simvoyage 国際旅行ニュースデスク
カナダ最大の空の玄関口、トロント・ピアソン国際空港(YYZ)で実施されている大規模な滑走路整備プロジェクトにより、フライトの遅延や欠航が相次ぎ、夏の旅行シーズンに大きな影響を及ぼしています。特に、北米路線での乗り継ぎを予定している旅行者は、最新情報の確認と余裕を持った計画が不可欠です。
カナダ最大のハブ空港で何が起きているのか
今回の混乱の直接的な原因は、ピアソン空港の主要滑走路の一つで進められている大規模な改修工事です。この工事は、空港の安全基準を維持し、将来の航空需要に対応するために不可欠なインフラ投資の一環です。しかし、使用可能な滑走路が減少することで、離着陸できる便数に制約が生じ、悪天候などが重なると、遅延や欠航が連鎖的に発生しやすい状況となっています。
ピアソン空港は、カナダの航空輸送の心臓部です。コロナ禍前の2019年には年間5,000万人以上が利用し、2023年にも約4,480万人の旅客数を記録しました。エア・カナダの最大のハブ空港であり、北米だけでなくヨーロッパやアジア、南米を結ぶ重要な乗り継ぎ地点としての役割を担っています。そのため、ここでの混乱はカナダ国内線はもちろん、アメリカをはじめとする国際線ネットワーク全体に波及します。
旅行者への具体的な影響と今後の予測
現在、ピアソン空港では多くの便で遅延が発生しており、一部は欠航に至っています。特に影響が大きいのは、短時間での乗り継ぎを予定している旅客です。
乗り継ぎ失敗のリスク増大
平常時よりフライト間隔が詰まりやすく、到着便の遅れが乗り継ぎ便の出発に間に合わないケースが増加しています。特にアメリカへの乗り継ぎでは、ピアソン空港内にある米国事前入国審査(U.S. Preclearance)の混雑も予想され、通常より多くの時間が必要となります。
夏の旅行シーズンへの影響
これから本格化する夏の旅行需要と工事期間が重なることで、混乱はさらに拡大する可能性があります。航空会社は一部減便や機材の小型化で対応する動きも見られますが、需要の高い時期だけに、抜本的な解決は難しい状況です。この滑走路整備は数ヶ月にわたって続くと見られており、影響は長期化する見込みです。
旅行者が今できる対策
トロント・ピアソン空港の利用や、同空港での乗り継ぎを予定している方は、以下の点に注意してください。
出発前の運航状況確認
利用する航空会社の公式ウェブサイトやアプリで、出発の直前まで最新の運航情報を必ず確認してください。フライトの遅延や欠航、ゲート変更などの情報がリアルタイムで更新されます。
余裕を持った旅程計画
特に乗り継ぎがある場合は、最低でも3時間以上の乗り継ぎ時間を確保するなど、時間に十分な余裕を持たせたスケジュールを組むことを強く推奨します。
旅行保険の確認
万が一の遅延や欠航に備え、加入している海外旅行保険の補償内容(航空機遅延費用、乗り継ぎ遅延費用など)を事前に確認しておきましょう。
今回の滑走路整備は、長期的な空港機能の向上のためには避けられない措置です。しかし、短期的には旅行者への大きな影響が続くことが予想されます。北米方面へのご旅行を計画中の方は、不測の事態にも対応できるよう、入念な準備を心がけてください。

