法医学は、未来のための仕事――。
2018年に放送され、今なお多くの人々の心を掴んで離さないドラマ『アンナチュラル』。石原さとみさん演じる法医解剖医・三澄ミコトをはじめ、井浦新さん演じる中堂系、窪田正孝さん演じる久部六郎など、個性豊かな「不自然死究明研究所(UDIラボ)」のメンバーたちが、”不自然な死”の裏に隠された真実を解き明かしていく姿は、私たちに多くの感動と問いを投げかけました。スリリングな謎解きと、心に深く染み渡る人間ドラマ。その絶妙なバランスが、この作品を唯一無二の存在にしています。
物語の舞台は主に東京。UDIラボの建物から、事件が起きた現場、メンバーたちが束の間の休息をとった飲食店まで、作中には実在する場所が数多く登場します。画面越しに見ていたあの場所に実際に立つことができたら、ミコトたちの息遣いや、物語の奥深さを、もっと肌で感じられるのではないでしょうか。
この記事では、食品商社に勤め、各国の食と文化を追いかける私、隆(たかし)が、ドラマ『アンナチュラル』のロケ地を徹底的にリサーチ。UDIラボのモデルとなった場所から、ミコトたちが舌鼓を打った絶品グルメまで、物語の世界にどっぷりと浸れる聖地巡礼の旅へとご案内します。単なる場所の紹介だけではありません。実際に訪れる際の注意点や、効率的な巡り方、さらには旅の途中で味わいたい周辺のグルメ情報まで、旅のプロライターとして、そして一人の『アンナチュラル』ファンとして、心を込めてお届けします。さあ、未来のための仕事に邁進した彼らの足跡を、一緒に辿ってみましょう。
東京には、『アンナチュラル』以外にも魅力的なドラマのロケ地が点在しており、それぞれの物語の世界へ没入する旅を楽しめます。
UDIラボの舞台裏へ – 物語の中心地を訪ねる

『アンナチュラル』の物語の中核を担う場所、それが「不自然死究明研究所(UDIラボ)」です。ミコトや中堂らが解剖や検査を通じて数多くの謎を解明してきたあの研究所。特徴的なデザインの建物は、ドラマの象徴的なアイコンとして、多くの視聴者の記憶に深く刻まれていることでしょう。
UDIラボの外観、その正体とは
ドラマで幾度となく登場した、洗練された知的な雰囲気を感じさせるUDIラボの建物。そのロケ地として使われたのは、東京都府中市にある東京農工大学 府中キャンパスです。具体的には、キャンパス内の「農学部本館」が、まさにあのUDIラボの姿として映し出されています。
緑に囲まれたキャンパスにそびえる白を基調とした建物は、ガラス張りの部分が多くとてもスタイリッシュな印象を与えます。ドラマで見たままの光景が目の前に現れると、「ここがUDIラボだったのか…」と感慨にふけることでしょう。ミコトが自転車を走らせるシーンや、メンバーが建物前で会話する場面を思い浮かべながら、その場所に立ってみてください。
訪問時の心得とマナー
さて、この場所を訪れる際には心構えが必要です。東京農工大学はあくまで教育・研究機関であり、観光施設ではありません。聖地巡礼の際には学生や教職員の方々の活動を妨げないよう、細心の注意を払うことが求められます。
- 立ち入り可能な範囲を守る: キャンパスには一般者が入れるエリアがありますが、建物内への無断立ち入りは厳禁です。実際にドラマのUDIラボの内部はスタジオセットで撮影されているため、建物の中にミコトたちの研究室は存在しません。外観の見学にとどめましょう。
- 静かに行動する: 大声を出したり騒ぐことは禁止されています。特に授業時間中は静粛を心がけ、「お邪魔させていただいている」という気持ちを忘れないようにしましょう。
- 撮影のマナー: 撮影時は他の人が映り込まないよう配慮することが基本です。学生や職員の方々を許可なく撮影するのは避けてください。建物の外観を撮る際も、長時間同じ場所に居続けて通行の妨げにならないよう注意が必要です。
