MENU

    【2024年最新版】広島で心から寛げる!ゲイ旅行者におすすめのフレンドリーホテル完全ガイド

    歴史と文化、そして美食が織りなす街、広島。平和記念公園の静かな祈り、宮島の荘厳な鳥居、そして街角から漂うお好み焼きの香ばしい匂い。国内外から多くの旅人を惹きつけるこの魅力的な街を、パートナーや友人と、あるいは一人で、心から満喫したいと思っている方も多いのではないでしょうか。

    こんにちは、旅サイトライターの勇気です。僕自身、カナダでのワーキングホリデー中に、様々な価値観が共存する社会の心地よさを肌で感じてきました。バンクーバーのデービーストリートで当たり前のようにレインボーフラッグがはためく光景を見たとき、誰もがありのままでいられる場所の大切さを痛感したのを覚えています。だからこそ、旅先でのホテル選びが、その旅全体の満足度を大きく左右することも知っています。特に、僕たちゲイ旅行者にとって、「ただ泊まれる」だけではなく、「心からリラックスして過ごせる」ホテルを見つけることは、とても重要なテーマですよね。

    「このホテルは、僕たちを温かく迎えてくれるだろうか?」 「チェックインの時、何か気まずい思いをしないだろうか?」 「ダブルベッドの部屋を予約して、変に思われないかな?」

    そんな小さな不安が、せっかくの旅の楽しさに水を差してしまうこともあります。この記事では、そんな心配を吹き飛ばし、あなたが広島という素晴らしい街を120%楽しめるように、ゲイフレンドリーな視点で厳選したホテル情報から、知っておくと便利な現地のカルチャーまで、僕の経験も交えながら徹底的にガイドしていきます。

    この記事を読み終える頃には、あなたはきっと、広島での滞在が待ちきれなくなっているはず。さあ、一緒に最高の広島旅行を計画しましょう!

    目次

    なぜ今、広島でゲイフレンドリーホテルが重要なのか?

    そもそも、「ゲイフレンドリーホテル」とは何でしょうか。それは単に同性カップルが宿泊を拒否されない、という最低限のレベルの話ではありません。それは、すべてのゲストが性別やセクシュアリティに関係なく、一人の大切な顧客として尊重され、安心して快適な時間を過ごせる環境が整っている場所を指します。

    旅における「安心感」という名のインフラ

    広島は、ご存知の通り国際的な観光都市です。原爆ドームや平和記念資料館には、平和への祈りを捧げるために世界中から人々が訪れます。また、厳島神社が鎮座する宮島は、その神秘的な美しさで多くの観光客を魅了し続けています。近年では、海外からの観光客も急増し、街には多様な言語が飛び交うようになりました。

    このような国際的な都市において、多様なバックグラウンドを持つ旅行者を温かく迎え入れる体制は、もはや特別なことではなく、必須の「インフラ」と言えるでしょう。僕たちLGBTQ+コミュニティの旅行者も、その例外ではありません。むしろ、世界的に見ればIGLTA(国際LGBTQ+旅行協会)のような団体が活発に活動し、LGBTQ+ツーリズムは巨大なマーケットとして認識されています。

    しかし、日本の地方都市では、まだその意識が十分に浸透しているとは言えない側面もあります。悪気はなくても、無意識の偏見や知識不足から、スタッフの些細な言動がゲストを傷つけてしまう可能性もゼロではありません。例えば、男性二人の予約に対して「お部屋はツインでよろしいですね?」と決めつけてしまったり、チェックイン時に不要な詮索をしてしまったり。そうした小さなつまずきが、旅の思い出に影を落とすのです。

    だからこそ、事前に「このホテルなら大丈夫」という確信を持って選ぶことが、何よりも大切になります。それは、旅のクオリティを保証するための、いわば保険のようなもの。ゲイフレンドリーなホテルは、僕たちにとって、旅先での精神的なセーフティネットの役割を果たしてくれるのです。

    「フレンドリー」が意味するもの

    広島でホテルを探す際に意識したい「フレンドリー」には、いくつかのレベルがあります。

    • パッシブ・フレンドリー(受動的フレンドリー)

    多くの日本の質の高いホテルがこれに当たります。特にLGBTQ+を意識しているわけではないけれど、プロフェッショナルな接客を徹底しているため、どんなゲストに対しても偏見なく、丁寧に対応してくれます。同性カップルで宿泊しても、何も問題なく快適に過ごせるでしょう。これは日本の「おもてなし」文化の素晴らしい点です。

