美食と絶景グリーンを巡る大人の休日
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燦々と降り注ぐ南国の太陽、頬をなでる穏やかな潮風、そしてどこまでも続くエバーグリーンの絨毯。都会の喧騒から逃れ、心ゆくまでゴルフと美食に浸る。そんな贅沢な大人の休日を求める旅人にとって、タイの王室保養地・ホアヒンは、まさに理想郷と呼ぶにふさわしい場所です。
バンコクから車で南西へ約3時間。かつて王族たちが静養に訪れたこの街には、パタヤやプーケットのような賑やかさとは一線を画す、気品と落ち着きに満ちた空気が流れています。そして、この穏やかなリゾート地こそ、アジア屈指のゴルフ天国であることは、まだ日本では一部のゴルフ愛好家にしか知られていないかもしれません。
世界的なトーナメントが開催されるチャンピオンシップコースから、息をのむほど美しいシーサイドコースまで、個性豊かな名門ゴルフ場がひしめき合い、ゴルファーたちの挑戦心を煽ります。しかし、ホアヒンの魅力はグリーン上だけにとどまりません。食品商社に勤め、世界中の食を巡る私、隆(たかし)の心を掴んで離さないのは、プレー後に待っている極上の食体験です。王室の避暑地として発展した歴史は、この地の食文化をも豊かに育みました。新鮮なシーフードはもちろん、伝統的なタイ料理、そして洗練されたインターナショナルキュイジーヌまで、その選択肢は無限大。
この記事では、単なるゴルフ場の紹介だけではなく、グリーンを離れた後の時間をも最高に充実させるための、食と観光、そして現地での過ごし方まで、40代の私が実際に体験し、心からおすすめしたいホアヒンの魅力を余すところなくお伝えします。最高のショットを放った後の高揚感も、絶品グルメに舌鼓を打つ幸福感も、すべてがこの旅の一部。さあ、気品あふれるリゾートで、忘れられないゴルフ余暇の扉を開きましょう。
なぜ今、大人のゴルフ旅はホアヒンなのか?
タイのゴルフ旅といえば、バンコク近郊やパタヤを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、なぜ私がこれほどまでにホアヒンを推すのか。そこには、他のリゾート地にはない、唯一無二の魅力が凝縮されているからです。
王室が育んだ、気品漂うリゾートの空気感
ホアヒンの歴史は、1920年代にラーマ6世が夏の離宮「マルカッタイヤワン宮殿」を、続くラーマ7世が「クライカンウォン宮殿(心配事から遠い宮殿)」を建設したことから始まります。以来、ホアヒンはタイ王室の静養地として愛され、その格式高い雰囲気を今に伝えています。街全体に流れるのは、猥雑さとは無縁の、穏やかで洗練された空気。美しいビーチ沿いには高級ホテルやヴィラが立ち並びますが、その佇まいはどこか控えめで、自然の景観と見事に調和しています。
この「気品」こそが、大人のゴルファーにとって最高のスパイスとなります。エネルギッシュなリゾートも魅力的ですが、ゴルフに集中し、プレー後は静かに心と体を休めたいと願うとき、ホアヒンの落ち着いた環境はまさに理想的。早朝、静寂の中でティーオフし、日中は美しいグリーンで自分と向き合い、夜は波音をBGMに美味しい食事とお酒を楽しむ。そんな成熟した時間の使い方が、ここホアヒンではごく自然に実現できるのです。
バンコクから約3時間。喧騒を離れる絶妙な距離感
旅の快適さは、移動のスムーズさに大きく左右されます。その点、ホアヒンは非常にアクセスしやすいロケーションにあります。バンコクのスワンナプーム国際空港からは、車で約3時間から3時間半。空港から直接ホアヒン行きのリムジンバスも運行されており、快適なシートでくつろいでいるうちにあっという間に到着します。チャーターバンを手配すれば、ゴルフ仲間と気兼ねなく、好きな時間に移動することも可能です。
