こんにちは。世界中の食文化を求めて飛び回っている、グルメライターの隆です。
海外旅行の準備、パスポートや航空券、ホテルの手配は完璧。でも、胸の内にほんの少しだけ、もやもやとした不安がありませんか?そう、「言葉の壁」、特に英語に対する不安です。「自分の英語、通じるかな…」「難しいことを聞かれたらどうしよう…」そんな風に感じている方も少なくないのではないでしょうか。
ご安心ください。旅先で必要な英語は、決して難しいものではありません。完璧な文法や流暢な発音よりも、大切なのは「伝えよう」とする気持ちと、いくつかの「魔法のフレーズ」を知っていること。この記事では、私が世界中を旅する中で「これさえ覚えておけば大丈夫!」と確信した、本当に使える最低限の英語フレーズを、様々なシーン別に徹底的に解説していきます。
空港でのチェックインから、レストランでの注文、予期せぬトラブルまで。この記事を読み終える頃には、あなたの英語に対する不安は、旅への期待感へと変わっているはずです。さあ、一緒に旅の扉を開く準備を始めましょう。
英語に自信が持てたら、次はスリランカで本格的なアーユルヴェーダ体験を計画してみませんか?
まずは心構えから!旅の英語は「度胸」が9割

本題に入る前に、まず最も重要な心構えについてお伝えしたいと思います。それは、「完璧を求めすぎない」ということです。
私たちは学校で、主語・動詞・目的語がきちんと揃った正確な文章を作ることを教わってきました。しかし、実際のコミュニケーションの場では、単語の断片や身振りだけでも十分に意図は伝わるものです。たとえば、レストランで水を指さして「Water, please.」と言えば、水が提供されます。完璧に「I would like to have a glass of water, please.」と話せなくても、全く問題はありません。
肝心なのは、恐れずに話すこと、そして笑顔でいることです。明るい表情で声をかければ、相手も親身になって耳を傾けてくれるものです。もし聞き取れなければ、「Sorry?」と繰り返し尋ねれば良いのです。何度聞き返しても問題ありません。伝えたい、理解したいという気持ちこそが、何よりも強力なコミュニケーションの手段となります。この「勇気」さえあれば、この記事で紹介するフレーズの効果は一層高まるでしょう。
これだけは絶対に覚えたい!基本の7フレーズ
どんな場面でも使える、最も基本的なフレーズです。まずはここから身につけていきましょう。これらを覚えておくだけで、会話のきっかけをつかみやすくなります。
挨拶はコミュニケーションの出発点
Hello. / Hi.(ハロー / ハイ)
いつでも、どんな相手にも使える汎用的な挨拶です。お店に入るときやホテルのフロントで、さらには道ですれ違う人にも笑顔で「Hello!」と言ってみましょう。たったそれだけで、その場の雰囲気が和らぎます。
Good morning. / Good afternoon. / Good evening.(グッドモーニング / グッドアフタヌーン / グッドイブニング)
時間帯に応じて使い分ける丁寧な挨拶表現です。朝は「Good morning」、午後から夕方までは「Good afternoon」、夜間は「Good evening」となります。少しフォーマルなレストランやホテルで使うと、より品のある印象を与えられます。
感謝の気持ちを伝える大切な言葉
Thank you.(サンキュー)
誰もが知っている感謝の表現です。何かしてもらった際はもちろん、店を出るときやレストランで料理を下げてもらったときなど、どんな小さなことにも「Thank you」と伝える習慣をつけましょう。感謝の気持ちは世界共通です。よりカジュアルに言うなら「Thanks.(サンクス)」、丁寧に伝えたいときは「Thank you very much.(サンキュー・ベリーマッチ)」が適しています。
便利なクッションフレーズ
Excuse me.(エクスキューズ・ミー)
非常に役立つ表現です。誰かに話しかける前の「すみません」、混雑した中を通るときの「失礼します」、軽く謝る際の「ごめんなさい」など、多様な場面で使えます。まずは「Excuse me」から会話を始める癖をつけると良いでしょう。
Sorry.(ソーリー)
謝罪の言葉で、「Excuse me」よりもはっきりと「申し訳ありません」という意味合いがあります。相手の足を踏んでしまった時や、何かをこぼしたときなどに用います。また、聞き返す際には語尾を上げて「Sorry?」と言うと、「もう一度お願いします」という意味になり、とても重宝します。`Pardon?`(パードゥン?)も同様に使われます。
最小限の意思表示
Yes. / No.(イエス / ノー)
これも基本の基本です。ただし、日本人は曖昧な返事をしがちですが、海外では明確に「Yes」か「No」を伝えることが重要です。迷った場合は、「Maybe.(メイビー / 多分)」や「Let me think.(レット・ミー・シンク / 少し考えさせてください)」といった表現を覚えておくと便利です。
シーン別実践フレーズ集:これであなたも旅の達人

それでは、具体的な場面を想定し、実際に役立つフレーズを見ていきましょう。会話例を交えながら、実践的に解説していきます。
【空港編】旅のスタートをスムーズに
空港は海外旅行で最初に英語を使う重要なポイントです。少し緊張するかもしれませんが、決まったやり取りが多いため、フレーズを覚えておけば問題ありません。
チェックインカウンターで
航空会社のカウンターに着いたら、パスポートとeチケットの控え(スマホ画面でもOK)を取り出し、次のように伝えましょう。
- I’d like to check in.(チェックインをお願いします)
- Here is my passport.(パスポートです)
係員からは預ける荷物の数を聞かれます。
係員: How many bags are you checking in?(預ける荷物はいくつですか?)