    • アクティブ・フレンドリー(能動的フレンドリー)

    公式サイトや予約サイトで、明確に「LGBTQ+フレンドリー」を表明しているホテルです。スタッフへのダイバーシティ研修を行っていたり、地域のLGBTQ+イベントに協賛していたりすることもあります。こうしたホテルは、ただ受け入れるだけでなく、積極的に歓迎の意を示してくれているため、より深い安心感を得られます。

    • コミュニティとの連携

    さらに進んだ形として、地域のゲイバーやコミュニティスペースの情報をフロントで提供してくれるなど、旅行者が現地のカルチャーと繋がる手助けをしてくれるホテルもあります。これは、旅をより豊かで深いものにしてくれる、素晴らしい付加価値と言えるでしょう。

    この記事では、これらのレベル感を意識しながら、広島で自信を持っておすすめできるホテルを紹介していきます。あなたが求める「フレンドリー」の形に合わせて、最適な一軒を見つけてください。

    広島のゲイフレンドリーホテル選びのポイント

    さて、具体的にホテルを選ぶにあたって、どのような点に注目すれば良いのでしょうか。やみくもに検索するだけでは、理想のホテルに辿り着くのは難しいかもしれません。ここでは、広島でのホテル選びを成功させるための、4つの重要なポイントを解説します。

    Point 1: 立地で選ぶ ~あなたの旅のスタイルは?~

    広島はコンパクトな街ですが、エリアごとに全く違う顔を持っています。あなたの旅の目的やスタイルに合わせて、拠点となるエリアを選びましょう。

    広島駅周辺エリア

    • 特徴: 新幹線や空港リムジンバスの発着点で、広島の玄関口。交通の便が圧倒的に良く、宮島や他の都市へのアクセスも抜群です。駅ビルには商業施設が充実しており、食事や買い物にも困りません。
    • こんな人におすすめ:
    • 到着日や出発日の移動をスムーズにしたい人
    • 広島を拠点に、尾道や岩国など近郊へも足を延ばしたい人
    • 効率よく観光をこなしたいビジネスマンや短期滞在者

    紙屋町・八丁堀エリア

    • 特徴: 広島の商業・行政の中心地。デパートやファッションビル、オフィスビルが立ち並び、最も活気のあるエリアです。路面電車の主要な乗り換え地点でもあり、どこへ行くにも便利。原爆ドームや平和記念公園も徒歩圏内です。
    • こんな人におすすめ:
    • ショッピングやグルメをメインに楽しみたい人
    • 街のエネルギーを感じながら滞在したい人
    • 平和記念公園をじっくりと見学したい人

    平和記念公園周辺エリア

    • 特徴: 世界遺産である原爆ドームや平和記念公園に隣接する、静かで落ち着いたエリア。川沿いの緑豊かな環境で、穏やかな時間を過ごせます。近年、新しくスタイリッシュなホテルが増えています。
    • こんな人におすすめ:
    • 朝夕に平和記念公園を散策し、静かに思いを馳せたい人
    • リバービューの部屋でリラックスしたい人
    • 落ち着いた環境で、質の高い滞在を求める人

    流川・薬研堀(ながれかわ・やげんぼり)エリア

    • 特徴: 広島最大の歓楽街であり、ゲイバーが集まるエリアでもあります。夜になるとネオンが輝き、多種多様な飲食店やバーで賑わいます。夜遊びを楽しみたいなら、このエリアへのアクセスが良いホテルが断然便利です。
    • こんな人におすすめ:
    • 広島のゲイシーンを体験したい人
    • 夜遅くまでお酒や食事を楽しみたい人
    • ディープな広島の夜を探索したい人

    Point 2: ホテルのタイプで選ぶ ~どんな滞在をしたい?~

    立地が決まったら、次はホテルのタイプです。予算や過ごし方に合わせて選びましょう。

    ラグジュアリーホテル

    国際的なブランドホテルや、地元の高級ホテルがこれにあたります。洗練された空間、きめ細やかなサービス、充実した施設(レストラン、バー、プール、スパなど)が魅力。料金は高めですが、その分、誰に対してもプロフェッショナルな対応が期待でき、安心感は非常に高いです。記念日など、特別な旅行にぴったりです。

