旅の目的は、人それぞれ。観光名所を駆け足で巡るエネルギッシュな旅もあれば、日常の喧騒から逃れ、ただひたすらに心を解放する旅もあります。もしあなたが後者を求めているのなら、グアムのイパオビーチ(Ypao Beach)こそ、次の旅先に選ぶべき場所かもしれません。
コバルトブルーの海、どこまでも続く白い砂浜。そんな絵に描いたような南国の風景は、グアムの至る所で見ることができます。しかし、ツーリストで賑わうタモン地区の中心からほんの少しだけ南に下った場所に、まるで時が止まったかのような、穏やかで特別な空間が広がっていることをご存知でしょうか。それが、ここイパオビーチです。
食品商社に勤める傍ら、世界中の食と文化を追い求めてきた私、隆(たかし)が、なぜこれほどまでにイパオビーチに魅了されるのか。それは、このビーチが持つ類まれな「調和」にあります。息をのむほどの海の美しさと、そこに暮らす人々の穏やかな日常。手つかずの自然と、快適に過ごすための完璧な設備。そして何より、最高のロケーションで味わう、忘れられないローカルグルメとの出会い。
この記事では、単なるビーチの紹介に留まりません。シュノーケリングで色とりどりの魚たちと戯れる朝から、極上のBBQをテイクアウトして木陰で味わう昼下がり、そして水平線に沈む夕陽に心を奪われる黄昏時まで。イパオビーチで過ごす「究極のチルタイム」を、具体的なプランと、食のプロとしてのディープな視点を交えながら、余すところなくお伝えします。ページをめくるごとに、きっとあなたの心は南国の潮風に吹かれ、次の休日を指折り数え始めることになるでしょう。さあ、大人のための、最高に贅沢なグアム時間をご案内します。
なぜ今、大人の旅にイパオビーチが響くのか

グアムには数多くの美しいビーチが存在します。その中で、なぜ特にイパオビーチが、心からの休息を求める大人たちの琴線に触れるのでしょうか。その理由は、他のビーチとは一線を画す、いくつかの際立った魅力にあります。
タモンの喧騒から一歩離れた、穏やかな時の流れ
グアムの中心地であるタモンは、高級ホテルやブランドショップ、レストランが立ち並び、常に活気に満ち溢れています。その華やかさはグアムの魅力の一つですが、時にその賑やかさが、静けさを求める心には少しだけ眩しく感じられることも。
イパオビーチは、そんなタモンのホテルロードの南端に位置しています。中心部から徒歩圏内という絶好のアクセスながら、一歩足を踏み入れると、そこには驚くほど穏やかで、ローカルな空気が流れています。このビーチは「ガバナー ジョセフ フローレス メモリアル パーク」という広大な公園の一部であり、観光客だけでなく、地元の人々が家族や友人と集い、週末にはBBQの煙と楽しげな笑い声が満ちる、まさに島民の憩いの場なのです。
観光地化されすぎない、この絶妙な距離感。ツーリストである自分を受け入れつつも、グアムの日常にそっと溶け込めるような心地よさ。それが、イパオビーチが持つ最初の魅力と言えるでしょう。ヤシの木陰にレジャーシートを広げ、ただぼんやりと海を眺めているだけで、日々の緊張がふっと解けていくのを感じるはずです。
グアムNo.1の透明度を誇る「天然の水族館」
イパオビーチを訪れる誰もが、まずその海の透明度に息をのみます。タモン湾の最も南に位置し、潮流の関係もあってか、湾内の他のどのビーチよりも水が澄み渡っていると言われています。その美しさは、グアム政府によって「海洋保護区」に指定されていることからも明らかです。
この海洋保護区というステータスが、イパオビーチを特別な場所にしています。魚を獲ることやサンゴを傷つける行為が厳しく制限されているため、手つかずの豊かな生態系がそのまま残されているのです。ビーチからほんの数メートル泳ぎだすだけで、そこはもう天然の水族館。波は非常に穏やかで、遠浅の地形が続くため、シュノーケリングの経験が浅い方や、小さなお子様でも安心して海の世界を覗くことができます。