- 大学のルールに従う: 大学の公式ウェブサイトには入構に関する規則が掲載されている場合があります。訪問前には東京農工大学の公式サイトで最新情報を確認し、特に感染症対策などによる制限がないかどうかをチェックしましょう。
これらのマナーを守ることは、作品のファンとして、そして社会人として当然の務めと言えます。ルールをしっかり守って、気持ちよく聖地巡礼を楽しんでください。
UDIラボ周辺の散策について
東京農工大学府中キャンパスへのアクセスは、JR中央線の国分寺駅や京王線の府中駅、西武国分寺線の恋ヶ窪駅などが便利で、そこからバス利用が推奨されます。
キャンパスの周辺は武蔵野の自然が色濃く残る緑豊かなエリアです。せっかく訪れたのなら、UDIラボの外観だけでなく周囲をゆっくり散策してみるのもおすすめです。近隣には都立武蔵国分寺公園などの広々とした公園もあります。ドラマの緊迫したシーンを思い返した後に、自然の中でゆったりとした時間を過ごすのもまた一興でしょう。
ミコトたちが駆け抜けた街角 – 日常のシーンに隠された名所
『アンナチュラル』の魅力は、UDIラボ内での科学的な謎解きだけでなく、ミコトたちが情報収集のために街中を駆け巡り、関係者と向き合い、ときには心を揺さぶられる様々な場面が物語に深みを加えている点にもあります。ここでは、各話で印象的だったロケ地をエピソードとともに紹介していきます。
第1話「名前のない毒」 – 物語の幕開けの場所
記念すべき第1話は、高野島渡という青年の不可解な死から始まります。その死の真相を探るミコトたちの奮闘が描かれました。
- 高野島が倒れていた場所: 高野島が倒れていたのは彼の自宅で、そのアパートの外観撮影には東京都大田区の一軒家が使われました。完全な個人住宅のため、訪問の際は外観を静かに眺めるだけに留め、住民のプライバシーを十分に尊重してください。大声で話したり敷地内に入ったりするのは厳禁です。
- 婚約者・馬場路子(山口紗弥加)の勤務先: ミコトが聞き込みで訪れた馬場の勤務先は、東京都品川区にある「株式会社アワーズ」という会社でロケが行われました。オフィスビルのため、こちらも外観のみの見学が基本となります。
- MERSコロナウイルスの騒動があった病院: ドラマの中で「西武蔵野総合病院」として登場し、院内感染の疑いで混乱が生じた病院は、山梨県笛吹市の「山梨県立笛吹川フルーツ公園」内の施設がロケ地となりました。特徴的な近未来的なガラスドームが緊迫した雰囲気を際立たせています。ここは公園施設の一部で、一般の方も楽しめます。フルーツ狩りやアスレチック、温泉施設などもあり、家族連れでも一日中楽しめるスポットです。
第2話「死にたがりの手紙」 – 凍りついた心の行方
集団練炭自殺の現場で発見された一人の少女の遺体。彼女だけが「殺された」可能性を追う、切なくも考えさせられるストーリーでした。
- ミコトと久部が訪れた花の工場: 遺体の少女ミケが働いていた花の工場は、千葉県富津市の「協同組合フレッシュマム」という実在の施設で撮影されました。広大な敷地に色鮮やかな花が咲き誇る様子は圧巻ですが、実際に営業している場所です。見学を希望する場合は、事前に問い合わせて迷惑をかけない方法を探ることが必要でしょう。
- 少女たちが集まったネットカフェ: 劇中に登場したネットカフェは残念ながら閉店してしまいました。放送から年月が経つとロケ地が変わってしまうこともありますが、そんな時は「このエリアで撮影されたんだ」と、その町の雰囲気を味わいながら散策するのが聖地巡礼の楽しみ方です。
