MENU

しまなみ海道のヘソ・因島へ!村上海賊とポルノグラフィティの聖地を巡る完全ガイド

瀬戸内海に浮かぶ島々が織りなす多島美。その中心で、ひときわ強い存在感を放つ島があります。広島県尾道市に属する「因島(いんのしま)」。ここは、しまなみ海道を旅するサイクリストたちの重要な中継地点であり、かつて瀬戸内の海を支配した村上海賊の拠点であり、そして国民的ロックバンド・ポルノグラフィティを生んだ故郷でもあります。

温暖な気候に育まれた柑橘の香り、潮風に混じる鉄の匂い、そして島の人々の温かい人情。因島は、訪れる人々の心に深く刻まれる、多彩な魅力を持った宝箱のような場所です。ただ美しいだけじゃない、歴史のロマンと現代のカルチャーが交差するこの島を、余すところなく味わい尽くすための旅へ、さあ、一緒に出かけましょう。

この記事では、因島へのアクセス方法から、サイクリング、歴史探訪、聖地巡礼といった目的別の楽しみ方、島グルメの数々、さらには旅の準備や注意点まで、あなたの因島旅行を完璧にサポートするための情報を詰め込みました。この記事を読み終える頃には、あなたはもう因島への航空券や乗船券を調べているはず。さあ、未知なる島の扉を開きましょう。

因島だけでなく、魅力あふれる広島での歴史、美食、絶景を巡る旅も、きっと忘れられない体験となるでしょう。

目次

まずは因島へ!多彩なアクセス方法を完全攻略

inujima-access-guide

しまなみ海道のほぼ中心に位置する因島は、本州側や四国側のどちらからもアクセスしやすい点が魅力です。あなたの旅のスタイルに合わせて、最適な交通手段を選んでみてください。

本州・尾道方面からのアクセス

車・バイクで風を感じながら走る

もっとも自由度が高く便利なのが、車やバイクによる移動です。本州側の西瀬戸尾道ICから「しまなみ海道」へ入ります。新尾道大橋や因島大橋を渡ると、すぐに因島に到達します。高速道路で短時間ですが、橋の上からの眺めは格別で、特に因島大橋の美しいカーブを描く吊り橋は、島巡りの期待を一層高めてくれます。

  • アクセスの手順:
  • 山陽自動車道の福山西ICから尾道バイパスを経由し、西瀬戸尾道ICへ進みます。
  • 料金所を通過し、しまなみ海道(西瀬戸自動車道)へ入ります。
  • 向島ICを通過した後、因島北ICで降ります。所要時間は西瀬戸尾道ICから約10分程度です。
  • 準備や持ち物について:
  • ETCカードを利用すると料金所の通過がスムーズです。料金は本州四国連絡高速道路株式会社の公式サイトで事前に確認しておくことをおすすめします。
  • 車内のBGMにポルノグラフィティの楽曲を流すのも旅行気分を盛り上げる定番です。

バスでゆったりと車窓の風景を楽しむ

長距離運転に自信がない方や、ゆっくり景色を楽しみたい方には、高速バスが便利です。広島バスセンターや福山駅前からは、因島方面行きの「フラワーライナー」や「シトラスライナー」が運行しています。

  • 利用の流れ:
  • 広島バスセンターや福山駅前などの主要バス乗り場の窓口や券売機で乗車券を購入します。
  • 因島大橋や因島重井BSなど、島内の主要バス停で降車可能です。目的地に合わせて下車場所を選びましょう。
  • 時刻表はしばしば変更されるため、出発前にバス会社の公式サイトで最新情報を必ずチェックしましょう。

船で感じる瀬戸内の潮風

船でのアクセスは、瀬戸内の風情を肌で感じられる特別な方法です。尾道港から因島の重井港や土生港へ、フェリーや高速船が運航しています。潮風に吹かれながら島に近づく感覚は、車やバスでは味わえない旅情を演出します。