この「近すぎず、遠すぎず」という絶妙な距離感がポイントです。バンコクの喧騒から物理的にも心理的にもしっかりと離れることができ、「旅に来た」という非日常感を存分に味わえる。それでいて、長時間の移動による疲労は最小限に抑えられるため、到着したその日から元気に活動を開始できます。ゴルフバッグという大きな荷物を持っての移動を考えても、このアクセスの良さは大きなアドバンテージと言えるでしょう。
世界レベルのチャンピオンシップコースが密集する「ゴルフ天国」
そして何より、ゴルファーを惹きつけてやまないのが、そのコースの質の高さと多様性です。ホアヒンとその近郊には、世界的に評価の高いゴルフコースが驚くほど密集しています。その数は10コース近くにのぼり、それぞれが全く異なる個性と戦略性を持っています。
例えば、ヨーロピアンツアーやアジアンツアーの舞台にもなった「ブラックマウンテン・ゴルフクラブ」や「バンヤン・ゴルフクラブ」のような超名門コース。あるいは、タイでは数少ない本物のシーサイドリンクス「シーパイン・ゴルフクラブ」。さらには、ゴルフの帝王ジャック・ニクラウスが設計した「スプリングフィールド・ロイヤル・カントリークラブ」など、まさにゴルフコースの宝石箱。
毎日違うタイプのコースに挑戦し、自分のゴルフスキルを試すことができる。しかも、そのどれもが国際基準のメンテナンスを誇り、いつ訪れても最高のコンディションで迎えてくれます。これほど贅沢なゴルフ環境が、落ち着いたリゾートの中で享受できる。これが、今、大人のゴルフ旅の目的地としてホアヒンを選ぶべき、最大の理由なのです。
ホアヒンで絶対にプレーしたい!厳選ゴルフコース徹底解説
ホアヒンには数多くの名門コースが存在しますが、ここでは私が特に感銘を受け、すべてのゴルファーに体験してほしいと願う3つのコースを、その魅力とともに徹底的に解説します。それぞれが異なる顔を持ち、あなたのゴルフ観を揺さぶる体験が待っています。
ブラックマウンテン・ゴルフクラブ (Black Mountain Golf Club)
ホアヒンのゴルフコースを語る上で、このブラックマウンテン・ゴルフクラブを外すことはできません。「タイで最も有名なコースは?」と問われれば、多くの人がこの名前を挙げるでしょう。数々のアワードを受賞し、ヨーロピアンツアーやアジアンツアー「タイランドクラシック」の開催地としてもその名を世界に轟かせています。
挑戦意欲を掻き立てる、戦略的なレイアウト
コースに足を踏み入れた瞬間、その完璧なメンテナンスに誰もが息をのむはずです。寸分の隙もなく刈り込まれたフェアウェイ、鏡のように滑らかなグリーン。しかし、その美しさとは裏腹に、レイアウトは非常に戦略的でタフです。自然の谷や小川、岩肌を巧みに取り入れたデザインは、一打一打に正確な判断と技術を要求してきます。
特に印象的なのは、美しい池が絡むホールや、大胆な打ち下ろし、そしてグリーン周りに配された深いバンカー群。漫然と打っていては、あっという間にスコアを崩してしまいます。例えば、名物ホールの一つであるパー3の11番。グリーンが完全に池に囲まれた、いわゆるアイランドグリーンです。距離はそれほど長くありませんが、グリーンの手前と奥に待ち構えるバンカー、そして四方を水に囲まれたプレッシャーは相当なもの。ここに立った時、自分のメンタルの強さが試されます。ナイスオンした時の快感は、他のホールでは味わえません。
また、コース全体を通して高低差が巧みに利用されており、打ち上げのホールでは距離感が、打ち下ろしのホールでは方向性が重要になります。風の計算も欠かせません。見た目の美しさに惑わされず、いかに冷静にコースをマネジメントできるか。まさにゴルファーの総合力が問われる、挑戦しがいのあるコースと言えるでしょう。
プレーだけじゃない。五つ星級のクラブハウスと施設
ブラックマウンテンの素晴らしさは、コースだけに留まりません。プレー後の時間を過ごすクラブハウスや付帯施設も、まさにワールドクラスです。モダンで開放的なデザインのクラブハウスからは、18番ホールのグリーンやその先の雄大な景色を一望できます。ロッカールームは広々として清潔そのもの。シャワーを浴びて汗を流せば、プレーの疲れも吹き飛びます。