- 中堂がタバコを吸っていた川辺: 中堂が一人物思いに耽っていた川辺のシーンは、東京都江戸川区の旧中川沿いで撮影されました。遊歩道は散歩やジョギングに最適で、夕暮れ時に訪れると中堂の孤独や心の重さを少し感じ取れるかもしれません。
第4話「誰がために働く」 – 幸せの絶頂で奪われた未来
バイク事故で命を落とした佐野(坪倉由幸)。彼の死の真相を追う中で、過重労働という現代的な社会問題に迫る物語が描かれました。
- 佐野が働いていた工場: 「しあわせの蜂蜜ケーキ」を製造していた佐野の職場は、横浜市都筑区にある「パティスリー ポンデセール」という実際のお店がロケ地です。美味しいケーキを販売しているお店なので、ファン以外の人も訪ねて楽しめます。劇中のケーキは販売されていませんが、佐野の仕事に対する熱意を思い浮かべながら絶品スイーツを堪能してみるのもよいでしょう。訪問時は他のお客様に迷惑がかからないように撮影の許可を得てから写真を撮るようにしてください。
- UDIラボメンバーが訪れたバイク店: 事故車両の調査に訪れたバイクショップは、東京都江戸川区の「バイクショップ スズラン」がロケ地となっています。現在も営業中のお店です。バイクに関心がなくても、店の前を通るだけで六郎が懸命に聞き込みをする場面を思い出せるでしょう。
第5話「死の報復」 – 許されざる罪と悲しい連鎖
恋人を殺された中堂の過去が深く絡む壮絶なエピソード。復讐に燃える男・鈴木(今井朋彦)の行動がUDIラボを揺るがします。
- 鈴木が立てこもったビル: 鈴木が人質の久部を連れて立てこもったビルの屋上シーンは、東京都渋谷区のビルで撮影されました。オフィスや商業ビルがひしめくエリアのため、特定の建物を訪れる際は業務に支障をきたさないよう留意が必要です。
- ミコトが法廷で証言した裁判所: 物語の転換点となった法廷シーンの外観には、茨城県水戸市の「旧茨城県庁(三の丸庁舎)」が使用されました。重厚感あふれる歴史的な建築物で、国の重要文化財に指定されています。内部も見学可能で、建築好きの方にもおすすめです。訪問前には開館時間や休館日を公式サイトで確認すると安心です。
第7話「殺人遊戯」 – 生配信された悪意
殺人系Youtuberによる「殺人実況」が高校を舞台に繰り広げられ、緊張感あふれる展開に視聴者も固唾をのんだことでしょう。
- 事件の舞台となった高校: 白井(望月歩)が立てこもった高校は、埼玉県さいたま市の「さいたま市立浦和南高等学校」がロケ地です。無断で学校敷地内に立ち入ることは絶対にできません。校舎を外から見学する際も、生徒たちのプライバシーを尊重し、不審がられないよう注意しましょう。公道から静かに見るのが適切です。
- ミコトと六郎が聞き込みをしたゲームセンター: 手がかりを求め訪れたゲームセンターは東京都内の店舗で撮影されました。ゲームセンターは入れ替わりが激しいため現存しているかは要確認です。訪問がかなえばドラマの雰囲気を味わいながら、少し遊んでみるのも楽しみの一つかもしれません。
最終話「旅の終わり」 – 未来へ続く選択
「赤い金魚」の謎と中堂の恋人・糀谷夕希子(橋本真実)の死の真相がついに明らかになり、全ての点が線となって物語は壮大なフィナーレを迎えます。
- 中堂と夕希子の思い出の場所: 中堂が夕希子との思い出を語るシーンに登場した美しい絵本が並ぶ場所は、東京都練馬区の「ちひろ美術館・東京」です。絵本画家・いわさきちひろの作品を中心に、世界の絵本画家の作品が展示されています。穏やかでやさしい時間が流れるこの場所は、中堂と夕希子の束の間の幸せを偲ぶのにふさわしい空間です。館内は撮影禁止区域が多いので、ルールを守って鑑賞しましょう。
