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【カナダワーホリ完全ガイド】失敗しない!渡航後1ヶ月のTODOリストと生活立ち上げ術

カナダの空港に降り立った瞬間の、あのひんやりと澄んだ空気の匂いを、今でも鮮明に覚えています。期待と、それからほんの少しの不安をスーツケースに詰め込んで始まった僕のワーキングホリデー。見るものすべてが新しくて、心が躍る毎日。でも、正直に言うと、最初の1ヶ月は本当に大変でした。手続きの連続、慣れない英語でのコミュニケーション、そして次から次へと現れる「どうすればいいの?」の壁。

「もっとスムーズに立ち上げができていたら、最初の1ヶ月を心から楽しめたかもしれないな…」

これは、僕が帰国してから何度も思ったことです。だからこそ、これからカナダへ旅立つあなたには、僕のような遠回りをしてほしくない。この記事は、僕自身の成功談と、たくさんの失敗談から生まれた、カナダワーホリの「最初の1ヶ月」を乗り切るための超具体的な完全攻略ガイドです。

ビザの受け取りから、住まい探し、仕事探しの第一歩まで。あなたが空港に到着した瞬間から、カナダでの生活が軌道に乗るまでを、まるで隣でサポートするように、ステップバイステップで解説していきます。この記事を読み終える頃には、あなたの不安はきっと「やってやるぞ!」という自信に変わっているはず。さあ、一緒にカナダでの新しい一歩を踏み出しましょう。

この先、あなたのカナダワーホリを人生を変える1年にするための情報も、ぜひ参考にしてください。

目次

カナダ到着!空港でやるべき最重要ミッション

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長時間のフライトを終え、ついにカナダの地に足を踏み入れたあなた。お疲れ様です!しかし、ここで油断して休むのはまだ早い。空港には、あなたのワーキングホリデー生活の土台を左右する非常に重要なミッションが待ち受けています。それは、入国審査および「就労許可証(Work Permit)」の受け取りです。この手続きを確実にこなせるかどうかで、その後のスタートダッシュに大きな差が出ることは間違いありません。

入国審査とビザ発給:最初の壁を乗り越えよう

カナダの主要な国際空港に到着すると、まず「Primary Inspection Kiosk」という機械を使った手続きが求められます。画面の指示に従い、パスポートをスキャンして税関申告に関するいくつかの質問に答えるだけです。日本語表示も選べるため、落ち着いて操作すれば問題ありません。手続きが終わるとレシートが印刷されるので、それを持って入国審査官(Border Services Officer)がいるカウンターへ向かいましょう。

ここでワーキングホリデーで来たことを伝えると、多くの場合「Immigration(移民局)」と書かれた別の部屋への案内を受けます。ここが、あなたのワーホリビザすなわち就労許可証が発行される大切な場所です。

イミグレーションでの手続きと「神ファイル」の用意

オフィス内では、番号札を取るか列に並ぶよう指示されます。自分の番が来たら、審査官に必要書類を提出します。その際、慌ててカバンの中を探すことがないよう、重要書類はあらかじめ一つのクリアファイルにまとめておくことを強くおすすめします。私はこれを「神ファイル」と呼んでいました。

【読者が準備できる「神ファイル」リスト】

  • パスポート: 有効期限の確認も忘れずに。
  • ビザ発給許可通知書(POEレター): IRCCから届いたバーコード付きの正式なレター。これがなければ手続きは始まりません。必ず印刷して持参しましょう。
  • 資金証明: 英文の残高証明書で、最低2,500カナダドル相当の資金があることを証明する必要があります。余裕を持って、少し多めの額で発行してもらうと安心です。新しいものが望ましいです。
  • 海外旅行保険証書: ワーホリ滞在期間すべてをカバーする保険の証明書。必ず英文のものを用意してください。保険期間は滞在許可期間の重要な要素となるため、期間全体をしっかりカバーするのが鉄則です。
  • 航空券の控え(eチケット): 往復航空券、もしくはカナダ出国用航空券を所持している場合は提示を求められます。片道の場合は、帰りの航空券を購入できる十分な資金があることを証明する必要があります。
  • 滞在先の情報: 最初の数週間滞在予定のホステルやホテルの予約確認書など、住所と連絡先が確認できるもの。

これらの書類をスムーズに提示できると、審査官の印象も良くなります。審査官からはいくつかの簡単な質問が飛んできます。

  • 「Why are you in Canada?(なぜカナダに来たのですか?)」→ 「For Working Holiday.」
  • 「How long will you stay?(どのくらい滞在しますか?)」→ 「One year.」
  • 「Do you have a job?(仕事は決まっていますか?)」→ まだ決まっていなくても「Not yet, I’m going to find one.(まだですが、これから探します)」と答えれば問題なし。
  • 「How much money do you have?(どのくらいお金を持っていますか?)」→ 資金証明書を見せながら正直に答えましょう。

