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「グッドフェローズ」の舞台を歩く、ニューヨーク・クイーンズ聖地巡礼の旅

「物心ついた時から、ギャングになりたかった」

マーティン・スコセッシ監督が描いた傑作『グッドフェローズ』。ヘンリー・ヒルのこのあまりにも有名な独白から始まる物語は、何度観ても色褪せることがありません。煌びやかで暴力的、そしてどこか哀愁を帯びた彼らの生き様は、スクリーン越しに強烈な引力で私たちを惹きつけます。仕事柄、世界中の都市を訪れる機会に恵まれていますが、ニューヨーク、特にクイーンズ区と聞くと、私の心はいつもあの映画の世界へと引き戻されるのです。

華やかなマンハッタンの摩天楼の影で、彼らはどのように生き、何を夢見ていたのか。今回は、単なる観光では味わえない、ヘンリー・ヒルやジミー・コンウェイ、トミー・デヴィートが駆け抜けた「リアル」なニューヨークを巡る旅へとご案内します。スクリーンに映し出されたあの場所の空気を、実際に肌で感じてみませんか。この旅は、映画ファンにとって最高の巡礼になるはずです。さあ、準備はいいですか?彼らの物語が始まった場所へ、一緒に旅立ちましょう。

さあ、彼らの物語が始まった場所へ旅立つ前に、この特別な旅を最大限に満喫できるよう、ニューヨーク観光の究極ガイドもぜひ参考にしてみてください。

目次

物語の始まりの地、クイーンズの喧騒へ

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『グッドフェローズ』の物語の舞台は、多くがマンハッタンの華やかさとは対照的なクイーンズ区に集中しています。ここは移民が多数暮らし、多様な文化が融合する活気に満ちた、生活感あふれる地域です。JFK国際空港を抱えるこのエリアは、彼らにとってまさに縄張りであり、夢や欲望が交錯する巨大な金鉱といえる場所でした。この旅は、ヘンリー・ヒルの原点とも言える場所から始めましょう。

ヘンリー・ヒルが育った街、イースト・ニューヨークの風景

映画の冒頭、少年時代のヘンリーが窓の外を見つめ、地元ギャングの華やかな暮らしに憧れるシーンが印象的です。その撮影が行われたのは、ブルックリン区のイースト・ニューヨーク地区。クイーンズ区に隣接するこのエリアは、現在でも当時の面影を強く残しています。レンガ造りのアパートが立ち並び、子どもたちの声が街角に響き渡る一方で、路地裏に入ると独特の緊張感が漂うのを感じることもあります。

実際にこの地域を訪れる際は、少しの心構えが必要です。観光地化されていないため、特に日没後に一人で行動するのは避けるのが賢明です。訪れるなら、明るい日中の時間帯をおすすめします。貴重品はホテルのセーフティボックスに預け、最低限の現金とクレジットカードのみを携帯するのがよいでしょう。服装は高価なブランド品を避け、街並みに馴染むカジュアルなスタイルが望ましいです。派手な格好は不要な注目を集める恐れがあるため控えましょう。これは世界中の都市を旅する際に共通する基本的な安全対策と言えます。

この場所を歩くと、なぜ少年ヘンリーが彼らを憧れの存在と見たのか、わずかに理解できるような気がします。退屈な日常から抜け出し、誰もが一目置かれ、欲しいものは何でも手に入る。まるで魔法のような世界が目の前に広がっていたのです。彼の目には、単なる犯罪者ではなく、街を支配する王族の姿が映っていたのかもしれません。

あの祝杯の場所、ネプチューン・ダイナー

ヘンリーたちが大きな仕事を成功させた後、祝杯を挙げていた「カボーン・クラブ」。映画では彼らの重要な拠点として描かれていますが、そのロケ地となったのが、クイーンズのアストリア地区にある「ネプチューン・ダイナー(Neptune Diner)」です。現在も営業しており、『グッドフェローズ』のファンにとっては必訪の聖地のひとつとなっています。

外観は古き良きアメリカンダイナーそのもので、赤いネオンサインと大きな窓が目印です。店内には革張りのブース席が並び、カウンターでは地元の常連客がコーヒーを飲みながら会話を楽しんでいます。撮影は何十年も前に行われましたが、その雰囲気は今なおほとんど変わりません。ここで一杯コーヒーを注文すれば、たちまち映画の世界に浸ることができます。