ゴーグルを装着して顔を水につけた瞬間、目の前に広がるのは、言葉を失うほどの光景です。鮮やかな黄色の体に黒いラインが映えるチョウチョウウオの群れ、白黒の縞模様が愛らしいツノダシ、そして岩陰を覗けば、誰もが知るオレンジ色のカクレクマノミがイソギンチャクの間から顔を出す姿に出会えるかもしれません。海底に広がるテーブルサンゴやエダサンゴも見事で、その周りを無数の小さな熱帯魚たちが舞う様子は、まるで精巧な万華鏡のよう。特別なツアーに参加しなくても、これほどの海中世界に簡単に出会える場所は、世界中を探してもそう多くはありません。
完璧な設備が叶える、手ぶらでも楽しめる気軽さ
自然の美しさを存分に味わえる一方で、快適に過ごすためのインフラが完璧に整っているのも、イパオビーチの大きなアドバンテージです。
広々とした無料の駐車場は、レンタカー派の旅行者にとって非常にありがたい存在。そして、ビーチで遊んだ後に気になる砂や海水のベタつきも、清潔に管理された無料のシャワーと更衣室があれば心配無用です。もちろん、トイレも完備されています。
さらに心強いのが、ライフガードの常駐です。赤いユニフォームを着たライフガードが常にビーチ全体を見守ってくれているため、万が一の時にも安心感があります。こうした公共ビーチとしての設備の充実度は、グアムの中でもトップクラス。思い立った時に、タオル一枚と水着だけ持ってふらりと訪れても、何の不自由もなく一日中快適に過ごせてしまう。このストレスフリーな環境こそが、究極のチルタイムを実現するための、重要な土台となっているのです。
イパオビーチで過ごす、極上のチルタイム・プラン

せっかくイパオビーチを訪れるなら、その魅力を最大限に引き出す過ごし方をしたいもの。ここでは、私がおすすめする、心も体も満たされる理想的な一日の過ごし方をご紹介します。
午前:太陽が優しくなる時間帯に、最高のシュノーケリング体験を
一日の始まりは、やはりあの透明な海との対話から。おすすめは、朝9時から11時頃の時間帯です。まだ日差しが柔らかく、水温も心地よいこの時間帯は、シュノーケリングのゴールデンタイム。観光客の数も比較的少なく、静かな海を独り占めできる可能性も高まります。
朝の光は、斜めから海中に差し込み、魚たちの鱗やサンゴの色をより一層鮮やかに見せてくれます。水の透明度も、人の活動が少ない午前中が最も高いと言われています。ビーチエントリーしてすぐの浅瀬でも十分に楽しめますが、少し沖にあるブイの周辺まで行くと、さらに多くの魚や大きなサンゴ礁に出会うことができます。自分の泳力に合わせて、無理のない範囲で探検してみてください。
シュノーケルセットは、日本から持参するのがベストですが、もし忘れても大丈夫。タモン中心部のABCストアや、Kマートなどで手頃な価格で購入できます。また、近くのダイビングショップなどでレンタルすることも可能です。そして、もしお持ちであれば、ぜひ水中カメラや防水ケースに入れたスマートフォンを持っていきましょう。イパオビーチの海中で見た光景は、きっと誰かに見せたくなる、一生の思い出になるはずですから。
昼下がり:木陰で味わう、至福のビーチピクニック
シュノーケリングで心地よく体を動かした後は、お待ちかねのランチタイム。レストランのテーブルでいただく食事も良いですが、イパオビーチではぜひ、木陰での「ビーチピクニック」を体験してほしいのです。青い海と空を眺めながら、潮風を頬に受けて味わう食事は、どんな高級レストランにも負けない、最高の贅沢です。
PROA(プロア)のBBQトリオは外せない!