  • 利用方法:
  • JR尾道駅から徒歩数分の尾道港駅前桟橋へ向かいます。
  • 行き先(重井港または土生港)を確認し、窓口で乗船券を購入します。現金のみの場合もあるため、小銭を用意しておくと安心です。
  • フェリーは自転車やバイク、車も一緒に積載可能です。サイクリストの出発地点としても最適です。
  • トラブル時の対応:
  • 天候不良(濃霧、強風、台風など)の際には運航が中止になることがあります。出発当日の朝には必ず電話や公式サイトで運航状況を確認してください。欠航の場合は、バスや車でのアクセスに切り替える必要があります。事前にしまなみ海道経由のバスルートを調べておくと安心です。

四国・今治方面からのアクセス

四国側からも、しまなみ海道を利用すればアクセスはとても簡単です。今治ICから大島、伯方島、大三島を経由し、多々羅大橋や生口橋を渡って生口島へ。さらに生口橋を渡れば因島に到着します。数々の美しい橋を渡る、絶景ドライブコースを楽しめます。

島内での移動手段

因島に着いてからの移動手段も重要です。

  • レンタカー: 島内の観光スポットは点在しているため、効率的に巡りたい方や家族連れにはレンタカーが便利です。島内にもレンタカー会社はありますが、台数が限られているため、尾道や福山で借りてから島へ渡るのが確実です。事前予約をおすすめします。
  • 路線バス: 因島内では因の島バスが主要港や観光地を結んでいますが、本数は都市部に比べて少なめです。時刻表をあらかじめダウンロードしたり、観光案内所で入手したりして計画的に利用しましょう。
  • レンタサイクル: しまなみ海道はサイクリストの聖地として知られています。因島を自転車で回るのは最高の体験です。続く章で詳しく紹介しますが、風を感じながら自分のペースで島を周遊する自由さは格別です。
  • タクシー: 大人数での移動や、バス停から離れた場所へ行く際に便利です。港や主要スポットには待機していますが、流しタクシーは少ないため、必要な場合は電話で呼ぶのが一般的です。観光タクシーを利用して、運転手からお勧めの観光地を聞くのも良いでしょう。

因島で絶対外せない!王道観光スポット巡り

歴史と自然、そして文化が息づく因島。この島の魅力を象徴するスポットを訪れることで、知られざる深さにきっと驚かされることでしょう。

日本唯一の海の城郭!「因島水軍城」で海賊の歴史を体感する

瀬戸内海の制海権を掌握し、時には大名さえも震え上がらせた村上海賊。その三つの村上氏のひとつ、因島村上氏の拠点を忠実に再現したのが「因島水軍城」です。ここは資料館でありながら、時間を遡ったかのような感覚を味わえる貴重な場所。日本の城郭の中でも、海賊の城が現存するのはここだけになります。

城は本丸、二の丸、そして隅櫓(やぐら)で構成されています。本丸には村上氏にまつわる甲冑や武具、古文書が展示されており、彼らの勇猛さや生活の一端が垣間見られます。特に数点しか現存しない「白紫緋糸段威腹巻(しろむらさきひいとだんおどしはらまき)」は必見で、その繊細な仕立てから当時の高度な技術力がうかがえます。

二の丸は資料館として機能し、造船の町としての因島の歴史や島ゆかりの偉人に関する資料を展示。隅櫓からは、かつての海賊たちが見守っていたであろう瀬戸内の海を一望できます。ここに立ち目を閉じれば、大小さまざまな船団が行き交う往時の光景が目の前に広がるかのようです。

  • 訪問のポイント:
  • 開館時間: 午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
  • 休館日: 木曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
  • 入館料: 大人330円、小人160円(2024年5月現在)
  • チケットは入口の券売所で購入可能。最新の情報や料金は尾道市公式サイトで事前に確認してください。
  • 持ち物・服装のポイント:
  • 城は小高い丘の上に位置するため、少し坂を登る必要があります。歩きやすい靴で訪れることをおすすめします。
  • 歴史に興味がある方は展示をゆっくり鑑賞するため、余裕を持ったスケジュールを。所要時間は約1時間から1時間半が目安です。

空と景色を一望「白滝山」と石仏の群れ

因島を訪れた際には、ぜひ登ってほしいのが標高227メートルの白滝山です。山頂からはしまなみ海道の橋梁や瀬戸内海に浮かぶ大小多くの島々を360度の大パノラマで楽しめます。特に夕暮れ時には、オレンジ色に染まった空と海が織りなす幻想的な風景が広がり、島々の輪郭が美しく浮かび上がります。