ネプチューン・ダイナー訪問の実用ポイント

  • アクセス: 地下鉄N線またはW線に乗り、「Astoria Blvd」駅で下車。駅から徒歩数分の距離です。ニューヨークの地下鉄は24時間運行していますが、深夜の利用には注意が必要です。MTA(メトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティ)の公式サイトで運行状況を確認し、安全な時間帯に移動しましょう。
  • 営業時間・服装: ダイナーのため、基本的に早朝から深夜まで営業。服装に決まりはなく、カジュアルで気軽に訪れられます。ただし、地元の生活の場でもあるため、周囲への配慮は忘れずに。
  • おすすめメニュー: クラシックなチーズバーガーやパストラミサンドイッチ、そして一日中注文できるブレックファストメニューが人気です。特にパンケーキやワッフルはボリューム満点。映画のシーンを思い起こしながらアメリカンな食事を楽しんでください。
  • 注意事項: 店内での撮影は、他のお客さんの迷惑にならないよう気を配り、一言声をかけてから行いましょう。また、飲食店であるため長時間滞在する際は、適宜追加注文をし、お店への配慮を忘れないようにしましょう。

Movie-Locations.comによれば、このダイナーは『グッドフェローズ』だけでなく、多数の映画やテレビドラマのロケ地としても使用されているとのこと。それだけこの場所が持つ「ニューヨークらしさ」が、多くのクリエイターを惹きつけているのでしょう。ジュークボックスから流れるオールディーズを聴きながら、ヘンリーたちが交わしたであろう会話に思いを馳せる——そんな贅沢な時間を過ごせる場所です。

栄光と転落、事件の舞台を巡る旅

彼らの物語は、小さな成功を積み重ねながら徐々に拡大し、最終的には航空会社を巻き込む大規模な強奪事件へと発展していきます。栄光の頂点へと昇りつめたものの、やがて転落していく運命。その象徴的な場所を訪れることで、彼らの人生に潜む光と闇をより深く味わうことができるでしょう。

すべての始まりと終焉、JFK国際空港

ジョン・F・ケネディ国際空港(JFK)は、『グッドフェローズ』の中で非常に重要な役割を担っています。エア・フランスからの現金強奪や、映画のクライマックスを飾るルフトハンザ強盗事件。この空港は彼らにとって、まさに莫大な財宝の宝庫でした。

私自身も世界中を飛び回る身としてJFKには馴染みがありますが、『グッドフェローズ』を鑑賞したあとこの空港に降り立つと、ターミナルの喧騒や貨物エリアの広さがまったく異なる意味合いで見えてきます。ヘンリーが内部情報を提供し、ジミーたちが計画を実行した、その舞台がここなのです。

とりわけ、1978年に実際に起きたルフトハンザ強盗事件は、当時のアメリカ史上最高額の現金強奪事件として大きな衝撃を与えました。映画では、この事件以降の仲間割れや粛清がリアルに描かれており、空港の片隅に今もあの事件の余韻が漂っているのではないかという錯覚に陥ります。

JFK空港を旅の拠点として活用するために

  • ターミナル間の移動: JFKには複数のターミナルがあり、各所を繋ぐ無料のエアトレイン(AirTrain)がとても便利です。ターミナルや駐車場はもちろん、ジャマイカ駅やハワード・ビーチ駅にある地下鉄への乗り換えポイントも結んでいます。24時間運行なので、深夜や早朝のフライトでも安心して利用可能です。
  • ラウンジ情報: 出張の多いビジネスマンにとって、空港ラウンジはまるで砂漠に現れたオアシスのような存在です。JFKには各航空会社のアライアンスラウンジが充実しています。例えば、ターミナル4のデルタ スカイクラブやバージンアトランティック クラブハウス、またターミナル8のアメリカン航空アドミラルズクラブなどは、長距離移動の疲れを癒すのに最適です。プライオリティ・パスで利用できるラウンジもあるため、出発前に利用可能なラウンジを確認しておくのがおすすめです。
  • 空港からのアクセス: マンハッタンの中心地へは、エアトレインでジャマイカ駅まで行き、そこからロングアイランド鉄道(LIRR)に乗り換えるのが最速かつ快適な方法です。または地下鉄E、J、Z線への乗り換えも可能です。タクシーやUber、Lyftも便利ですが、交通渋滞に巻き込まれるリスクも頭に入れておきましょう。

この巨大な空港のシステムを熟知し、その知恵と大胆さで犯罪に利用したヘンリーたちの手腕には、思わず感嘆の声が漏れます。彼らにとってこの場所は単なる交通の要衝ではなく、人生を賭けた戦いの舞台であったのです。