    デザインホテル・ブティックホテル

    建築やインテリアにこだわりがあり、ユニークな滞在体験ができるホテル。画一的なビジネスホテルとは一線を画し、おしゃれな空間で過ごしたいカップルや感度の高い旅行者におすすめです。スタッフも比較的若く、柔軟な対応をしてくれることが多い印象です。

    ビジネスホテル

    機能性とコストパフォーマンスに優れたホテル。近年は、ただ寝るだけの場所ではなく、大浴場やこだわりの朝食など、付加価値を高めたホテルが増えています。特に大手チェーンのホテルは、接客マニュアルが整備されており、安定したサービスを受けられる安心感があります。

    ゲストハウス・ホステル

    ドミトリー(相部屋)や共有スペースが基本の宿泊施設。宿泊者同士の交流が生まれやすく、一人旅や友人との旅行におすすめです。個室を備えている施設も多く、プライバシーを確保しながらリーズナブルに滞在できます。オープンな雰囲気の場所が多く、多様な旅行者を歓迎する文化が根付いています。

    Point 3: 「フレンドリー」のレベルを見極める

    予約前に、そのホテルがどれだけフレンドリーかを見極めるヒントがいくつかあります。

    • 公式サイトの文言: 「すべてのお客様を歓迎します」といったメッセージや、多様なカップル・家族の写真が使われているかチェックしましょう。最近では、ダイバーシティ&インクルージョンに関するポリシーを掲載している企業も増えています。
    • 予約サイトの口コミ: Booking.comやExpediaなどのレビューで、「gay」「LGBT」「couple」といったキーワードで検索してみるのも一つの手です。実際に宿泊した同性カップルからの好意的なレビューがあれば、心強い判断材料になります。
    • IGLTAへの加盟: 前述のIGLTAに加盟しているホテルは、LGBTQ+旅行者を歓迎する意思を明確に示しています。加盟ホテルであれば、まず安心して良いでしょう。

    Point 4: 細かいけれど重要な設備・サービス

    最後に、快適な滞在のために、具体的な設備やサービスもチェックしておきましょう。

    • ベッドタイプ: パートナーとの旅行なら、ダブルベッドやキングサイズのベッドがあるかは重要ですよね。予約時にベッドタイプを指定できるか、リクエストが可能かを確認しましょう。
    • バスルーム: バスタブと洗い場が別になっているか、プライバシーが保たれる設計かなど、特に二人で使う場合は気になるポイントです。
    • アメニティ: アメニティが人数分用意されているか。特に、男性二人で宿泊する場合、基礎化粧品などが女性向けのものしかない、といったケースも稀にあります。必要なものは持参するのが基本ですが、ホテルの配慮も感じられる部分です。
    • プラン: 「カップルプラン」が同性カップルでも利用できるか。プラン内容をよく確認し、不明な点は事前に問い合わせておくとスムーズです。

    これらのポイントを押さえることで、あなたの広島旅行は格段に快適で、思い出深いものになるはずです。

    【エリア別】広島のおすすめゲイフレンドリーホテル徹底紹介

    お待たせしました!ここからは、先ほどの選び方のポイントを踏まえ、僕が自信を持っておすすめする広島のゲイフレンドリーなホテルを、エリア別に詳しくご紹介します。ラグジュアリーな空間で非日常を味わいたい方から、機能的でおしゃれなホテルを求める方まで、きっとお気に入りの一軒が見つかるはずです。

    広島駅周辺エリア:旅の始まりと終わりに最高の利便性を

    新幹線を降りてすぐ、旅の疲れを癒やす拠点として、また、翌日のスムーズな出発のために。このエリアのホテルは、何と言ってもその利便性が最大の魅力です。

    シェラтоングランドホテル広島

    • タイプ: ラグジュアリーホテル
    • おすすめポイント: 国際基準の安心感、洗練された空間

    広島駅新幹線口に直結し、雨の日でも濡れずにアクセスできる絶好のロケーション。世界に名だたるマリオット・インターナショナルが運営するホテルであり、そのサービスレベルは折り紙付きです。スタッフは皆、どんなゲストに対しても分け隔てなく、プロフェッショナルかつフレンドリーに対応してくれます。僕自身、海外でシェラトンやマリオット系列のホテルを利用することが多いのですが、ダイバーシティに対する意識の高さを常に感じます。それは、ここ広島でも例外ではありません。