白滝山のもうひとつの見どころは、山頂付近に並ぶ「五百羅漢(ごひゃくらかん)」の石仏群。約700体の石仏がさまざまな喜怒哀楽の表情を見せ、まるで会議をしているかのようなユーモラスさと神秘的な雰囲気が共存しています。一体ずつ異なる顔を持つため、自分に似た表情の石仏を探すのも楽しみのひとつです。

山頂には展望台も設置されており、因島大橋や生口橋、さらに晴れた日には遠く四国の山々までも望むことができます。

  • 準備・持ち物のポイント:
  • 必須: 歩きやすい靴(スニーカーが望ましい)、飲み物
  • 推奨: カメラ(絶景を捉えるため)、タオル、夏季は帽子や日焼け止め、虫よけスプレーなど
  • 山頂駐車場から山頂までは徒歩約10分の短い道ですが、一部足場が悪い場所もあるため、ヒールやサンダルは避けましょう。
  • 注意事項:
  • 山は神聖な場所です。石仏を傷つけたり移動させたりする行為は厳禁です。
  • 火気の使用は禁止されており、タバコのポイ捨ても絶対にやめてください。
  • ゴミは必ず持ち帰りましょう。美しい景色を後世に残すための大切なマナーです。

四季折々の花が咲き誇る癒やしのスポット「因島フラワーセンター」

無料でこれほど充実した自然を楽しめる場所はなかなかありません。それが「因島フラワーセンター」です。広々とした敷地に四季折々の花々が咲き乱れ、訪れる人々の目を楽しませてくれます。春にはチューリップやリビングストンデージー、夏はアジサイやサルビア、秋はコスモス、冬はパンジーやビオラが、美しい彩りを添えます。

とりわけ斜面一面に広がる花畑は圧巻の美しさ。また家族連れに人気の広々とした芝生広場や、ヤギやポニーと触れ合える小動物コーナーもあり、ピクニックスポットとしても最適です。園内の展望台からは、花畑と瀬戸内海を同時に眺望できる絶好のロケーションです。

  • 訪れる際のポイント:
  • 入場料も駐車場も無料。開園時間内なら自由に出入りできます。
  • 園内は広大なので、歩きやすい服装での訪問がおすすめです。
  • 見頃の花情報は公式サイト等で事前にチェックするとより楽しめます。

囲碁の聖地「本因坊秀策囲碁記念館」

囲碁に馴染みがない人にもぜひ訪れてほしいのが「本因坊秀策囲碁記念館」です。江戸時代に「棋聖」と称され、19連勝の不滅記録を残した天才棋士・本因坊秀策の生家跡に建てられています。

館内では、秀策にまつわる品々や囲碁の歴史に関する貴重な資料が展示されており、彼の人生や偉業を辿ることで、この小さな島から世界に名を馳せた人物の足跡に感銘を受けるでしょう。囲碁のルールを知らなくても、一人の人間の生涯を紐解くドキュメンタリーとして楽しめます。また、漫画『ヒカルの碁』で秀策を知ったファンにとっても聖地と言えるスポットです。

  • 訪問のポイント:
  • 入館料や開館時間は因島水軍城と同様に、尾道市の公式サイトで最新情報を確認しましょう。
  • 静かな環境ですので、マナーを守って見学してください。

サイクリストよ、集え!因島サイクリング完全攻略

inoshima-cycling-guide

しまなみ海道は、世界中のサイクリストたちが憧れる絶好のサイクリングコースです。その中でも因島は、比較的平坦な道が多く、初心者から上級者まで幅広く楽しめる魅力的なスポットとなっています。

風を感じる爽快感!因島サイクリングの魅力とは

因島のサイクリングルートは主に島の西側の海岸線に沿って整備されており、左手には穏やかな瀬戸内海が広がり、右手には柑橘畑や造船所といった因島特有の景色が続き、飽きることがありません。

因島大橋を越え島内へ入り、次の目的地である生口島へ向かう生口橋までの距離はおよそ10km。ゆっくり走っても1時間ほどで通り抜けられますが、それではもったいないです。道中には美しいビーチやカフェ、見どころが点在しているため、時間を気にせず気になる場所で自転車を停めて寄り道を満喫するのが、因島サイクリングの醍醐味と言えるでしょう。

