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なぜベトナムの人は親切で、勤勉で、そして少しおせっかい?バイクの喧騒の奥に隠された素顔に迫る旅

熱気と活気に満ちた国、ベトナム。けたたましいバイクのクラクション、食欲をそそるストリートフードの香り、そしてすれ違う人々の屈託のない笑顔。そのエネルギッシュな魅力に、一度訪れたら誰もが心を掴まれてしまう不思議な引力があります。私もそんなベトナムの虜になった一人。アパレル企業で働きながら長期休暇を見つけては、その混沌とした美しさの源泉を探しに、ハノイの旧市街を歩き、ホイアンのランタンに照らされ、ホーチミンの喧騒に身を委ねてきました。

旅を重ねる中で、いつも私の心を温めてくれたのは、ベトナムの人々の存在でした。道に迷えば身振り手振りで教えてくれる親切さ、朝早くから夜遅くまで働き続けるたくましさ、そして時には「そこまで気にかけなくても!」と思ってしまうほどのおせっかい。彼らの人間味あふれる姿に触れるたび、「なぜベトナムの人はこんなにもパワフルで、温かいのだろう?」という疑問が心に浮かびます。その答えは、この国の複雑な歴史、深く根付いた文化、そして何よりも家族や共同体を大切にする彼らの心の中に隠されていました。

この記事では、そんなベトナムの人々の国民性や気質の背景を、旅人目線でじっくりと紐解いていきたいと思います。単なる観光ガイドでは見えてこない、バイクのクラクションの奥にある彼らの素顔、そしてその日常に少しだけ溶け込むためのヒントを、私の体験と共にお届けします。この記事を読み終える頃には、きっとあなたもベト-ナムという国を、そしてそこに生きる人々をもっと深く愛おしく感じられるはずです。さあ、一緒にベトナムの心の扉を開く旅に出かけましょう。

ベトナムの人々との交流をより深めるためには、彼らの日常や文化を尊重するマナーを知ることが大切です。例えば、現地での飲酒には知っておくべき法律やマナーがあります。

目次

「なんとかなるさ」の楽観主義?それとも…?ベトナム人の気質を紐解く5つのキーワード

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ベトナムの人々の行動や思考を理解しようとする際、いくつかのキーワードが指針となります。一見すると矛盾しているように感じられることもありますが、その多様性こそがベトナムという国の深さを物語っています。ここでは、私が旅の中で感じたベトナム人の性質を、5つのキーワードを通じて解説していきます。

キーワード1:家族第一主義 – 「血の絆」が生み出す強い結びつき

ベトナムを旅していると、あちこちで家族の強い結びつきを目の当たりにします。小さな食堂では、おばあさんがスープの味を確かめ、お母さんが調理をし、子どもたちが配膳を手伝うという光景が日常的に見られます。ベトナム人にとって、家族は何よりも大切な宝であり、人生の基礎そのものなのです。

これは儒教の教えが深く根付いていることに起因しています。年長者を敬い、先祖を尊重する風習は、現代のベトナム社会にも強く息づいています。特に旧正月の「テト」は重要で、日本の正月同様、家族が一堂に集まる最も大切な時期です。どんなに遠方にいても、人々は故郷に帰り、家族とともに新年を迎えます。もしベトナム人の友人がテトの時期に落ち着かない様子なら、それは家族への深い愛情の表れといえるでしょう。

複数の世代が同じ家で暮らす大家族もいまだに多く、互いに助け合いながら生活しています。この強い家族の絆は、時に外国人から見ると少し窮屈に感じるかもしれません。しかし、長い戦争や困難を乗り越えられたのは、この「血の結束」があったからこそです。彼らの思いやりやたくましさの源には、常に家族の存在があります。

読者ができること:家族のぬくもりを感じる旅を

ベトナムの家族文化を体験したいなら、地元の人たちが営む小さなお店を訪れてみてください。家族経営のレストランやカフェ、手作り品のお店などでは、マニュアル通りではない心温まる交流が生まれることがあります。お土産を選ぶ際には「これはお母さんへの贈り物ですか?」といった家族にまつわる会話を広げてみるのもおすすめです。ベトナムの人々は家族の話を好み、きっと笑顔で応じてくれるでしょう。