さらに特筆すべきは、ゴルフ場に併設されたウォーターパークやウェイクボードパークの存在です。もし家族連れで訪れたなら、あなたがゴルフに興じている間、家族はこれらの施設で一日中楽しむことができます。プレー後は合流して、ウォーターパークで涼んだり、レストランで食事をしたり。ゴルフをしない家族や友人への配慮が行き届いている点も、ブラックマウンテンが世界中から愛される理由の一つです。
プレー後の楽しみ:絶景レストランでの一皿
ゴルフで心地よい汗を流した後は、クラブハウスのレストランで至福のひとときを。コースを見渡せるテラス席に座り、冷えたシンハービールを片手に仲間と今日のラウンドを振り返る時間は、何物にも代えがたいものです。
ここのレストランは、タイ料理から本格的な西洋料理まで、メニューが非常に充実しています。私が必ず注文するのは「パッタイ・クンソッド」。もちもちの米麺に、プリプリの新鮮な海老がたっぷりと入ったタイ風焼きそばです。甘み、酸味、辛味のバランスが絶妙で、運動後の体に染み渡る美味しさ。また、欧米からのゴルファーも多いためか、ハンバーガーやステーキといった洋食メニューのレベルも非常に高い。肉厚なパティを挟んだ「ブラックマウンテンバーガー」は、ボリューム満点で食べ応え十分。ゴルフのスコアがどうであれ、この絶景と美食が、一日を最高の思い出にしてくれることは間違いありません。
バンヤン・ゴルフクラブ (Banyan Golf Club)
ブラックマウンテンが「王者の風格」を持つコースだとすれば、このバンヤン・ゴルフクラブは「芸術家の感性」を持つコースと言えるかもしれません。2008年のオープン以来、アジアのトップコースとして数々の賞を獲得。その絵画のような美しさと、プレーヤーを飽きさせない巧みなレイアウトで、多くのゴルファーを魅了し続けています。
自然の地形を活かした、絵画のような美しさ
バンヤンGCの最大の魅力は、なんといってもその景観美です。コースはもともとパイナップル畑だった丘陵地帯に作られており、自然の地形が最大限に活かされています。アップダウンに富んだフェアウェイは、まるで緑の波がうねっているかのよう。各ホールからは、遠くにビルマ(ミャンマー)の山々を望むことができ、その雄大なパノラマはプレーヤーの心を解き放ってくれます。
ホールをセパレートするのは、コースの名前にもなっている大きなバンヤンツリー(ガジュマルの木)や、かつての名残であるパイナップルの株。人工的なハザードだけでなく、こうした自然物が巧みに配置され、戦略性を高めると同時に、独特の美しい風景を作り出しています。
特に夕暮れ時のプレーは格別です。太陽が西の山に傾き始めると、空はオレンジから紫へとグラデーションを描き、コース全体が幻想的な光に包まれます。その中で放つ一打は、スコアを超えた感動を与えてくれるはず。私が最も好きなのは、シグネチャーホールである15番、パー3。高台のティーイングエリアから谷越えでグリーンを狙うホールで、眼下にはホアヒンの街と海が広がります。夕陽を背にこのホールに立つと、ゴルフというスポーツの素晴らしさを再認識させられます。
受賞歴が物語る、卓越したコースメンテナンス
バンヤンGCは、その美しさだけでなく、コースコンディションの良さでも定評があります。2009年には「アジア太平洋地域のベストニューコース」に選ばれ、その後も「アジアのベストコース トップ3」の常連となるなど、その評価は揺るぎません。
フェアウェイは常に絨毯のように整備され、ボールが少し浮いた最高のライから打つことができます。グリーンは高速で、アンジュレーションも絶妙。一見すると平らに見えても、 subtleな傾斜が隠されており、パッティングの面白さを存分に味わえます。バンカーの砂は白くきめ細やかで、爆発させやすい。こうした細部にわたる徹底したメンテナンスが、プレーヤーにストレスを感じさせず、ゴルフに集中できる環境を提供してくれます。
タイ伝統建築のクラブハウスで過ごす優雅な時間