    客室は広々としており、落ち着いた色調でまとめられたインテリアが上質な寛ぎを演出します。特に、高層階のクラブフロアに宿泊すれば、専用ラウンジでのチェックインやカクテルタイムなど、ワンランク上の滞在が楽しめます。パートナーとの記念日など、少し贅沢をしたい旅にこれ以上ない選択肢と言えるでしょう。ベッドはもちろんキングサイズも選択可能。予約時にリクエストすれば、スムーズに対応してくれます。

    ホテルグランヴィア広島

    • タイプ: シティホテル
    • おすすめポイント: 駅直結の圧倒的利便性、安定のJRブランド

    こちらも広島駅に直結している、JR西日本ホテルズが運営するホテルです。シェラトンが「外資系の洗練」だとしたら、こちらは「日本の信頼感」といったところでしょうか。長年、広島の玄関口の顔として多くのビジネス客や観光客を迎えてきた実績があり、その安定したサービスには定評があります。

    客室は改装が重ねられており、清潔で機能的。特筆すべきはレストランの充実度です。最上階のスカイラウンジからは広島の夜景を一望でき、ロマンチックなディナーに最適。また、和洋中さまざまなレストランが揃っているので、ホテルから出ずに食事を済ませたい時にも便利です。スタッフの対応も非常に丁寧で、同性カップルだからといって特別な目で見られるようなことはまずありません。安心して滞在できる、信頼のおけるホテルです。

    ダイワロイネットホテル広島駅前

    • タイプ: ビジネスホテル
    • おすすめポイント: 新しさと機能性、高いコストパフォーマンス

    「ビジネスホテル」と侮ってはいけません。近年のダイワロイネットホテルは、ビジネスホテルの枠を超えた快適性を提供してくれます。2019年にオープンしたこのホテルは、設備が新しく非常に清潔。客室はコンパクトながらも機能的に設計されており、特にバス・トイレ・洗面台が独立したセパレートタイプになっている部屋が多いのが嬉しいポイント。パートナーと一緒でも、朝の準備などで気兼ねなく過ごせます。

    レディースフロアはありますが、特にメンズフロアという区別はなく、誰もが快適に過ごせるよう配慮されています。フロントスタッフの対応もスマートで、無駄な詮索などはありません。リーズナブルな価格で、清潔かつプライバシーが保たれた快適な滞在を求めるなら、ここは非常に有力な選択肢です。

    紙屋町・八丁堀エリア:街の中心でアクティブに過ごす

    広島の「今」を感じたいならこのエリア。ショッピングもグルメも、そして平和への祈りも、すべてが徒歩圏内。アクティブな旅の拠点に最適です。

    リーガロイヤルホテル広島

    • タイプ: シティホテル
    • おすすめポイント: 広島城を望む絶景、格式高いサービス

    広島バスセンターに隣接し、そごう広島店と一体化したランドマーク的存在。30年以上の歴史を持つこのホテルは、広島を代表する格式高いホテルの一つです。なんといっても魅力は、その眺望。特に広島城側に面した客室からは、ライトアップされたお城と美しい庭園を見下ろすことができ、他では味わえない特別な景色が楽しめます。

    歴史あるホテルならではの、落ち着いた重厚な雰囲気と、熟練スタッフによるきめ細やかなサービスは、どんなゲストにも安心感を与えてくれます。もちろん、同性カップルへの対応も自然でスマート。古き良き日本の「おもてなし」を体験したい方には、ぜひおすすめしたいホテルです。朝食ビュッフェのクオリティも非常に高く、地元の食材をふんだんに使った料理は、一日の始まりを豊かにしてくれます。

    三井ガーデンホテル広島

    • タイプ: デザインホテル
    • おすすめポイント: おしゃれな内装、最上階の展望大浴場

    平和大通りに面した、スタイリッシュなデザインが特徴のホテルです。ロビーに足を踏み入れた瞬間から、その洗練された空間に気分が高まります。客室はモダンで機能的、かつ温かみのあるデザインで、心地よい滞在を約束してくれます。

    このホテルの最大の魅力は、なんといっても最上階にある展望大浴場。広島市内の夜景を眺めながら広いお風呂に浸かる時間は、まさに至福のひととき。旅の疲れを癒やすのに最高です。大浴場があることで、部屋のバスルームが少し手狭でも気にならない、というメリットもありますね。デザイン性と快適性を両立させたい、おしゃれなカップルにぴったりのホテルです。