緊張するかもしれませんが、正直かつ明確に答えれば大丈夫です。嘘をついたり曖昧な返事をするのは絶対に避けてください。

就労許可証(Work Permit)受け取り:その場での3分が未来を左右する

審査が無事通れば、いよいよ就労許可証が発行されます。A4用紙一枚ですが、これはカナダで就労するための最も重要な書類であり、まさに命の次に大切なものです。

ここで絶対にやってほしいことがあります。

それは、受け取ったその場で、記載内容を隅々までしっかり確認することです。疲れていることは理解しますし、一刻も早く空港を出たい気持ちも痛いほどわかります。しかしこの3分を怠ったせいで、数週間も無駄にしてしまう人を私は何人も見てきました。

【読者ができる就労許可証チェックリスト】

  • 氏名(Name): パスポート通りのスペルかどうか確認しましょう。
  • 有効期限(Expiry Date): 滞在許可期間がきちんと1年間(または保険でカバーされている期間)になっているかチェック。
  • 就労条件(Conditions): 「This permit does not authorize the holder to work in…」の欄に医療や教育関連の職種に関する制限が書かれている場合があります。これらの職種に関心がなければ問題ありませんが、希望する場合は健康診断の要否が関わってきます。特に大切なのは、「Employer」の欄が「Any employer」または「Open」になっているかどうかです。ここに特定の雇用主名が入っていると、その企業でしか勤務できません。ワーキングホリデーはオープンワークパーミットなので、必ず確認しましょう。

もし記載内容に誤りがあった場合は、その場で即座に審査官に伝えてください。「Excuse me, I think there is a mistake on my name/expiry date.」と伝えれば、その場で訂正してもらえます。空港を出てから気づくと修正手続きは非常に煩雑で時間もかかり、その間は労働もできず貴重な時間が無駄になってしまいます。私の知人は名前のスペルミスに気づかず、後日SINナンバーの申請時に判明し、移民局と何度もやり取りを強いられた苦い経験があります。

この最初の関門をクリアすれば、ひとまずは安心です。晴れてカナダでの新生活のスタートを切れます。スーツケースを受け取り税関を抜け、到着ロビーの扉が開いた瞬間の感動は、きっと忘れられない思い出になるでしょう。

最初の1週間で絶対に済ませたい!生活インフラ手続き完全マニュアル

カナダに到着してからの最初の1週間は、今後の生活の基盤を築くうえで非常に重要な期間です。時差ボケと闘いながらも、多くのやるべきことが待ち構えています。しかし、この時期に一気に手続きを済ませてしまえば、その後の1年が格段に楽になります。ここでは、生活必需の3大インフラである「SINナンバー」「銀行口座」「携帯電話」の手続きを、私の失敗談を交えつつ詳しく解説していきます。

SIN(Social Insurance Number)の取得:働くための納税者番号

SINとはSocial Insurance Number(社会保険番号)の略称で、カナダで働き税金を納めるために欠かせない9桁の番号です。これがなければ、どんなアルバイトであっても給料を受け取ることができません。言い換えれば、カナダで働くための必須パスのようなものです。

取得場所と方法について

SINはカナダ政府のサービス窓口「Service Canada」のオフィスで、その場で即日発行してもらえます。主要都市には必ず複数のオフィスがあるため、Googleマップで「Service Canada」と検索して最寄りの支店に向かいましょう。予約は不要ですが、午前の早い時間帯や昼休み時間帯は混雑していることが多いので、少し時間をずらすとスムーズです。

【読者の方ができること:SIN申請の流れと持ち物】

  • 必要なもの:
  • パスポート(原本)
  • 就労許可証(Work Permit)(原本)
  • 手続きの流れ:
  1. Service Canadaの窓口に着いたら、「I’d like to apply for a Social Insurance Number.」と伝えます。
  2. 整理券を受け取り、番号が呼ばれるまで待機します。
  3. 呼ばれたらカウンターでパスポートと就労許可証を提示。
  4. 両親の名前(旧姓を含むことも)やカナダでの滞在先住所(ホステルの住所で問題ありません)など、簡単な個人情報確認の質問に答えます。
  5. 問題なければ、その場でSINが記載された用紙を受け取れます。