キーワード2:勤勉さとたくましさ – 歴史が育んだ不屈の心

ベトナムの朝は非常に早く始まります。まだ薄暗い早朝、公園では太極拳やバドミントンを楽しむ高齢者の姿が見られ、屋台ではフォーが湯気を立て始めます。日が昇る頃にはバイクの波が街を覆い、人々はそれぞれの職場へと急いでいます。その光景はまさに「勤勉」という言葉にふさわしいものです。

世界的に見ても、ベトナムは労働時間が長い国の一つです。この勤勉さは、幾度もの戦争や占領、復興という国の歴史と切り離せません。数々の苦難を乗り越え、自分たちの力で国を再建してきたという誇りと、子孫により良い未来を託したいという強い願いが、彼らの原動力となっています。特に1986年のドイモイ政策以降、市場経済の導入により、ベトナム人の持つ潜在能力が一気に開花しました。日本貿易振興機構(JETRO)の報告なども、近年のベトナムの急速な経済成長がこの国民性に支えられていることを示しています。

さらに、彼らは非常に学ぶ意欲が高いことでも知られています。特に若い世代は、外国語や専門技術の習得に熱心で、これは厳しい競争社会で生き抜き、家族を支え、自らの人生を切り開くための大きな武器となっています。街角のカフェで英語を懸命に学ぶ若者の姿は、ベトナムの明るい未来を象徴しているかのようです。

キーワード3:親切とおせっかいの微妙な境界 – 助け合いの精神

「ベトナム人は親切だ」という話をよく聞きますが、これは決して誇張ではありません。地図を持ってうろうろしていると、誰かが「どこに行きたいの?」と声をかけてくれますし、バスの乗り方が分からなければ周囲の乗客が寄ってたかって教えてくれます。その親切は旅人の心を暖かく包み込みます。

これは元々農耕民族であり、村というコミュニティ単位で助け合って暮らしてきた歴史に由来するものです。困っている人がいれば自然と手を差し伸べるという精神が、今も人々の心に息づいています。外国人に対しても同様で、自国を訪れるゲストをもてなすのはごく自然なことです。

しかし、この親切心は時に日本人には「おせっかい」や「プライバシーへの過剰な干渉」と感じられることもあります。たとえば「結婚してる?」「お給料はいくら?」「どうしてそんなに痩せているの?」といった個人的な質問を無邪気にされ、戸惑った経験があるかもしれません。これは相手との距離を縮めたいという親近感からのもので、決して悪意があるわけではありません。文化の違いとして受け止め、笑顔でやり過ごすことが賢明です。

読者ができること:上手なコミュニケーションのコツ

もし親切心からの申し出や質問に戸惑ったときは、感謝を伝えつつ丁寧に断ることが重要です。ベトナム語で「Cảm ơn(カムオン / ありがとう)」と言いながらにっこり首を横に振るだけでも、相手に気持ちは伝わります。「Không sao đâu(ホンサオダウ / 大丈夫です)」という表現も便利です。相手のプライドを傷つけないよう、「あなたの親切はありがたいが、私は問題ありません」というニュアンスを心がけて伝えましょう。

キーワード4:「Khéo(ケオ)」の文化 – 手先から紡がれる美意識

ベトナムを語るうえで欠かせないのが、繊細で美しい手仕事の文化です。女性の身体を優雅に見せる民族衣装「アオザイ」、カラフルな糸で描かれる刺繍、温かみのあるバッチャン焼き、そしてホイアンの夜を彩るランタンなど、これらはすべて「Khéo(ケオ)」と呼ばれる器用さから生まれた芸術品です。

彼らは細かい作業を根気よく続けることを得意としています。この技術は工芸品だけでなく、料理においても表れています。たとえば、生春巻き(ゴイクン)のきれいに巻かれたライスペーパーや、飾り切りされた野菜など、料理ひとつひとつに繊細な美意識が宿っています。この手先の器用さは、限られた資源のなかで創意工夫を凝らして生活を豊かにしてきた人々の知恵の結晶ともいえます。

「Khéo」の精神は現代の産業にも活かされており、精密な作業が求められる電子機器の組み立て工場がベトナムに多数進出しているのも、彼らの器用さが評価されてのことです。伝統の手仕事から最先端技術まで、ベトナムの手先の巧みさは国の発展に大きく寄与しています。

