バンコクの喧騒から南へ約3時間。タイ王室の保養地として知られる、穏やかで洗練されたリゾート地、ホアヒン。どこまでも続く白い砂浜と、ゆったりと流れる時間の中に身を委ねる休日も素敵ですが、この街の本当の魅力は、陽が落ちてから始まります。
週末の夜、どこからともなく人々が集い、熱気に包まれる場所。それが、今回ご紹介する「シカダマーケット(Cicada Market)」です。ただのナイトマーケットではありません。ここは、アートと食、そして音楽が融合し、訪れる人々の五感を刺激するクリエイティブな空間。アパレル企業でデザインに携わる私にとっても、インスピレーションの宝庫のような場所でした。
一歩足を踏み入れれば、そこはまるで魔法にかけられた夜の森。木々の間を縫うように灯る柔らかな光、心地よいライブミュージック、そして才能あふれるアーティストたちが生み出す、世界にたった一つの作品たち。
この記事では、そんなシカダマーケットの魅力を余すところなくお伝えします。初めて訪れる方はもちろん、ホアヒンを再訪する方にも、新しい発見があるはず。マーケットを120%楽しむための準備から、ゾーンごとの詳しい歩き方、そして女性一人でも安心な安全対策まで、旅のプロとして、そして一人の旅好きとして、丁寧にガイドしていきます。さあ、心躍るホアヒンの夜へ、一緒に出かけましょう。
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シカダマーケットってどんな場所?週末だけの特別な夜市

ホアヒンには大小さまざまなナイトマーケットが点在していますが、その中でもシカダマーケットは特別な存在感を放っています。その理由は、マーケットが掲げる独自のコンセプトにあります。
コンセプトは「Open to Art, Open to Mind」
シカダマーケットは2009年に誕生しました。その名前「Cicada」は英語で「蝉」を意味し、夏の夜に鳴く蝉のように、週末の夜だけに現れるアートの祭典というイメージです。掲げるコンセプトは「Open to Art, Open to Mind」。アートに対して心を開き、新たなアイデアや文化を積極的に受け入れるというメッセージが込められています。
この理念に忠実に、シカダマーケットは単なる物品の売買の場ではありません。若手アーティスト、デザイナー、クリエイターたちが自身の作品を発表できる場を提供し、訪れた人が気軽にアートに触れて刺激を受けられるクリエイティブなプラットフォームとなっています。そのため、ここに並ぶ品々は大量生産の土産物とは一線を画し、制作者の情熱やこだわりが感じられるものばかり。まるで広大な屋外アートギャラリーを歩いているかのような知的な興奮を味わえます。
開催は週末の金・土・日のみで、時間は夕方16時頃から夜23時頃まで。日中の暑さが和らぎ、心地よい海風が吹き抜けるタイミングで、この特別な空間がオープンします。ホアヒン中心から少し南に位置するカオタキアップ地区の、緑豊かな公園のような敷地が会場です。
4つのゾーンで構成されるアートの森
広大な会場は、テーマ別に4つの主要ゾーンに区画されており、それぞれ異なる魅力で訪問者を飽きさせません。
- Art a la Mode(アート・ア・ラ・モード)
メインの屋外ショッピングエリアで、白いテントのブースがずらりと並びます。ファッションやアクセサリー、雑貨、インテリア小物など、多彩なハンドメイド作品が販売されているのが特徴です。出展者本人が店番をしていることも多く、直接話を聞けるのもこのゾーンの魅力の一つです。
- Cicada Art Factory(シカダ・アート・ファクトリー)
敷地内に建つ2つの白い建物はアートギャラリーとして機能しています。若手アーティストの絵画、彫刻、写真作品などが展示・販売され、マーケットの喧騒から離れて静かにアート鑑賞を楽しむことが可能です。タイの現代アートの息吹を感じられる刺激的な空間となっています。
- Amphitheatre(アンフィシアター)
