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音楽の聖地リバプールを巡る旅:ビートルズから現代のバンドまで、その足跡を辿る

マージー川の河口に広がる港町、リバプール。レンガ造りの重厚な建物が並ぶこの街は、かつて世界の海運を支配した歴史の面影を今も色濃く残しています。しかし、多くの旅人がこの街に惹きつけられる理由は、その歴史的景観だけではありません。リバプールの空気には、常に音楽が溶け込んでいるのです。そう、ここはザ・ビートルズを生んだ街。彼らが奏でたメロディは、半世紀以上経った今も世界中の人々の心を揺さぶり続けています。

しかし、リバプールの音楽史はビートルズだけで完結する物語ではありません。彼らが切り開いた道を、数多の才能豊かなバンドたちが続き、独自のサウンドをこの街から世界へ発信してきました。ポストパンクの鋭い感性、80年代のエレクトロニックな輝き、そしてブリットポップの波。いつの時代も、リバプールは英国音楽シーンにおける重要な震源地であり続けてきました。

この記事では、そんな「音楽の都」リバプールの奥深い魅力を、伝説のバンドたちの足跡を辿りながら紐解いていきます。ビートルズ所縁の聖地巡礼はもちろん、彼らの後に続いた偉大なバンドたちの物語、そして今も脈打つライブシーンの熱気まで。ただの観光ガイドではありません。あなたが実際にこの街を訪れ、その音楽に全身で浸るための、具体的な方法や準備、知っておくべきヒントをふんだんに盛り込みました。この記事を読み終える頃には、きっとリバプール行きの航空券を探し始めているはずです。さあ、音楽に満ちた旅の準備を始めましょう。

さあ、音楽に満ちた旅の準備を始めましょう。最高の思い出を作るためにも、リバプールでの最適なホテル選びも忘れないでください。

目次

なぜリバプールは「音楽の都」なのか?

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リバプールの音楽史を語るうえで、この街が持つ「港町」という特色は欠かせません。大英帝国の繁栄を支えた主要な港として、リバプールには世界各地から人々や物資、そして多様な文化が絶え間なく流れ込んでいました。特に大西洋を隔てたアメリカとの結びつきは強く、船乗りたちが持ち帰ったブルースやロックンロールのレコードは、リバプールの若者たちにとって未知の世界への入り口そのものでした。

この異文化が交錯する環境が、やがて「マージービート」と呼ばれる独自の音楽ムーブメントを誕生させます。1960年代初頭、リバプールおよびその周辺のマージー川流域から、ビートルズをはじめジェリー&ザ・ペースメイカーズやザ・サーチャーズといったバンドが次々に登場し、世界的な熱狂を巻き起こしました。彼らのサウンドはアメリカのロックンロールやR&Bを独自に取り込み、英国らしいメロディセンスと若々しいエネルギーを融合させたものでした。

さらに、リバプールが労働者階級の街であったことも、この音楽性に大きな影響を与えています。日々の過酷な労働からの解放として、音楽は人々の生活に深く根ざしていました。

伝説の始まり、ザ・ビートルズ所縁の地を巡る

リバプールを訪れる多くの旅人が、最初に目指すのはビートルズの足跡を辿ることです。彼らが育ち、音楽の才能を開花させた地は、今や世界中のファンにとっての「聖地」となっています。単なる観光スポットではなく、若き日の4人の息づかいや葛藤、未来への希望が今も色濃く息づいているのです。

マシュー・ストリート:聖地の中心部へ

リバプールの市街地にある賑やかな細い路地、マシュー・ストリートはまさにビートルズ伝説が生まれた場所です。一歩足を踏み入れると、壁面いっぱいに飾られたバンドの写真や記念プレート、そしてどこからともなく流れるビートルズの楽曲が、60年代の熱気に誘い込んでくれます。

地下の熱狂、キャバーン・クラブ

マシュー・ストリートの象徴といえば、レンガ造りのアーチが特徴的な「キャバーン・クラブ」です。ビートルズがデビュー前に292回ものライブを重ねたこの場所は、まさに彼らを育んだライブハウスといえます。

現在のキャバーン・クラブは、1980年代に一度取り壊されましたが、オリジナルの設計図とレンガを用いて忠実に再建されました。そのため、現場の雰囲気は当時のままです。薄暗い地下への階段を降りると、汗や音楽の匂いが混ざった独特の空気に包まれます。昼夜を問わずトリビュートバンドがビートルズの名曲を演奏しており、その演奏の質の高さに感動することでしょう。グラスを傾けながら、世界中から集まったファンと肩を寄せ合って歌う「Hey Jude」の大合唱は、忘れられない思い出となるはずです。