読者ができること:手仕事文化を体験しよう

ベトナムを訪れた際は、現地のワークショップに参加してみてください。ホイアンでのランタン作りやハノイでの料理教室は、観光客にも人気の体験です。自分の手で何かを作ることで、「Khéo」の文化を肌で感じる貴重な機会になるでしょう。また、お土産には手仕事ならではの温もりを感じられる品を選び、市場や専門店で作り手と話しながらお気に入りを見つけるのも旅の醍醐味です。

キーワード5:面子とプライド – 人前で恥をかかせない配慮

親しみやすくフレンドリーな印象のベトナム人ですが、実は「面子(メンツ)」を非常に重視する一面も持っています。これは他者からの評価や社会的体面を大切にする文化で、人間関係を円滑にするうえで不可欠な要素です。

そのため、人前で誰かを叱ったり、間違いを強く指摘したりすることは、相手の面子を傷つけるため絶対に避けられます。たとえばレストランで注文と違う料理が出てきても、大声で店員を怒鳴るのではなく、静かに伝えるのがベトナム流です。相手のプライドを守りつつ、穏やかに問題解決を図る姿勢が重視されます。

この文化はビジネス交渉や市場での値下げ交渉でも顕著です。高圧的な態度で粘ろうとすると、相手は頑なになってしまうでしょう。大事なのは相手を尊重して立てること。笑顔で「Đắt quá(ダックワー / 高すぎるよ)」と言いながら冗談めかしたり、少しだけ価格を下げてもらうようお願いしたりと、遊び心を持って交渉に臨むことがコツです。お互いが気持ちよく取引を終え、面子を保つことが何よりも重要なのです。

バイクの洪水と路上カフェ – ベトナムの日常に溶け込むヒント

ベトナムの真髄は、豪華なホテルや観光スポットではなく、むしろ雑多な街角の日常風景にこそ息づいています。耳をつんざくクラクションの音、低いプラスチック椅子に腰かけてお茶を楽しむ人々、天秤棒を担ぎ果物を売るおばあさん。この混沌とした景色に足を踏み入れることで、ベトナムという国の本質が垣間見えてきます。

道路はまるで巨大な居間? ベトナムの路上文化の魅力と注意点

ベトナムの路上は単なる通行のための場所ではありません。そこは人々が食事をし、談笑し、商売を行う「大きな居間」のような空間です。歩道にはみ出した小さな食堂では、プラスチック製の椅子に腰を下ろした人々がフォーやブンチャーをすすっています。その隣では、おばあさんが果物や野菜を並べて青空市場を開いています。夕方になると、仕事帰りの人々が路上カフェに集まり、練乳入りの甘いアイスコーヒー「カフェ・スア・ダー」を片手に、一日の疲れを癒やします。

この活気あふれる路上文化こそが、ベトナム旅行の大きな魅力のひとつです。しかし、楽しむためにはいくつかの心構えが必要です。特に衛生面が気になる方は、ウェットティッシュや携帯用アルコール消毒液を持ち歩くと安心です。店選びのポイントは、地元の人々で賑わっているかどうか。多くの人が訪れる店は、食材の回転が速く味も良いという証でもあります。

そして、ベトナム旅行初心者が最も緊張する瞬間といえば「道路の横断」ではないでしょうか。信号も少なく、絶え間なくバイクが次々と流れてくる様子は、まるで川の流れのようです。ここで大切なのは、立ち止まったり急に走り出したりしないこと。バイクの運転手は歩行者の動きを予測しながら運転しています。手を軽く挙げ、アイコンタクトを取りながら、ゆっくり一定の速度で歩き出すと、まるでモーセが海を割ったかのように、バイクの波があなたを避けてくれるでしょう。このスリルと一体感を味わえれば、あなたも立派なベトナム通の一人です。

あの音はクラクションじゃない? バイク社会に根付く暗黙のルール

ベトナムの街を支配する音といえば、間違いなくバイクのクラクションです。初めて訪れた人は、その絶え間ない音量に「ベトナムの人はいつも怒っているの?」と驚くかもしれません。しかし、これは大きな誤解です。ベトナムで鳴らされるクラクションの多くは、怒りや警告ではなく、「ここにいるよ」「これから曲がるね」といった自己存在を示す「合図」や「挨拶」の役割を果たしています。