    THE KNOT HIROSHIMA(ザ ノット 広島)

    • タイプ: ライフスタイルホテル
    • おすすめポイント: 旅人と地域を繋ぐコミュニティ空間、現代的なデザイン

    「旅の結び目」をコンセプトに、ただ泊まるだけではない新しい滞在の形を提案するライフスタイルホテル。平和記念公園のすぐそばという最高のロケーションにあります。ここの特徴は、ロビーラウンジが単なる待合スペースではなく、宿泊者や地元の人々が集うコミュニケーションの場としてデザインされていること。イベントが開催されることもあり、旅先での新しい出会いや発見があるかもしれません。

    客室は、無駄を削ぎ落としたミニマルで洗練されたデザイン。コンパクトながらも居心地の良さが追求されています。スタッフは若く、フレンドリーでオープンな雰囲気。多様な価値観を自然に受け入れる土壌があり、LGBTQ+旅行者にとっても非常に過ごしやすい環境です. 広島のクリエイティブな側面を感じながら、新しい旅のスタイルを体験したい方におすすめです。

    平和記念公園周辺エリア:静寂と祈りの中で過ごす

    川のせせらぎと緑に囲まれ、穏やかな時間が流れるエリア。広島の歴史と深く向き合い、心静かに過ごしたい方に。

    ヒルトン広島

    • タイプ: ラグジュアリーホテル
    • おすすめポイント: 最新の設備とグローバル基準の多様性への配慮

    2022年に開業した、広島で最も新しいラグジュアリーホテルの一つ。平和記念公園や繁華街へも徒歩圏内という便利な立地にあります。ヒルトンは、世界的にダイバーシティ&インクルージョンを推進している企業であり、LGBTQ+コミュニティへのサポートを明確に打ち出しています。その姿勢は、もちろんここヒルトン広島にも貫かれており、すべてのスタッフが多様なゲストを歓迎するためのトレーニングを受けています。これほど心強いことはありません。

    館内は、広島の自然や文化からインスピレーションを得たデザインが随所に散りばめられ、モダンでありながら温かみのある空間が広がります。最新の設備が整った客室、インドアプールやフィットネスジム、そして多彩なレストランと、施設も充実。滞在中はホテルから一歩も出なくても、十分に満ち足りた時間を過ごせるでしょう。誰の目も気にすることなく、パートナーと最高にリラックスした休日を過ごしたいなら、間違いなく最高の選択肢です。

    KIRO 広島 by THE SHARE HOTELS

    • タイプ: リノベーションホテル
    • おすすめポイント: 元病院を改装したユニークな空間、交流の生まれる共有スペース

    古い建物をリノベーションして新たな価値を生み出す「THE SHARE HOTELS」が手掛けるホテル。元々は病院だった建物を、モダンで温かみのある空間に生まれ変わらせています。客室はプライベートを確保できる個室が中心ですが、このホテルの醍醐味は充実した共有スペースにあります。広々としたキッチン、バーカウンター、くつろげるラウンジなどがあり、他の宿泊者と自然な交流が生まれる仕掛けが満載です。

    一人旅で訪れて、ここで新しい友人ができる、なんてこともあるかもしれません。もちろん、カップルで利用しても、部屋だけでなくラウンジでゆっくり過ごすなど、普通のホテルとは違った楽しみ方ができます。スタッフもゲストもオープンな雰囲気なので、気兼ねなく過ごせるでしょう。ユニークな体験と人との繋がりを求める、好奇心旺盛な旅人におすすめです。

    ホテルだけじゃない!広島のゲイカルチャー&スポット

    せっかく広島を訪れるなら、ホテルでの滞在だけでなく、街のカルチャーにも触れてみたいですよね。ここでは、広島の夜を彩るゲイ・スポットや、旅をより豊かにする情報をお届けします。

    広島のゲイシーンの中心地「流川・薬研堀」

    広島のゲイバーは、中四国地方最大の歓楽街である「流川(ながれかわ)」と、その東側に隣接する「薬研堀(やげんぼり)」エリアに集中しています。東京の新宿二丁目や大阪の堂山町に比べると規模は小さいですが、その分、アットホームで温かい雰囲気のバーが多いのが特徴です。