手ぶらでも安心!レンタサイクルのうまく活用する方法

「自転車を持っていない」という方も心配無用です。しまなみ海道には大変充実したレンタサイクルシステムが整っています。

  • レンタサイクルの利用手順:
  • ターミナルの場所を探す: 因島には、因島大橋記念公園や土生港(はぶこう)などにレンタサイクルターミナルが設けられています。尾道や今治をはじめとするしまなみ海道の各地にもターミナルがあり、どこで借りてどこで返しても可能な「乗り捨て」サービスもあります(一部追加料金が発生する場合があります)。
  • 申込書の記入: ターミナルで申込書に必要事項を記入し、身分証明書を提示します。
  • 自転車を選ぶ: シティサイクル(ママチャリ)、クロスバイク、電動アシスト自転車、タンデム(二人乗り)など、多彩な種類が揃っています。体力に自信がない方や坂道を不安に思う方には、電動アシスト自転車が特におすすめです。
  • 料金の支払い: レンタル料金のほか、乗り捨て希望の場合は保証料が必要です。保証料は、借りたターミナルで返却すれば返金されます。
  • ヘルメットの貸出: ヘルメットも無料で貸し出しており、安全のため必ず装着しましょう。
  • サイクリングに適した準備と持ち物リスト:
  • 服装: 動きやすく、汗を吸収して速乾性のある素材が理想的です。スカートは避け、パンツスタイルで裾がチェーンに絡まないようタイトめなものがおすすめです。
  • 持ち物:
  • 両手が空くリュックサック
  • こまめな水分補給のための飲み物
  • タオル
  • 日焼け止め、サングラス、帽子などの日差し対策アイテム
  • 自動販売機や小さな店で使える小銭
  • 絆創膏などの簡易救急セット
  • モバイルバッテリー
  • トラブル発生時の対応方法:
  • パンクしたら: しまなみ海道のレンタサイクルは、基本的なパンク修理キットがサドルバッグに備えられていることが多いです。使い方がわからない場合は無理せず、最寄りのサイクルオアシス(休憩所)やターミナルに連絡しましょう。島内にはサイクリストをサポートする自転車店もあります。
  • 体調が悪くなったら: 無理せず日陰で休み、水分をしっかり補給しましょう。改善しない場合は、タクシーを呼ぶか最寄りのバス停からバスに乗るのもひとつの方法です。レンタサイクルは最寄りのターミナルに返却可能です。
  • 最新情報の確認先:
  • レンタサイクルの予約、料金、ターミナルの場所など最新の詳細情報は、「しまなみジャパン」の公式サイトで確認するのが確実です。

安全なサイクリングのために守りたいルールとマナー

美しいしまなみ海道を皆が気持ちよく走るために、基本的なルールとマナーを必ず守りましょう。

  • 左側通行を徹底しましょう: 自転車は車両の一種ですので、道路の左側を走ることが義務付けられています。
  • ブルーラインに沿って走る: 道路には、サイクリング推奨ルートを示す「ブルーライン」が引かれています。基本的にこのラインに従えば、迷うことなく走行できます。
  • スピードの出し過ぎに注意: 特に下り坂は速度が出やすいため、景色に気を取られて脇見運転にならないよう前方をよく見て、安全な速度で走りましょう。
  • 歩行者を優先する: 歩道や集落内を通る際は、歩行者を最優先にし、徐行して十分な距離を取って走行してください。
  • こまめな休憩を心がける: 疲れは事故の原因となります。島内にはベンチやサイクルオアシスが点在しているので、疲れを感じる前に適宜休憩を取りましょう。

因島に来たらこれを食べずには帰れない!絶品島グルメ

旅の醍醐味と言えば、やはりグルメ体験。温暖な気候と豊かな海に恵まれた因島には、ここでしか味わえない絶品が数多く揃っています。

はっさく発祥の地が誇る「はっさく大福」

因島を語るうえで欠かせないのが「はっさく大福」です。因島は、爽やかな酸味とほろ苦さが特徴の柑橘「八朔(はっさく)」の発祥地として知られています。その新鮮なはっさくを、白餡と柔らかな餅で包み込んだ和菓子が「はっさく大福」です。