バイクは単なる交通手段にとどまらず、家族全員を乗せるファミリーカーであり、山積みの商品を運ぶトラックであり、恋人同士のデートの舞台でもあります。ベトナムの暮らしはバイクなしでは成り立たないと言っても過言ではありません。このバイク中心の社会には、独自の暗黙のルールが存在します。先に触れたクラクションの使い方もその一例。後ろのミラーを見るよりも、音で周囲の状況を読み取るという独特なコミュニケーションが成り立っているのです。

実際に体験しよう:Grabバイクでローカル気分を満喫

このバイク社会を気軽に、しかも安全に体験したいなら、配車アプリ「Grab」のバイクタクシー(GrabBike)を利用するのが最もおすすめです。事前にスマートフォンにアプリをダウンロードし、クレジットカード情報を登録しておけば、驚くほど簡単に使えます。

Grabバイクの利用方法

  • アプリ起動と目的地入力: Grabアプリを起動し、「Bike(バイク)」を選択、目的地を入力。
  • 料金確認と予約: ルートと料金が自動で表示されるので、内容に納得したら「Book GrabBike」をタップして予約を確定。
  • ドライバーとの合流: 近隣のドライバーとマッチングされ、名前、顔写真、バイクのナンバーが表示されます。アプリの地図でバイクの位置を確認し、集合場所へ向かいます。
  • 乗車と支払い: ドライバーからヘルメットを受け取り、必ず着用しましょう。支払いは登録済みカードから自動で行われるので、降車時に現金のやり取りは不要。ぼったくりの心配もなく安心して利用できます。

風を切って街中を駆け抜ける爽快感は格別です。ただし、交通量が非常に多いため、安全には十分注意してください。在ベトナム日本国大使館のウェブサイトでも交通安全の呼びかけがされているように、乗車中はしっかりとドライバーの肩や腰をつかみ、周囲の景色を楽しみましょう。

地域によって異なる?ハノイとホーチミンの性格の違い

南北に長い国であるベトナムは、その歴史的背景により北部のハノイと南部のホーチミンでは、人々の性格や街の雰囲気に大きな違いがあります。訪れる都市によって、ベトナムの印象は大きく変わることもあります。

北部の首都ハノイ:伝統と誇りを重んじる街 千年の歴史を誇る古都ハノイは、ベトナムの政治と文化の中心地です。住民は比較的真面目で物静か、伝統を大切にする傾向があります。やや高めのプライドを持ち見栄っ張りなところもありますが、心を開けば非常に情に厚く親切に接してくれます。フランス統治時代の影響を色濃く残す街並みは落ち着いた趣があり、四季のうつろいも感じられます。歴史や文化にじっくり触れ、しっとりとした旅を楽しみたい方にはハノイがおすすめです。

南部の経済都市ホーチミン:活力に満ちた開放的な街 旧称「サイゴン」のホーチミンは、ベトナム経済の牽引役であり商業の中心地です。住民は非常にエネルギッシュで開放的、新しいもの好きな傾向があります。商売人気質が強く、合理的でさっぱりとした人間関係を好む傾向があります。街は常に活気にあふれ、高層ビルが次々に建ち並ぶ一方で、路地裏には昔ながらの市場が広がるなど、旧と新が混在する独特な魅力を放っています。一年を通じて温暖な気候で、エキサイティングな旅を望むならホーチミンが適しています。

この違いはあくまで一般的な傾向で、すべての人に当てはまるわけではありません。しかし、南北の特色を理解しておくことで、現地の人々との交流や街の楽しみ方が一層深まるでしょう。旅行の計画を立てる際は、自分の興味やスタイルに合わせて訪れる都市を選ぶのもおすすめです。

女性トラベラー必見!安全に、そしてスマートにベトナム旅を楽しむために

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エネルギッシュで魅力あふれるベトナムですが、海外旅行ではやはり安全面への配慮が不可欠です。特に女性のひとり旅や友人との旅行においては、少しの知識と事前準備が旅の快適さや安心感を大いに左右します。ここでは、ファッションや持ち物、トラブル対策など、女性目線でベトナム旅行をスマートに楽しむための具体的なポイントをご紹介します。