あなた: Just one. / Two bags.(1つです / 2つです)
座席の希望も伝えてみましょう。
- Can I have a window seat, please?(窓側の席をお願いできますか?)
- Can I have an aisle seat, please?(通路側の席をお願いできますか?)
<実際に準備すべきこと> パスポート、航空券(eチケットの控え)、預ける荷物と機内持ち込み手荷物の区別をしておきましょう。特にモバイルバッテリーやスプレー缶などの預け入れ禁止物には注意が必要です。詳細は国土交通省のウェブサイトで事前に確認してください。
セキュリティチェック(手荷物検査)
ここでは係員の指示に従うのが基本です。何をトレイに出すべきか尋ねたいときは、以下のように聞きましょう。
- Do I need to take my laptop out of the bag?(ノートパソコンをバッグから出す必要がありますか?)
- Should I take off my shoes?(靴を脱ぎますか?)
<注意点> 機内持ち込み液体の制限は厳しく、100ml以下の容器に入れ、それらを1リットル以下のジッパー付き透明袋にまとめる必要があります。飲みかけのペットボトルなどは没収される可能性があるので気をつけましょう。
入国審査(イミグレーション)
少し緊張する場面ですが、聞かれる内容はほぼ決まっています。自信を持って答えましょう。
審査官: What’s the purpose of your visit?(渡航の目的は何ですか?)
あなた: For sightseeing. / For business.(観光です / 仕事です)
審査官: How long will you be staying?(滞在期間はどのくらいですか?)
あなた: For five days. / For a week.(5日間です / 1週間です)
審査官: Where are you staying?(どちらに滞在しますか?)
あなた: I’m staying at the ABC Hotel.(ABCホテルに滞在します)
<準備しておきたいこと> 滞在先のホテル名と住所はすぐに出せるように、スマホのメモや印刷した予約確認書を用意してください。また、帰国の航空券提示を求められることもあるので、eチケット控えもすぐに提示できる状態にしておきましょう。
税関(カスタムズ)
申告するものがなければ簡潔に答えます。
I have nothing to declare.(申告する物はありません)
申告が必要な品物(高価なものや一定額以上の現金など)があれば、正直に「Yes, I have.」と答え、申告書を提出してください。各国の持ち込み禁止品(肉製品や果物など)は事前に必ず確認しましょう。不明点は係員に正直に相談するのがトラブル回避の秘訣です。
【移動編】街を自由に歩き回ろう
空港を無事に出られたら、いよいよ街への移動です。タクシーや電車を上手に使い、行動範囲を広げましょう。
タクシーに乗るとき
タクシー乗り場やホテルのドアマンに目的地を伝えます。
- Could you take me to this address?(この住所までお願いします)※住所を見せながら
- To the Grand Hotel, please.(グランドホテルまでお願いします)
料金が気になる場合は、乗る前に確認しましょう。
- How much will it be to the airport?(空港まで料金はいくらくらいですか?)
- Please use the meter.(メーターを使ってください)
<トラブル回避のコツ> 特に東南アジアではメーターを使わず高額請求されることがあります。乗車前に「Please use the meter」と伝えましょう。もし不当な料金を請求されたら、毅然と「No, that’s too much.(それは高すぎます)」と伝え、ホテルのスタッフや警察に相談することを示しましょう。UberやGrabなどの配車アプリが利用できる国では、事前に料金が確定するため安心です。
電車やバスに乗る場合
切符売り場で行き先と枚数を伝えます。
- A ticket to Central Station, please.(セントラル駅までの切符を1枚ください)
- Two tickets to the museum, please.(美術館までの切符を2枚ください)
往復チケットは、「A round-trip ticket to …」と言います。
乗り場がわからないときは近くの人に聞きましょう。
- Excuse me, where is the platform for London?(すみません、ロンドン行きのホームはどこですか?)
- Which bus goes to the city center?(市の中心部に行くバスはどれですか?)