一口食べると、まずそのお餅の柔らかさに驚き、次に上品な白餡の甘みが口いっぱいに広がります。そしてメインのはっさくが弾け、果汁とともに爽やかな香りとほろ苦さが一気に広がるのです。甘みと酸味、そして苦味の絶妙なバランスが魅力で、一つまた一つと手が伸びてしまう、まさに魔性の美味しさ。

島内には、元祖とされる「はっさく屋」や「もち菓子のかしはら」など複数の名店が点在。店ごとに餅の柔らかさや餡の甘みが微妙に異なるため、食べ比べを楽しむのもおすすめです。サイクリングの合間に絶景を眺めながら頬張るはっさく大福は、至福のひとときとなるでしょう。

  • 訪れる際のポイントと注意点:
  • 人気店では午前中に売り切れてしまうことも多いため、特に週末や連休時は早めの来店が望ましいです。
  • はっさく大福は生もののため、要冷蔵で賞味期限は当日か翌日がほとんど。お土産として購入する場合は、最終日に買い、保冷バッグを持参すると安心です。

島のソウルフード「いんおこ」

広島と言えばお好み焼きですが、因島には「いんおこ」または「島おこ」と呼ばれる独特なお好み焼き文化があります。尾道のお好み焼きに似ているものの、最大の特徴は「うどん」が入っている点です。そばではなく、もちもちとした食感のうどんを使用するのが因島流です。

具材には、のしいかやこんにゃくが加えられることもあり、店ごとに個性豊かです。熱々の鉄板の上で、ソースが焦げる香ばしい香りが食欲を刺激します。地元の人々に愛される食堂や専門店でぜひ味わってみてください。サイクリングの消費カロリーを補うのにもぴったりです。

瀬戸内の恵みを味わう「海鮮料理」

三方を海に囲まれた因島は、新鮮な海の幸が豊富に水揚げされます。タコやタイ、アコウ(キジハタ)など、瀬戸内海ならではの魚介類を使った料理は絶品です。

港近くの食堂では、その日獲れたばかりの魚を使った刺身定食や海鮮丼が堪能できます。特に瀬戸内海産のタコは身が引き締まり、濃厚な味わいが特徴。タコの天ぷらやタコ飯など、多彩な料理でその旨さを楽しめます。夜には地元の魚を肴に、広島の地酒と共に味わうのも格別な贅沢です。

意外な名物?個性的なラーメン

造船業で栄えた因島には、働く男たちの胃袋を支えてきた、リーズナブルで美味しいラーメン店が点在しています。昔ながらの醤油ラーメンから、こだわり抜かれた個性派ラーメンまで、その味のレベルは侮れません。有名店を訪れるのも良いですが、偶然立ち寄った地元の中華料理店のラーメンが、忘れがたい味わいになることも。そんな一期一会の出会いも、島旅の醍醐味の一つです。

ポルノグラフィティファン必見!聖地巡礼の旅

japan-pornograffiti-pilgrimage

因島は、国民的ロックバンド「ポルノグラフィティ」の岡野昭仁さんと新藤晴一さんの出身地です。彼らの音楽の原点ともいえるこの島には、ファンにとって特別な意味を持つスポットが数多く点在しています。

ゆかりの地をたどる

  • 折古の浜(おりこのはま): 因島大橋のたもとに広がる美しい砂浜で、彼らの歌詞に登場する場所ではないかとファンの間で噂されています。ここで静かな波の音に耳を傾けつつ、彼らがどんな風景を見て育ったのかを想像する時間は、ファンにとってかけがえのないひとときとなるでしょう。
  • プラザオカノ: メンバーが学生時代に通っていたとされるCDショップです。現在も営業中で、店内にはファンからのメッセージノートが置かれていることもあります。訪れる際は、お店の迷惑にならないようマナーを守ることが大切です。
  • 通学した学校や周辺の街並み: 彼らが通った小中学校や高校の周辺を散策してみるのもおすすめです。何気ない通学路や友人と語り合ったかもしれない公園など、そういった風景の中に彼らの音楽の原風景が隠されているかもしれません。