会場中央に位置する円形の野外ステージです。毎晩ライブミュージックやダンス、演劇、タイの伝統芸能などさまざまなパフォーマンスが披露されます。芝生に座って星空の下で無料のエンターテイメントを満喫できる、最高のリラックス空間です。
- Cicada Cuisine(シカダ・クイジーン)
広々としたフードコートエリアで、タイ料理はもちろんシーフード、イタリアン、日本食、スイーツなど世界各国のグルメが屋台スタイルで味わえます。衛生面がしっかり管理されているため、屋台初心者でも安心して利用できるのが魅力。後ほど詳しく紹介しますが、独自のクーポンシステムも導入されています。
これら4つのゾーンが有機的に結びつき、アート、ショッピング、グルメ、エンターテイメントを一度に楽しめるのが、シカダマーケット最大の魅力と言えるでしょう。
シカダマーケットを120%楽しむための準備と心構え
最高の夜を楽しむには、少しの準備が重要です。服装から予算、交通手段まで、スムーズに満喫するためのポイントをまとめました。
出発前に確認!服装と持ち物のチェックリスト
常夏のタイですが、夜のマーケットを快適に楽しむために押さえておきたい服装のポイントがあります。
- 服装について
堅苦しいドレスコードはなく、基本的にはリラックスできる夏らしい服装で問題ありません。ただし、いくつか注意点もあります。 まずは「歩きやすい靴」を必ず選びましょう。サンダルでもよいですが、スニーカーやフラットシューズがおすすめです。マーケットは広く、砂利道や芝生など歩く場所が多いため、ヒールは避けたほうが無難です。 また、「蚊」対策も意外に大切です。緑が多い場所なので夕方以降は特に蚊が増えます。虫に刺されやすい方は、薄手の長袖カーディガンやシャツ、またはロングパンツを持参すると安心です。ファッション的にも、リネンのシャツやワイドパンツなどリゾート感のあるアイテムはマーケットの落ち着いた雰囲気にぴったりです。少しだけお洒落を意識することで、気分もより一層盛り上がるでしょう。
- 持ち物リスト
これらがあれば安心な必須アイテムを紹介します。
- 現金(特に小額紙幣): フードコートはクーポン制ですが、「Art a la Mode」での購入は基本的に現金払いです。クレジットカードが使える店舗は非常に限られています。特に100バーツ札や20バーツ札などの小額紙幣を多めに用意しておくと支払いがスムーズです。近くにATMはありますが、混雑することもあるため、事前の準備をおすすめします。
- スマートフォン&モバイルバッテリー: 写真撮影はもちろん、友人とはぐれた際の連絡や、Grabなど配車アプリの利用に不可欠です。美しい景色に夢中で撮影すると、意外にバッテリーを消耗しますので、モバイルバッテリーは必ず携帯しましょう。
- 虫除けスプレー: 何度も言いますが非常に重要です。特に足元や肌の露出した部分には入念にスプレーしてください。タイのコンビニでも手軽に購入可能です。
- エコバッグ: 素敵な作品に出会うとつい買い過ぎてしまうことも。折りたたみ可能なエコバッグを一つ持っておくと、荷物が増えても安心です。
- ウェットティッシュや除菌ジェル: 食事前や手が汚れたときに重宝します。衛生管理はされていますが、持参するとより快適に過ごせます。
- ハンカチ・タオル: 暑さで汗をかく際や手洗い後に使えます。タイのトイレにはハンドドライヤーがない場合も多いため、携帯すると何かと便利です。
予算はどのくらい?賢い使い方の目安
シカダマーケットでの支出は人それぞれですが、ざっくり把握しておくと安心です。
入場料は無料です。まず、食事代として一人あたり300〜500バーツ(約1,200円〜2,000円)程度を見ておけば、メインからドリンク、デザートまで十分楽しめます。
ショッピングは予算に幅がありますが、参考価格を挙げると以下の通りです。
- アクセサリー: 200〜1,000バーツ(約800円〜4,000円)
- Tシャツ: 300〜800バーツ(約1,200円〜3,200円)