    初めて訪れる方は、少し勇気がいるかもしれませんが、一歩足を踏み入れれば、きっと温かく迎えてくれるはず。お店のドアを開ける前には、X(旧Twitter)などでお店の雰囲気やイベント情報をチェックしてみるのがおすすめです。

    • バーのタイプ: 小さなカウンターがメインのスナック風のお店から、カラオケが楽しめるお店、少し広めで週末には賑わうお店まで、バリエーションは様々です。自分の好みやその日の気分に合わせて選んでみましょう。
    • 初心者の方へ: まずは、マスターやママが気さくで、一見さんを歓迎してくれるようなお店から試してみるのが良いでしょう。口コミサイトやSNSで「初心者歓迎」「アットホーム」といった言葉を探してみてください。一杯だけ飲んでみて、雰囲気が合わなければ次のお店へ、という気軽な気持ちで大丈夫です。
    • マナー: どこのバーでも共通ですが、他のお客さんへのリスペクトは忘れずに。許可なく写真を撮ったり、プライベートなことを根掘り葉掘り聞いたりするのはNGです。まずは、マスターや周りのお客さんと当たり障りのない会話から始めて、お店の雰囲気に馴染んでいくのがスマートです。

    カナダにいた頃、バンクーバーのゲイビレッジにあるバーに初めて一人で入った時は、とても緊張したのを覚えています。でも、バーテンダーが気さくに話しかけてくれて、すぐにリラックスできたんですよね。広島のバーにも、そんな温かい出会いがきっと待っていますよ。

    ゲイフレンドリーなカフェやレストラン

    ゲイバーに行くのは少しハードルが高い、という方でも楽しめる場所はたくさんあります。広島には、誰もがオープンな気持ちで過ごせる素敵なお店がたくさんあります。

    • お好み焼き屋: 広島に来たら外せないのが、お好み焼き。カウンター席のお店が多く、店主さんや隣り合ったお客さんと自然に会話が生まれることも。活気のある雰囲気の中で、熱々のお好み焼きとビールを楽しめば、自然と心もオープンになります。
    • 川沿いのオープンカフェ: 平和記念公園の周辺や本通りの裏手には、川沿いの景色を楽しめるおしゃれなカフェが点在しています。天気の良い日にはテラス席で、行き交う人々や路面電車を眺めながら、パートナーとゆっくり語らうのも素敵な時間です。
    • 宮島の食べ歩きグルメ: 宮島に渡れば、そこはグルメの天国。焼き牡蠣や揚げもみじ、にぎり天など、美味しいものがたくさんあります。二人でシェアしながら色々なものを少しずつ味わうのは、カップル旅行の醍醐味ですよね。

    大切なのは、「ゲイフレンドリー」と看板を掲げているかどうかよりも、その場所が持つ雰囲気です。誰もが自然体で食事や会話を楽しんでいる、オープンでウェルカミングな雰囲気のお店を選べば、きっと心地よい時間を過ごせるはずです。

    広島旅行を最大限に楽しむためのQ&A

    最後に、広島を旅する上で、特にLGBTQ+当事者が気になるかもしれない点をQ&A形式でまとめました。旅の前の小さな不安を、ここで解消していきましょう。

    Q: 広島市にパートナーシップ宣誓制度はありますか?

    A: はい、あります。広島市では2021年4月から「広島市パートナーシップ宣誓制度」が導入されています。これは、二人が互いを人生のパートナーとすることを宣誓し、市がその証明書(宣誓書受領証)を交付する制度です。法的な効力(婚姻のような相続や税金の控除など)はありませんが、市営住宅への入居申し込みや、市立病院での手続き(手術の同意など)において、家族として扱われるようになります。

    この制度があるということは、広島市が行政として性的マイノリティの存在を認め、支援する姿勢を示しているということです。旅行者にとって直接的なメリットは少ないかもしれませんが、市が多様性を尊重する街であるという事実は、訪れる上での一つの安心材料になりますよね。

    Q: ホテルを予約する時、同性カップルであることを伝える必要はありますか?

    A: 基本的に、伝える必要は全くありません。予約サイトでダブルベッドやキングベッドの部屋を普通に予約すればOKです。もし、予約時に何か特別なリクエスト(高層階希望、記念日のためのサプライズ協力など)をしたい場合は、メッセージ欄に「パートナーとの記念旅行で…」と自然に書けば、ホテル側もスムーズに意図を汲み取ってくれるでしょう。

    僕の経験上、少し緊張しながら「男性二人なのですが、ダブルベッドの部屋で大丈夫でしょうか…?」と確認したこともありましたが、大抵のホテルでは「はい、もちろんでございます」と、ごく当たり前のこととして対応してくれます。むしろ、こちらが構えすぎているだけかもしれません。自信を持って、堂々と予約しましょう。

    Q: 地方都市ならではの注意点はありますか?