イパオビーチでのピクニックランチを語る上で、絶対に外せない存在。それが、ビーチのすぐ隣、徒歩1分もかからない場所にあるチャモロ料理レストラン「PROA(プロア)」です。ここはグアムで最も人気のあるレストランの一つで、ディナータイムは予約なしでは入店困難なほどの盛況ぶり。
しかし、狙い目はランチタイムのテイクアウトです。店内で食べるのと同じクオリティの料理を、行列に並ぶことなく手に入れ、最高のロケーションで味わうことができるのですから。電話で事前に注文しておけば、指定した時間に受け取るだけ。まさに、知る人ぞ知る裏技です。
ここで注文すべきは、言わずと知れた名物「Big Feller Trio BBQ」。炭火で香ばしく焼き上げられた3種類の肉(ショートリブ、スペアリブ、チキン)が豪快に盛り付けられた一皿です。甘辛い特製のタレが絡んだ肉は、驚くほど柔らかく、骨からホロリと身が外れます。一口食べれば、スモーキーな香りと肉の旨味、そして南国らしい甘めのソースが口いっぱいに広がり、思わず「うまい!」と声が漏れてしまうはず。付け合わせのレッドライス(アチョーテという木の実で炊き込んだオレンジ色のライス)も、このBBQソースと相性抜群。ぜひ、フィンガーボール代わりのウェットティッシュを多めに用意して、豪快にかぶりついてください。
Kマートで調達する、ローカル気分満点のデリ&ドリンク
PROAのBBQも最高ですが、もっとローカルな雰囲気を楽しみたいなら、少し足を延ばして「Kマート」へ買い出しに行くのもおすすめです。イパオビーチから車で5分ほどの丘の上にあるこの24時間営業の巨大スーパーは、食の宝庫。観光客だけでなく、地元の人々の生活を支える場所です。
デリコーナーには、グアムらしい惣菜がずらりと並びます。特におすすめなのが「ポキ(Poke)」。マグロなどの魚介を醤油やごま油、香味野菜で和えたハワイ由来の料理ですが、グアムでも大人気。スパイシーな味付けのものや、アボカドが入ったものなど種類も豊富で、いくつか買って食べ比べるのも楽しいでしょう。
他にも、甘めのタレで焼かれた「フリフリチキン」や、グアムのソウルフード「スパムむすび」、春雨サラダの「パンシット」など、見ているだけでワクワクするようなB級グルメが満載です。
そして、忘れてはならないのがドリンク。グアム産のクラフトビール「ミナゴフ(Minagof)ビール」は、フルーティーなものからしっかりとした苦味のあるものまで、様々なフレーバーがあります。マンゴーやグアバのトロピカルジュース、あるいはシンプルに冷えたアイスティーも、炎天下のビーチでは最高の相棒になります。お気に入りのデリとドリンクをクーラーバッグに詰め込んで、自分だけのオリジナルピクニックセットを完成させましょう。
夕刻:水平線に沈む夕陽を眺める、魔法の時間
お腹が満たされ、心地よい満腹感と午後の気だるさに包まれたら、木陰でうたた寝するもよし、本を読むもよし。イパオビーチの午後は、ゆったりと流れていきます。そして、太陽が西の空に傾き始める頃、この日一番のハイライトが訪れます。サンセットタイムです。
イパオビーチから見る夕陽は、格別な美しさを持っています。ビーチの西側、つまり夕陽が沈む方向には、グアムの象徴でもある「恋人岬(Two Lovers Point)」の断崖絶壁がシルエットとして浮かび上がります。このドラマチックな地形が、夕景に一層の深みと物語性を与えてくれるのです。
黄金色に輝いていた太陽が水平線に近づくにつれて、空はオレンジ、ピンク、紫、そして深い藍色へと、刻一刻と表情を変えていきます。そのグラデーションが、穏やかなタモン湾の水面に映り込み、世界全体が燃えているかのような幻想的な光景が広がります。