- 革製品(財布やポーチなど): 500〜2,000バーツ(約2,000円〜8,000円)
- アート作品(ポストカードや小さな絵画): 100バーツ〜
もちろん、大型の絵画や手の込んだ工芸品は数千バーツ以上になることもあります。全体的にバンコクの他のナイトマーケットよりやや高めの価格帯ですが、その分デザイン性と品質の高さが魅力です。
大切なのは、シカダマーケットでは「値引き交渉が基本的にNG」という暗黙のルールがあること。ここで売られるのはアーティストたちの作品であり、彼らの創造性を尊重する意味でも提示価格での購入を心掛けましょう。お気に入りの品が見つかったら笑顔で「これください」と伝えると、作り手との良いコミュニケーションにもつながります。
アクセス方法を詳しくご紹介!バンコク・ホアヒン市内からの行き方
シカダマーケットはホアヒン中心部から南へ約4kmの場所にあります。市街地からのアクセスは非常に便利です。
- ソンテウ(緑色の乗り合いトラック)
ホアヒンで最も一般的な交通手段です。決まったルートで運行しており、マーケットの近くも通ります。手を挙げて停車を促し、降りたい場所でブザーを押すだけです。昼は10〜15バーツの格安料金ですが、夜間は料金が若干上がったり貸切扱いになる場合もあるため、乗車前に運転手に料金を確認してください。「シカダマーケット?」と尋ねれば通じやすいです。
- トゥクトゥク/タクシー
交渉制の三輪タクシー「トゥクトゥク」や通常のタクシーも利用しやすいです。中心部からの相場は100〜150バーツ程度で、乗る前に料金交渉を忘れずに。複数名での移動なら割安になることもあります。
- Grab(配車アプリ)
東南アジアで広く普及している配車アプリ「Grab」もホアヒンで利用可能です。アプリで目的地を指定すれば、料金が確定した状態で車が呼べるため、言葉の心配や交渉の手間なく安心です。帰りの時間帯はマーケット前が混雑するため、少し離れた大通りまで歩いてからGrabを呼ぶとスムーズに乗れます。
バンコクからの日帰りはやや慌ただしいかもしれませんが、ホアヒン滞在時にはこれらの交通手段を使えば、誰でも簡単にシカダマーケットへアクセスできます。
いざ潜入!シカダマーケットの歩き方【ゾーン別徹底ガイド】

さあ、準備が整いました。いよいよマーケットの中へ足を踏み入れ、4つのゾーンを巡りながらその魅力をじっくり探ってみましょう。私のおすすめポイントも交えつつ、ご案内いたします。
Art a la Mode – ここでしか出会えない、唯一無二の一点物を求めて
マーケットの入り口を抜けて最初に目に入るのが、白いテントがずらりと並ぶ「Art a la Mode」のゾーンです。シカダマーケットの中心地とも言える場所です。
通路は多くの人で賑わいますが、ひとつひとつのお店をじっくり落ち着いて見たくなる魅力が溢れています。並ぶ商品は、ありきたりなタイ土産とは一線を画します。若手デザイナーによるグラフィカルなTシャツ、繊細な銀線細工のピアス、手染めのスカーフ、味わい深いレザーのキーケース、個性的な動物モチーフの陶器オブジェなど、どの店舗にも作り手の個性とセンスがあふれています。
アパレル業界で働く私の視点から見ても、デザインの質は非常に高いと感じました。特に興味深いのは、タイの伝統的なモチーフや素材を現代的にアレンジした作品の多さです。例えば、タイパンツの柄をスタイリッシュなワンピースに応用していたり、ベンジャロン焼の技法を活かしたポップなアクセサリーがあったりと、そのクリエイティビティに触れるたびに心が躍ります。
ぜひ挑戦してほしいのが、作家さんとの会話です。「これはどうやって作ったのですか?」「このデザインのインスピレーションは何ですか?」など、少し勇気を出して話しかけてみてください。たとえ片言の英語でも、スマホの翻訳アプリを使っても大丈夫。作家さんたちは自分の作品に誇りを持っており、嬉しそうに制作の背景を教えてくれます。その話を聞くことで、単なる「モノ」が特別な「思い出の品」へと変わるでしょう。
