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誇張しすぎた聖地巡礼!ハリウッドザコシショウのルーツを巡る東京・静岡爆笑珍道中

「ええやんええやん!」

ブラウン管の向こう、いや、今やスマートフォンの液晶画面の向こうから、あの甲高い声が聞こえてくるだけで、日常の些細な悩みなどどうでもよくなってしまう。そう、彼の名はハリウッドザコシショウ。R-1ぐらんぷり2016の王者にして、現代のお笑いシーンにおいて唯一無二、孤高のポジションを築き上げた怪人です。

古今東西の有名人を極端にデフォルメする「誇張しすぎたモノマネ」は、もはやモノマネの域を超えたアートの領域。予測不能な動きと奇声、そして時折見せる的確なワードセンスは、一度ハマると抜け出せない強烈な中毒性を秘めています。しかし、我々はそのパフォーマンスの奇抜さに目を奪われるあまり、一つの重要な問いを見過ごしてはいないでしょうか。

「一体、この狂気としか思えないクリエイティビティは、どこからやって来るのだろう?」

食品商社に勤め、世界中の食文化とその背景を探ることを生業とする私、隆(たかし)は、常々そう考えていました。あらゆる文化は、その土地の風土や歴史と密接に結びついています。ならば、ハリウッドザコシショウという稀代の芸人を生み出した「土地」にも、その秘密が隠されているに違いありません。

今回の旅は、そんな知的好奇心から始まった、ハリウッドザコシショウのルーツを辿る聖地巡礼の旅。彼の芸が磨かれ、インスピレーションの源泉となったであろう東京・中野。そして、その人間性が育まれた原風景、故郷である静岡・清水。この二つの聖地を巡り、あの「誇張」の正体に迫ってみたいと思います。

さあ、あなたもハンマーカンマーを心に携え、常識を打ち破る爆笑珍道中へ出発しましょう。まずは、旅の起点となるサブカルチャーの聖地、中野から。

今回のザコシショウのルーツを辿る旅のように、推し活の合間に見つけるパワースポットは、きっとあなたにも新たな発見をもたらすことでしょう。

目次

サブカルの混沌にザコシを見る! 東京・中野編

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東京の西部に位置する中野は、新宿からJR中央線でわずか一駅という利便性の高さとは裏腹に、独特の時間の流れと濃厚なカルチャーが息づく街です。駅前に広がる賑やかな飲み屋街、そして北口にそびえる巨大なランドマーク。この中野こそが、ハリウッドザコシショウの芸の重要な要素である「サブカルチャー」が凝縮された場所なのです。

怪獣たちの巣窟「中野ブロードウェイ」でインスピレーションの源を探る

JR中野駅の北口を出て、アーケード商店街「中野サンモール」を抜けた先に独特な形の建物が現れます。それが「中野ブロードウェイ」です。1966年に開業したこの複合施設は、秋葉原とならぶ、いやそれ以上にディープでカオスな「オタク聖地」として知られています。

一歩中に踏み入れると、まるで時空が歪んだかのような空間。古書店、アニメグッズ、アイドルショップ、無数のフィギュアやプラモデルを扱う専門店が迷路のような通路にひしめき合っています。この光景はどこかで見覚えがありませんか?そう、ザコシショウの動画やライブの背景に映る膨大なフィギュアコレクションや、彼のモノマネで使われるマスクや小道具の原点であり、実際に彼が道具を調達する場所でもあるのです。

とりわけ2階から4階にかけては、サブカルショップの密度が格段に高まります。中でもマンガ・アニメ関連古書最大手の「まんだらけ」系列店は有名で、各フロアごとに専門分野が細分化され、ヴィンテージ漫画雑誌やセル画、懐かしの超合金など、多彩なお宝が眠っています。

ザコシショウはキン肉マン、北斗の拳、プロレス、昭和怪獣など、1980年代から90年代のカルチャーに対する深い愛情で知られています。彼の誇張モノマネは単なるパロディではなく、元ネタへのリスペクトと理解があってこそ成立するもの。ブロードウェイの棚にびっしり並ぶキャラクターたちを眺めていると、彼が一つ一つにどんな物語や「誇張」の可能性を見出しているのか、その思考の断片に触れた気持ちになるでしょう。