道に迷ったとき
地図アプリは便利ですが、人に尋ねることもあります。気軽に声をかけてみましょう。
- Excuse me, I’m lost.(すみません、道に迷いました)
- How can I get to the nearest station?(最寄りの駅にはどう行けばいいですか?)
- Could you show me on the map?(地図で教えていただけますか?)※持っている地図やスマホを見せながら
【ホテル編】快適な滞在をサポート
ホテルは旅の拠点。スムーズなコミュニケーションで快適さを確保しましょう。
チェックイン時
フロントに行ったら、予約していることを伝えます。
- I have a reservation.(予約しています)
- My name is Takashi Suzuki.(名前はスズキタカシです)
鍵を受け取ったら、朝食の時間や場所、Wi-Fiのパスワードを確認しておくと便利です。
- What time is breakfast?(朝食は何時からですか?)
- Where is the breakfast restaurant?(朝食会場はどこですか?)
- What’s the Wi-Fi password?(Wi-Fiのパスワードは何ですか?)
部屋でのリクエスト
何か必要なものが足りなかったり、問題があったらフロントに電話で伝えましょう。
- Could I have another towel, please?(タオルをもう一枚いただけますか?)
- The air conditioner isn’t working.(エアコンが動いていません)
- I can’t connect to the Wi-Fi.(Wi-Fiに接続できません)
<伝え方のポイント> 電話が苦手な場合は、フロントへ直接行き、ジェスチャーを交えて伝える方法もあります。スマホの翻訳アプリを利用して、英文を見せるのも効果的です。
チェックアウト時
出発の際、フロントでチェックアウトしたいと伝えます。
I’d like to check out.(チェックアウトをお願いします)
ミニバーの利用などを確認されたら正直に応じ、追加料金がなければ鍵を返却して完了です。荷物を預けたい場合は、
Could you keep my luggage until 3 p.m.?(午後3時まで荷物を預かっていただけますか?)
とお願いしましょう。
【食事編】旅の楽しみを存分に味わう
食品商社勤務の私にとって、旅の楽しみは何と言っても食事です。少しの英語で現地の食文化を何倍も楽しめます。
レストランに入るとき
予約なしで入る場合は、席が空いているか確認します。
- Do you have a table for two?(2名ですが席はありますか?)
- How long is the wait?(待ち時間はどのくらいですか?)
予約済みの場合は、名前と時間を伝えてください。
I have a reservation at 7 p.m. under the name Suzuki.(7時にスズキで予約しています)
注文時
メニューが分かりにくいときは、店員さんにおすすめを聞くのがおすすめです。新たな発見があるかもしれません。
- What do you recommend?(おすすめは何ですか?)
- What’s the most popular dish?(一番人気のメニューは何ですか?)
注文が決まれば、メニューを指しながらこう伝えます。
- I’ll have this one.(これにします)
- Can I have the same one, please?(同じものをお願いします)
<注意すべきこと:アレルギー> 食物アレルギーがある場合は必ず伝えましょう。命に関わる重要なことです。
- I’m allergic to nuts.(ナッツアレルギーです)
- Does this contain shrimp?(これはエビが入っていますか?)
アレルギーの食材名を英語でメモして見せると、安全に伝えられます。
食事中とお会計
食事中に何か欲しいときは「Excuse me」と声をかけて、
Could I have some more water, please?(お水をもう少しいただけますか?)
お会計をしたいときは、席で店員を呼ぶか、次のように伝えます。
- Check, please.(お会計をお願いします)※アメリカ英語
- Bill, please.(お会計をお願いします)※イギリス英語
カードで支払う場合は、カードを見せながら、
By card, please.(カードでお願いします)
と言えば通じます。
<チップのマナー> アメリカやカナダなどチップ文化のある国では、食事代の15〜20%程度をチップとして支払うのが一般的です。クレジットカード払いの場合は伝票にチップ欄があるので、希望額を記入しサインしてください。サービス料が含まれているか(Service charge included)もチェックしましょう。
【ショッピング編】素敵なお土産を選ぼう
旅の思い出を形にするショッピングも楽しみの一つです。
商品を探す・質問する
- Excuse me, I’m looking for a coffee mug.(すみません、コーヒーマグを探しています)
- Where can I find souvenirs?(お土産はどこで買えますか?)
- Do you have this in a different color?(これの他の色はありますか?)
単に見るだけなら、「I’m just looking.」と伝えると店員さんも気遣ってくれます。
試着や価格の確認
洋服の試着を希望する場合は、
Can I try this on?(これを試着してもいいですか?)
見た目に値段が書かれていなければ、
How much is this?(これはいくらですか?)
市場などでは値切りも可能なことがありますが、無理強いは避けましょう。
Could you give me a little discount?(少しお値引きしていただけますか?)