ライブを体験するための実践的なポイント

  • チケット購入: 昼間の入場は比較的スムーズで、入口で料金を支払う場合が多いです。ただし、週末の夜や特別公演、著名トリビュートバンドのライブは事前予約が必要になることがあります。確実に入場するためには、キャバーン・クラブ公式サイトでスケジュールを確認し、オンラインでチケットを先に購入することをおすすめします。Eチケットをスマホに保存しておけば入場もスムーズです。
  • 持ち物と服装: カジュアルな服装で問題ありません。ただし、地下は夏でも肌寒いことがあるので、薄手の羽織ものがあると便利です。大きな荷物(スーツケースなど)は基本的に持ち込み禁止です。クロークはありますが、できるだけ軽装で訪れるのが良いでしょう。アルコール注文時にはID(パスポートなど年齢証明書)の提示が求められることがあるので携帯を忘れずに。
  • 注意事項: 非常に人気のスポットのため、特に週末は混雑が激しくなります。スリなどの被害に気をつけてください。また、ライブ中は音量が非常に大きいため、音に敏感な方やお子様連れの場合は耳栓やキッズ用イヤーマフの持参をおすすめします。

ストリートに広がる聖地のかけら

マシュー・ストリートの魅力はキャバーン・クラブだけにとどまりません。周辺を歩けば、ビートルズファンなら心躍るスポットがいくつもあります。

クラブの向かいには、若き日のジョン・レノンが壁にもたれかかるクールなブロンズ像が立っており、多くの観光客が記念撮影のために隣に腰掛けます。少し足を伸ばせば、ジョンがよく通ったパブ「The Grapes」があり、当時の面影を今に残しています。

また、「ウォール・オブ・フェイム」と呼ばれる壁一面に埋め込まれたレンガには、キャバーン・クラブに出演した数々のバンドやアーティストの名前が刻まれており、ビートルズはもちろんザ・フー、クイーン、アデルなどの名も見つけられます。リバプールの音楽史の重みを感じられる場所です。通りの一角には名曲「エリナー・リグビー」をモチーフにした像もひっそりと佇み、歌詞の世界に想いを馳せることができます。

ペニー・レインとストロベリー・フィールド:歌に詠われた風景

リバプール市街地から少し離れた場所には、ビートルズの作品に永遠の命を吹き込まれた場所が点在しています。彼らの少年時代の原風景であり、ノスタルジックな歌詞の情景そのものです。

心に浮かぶあの日の情景、ペニー・レイン

「ペニー・レイン」は、ジョンとポールがバスを乗り継ぐ際に使ったバス停として有名です。曲中に登場する床屋や銀行は今もその場所に残り、通りの標識はファンにとって絶好の撮影スポットとなっています。あまりに標識の盗難が多いことから、現在では壁に直接ペイントされたものも多く見られます。

このエリアを効率的かつ深く楽しみたいなら、オプショナルツアーの参加がおすすめです。特に人気なのが、ビートルズ仕様にペイントされた鮮やかなバスで巡る「マジカル・ミステリー・ツアー」です。

マジカル・ミステリー・ツアーの参加方法

  • 予約: 大変人気が高く、当日券は早々に売り切れることが多いため、旅行計画が固まったら早めに公式サイトで予約してください。複数の出発時間があるので、旅程に合わせて選べます。
  • 集合場所: 集合はリバプール中心部、アルバート・ドックにあるツアーオフィスです。出発の15分前には到着し、スマホに表示した予約確認書を見せてチェックインを済ませましょう。
  • ツアー内容: 約2時間のツアーでは、ペニー・レインやストロベリー・フィールドはもちろん、メンバーの生家や縁の学校などをガイドの軽快な解説とビートルズの名曲と共に巡ります。多くの場所は車窓から眺めるのみですが、ペニー・レインとストロベリー・フィールドではバスを降りて写真撮影の時間があります。
  • 終了場所: ツアーの終点はマシュー・ストリートで、下車後はツアー料金に含まれるキャバーン・クラブの無料入場券を活用し、そのまま聖地の熱気を体感できます。効率的な旅程作りにも最適です。

閉ざされた門の向こう、ストロベリー・フィールド

ジョン・レノンが幼少期に遊んだ救世軍の孤児院「ストロベリー・フィールド」。かつては落書きで覆われていた赤い鉄の門がファンの巡礼地でしたが、現在は新しい門に変わり、敷地内にはビジターセンターが設置されています。