通常、混雑状況にもよりますが30分から1時間ほどで終了します。

SINナンバーを扱う際の注意点【超重要】

SINは個人情報と深く結びつく非常に重要な番号です。取り扱いには細心の注意を払ってください。

  • 絶対に他人に教えない: 信頼できる雇用主や銀行以外にSINを聞かれることはまずありません。電話やメールでの問い合わせには特に注意し、絶対に番号を教えないでください。不正利用の恐れがあります。
  • SINが記載された紙は常に保管し自宅にしまう: 受け取った用紙は安全な場所に保管し、日常的に持ち歩く必要はありません。番号を覚えておけば紙を提示する機会はほとんどありません。私はスマホのパスワード付きメモに記録していました。
  • 紛失や盗難時は速やかに対応を: 万一、SINが記載された書類を紛失または盗難にあった場合は、すぐにService Canadaに連絡して指示を仰いでください。

銀行口座の開設:カナダドル管理の拠点を作ろう

給料の受取や家賃の支払い、日常の買い物などカナダ生活には銀行口座が不可欠です。日本から多額の現金を持ち込むのは危険ですし、日本のカードを使い続けると手数料もかさみます。到着後なるべく早めに口座を開設することをおすすめします。

銀行選びのポイント

カナダには「BIG 5」と呼ばれる5大メガバンクがあります。

  • RBC (Royal Bank of Canada)
  • TD (Toronto-Dominion Bank)
  • Scotiabank (The Bank of Nova Scotia)
  • BMO (Bank of Montreal)
  • CIBC (Canadian Imperial Bank of Commerce)

これらは全国に支店やATMがあり、サービスも充実しているので安心して利用できます。多くの銀行で移住者や留学生向けの特典(初年度の口座維持手数料無料など)も用意されています。各行のウェブサイトをチェックしてみたり、実際に店舗で話を聞いて、自分に合う銀行を選びましょう。私は週末も営業している支店が多いという理由でTDバンクを選び、非常に便利でした。

【読者の皆さんができること:銀行口座開設の流れと必要書類】

  • 必要なもの:
  • パスポート
  • 就労許可証(Work Permit)
  • SINナンバー(番号が分かれば問題ありません)
  • カナダの住所証明(ホステルの予約確認書や賃貸契約書など)
  • 初回入金用の現金(100ドル程度でOK)
  • 手続きの流れ:
  1. 支店に行き、「I’d like to open a new bank account.」と伝えます。多くは予約制のため、その場で予約をとるかオンラインで事前予約するとスムーズです。
  2. 予約日時に再度来店し、担当者とともに手続きを進めます。
  3. Chequing Account(普通預金)やSaving Account(貯蓄預金)、デビットカードの有無など、希望を伝えます。ワーホリの場合は日常の支払い用にChequing Accountが必須です。
  4. 書類にサインし、オンラインバンキングの設定も行います。
  5. 仮デビットカードがその場で渡されるか、後日郵送されます。PIN(暗証番号)の設定もここで行います。

【トラブル対策:住所証明が用意できない場合】 私も最初はホステル滞在で正式な住所証明がなく困りました。しかし銀行によってはパスポートと就労許可証のみで口座を開設できたり、ホステルの予約確認メールで代用できたりするケースもあります。複数の支店に相談したり、「住所証明は後日提出します」と伝えたりしてあきらめずにチャレンジしましょう。

携帯電話(SIMカード)の契約:つながる生活の必需品

スマホは地図や翻訳、仕事探し、友人との連絡などカナダでの生活に欠かせません。日本のSIMをローミングで使うと高額な料金がかかるため、現地でSIMカードを契約するのが賢明です。

大手キャリアと格安SIMの違い

カナダの通信業界は主に3大キャリアと、そのサブブランドによる格安SIMで構成されています。

  • 大手キャリア: Rogers、Bell、Telus
  • メリット: 通信範囲が広く電波が安定。最新機種の購入プランも充実。
  • デメリット: 料金が高め。
  • 格安SIM: Fido (Rogers系)、Koodo (Telus系)、Virgin Mobile (Bell系)、Freedom Mobileなど
  • メリット: 料金が安く、プロモーションも豊富。
  • デメリット: 大都市を離れると電波が弱まることがある。

都市部を中心に過ごすワーホリなら、格安SIMで十分です。私はFidoを使い、バンクーバー生活で不便は感じませんでした。ショッピングモールの携帯ショップをいくつか見て回り、その時々のキャンペーンを比較すると良いでしょう。

【読者ができること:携帯契約の流れと用意するもの】

  • 契約タイプ:
  • プリペイド(Prepaid): 料金を前払いする方式。契約縛りなしで気軽。
  • ポストペイド(Postpaid/Monthly Plan): 月額制。審査が必要になる場合あり。
  • 必要なもの:
  • パスポート
  • クレジットカード(ポストペイド契約の場合はカナダ発行のカードが望ましい)
  • 住所情報
  • 手続きの流れ:
  1. 携帯ショップで「I’m here on a working holiday and looking for a SIM card.」と伝え、プランを相談。
  2. データ容量や通話時間など条件を確認し、プランを決定。カナダは州をまたぐと長距離扱いになることがあるため、「Canada-wide calling(国内かけ放題)」の有無を必ず確認してください。
  3. 契約書にサインし、SIMカードを受け取ります。ほとんどの場合、店員がアクティベーションまでサポートしてくれます。