支払い
レジでは支払い方法を伝えます。
- I’ll pay by cash.(現金で払います)
- Can I use this credit card?(このクレジットカードは使えますか?)
免税手続きを希望する場合は、パスポートを提示し、
Can I have a tax-free form?(免税書類をいただけますか?)
と依頼しましょう。
【トラブル編】いざという時のためのサバイバル英語
旅先でトラブルは避けられませんが、冷静に対応すれば問題ありません。いざという時に役立つフレーズを紹介します。
助けを求める
危険を感じたら、大きな声で助けを呼びましょう。
- Help! (ヘルプ!/助けてください!)
- Call the police! (コール・ザ・ポリス!/警察を呼んでください!)
落ち着いて助けを依頼したい場合は、次の表現が使えます。
Excuse me, could you help me? (エクスキューズ・ミー、クッド・ユー・ヘルプ・ミー?/すみません、助けていただけますか?)
紛失・盗難
- I’ve lost my passport. (アイヴ・ロスト・マイ・パスポート/パスポートを失くしました)
- My wallet has been stolen. (マイ・ウォレット・ハズ・ビーン・ストールン/財布を盗まれました)
<読者の行動例:トラブル時の対処法> パスポートを紛失または盗難に遭った場合、まず現地の警察署で紛失届や盗難証明書(ポリスレポート)を取得してください。その後、最寄りの日本大使館や総領事館で、パスポートの再発行や「帰国のための渡航書」の申請を行います。スムーズに手続きできるように、パスポートのコピー(顔写真ページ)や予備の証明写真を用意しておくと安心です。クレジットカードを紛失した際は、速やかにカード会社の緊急連絡先に連絡し、利用停止の手続きをしましょう。連絡先は事前に控えておくことが大切です。
体調不良
- I don’t feel well. (アイ・ドント・フィール・ウェル/具合が悪いです)
- I need a doctor. (アイ・ニード・ア・ドクター/医師が必要です)
- Could you call an ambulance? (クッド・ユー・コール・アン・アンビュランス?/救急車を呼んでいただけますか?)
<読者の準備ポイント:チェックリスト> 海外旅行傷害保険には必ず加入しましょう。保険証書や緊急連絡先(日本語対応のコールセンターなど)はすぐ取り出せる場所に保管しておくことが重要です。持病がある方は、常備薬に加え、症状や薬の名称を英語で記したメモ(処方箋のコピーなど)も携帯すると、万が一の際に医師に正確な情報を伝えやすくなります。
出発前に日本でできる!英語力ブースト計画

旅行が決まったら、少しの時間でも英語に触れてみましょう。自信がつくことで、旅の楽しさがぐっと増します。
旅行用の英会話本を1冊用意する
手のひらサイズでシンプルなものがあれば十分です。お守りのようにバッグに入れておくだけで安心感が違います。指差しで使えるタイプも便利です。
翻訳アプリを準備しておく
Google翻訳などのアプリは非常に頼りになります。オフラインでも使えるように、渡航先の言語データを事前にダウンロードしておくのがポイントです。音声入力やカメラ翻訳の機能を活用すれば、ほとんどの場面で困ることはありません。
オンライン英会話に挑戦してみる
短期間であっても、実際に外国人と会話する経験は大きな自信となります。旅行前の1ヶ月間、週に1〜2回ほど自己紹介や簡単な質問の練習をするだけでも効果は抜群です。
YouTubeや映画でリスニング力を鍛える
旅行先の国を舞台にした映画を英語音声・日本語字幕で視聴してみましょう。現地の空気を感じながら、自然な会話の速度やリズムに耳を慣らすことができます。
これらの準備をしておけば、現地でスムーズにフレーズが口から出てくるようになりますよ。
旅の扉を開く、魔法の言葉
これまでにたくさんの英語フレーズを紹介してきましたが、いかがでしたか。すべてを完璧に覚える必要はありません。大切なのは、この文章を「お守り」として持ち、伝えたいという気持ちを抱いて一歩踏み出す勇気を持つことです。
不慣れな英語でも、一生懸命に伝えようとすれば、相手はきっと理解しようと耳を傾けてくれます。そして、言葉が通じた瞬間の喜びは、旅の素敵な思い出として心に深く刻まれるでしょう。
世界はあなたが思うよりもずっと優しく、温かい人々であふれています。この記事で紹介したフレーズは、その優しさに触れるためのほんの少しのきっかけにすぎません。最新の海外安全情報は外務省の海外安全ホームページや、渡航先の在日大使館のウェブサイトなどで必ず確認しましょう。
さあ、自信を持って旅立ちましょう。あなたの旅が、言葉の壁を越え、多くの素晴らしい出会いに満ちたものになることを心より願っています。
Have a nice trip!

