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インド旅行の新しい常識!電子到着カード(E-Arrival Card)義務化、その背景と影響とは?

インドへの旅行を計画している方に重要なニュースです。インド政府は、インド国籍者を除く全ての外国人旅行者に対し、入国時に「電子到着カード(E-Arrival Card)」の提出を義務化しました。これにより、これまで機内で配布されていた紙の到着カードは廃止され、渡航前のオンライン手続きが必須となります。

この変更は、単なる手続きのデジタル化にとどまりません。インドが目指す観光大国の未来像と、より効率的で安全な国境管理への強い意志が込められています。この記事では、今回の措置の背景と、旅行者に与える影響、そして今後の展望について詳しく解説します。

目次

インド入国手続きのデジタル化:E-Arrival Cardとは?

E-Arrival Cardは、インドに入国する外国人旅行者が、自身のパスポート情報、ビザ、フライト詳細、インド国内での滞在先などをオンラインで事前申告するためのシステムです。

手続きは、インド政府が運営するオンラインポータル「Air Suvidha」を通じて行います。旅行者はインドへ出発する前にこのポータルにアクセスし、必要事項を入力して申請を完了させる必要があります。申請が完了すると、確認書が発行されるため、それをスマートフォンに保存するか印刷して、入国審査時に提示します。

これにより、これまで機内で記入し、入国審査官に手渡していた紙のカードが不要となり、手続きが完全にデジタル化されることになります。

なぜ今、義務化なのか?背景にあるインドの狙い

このタイミングでの完全義務化には、いくつかの重要な背景があります。

入国管理の効率化とセキュリティ強化

最大の目的は、入国管理プロセスの効率化です。紙のカードでは、情報の読み取りやデータ入力に時間と手間がかかり、ヒューマンエラーも発生しがちでした。デジタル化により、これらのプロセスが自動化され、入国審査の迅速化が期待されます。空港での混雑緩和は、旅行者の満足度向上に直結します。

インド政府観光局のデータによると、2023年にインドを訪れた外国人観光客は924万人に達し、パンデミック前の2019年の1,093万人という水準に迫りつつあります。今後さらに増加が見込まれる旅行者をスムーズに受け入れるためには、インフラの近代化が不可欠です。

また、事前に旅行者の情報を正確なデジタルデータとして把握することは、国の安全保障を強化する上でも極めて重要です。

コロナ禍からの教訓と「デジタル・インディア」構想

E-Arrival Cardのプラットフォームである「Air Suvidha」ポータルは、元々コロナ禍において、旅行者の健康状態や渡航歴を申告するために導入されたものでした。パンデミックを通じて、非接触で効率的な情報収集・管理システムの重要性が世界的に認識されました。インド政府は、このコロナ禍で構築したインフラを平時の入国管理システムへと発展させた形です。

この動きは、インド政府が国を挙げて推進する「デジタル・インディア(Digital India)」構想の一環でもあります。行政サービスのあらゆる側面をデジタル化し、国民生活の利便性向上と経済成長を目指すこの国家戦略が、国境管理の分野にも適用されたのです。

旅行者への影響と未来予測

この変更は、インドを訪れる旅行者にどのような影響を与えるのでしょうか。

短期的な影響:渡航前の「一手間」が必須に

まず、旅行者はインドへ出発する前にオンライン申請という新たなステップを踏む必要があります。特にデジタル手続きに不慣れな方や、旅行の準備を直前に行う方にとっては、注意が必要です。申請を忘れると、搭乗時やインド到着時にトラブルになる可能性があるため、航空券やビザの準備と合わせて、忘れずに行うことが重要です。

導入初期には、システムの不具合や周知不足による混乱も予想されます。渡航前には、在日インド大使館や総領事館のウェブサイトで最新情報を確認することをお勧めします。

長期的な展望:よりスムーズで安全なインド旅行へ

長期的には、このデジタル化は旅行者にとって多くのメリットをもたらすでしょう。システムが安定すれば、空港での長い行列から解放され、より迅速でストレスのない入国体験が期待できます。

また、収集された旅行者の動向データは、新たな観光地の開発や交通インフラの整備、マーケティング戦略などに活用される可能性があります。将来的には、E-Arrival Cardの情報が電子ビザ(e-Visa)申請システムと連携するなど、さらなる手続きの簡素化が進むことも考えられます。これは、世界的な旅行手続きのデジタル化の流れに沿ったものであり、インドが国際的な観光地としての魅力を高めていく上で、避けては通れない道と言えるでしょう。

まとめ:インド渡航前に必ずチェックを

インドへの旅行は、E-Arrival Cardの事前申請が新たな「常識」となります。この変更は、インドがより快適で安全な旅行先へと進化していくための重要な一歩です。

インドへの渡航を計画する際は、出発前に必ず「Air Suvidha」ポータルでの手続きを完了させましょう。未来のインド旅行をより楽しむために、この新しいデジタル化の波にしっかりと対応していくことが大切です。

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この記事を書いたトラベルライター

SimVoyage編集部は、世界を旅しながら現地の暮らしや食文化を体感し、スマホひとつで快適に旅する術を研究する旅のプロ集団です。今が旬の情報から穴場スポットまで、読者の「次の一歩」を後押しするリアルで役立つ記事をお届けします。

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