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キングダムの聖地巡礼!信と嬴政が駆け抜けた古代中国の戦場と都を巡る壮大な旅

漫画『キングダム』。その壮大なスケールで描かれる春秋戦国時代の物語は、多くの読者の心を掴んで離しません。ページをめくるたびに、信や嬴政、そして数多の英雄たちが繰り広げる熱い戦いに胸を躍らせ、時には涙した方も多いのではないでしょうか。物語の魅力は、個性豊かなキャラクターたちだけでなく、その緻密に描かれた歴史的背景にもあります。函谷関の攻防、咸陽の宮廷劇、蕞での死闘。それらの舞台となった場所は、二千二百年以上もの時を経た今も、中国の大地にその痕跡を残しています。

「いつか、あの場所を訪れてみたい」。キングダムファンならば、一度はそう思ったことがあるはずです。この記事は、そんなあなたの夢を叶えるための、そして単なる観光では終わらない、キングダムの世界に深く没入するための旅の招待状です。食品商社に勤め、世界中の食と文化に触れてきた私、隆が、歴史の息吹と現地の美味を織り交ぜながら、キングダムの聖地巡礼の旅をご案内します。信が駆けた荒野の風を、嬴政が見た都の空を、あなたも体感してみませんか?さあ、地図を広げ、壮大な中華統一の物語が紡がれた地へと、時を超える旅に出発しましょう。

歴史に思いを馳せる旅がお好きなら、映画『レッドクリフ』のロケ地を巡る歴史紀行もおすすめです。

目次

秦国の心臓部、始まりの都・咸陽(かんよう)

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物語の中心地であるのは秦の都・咸陽です。若き王・嬴政が中華統一を志し、多くの試練に挑んだ舞台として知られています。弟の成蟜の反乱、呂不韋との権力争い、さらには嫪毐の乱と、キングダムの初期から中盤にかけて、咸陽の王宮では激しい政変が相次ぎました。信が初めて王宮に足を踏み入れた場所であり、漂の命が尽きた場所という意味でも、キングダムの原点と呼べる聖地です。

現代に息づく始皇帝の夢の跡

現在の咸陽は陝西省にあるひとつの都市ですが、古代には今日の咸陽市およびその隣接する西安市を含む広大な地域を指していました。旅の拠点として特におすすめなのが西安です。かつて長安と呼ばれ、多くの王朝の都として栄えたこの街は、キングダムの時代の息吹を色濃く残す史跡へアクセスするのに最適な拠点となっています。

咸陽宮殿遺跡博物館

まず訪れるべきは「咸陽宮殿遺跡博物館」です。ここは秦の孝公から始皇帝にかけて存在した宮殿の跡地にあたります。漫画のような壮麗な建築そのものは残っていませんが、発掘された宮殿の土台や出土品が展示されており、当時の宮殿の巨大さや威容を実感できます。広大な敷地に立つと、信が王宮のスケールに圧倒されたシーンが思い起こされるでしょう。ここで見られる瓦や銅器を眺めながら、政や昌文君らが繰り広げたであろう議論に想いを馳せるのは、ファンにとって貴重なひとときです。

  • 見学のポイントと準備
  • アクセス: 西安市中心部からタクシーで約40分から1時間程度。公共交通機関はやや複雑なため、タクシー配車アプリ「Didi(滴滴出行)」を活用するか、レンタカーやチャーター車の利用がおすすめです。
  • 服装: 敷地内は広く屋外を長時間歩くため、時期を問わず歩きやすいスニーカーを必ずご用意ください。夏は日よけ帽子やサングラス、日焼け止めを、冬は防寒対策をお忘れなく。
  • 持ち物: 飲料は必ず持参しましょう。敷地内の売店は少数です。また、展示物の案内は主に中国語ですので、スマートフォンに翻訳アプリを入れておくと理解が深まります。

阿房宮遺跡(あぼうきゅういせき)

キングダム時代より少し後、始皇帝が咸陽宮に代わる壮大な宮殿として建設に着手したのが阿房宮です。そのあまりの巨大さから「天にも届く」と称されましたが、秦の滅亡に伴い完成は叶いませんでした。現在は巨大な土台の跡だけが残っており、その圧倒的なスケール感を直に体感できます。ここに立つことで、中華統一を果たした嬴政のさらなる野望の大きさを実感できるでしょう。