ここでは、ジョンの幼少期や「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」の誕生秘話を、貴重な資料や映像、インタビューを通じて学べます。カフェやショップも併設されており、ゆったりと過ごせる空間です。入場は有料ですが、その収益は恵まれない若者の支援プログラムに活用されており、訪れることで社会貢献にも繋がります。

メンバーの生家を訪ねる:素顔の4人が暮らした場所

リバプール郊外に点在する一見ごく普通の住宅。しかしその中には、後に世界を変えることになる4人の少年が育った家が含まれています。彼らがギターをかき鳴らし、未来を夢見た部屋を実際に訪れる体験は、他に代えがたい感動をもたらします。

ジョン・レノンが伯母ミミと暮らした「メンディップス」と、ポール・マッカートニーの家である「20 フォースリン・ロード」は、現在ナショナル・トラストによって管理・公開されています。

ナショナル・トラスト生家ツアーの完全ガイド

  • 完全予約制: 内部保護のため、ツアーは少人数グループ限定で完全予約制です。当日突然訪れても入場はできません。特に観光シーズンの週末は数ヶ月前から予約が埋まることもあるため、旅行が決まったら真っ先に公式サイトで予約を行いましょう。
  • 予約から当日までの流れ:
  1. ナショナル・トラストの公式サイトで日時を選び、クレジットカードで決済。
  2. 予約完了メールを大事に保管。
  3. 当日は指定の集合場所(リバプール市内のジュリー・ストリート駅近くかスピーキ・ホール)に出発時刻の15分前までに到着。直接生家に車で行くことは禁止されています。
  4. ミニバスに乗り、ガイドとともにまずジョンの家、次いでポールの家を訪問します。
  • 見学時のルールと禁止事項:
  • 写真撮影禁止: プライバシー保護と著作権のため、家の内部での写真やビデオ撮影は一切禁止です。この規則は厳守しましょう。目に焼き付けることに専念してください。
  • 大きな荷物禁止: ミニバス乗車前に大きなリュック等は預けるよう指示があります。
  • 体験の価値: 制約はありますが、その価値は非常に高いです。ガイドの案内に従って家に入ると、まるで時間が止まったかのような空間が広がっています。ジョンが初めてギターを手にした部屋や、ポールとジョンが「I Saw Her Standing There」を作曲したリビングなど、ガイドのエピソードが彼らを伝説のスターではなく一人の人間として身近に感じさせてくれます。

ジョージ・ハリスンやリンゴ・スターの生家は現在も個人宅のため内部見学はできませんが、マジカル・ミステリー・ツアーなどで車窓からその姿を確認することが可能です。

ビートルズだけじゃない!リバプール・サウンドの継承者たち

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ビートルズが世界を席巻した後も、リバプールの音楽の火は消えることなく燃え続けました。むしろ、彼らが築き上げた偉大な遺産は、後に続くミュージシャンたちにとって乗り越えるべき壁であると同時に、尽きることのないインスピレーションの源泉となりました。1970年代後半から現代にかけて、この街は常に独自性と影響力を持つバンドを輩出し続けています。

エコー&ザ・バニーメンとポストパンクの潮流

1970年代後半、パンクの衝撃がイギリス中を駆け抜けた後、より内省的で芸術性の高い「ポストパンク」というムーヴメントが誕生しました。リバプールにおいて、その重要な拠点となったのが伝説のクラブ「エリックズ(Eric’s)」でした。マシュー・ストリートに位置し、奇しくもキャバーン・クラブの真向かいにあったこのクラブは、ザ・クラッシュやセックス・ピストルズ、さらにはティーンエイジ・ファンクラブといったバンドがリバプールで初めて演奏した場であり、地元の若者たちが自身のバンドを結成するきっかけとなる貴重なインキュベーターの役割を果たしていました。

このエリックズの熱狂的な雰囲気の中から生まれたのが、エコー&ザ・バニーメンです。イアン・マッカロクのカリスマ的なボーカルとウィル・サージェントのサイケデリックで鋭いギターサウンドは、リバプールの曇天や港町の寂寥感を音で表現したかのような独特の美学を持っていました。彼らの音楽は、ビートルズのメロディアスな美しさを受け継ぎつつも、よりダークで深遠な世界観を提示し、その後のオルタナティヴ・ロックシーンに計り知れない影響を与えました。