最近では、物理SIMが不要な「eSIM」も普及しており、オンラインで契約できてSIMカード到着待ちも不要なため便利です。日本で渡航前に申し込めるサービスもあるので、検討してみる価値があります。

以上の3つの手続きを到着後1週間以内に完了すれば、カナダ生活の土台はしっかりと整います。ここからが本格的な新しい生活の始まりです。

住まい探しのリアルと成功のコツ:安全な「我が家」を見つけるために

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生活の基盤が整ったら、次の大きなステップは「住まい探し」です。多くの人は最初の数週間をホステルやAirBnBで過ごすでしょうが、長期的に安定した住まいを確保することは、生活の質を大きく左右します。とはいえ、カナダ、とくにバンクーバーやトロントといった大都市での住まい探しは、情報戦そのもの。詐欺のリスクも潜んでいます。ここでは、私が実際に経験したリアルな家探しの現場と、失敗しないためのポイントをお伝えします。

カナダの住居の種類を理解しよう

まずは、どんな住居タイプがあるのかを把握しましょう。ワーホリでよく選ばれるタイプは主に以下の3つです。

  • シェアハウス(ルームレンタル): 一軒家やアパートの一室を借り、キッチンやバスルームなどを他の居住者と共有するスタイル。最も一般的で家賃を抑えやすいのが特徴です。光熱費やWi-Fi料金が家賃に含まれている(Utilities Included)場合も多く、経済的に助かります。
  • ベースメントスイート: 一軒家の地下部分(Basement)を改装して作られた居住スペース。通常、専用の出入口、キッチン、バスルームが完備されており、プライバシーが守りやすいのがメリットです。ただし、日当たりが悪いことや冬場の寒さには注意が必要です。
  • アパートメント/コンドミニアム: 日本のマンションの一室を借りる形態です。プライベート空間は完璧ですが、家賃は高めになりがちで、ワーホリで一人暮らしするには費用面で敷居が高いことがあります。

私自身はシェアハウスに住んでいましたが、様々な国から来たルームメイトとの交流は英語力アップに大いに役立ちました。時には文化の違いに戸惑うこともありましたが、そういった経験も貴重な学びとなりました。

失敗しない部屋探し―情報収集と内見の基本ルール

部屋探しにはスピードと慎重さの両立が求められます。良い物件はすぐに埋まる一方、焦って決めると後悔することも少なくありません。

どこで情報を得るか

主な情報源はオンラインの掲示板やサイトです。

  • Craigslist: カナダで最も広く使われている個人間売買・情報交換サイト。物件情報は豊富ですが、玉石混交で詐欺も多いため警戒が必要です。
  • Kijiji: Craigslistと同様に人気のサイトで、地域によってはCraigslist以上に物件数が多い場合もあります。
  • Facebook Marketplace / グループ: 近年利用者が急増中のFacebook。「(都市名) Room Rentals」などで検索すれば、多数の物件やルームメイト募集投稿を見つけられます。投稿者のプロフィールが確認できるため、多少の安心感があります。
  • 日系情報サイト(e-Maple、JP Canadaなど): 日本人向けのため日本語でやり取りできる物件が多く、初心者には頼もしい味方です。ただし相場より若干家賃が高めに設定されていることもあります。

【問い合わせメールの書き方例】 気になる物件を見つけたら、速やかに家主(Landlord)へ連絡しましょう。自己紹介、ビザの種類と期間、内見(Viewing)希望日時を簡潔に伝えるのがポイントです。

(例文) Hi [家主の名前],

My name is [あなたの名前]. I found your room rental ad on [サイト名]. I am from Japan and currently on a one-year working holiday visa. I am responsible and tidy. I am very interested in your place. Would it be possible to schedule a viewing? I am available on [希望日時].

Thank you, [あなたの名前] [電話番号]

内見(Viewing)は必ず行うべし!チェックポイント一覧

内見せずに契約するのは絶対に避けてください。 写真はいくらでも良く見せられますので、実際に自分の目で確かめること、空気感を感じることが最も重要です。

【内見時に確認すべきポイント】

  • 部屋の状態:
  • 広さや日当たり、収納スペースは十分か?
  • 家具付きの場合、何が備わっているか?(ベッド、机、椅子など)
  • 壁や床に傷や汚れ、カビはないか?
  • 共有スペース(キッチンやバスルーム):
  • 清掃状態は良好か?
  • 冷蔵庫や収納スペースは確保できそうか?
  • シャワーの水圧は十分か?お湯はちゃんと出るか?
  • 建物全体と周辺環境:
  • 暖房(Heating)は正常に作動するか?(カナダの冬場には特に重要!)
  • 洗濯機・乾燥機はどこにあるのか?(室内、共用、コインランドリーなど)利用料金は無料か有料か?
  • 最寄りのバス停や駅からの距離は?
  • 夜間の治安は良いか?近隣にスーパーやコンビニはあるか?
  • ルームメイトや家主について:
  • ルームメイトはどのような人たちか?時間があれば話してみて生活リズムが合うか確認するのが理想的です。
  • 家主は信頼できるか?質問にはきちんと答えてくれるか?