プレー後の楽しみは、タイの伝統的な建築様式を取り入れた、壮麗なクラブハウスで待っています。チーク材をふんだんに使った建物は重厚感があり、それでいて開放的な設計。特に、夕陽を眺めながら食事やお酒を楽しめる「Mulligan’s Pub」のテラス席は特等席です。
ここでは、タイ料理はもちろん、世界各国の料理を味わうことができますが、私のおすすめは「マッサマンカレー」。ココナッツミルクの甘みとコクの中に、様々なスパイスの複雑な香りが溶け合った、タイ南部の名物カレーです。じっくり煮込まれたチキンは驚くほど柔らかく、その味わいはまさに絶品。雄大な景色と洗練された料理が、バンヤンでの一日を完璧に締めくくってくれます。クラブハウスからの眺めはホアヒン随一とも言われ、ゴルフをしない人でも、このレストランを訪れる価値は十分にあります。
シーパイン・ゴルフクラブ (Sea Pine Golf Club)
ホアヒンには山側の丘陵コースが多い中、異色の存在感を放つのが、この「シーパイン・ゴルフクラブ」です。その名の通り、松林とタイランド湾に沿ってレイアウトされた、本格的なシーサイドコース。潮風を感じながらのプレーは、他のコースでは味わえない格別な体験です。
潮風を感じる、唯一無二のシーサイドリンクス
コースは、ホアヒンとカオタキアップを結ぶ道を挟んで、海側と山側に分かれています。ハイライトは、なんといっても海側の6ホール。フェアウェイのすぐ隣がビーチになっており、波の音を聞きながら、海に向かってショットを打つことができます。特に、海沿いに続くパー4の16番、パー3の17番、パー5の18番の上がり3ホールは圧巻です。
17番は、グリーンが海に突き出すように配置されており、ティーショットは強い海風との戦いになります。風を読み間違えれば、ボールはあっという間に砂浜か、あるいはタイランド湾へと吸い込まれていくでしょう。このスリルと爽快感こそ、シーサイドコースの醍醐味。スコアを気にせず、この開放的なロケーションを全力で楽しむのが正解です。グリーン上から振り返れば、青い海と白い砂浜、そして遠くに見えるカオタキアップ(猿山)のシルエットが織りなす風景が、目に焼き付くはずです。
山側のホールは、打って変わってウォーターハザードや林が絡む、より戦略的なレイアウト。一本の松の木がフェアウェイの真ん中にそびえ立つホールなど、印象的な設計が随所に見られます。海側と山側で全く異なる顔を持つため、18ホールを通して飽きることがありません。
タイ陸軍が運営する、ユニークな背景
このコースには、タイ陸軍によって造成・運営されているというユニークな背景があります。そのため、他のプライベートコースと比較して、プレー料金がリーズナブルなのも大きな魅力。コストパフォーマンスが非常に高く、気軽にシーサイドゴルフを楽しみたいという方にはうってつけです。クラブハウスは豪華絢爛というわけではありませんが、清潔で機能的。必要なものはすべて揃っており、不自由を感じることはありません。フレンドリーなスタッフの対応も心地よく、リラックスした雰囲気の中で一日を過ごせます。
プレーの合間に楽しむ、鉄道ビュー
シーパインのもう一つのユニークな特徴は、コースのすぐ脇をタイ国鉄の線路が走っていることです。プレーの最中に、ガタンゴトンと音を立ててカラフルな列車が通り過ぎていく光景は、どこかノスタルジックで微笑ましいもの。特に、海沿いのホールを走る列車の姿は、まるで映画のワンシーンのようです。こののどかな風景も、シーパインが持つ魅力の一つ。ゴルフの合間に、そんなタイならではの光景を楽しんでみるのも一興です。
その他のおすすめコース
上記3コースの他にも、ホアヒンには魅力的なコースが点在しています。
- スプリングフィールド・ロイヤル・カントリークラブ: ゴルフの帝王ジャック・ニクラウスが設計した、戦略性に富んだ27ホール。広大な敷地にレイアウトされた各ホールは、ニクラウスらしいバンカー配置やアンジュレーションのきついグリーンが特徴で、プレーヤーの挑戦意欲を掻き立てます。