    A: 東京や大阪のような大都市に比べると、良くも悪くも人と人との距離が近い側面があるかもしれません。特に、街中で過度に親密なスキンシップ(例えば、キスをするなど)をすると、少し目立ってしまう可能性はあります。これは、同性カップルに限らず、異性カップルでも同じことが言えるかもしれません。TPOをわきまえた振る舞いを心がけるのが、スマートな大人の旅のマナーでしょう。

    しかし、過度に心配する必要はありません。広島は国際観光都市であり、多様な人々が行き交う街です。二人で手を繋いで歩いていても、奇異の目で見られるようなことはまずないでしょう。大切なのは、周りを気にしすぎず、自分たちの旅を心から楽しむことです。

    Q: 英語は通じますか?

    A: 主要なホテル、観光施設、広島駅などでは、英語が通じるスタッフがいる場合がほとんどです。レストランや小さなお店では、簡単な英語やジェスチャーでのコミュニケーションになることもありますが、スマートフォンの翻訳アプリなどを使えば、大きな問題はないでしょう。観光客慣れしている街なので、全体的にコミュニケーションは取りやすいと言えます。

    カナダの経験から見る、日本の「おもてなし」と「フレンドリー」

    この記事の最後に、僕がカナダで感じたことと、日本の、そして広島の「フレンドリー」について、少しだけお話しさせてください。

    カナダのバンクーバーには、「デービーストリート」という、まさに虹色の旗が街のシンボルになっているゲイビレッジがあります。そこでは、カフェの店員も、銀行の窓口も、誰もが当たり前のようにLGBTQ+コミュニティの一員として、あるいはアライ(支援者)として、オープンに接してくれます。ホテルを予約する際も、「LGBTQ+ウェルカム」と明確に打ち出している場所が多く、何の気兼ねもいりません。それはとても心地よく、解放的な経験でした。

    一方、日本の「おもてなし」は、少し性質が違うように感じます。多くの場合、ホテルはわざわざ「LGBTQ+ウェルカム」とは言いません。その代わり、「お客様は、すべて神様です」という精神に近い、どんな背景を持つ人に対しても平等に、最高のサービスを提供しようというプロフェッショナリズムが根底にあります。声高に主張はしないけれど、その行動と態度で「あなたを歓迎します」と示してくれる。それが、日本のホスピタリティの美しさなのだと思います。

    しかし、時にはその「言わなくてもわかるでしょ?」という文化が、僕たちを不安にさせることもあります。だからこそ、この記事で紹介したような、ヒルトンのようにグローバル基準で明確にインクルージョンを掲げるホテルや、THE KNOTのように新しい価値観を体現するホテル、そしてリーガロイヤルのように長年の歴史の中で培われた確かなホスピタリティを持つホテルなど、「安心の根拠」がどこにあるのかを知っておくことが、とても大切なのです。

    広島は、悲しい歴史を乗り越え、世界に向けて平和と多様性のメッセージを発信し続けている街です。その土壌があるからこそ、この街はきっと、あなたを温かく、そして深く受け入れてくれるはずです。

    この記事が、あなたの広島旅行を、忘れられない素晴らしい体験にするための一助となれば、これほど嬉しいことはありません。美しい街並み、美味しい料理、そして温かい人々との出会いが、あなたを待っています。どうぞ、最高の旅をお楽しみください!

    出典リスト

    • IGLTA (International LGBTQ+ Travel Association): [https://www.iglta.org/](https://www.iglta.org/)
    • 広島市パートナーシップ宣誓制度: [https://www.city.hiroshima.lg.jp/site/diversity/185282.html](https://www.city.hiroshima.lg.jp/site/diversity/185282.html)
    • 観光庁 訪日外客数(2024年3月推計値):
    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!
    • URLをコピーしました!

    この記事を書いたトラベルライター

    カナダでのワーホリ経験をベースに、海外就職やビザ取得のリアルを発信しています。成功も失敗もぜんぶ話します!不安な方に寄り添うのがモットー。

    目次