2025年夏、世界の空が動く！新規国際線ラッシュで旅の選択肢が無限大に

2025年7月23日

2025年、旅行計画に胸を躍らせる皆様へ

2025年の夏、世界の空がかつてない活気を見せています。長かったトンネルを抜け、旅行需要が力強く回復する中、世界中の航空会社が待っていましたとばかりに日本を発着する国際線の新規就航や増便を次々と発表しています。

これは、私たち旅行者にとって、より多くの選択肢と新たな可能性が生まれることを意味します。これまでアクセスしにくかった都市がぐっと身近になり、旅のスタイルも多様化していくでしょう。今回は、simvoyageが注目する最新の国際線ニュースを、その背景と未来への影響とともに詳しく解説します。

注目すべき新規就航・増便路線をピックアップ

2025年7月に向けて発表された数々のニュースの中から、特に旅行計画に大きな影響を与えそうな注目の路線をご紹介します。

日本の地方からアジアへ！LCCが拓く新たな翼

今回の発表で特に目立つのは、LCC（格安航空会社）による地方空港への積極的な展開です。これにより、首都圏を経由せずに直接海外へ飛び立つ選択肢が大きく広がります。

エアアジアX：福岡 – クアラルンプール線

マレーシアを拠点とするエアアジアXが、福岡とクアラルンプールを結ぶ直行便を週4便で新規就航。九州エリアからマレーシアの首都、そしてアジア各地へのハブ空港へダイレクトにアクセスできるようになり、ビジネスや観光の利便性が飛躍的に向上します。

タイ・ベトジェットエア：仙台 – バンコク線

東北地方の皆様に朗報です。タイ・ベトジェットエアが仙台空港とバンコク（スワンナプーム国際空港）を結ぶ定期便を週3便で開設します。これにより、東北から微笑みの国タイへの旅が、乗り継ぎなしで実現します。

欧米への旅がより身近に！主要航空会社の路線拡充

フルサービスキャリア（FSC）も、ビジネスと観光の両需要に応える形で、欧米へのネットワークを強化しています。

日本航空（JAL）：東京（羽田） – ミラノ線

JALが、羽田からイタリアのファッションとデザインの中心地、ミラノへの直行便をデイリー運航（毎日1便）で再開します。これにより、北イタリアへのアクセスが格段にスムーズになり、観光だけでなく、高まるビジネス需要にも応えます。

ユナイテッド航空：東京（成田） – シアトル線

北米路線も活発です。ユナイテッド航空は、成田とシアトルを結ぶ路線を1日2便へと増便。IT企業が集積するシアトルへのビジネス渡航はもちろん、アラスカクルーズへの玄関口としても、利用者の選択肢が広がります。

中東の新星「リヤド航空」がついに日本へ

サウジアラビアの新しい国営航空会社として世界的な注目を集める「リヤド航空」が、ついに日本路線を開設します。リヤドと東京（成田）を週5便で結び、最新鋭の機材と高品質なサービスで、新たな空の旅を提供します。ヨーロッパやアフリカへの新しい乗り継ぎ拠点として、今後の展開から目が離せません。

なぜ今、新規就航が相次ぐのか？その背景を探る

この就航ラッシュは、いくつかの要因が重なって生まれています。

力強い需要回復とデータに裏付けられた未来予測

国際航空運送協会（IATA）によると、2024年の国際旅客需要はコロナ禍前の2019年の水準を完全に回復。さらに2025年には、世界の航空旅客数が過去最高の47億人に達すると予測されています。特にアジア太平洋地域の成長は著しく、航空会社はこの大きなビジネスチャンスを捉えるため、積極的な路線投資を行っているのです。

航空機供給の正常化

パンデミックの影響で遅れていたボーイング社やエアバス社の新機材納入がようやく軌道に乗り始めました。航空各社は、燃費効率が良く環境負荷の低い最新鋭機（エアバスA350型機やボーイング787型機など）を続々と受領しており、これが長距離路線の開設や増便を可能にする体力となっています。

国の観光戦略との連携

日本政府は「2030年に訪日外国人旅行者数6,000万人」という高い目標を掲げています。この目標達成のため、政府は地方空港の国際化支援や、羽田・成田空港の発着枠拡大、着陸料の優遇措置などを通じて、海外航空会社が日本に就航しやすい環境を整備しています。今回の就航ラッシュは、こうした官民一体の取り組みが結実したものと言えるでしょう。