ここにいると、誰もが少年の心に戻ってしまいます。期待を胸にフィギュアを探す若者、昔を懐かしむようにショーケースを見つめる年配紳士、そしてきっとその中に、次のネタの小道具を探すハリウッドザコシショウの姿もあるのでしょう。このカオスな空間のエネルギーこそが、彼の芸の源泉の一つであることは間違いありません。

読者が実践できる:誇張しすぎたブロードウェイ完全攻略法

このカオスな聖地を存分に楽しむには、いくつかの準備と心得が必要です。ザコシショウの気分になって、お宝探しの冒険に出かけましょう。

  • 巡礼の準備と持ち物
  • 歩きやすい靴: 複雑な館内をじっくり歩き回るため、サンダルではなくスニーカー推奨です。
  • 現金: 古い個人経営店舗ではカード不可の場所も多いので、多めに現金を用意しておく方が安心です。
  • 大きめのエコバッグ: 思わぬ掘り出し物を購入した時のために。箱入りフィギュアがそのまま入らないこともよくあります。
  • マニアックな探究心: 「何か面白いものはないか」という感度を常に高く保つのが、最も重要な持ち物かもしれません。
  • 行動の流れと歩き方のポイント
  • まずJR中野駅北口を目指し、改札を出てすぐの「中野サンモール商店街」アーケードを真っすぐ進むと、自然とブロードウェイの入口が見えてきます。
  • 1階は生活雑貨やブティックなど一般的な店舗が並びますが、エスカレーターで2階に上がる瞬間から世界観が一変します。
  • おすすめは、まず最上階の4階からスタートし、螺旋階段やエスカレーターで少しずつ1階へ降りていくルート。上層階ほどマニアックな店舗が多く、深い世界から現実へ戻る感覚が楽しめます。
  • 気になる店舗があればためらわずに入店しましょう。狭い通路に商品が山積みで、他の来店者や商品にぶつからないよう注意が必要です。
  • 守るべきルール
  • 無断撮影禁止: 多くの店舗で店内や商品の撮影は禁止されています。撮影する場合は必ず店員に許可を取りましょう。特にショーケース内の貴重品は要注意です。
  • 通路での長時間の立ち話禁止: 通路は非常に狭いため、会話に夢中になったり、商品の前で長く立ち止まったりすると、他の来店者の迷惑になります。周囲への配慮を忘れずに。

グルメ情報:中野の胃袋を満たす誇張グルメ

聖地巡礼でお腹が空いたら、中野ならではの名物グルメでエネルギーをチャージしましょう。ブロードウェイ周辺には、手頃で美味しい個性的な名店が揃っています。

  • デイリーチコ(中野ブロードウェイ地下1階)

ブロードウェイの地下、「プチパリ」と呼ばれる食品エリアにあるソフトクリームとさぬきうどんの店。看板メニューは8種類の味を重ねた特大ソフトクリーム。その高さはまさに誇張しすぎた逸品です。味も抜群ですが、SNS映えも間違いなし。倒さず食べるには集中力とテクニックが必要で、まさにザコシショウのネタのようなバランス感覚が試されます。

  • おにぎりのद्दा(だ)(中野ブロードウェイ地下1階)

同じく地下にある、知る人ぞ知るおにぎりの名店。ショーケースには鮭や梅といった定番から筋子納豆やエビ天といった珍しい具まで、多彩なラインナップが並びます。注文後に握ってくれる温かいおにぎりは一粒一粒がふっくらと炊き上げられ、まさに絶品。巡礼の合間に日本のソウルフードでひと息つくのもおすすめです。

  • 青葉 中野本店(中野駅周辺)

中野を代表するラーメン店「中華そば 青葉」。豚骨と魚介のダブルスープの先駆けとして知られ、その完成度の高い一杯は多くのラーメンファンを魅了しています。こってりしていながら後味はすっきりで、何度味わっても飽きのこない王道の味。行列は必至ですが並ぶ価値は十分です。

芸人たちの汗と涙が染み込む「なかの芸能小劇場」

中野ブロードウェイでザコシショウのインスピレーション源に触れたあとは、彼の芸が実際に披露され、成長してきたもう一つの聖地へ足を運びましょう。中野駅南口から徒歩約5分の「なかの芸能小劇場」です。ここは、多くのお笑い芸人、特にインディーズシーンに身を置く者たちにとっての登竜門となる貴重な場所です。