私の経験談ですが、内見時にシャワーの水圧を確かめなかったために、ほとんどお湯が出ないシャワーで1年間我慢することになりました。些細に思えることでも、日常的に直面すると大きなストレスとなります。気になることはその場で遠慮なく質問してください。「Can I check the water pressure?(水圧を確認してもよろしいですか?)」の一言が、快適な生活を左右することもあります。

賃貸契約での注意点とデポジット詐欺の防止策

理想の物件が見つかったら、いよいよ契約ですが、ここで気を抜いてはいけません。

契約書(Tenancy Agreement)は必ず熟読すること

口頭での約束ではなく、書面で契約を結ぶことが重要です。契約書には以下の内容が含まれているかを必ずチェックしましょう。

  • 家賃(Rent)額、支払い日時・方法
  • 契約期間(Term)
  • デポジット(Security Deposit / Damage Deposit)の金額
  • 家賃に含まれるもの(光熱費、Wi-Fi、家具など)
  • ハウスルール(友人の宿泊、喫煙、パーティーの可否など)

不明点があれば署名前に必ず確認してください。一度サインすると法的拘束力が発生します。カナダの賃貸規則は州ごとに異なります。例えば、ブリティッシュコロンビア州ではデポジットは家賃の半月分までと定められています。契約前には州の住宅テナント局(Residential Tenancy Branch)などの公的サイトで基本ルールを把握しておくと安心です。

【最も重要】デポジット詐欺に絶対に引っかからないために

これは声を大にして伝えたいのですが、「内見する前にデポジットを要求された場合は、100%詐欺です。」

詐欺師は「現在海外にいて内見ができない」「人気の物件だから先にデポジットを払えば確保できる」などと、もっともらしい理由をつけて送金を迫ってきます。魅力的な写真や相場より安い家賃で誘惑されても絶対に応じてはいけません。支払うと即座に連絡が途絶え、資金も物件も失うことになります。

  • ルール1:直接会うまでは払わない。
  • ルール2:内見を終えるまでは払わない。
  • ルール3:契約書に署名するまでは払わない。

この三つのルールを徹底してください。安全に住まいを見つけることが、カナダでの楽しい生活の第一歩です。焦らず慎重に、自分にとって最高の「我が家」を見つけてください。

仕事探しの第一歩:カナダで働くための準備とマインドセット

生活の基盤が整ったら、次はいよいよワーキングホリデーの醍醐味である「仕事探し」に取り掛かりましょう。カナダでの就労経験は、語学力の向上だけでなく、異文化理解や新たな価値観の獲得にも繋がる、非常に貴重な財産となります。ただし、日本での就職活動とは違う点が多いため、戸惑うこともあるかもしれません。ここでは、カナダで仕事を見つけるための具体的な準備方法についてご紹介します。

日本とは大違い!カナダ式・英文レジュメの書き方

カナダでの就職活動においては、まず「レジュメ(Resume)」と呼ばれる英文の履歴書が必要です。日本のJIS規格の履歴書とは全く異なり、決まったフォーマットはありません。自分を最大限にアピールするための「広告」として捉えましょう。

英文レジュメの基本ルールと構成

まずは、日本の履歴書に記載が一般的でも、カナダのレジュメには不要な情報を理解しておきましょう。

  • 写真: 年齢、性別、人種による差別を防ぐため、写真は添付しません。
  • 年齢・性別・国籍: これらの情報も記載しません。
  • 手書きは避ける: パソコンで必ず作成し、A4サイズ1枚、多くても2枚以内にまとめるのが基本です。

