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サウジアラビアのLCC「flynas」、クリエイティブフェス「Athar 2025」の公式エアラインに!日本路線拡大への布石か?

中東を代表するLCC(格安航空会社)であるサウジアラビアの「flynas(フライナス)」が、同国で開催される国際的なクリエイティブ・マーケティングの祭典「Athar – The Saudi Festival of Creativity 2025」の公式エアラインパートナーに就任したことを発表しました。この提携は、サウジアラビアが推進する国家戦略「ビジョン2030」における観光・文化振興の一環であり、将来的な日本路線の拡大にも繋がる可能性を秘めた動きとして注目されます。

目次

背景にある国家戦略「ビジョン2030」

今回の提携を理解する上で欠かせないのが、サウジアラビアが国を挙げて推進する経済改革計画「ビジョン2030」です。石油依存型経済からの脱却を目指すこの計画では、観光業が重要な柱の一つに据えられています。

サウジアラビアは、2030年までに国内外から年間1億5000万人の観光客を誘致するという野心的な目標を掲げています。この目標達成に向け、これまで巡礼目的の渡航が中心だったイメージを刷新し、文化、エンターテイメント、リゾートなど多様な魅力を持つ観光大国への転換を急ピッチで進めています。

この国家戦略において、flynasは国内外からの旅行者を運ぶための重要なインフラとして位置づけられています。同社は近年、急速に機材を増やし、路線網を拡大。2023年には年間2400万人以上の旅客を輸送し、2030年までにこの数字を年間7000万人へと引き上げる目標を掲げています。

クリエイティブの力で世界を惹きつける

flynasがパートナーシップを結んだ「Athar 2025」は、広告、マーケティング、デザインなど、クリエイティブ業界のプロフェッショナルが世界中から集まるサウジアラビア最大級のイベントです。世界的なアワードやセミナーが開催され、中東のクリエイティブ産業のハブとしての地位を確立しつつあります。

flynasがこのイベントの公式エアラインとなる狙いは、単なるスポンサーシップにとどまりません。

  • ブランドイメージの向上: 国際的なクリエイティブイベントと連携することで、「革新的」「現代的」といったブランドイメージを世界に発信する。
  • 新規顧客層の開拓: これまでサウジアラビアに馴染みの薄かったクリエイティブ業界や、文化・アートに関心の高い旅行者層にアプローチする。
  • インバウンド観光の促進: フェスティバルへの参加者をサウジアラビアへ直接呼び込むことで、国の観光目標達成に貢献する。

この提携は、サウジアラビアが「文化」や「クリエイティビティ」を新たな観光資源として活用し、世界にその魅力をアピールしようとする戦略の表れと言えるでしょう。

予測される未来:日本路線の開設はいつか?

今回の動きは、日本の旅行者にとっても無関係ではありません。flynasはアジア市場への展開に強い意欲を示しており、今回の提携は、文化やクリエイティブへの関心が高い日本市場へのアピールという側面も持っています。

現在、日本とサウジアラビアを結ぶ直行便はサウディア(サウジアラビア航空)が週数便を運航するのみです。ここにLCCであるflynasが参入すれば、航空券価格の低下が期待でき、旅行のハードルは格段に下がります。

サウジアラビアは2019年に日本人を含む多くの国籍者に対して観光e-Visa(電子ビザ)の発給を開始しており、渡航の利便性はすでに向上しています。flynasが日本路線を開設すれば、リヤドやジッダといったハブ空港を経由して、ヨーロッパやアフリカへ安価に渡航する新たな選択肢も生まれる可能性があります。

今回の提携は、flynasが国際的な知名度を高め、新たな市場を開拓するための重要な一歩です。文化イベントをフックにインバウンド需要を喚起し、その勢いをもって日本を含む東アジアへの路線拡大を実現させる—そんな未来予想図が現実のものとなる日は、そう遠くないかもしれません。

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この記事を書いたトラベルライター

SimVoyage編集部は、世界を旅しながら現地の暮らしや食文化を体感し、スマホひとつで快適に旅する術を研究する旅のプロ集団です。今が旬の情報から穴場スポットまで、読者の「次の一歩」を後押しするリアルで役立つ記事をお届けします。

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