約100席ほどの小さな客席ですが、ステージ上では毎日のように熱いお笑いライブが開催されています。ザコシショウの所属事務所「ソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)」も、この劇場で定期的に事務所ライブ「SMAトライアウトライブ」(通称「ビタミンライブ」)を行っています。

ザコシショウがR-1優勝前、まだ限られたファンにしか知られていなかった頃から、彼や同じ事務所芸人たちはこの場所で実力を磨いてきました。バイきんぐ、アキラ100%、錦鯉など歴代の賞レース王者たちもここから羽ばたいています。

客席とステージの距離が近く、芸人の息づかいや汗、すべった時の微妙な空気感までダイレクトに伝わるこの劇場。テレビで見る完成されたネタとは異なる、荒削りで生々しい笑いがあります。今ステージに立つ無名の若手が数年後のザコシショウとなっている可能性もゼロではありません。そんな未来のスター発掘の醍醐味も、小劇場ライブの魅力。ザコシショウの芸の根底にある「とにかく笑わせる」という強烈なエネルギーは、こうした小さな劇場での真剣勝負から培われたのです。

読者が実践できる:未来のザコシ発掘!お笑いライブ参戦ガイド

テレビとは一味違うライブならではの熱気を体感しませんか?未来のスター誕生の瞬間を目撃できるかもしれません。

  • 行動の流れ:チケット購入方法
  • SMA事務所ライブのチケットは、主に公式サイト内スケジュールページから予約可能。人気回はすぐに完売することもあるため、情報はこまめにチェックを。
  • 予約は名前や枚数を入力する「取り置き」形式が一般的で、当日は受付で名前を告げて料金を支払います。
  • 最新のライブ情報、出演者、料金はSMA NEET Project公式サイトに掲載されているので、まずはこちらで計画を練りましょう。
  • 準備と持ち物
  • チケット予約完了メール: 受付での確認がスムーズになるため、スマホで提示できるようにしておきましょう。
  • 現金: 当日現金払いが基本なので、お釣りが出ないように多めに用意すると親切です。
  • 飲み物: 会場によって持ち込み可否があるため事前に確認を。上演中に音が出にくいペットボトルがおすすめです。
  • 守るべきルール
  • 上演中の撮影・録音・録画禁止: ネタは芸人の大切な財産。マナーを守って鑑賞しましょう。
  • 過度なヤジや妨害行為禁止: 笑い声や拍手は歓迎ですが、ネタの妨害は控えましょう。
  • トラブル時の対処
  • もしライブに行けなくなった場合は、無断キャンセルを避けるため公式サイト案内に従いキャンセル連絡を。
  • 予約済みなのに名前がないなど問題があれば、受付で予約メールを見せて冷静に説明しましょう。

誇張の原風景を求めて。故郷・静岡清水編

東京・中野でサブカルチャーという刺激をたっぷりと浴びながら、芸を磨き上げたザコシショウ。しかし、その天真爛漫でどこか憎めないキャラクターの根底には、生まれ育った故郷の影響が色濃く残っているに違いありません。旅の後半では、東海道新幹線に乗り込み、静岡県静岡市清水区、かつての清水市へと足を運びます。

富士山を望み、駿河湾の豊かな恵みを享受するこの港町は、彼のネタに繰り返し登場する「ザコシワールド」の原風景そのもの。穏やかな気候と、そこに住む人々の気質が、あの独特の芸風にどのように影響を与えたのか。その謎を探る旅がここから始まります。

サッカー王国のDNAとザコシショウの情熱

清水を語るうえで欠かせないのが「サッカー」の存在です。かつて「サッカー御三家」と称された清水東、東海大一(現・東海大翔洋)、そしてザコシショウの母校である清水商業(現・清水桜が丘)が全国的に知られ、「サッカー王国・静岡」の中心地として数多くの名選手を輩出してきました。

街を歩くと、至るところでJリーグチーム「清水エスパルス」の鮮やかなオレンジ色を目にします。この街の人々にとってサッカーは単なるスポーツではなく、生活の一部であり誇りそのものです。