- 犯人が特定された研究室: 事件の最後のピースがはまった大学研究室は、千葉大学の西千葉キャンパスで撮影されました。大学施設のため、訪れる際は学生や研究に差し障りがないよう節度ある行動が求められます。
食通ライターが唸る!劇中に登場した絶品グルメスポット

さて、ここからは食品商社で働く私の本領を発揮させていただきます。ドラマ『アンナチュラル』では、UDIラボのメンバーたちが食事を共にする場面が巧みに取り入れられ、彼らの人柄や絆を描写する上で欠かせない要素となっていました。過酷な仕事の合間に囲んだ食卓、そのモデルとなった店や劇中に登場した美味しい料理の数々を追いかけてみましょう。
UDIラボ御用達?あの居酒屋の風情を感じさせるお店
UDIラボのメンバーが仕事帰りに訪れ、ビールを片手に熱心に議論したり、時には愚痴をこぼしたりしていたあの居酒屋。公式には特定のモデル店舗は公表されていませんが、彼らが通っていたと想像できる、活気とぬくもりが漂うお店は都内に多く存在します。
私が特におすすめしたいのは、神保町や新橋、神田といった歴史あるオフィス街にひっそり佇む大衆酒場の数々です。例えば、神保町の「兵六」のように、昭和の風情が色濃く残る名店。カウンターに座って熱々の煮込みとビールを注文すれば、隣に中堂が座って無愛想に何か呟いている…そんな妄想に耽るのもまた一興かもしれません。
居酒屋巡りの心得
こうした人気の酒場を訪れる際には、いくつか注意しておきたいポイントがあります。
- 予約の有無を確認する: 小規模な店は予約を受け付けない場合も多いですが、可能であれば予約をしておくと安心です。特に金曜の夜などは満席が予想されます。
- 少人数で訪れる: 大人数での訪問は控え、2〜4人程度のコンパクトなグループで行くのがスマートです。カウンター席のみのお店も少なくありません。
- 長居は避ける: 次のお客さんのためにも、手短に飲んでさっと席を立つのが大人の嗜み。だらだらと居座るのは控えましょう。
- 店のルールを尊重する: 撮影の可否や会計方法など、その店独自のルールがあることもあります。店の雰囲気を損なわぬよう周囲に注意して行動してください。
第3話「予定外の証人」に登場した“天丼”
法廷での証言がテーマの回で、ミコトが美味しそうに頰張っていた天丼。あれはUDIラボのメンバーがよく出前を注文していた、「かじのや」の天丼です。
ドラマでは東京都大田区にある「蒲田 梅屋敷 大黒家」が「かじのや」としてロケ地に使われましたが、このお店は残念ながら2023年に閉店してしまいました。ロケ地がなくなるのは寂しいことですが、時の流れを感じさせます。しかし、諦めるのはまだ早いのです。
「蒲田 梅屋敷 大黒家」は、浅草の天ぷら名店「大黒家天麩羅」からのれん分けされたお店でした。もしドラマのような、甘辛い秘伝のタレがたっぷりかかった江戸前天丼を味わいたいなら、本家の浅草にある「大黒家天麩羅」を訪ねてみるのがおすすめです。ごま油で揚げる香ばしい天ぷらと、創業以来継ぎ足され続けてきた秘伝のタレが織りなす味わいは、蓋を開けた瞬間に立ち上る香りだけでも食欲をかきたてます。ミコトのように夢中でかきこみたくなること間違いなしです。
第8話「遥かなる我が家」で六郎が家族と食事した店
久部六郎が、医者の家系である家族とやや気まずい雰囲気の中で食事をするシーンに使われたのは、東京都港区白金台のレストラン「TIRPSE(ティルプス)」です。
かつてミシュランの星を獲得した実績をもつモダンフレンチの名店で、現在は移転やリニューアルの可能性もあります。訪れる際は必ず公式サイトで最新情報を確認してください。営業していれば、ドラマの家庭的な食事風景とは一変し、特別な日のディナーにふさわしい洗練された空間と革新的な料理を堪能できます。高級店訪問の際は、ドレスコードの有無も事前に確認し、予約を忘れずに行うのが礼儀です。