この時間は、おしゃべりをやめて、ただ静かにその変化を見つめてみてください。波の音と、遠くで遊ぶ子供たちの声だけが聞こえる中、地球の自転を肌で感じるような、壮大でパーソナルな体験。忙しい日常の中ですり減ってしまった何かが、ゆっくりと満たされていくのを感じるはずです。この魔法のような時間を大切な人と共有すれば、それはきっと忘れられない思い出になるでしょう。
グルメライター隆が厳選!イパオビーチ周辺の「食」の深掘り

イパオビーチでのチルタイムを完璧なものにするためには、やはり「食」の存在が欠かせません。PROAのBBQやKマートのデリも素晴らしい選択ですが、食の探求者としては、もう少し踏み込んだ情報もお伝えしたいところ。ここでは、イパオビーチを拠点に楽しめる、私が本気でおすすめする周辺のグルメスポットを、時間帯別にご紹介します。
朝食はここから始まる。地元の活気が溢れる「IHOP」
一日のエネルギーをチャージする朝食は、旅の満足度を左右する重要な要素です。イパオビーチから徒歩圏内、GPO(グアム・プレミア・アウトレット)の向かいにある「IHOP(International House of Pancakes)」は、その期待に応えてくれる確かな一軒です。
日本未上陸のアメリカンなファミリーレストランチェーンで、その名の通り、パンケーキが看板メニュー。しかし、侮ってはいけません。ここのパンケーキは、日本の洒落たカフェのそれとは一線を画す、古き良きアメリカのダイナーを彷彿とさせる、素朴で、どこか懐かしい味わい。ふわふわのバターミルクパンケーキに、たっぷりのホイップバターと、テーブルに置かれた4種類(オールドファッション、ストロベリー、ブルーベリー、バターピーカン)のシロップを好きなだけかけて頬張る幸福感は、何物にも代えがたいものがあります。
パンケーキだけでなく、オムレツの種類の豊富さにも驚かされます。ほうれん草とマッシュルーム、ベーコンとチーズ、あるいはメキシカンな味付けのコロラドオムレツなど、選択肢は無限大。どれもアメリカンサイズでボリューム満点なので、数人でシェアするのも良いでしょう。コーヒーを注文すれば、ポットごとテーブルに置かれ、何度でもおかわり自由。朝早くから、Tシャツに短パン姿のローカルファミリーや、仕事を前に腹ごしらえをする人々で賑わう店内は、グアムの日常を垣間見ることができる、絶好の人間観察スポットでもあります。観光客向けの洗練された朝食も良いですが、こうした地元の活気に触れる朝もまた、旅の醍醐味ではないでしょうか。
ランチの選択肢を広げる、隠れた名店「Meskla Dos」
PROAのBBQとはまた違う、パンチの効いたランチを求めるなら、「Meskla Dos(メスクラ・ドス)」が最高の選択肢です。Kマートのすぐ近く、坂の途中にひっそりと佇むこの店は、グアムのグルメバーガーシーンを語る上で欠かせない、ローカルに絶大な支持を受ける名店です。
店内はこぢんまりとしており、お昼時には注文の列が店の外まで続くこともしばしば。しかし、その待つ時間さえも期待感を高めてくれます。ここのハンバーガーは、独創的で、とにかくパワフル。看板メニューは、エビのパティを使った「ウハング・シュリンプバーガー」。プリプリのエビがぎっしりと詰まったパティは、揚げたてでサクサク。そこに、ピリ辛のタルタルソースのようなものが絡み、一口食べればエビの旨味が口中に爆発します。フィッシュバーガーならぬシュリンプバーガー、この発想と完成度の高さには脱帽です。