祝宴と粛清の場「Robert’s Lounge」

ルフトハンザ強盗事件の成功を祝うため、ジミー・バークのバー「Robert’s Lounge」に仲間たちが集まります。映画の中でここで交わされる会話や行動は、その後に待ち受ける悲劇の予兆を強く感じさせます。豪華な毛皮のコートや高級車を買い揃え、FBIの注目を集める仲間たち。ジミーの苛立ちがスクリーン越しにも伝わってきました。

このバーのロケ地は、現在もクイーンズ区サウス・オゾン・パークにある建物です。残念ながら今はバーとして営業しておらず、別の店舗が入っていますが、建物の佇まいや周囲の街並みは映画の雰囲気をしっかりと感じさせてくれます。

この場所を訪れると、あのシーンが鮮烈に蘇ります。祝杯を挙げる一方で、互いに疑念を抱き合う男たち。ジミーの冷徹な視線が、金の配分をめぐる不満の種を密かに見極め、粛清の対象をリストアップしていく。喜びと疑念が入り混じる独特の緊張感を、その場で追体験できる刺激的な場所です。

ロケ地巡りをしていると、このように時の流れで姿を変えた場所に出会うこともしばしばあります。それもまた旅の醍醐味のひとつ。時代の移ろいを肌で感じつつ、記憶の中の映画の景色と目の前の現実を重ね合わせる作業こそ、聖地巡礼の大きな魅力を与えてくれます。訪問の前にはGoogleストリートビューで現状を確認しておくことで、期待外れに終わることを避けられるかもしれません。

衝撃のシーンの舞台裏

『グッドフェローズ』には多くの暴力的な場面がありますが、とりわけトミーが給仕の青年「スパイダー」を撃ち殺すシーンは、彼の短気で予測不能な性格を象徴するものとして多くの観客に強烈な印象を残しています。

この衝撃的な場面が撮影されたのは、クイーンズ区ウッドヘイブン地区にある「American Legion Hall」という建物です。退役軍人のための集会所として現在も地元コミュニティに利用されており、外観はごく普通のレンガ造りの建物ですが、ここであの悲劇が撮られたと思うと不思議な感慨を覚えます。

内部の見学は通常できませんが、前を通りかかるだけで映画のワンシーンが脳裏に蘇ります。冗談のつもりが一瞬で取り返しのつかない事態へと転じる。マフィアの非情な世界と絶えず死と隣り合わせの緊迫感が、この静かな住宅街の一角で写し出されたのです。IMDbのロケ地情報は、こうした細かな撮影地を特定するうえで大変役立ち、ファンが投稿した情報から新たな発見も期待できます。

マフィアたちの日常と、郊外の夢

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彼らの人生は、犯罪や暴力だけで語れるものではありませんでした。家族を持ち、郊外にマイホームを築き、隣人とバーベキューを楽しむーーそんな「普通」のアメリカン・ドリームを追い求める姿も、この映画の大切な要素のひとつです。今回は、その舞台となった郊外へと少し足を伸ばしてみましょう。

ヘンリーとカレンが暮らした家

映画の中でヘンリーとカレンは結婚し、子どもたちと共に暮らす家を持ちます。物語の後半では、ヘンリーが麻薬取引に関わり、FBIの監視下で次第に被害妄想に陥っていく重要な舞台でもあります。この家はニューヨーク州ナッソー郡のロングアイランドに実在しています。

整えられた芝生、大きなガレージ、典型的なアメリカ郊外の一戸建て。ぱっと見はどこにでもある平穏な家庭の風景です。しかし私たちは知っています。この家の地下室には拳銃が隠され、リビングルームではコカインの売買が行われ、夫婦間の激しい口論の末に銃が突きつけられたことを。

個人宅ロケ地訪問の際の絶対遵守ルール

個人宅として使用されているこのようなロケ地を訪れる際には、最大限の敬意と配慮が欠かせません。これは旅人として、またひとりの人間として守るべき最低限のマナーです。

  • 敷地内への無断立ち入りは禁止: 門やフェンスの内側はすべて私有地です。決して足を踏み入れないようにしてください。
  • 住民への配慮: 現在ここには映画と何の関係もない一般の方々が住んでいます。大声で騒いだり長時間居座ったりするのは、住民の迷惑となります。
  • 写真撮影の際のマナー: 公道から静かに撮影し、住民の顔が写り込まないよう注意しましょう。フラッシュの使用も控え、「街の風景の一部を記録させてもらう」という謙虚な姿勢が大切です。
  • 近隣への迷惑行為厳禁: 不審な駐車やゴミの投棄など、近隣に迷惑のかかる行為は絶対に避けましょう。