聖地巡礼のルールとマナー

彼らの故郷を訪れる際は、節度ある行動が何より尊重されます。

  • 住民への配慮: 学校や個人宅などのプライベートな場所への立ち入りや撮影は厳禁です。また、大声で騒ぐことやゴミの投げ捨ても絶対に避けましょう。
  • 地元店舗への思いやり: ゆかりの店を訪れる際は、何かしら商品を購入し、お店への感謝を示しましょう。マナーを守るファンの訪問は、お店の人々も喜んで迎えてくれます。
  • 静かに敬意を込めて: 聖地巡礼は賑やかに盛り上がる場ではなく、彼らが育った空気を感じながらしっとりと思いを馳せる旅です。島の方々へのリスペクトを忘れず、素敵な思い出を作ってください。

あなたの旅を彩る因島の宿泊施設

日帰りでも十分楽しめる因島ですが、その魅力を存分に味わいたいなら、一泊することをおすすめします。夕暮れ時の美しい景色や、朝の静かな空気は宿泊者だけの特権だからです。

ホテル・旅館

因島には、リゾート気分を満喫できるホテルからビジネス利用に便利な施設まで、さまざまなタイプの宿泊施設があります。オーシャンビューの部屋では、変わりゆく瀬戸内海の景色を独り占めできます。地元の食材を豊富に使った料理が自慢の宿も多く、グルメ志向の方にもぴったりです。

民宿・ゲストハウス

島の人々との交流を楽しみたい方には、民宿やゲストハウスが最適です。温かいおもてなしを受けながら、島ならではの暮らしに少し触れることができます。宿の主人から、ガイドブックには載っていない隠れた穴場スポットやおすすめの飲食店情報を教えてもらえることもあります。

最近では、サイクリストに特化した設備を備えた「サイクル宿」も増えています。自転車を安全に保管できるスペースやメンテナンス用具の貸し出し、無料で使える洗濯機など、サイクリストに嬉しいサービスが充実しています。

  • 予約のポイント:
  • ゴールデンウィークや夏休み、しまなみ海道のサイクリングイベントが行われる時期は宿が大変混み合います。半年前から予約が埋まり始めることもあるため、予定が決まり次第、早めに宿を確保しましょう。
  • 予約サイトだけでなく、宿の公式サイトを直接チェックするのもおすすめです。公式限定のプランが見つかる場合があります。
  • 万が一に備え、キャンセルポリシーを必ず確認しておきましょう。台風などのやむを得ない理由でキャンセルする場合の対応を事前に把握しておくと安心です。

旅の終わりは、新たな旅の始まり

journey-new-beginning-1

しまなみ海道の中心で、静かに、しかし力強く佇む島、それが因島です。村上海賊が駆け抜けた激しい歴史の記憶が息づいています。はっさくの甘酸っぱい香りが漂う、穏やかな日常が広がっています。世界中のサイクリストを魅了する美しい海岸線も魅力の一つです。そして、二人のロックスターを育んだ故郷の風景もこの島の誇りです。

この島には、訪れる人それぞれに異なる物語が用意されています。歴史のロマンに心を動かされる人もいれば、ペダルを漕ぐ足に感じる心地よい疲労と達成感を味わう人もいます。また、懐かしいメロディーを口ずさみながら、故郷の温もりに触れる人もいるでしょう。

今回ご紹介したのは、因島の魅力のごく一部に過ぎません。あなた自身がこの島を訪れ、自分の足で歩き、自分の目で見て、自分の舌で味わうことで、初めてあなた自身の因島の物語が完成します。路地裏で見つけた小さなカフェ、地元の人とのさりげない会話、偶然見つけた夕日の美しいスポット――そんな一つひとつの出会いが、旅を忘れがたいものへと変えてくれるでしょう。

さあ、次の休日には地図を広げて因島へのルートを探してみてください。潮風や柑橘の香り、そして温かな人々があなたを待っています。あなたの知らない物語が、この島にはまだたくさん眠っているのですから。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いたトラベルライター

SimVoyage編集部は、世界を旅しながら現地の暮らしや食文化を体感し、スマホひとつで快適に旅する術を研究する旅のプロ集団です。今が旬の情報から穴場スポットまで、読者の「次の一歩」を後押しするリアルで役立つ記事をお届けします。

目次