- インペリアル・レイクビュー・ゴルフクラブ: 36ホールの広大なチャンピオンシップコース。その名の通り、多くのホールで湖が絡み、美しい景観と高い戦略性を両立させています。タイプの異なる4つの9ホールから、好みの組み合わせで18ホールをプレーできるのも魅力です。
このように、ホアヒンでは毎日異なるタイプのワールドクラスのコースを巡るという、夢のようなゴルフウィークを実現できるのです。
グルメライター隆が唸る!ホアヒンの食はグリーンを越える
さて、最高のグリーンで心ゆくまでプレーを楽しんだなら、次はその土地の最高の味で胃袋を満たす番です。食品商社マンとして、また一人の食いしん坊として、私がホアヒンを愛してやまない理由の一つが、その食のレベルの高さと多様性にあります。王室保養地という歴史が、洗練された食文化を育んできました。ここでは、私が実際に通い詰め、自信を持っておすすめする「食のスポット」をご紹介します。
潮の香りとともに味わう、新鮮シーフードの饗宴
海辺の街ホアヒンに来たからには、新鮮なシーフードを楽しまない手はありません。水槽から選んだ魚介を、好みの調理法で味わう。これぞタイのシーフードレストランの醍醐味です。
チャオレイ・シーフード (Chao Lay Seafood)
ホアヒンでシーフードといえば、まず名前が挙がるのがこの「チャオレイ・シーフード」です。海に突き出した桟橋の上に建てられた、いわゆる水上レストランで、食事をしながら心地よい潮風と波の音を感じることができます。特にサンセットタイムは格別で、空と海が茜色に染まるのを眺めながらのディナーは、最高の思い出になるでしょう。
ここで必ず頼むべき一皿は、「プーパッポンカリー(蟹のカレー粉炒め)」。ぶつ切りにしたワタリガニを、カレー粉、唐辛子、そしてフワフワの溶き卵で炒め合わせた、タイを代表するシーフード料理です。チャオレイのプーパッポンカリーは、辛さがマイルドでココナッツミルクのコクが深く、蟹の旨味を存分に引き出しています。殻を割って身をほじくり、旨味の詰まったソースと絡めて白ご飯と一緒に頬張る瞬間は、まさに至福。
もう一つのおすすめは「クンオップウンセン(海老と春雨の蒸し料理)」。土鍋の底に豚の脂とニンニク、香草を敷き、その上に大きな海老と春雨を乗せて蒸し上げた料理です。蓋を開けた瞬間に立ち上る、スパイシーで食欲をそそる香り。海老のエキスをたっぷりと吸った春雨は、それだけで絶品のご馳走です。
コティ・レストラン (Koti Restaurant)
観光客だけでなく、地元の人々で常に賑わっているのが、ナイトマーケットの近くにある老舗食堂「コティ・レストラン」です。派手さはありませんが、ここで味わえるのは、まさにタイの「おふくろの味」。メニューは100種類以上あり、どれも手頃な価格で、しかも驚くほど美味しい。
私のお気に入りは、「ホーモック・タレー(シーフードのすり身蒸しカレー)」。魚やイカ、海老などのシーフードのすり身に、レッドカレーペーストとココナッツミルクを混ぜ、バナナの葉の器に入れて蒸し上げた伝統料理です。フワフフワとした食感と、ハーブの香りが効いたスパイシーな味わいが癖になります。
また、シンプルな「トートマン・プラー(タイ風さつま揚げ)」も絶品。プリプリの魚のすり身に、インゲンやコブミカンの葉が練り込まれており、噛むほどに香りが広がります。甘酸っぱいキュウリのタレにつけて食べれば、ビールの最高のつまみになります。気取らない雰囲気の中で、本物のタイの家庭料理を味わいたいなら、コティ・レストランは絶対に外せません。
夜の散策が楽しい!ホアヒン・ナイトマーケットの熱気と美味
ホアヒンの夜の楽しみといえば、ナイトマーケットの散策です。中心部にある「ホアヒン・ナイトマーケット」は、観光客向けでありながら、ローカルな熱気も感じられる場所。道の両脇に衣料品や雑貨の屋台が並び、その間をシーフードレストランや食べ物の屋台が埋め尽くしています。
必ず食べたいストリートフード
ナイトマーケットの魅力は、なんといっても気軽に楽しめるストリートフードです。