肉好きなら、チャモロソーセージのパティを使った「ランチェル・バーガー」や、ブルーチーズが効いた「マガ・ラヒ・バーガー」も試す価値あり。どのバーガーも、肉汁溢れるジューシーなパティ、それをしっかりと受け止める香ばしいバンズ、そして計算され尽くしたソースのコンビネーションが完璧。付け合わせのフライドポテトも、細切りのクリスピータイプか、甘みのあるスイートポテトフライかを選ぶことができます。イパオビーチで泳いだ後の、塩気とカロリーを欲した体に、このハンバーガーは最高のガソリンとなることでしょう。
夜は少し足を延して。チャモロ料理の真髄に触れる「Terry’s Local Comfort Food」
イパオビーチでのサンセットを楽しんだ後、その余韻に浸りながら、グアムの食文化の神髄に触れてみてはいかがでしょうか。タモン中心部のホテル街にありながら、本格的なチャモロ料理を気軽に楽しめる「Terry’s Local Comfort Food」は、そんな夜にぴったりの場所です。
チャモロ料理とは、スペイン、アメリカ、アジアの食文化の影響を受けながら、グアムの先住民であるチャモロ人が育んできた伝統的な家庭料理のこと。この店では、おばあちゃんやお母さんが作るような、温かみのある「コンフォートフード」としてのチャモロ料理を味わうことができます。
まず試してほしいのが、グアムの前菜の定番「ケラグエン」。鶏肉やエビ、牛肉などを細かく刻み、レモン汁と唐辛子、ココナッツなどで和えた、さっぱりとしながらも後を引く一品です。ビールとの相性は言うまでもありません。
メインには、ぜひ数品頼んでシェアしてみてください。牛ひき肉をココナッツミルクで煮込んだクリーミーな「ティナクタク」、鶏肉を醤油と酢、唐辛子でピリ辛に煮込んだ「カドゥン・ピカ」、そして豚の角煮のような「エストファオ」。どれも、どこか日本の食卓にも通じるような親しみやすさがありながら、ココナッツの甘みや唐辛子の辛味、アチョーテの風味が加わることで、紛れもないグアムの味に仕上がっています。レッドライスと一緒に食べれば、その魅力はさらに倍増。旅の終わりに、この島の歴史と人々の暮らしが溶け込んだ料理を味わうことは、グアムという土地をより深く理解する、素晴らしい体験になるはずです。
チルタイムをさらに豊かにする、+αの楽しみ方とお土産

イパオビーチでの時間は、海で過ごすだけがすべてではありません。周辺の環境や施設をうまく活用することで、その魅力はさらに広がります。そして、旅の思い出を形にするお土産選びも、食のプロの視点からご提案します。
イパオビーチ公園(ガバナー ジョセフ フローレス メモリアル パーク)を散策する
イパオビーチは、正式には「ガバナー ジョセフ フローレス メモリアル パーク」という広大な公園の一部です。多くの人はビーチエリアに直行しがちですが、ぜひ公園全体を散策してみてください。
ビーチ沿いには、BBQピットがいくつも設置されており、週末になるとローカルファミリーが朝から集まり、大きな肉の塊を焼き、音楽をかけ、一日中パーティーを楽しんでいます。その陽気で開放的な雰囲気に触れるだけでも、グアムのカルチャーを肌で感じることができます。
内陸側には、広大な芝生の広場や、子供たちが歓声をあげる遊具エリア、そして立派な円形劇場(アンフィシアター)まであります。ここでは、時折コンサートや地域のイベントが開催されることも。ヤシの木が作る木陰の道をのんびりと歩けば、プルメリアやハイビスカスといった南国の花々が咲き誇り、心地よい風が吹き抜けます。海とはまた違った、緑の中での穏やかな時間を過ごすのも、贅沢なチルタイムの過ごし方の一つです。
手軽に立ち寄れるショッピングスポット
イパオビーチは、絶好のロケーションにあり、グアムの主要なショッピングスポットへのアクセスも非常に便利です。ビーチでのんびり過ごす合間に、気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
グアム・プレミア・アウトレット(GPO)