お土産探しにもぴったりですが、自分へのご褒美にも最高のスポットです。「日本でこれを持っていたら、絶対にどこで買ったの?と聞かれそう!」そんな、あなただけの宝物を見つける冒険に出かけてみてください。
Cicada Art Factory – 若き才能が輝く本格アートギャラリー
ショッピングの喧騒に少し疲れたら、白い建物「Cicada Art Factory」へ足を運んでみましょう。ここは静かで落ち着いた雰囲気の、しっかりしたアートギャラリーです。
館内は冷房がしっかり効いており、ひと息つける空間です。壁にはタイの若手アーティストによる絵画や写真が展示され、ポップでカラフルな作品から、社会的メッセージを含むコンセプチュアルなものまで多彩です。タイ現代アートのエネルギーと可能性を肌で体感できます。
アート作品の購入は敷居が高いと感じる方もいるかもしれませんが、ここではもっと気軽に楽しめる工夫があります。多くの作家がポストカードやポスター、小ぶりなキャンバス作品も販売しているので、数百バーツ程度の価格で本物のアートを部屋に飾れます。こんな素敵な体験はなかなかありません。
旅の記念に、気に入ったアーティストのポストカードを1枚手に入れるだけでも、帰国後の生活がちょっと豊かになるはずです。マーケットのテーマ「Open to Art」を象徴するこの場所で、あなたの感性を刺激する一枚に出会えるかもしれません。
Amphitheatre – 星空のもと楽しむライブパフォーマンス
マーケットの中心にある芝生に囲まれた円形劇場「Amphitheatre」。夜が深まるにつれて、心地よい音楽が響いてきます。
ステージでは日替わりでさまざまなパフォーマンスが繰り広げられます。アコースティックギターの弾き語りから力強いロックバンド、優美なタイの伝統舞踊、時にはコミカルなパントマイムや演劇まで、多彩な内容です。ステージ横の看板でスケジュールが確認できます。
チケットは不要で、誰でも無料で自由に観覧可能です。多くの来場者はフードコートで買ったドリンクを手に、芝生の上に座ったり寝転んだりしながらリラックスしてライブを楽しんでいます。
この開放的な雰囲気こそがシカダマーケットの特別な魅力の一つです。ホアヒンの夜風を感じながら、アートやショッピングの合間に生演奏を堪能するひとときは、忘れがたい旅の思い出になるでしょう。音楽の好みは人それぞれですが、この場所の平和で温かな空気感はきっと誰にとっても心地よいはずです。言葉がわからなくても、音とパフォーマンスは国境を越えて心に響きます。
Cicada Cuisine – 世界の味が集うグルメの楽園
アートや音楽を楽しんだら、お腹も空いてくる時間。シカダマーケットのもう一つの魅力、フードコート「Cicada Cuisine」へ向かいましょう。こちらは清潔で広々とし、多彩なグルメが揃っています。
- 【利用方法】クーポンシステム完全ガイド
まずこのフードコートで欠かせないのが独自の「クーポンシステム」です。現金での直接購入はできないので、以下の手順を覚えておきましょう。
- クーポンカウンターを探す:フードコート入口近くに複数の「COUPON」と書かれたカウンターがあります。
- 現金とクーポンを交換:スタッフに希望金額を渡すと、同額分の紙製クーポンがもらえます。10バーツ、20バーツ、50バーツなどの額面が組み合わされた形で渡されるので使いやすいです。
- 屋台でクーポン支払い:好きな料理を注文したら現金ではなくクーポンで支払います。お釣りもクーポンで返ってきます。
- 【安心ポイント】使い切れなかったクーポンは返金可能:マーケット閉店時間までに使い切れなかったクーポンは、購入した同じクーポンカウンターへ持ち帰れば全額現金で返金してもらえます。手数料は一切かかりません。ただし返金は購入当日に限られるため、マーケットを出る前に必ず手続きしてください。多めに買っても安心です。
- おすすめグルメ