- シーフードBBQ: 店先に氷を敷き詰めた台が置かれ、新鮮なロブスターや大ぶりの海老、魚、貝などがずらりと並んでいます。好きな食材を選ぶと、その場で炭火で豪快に焼いてくれます。香ばしい炭の香りと、プリプリのシーフード。シンプルな塩焼きもいいですが、ニンニクと唐辛子の効いたスパイシーなソースでいただくのがタイ流です。
- ロティ: タイ風のクレープ、あるいはパンケーキのようなスイーツ。薄く伸ばした生地を鉄板で焼き、バナナや卵を包んで、仕上げにコンデンスミルクと砂糖をたっぷりとかけます。生地のサクサク、モチモチとした食感と、濃厚な甘さがたまりません。ゴルフの疲れを癒すのにぴったりのデザートです。
- カオニャオ・マムアン: タイのデザートの王様、マンゴーともち米。甘く熟したマンゴーに、ココナッツミルクで炊いた甘いもち米を添えた一品です。マンゴーの酸味と甘み、もち米の食感、そしてココナッツミルクの塩気が絶妙なハーモニーを奏でます。旬の時期(4月〜6月頃)に訪れたなら、絶対に食べるべきデザートです。
大人の時間を過ごす、隠れ家レストラン&バー
賑やかなナイトマーケットも楽しいですが、時には静かに、ムーディーな雰囲気で食事やお酒を楽しみたい夜もあるでしょう。ホアヒンには、そんな大人のための隠れ家的なスポットも充実しています。
リビングルーム・ビストロ&ワインバー (Living Room Bistro & Wine Bar)
ビーチ沿いの路地を少し入ったところに、ひっそりと佇むのがこのレストラン。白い砂浜に面したテラス席は、ロマンチックな雰囲気そのもの。夜になるとキャンドルが灯され、波音を聞きながら食事を楽しむことができます。料理は本格的なタイ料理と西洋料理が中心で、盛り付けも美しく洗練されています。ワインの品揃えも豊富で、料理に合わせたペアリングを提案してくれます。大切な人と特別な時間を過ごしたい時に、ぜひ訪れてほしい一軒です。
センタラ・グランド・ビーチリゾート&ヴィラズ内の「エレファント・バー」
ホアヒンのランドマーク的存在である、コロニアル様式の美しいホテル「センタラ・グランド」。その中にある「エレファント・バー」は、時間を遡ったかのようなクラシカルな空間です。重厚な木のカウンター、革張りのソファ、壁に飾られた古い写真。ここでは、喧騒を忘れ、ゆったりとカクテルを傾けるのが似合います。ホテルのシグネチャーカクテルを味わいながら、ホアヒンが歩んできた歴史に思いを馳せる。そんな贅沢な夜も、この街ならではの過ごし方です。
プレーの合間に訪れたい、ホアヒンの観光スポット
ゴルフ三昧の日々も素晴らしいですが、せっかくホアヒンに来たのなら、半日でも時間を作って街の魅力を探訪してみましょう。プレーの合間のリフレッシュにもなり、旅の奥行きがぐっと深まります。
ノスタルジックな美しさ。ホアヒン駅
「タイで最も美しい駅」と称されるホアヒン駅は、ゴルフ客ならずとも必見のスポットです。赤とクリーム色で彩られた木造駅舎は、ヴィクトリア朝様式の影響を受けた、まるでおとぎ話に出てくるような愛らしいデザイン。最大の見どころは、ホームに佇む王室専用の待合室です。かつてバンコクのサナームチャン宮殿にあった建物を移築したもので、タイの伝統建築の粋を集めた精緻な装飾には、思わず見とれてしまいます。現在も現役の駅として利用されており、色鮮やかな列車が発着する様子は、どこか懐かしい風情が漂います。ゴルフウェアから着替えて、カメラ片手に散策するのにぴったりの場所です。
丘の上から街を見守る、カオタキアップ(猿山)
ホアヒンのビーチの南端に突き出た小高い丘が、カオタキアップです。その名の通り、たくさんの野生の猿が生息していることから「モンキーマウンテン(猿山)」の愛称で親しまれています。丘の頂上には寺院があり、そこからはホアヒンの美しい海岸線と街並みを一望することができます。眼下に広がる青い海と白い砂浜のコントラストは、まさに絶景。ゴルフコースから見る景色とはまた違った感動があります。