同じ時期にエリックズから登場したザ・ティアドロップ・エクスプローズや、80年代に活躍したオーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダーク(OMD)も、リバプールの音楽シーンの多様性を象徴する重要なバンドです。彼らの軌跡を辿るには、今は無きエリックズの跡地を訪れて当時の熱気に思いを馳せたり、ボールド・ストリート近辺の独立系レコード店で彼らの作品を探してみるのがおすすめです。

フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドと80年代の衝撃

1980年代に入ると、リバプールは再び世界を驚かせるバンドを輩出します。それがフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド(FGTH)でした。彼らのデビューシングル「リラックス」は、その過激な歌詞と刺激的なミュージックビデオが原因でBBCから放送禁止を受けましたが、逆にその話題性が拡散し、全英チャートで5週連続1位を記録する大ヒットとなりました。

プロデューサーのトレヴァー・ホーンがシンセサイザーを駆使して生み出した壮大でダンサブルなサウンドと、ボーカルのホリー・ジョンソンによる扇情的なパフォーマンスは、1980年代の時代精神を完璧に体現していました。FGTHの成功は、リバプールの音楽が単なるロックバンドにとどまらず、クラブカルチャーと深く結びついていることを証明するものでした。彼らの音楽は、ビートルズが培ったポップセンスを80年代風のエレクトロニック・サウンドへと再構築したと言えるでしょう。

The La’sからThe Zutonsへ:ブリットポップとリバプールの遺伝子

1990年代、イギリスはブリットポップの熱狂に包まれましたが、その中心は主にロンドンやマンチェスターにありました。しかしリバプールも、この時代に独自の輝きを放つバンドを生み出しています。その代表がザ・ラーズ(The La’s)です。

彼らが残した唯一の公式アルバム『The La’s』に収録された名曲「There She Goes」は、時代を超えて世界中で愛される普遍的なポップソングです。リーダーのリー・メイヴァースによる完璧主義が影響しバンド活動は短命に終わりましたが、その純粋で時代を超越したメロディはリバプール・サウンドの核心を成し、多くの後続バンドに強い影響を与えました。

2000年代に入ると、ザ・ラーズの遺伝子を受け継ぐかのように、再び個性的なバンドがリバプールから続々と登場します。60年代サイケデリアとマージービートを現代に蘇らせたザ・コーラル(The Coral)、ファンキーでどこかユニークなサウンドを持つザ・ズートンズ(The Zutons)、エネルギッシュなギターロックを鳴らすザ・リフキンズ(The Rifles)などがその代表です。彼らは偉大な先人たちの伝統を受け継ぎつつ、自らの個性を加えて新たなサウンドを創出し、リバプールの音楽史に新しい一章を刻みました。

今、リバプールの音楽シーンを体感する

リバプールの音楽は決して昔の遺産だけにとどまりません。現在も市内の多くのライブハウスやパブで、新たな才能が続々と登場し、熱気あふれる演奏が繰り広げられています。過去の歴史をたどる旅も魅力的ですが、ぜひ今のリバプール・サウンドに触れてみてください。そこに、この街が「音楽の都」としての息吹を保ち続けている秘密が詰まっています。

ライブハウス巡りのすすめ

リバプールには大小さまざまなライブハウスが点在し、ほぼ毎晩ライブが開催されています。知名度の高いバンドから、デビュー間もない地元の若手まで、多彩なラインナップが楽しめます。

  • O2 Academy Liverpool: 全国展開する有名なライブ会場で、国内外の人気アーティストが公演を行います。キャパシティも広く、本格的なライブ体験が叶います。
  • Arts Club Liverpool: かつて王立芸術協会の施設だった歴史的な建物を活用したライブハウス。音楽のみならず、アートやクラブイベントも開催される文化の発信地です。
  • The Zanzibar Club: 長年にわたりリバプールのインディーシーンを支えてきた伝説的な会場。ザ・ズートンズやザ・リバティーンズなどもここで演奏してきました。(※運営状況は変わる場合があるので、訪問前には公式サイトなどで必ず確認してください)
  • Jacaranda Records Phase One: レコードショップ、カフェ、ライブスペースが一体となった独特のスポット。インディーズバンドの小規模ライブが多く、新しい音楽との出会いが期待できます。