旅の実用情報:西安・咸陽エリアを巡るために

  • チケットの購入: 多くの観光スポットでは当日窓口でチケットを買えますが、特に休日や観光シーズンは混雑しやすいです。中国の予約サイト「Ctrip (Trip.com)」や「Klook」などで事前にオンライン予約をしておくと便利です。パスポート番号の入力が求められることが多いので、事前に用意しましょう。
  • 注意事項: 遺跡内での火気使用や喫煙は固く禁じられています。またドローンの飛行も原則禁止です。遺跡を傷つける行為は厳しく処罰されるため、マナーを守って観覧してください。

グルメライターの視点:秦の兵士たちが愛した味を探訪

史跡巡り以外の旅の楽しみとして、陝西省は中国有数の麺文化の宝庫です。キングダムの兵士たちも戦いの合間にきっと故郷の味を懐かしんだことでしょう。西安を訪れた際にぜひ味わってほしいのが「羊肉泡馍(ヤンロウパオモー)」です。これはちぎったパン(馍)を羊肉のスープに浸して煮込む料理で、体の芯から温まるソウルフード。自分で馍を細かく割く楽しみもあり、その細かさによってスープの染み込み具合が変わるという奥深さがあります。信や羌瘣が戦の後にこの熱いスープを啜っていたかもしれないと想像しながら味わえば、一杯の価値がさらに増すでしょう。

もうひとつの推しは「ビャンビャン麺」です。幅広く厚みのあるきしめんのような麺で、その名前の漢字は非常に複雑なことで知られています。もちもちとした食感の麺に、唐辛子や香味野菜のタレを絡めて食べるこの料理は、力強さの象徴とも言えます。過酷な戦いを勝ち抜くため、当時の人々もこうした力強い麺料理にパワーを得ていたのかもしれません。

天下の難所、英雄たちの激戦地・函谷関(かんこくかん)

キングダムの物語の中でも、最も盛り上がったエピソードの一つが「合従軍編」です。楚、趙、魏、韓、燕の五国(斉は不参加)が連合し、秦国に攻め入った国門防衛戦が描かれています。その最前線に位置したのが、天下の険として名高い函谷関でした。山間の狭い道に築かれたこの要塞は、「一人が守れば万人の進行を阻む」と形容されるほどの天然の難所です。ここで繰り広げられた麃公将軍の突撃、桓騎の奇策、そして騰の華麗な戦術。数多くの名シーンが生まれたこの舞台は、ファンのみならず歴史愛好家も訪れるべき場所となっています。

函谷関の現在と歴史

歴史的に「函谷関」と呼ばれる関所は複数ありますが、キングダムの舞台となった春秋戦国時代の函谷関は、現在の河南省霊宝市に所在したとされます。現代ではその地が「函谷関歴史文化観光区」として整備され、多くの観光客が訪れる名所となっています。再建された巨大な関楼の上からは、かつて合従軍の兵がひしめいたと思われる谷間の景色が広がります。ここに布陣した蒙驁将軍の想い、そして目前の大軍に立ち向かった兵たちの決意を思い浮かべると、心が熱くなることでしょう。

  • 見どころと体験ポイント
  • 関楼: 函谷関の象徴である巨大な門。ここから望む景色は圧巻です。秦の将軍の立場になりきって、眼下の敵軍を見下ろしてみてください。
  • 古道: 当時の人々が往来した「古道」の一部が現存しています。この石畳は、かつて老子や始皇帝も歩いたと言われる歴史の道です。ゆっくり歩いて、その重みを体感してみましょう。
  • 博物館: 敷地内には博物館があり、函谷関の歴史や出土品について詳しく学べます。キングダムで描かれた戦いが、いかに歴史上重要な出来事だったかを改めて知ることができます。

旅行の実用情報:函谷関を目指す方へ

  • アクセス: 函谷関へのアクセスは、例えば咸陽へのアクセスに比べるとやや難易度が高いです。主なルートは高速鉄道で最寄りの「三門峡南駅」または「霊宝西駅」へ向かい、そこからタクシーまたは路線バスを利用する方法です。所要時間はタクシーで30分から1時間ほど。料金は交渉が必要な場合が多いので、乗車前によく確認してください。
  • 持ち物と準備
  • 歩きやすい靴: 函谷関の敷地は広大で坂道や階段が多いので、トレッキングシューズに近い履き心地の靴が望ましいです。
  • 十分な水分: 特に夏季は日差しが強く気温が高くなるため、最低1リットルの水を持参しましょう。
  • モバイルバッテリー: スマートフォンでの写真撮影や地図アプリ使用でバッテリーが消耗しやすいため、予備バッテリーの持参をおすすめします。
  • 日焼け・雨天対策: 折りたたみ傘は日傘と雨具の両方に使えるため便利です。帽子やサングラスも必携です。
  • 最新情報の確認: 訪問前には必ず公式サイトなどで最新の開館時間や入場料を確認してください。中国の観光地情報は変更が多いため、中国旅行情報サイトなどで重ねてチェックすると安心です。

