世界最大級のサービス貿易の祭典「2025年中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)」が北京で開幕しました。今年は85の国と国際機関が参加し、グローバルな協力とビジネスチャンスの創出を目指します。特に注目されるのが観光サービス分野であり、日本企業も出展。ポストコロナ時代の国際観光の未来を占う重要なイベントとして、世界中から熱い視線が注がれています。
世界が注目する巨大プラットフォームCIFTIS
中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)は、サービス貿易に特化した中国で唯一の国家レベルの総合展示会です。毎年北京で開催され、金融、通信、文化、そして観光といった多岐にわたるサービス分野の最新トレンドやビジネスモデルが発表されます。
今年のCIFTISでは、デジタルトランスフォーメーション(DX)やグリーン成長が共通のテーマとなっており、観光分野でもAIを活用した旅行プランニングや、持続可能な観光(サステナブルツーリズム)に関する展示が数多く見られます。世界各国の政府観光局や旅行関連企業が一堂に会し、新たなパートナーシップを模索する絶好の機会となっています。
背景:回復期の国際観光市場と中国の役割
新型コロナウイルスのパンデミックを経て、世界の国際観光市場は力強い回復を見せています。その中で、回復の鍵を握るとされるのが世界最大のアウトバウンド市場である中国です。
コロナ禍以前の2019年には、中国人海外旅行者数は延べ約1億5500万人に達し、その海外での消費額は約2550億ドル(当時のレートで約28兆円)と世界一を記録しました。この巨大市場の本格的な回復は、世界中の観光地にとって経済的な追い風となります。
近年、中国はタイ、マレーシア、シンガポールといった国々と相互ビザ免除協定を結ぶなど、国際的な人的交流を促進する動きを加速させています。今回のCIFTISには、日本からも複数の旅行会社や自治体関連団体が出展しており、中国市場へのアピールを強化し、インバウンド観光客のさらなる誘致を目指しています。
予測される未来と旅行者への影響
CIFTISを契機として、国際観光分野では以下のような未来が予測されます。
新たな旅行先の開拓と旅行商品の多様化
今回の交易会での商談や協力関係の構築は、これまであまり知られていなかった観光地のプロモーション強化や、新しいテーマ性を持った旅行商品の開発につながるでしょう。例えば、文化体験、アドベンチャーツーリズム、ウェルネスツーリズムなど、よりパーソナライズされた旅行の選択肢が増えることが期待されます。
航空路線の拡充とアクセスの向上
参加国間の観光交流が活発化することで、国際線の増便や新規路線の開設が進む可能性があります。これにより、旅行者にとっては目的地へのアクセスが向上し、旅行費用の面でも競争が生まれることで、より手頃な価格で海外旅行を楽しめる機会が増えるかもしれません。
テクノロジーがもたらす快適な旅行体験
CIFTISで紹介される最新技術は、私たちの旅行体験を大きく変える可能性を秘めています。AIによるリアルタイム翻訳、VR技術を活用した観光地の事前体験、スマートフォン一つで完結するシームレスな予約・決済システムなどが普及すれば、海外旅行のハードルはさらに下がり、より快適で質の高い旅が実現するでしょう。
今回のCIFTISは、単なるビジネスイベントにとどまらず、国境を越えた文化理解と人的交流を促進する重要な一歩となります。simvoyageでは、このイベントから生まれる新しい旅行のトレンドやお得な情報を、今後も継続してお届けしていきます。