レジュメは主に以下のセクションで構成されます。

  • Contact Information(連絡先):
  • 氏名、住所、電話番号、メールアドレスを最上部に大きく記載します。LinkedInのプロフィールURLを載せるのもおすすめです。
  • Summary / Objective(概要/目的):
  • 自身の強みや職務経験を3~4行で簡潔にまとめます。応募職種に応じて「カスタマーサービス経験豊富」「チームワークに長けている」など、アピールポイントを変えると効果的です。
  • Work Experience(職務経験):
  • 最新の職歴から順に、会社名、役職、勤務期間、そして具体的な職務内容を記載します。最も重要な部分であり、「〜を経験しました」という事実だけでなく、「〜により売上を〇%アップさせた」や「新たな業務フローを導入して作業時間を〇%削減した」など、具体的な成果を数字で示すと説得力が増します。文の冒頭はAction Verb(Achieved, Managed, Developedなど)で始めると、よりプロフェッショナルな印象になります。
  • Education(学歴):
  • 最新の学歴から順に、大学名、学部、卒業年月を記載します。
  • Skills(スキル):
  • 語学力(English: Business Level, Japanese: Native)、PCスキル(Microsoft Office, Adobe Photoshopなど)、および応募職種に関連する資格やスキル(接客能力、リーダーシップなど)を箇条書きでわかりやすくまとめます。

カナダ政府の公式サイトには、仕事探しのヒントやレジュメ作成のポイントが掲載されていますので、ぜひ参考にしてみてください。

カナダでの仕事の探し方:オンラインとオフラインを活用する

レジュメが完成したら、いよいよ応募活動を開始します。仕事の探し方は一つに限らず、複数の方法を組み合わせることで、チャンスを大きく広げられます。

オンライン求人サイト

最も一般的な方法で、いつでもどこでも求人情報を検索できる点が魅力です。

  • Indeed: 世界最大級の求人サイトで、多種多様な職種の求人が揃っています。まずは登録しておきたいサイトです。
  • Job Bank: カナダ政府が運営する公式の求人サイトで、信頼性が高く、ワーキングホリデー向けの求人も多数見つかります。
  • LinkedIn: ビジネスに特化したSNSです。プロフィールを充実させておけば、企業からスカウトが来ることもあり、ネットワーキングにも有効活用できます。

直接応募(ドロップオフ)

レストランやカフェ、アパレルショップなどのサービス業では、店舗に直接レジュメを持参する「ドロップオフ」が非常に効果的な手法として今も残っています。私自身もこの方法で最初のカフェの仕事を見つけました。

【ドロップオフ成功のポイント】

  • 時間帯を選ぶ: レストランの場合は、ランチやディナーのピークタイムを避けて、午後2時〜4時頃が最適です。
  • 服装: 清潔感を重視し、応募先のお店の雰囲気に合わせた服装を心がけましょう。
  • マネージャーを訪ねる: 「Hiring Manager, please.(採用担当者の方はいらっしゃいますか?)」と尋ね、直接レジュメを手渡すのが理想的です。もし不在の場合は、スタッフに「マネージャーにお渡しください」とお願いしましょう。
  • 笑顔と自信: 明るい挨拶と笑顔は大きな武器となります。「I’m looking for a job. Here is my resume.」と自信を持って伝えましょう。会話が少しでもできれば、印象アップにつながります。

断られることも多いですが、落ち込む必要はありません。こうした経験も文化理解の一部と捉え、楽しむ気持ちで挑むと精神的にも楽になります。

ネットワーキング(人脈作り)

カナダでは友人や知人の紹介(リファラル)により仕事が決まることが非常に多いです。ホステルで出会った友達、語学学校のクラスメイト、趣味のサークルで知り合った人など、あらゆる繋がりが仕事のチャンスに結びつく可能性があります。

「今、仕事を探している」と周囲に伝えることで、思いがけず「うちで人を募集しているよ!」など声をかけてもらえることも。積極的にコミュニティに参加し、良好な人間関係を築くことが、結果として仕事探しにも大きなプラスとなります。

面接での質問と準備:自分を売り込む最後のステージ

書類選考を通過したら、次は面接(Interview)です。緊張する場面ですが、準備さえ整えれば問題ありません。

よく聞かれる質問と回答のポイント

  • 「Tell me about yourself.(自己紹介をお願いします)」: 職務経験やスキルを中心に、応募ポジションでどのように貢献できるかを1〜2分で簡潔に述べましょう。
  • 「Why do you want to work here?(なぜここで働きたいのですか?)」: その企業や店舗のどこに魅力を感じたのか、具体的に答えることが大切です。事前に公式サイトを調べ、企業理念や商品の特徴を把握しておくと、熱意が伝わります。
  • 「What are your strengths/weaknesses?(あなたの強み・弱みは何ですか?)」: 強みは応募職種に活かせるものを挙げ、弱みは素直に認めつつ、それを改善しようと努力していることをセットで話すと好印象です。
  • 「Do you have any questions for us?(何か質問はありますか?)」: 「No, I don’t.」は避けましょう。仕事内容やチームの雰囲気、研修制度などについて質問し、意欲をアピールしてください。最低でも2〜3個は準備しておくと良いでしょう。