イパオビーチから徒歩15分、車なら数分の距離にあるアウトレットモール。有名ブランドのアイテムが驚くほどの割引価格で手に入ることがあります。特にアメリカブランドは狙い目。掘り出し物を探す宝探しのような感覚で楽しめます。また、併設されたフードコートは、B級グルメの宝庫。タコベルやパンダエクスプレスといったアメリカの定番ファストフードから、ローカルに人気のプレートランチ店まで、手頃な価格で様々な味を楽しめるので、小腹が空いた時に重宝します。
Kマート
先ほどピクニックの買い出しでも紹介しましたが、この24時間営業の巨大スーパーは、お土産探しにも最適な場所です。食料品はもちろん、衣料品、日用品、おもちゃ、そして「GUAM」と書かれたお土産コーナーまで、ありとあらゆるものが揃っています。特に、職場や友人へのバラマキ用のお菓子や雑貨を探すなら、ここが最も効率的で、品揃えも豊富。深夜や早朝でも時間を気にせず買い物ができるのも、旅行者にとっては大きな魅力です。
グルメライターが本気で選ぶ!グアムのお土産セレクション
旅の終わりには、その土地の香りを持ち帰りたいもの。ありきたりのチョコレートやクッキーも良いですが、ここでは食のプロとして、グアムの食文化が感じられる、少し通好みのお土産を厳選してご紹介します。
チャモロ・チップス
タロイモやタピオカ(キャッサバ)、ブレッドフルーツ(パンの実)といった、南国の芋類を薄くスライスして揚げた、素朴なチップス。ポテトチップスよりも硬めで、噛みしめるほどに芋本来の滋味深い甘みが広がります。ほんのりと塩が効いたシンプルな味わいは、一度食べ始めると止まらなくなる危険な美味しさ。ビールのつまみにも最高です。スーパーマーケットで様々なブランドのものが売られているので、いくつか試して好みのものを見つけるのも一興です。
フィナデニソースの素
グアムの食卓に欠かせない万能ソース「フィナデニ」。醤油をベースに、レモン汁(または酢)、刻み玉ねぎ、唐辛子などを混ぜて作ります。BBQや揚げ物、ご飯にまで、何にでもかけてしまう魔法のソースです。スーパーでは、このフィナデニソースを手軽に作れる「シーズニングミックス」が売られています。粉末状のスパイスミックスで、これに醤油と酢を加えるだけで、自宅で簡単に本場の味が再現できます。グアムの味を日本に持ち帰るには、これ以上ないお土産と言えるでしょう。
Tita’s Guguria(ティタのググリア)
グアムの伝統的なお菓子「ググリア」。ココナッツと砂糖を煮詰めて作る、素朴なキャンディーです。中でも「Tita’s」ブランドのものは、ローカルに愛される定番。カリカリ、ガリガリとした硬い食感が特徴で、噛み砕くとココナッツの香ばしい風味が口いっぱいに広がります。コーヒーや紅茶との相性も抜群。パッケージもレトロで可愛らしく、他ではなかなか見かけない珍しさも、お土産として喜ばれるポイントです。
グアム産コーヒー豆やハチミツ
あまり知られていませんが、グアムでも小規模ながらコーヒー豆やハチミツが生産されています。特にハチミツは、南国の花々の蜜を集めたもので、濃厚でフローラルな香りが特徴。デデドの朝市(サタデー・モーニング・マーケット)や、一部のローカルストアで見つけることができます。大量生産品ではない、その土地ならではの産品を探し出すのも、旅の楽しみの一つ。見つけたら、ぜひ手に入れてみてください。
イパオビーチで最高の休日を過ごすための最終チェックリスト

さあ、イパオビーチへの旅の準備は整いましたか。最後に、あなたのチルタイムが完璧なものになるよう、実用的な情報をリストアップします。これさえ押さえておけば、あとは心ゆくまでグアムの太陽と海を満喫するだけです。
持ち物リスト:これさえあれば完璧!