麓から頂上までは少し階段を登りますが、その価値は十分にあります。人懐っこい(時に食べ物を狙ってくる)猿たちとの触れ合いも旅の思い出になりますが、持ち物には十分注意してください。頂上で涼しい風に吹かれながら景色を眺めていると、ゴルフの反省も雑念も、すべてが洗い流されていくような清々しい気持ちになれます。
アートな空間、シカダ・マーケット (Cicada Market)
もし週末(金・土・日)にホアヒンに滞在するなら、夜はぜひ「シカダ・マーケット」へ足を運んでみてください。先に紹介したホアヒン・ナイトマーケットが「食」中心のローカルな市場だとすれば、シカダ・マーケットは「アートとデザイン」がテーマの、より洗練されたナイトマーケットです。
広い公園のような敷地内には、若手アーティストやデザイナーが手がけたユニークなアクセサリー、洋服、絵画、インテリア雑貨などを販売するブースがずらりと並びます。見ているだけでも楽しく、センスの良いお土産を探すのにも最適。また、屋外ステージではライブミュージックやダンスパフォーマンスが繰り広げられ、敷地の一角にはフードコートも充実しています。アート、音楽、食が融合したクリエイティブな空間は、ただの買い物スポットではなく、一つの文化施設と言ってもいいでしょう。ホアヒンのモダンでお洒落な一面に触れることができる、おすすめのナイトスポットです。
グルメライターが選ぶ!ホアヒンで買うべき極上土産
旅の締めくくりは、思い出とともに持ち帰るお土産選び。どうせなら、ありきたりなものではなく、その土地ならではの、そして贈った相手に喜ばれる逸品を選びたいものです。グルメライターの視点から、ホアヒンで手に入れるべきおすすめのお土産をご紹介します。
ホアヒン名物「カノム・モーゲーン」を老舗で
ホアヒンを代表するお菓子といえば、「カノム・モーゲーン」。タロイモや緑豆、ココナッツミルク、卵、砂糖などを混ぜて焼き上げた、タイ風のプリン、あるいはスイートポテトのような伝統的な焼き菓子です。しっとりとした食感と、素朴で優しい甘さが特徴。表面に揚げた赤玉ねぎがトッピングされているのが伝統的なスタイルで、この塩気が甘さを引き立て、絶妙なアクセントになっています。
市内には多くの菓子店がありますが、地元で最も有名な老舗は「メー・ギム・ライ (Mae Gim Lai)」。本店はペッチャブリーにありますが、ホアヒンにもいくつか支店があり、いつも多くの人で賑わっています。アルミのトレーに入った焼きたてのカノム・モーゲーンは、日持ちはしませんが、その美味しさは格別。自分用や、帰国後すぐに渡せる相手へのお土産に最適です。
ドライフルーツも一味違う。高品質な逸品を探す
タイ土産の定番であるドライフルーツですが、ホアヒン近郊はタイ有数のパイナップルの名産地。ここで手に入るドライパイナップルは、肉厚で甘みが強く、一味違います。スーパーマーケットで手軽に買うのも良いですが、市場や専門店で、砂糖の使用を抑えた無添加のものや、少し珍しい種類のドライフルーツを探してみるのも楽しいものです。例えば、甘酸っぱいタマリンドや、食感が面白いジャックフルーツのドライチップスなど。ゴルフのラウンド中の栄養補給にもぴったりです。
スパ大国の恵み。ナチュラルコスメ&アロマグッズ
ゴルフで一日中太陽を浴びた肌や、プレーで疲れた体を癒すアイテムとして、タイのスパ製品は最適なお土産です。ホアヒンにも、高品質なナチュラルコスメやアロマグッズを扱うお洒落なショップが点在します。
特におすすめなのは、レモングラスやジャスミン、マンゴスチンといった、タイらしいハーブや果物を使った製品。エッセンシャルオイル、ハーバルボール、ボディスクラブ、ハンドクリームなど、種類は様々です。爽やかなレモングラスの香りはリフレッシュ効果が高く、甘いジャスミンの香りはリラックス効果があります。パッケージも美しいものが多いので、女性へのお土産としても大変喜ばれるでしょう。自分用には、筋肉痛を和らげる効果のあるハーブバームなどを選ぶのも良いかもしれません。