ザコシショウの芸、特に彼の卓越した身体能力には目を見張るものがあります。誇張されたモノマネで披露される奇妙なダンスや、ステージを縦横無尽に駆け回るスタミナは、かつてのサッカー少年時代が無関係ではないでしょう。チームプレーの経験から培われたであろう協調性(?)や、まるでゴールを狙うかのように一つの笑いに向かって突き進む熱い情熱。その源流は、このサッカー王国の熱いDNAにあるのかもしれません。

清水のサッカー熱を肌で感じられる場所こそ、ホームスタジアム「IAIスタジアム日本平」です。丘の上に建てられた日本初の球技専用スタジアムで、ピッチと観客席の距離が非常に近いため、選手の迫力あるプレーを間近に体感できます。何より、スタジアムから望む清水港と富士山の景観は絶景そのもの。この開放的な空間で大声援を送る経験は、日々のストレスを一掃してくれることでしょう。ザコシショウがネタで叫ぶあのシャウトも、このスタジアムの応援席に響くチャントの変奏なのかもしれません。

読者が楽しめる:IAIスタジアム日本平で味わうオレンジの熱狂

サッカーファンでなくても、一度はその熱気を体験してみる価値があります。Jリーグ観戦は格別のエンターテイメントです。

  • チケット購入の手順
  • チケットはJリーグ公式販売サイト「Jリーグチケット」や、ぴあ、ローソンチケットなどの各種プレイガイド、セブン-イレブンなどのコンビニでも購入可能です。
  • 席種は、熱心なサポーターが集まるゴール裏の応援席から、じっくり観戦できるメインスタンド指定席まで多様。初めてならバックスタンドの自由席がおすすめで、スタジアム全体の雰囲気も味わえます。
  • 人気カードは売り切れることもあるため、観戦希望の試合が決まったら早めの購入を推奨します。
  • 巡礼に備える持ち物リスト
  • オレンジ色のアイテム: 清水エスパルスのチームカラーはオレンジ。Tシャツやタオルなど、何か一つオレンジ色のものを身につけると、サポーターとの一体感が増してより楽しめます。
  • 雨具: スタジアムは山の上にあるため天候が変わりやすいです。屋根のない席で観戦する場合は、レインコートやポンチョがあると安心。(傘は視界を遮るため使用禁止です)
  • クッションや座布団: プラスチック製の硬い座席なので、長時間座っていてもお尻が痛くならない折りたたみクッションがあると便利です。
  • スタジアムまでのアクセスと注意点
  • 最も一般的なアクセスはJR清水駅東口からのシャトルバス利用で、試合数時間前から頻繁に運行しています。
  • 車での来場も可能ですが、駐車場は台数が限られ事前予約が必要なことが多いです。また試合後は大渋滞が発生するため、公共交通機関の利用を強くおすすめします。
  • 最新の試合日程やチケット情報、アクセス詳細は清水エスパルス公式サイトで必ずご確認ください。

静岡グルメでエネルギーチャージ!ザコシショウのソウルフードを巡る

聖地巡礼は、その土地ならではの食文化を味わってこそ完結します。食品商社に勤める私にとっても、この清水の食文化は非常に興味深いものです。駿河湾の豊かな漁場に恵まれた清水は、まさに海鮮の宝庫。あのパワフルなザコシショウの芸も、この地の美味しい食材に支えられて育まれたに違いありません。

  • 清水魚市場 河岸の市

JR清水駅の東側すぐに位置する、清水の台所とも称されるスポットです。「いちば館」と「まぐろ館」の2棟から成り、新鮮な魚介を扱う店舗や、それらを活かした飲食店が軒を連ねます。特に清水港はマグロの水揚げ量が日本一で、ここで味わうマグロ丼は格別の鮮度と旨さ。威勢の良い市場の人々との交流も旅の楽しみの一つです。

  • 駿河湾の宝石・桜えび

駿河湾でしか漁獲されない希少なエビ、桜えび。特に由比港はその漁獲の中心地です。生姜醤油で生のまま頂くもよし、多量の桜えびをまとめて揚げた「かき揚げ」は、サクサクの食感と芳ばしさが絶品。ザコシショウのネタのように、小さな個性が集まって強烈なインパクトを生む、まさに“芸”の一品です。