これらのルールを守れなければ、ロケ地への立ち入りが禁止されたり、地域全体がファンに対して否定的になる恐れがあります。素晴らしい映画体験を皆で共有するためにも、節度ある行動を心がけましょう。この家が象徴するのは、表面的な成功の裏側で崩れゆく家族の姿です。その対比に思いを巡らせられれば、訪れる価値は十分にあると言えるでしょう。

スコセッシ監督の母が演じたトミーの母親の家

ビリー・バッツを殺害した後、血まみれのままトミーの母親の家を訪れるシーンがあります。ここでトミーの母親を演じるのは、スコセッシ監督の実母・キャサリン・スコセッシ。彼女は息子たちに手料理を振る舞い、トミーは自慢げに彼女の描いた絵を見せます。トランクには死体が隠されているという凄まじい状況とのギャップが、強烈なブラックユーモアを生み出している名場面です。

このシーンの撮影場所もクイーンズの住宅街にある個人宅です。先述の訪問マナーを厳守し、静かにその地の空気を感じるに留めましょう。

このシーンが心に残るのは、凶悪なマフィアであっても母親の前ではただの息子に戻るという人間の多面性を見事に描き出しているからです。キャサリン・スコセッシの自然体の演技と、息子たちとの即興的とも言えるやり取りが、この場面に驚くほどのリアリティをもたらしています。家庭料理のパスタの香りやあたたかな家庭の雰囲気が、画面越しにも伝わってくるかのようです。この場所は、映画における「日常」と「非日常」の境界線を象徴しているのかもしれません。

「グッドフェローズ」巡礼の旅、完全実践ガイド

これまでいくつかの象徴的なロケ地を取り上げてきましたが、実際にこの旅行を計画する際には、もっと具体的で実用的な情報が必要になるでしょう。私の体験を基に、ニューヨークでの聖地巡礼を成功させるためのガイドをまとめました。

ニューヨークへのフライトと宿泊拠点

日本からニューヨークへは、JALやANAの直行便が便利です。主にジョン・F・ケネディ国際空港(JFK)かニューアーク・リバティー国際空港(EWR)に到着します。今回の旅の目的を踏まえると、クイーンズ区に位置するJFK空港を利用するのが最も効率的と言えます。

宿泊先のホテル選びも重要なポイントです。

  • マンハッタン: 利便性を最優先する場合は、やはりマンハッタンがおすすめです。特にミッドタウンやタイムズスクエア周辺は交通の利便性が高く、飲食店やショップも充実しています。ただし、宿泊費用はやや高めです。
  • クイーンズ: ロケ地巡りを中心に考えるなら、クイーンズ区での宿泊も良い選択肢です。特にロングアイランド・シティ(LIC)地区はマンハッタンへのアクセスも良好で、比較的リーズナブルなホテルが見つかります。部屋からマンハッタンのスカイラインを眺めるのも楽しみの一つです。
  • ブルックリン: おしゃれなブティックホテルや個性的な宿を求めるなら、ウィリアムズバーグやブッシュウィックなどブルックリンのエリアも魅力的です。

どの地区に滞在する場合でも、地下鉄の駅に近い場所を選ぶことが、効率的な移動のポイントとなります。

巡礼者におすすめの持ち物と心構え

快適で安全な旅を実現するためには、準備が不可欠です。以下は私が推奨する持ち物リストです。

  • 歩きやすい靴: この旅では予想以上に歩き回ります。履き慣れたスニーカーなど歩きやすい靴が必須です。
  • モバイルバッテリー: 地図アプリやカメラを使用することでスマートフォンのバッテリーは予想以上に消耗します。大容量のモバイルバッテリーを持っていると安心です。
  • オフラインマップ: Googleマップなどで訪問予定の地域の地図を事前にダウンロードしておくと、インターネット接続がない場所でも活用でき非常に便利です。
  • クレジットカードと少額の現金: ニューヨークはカード社会ですが、小規模なデリや屋台では現金が必要になる場合があります。
  • 羽織れるもの: 夏でも屋内は冷房が強いことがあります。季節を問わず、軽く羽織れるものを用意すると重宝します。
  • セキュリティポーチ: パスポートや多額の現金は、腹巻型のセキュリティポーチなどに入れて衣服の下に隠すと、安全性が高まります。

そして何より重要なのが心構えです。私たちは映画の世界にお邪魔している訪問者です。ロケ地が一般の店舗や住宅である場合が多いため、常に地元の人々への敬意を忘れずに行動しましょう。治安面でも、周囲に注意を怠らず、「危険な場所には近づかない」「夜間の一人歩きを避ける」といった基本的なルールを守ることがトラブル回避に繋がります。