『アンナチュラル』ロケ地巡り完全攻略プラン
これまで数多くのロケ地を紹介してきましたが、それらをどのように巡ればよいか、具体的なプランを提案いたします。聖地巡礼は単に場所を訪れるだけでなく、その途中の道のりも楽しむことが醍醐味です。
モデルコース提案:1日でめぐるUDIラボの世界(都心・多摩エリア編)
このプランは、物語の中心となるUDIラボの拠点と都心部のロケ地を効率よく回るコースです。
- 出発点:JR中央線 国分寺駅
- バスを利用して東京農工大学 府中キャンパス(UDIラボの外観)へ向かいます。朝の爽やかな空気の中で、物語の始まりの場所に立ち寄りましょう。見学時間は30分から1時間程度が目安です。
- 移動:国分寺駅から新宿駅へ
- JR中央線で新宿へ。新宿にはさまざまなドラマのロケ地が点在しており、見どころが豊富です。
- 昼食:新宿周辺にて
- UDIラボのメンバーが好みそうな、少し昔懐かしい雰囲気の定食屋やラーメン店でランチを楽しみます。あえて有名店ではなく、路地裏の小さなお店を探してみるのも面白いでしょう。
- 午後の部:都心のロケ地を散策
- 新宿から電車を乗り継ぎ、ちひろ美術館・東京(最終話の舞台)へ。中堂と夕希子の時間を思い浮かべながら訪れてみましょう。滞在時間は約1時間半を見込むとよいでしょう。
- その後、旧中川沿い(第2話のロケ地)へ。夕暮れ時に訪れて、中堂が目にしたであろう景色に思いを馳せます。
- 夕食:神保町または新橋で
- 旅の締めくくりは、賑やかで活気のある居酒屋で一杯。今日の聖地巡礼の思い出や好きなシーンについて語り合う、最高の時間になるはずです。
聖地巡礼を快適に楽しむための準備と持ち物リスト
快適な巡礼のためには、事前の準備が欠かせません。
- 必携アイテム
- 歩きやすい靴: 何よりの必須アイテムです。一日中歩くことを想定し、履き慣れたスニーカーなどを選びましょう。
- スマートフォンとモバイルバッテリー: ルート検索やロケ地情報の確認、写真撮影などスマホは必需品。電池切れを防ぐためにモバイルバッテリーも必ず携帯しましょう。
- ドラマのスクリーンショット: 訪れた場所でどの角度から撮影されているかを確認できるよう、該当シーンのスクリーンショットをスマホに保存しておくと便利です。実際に同じ構図で写真を撮る楽しみも広がります。
- 交通系ICカード: SuicaやPASMOなど、チャージを十分にしておくと切符を買う手間が省け、移動がスムーズです。
- あると便利なもの
- 飲み物・軽食: 移動中や待ち時間にさっと補給できるものがあると安心です。
- 折りたたみ傘: 天候の急変に備えて持っておくと安心です。
- エコバッグ: パンフレットやお土産を購入した際に重宝します。
トラブル対策:万が一の場合の心得
旅にはトラブルがつきものですが、事前に対策を知っておくことで落ち着いて対応できます。
- ロケ地が見つからない、なくなっていた場合
- 放送から時間が経つと建物の建て替えや閉店が起こることがあります。そんなときは落胆せず、「ここからあの物語が生まれた」と、その土地の空気感を楽しむことに集中しましょう。また、近隣の別のロケ地や気になるカフェに目的地を変える柔軟さも大切です。最新情報はSNSのハッシュタグ検索(例:#アンナチュラルロケ地)で、最近の訪問者の投稿を参考にしましょう。
- 体調不良になったら
- 無理は禁物です。近くのカフェや公園で休憩してください。特に夏場は熱中症予防としてこまめな水分補給を心がけましょう。
- 迷子になったら