  • 静岡ならではのご当地グルメ

清水に訪れたら、静岡独特のB級グルメもお忘れなく。黒いスープが特徴の「静岡おでん」は、駄菓子屋感覚で楽しめるソウルフード。串に刺された具材に青のりとだし粉をかけるのが静岡流です。また、豚のもつをカレーで煮込んだ「もつカレー」も清水発祥と言われる隠れた名物。素朴でありながらパンチのある味わいは、ザコシショウが少年時代に親しんだ味かもしれません。

お土産も個性的に選ぶ楽しみ

旅の記念や友人、家族への話のネタに、清水ならではのお土産を選びましょう。定番の「桜えびせんべい」や「わさび漬け」はもちろんのこと、静岡を代表する銘菓「うなぎパイ」は「夜のお菓子」というキャッチフレーズが、どこかザコシショウの下ネタを思い出させます。また、清水の地酒「正雪(しょうせつ)」はキレのある辛口で魚料理と相性抜群。誇張し尽くした旅の夜を、美味しいお酒で締めくくるのも一興です。

天下人の“誇張伝説”とザコシ芸が重なる「久能山東照宮」

清水のさらなる深掘りのために、少し足を伸ばしてみましょう。ハリウッドザコシショウとは直接の縁こそありませんが、彼の芸の核とも言える「誇張」というキーワードで繋がる魅力的な場所があります。それが徳川家康公を祀る最初の神社、「久能山東照宮」です。

日本平の山頂からロープウェイで谷を越えると、断崖絶壁に色鮮やかな社殿群が姿を現します。日光東照宮の原型とされるこの豪華な建築は圧倒的な迫力。平和な江戸時代を築いた初代将軍・徳川家康の偉業を、徹底的に「誇張」して後世に伝えているようにも思えます。

家康公の生涯は、誇張された伝説に満ちています。幼少期の不遇から数々の戦を経て天下を統一するまでのドラマは、一人の人間の物語としてはあまりに劇的。ザコシショウが偉人などをモノマネする際は、その人物の最も特徴的で面白い部分を抽出し、極限まで増幅して笑いを生み出します。これは対象への深い理解と、ある種の愛情があって初めて可能な芸と言えるでしょう。

久能山東照宮に祀られた家康公の姿も、偉業を最大限に誇張し神格化して、功績を永遠に伝えようとする人々の思いの表れかもしれません。そう考えると、ザコシショウの誇張モノマネと歴史的偉人を祀る行為には、「リスペクトを込めて存在をデフォルメし伝える」という共通の精神が潜んでいるように感じられます。

読者が訪れるための完全ガイド:国宝参拝プラン

天下人が眠るこの聖地へは、主に二つのアクセスルートがあります。あなたはどちらを選びますか?

  • 楽々絶景ルート(日本平ロープウェイ): 日本平の山頂まで車やバスで登り、そこからロープウェイに乗って久能山へ。眼下に広がる駿河湾の青と断崖絶壁の絶景は息をのむ美しさです。体力に自信がない方や風景を楽しみたい方に最適。
  • 修行の石段ルート(久能山下から): 海岸沿いの参道入り口から1159段の石段を徒歩で登るコースです。「いちいちごくろうさん」という語呂合わせで知られ、かつての武将たちも登った歴史の道。登りきった時の達成感は格別。歩きやすい靴と十分な水分補給をお忘れなく。
  • 拝観のマナーと注意事項
  • 拝観受付で料金を納めます。社殿のほか、家康公の遺品を展示する博物館も併設されており、共通券でお得に楽しめます。
  • 御本社(本殿・石の間・拝殿)は国宝に指定されています。建物を傷つけないようマナーを守りましょう。内部撮影禁止の場所もあるため案内に従ってください。
  • 御朱印の授与も可能です。社務所にてお申し込みください。
  • 公式情報のご確認を
  • 拝観時間や料金、ロープウェイの運行状況は季節や天候によって変わる場合があります。訪問前には必ず久能山東照宮公式サイトで最新情報の確認をおすすめします。

時空を超えた聖地、ザコシショウの現在地

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東京・中野と静岡・清水。物理的に存在する二つの聖地を訪れる旅は、芸人ハリウッドザコシショウの人物像をより深く理解させてくれました。しかし、彼の聖地は地図上だけに留まりません。彼のキャリアを形作り、今もなお彼の芸を発信し続ける「メディア」という名の別の聖地も、私たちは見逃すわけにはいかないのです。