クーポンを手に入れたら、美食の旅に出発しましょう。種類が豊富で迷うかもしれませんが、特におすすめのメニューをいくつかご紹介します。
- シーフードBBQ:新鮮なエビやイカ、貝類を炭火焼きで提供する屋台は常に人気。香ばしい香りが食欲をそそります。
- パッタイ・ホイトート:タイの定番焼きそば「パッタイ」や、牡蠣入り卵焼き「ホイトート」は間違いない美味しさ。目の前の鉄板で調理されるライブ感も魅力です。
- ムーガタ:タイ風焼肉と鍋が融合した「ムーガタ」もおすすめ。グループで訪れたらみんなで囲んで楽しむのにぴったりです。
- 巨大ポークリブ:甘辛ソースでじっくり焼いた骨付きポークリブは、見た目も味もインパクト大。
- スイーツ&ドリンク:新鮮マンゴーをたっぷり使った「カオニャオ・マムアン(マンゴーもち米デザート)」や彩り鮮やかなフルーツシェイク、香り豊かなタイティーなど、食後のデザートや飲み物も充実しています。
席数は十分ありますが、19時から21時ごろのピークタイムは混雑します。先に誰かが席を確保し、順番に料理を買いに行くのが効率的です。衛生管理も徹底されており、どの屋台も清潔なので、衛生面が気になる方も安心してお食事を楽しめます。
シカダマーケットと合わせて楽しみたい!隣接するタマリンドマーケット
シカダマーケットのすぐ隣には、もう一つ見逃せないナイトマーケット、「タマリンドマーケット(Tamarind Market)」があります。両者は徒歩で1分もかからない距離にあり、気軽に行き来できるのが魅力です。
シカダマーケットが「アート&クラフト」に重きを置いているのに対し、タマリンドマーケットは「食」に特化し、より地元色が強いマーケットとなっています。雰囲気も異なり、タマリンドの方がやや雑然として活気にあふれ、典型的なアジアのナイトマーケットの趣があります。
ここでは、シカダにはないような、よりディープなタイのストリートフードに出会えます。串焼きや揚げ物、イサーン地方(タイ東北部)の料理、各種ヌードルなど、B級グルメの宝庫と言えるでしょう。価格もシカダよりやや手頃です。
私のおすすめの楽しみ方は、「はしご」です。まず、早い時間帯にシカダマーケットを訪れて、アート作品のショッピングやギャラリーの鑑賞をゆっくり楽しみます。少し小腹が空いたらタマリンドマーケットへ移動し、気になるB級グルメをいくつか試してみてください。その後、再びシカダマーケットに戻り、アンフィシアターでライブを聴きながら、Cicada Cuisineでしっかりとしたディナーを楽しむというのはいかがでしょうか。
それぞれのマーケットは独自の個性と魅力を持っています。シカダの洗練された雰囲気と、タマリンドの地元の熱気。この二つを体験することで、ホアヒンの夜の魅力がより一層深まることは間違いありません。
女性トラベラー必見!安全に楽しむための注意点とトラブル対策

シカダマーケットはタイの中でも特に治安が良く、安全に楽しめるナイトマーケットの一つとして知られています。家族連れやカップルが多く、落ち着いた雰囲気が魅力です。ただし、海外であることには変わりありませんので、楽しい思い出を損なわないためにも最低限の安全対策は忘れずに行いましょう。
スリや置き引き対策のポイント
人が多く集まる場所では、スリや置き引きの危険が完全には避けられません。基本的な予防策を徹底しましょう。
- バッグは前に抱える: リュックは前に背負うか、ショルダーバッグやトートバッグは体の前でしっかり持つことが大切です。混雑した場所を歩く際は、常にバッグに意識を向けてください。
- 貴重品は分散して管理: パスポートや大金はホテルのセーフティボックスに預けるのが基本です。マーケットに持っていく現金は、ポケットやバッグの内ポケットなど複数箇所に分散させ、万一の場合のリスクを軽減しましょう。
- 食事中の置き引きに注意: フードコートで席を確保する際に、スマートフォンや財布を置いて場所取りをするのは避けましょう。荷物は常に手の届く範囲に置き、できれば膝の上に置くことを心がけてください。