- スマホの地図アプリが基本ですが、充電切れを想定し主要駅や目的地の位置をおおまかに頭に入れておくのが安心です。困ったときは駅員さんや交番で尋ねるのが最も確実です。
これらの準備と心構えを持って臨めば、『アンナチュラル』の聖地巡礼は、より深く、心に残る旅になることでしょう。
物語の余韻に浸る – 現地で手に入れたいお土産セレクション

旅先での思い出を形にして持ち帰るのも、旅の楽しみのひとつです。グルメライターである私が、聖地巡礼の途中にぜひ手に入れたい、おすすめのお土産をご紹介します。
「しあわせの蜂蜜ケーキ」に思いを馳せて
第4話の重要なアイテムだった「しあわせの蜂蜜ケーキ」。ロケ地の「パティスリー ポンデセール」では、劇中で登場したケーキ自体は販売されていませんが、丁寧に作られた美しい生菓子や焼き菓子が並んでいます。自分へのご褒美や大切な方への贈り物に、シェフの熱意が込められたケーキを選んでみてはいかがでしょうか。特に焼き菓子は日持ちがするため、旅の後もゆっくり味わうことができます。
UDIラボの知性を感じさせるステーショナリー
UDIラボのモデルとなった東京農工大学や、法廷シーンが撮影された旧茨城県庁では、オリジナルグッズが販売されていることがあります。大学のロゴ入りノートやペン、建物をイメージしたクリアファイルなど、知的な雰囲気あふれるステーショナリーは普段使いにもぴったり。使うたびにミコトたちの探求心や真実を追い求める姿を思い起こし、背筋がピンと伸びるような気持ちになるかもしれません。
東京の老舗の味をテイクアウト
ミコトが味わった天丼のモデルとなった浅草の「大黒家天麩羅」。店内でゆっくり食事をする時間がなくても、お弁当としてテイクアウトできます。また、UDIラボのメンバーが訪れそうな神田や新橋周辺には、佃煮や和菓子の老舗も数多く点在しています。例えば、神田にある神田明神下の甘酒で有名な「天野屋」のような歴史ある名店の味をお土産に持ち帰るのも、東京という街の奥深さを感じる素敵な機会となるでしょう。
法医学という「未来のための仕事」に触れる
『アンナチュラル』の聖地巡礼は、単なるドラマの撮影場所を訪ねるだけの旅ではありません。この物語が私たちに伝えたかったメッセージは、「法医学は未来のための仕事である」という強い信念に集約されています。
不自然な死の背後に隠された真実を明らかにすることは、亡くなった方から最後の声を受け取ることにほかなりません。そして、それは将来起こりうる同様の悲劇を未然に防ぐための尊い取り組みなのです。ミコトたちは、時には無力さを感じながらも決して諦めることなく、目の前の遺体と向き合い続けました。
ロケ地を巡り、彼らが奔走した街の空気を感じることで、このテーマをより深く胸に刻むことができるでしょう。なぜ彼らはそれほどまでに真実の追求にこだわったのか。その答えの一端は、彼らが歩いた道や議論を交わした場所、束の間の休息を得た空間の中に確かに存在しているように思えます。
この旅を通して、もし法医学やその背景にある社会問題に興味を持ったなら、さらに一歩踏み込んでみるのもおすすめです。日本法医学会のウェブサイトを訪れてみたり、関連する書籍を手に取ってみたり、あるいは科学捜査について学べる警察博物館などを訪ねてみるのも良いでしょう。こうした行動こそが、このドラマが私たちに残してくれた最も価値ある“お土産”かもしれません。
『アンナチュラル』の物語は幕を閉じました。しかし、ミコトや中堂、六郎たちが灯した希望の光は、彼らが駆け抜けた東京の街角で、そして私たちの心の中で、今なお静かに輝き続けています。さあ、地図を手に取り、彼らの足跡を辿る旅へ出かけましょう。そこにはきっと、忘れられない発見と感動が待っているはずです。