旅の快適さは、準備で決まります。特にビーチで過ごす時間が長いイパオビーチでは、以下のアイテムがあなたの強い味方になってくれるでしょう。
- 必須アイテム
- 日焼け止め: グアムの日差しは強烈です。SPF50+、PA++++のものを選びましょう。可能であれば、サンゴ礁の環境に配慮した「リーフセーフ」製品を選ぶのが、美しい海への敬意です。
- サングラスと帽子: 強い日差しから目と頭皮を守るために不可欠。つばの広い帽子がおすすめです。
- ラッシュガード: 日焼け対策はもちろん、クラゲなどから肌を守る効果や、シュノーケリング時の体温低下を防ぐ効果もあります。
- 防水スマートフォンケース: ビーチでの写真撮影や、貴重品を濡らさずに持ち歩くために。首から下げられるタイプが便利です。
- タオル: 体を拭くだけでなく、日よけや枕代わりにもなる大きめのものが一枚あると重宝します。
- あると便利なアイテム
- シュノーケルセット: レンタルや現地購入も可能ですが、自分のものがあるとフィット感が違い、より快適に楽しめます。
- 水中カメラ: 海の中の美しい世界を記録に残せます。レンタルもありますが、最近は手頃なアクションカメラも増えています。
- レジャーシート: 木陰でのピクニックや休憩に。ビニール製のものより、布製や厚手のものが快適です。
- ポータブルスピーカー: 周囲に配慮した音量で、お気に入りの音楽を聴きながら過ごす時間は格別です。
- 本や雑誌: デジタルから離れて、波の音をBGMに読書する、最高に贅沢な時間のために。
- クーラーバッグ: PROAのBBQやKマートのデリ、冷たいドリンクを持ち運ぶのに大活躍します。
アクセス方法とベストシーズン
イパオビーチへのアクセスは非常に簡単です。滞在スタイルに合わせて最適な方法を選びましょう。
- アクセス方法
- 赤いシャトルバス: タモン地区を巡回するツーリスト向けのバス。「タモンシャトル」に乗り、「イパオビーチ/GVB前」で下車すれば目の前です。最も手軽で分かりやすい方法です。
- レンタカー: 時間を気にせず、自分のペースで行動したい派におすすめ。無料の広大な駐車場があるので安心です。KマートやGPOへの買い出しにも便利。
- タクシー/ライドシェア: 人数が多い場合や、荷物が多い場合に便利。料金は事前に確認しましょう。
- 徒歩: PIC(パシフィック・アイランド・クラブ)やヒルトン・グアム・リゾート&スパに宿泊している場合は、ビーチ沿いを歩いてアクセスできます。タモン中心部のホテルからでも、散歩がてら30分程度で到着可能です。
- ベストシーズン
- グアムは一年中温暖ですが、気候は乾季(12月~5月)と雨季(6月~11月)に分かれます。
- 乾季は、晴天率が高く、湿度も低めで過ごしやすいベストシーズンです。海の透明度も最も高くなります。
- 雨季は、スコールと呼ばれる短時間の激しい雨が降ることが多くなりますが、一日中降り続くことは稀。スコールが過ぎ去った後は、虹が見えたり、空気が澄んだりと、雨季ならではの美しい景色に出会えることもあります。ただし、8月~10月は台風シーズンにあたるため、天気予報には注意が必要です。
心に刻むべき、ビーチでのマナー
この美しいイパオビーチを、未来永劫楽しむために。そして、この場所を愛する地元の人々への敬意を込めて。訪れる私たち旅行者が心に留めておくべき、いくつかの大切なマナーがあります。
- 自然への配慮を忘れない
- イパオビーチは海洋保護区です。海底に広がる美しいサンゴは、非常にデリケートな生き物。シュノーケリングの際は、絶対にサンゴの上に立ったり、フィンで蹴ったりしないようにしましょう。
- カラフルな魚たちに餌を与えたくなる気持ちは分かりますが、生態系を壊す原因になるため、餌付けは絶対にやめましょう。
- 自分たちが出したゴミは、必ずすべて持ち帰る。これは、世界中のどこを旅しても共通の、最も基本的なマナーです。
- 安全に楽しむために
- ビーチにはライフガードが常駐していますが、自分の身は自分で守るのが基本です。遊泳エリアを示すブイの内側で楽しむようにしましょう。
- 天候が悪い日や、波が高いと感じる日は、無理に海に入るのは禁物です。
- 「離岸流(リップカレント)」という、岸から沖へ向かう強い流れが発生することがあります。万が一流されたと感じたら、岸と平行に泳いで流れから脱出することを覚えておきましょう。
- 車上荒らしや置き引きも皆無ではありません。貴重品はホテルのセーフティボックスに預け、車内やビーチに置きっぱなしにしないよう、管理を徹底してください。
グアムの太陽の下、ただ過ぎていく時間を味わう。そんな何もしない贅沢を、イパオビーチは教えてくれます。次の休日、あなたもこの特別な場所で、心からのチルタイムを過ごしてみませんか。きっと、日常に戻るための、新しいエネルギーが満ちてくるはずです。