幸いにもシカダマーケットでは警備員が巡回しており、安心して過ごせる環境が整っています。しかし、自分の身は自分で守る意識を常に持つことが重要です。タイに関するより詳しい安全情報は、在タイ日本国大使館の公式ウェブサイトを参考にすると良いでしょう。
知っておきたい基本ルールとマナー
心地よく過ごすために、以下のルールとマナーを守りましょう。
- 喫煙は指定エリアで: マーケット内は原則禁煙です。喫煙される方は、必ず指定されている喫煙所(Smoking Area)を利用してください。
- ゴミのポイ捨ては禁止: 会場内には多くのゴミ箱が設置されています。食べ終わった容器やその他のゴミは、きちんと分別して捨てましょう。美しい環境を保つために協力することは、旅人としての大切なマナーです。
- 写真撮影は配慮をもって: 美しい作品や賑やかな雰囲気を写真に収めたくなるのは自然なことです。ただし、商品を撮影する際は事前にお店の方に許可を取るのが望ましいです。また、他の参加者やアーティストの顔がはっきり写り込まないように注意しましょう。
- 飲食物の持ち込みは控える: 基本的に外部からの飲食物の持ち込みは禁止されています。特にフードコートエリアでは、Cicada Cuisineで購入した飲食物以外を口にするのはマナー違反となるためご注意ください。
こうした細やかな気配りが、自分自身だけでなく周囲の人々やマーケットの運営者にとっても快適な空間づくりにつながります。
万が一の際の連絡先と対応方法
トラブルが起こった場合に備えて、以下の情報を知っておくと安心です。
- 体調不良時: 暑さや慣れない食べ物によって気分が悪くなった場合は、無理せず涼しい場所で休みましょう。マーケット内のインフォメーションセンターやスタッフに助けを求めてください。
- 落とし物をした場合: まずはインフォメーションセンターに紛失物の届け出がないか確認しましょう。見つからなければ、シカダマーケット公式Facebookページを通じて問い合わせることも可能です。
- 緊急連絡先: 警察には通報用の「191」、観光客専門のサポートを行うツーリストポリスは「1155」で対応しています。パスポート紛失など深刻な問題が発生した場合は、在タイ日本国大使館へ連絡を取りましょう。
何よりも大切なのは、海外旅行保険に必ず加入しておくことです。病気や怪我、盗難など予期せぬトラブルに遭った際に、金銭的・精神的な支えとなります。出発前には必ず保険手続きを済ませておきましょう。
シカダマーケットから広がるホアヒンの旅
シカダマーケットはホアヒンの夜を華やかに彩る最高のエンターテイメントスポットですが、この街の魅力はそれだけにとどまりません。
昼間には、懐かしさが漂う可愛らしい「ホアヒン駅」を訪れたり、ゆったりと馬が歩く美しい「ホアヒン・ビーチ」で心を休めたりすることができます。さらに足を伸ばせば、山の上にある寺院「カオタキアップ」からの絶景も楽しめます。
タイ国政府観光庁の公式サイトでも紹介されている通り、ホアヒンはアクティブに動き回るのも、のんびりと癒しの時間を過ごすのもぴったりのデスティネーションです。
週末の夜にシカダマーケットを訪れることを旅のメインに据え、そこから逆算して滞在プランを組んでみてはいかがでしょうか。例えば、金曜の夜はシカダマーケットで楽しみ、土曜日はビーチでゆっくり過ごし、日曜日は街の観光名所を巡ってからバンコクへ戻る。そんなメリハリのある週末旅行も素敵です。
シカダマーケットは単におしゃれな商品を買ったり、美味しい食事を味わったりする場にとどまりません。ここにはタイの新たな才能が芽吹く熱気が満ちており、作り手と使い手、パフォーマーと観客がアートを通じて心を通わせる温かいコミュニティが存在しています。
クリエイティブなエネルギーに溢れたあの空間を歩けば、きっとあなたの心も「Open to Mind」になるでしょう。日常をほんの少し忘れ、五感を解き放ちにホアヒンの魔法の森へ足を運んでみませんか。あなたの旅がかけがえのない素敵な思い出となることを願っています。