ファッションで旅の楽しさアップ!寺院訪問時の服装ルールとスコール対策

旅行先での服装は気分を高める重要な要素ですが、ベトナムではTPOに合った服装選びが快適な旅を実現するカギとなります。

注意すべき点:寺院や廟を訪問する際の服装マナー

ベトナムには歴史的で美しい寺院や廟が多くあります。これらは神聖な祈りの場であるため、訪れる際は服装に特に配慮が必要です。タンクトップやキャミソール、ショートパンツやミニスカートなど、肩や膝が露出する服は避けましょう。こうした服装で来ると入場を拒否される場合もあるため、薄手のカーディガンやストール、ロングスカートなどをバッグに一枚入れておくと便利です。特にストールは日よけや冷房対策にもなり、重宝します。

持ち物リスト:スコールや強い日差しに備えるアイテム

ベトナム、特に南部は乾季と雨季が明確に分かれています。雨季には「スコール」と呼ばれる短時間の激しい雨が頻繁に降るため、折りたたみ傘や撥水性のあるウィンドブレーカーは必携です。また、濡れても乾きやすい素材の服や、足元が濡れても気にならないサンダルもおすすめ。さらに、ベトナムの日差しは非常に強烈なので、帽子やサングラス、SPF値の高い日焼け止めは季節を問わず必ず持参しましょう。日焼け対策を怠ると肌だけでなく体力も消耗してしまいます。

「カワイイ!」には注意!スリやひったくりへの基本対策

残念ながら観光地にはどこでも軽犯罪がつきものです。ベトナムも例外ではなく、特に観光客を狙ったスリやひったくりが発生しています。しかし、基本的な予防策をしっかり講じれば、被害に遭うリスクはぐっと低くなります。

トラブルへの備えと対応策

  • バッグの持ち方: ショルダーバッグやハンドバッグは必ず車道側と反対の腕に持ち、体の前で抱えるようにしましょう。リュックサックは人混みでは前に抱える方が安全です。
  • 貴重品の管理: パスポートや多額の現金はホテルのセーフティボックスに預け、持ち歩く現金は当日の使用分だけ複数の場所に分散して持つと、万が一の被害を最小限に防げます。
  • 「ながらスマホ」は避ける: スマホを操作しながら歩くとひったくりの標的になりやすいので、地図を見る際も一度立ち止まり、壁を背にして周囲を確認しましょう。
  • 親切すぎる誘いには要注意: 流暢な日本語で「案内します」「安い店を知っています」と話しかけてくる人にはむやみに付いていかないこと。真心からの声かけも多い一方で、法外な料金を請求する悪質な事例も報告されています。

もし被害に遭ってしまったら、まずは落ち着いて身の安全を確保してください。その後、最寄りの警察署で盗難証明書(ポリスレポート)を発行してもらいましょう。これは海外旅行保険の請求で必要となります。万が一、クレジットカードやキャッシュカードを盗まれた場合は、速やかにカード会社の緊急連絡先に連絡し利用停止を依頼しましょう。連絡先は事前にメモを取り、カードとは別の場所に保管しておくことが重要です。最新の治安情報は外務省の海外安全ホームページで必ず渡航前に確認してください。

SIMカード?Wi-Fi?賢く選ぶインターネット接続方法

現代旅行にはインターネット接続が欠かせません。地図アプリで目的地を調べたり、配車アプリのGrabを使ったり、レストランの検索をしたり、スマホが使えるかどうかで旅の快適さが大きく変わります。

実践手順:空港でのSIMカード購入

ベトナムでコスパよくインターネットに接続するなら、現地のSIMカード購入が一番手軽です。ハノイやホーチミンの国際空港到着ロビーには複数の通信会社の窓口があり、ツーリスト向けのSIMカードを簡単に入手できます。

  • プランの選択: 滞在日数や必要なデータ容量に合わせてプランを選びます。「Vinaphone」「Viettel」「Mobifone」などが主要キャリアです。データ通信のみや国内通話付きプランがあり、Grab利用程度なら1週間で5GB~10GB程度のプランが目安です。
  • 設定はスタッフにお任せ: パスポートを提示し料金を支払うと、スタッフがその場でSIMカードの挿入からアクティベーション(開通設定)まで対応してくれます。日本の携帯キャリアで自分のスマホがSIMフリーかどうかを事前に必ず確認しましょう。

最近では物理的なSIMカードの交換が不要な「eSIM」も人気が高まっています。日本にいるうちにプランを購入し、QRコードを読み込むだけで設定が完了するため、空港の窓口で並ぶ手間が省けて便利です。お手持ちのスマートフォンがeSIM対応かどうかを確認して、検討してみてください。