伝説の始まり『あらびき団』

2000年代後半、地上波の深夜番組に革命をもたらした伝説的な番組、それが『あらびき団』(TBS系)です。まだ知名度の低い荒削りなパフォーマーたちに1分間という限られた時間を与え、その芸をひたすら流し続けるという斬新なスタイルは、多くのお笑いファンを熱狂の渦に巻き込みました。

ハリウッドザコシショウは、この番組から生まれた最大のスターの一人と言っても過言ではありません。白のブリーフ一枚で意味不明な奇声を発しながら繰り返す彼の動きは、まさに視聴者に衝撃を与えるものでした。司会を務めた東野幸治氏と藤井隆氏が笑い転げつつも「一体これは何なんですか?」と戸惑う姿は、番組の名物シーンとして語り継がれています。「放送事故」と揶揄されたそのパフォーマンスこそが、彼の才能が全国に爆発的に知られた瞬間でした。

もしこの番組がなければ、彼のR-1ぐらんぷり優勝も、今の活躍もなかったかもしれません。『あらびき団』は、彼の芸が世の中に受け入れられる(あるいは衝撃を与える)ための、欠かせない土台となった聖地なのです。

現代における最も濃密なザコシワールド「ザコシの動画でポン!」

そして、現代の最大の聖地が彼の公式YouTubeチャンネル「ザコシの動画でポン!」です。ほぼ毎日更新されるこのチャンネルは、地上波のコンプライアンスを完全に無視し、純度100%のザコシワールドが凝縮された空間となっています。

誇張されたモノマネシリーズはもちろん、ゲーム実況や、サブリミナル効果を狙った謎の映像、狂気に満ちたショート動画など、その内容は多岐にわたります。テレビでは決して見られない、より自由で過激かつ意味不明なハリウッドザコシショウがここに存在しています。

このチャンネルを毎日チェックするのは、まるで聖地を日々参拝するようなものです。聖地巡礼の旅に出る前の予習として、あるいは旅から帰った後の復習として、彼の動画に触れることを強くおすすめします。そこには、彼の頭の中やクリエイティビティの源泉が、一切のフィルターなしに溢れ出しているのです。

旅の終わりに思う、誇張という名の純粋

東京・中野のサブカルチャーが渦巻く混沌と、静岡・清水の広大な空と海。この旅で訪れた二つの聖地は、実に対極的な風景を持っていました。しかし、その両極の環境こそが、ハリウッドザコシショウという稀有な才能を育んだ理由かもしれません。

中野ブロードウェイで吸収した豊富な情報とキャラクターへの情熱を、清水で培われたサッカー経験のフィジカルと熱意で表現する。故郷に漂う大らかでどこか抜けた空気感が、彼の芸に独特の愛らしさを添えているのです。そう考えると、彼のパフォーマンスのすべてが、歩んできた人生と深く結びついているように感じられます。

旅を終えて今、改めて思うのは、「誇張」とは決して対象を嘲笑うことではないということです。それは、対象の特徴や魅力を誰よりも深く理解し、愛し、その魅力を最大限に増幅して伝えようとする、極めて純粋な表現行為なのではないでしょうか。

徳川家康を神格化する壮大な「誇張」。一つのキャラクターに熱狂するファンの「誇張された愛情」。そして、ハリウッドザコシショウが繰り広げる、笑いのための「誇張」。形は異なっても、その根底に流れるのは、対象への敬意から湧き出る強いエネルギーです。

さあ、この長い旅の記録を読み終えたあなたも、次は自らの足で聖地を訪れてみませんか。それは単なる観光ではなく、一人の人間のクリエイティビティがどのように生まれ、育まれてきたのかを探る知的な冒険の旅となるでしょう。

あなたにとっての「ハリウッドザコシショウ」は何でしょう?お気に入りのアニメの舞台や尊敬する作家の故郷、憧れのミュージシャンが愛した店でも構いません。そのルーツを辿る旅は、きっとあなたの日常に、ちょっと大げさなくらいの最高の刺激をもたらしてくれるはずです。

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この記事を書いたトラベルライター

食品商社で世界中の食を探求してきました。旅の目的は「その土地でいちばん美味い一皿」に出会うこと!市場や屋台でのグルメハントが得意です。

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