面接時の服装とマナー

  • 服装: オフィス系ならビジネスカジュアル(襟付きシャツにスラックスなど)、サービス業の場合は清潔感のある私服でOKです。迷ったら事前に問い合わせるか、ややフォーマル寄りを心がけると安心です。
  • 時間厳守: 5~10分前には必ず到着するようにしましょう。遅刻は厳禁です。
  • 自信を持った態度: 面接官の目を見て、はっきり話しましょう。笑顔と適度なアイコンタクトを忘れずに。

仕事探しは、時に挫折を感じることもあるかもしれません。しかし、一つひとつの経験が成長の糧となります。諦めずに挑戦を続けることで、必ず道は切り開けるはずです。

カナダ生活を豊かにする豆知識&知っておくべきルール

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生活の準備や仕事探しの目処がついたら、いよいよカナダでの新しい日常がスタートします。ここからは、日々の生活をより快適で充実させるための豆知識や、知らないと恥ずかしい思いをするかもしれない現地のルールをお伝えします。これらを押さえておくだけで、あなたも立派なカナダ生活の一員です。

公共交通機関を使いこなそう!

カナダの主要都市では、バスや電車(スカイトレインやサブウェイ)、ストリートカーなどが網の目のように走っており、車がなくても問題なく移動できます。これらの公共交通機関を便利に利用するためのポイントは、日本でいうSuicaやPASMOにあたる交通ICカードを活用することです。

  • バンクーバー: Compass Card(コンパスカード)
  • トロント: PRESTO Card(プレストカード)
  • カルガリー: My Fare(スマホアプリ)やチケット

これらのカードは、駅の券売機やドラッグストアなどで購入・チャージ(残高追加)可能です。毎回現金で切符を買うより割引が効き、乗り換えもスムーズになるため、到着したらすぐ手に入れることをおすすめします。

さらに、多くの都市では月額乗り放題の「Monthly Pass(マンスリーパス)」が用意されています。通勤や通学で毎日交通機関を利用する方は、こちらのほうが断然お得です。自分の生活スタイルに合った料金プランを選びましょう。

買い物事情と賢い節約法

日々の食費や生活費はできるだけ節約したいところ。カナダのスーパーマーケットは、価格帯や品揃えによっていくつかのカテゴリーに分けられています。

  • 高級スーパー: Whole Foods MarketやUrban Fareなど。オーガニックや輸入食材が豊富ですが、価格はやや高めです。
  • 一般スーパー: Safeway、Sobeys、Loblawsなど。品揃えと価格のバランスがよく、最も一般的によく利用されるスーパーです。
  • 格安スーパー: No Frills、Real Canadian Superstore、Food Basicsなど。店内はシンプルですが、食料品を安く手に入れたい場合はこちら。プライベートブランド商品が充実しています。

私のおすすめスタイルは、週に一度、格安スーパーでまとめ買いし、足りないものを近所の一般スーパーで追加購入する方法です。多くのスーパーは毎週「Flyer」というチラシを発行して特売品を紹介しています。スマホのアプリや公式ウェブサイトでチラシをチェックする習慣をつけると、かなり節約できますよ。

チップ文化:カナダのマナーを覚えよう

日本にはない文化で、多くの人が戸惑うのが「チップ」です。サービスに感謝の気持ちを示すもので、特定の場面では払うのがマナーとなっています。

【知っておくべきチップの相場とルール】

  • レストラン(テーブルサービスあり):
  • 相場: 税抜きの合計金額の15%〜20%が目安です。
  • 支払い方法: クレジットカードで支払う際は、決済端末にチップの割合や金額を入力する画面が表示されます。現金の場合は、会計と一緒にテーブルに置きます。
  • 注意点: フードコートやファストフードのセルフサービス店では、基本的にチップ不要です。
  • カフェ・バー:
  • バリスタやバーテンダーには1ドル程度のチップや、お釣りをチップジャーに入れるのが一般的です。
  • タクシー・配車サービス(Uber/Lyft):
  • 運賃の10%〜15%を目安にします。
  • 美容院・理髪店:
  • 料金の10%〜15%が相場です。

サービスに著しく不満があればチップを減らすこともありますが、基本的には支払うことが礼儀です。カナダのこの習慣に慣れることは、現地社会に馴染む上で大切な一歩です。

万が一に備えて:安全・健康に関する情報

充実したワーホリ生活を送るためには、安全面の管理も欠かせません。

  • 在留届の提出: 海外に3ヶ月以上滞在する際は、外務省のオンラインシステム「ORRnet」に在留届を提出することが義務付けられています。これにより、万一の事件や災害時に日本大使館や総領事館からの支援が受けやすくなります。在留届電子届出システムを利用し、忘れず登録しましょう。
  • 緊急連絡先:
  • 警察・消防・救急: すべて「911」です。緊急時以外の利用は控えましょう。
  • ウォークインクリニック: 予約なしで受診できる「Walk-in Clinic」が各地にあります。軽い風邪や体調不良の際に利用でき、海外旅行保険が適用される場合も多いので、保険証書やパスポートを忘れずに持参してください。