ホアヒン・ゴルフ旅を成功させるための実践的アドバイス
最後に、ホアヒンでのゴルフ旅行をより快適で、思い出深いものにするための、いくつか実践的なアドバイスをお伝えします。ちょっとした準備と知識が、旅の質を大きく左右します。
ベストシーズンと服装について
ホアヒンの気候は、大きく乾季(11月~2月)、暑季(3月~5月)、雨季(6月~10月)に分かれます。ゴルフのベストシーズンは、間違いなく乾季です。空は晴れ渡り、気温も比較的過ごしやすく、湿度も低いため、快適にプレーを楽しむことができます。この時期は世界中から観光客が訪れるハイシーズンでもあるため、ゴルフ場やホテルの予約は早めに行うのが賢明です。
服装については、日差し対策が最も重要です。通気性の良い長袖のポロシャツや、UVカット機能のあるアームカバーの着用をおすすめします。帽子、サングラスも必需品。日焼け止めは、汗で流れても良いように、こまめに塗り直しましょう。また、コースによっては蚊などの虫が多い場合もあるため、虫除けスプレーも忘れずに。ゴルフ場のドレスコードは、名門コースであっても比較的寛容な場合が多いですが、襟付きのシャツ、長ズボン(または膝丈以上のショートパンツ)、ゴルフシューズといった基本的なマナーは守りましょう。
キャディさんとのスマートな付き合い方
タイでのゴルフの大きな特徴であり、楽しみの一つが、1プレーヤーに1人のキャディが付く「キャディシステム」です。タイ国政府観光庁のゴルフガイドにもあるように、彼女たち(ほとんどが女性です)は、単にバッグを運ぶだけでなく、コースの攻略に欠かせない重要なパートナーとなります。
彼女たちはコースを熟知しており、距離を教えてくれたり、グリーンのラインを読んでくれたりします。ボールの行方をしっかりと見てくれるので、ラフに入ってもすぐに見つかりますし、プレー後のクラブの手入れまで完璧にこなしてくれます。
気持ちよくプレーするために大切なのは、彼女たちへのリスペクトとコミュニケーションです。笑顔で「サワディーカー(こんにちは)」と挨拶し、ナイスショットを褒めてくれたら「コップンカー(ありがとう)」と返す。簡単なタイ語を使うだけで、ぐっと距離が縮まります。
プレー終了後には、キャディフィーとは別に、感謝の気持ちとしてチップを渡すのが慣例です。相場はコースの格にもよりますが、一般的に300~500バーツ程度。素晴らしいサービスを受けたと感じたら、少し多めに渡すと良いでしょう。現金で用意しておき、ロッカールームへ向かう前に、直接「ありがとう」の言葉とともに手渡すのがスマートです。良いキャディさんとの出会いは、その日のラウンドを何倍も楽しいものにしてくれます。
予約と移動手段の確保
人気のゴルフコース、特にブラックマウンテンやバンヤンは、ハイシーズンには予約が取りにくくなることがあります。日本から旅行代理店を通じて予約するのも一つの手ですが、ゴルフ場の公式サイトから直接オンラインで予約できる場合も多いです。希望のスタート時間が決まっている場合は、できるだけ早く(1ヶ月以上前には)予約を済ませておきましょう。
ホアヒン市内での移動は、主に「トゥクトゥク」か、配車アプリの「Grab」が便利です。トゥクトゥクは交渉制で、近距離の移動に風情があって楽しいですが、料金は乗る前に必ず確認しましょう。一方、Grabはアプリで行き先を指定し、料金も事前に確定するので、言葉の心配もなく安心です。ホテルからゴルフ場への移動などは、ホテルでタクシーを手配してもらうのが最も確実で快適でしょう。
ホアヒンという街は、ゴルフという一つの目的を深く追求する旅にも、食や文化、自然といった多様な魅力を満喫する旅にも、完璧に応えてくれます。磨き上げられたグリーンで自分と向き合う時間。新鮮なシーフードに舌鼓を打つ時間。歴史ある街並みを散策する時間。そのすべてが、あなたのゴルフライフに、そして人生に、新たな彩りを加えてくれるはずです。次の休暇は、ぜひこの王室が愛したリゾートで、忘れられない大人のゴルフ余暇をお過ごしください。