米国で連邦政府機関が閉鎖される可能性が浮上し、航空業界に深刻な影響が及ぶ懸念が高まっています。もし閉鎖が現実となれば、全米40の主要空港でフライトが削減され、航空会社は数百万ドル規模の損失を被る見通しです。これは、秋の旅行シーズンを計画している多くの旅行者にとっても、見過ごせない問題となりそうです。
航空管制官の不足がフライト削減の引き金に
今回の問題の核心にあるのは、米連邦航空局(FAA)に所属する航空管制官の人員不足です。政府機関が閉鎖されると、多くの政府職員が無給での勤務を強いられるか、一時帰休(自宅待機)となります。航空管制官も例外ではなく、安全な運航に不可欠な人員を確保できなくなるため、航空会社はフライトの削減を余儀なくされるのです。
航空業界団体の「Airlines for America(A4A)」は、政府機関の閉鎖が現実化した場合、ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港やラガーディア空港、ワシントンD.C.のレーガン・ナショナル空港、シカゴ・オヘア国際空港、ラスベガス・ハリー・リード国際空港など、全米40の空港でフライトが削減される可能性があると警告しています。
背景にある慢性的な人手不足問題
実は、米国の航空管制官は政府機関閉鎖の問題以前から、慢性的な人手不足に悩まされていました。定年退職者の増加に対し、新人研修や採用が追いついていないのが現状です。
この既存の問題に政府機関閉鎖が追い打ちをかける形となり、航空交通システム全体が麻痺するリスクが高まっています。過去に政府機関が閉鎖された際も、航空便の大幅な遅延や欠航が発生し、大きな混乱を招いた経緯があります。
予測される影響と旅行者が取るべき対策
旅行スケジュールへの直接的な影響
もしフライト削減が実施されれば、多くの旅行者が影響を受けることになります。
- フライトの遅延・欠航: 特に影響を受けるとされる40の主要空港を利用する場合、フライトの遅延や欠航が頻発する可能性があります。
- スケジュールの変更: 航空会社が運航スケジュールを急遽変更することも考えられます。乗り継ぎ便を予約している場合は特に注意が必要です。
- 空港の混雑: フライトの乱れにより、空港カウンターや手荷物受取所での混雑が悪化する可能性があります。
旅行者が今からできること
米国への渡航や米国内での移動を計画している方は、以下の点に注意してください。
- 最新情報の確認: 利用予定の航空会社の公式サイトや公式アプリをこまめにチェックし、最新の運航情報を確認しましょう。
- 代替案の検討: 万が一の事態に備え、フライト以外の移動手段や、日程の変更も視野に入れておくと安心です。
- 旅行保険の確認: 予約しているフライトが遅延・欠航した場合の補償内容について、加入している旅行保険の契約を再確認しておくことをお勧めします。
政府機関閉鎖が回避されるかどうかの交渉は、今も続いています。今後の動向を注視するとともに、旅行を計画している方は、不測の事態に備えた準備を進めておくことが賢明です。