ライブチケットの購入方法と当日の流れ

  1. 情報収集と購入: ライブの情報は各会場の公式サイトのほか、「Ticketmaster UK」や「SeeTickets」など大手チケット販売サイトで確認・購入するのが一般的です。好きなバンドの公演を日本でチケット購入する感覚と同じです。人気のライブはすぐ完売するので、早めのチェックがポイントです。
  2. 服装や持ち物: 特に厳しい服装規定はありません。推しバンドのTシャツを着ていくのも素敵です。スタンディングの場合は動きやすい服とスニーカーが基本。持ち物はチケット(スマホのQRコードなど)、ID(パスポート)、現金かカード、そして必要なら耳栓を用意しましょう。荷物はなるべくコンパクトに、ロッカーがない場合も多いため注意してください。
  3. トラブル対処: 万が一公演が中止や延期となった際は、購入したチケット販売サイトからメールで連絡があります。返金手続きもその指示に従って進めてください。公式サイトやバンドのSNSをフォローしておくと、最新情報を素早くキャッチできて安心です。

レコードショップでの宝探し

音楽ファンなら、リバプールのレコードショップ巡りはぜひ加えたいプランです。新品から中古まで、膨大なレコードやCDが揃っています。

  • Probe Records: 1971年創業のリバプールでも最も歴史があり、知名度が高いレコード店。エリックズの近くでスタートし、多くのミュージシャンに親しまれてきました。知識豊富なスタッフにリバプール出身バンドのおすすめを聞くのも楽しい経験です。
  • 81 Renshaw: レコードショップとカフェ、ライブスペースが併設された空間。中古盤が充実しており、思わぬ掘り出し物が見つかるかもしれません。
  • Dig Vinyl: スレーター・ストリートの地下に静かに佇む中古盤専門店。マニアックな品揃えが魅力で、じっくりと宝探しを楽しみたい方にぴったりです。

お気に入りのバンドのアナログ盤を探したり、ジャケット買いを楽しんだり。旅の思い出として、リバプールで購入したレコードを一枚スーツケースに忍ばせるのもおすすめです。

毎年開催される音楽フェスティバル

特定の時期にリバプールを訪れるなら、音楽フェスに参加するのも格別な体験です。

  • Liverpool Sound City: 春に開かれるリバプール最大級の音楽祭。市内の複数のライブハウスが会場で、世界中から注目される新進バンドが勢揃いします。未来のスターを早く発見できるかもしれません。
  • International Beatleweek: 毎年8月末に開催される世界最大規模のビートルズ祭典。世界中のトリビュートバンドとファンが集い、街全体がビートルズ一色に染まります。

フェスのチケットも公式サイトで早めに購入するのが基本です。屋外ステージがある場合は、変わりやすいリバプールの天候に備えてレインウェアや防寒対策を忘れずに準備しましょう。

リバプール音楽旅、実践プランニングガイド

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リバプールの音楽の魅力に触れて、旅への期待が一層高まったことでしょう。ここでは、実際に旅を計画し、現地でスムーズに行動するための実践的なポイントをまとめました。

旅の準備と持ち物リスト

快適で安全な旅は入念な準備から始まります。必携アイテムに加え、音楽好きならではの便利な持ち物もリストアップしました。

  • 必携アイテム:
  • パスポート、航空券、ホテルの予約確認書類
  • 現金(ポンド)とICチップ付きクレジットカード
  • 海外旅行保険証
  • 変換プラグ(英国はBFタイプ)とモバイルバッテリー
  • あると便利なもの:
  • 歩きやすい靴: 石畳が多くかなり歩くため、履き慣れたスニーカーが最適です。
  • 防水ジャケットや折りたたみ傘: 「一日に四季がある」と言われるほど天候が変わりやすいので、雨具は必須です。
  • エコバッグ: 英国ではレジ袋が有料のため、レコードやお土産の持ち運びに便利です。
  • 常備薬: 胃腸薬や鎮痛剤など、普段から使い慣れた薬を持参すると安心です。
  • 音楽ファンならではの持ち物:
  • お気に入りバンドのTシャツ: ライブや聖地巡礼の際に着れば、気分がより一層盛り上がります。
  • レコード保護用品: レコード購入予定がある場合は、折れ防止の厚紙や専用トートバッグがあると安心です。
  • イヤホン: 移動中にリバプールの音楽を聴きながら街歩きすれば、感動がさらに広がります。