秦国最後の砦、民の底力を見せた蕞(さい)の戦い

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合従軍編のクライマックスであり、『キングダム』屈指の感動的なエピソードが展開されたのが、秦国最後の防衛拠点「蕞」です。函谷関が陥落し、李牧軍が咸陽へ迫る絶体絶命の状況下で、嬴政は自ら蕞に赴き、かつて農民であった民兵たちと共に城の守備に尽力しました。信が痛みを抱えながら懸命に戦い、嬴政が熱い檄を飛ばし、民衆が武器を手に立ち上がったあの場面は、何度読んでも胸が熱くなります。

幻の戦場を探し求めて

蕞の正確な位置については、歴史的に明確に特定されていません。いくつかの候補地は挙げられているものの、決定的な遺跡が見つかっているわけではないのです。とはいえ、それだけにこの地を巡る旅はロマンに満ちています。有力な候補地として、現在の西安市周辺が挙げられており、地図を手に当時の地形を想像しながら「このあたりが蕞だったのかもしれない」と考察するのも、聖地巡礼の醍醐味と言えるでしょう。

この旅は、有名な観光地を巡るものとは少し異なります。目に見える史跡は見当たらず、広大な黄土の大地が広がっているだけかもしれません。しかし、その何もない風景の中で、嬴政の激励を思い浮かべ、死を覚悟して戦った名もなき民の姿を思い描くことができるのです。それは、どんな著名な遺跡を訪れるよりも心に深く刻まれる体験となるでしょう。

旅の実用情報:上級者向けの探訪

  • 心構えと準備: 蕞の候補地を個人で訪問する場合、交通の便が悪く非常に高難度です。挑戦を考える際は、現地の地理に詳しいガイドを手配することを強くお勧めします。言語の壁や交通手段の確保など、さまざまな困難が予想されます。
  • 代替案: 個人での訪問が難しい場合でも、失望する必要はありません。西安の「陝西歴史博物館」などでは、当時の地図や地理に関する豊富な資料が展示されています。そうした資料と『キングダム』の描写を照らし合わせることで、蕞の位置や戦いの情景をより立体的に理解できます。これもまた、知的好奇心を満たす素晴らしい聖地巡礼の一つです。

趙の都・邯鄲(かんたん)とその他の舞台

キングダムの物語は、秦国のみならず対立する各国にも魅力的なキャラクターやドラマが描かれています。その中でも、嬴政が幼少期を過ごし、三大天の李牧たちの拠点でもある趙の都・邯鄲は、物語の重要な舞台のひとつとして位置づけられています。

邯鄲の現状

現在の河北省邯鄲市には、「趙王城遺跡公園」が整備されており、当時の都の城壁跡などを見学することが可能です。ここで嬴政が紫夏に救われ、命からがら秦国へと脱出したと想像すると、感慨深い思いに駆られます。また、「邯鄲の夢」という故事成語の由来となった場所としても知られ、歴史の重みを感じさせる土地です。

他の戦場に思いを馳せて

キングダムには、馬陽(ばよう)、著雍(ちょよう)、黒羊丘(こくようきゅう)など、多くの戦場が登場します。これらの場所の多くは、蕞と同様に正確な地が特定されていなかったり、現在は普通の農村や山間部となっている場合が多いです。しかし、旅の途中で車窓から広がる雄大な中国の大地を見渡していると、ふと「この丘の向こうで王騎将軍が最後の雄叫びを上げたのかもしれない」「この川を桓騎軍が渡ったのかもしれない」といった、物語の光景が重なって見える瞬間があります。それこそが、キングダムの聖地巡礼の醍醐味といえるのかもしれません。

キングダム聖地巡礼の旅・完全実践ガイド

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さあ、ここからはあなたの旅を具体的に計画するために、より実践的な情報をお届けします。万全の準備を整えて、安心して旅に出かけましょう。