言葉の壁を越えて心を通わせる、魔法のベトナム語フレーズ

ベトナムを旅していると、英語が通じるのは主にホテルや観光客向けのレストランに限られます。地元の市場や食堂では、ほとんど通じないと考えた方がいいでしょう。しかし言葉が通じなくても、コミュニケーションをあきらめる必要はありません。少しだけベトナム語を覚えるだけで、現地の人たちとの距離がぐっと縮まり、旅が格段に充実したものになります。

ぜひ覚えたい!基本となる挨拶と感謝の表現

ベトナム語は6つの声調があり、発音が非常に難しい言語です。しかし完璧な発音でなくても、一生懸命伝えようとする気持ちは必ず相手に伝わります。まずは、魔法の言葉とも言える挨拶と感謝の言葉を覚えてみましょう。

Xin chào(シンチャオ):こんにちは

最も基本的な挨拶で、時間帯を問わず使えます。お店に入る時や人と目が合った瞬間に、笑顔で一言かけてみてください。

Cảm ơn(カムオン):ありがとう

感謝の気持ちを伝える大切な言葉です。何かしてもらった時やお店を出る時など、様々な場面で活躍します。北部では「カムオン」と発音される一方、南部では「カームン」に近く聞こえることもあります。

Xin lỗi(シンローイ):ごめんなさい

誰かにぶつかってしまったり、ちょっとした間違いをした時に使える便利な言葉です。

これらの言葉を口にするだけで、相手の表情がふと和らぐのを感じられるでしょう。あなたが彼らの文化を尊重しようとしている証でもあります。

市場やお店で使いたい、ちょっと便利なフレーズ

基本的な挨拶に慣れたら、もう少しだけレベルアップしてみましょう。市場での買い物やレストランでの注文時に使える簡単なフレーズが、旅をさらに楽しくしてくれます。

Bao nhiêu tiền?(バオニューティエン?):いくらですか?

値段を尋ねる時に使います。指をさしながら言うと、店員さんが数字を見せたり、電卓を出してくれたりするでしょう。

Đẹp quá!(デップワー!):とても綺麗!

市場で美しい工芸品や衣服を見つけた時に使うと喜ばれます。お店の人の反応が楽しみですね。

Ngon quá!(ンゴンワー!):とても美味しい!

レストランで料理を褒める言葉です。これを伝えれば、料理人もとても嬉しく感じるはずです。食後に一言添えるだけで、素敵な笑顔が返ってくるかもしれません。

片言のベトナム語に身振り手振り、そして何よりも笑顔があれば、言葉の壁は簡単に乗り越えられます。コミュニケーションは言葉そのものではなく、「伝えようとする心」で成り立つもの。ベトナムの旅は、その当たり前の真実を改めて気づかせてくれます。

旅の終わりに感じること - なぜ私たちはベトナムに惹かれるのか

バイクの洪水をかき分けながら、汗をかいて路上で食べたフォーの味。ホイアンのランタンが川面に揺れる幻想的な夜。そして、言葉が通じなくても何度も助けてくれた優しい人々の笑顔。ベトナムを振り返るたびに、五感を刺激する鮮やかな記憶が次々と蘇ります。

この国の人たちが持つ底抜けの明るさとたくましさは、決して平坦ではなかった歴史のなかで築かれた、生き抜くための知恵と強さなのでしょう。家族を愛し、仲間と助け合い、未来を信じて懸命に働く姿は、時に忘れがちな人間の根源的な大切さを思い起こさせてくれます。

混沌とした喧騒のなかに確かに息づく温かな人のつながり。そして物質的な豊かさだけでない、心の豊かさ。私たちがベトナムに強く惹かれるのは、そんな人間の本質的なエネルギーに触れられるからかもしれません。この旅で得た気づきと感動を胸に、日常へ戻る。でもきっとすぐに、またあの熱気と笑顔に会いたくなることでしょう。

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この記事を書いたトラベルライター

アパレル企業で培ったセンスを活かして、ヨーロッパの街角を歩き回っています。初めての海外旅行でも安心できるよう、ちょっとお洒落で実用的な旅のヒントをお届け。アートとファッション好きな方、一緒に旅しましょう!

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