これらの情報を知っておくことで、カナダでの生活がより安心で楽しいものになるでしょう。現地のルールや文化を尊重し、素敵な毎日をお過ごしください。

私がワーホリで経験した「想定外」と、それを乗り越えた先に見えたもの

ここまで、カナダでの生活立ち上げに関する具体的なノウハウを順を追って詳しく説明してきました。まるで完璧なマニュアルのように感じられるかもしれませんが、実際の僕のワーキングホリデー生活は、予期せぬ出来事の連続でした。計画通りに物事が進んだことはほとんどなく、それを言っても過言ではありません。しかし、振り返ってみると、そうしたトラブルや失敗こそが自分を成長させ、かけがえのない思い出を作ってくれたのだと確信しています。

最初にドロップオフで仕事探しを始めたとき、僕はピカピカのレジュメを何十枚も印刷し、自信満々で街へ繰り出しました。「これだけ準備をしていれば、すぐに仕事が見つかるだろう」と。しかし、現実はそんなに甘くはありませんでした。ほとんどの店で「今は募集していません」と冷たく断られ、マネージャーに会うことすらできません。1日に20件以上回っても、手応えはゼロ。夕暮れのバス停で、しわだらけになったレジュメを眺めながら、「自分はカナダで必要とされていないのではないか」と、本気で落ち込んだことを覚えています。

そんな時、シェアハウスのコロンビア人のルームメイトが僕の沈んだ表情を見て声をかけてくれました。「勇気、どうしたんだ?」と。事情を話すと、彼は笑いながらこう言いました。「それは普通のことだよ!僕なんて50件以上断られたんだから。大事なのは断られた数じゃなくて、そのあとの一歩を踏み出すことだ。明日、僕の友達が働いているカフェに行ってみないか?もしかしたら人を探しているかもしれない」。

彼の励ましに背中を押され、翌日そのカフェを訪れたところ、偶然にもキッチンスタッフの空きがちょうど出たばかりでした。紹介のおかげで面接も順調に進み、カナダで初めての仕事を手に入れることができました。あの時、一人で部屋に閉じこもって落ち込んでいたら、このチャンスは絶対につかめなかったでしょう。誰かに弱さを見せて助けを求めることの重要さを心から実感した瞬間でした。

また、住まい探しでも痛い経験をしました。Craigslistで見つけた、相場より少し安くてきれい、しかも立地の良い部屋。内見に行くと、家主はとても親切そうな人で、すぐに気に入りました。しかし、唯一の難点はハウスルールが非常に厳しかったことです。「シャワーは1日10分以内」「夜10時以降の友人の訪問禁止」「キッチンの使用は1日2回まで」といった制約がありました。当時の僕は「家賃が安いから仕方ないか」と軽く考え、契約してしまいました。

ところが、実際に暮らし始めると、そのルールは思った以上にストレスとなりました。仕事で疲れて帰宅しても、ゆっくりシャワーを浴びることもできず、友人を気軽に招くこともできません。常に家主の目を気にしながら生活する日々は、まったく心が休まらないものでした。結局、3か月でその家を出ることに。デポジットは一部しか返ってきませんでしたが、それでも「自由」を手に入れたと思えば安いものでした。この経験から、家賃や立地だけでなく、「自分が心地よく暮らせる環境かどうか」を重視して住まいを選ぶ重要性を学びました。

カナダでの1年間は、決してキラキラ輝く毎日ばかりではありません。言葉の壁にぶつかり、文化の違いに戸惑い、孤独を感じる夜もきっとあるでしょう。しかし、その一つひとつの「想定外」が、あなただけの物語を紡いでいきます。完璧な計画など存在しないからこそ、目の前の出来事に全力で向き合い、ときには悩み、ときには誰かの助けを借りながら進んでいく。そのプロセスそのものが、ワーキングホリデーという冒険の醍醐味なのです。

これからカナダに旅立つあなたへ。どうか失敗を恐れないでください。うまくいかないことがあっても、それは新たな学びのチャンスです。たくさんの人と出会い、たくさん話し、そして豊富な経験を積んでください。あなたのワーキングホリデーが、人生で最も色鮮やかで実り豊かな1年になることを、心から願っています。

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この記事を書いたトラベルライター

カナダでのワーホリ経験をベースに、海外就職やビザ取得のリアルを発信しています。成功も失敗もぜんぶ話します!不安な方に寄り添うのがモットー。

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