モデルプランのご提案:西安を拠点に3泊4日の旅

キングダムの舞台を効率よく巡るには、西安を拠点とするのが最も現実的です。以下にモデルプランを紹介します。

  • 1日目:西安到着、城壁散策とグルメナイト
  • 午後:西安咸陽国際空港に到着後、市内のホテルへ移動。
  • 夕方:明代の城壁を歩くかレンタサイクルで一周し、古都の壮大さを体感。
  • 夜:「回民街」と呼ばれるイスラム教徒の街で、羊肉串や肉夹馍など活気あふれるB級グルメを堪能。
  • 2日目:始皇帝の遺産と咸陽宮の探索
  • 午前:世界遺産である「兵馬俑坑」を訪問。圧巻の地下軍団に圧倒され、信が目指した「天下の大将軍」の権力の大きさを実感できるでしょう。
  • 午後:「咸陽宮殿遺跡博物館」でキングダムの原点に触れるひとときを。
  • 夜:少し贅沢に、唐代の宮廷舞踊を鑑賞しながらのディナーもおすすめです。
  • 3日目:函谷関への日帰り遠征
  • 早朝:高速鉄道で三門峡南駅へ向かいます。
  • 午前から午後にかけてはタクシーで「函谷関歴史文化旅遊区」を訪問。合従軍との激戦を思い浮かべながら、じっくり見学しましょう。
  • 夕方には高速鉄道で西安へ戻ります。
  • 夜は旅の疲れを癒すため、西安名物の餃子を味わってください。
  • 4日目:歴史博物館訪問と帰国準備
  • 午前:「陝西歴史博物館」で古代の遺物を鑑賞し、旅の余韻に浸るか、街中を散策してお土産を探すのも良いでしょう。
  • 午後:西安咸陽国際空港へ移動し、帰国の途につきます。

中国渡航の準備:これだけは押さえておこう

ビザ(査証)

日本人が中国へ渡航する際、目的や滞在期間によりビザが必要になる場合があります。観光目的の短期滞在ではビザ免除措置が適用されるケースもありますが、この制度は変更されることがあるため、渡航前に在中華人民共和国日本国大使館や中国ビザ申請サービスセンターの公式サイトで最新情報を必ず確認してください。ビザが必要な場合は、申請から取得までに時間を要するため、余裕を持って準備を始めるのが望ましいです。

航空券と宿泊施設

航空券やホテルは、Trip.comやSkyscannerなどの比較サイトを活用して早めに手配するのがお得です。特に中国の大型連休(春節や国慶節など)と重なる時期は料金が高騰し、予約困難になることがあるため注意しましょう。

インターネット環境:VPNは必須

中国国内では「グレート・ファイアウォール」と呼ばれるネット規制があり、GoogleやX(旧Twitter)、Instagram、LINEなど、日本で普段使うサービスの多くが利用できません。これを回避するために「VPN(Virtual Private Network)」の利用が必須です。スマートフォンやパソコンにVPNアプリをインストールしておくことで、規制を避け、日本と同じようにインターネットが利用可能です。重要なのは、VPNアプリは中国国内でダウンロードできない場合が多いため、必ず日本を出国する前にインストールおよび設定を済ませておくことです。

支払い事情:中国はキャッシュレス先進国

現在の中国はキャッシュレス社会が進んでおり、都市部の屋台などでも現金が使えないことがあります。主流の決済手段は「Alipay(支付宝)」と「WeChat Pay(微信支付)」という二大スマホ決済サービスです。外国人旅行者向けにはクレジットカードと連携できる機能(Tour Passなど)もありますが、設定がやや複雑な場合があります。渡航前にアプリをダウンロードし、使い方を確認しておきましょう。とはいえ、念のため少額の現金(人民元)も用意しておくと安心です。日本での両替は空港や一部の銀行で可能です。

トラブル対策:万一の時のために

パスポートを紛失した場合

もしパスポートを紛失したときは、まず最寄りの公安局(警察署)で紛失証明書を発行してもらいます。その後、管轄の日本大使館や総領事館でパスポートの再発行、または「帰国のための渡航書」の手続きを行います。写真や戸籍謄本などの提出が求められることもあるため、パスポートのコピーや顔写真の予備を携帯しておくと手続きがスムーズです。

体調を崩した場合

慣れない環境で体調を崩すことがあります。海外旅行保険には必ず加入し、保険証券に記載の24時間対応日本語アシスタンスサービスに連絡すれば、現地の病院案内や通訳手配などのサポートを受けられます。持病がある方は、常備薬を忘れずに持参しましょう。