チケット予約とトラブル対策

ライブやツアー、博物館など、リバプールには予約が必要なスポットが多数あります。旅の満足度を高めるためにも、チケットの事前手配が非常に重要です。

  • 予約の基本: 公式サイトまたは公式が認める正規販売代理店から購入しましょう。不正規のサイトや転売サイトは、価格の高騰だけでなく偽造チケットや入場問題のリスクがあります。
  • チケットが取れなかった場合: 人気公演が完売しても諦めるのはまだ早いです。公演直前に機材席が解放されて追加販売されることもあります。公式リセールサイト「Twickets」などをチェックするのも一つの方法ですが、利用は自己責任で慎重に行いましょう。
  • 旅程の変更やキャンセル時: 多くのチケットは購入後キャンセルや返金ができません。旅程を確定させてから購入することが大切です。主催者都合で公演が中止になった場合は、購入先から返金案内が届きますので、メールの見落としに注意しましょう。

市内移動手段の活用法

リバプール中心部は比較的コンパクトで、主要観光地は徒歩で回れますが、ペニーレインやメンバーの生家など郊外へ行くには公共交通機関が便利です。

  • バス: 市内全域をカバーしており、最も手軽な移動手段です。乗車時に運転手へ行き先を伝え料金を払うほか、非接触型のクレジットカードやデビットカードをタップして支払う方法もあります。
  • 鉄道(Merseyrail): 市街地と郊外を結ぶ鉄道網で、正確かつ快適にアクセスできます。
  • 交通カード: 長期滞在なら「Walrus Card」というチャージ式ICカードが便利で、毎回現金を用意する手間が省けます。詳細はMerseytravel公式サイトをご覧ください。
  • タクシー・配車アプリ: 荷物が多い時や夜遅くの移動には、伝統的なブラックキャブやUberなどの配車アプリが便利です。

音楽だけではないリバプールの魅力

音楽の旅の合間に、ぜひリバプールの別の魅力にも目を向けてみてください。この街が持つ豊かな歴史と文化は、音楽の背景をより深く理解するうえで大いに役立つはずです。

アルバート・ドックとウォーターフロント

かつて世界貿易の要所だった港湾エリアは、今や美しいウォーターフロントとして新たに生まれ変わっています。赤レンガ造りの倉庫群が並ぶアルバート・ドックはユネスコの世界遺産にも登録されており、壮観な景色が広がっています。

ここには、現代アートのメッカである「テート・リバプール」や、リバプールの海運の歴史を知ることができる「マージーサイド海洋博物館」、そしてビートルズの物語を体感できる「ザ・ビートルズ・ストーリー」など、多彩な見どころが集まっています。潮風を感じながらの散歩やカフェでのひと休みだけでも心地よい時間を過ごせるでしょう。家族連れなら観覧車からの眺めもおすすめです。

二つの大聖堂と建築の美

リバプールの街のシンボルとも言えるのが、ホープ・ストリートの両端に位置する二つの大聖堂です。対照的な姿は街のスカイラインを特徴づけています。

ひとつは英国国教会(アングリカン)の「リバプール大聖堂」。イギリス最大の聖堂であり、そのゴシック様式による重厚で荘厳な佇まいは訪れる者を圧倒します。内部の広大な空間と美しいステンドグラスはぜひ見ておきたいポイントです。タワーに登れば、リバプールの街並みとマージー川のパノラマが楽しめます。

もうひとつはカトリックの「メトロポリタン大聖堂」。円形の構造と王冠を思わせるユニークな近代建築は、一度見たら印象に残ることでしょう。内部は祭壇を中心に、鮮やかなステンドグラスの光が降り注ぐ幻想的な空間が広がっています。

この二つの大聖堂を訪れることで、リバプールが持つ多様な文化と歴史の深さを実感できるはずです。

熱狂のフットボール文化に触れる

リバプールは音楽と並んで、フットボール(サッカー)が暮らしに根付く街です。熱烈なサポーターで知られる「リヴァプールFC」の本拠地アンフィールドと、ライバルの「エヴァートンFC」が本拠を置くグディソン・パーク、どちらも市内に位置しています。

チケットの入手は難しいですが、スタジアムツアーに参加すれば、ピッチや選手のロッカールームなど普段は見ることができない裏側を見学できます。サッカーに詳しくない人でも、地元の人々の情熱を肌で感じる貴重な体験となるでしょう。音楽とフットボール、この二つこそがリバプールの人々の魂の核を成しています。

この街を訪れるすべての旅人は、歴史の響きと現代のリズムが織りなす唯一無二のシンフォニーに心を奪われることでしょう。さあ、自分だけのプレイリストを携えて、音楽の聖地リバプールへの旅に出かけてみませんか。

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この記事を書いたトラベルライター

小学生の子どもと一緒に旅するパパです。子連れ旅行で役立つコツやおすすめスポット、家族みんなが笑顔になれるプランを提案してます!

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