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2026年、ヨーロッパ旅行が激変?新渡航制度「ETIAS」と出入国システム「EES」を徹底解説

2026年から、私たちが慣れ親しんだヨーロッパへの旅行スタイルが大きく変わるかもしれません。欧州連合(EU)が、新たな出入国管理システム「EES」と、電子渡航認証制度「ETIAS」の本格導入を進めているためです。これにより、これまで以上に事前の準備と情報収集が重要になります。今回は、これらの新制度が私たちの旅行にどのような影響を与えるのか、背景情報と予測される未来を踏まえて詳しく解説します。

目次

パスポートのスタンプが過去のものに?出入国管理システム「EES」

まず一つ目の大きな変更が、EES(Entry/Exit System)の導入です。これは、EU域外からシェンゲン協定加盟国へ入国する際の、新しい出入国管理システムです。

EESで何が変わるのか

現在、日本からヨーロッパへ旅行する際は、入国審査官がパスポートにスタンプを押印することで出入国を記録しています。EESが導入されると、このスタンプ制度が廃止され、代わりに指紋や顔認証といった生体認証データが自動化されたシステムでデジタル記録されるようになります。

  • 目的: 国境管理の近代化、セキュリティの強化、そして短期滞在ルールの厳格な管理。
  • 対象者: 日本人旅行者を含む、シェンゲン協定加盟国に短期滞在(あらゆる180日間の期間内で最大90日)する非EU市民。

背景と予測される影響

このシステムの背景には、国境を越える人の流れをより効率的かつ正確に把握し、不法滞在者を減らす狙いがあります。滞在期間はシステムによって自動で計算されるため、「90/180日ルール」の管理が非常に厳格になります。うっかりオーバーステイしてしまう、といった事態は絶対に避けなければなりません。

一方で、導入初期には旅行者が手続きに慣れていないことや、システムの不具合などにより、空港や港、国際列車(ユーロスターなど)の駅で大幅な混雑や遅延が発生する可能性が懸念されています。特に、夏休みなどのピークシーズンには、移動時間に十分な余裕を持つ必要がありそうです。

「思いつき」の欧州旅行は難しくなる?欧州渡航情報認証制度「ETIAS」

二つ目の重要な変更が、ETIAS(European Travel Information and Authorisation System)の導入です。これは、これまでビザなしでヨーロッパへ渡航できていた国・地域の市民を対象とする、事前の電子渡航認証制度です。

ETIAS申請が必須に

ETIASは、アメリカのESTA(エスタ)やカナダのeTA(イータ)と同様の制度です。これまでビザが免除されていた約60カ国・地域(日本を含む)の市民は、シェンゲン協定加盟国へ渡航する前に、オンラインでETIASを申請し、認証を取得することが必須となります。

  • 申請料: 7ユーロ(18歳未満および70歳以上は無料)
  • 有効期間: 3年間(またはパスポートの有効期限が切れるまで)
  • 申請方法: 公式ウェブサイトまたは公式アプリからオンラインで申請。

申請には氏名、生年月日、パスポート情報に加え、渡航目的や犯罪歴の有無などの質問に回答する必要があります。審査は通常、数分で完了するとされていますが、追加情報が必要な場合は最大で30日かかる可能性もあるため、旅行計画が決まったらすぐに申請することが推奨されます。

背景と予測される影響

ETIAS導入の主な目的は、ビザ免除対象国の渡航者を事前にスクリーニングし、安全保障上のリスクを特定することにあります。これにより、テロや組織犯罪を未然に防ぐ狙いがあります。

この制度の導入により、「明日から週末でパリに行こう」といった、いわゆる「思い付きのヨーロッパ旅行」は難しくなるでしょう。ETIASの申請・認証というワンクッションが必要になるため、航空券やホテルを予約する前に、ETIASの取得状況を確認することが新たな常識となります。申請を忘れていた場合、航空会社でのチェックインや搭乗を拒否される可能性があるため、注意が必要です。

旅行者はどう備えるべきか

これら二つの新制度は、ヨーロッパへの旅行計画において新たなステップを加えることになります。2026年以降にヨーロッパ旅行を計画する際は、以下の点を心に留めておきましょう。

渡航前の準備リスト

  • ETIASの早期申請: 旅行の計画段階で、速やかにETIASの公式ウェブサイトから申請を済ませましょう。偽の代行サイトには十分注意してください。
  • パスポートの確認: ETIASはパスポートに紐づけられます。渡航前にパスポートの有効期限を確認し、必要であれば更新しておきましょう。
  • 最新情報の収集: EESとETIASの導入時期はこれまでも延期が繰り返されてきました。渡航前には、EUの公式サイトや外務省の海外安全ホームページなどで、最新の情報を必ず確認してください。
  • 時間に余裕を持った計画: 特に導入初期は、空港や国境での手続きに時間がかかることが予想されます。乗り継ぎ時間や移動スケジュールには、普段以上に余裕を持たせることをお勧めします。

これらの新制度は、一見すると旅行者にとって手間が増えるように感じられるかもしれません。しかし、これはヨーロッパ全体の安全性を高め、よりスムーズなデジタル管理社会へ移行するための一歩です。変更点を正しく理解し、事前にしっかりと準備をすれば、これからも素晴らしいヨーロッパ旅行を楽しむことができるでしょう。simvoyageでは、今後も最新情報をお届けしていきます。

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この記事を書いたトラベルライター

SimVoyage編集部は、世界を旅しながら現地の暮らしや食文化を体感し、スマホひとつで快適に旅する術を研究する旅のプロ集団です。今が旬の情報から穴場スポットまで、読者の「次の一歩」を後押しするリアルで役立つ記事をお届けします。

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