言語の壁について

観光地では英語が通じることもありますが、基本は中国語(普通話)です。翻訳アプリは非常に便利ですが、簡単な挨拶や感謝の言葉を覚えておくと、現地の方とのコミュニケーションがよりスムーズになります。例えば「你好(ニーハオ/こんにちは)」「谢谢(シェイシェイ/ありがとう)」「多少钱?(ドゥオシャオチエン?/いくらですか?)」の3つを覚えてみてください。

キングダムの世界を食とお土産で味わい尽くす

物語の舞台を訪れる旅は、その地域の文化、特に食文化に触れることで、一層豊かな体験となります。ここでは、グルメライターとしての視点から、キングダムの故郷である陝西省の食の魅力と、旅の思い出にぴったりなお土産を紹介します。

豪快かつ繊細、心に残る陝西料理の世界

キングダムのキャラクターたちが持つ飾らない力強さは、彼らの故郷である陝西省の料理にも反映されています。小麦と羊肉を軸にしたシンプルながらも奥深い味わいが魅力です。

肉夹馍(ロウジャーモー)

「中国風ハンバーガー」と称される軽食で、香ばしく焼き上げたパン(馍)の間に、じっくり煮込んでほぐした豚肉や牛肉がたっぷり挟まれています。ジューシーな肉の旨味とカリッとしたパンの絶妙なハーモニーは、一度食べたらやみつきになること間違いなし。街角の屋台で買い、熱々のまま頬張るのが最高の楽しみ方です。

岐山臊子麺(チーシャンサオズミェン)

細い麺の上に、豚肉のそぼろや野菜、豆腐など多彩な具材を炒めてのせた酸味と辛みが特徴の汁麺です。さっぱりとした刺激的なスープが食欲を刺激し、長旅の疲れも吹き飛ばしてくれます。量は控えめなので、何度かおかわりを楽しむのが現地のスタイルだそうです。

旅の思い出を形に:おすすめのお土産

兵馬俑レプリカ

聖地巡礼の記念品として欠かせないのが兵馬俑関連のグッズです。ミュージアムショップには、精巧なミニチュアから可愛らしいデフォルメキーホルダーまで、多様な商品が並んでいます。デスクに小さな将軍を飾れば、旅の興奮がいつでもよみがえるでしょう。

お茶と茶器

中国といえばやはりお茶。陝西省でも緑茶など様々な茶葉が生産されています。お土産店やスーパーマーケットで多彩なお茶が手に入り、美しい茶器とセットで購入すれば、帰国後も優雅なティータイムが楽しめます。

石榴(ザクロ)製品

実は始皇帝陵の近辺は石榴の産地として知られています。秋に訪れると、道端でたくさんの石榴が売られている光景に出会えます。フレッシュジュースはもちろん、石榴を使ったお菓子やジャムもお土産におすすめです。その鮮やかな赤色は、まるで情熱的な秦国の炎を映し出すかのようです。

歴史の風に吹かれて、次なる物語へ

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キングダムの聖地を巡る旅。それは単なる漫画の舞台訪問にとどまらない、特別な意味を持っています。二千年以上前に英雄たちが駆け抜けたこの大地に立ち、彼らが目にしたであろう空を見上げると、私たちは時を超え、歴史の一員とつながるような不思議な感覚に包まれます。広大な遺跡を目の前にすれば、中華統一という壮大な夢の重みを感じ取り、激戦の地に立つと、名もなき兵士たちの声が風に乗って耳に届くように思えるのです。

この旅で得られるのは、キングダムの物語への理解を深めることだけではありません。雄大な中国の自然、美しい歴史、そして活気あふれる人々や食文化――それらすべてがあなたの価値観を揺さぶり、新たな視点をもたらしてくれるでしょう。信が数々の戦いと出会いを経て成長したように、この旅もまた、あなた自身の物語に新しい一章を加えるに違いありません。

もちろん、中国への旅には、言語の壁や文化の違いといったいくつかの難関があるかもしれません。しかし、この記事で紹介した準備と心構えがあれば、それらを乗り越えることは難しくありません。困難さえも、後で振り返れば笑い話となる貴重な体験になるでしょう。さあ、勇気を持って一歩踏み出してみてください。咸陽の宮殿も、函谷関の城門も、そしてキングダムの英雄たちの魂も、悠久の時を越えてあなたの訪れを待っています。この旅を終えたとき、きっと新たな気持ちでキングダムの物語のページをめくり、自分だけの次の冒険へと踏み出したくなることでしょう。

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この記事を書いたトラベルライター

食品商社で世界中の食を探求してきました。旅の目的は「その土地でいちばん美味い一皿」に出会うこと!市場や屋台でのグルメハントが得意です。

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