ロケ地巡りのモデルコース例(1日集中プラン)

もし1日のみ時間が取れる場合でも、主要スポットを効率よく巡ることは可能です。以下は一例です。

  • 午前(10:00): 地下鉄N/W線でクイーンズのアストリアに向かいます。まずは「ネプチューン・ダイナー」でブランチ。映画の雰囲気を味わいながらゆったりと食事を楽しみましょう。
  • 午後(12:00): 地下鉄やバスを乗り継ぎ、サウス・オゾン・パークへ移動。「Robert’s Lounge」の跡地を訪れ、周辺の街並みを散策し当時の情景を想像してみてください。
  • 午後(14:00): 続いてウッドヘイブン地区へ向かい、「スパイダー」が撃たれた「American Legion Hall」の外観を見学します。
  • 午後(16:00): JFK空港を訪れ、エアトレインに乗って広大な空港の雰囲気を体感。時間があればターミナルの展望デッキから滑走路を眺め、ルフトハンザ強盗事件に思いを馳せるのも良いでしょう。
  • 夕方以降: マンハッタンに戻りリトル・イタリー地区でディナー。映画に描かれたイタリアン・マフィアのルーツを感じられるかもしれません。

このコースはあくまで一例なので、ご自身の興味やスケジュールに合わせて自由に調整してください。ニューヨークの公共交通を快適に利用するには、タッチ決済対応のクレジットカードやスマートフォンで改札を通過できる「OMNY」システムが非常に便利です。あるいは各駅の券売機でメトロカードを購入する方法もあります。最新の情報は、MTAの公式サイトMTA (Metropolitan Transportation Authority)で確認することをおすすめします。

トラブル時の対処法

旅先でのトラブルは避けられませんが、事前に対応策を知っていれば冷静に行動できます。

  • 道に迷った場合: まずは落ち着いてオフラインマップで現在地を確認しましょう。近くにカフェや店舗があればWi-Fiを借りるのも有効です。警察官や駅員といった公的な人に尋ねるのが最も安全です。
  • 交通機関の遅延や運休: MTAの公式サイトやアプリ「MYmta」でリアルタイムの運行情報をチェック。代替ルートを調べ、余裕を持って移動しましょう。
  • 体調不良時: 軽度の症状なら「CVS」や「Walgreens」など大手ドラッグストアで市販薬が購入でき、薬剤師への相談も可能です。重い症状の場合はホテルのフロントに相談し、最寄りの病院(Urgent CareやHospital)を案内してもらいましょう。海外旅行保険の連絡先はすぐに取り出せる場所に準備しておくと安心です。

万全の準備が心の余裕を生み、旅をより一層充実させる秘訣です。

スクリーンを超えて、リアルな物語を体感する旅

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ニューヨーク、クイーンズの街を歩きながら、私は何度も自問しました。ヘンリー・ヒルという人物は、一体何を追い求めていたのだろうか、と。彼は富や名声、そして刺激を求め、一度はそれらすべてを手に入れたかのように見えました。しかし、その代償はあまりにも大きく、最終的には仲間を裏切り、過去の自分を完全に捨て去って、ただの「普通の人間」として生きる道を選ぶことになったのです。

この旅を通して私が感じたのは、映画で描かれた世界が決してスクリーンの中だけの幻想ではないという事実です。レンガ造りの建物の質感、ダイナーに漂うコーヒーの香り、地下鉄が響かせる轟音、そして多様な人種が混じり合う街の活気。そのすべてが、ヘンリーたちの物語に現実感を与えています。

彼らが駆け抜けた場所はいまだ変わらずそこに存在し、日常の営みが続いています。私たちがその場に立つとき、ただの映画ファンとしてではなく、一人の旅人として、その土地の歴史や文化に触れることになるのです。『グッドフェローズ』の聖地巡礼は、マーティン・スコセッシが描いたアメリカン・ドリームの光と影、そして人間のどうしようもない業(ごう)を、五感で体験する旅でもあります。

この記事を読んでいるあなたがもしニューヨークを訪れる機会があれば、ぜひ少し足を延ばしてみてください。そこには、ガイドブックには載っていない、生々しくも人間味に溢れ、何よりも魅力的なニューヨークの真実が待っているはずです。その時、きっとあなた自身の「グッドフェローズ」の物語が始まることでしょう。

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この記事を書いたトラベルライター

外資系コンサルやってます。出張ついでに世界を旅し、空港ラウンジや会食スポットを攻略中。戦略的に旅をしたいビジネスパーソンに向けて、実用情報をシェアしてます!

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