永遠の都、ローマ。街の至る所に歴史が息づき、一歩路地裏に入れば、まるで映画のワンシーンのような美しい光景が広がっています。コロッセオの壮大さ、トレビの泉の幻想的な輝き、バチカン市国の荘厳な雰囲気。何度訪れても新しい発見があるこの街は、世界中の旅人を魅了してやみません。
しかし、そんなローマの魅力を最大限に味わう上で、一つだけ悩ましい問題があります。それは「荷物」の存在です。特に、趣のある石畳「サンピエトリーニ」が敷き詰められた道は、スーツケースのキャスターにとってはまさに天敵。ガタガタと音を立てて進むのも一苦労ですし、何よりその重さが行動範囲を狭めてしまいます。
例えば、こんな経験はありませんか?
- ローマに早朝便で到着。ホテルのチェックインは午後からなので、それまで重いスーツケースを引きずって時間を潰さなければならない…。
- 最終日、飛行機は深夜便。ホテルをチェックアウトした後、大きな荷物を持ったままお土産探しや最後の観光をするのは大変…。
- Airbnbのようなアパートメントタイプの宿泊施設を予約したら、荷物を預かってくれるフロントがなかった…。
- 乗り換えでローマに数時間だけ滞在。身軽に市内観光だけ楽しみたいのに、空港に荷物を預けに戻るのは時間がもったいない…。
これらの悩み、実はローマの「荷物預かりサービス」を上手に活用することで、すべて解決できるのです。かつては駅のコインロッカーが主流でしたが、セキュリティ上の理由からその数は激減。代わりに、今はもっと便利で安心なサービスがたくさん登場しています。
この記事では、アパレル企業で働きながら世界中を旅する私が、ローマでの荷物の悩みをスマートに解決する方法を徹底的に解説します。テルミニ駅構内の公式サービスから、オンラインで手軽に予約できる民間のサービスまで、それぞれの特徴や使い方、料金、そしてトラブル対処法まで、女性目線の細やかな視点でご紹介。この記事を読めば、あなたはもうローマで荷物に振り回されることはありません。スーツケースから解放され、両手を自由にして、心ゆくまでローマの街歩きを満喫しましょう。さあ、身も心も軽くなる旅の準備を始めませんか?
身軽になった後は、ローマ観光の拠点に最適なホテル選びで、さらに快適な滞在を計画しましょう。
なぜローマで荷物預かりサービスが必要なの?利用シーン別メリット解説

ローマの街を心から満喫するためには、「いかに身軽でいるか」が非常に大切です。石畳の道だけでなく、ローマにはエレベーターやエスカレーターが設置されていない歴史的建造物や地下鉄の駅も多く、大きな荷物を持ち歩くと想像以上に体力を消耗してしまいます。では、どのようなシーンで荷物預かりサービスが特に役立つのでしょうか。旅の計画と照らし合わせながら、その利便性を見ていきましょう。
チェックイン前やチェックアウト後の時間の有効活用
旅行者の多くが直面するのがこの状況です。フライトの到着時間とホテルのチェックイン・チェックアウト時間の間にできる「空白時間」。この数時間の過ごし方によって、旅の満足度は大きく左右されます。
- 早朝到着や深夜出発の強力なサポート
たとえば、ローマ・フィウミチーノ空港に早朝到着しても、ホテルの部屋に入れるのは午後2時や3時から。あるいは、最終日には午前11時にチェックアウトしなければならないものの、フライトは夜10時というケース。こうした場合、多くのホテルは荷物を預かってくれますが、もし宿泊先が観光の中心地から離れていたらどうでしょう。荷物を預けるためだけに一度ホテルへ戻り、観光後にまた取りに行くのは貴重な時間の浪費です。荷物預かりサービスなら、テルミニ駅や主要観光地の近くで荷物を預けてすぐに街へ繰り出せます。最後まで無駄なくローマの魅力を満喫できるのです。
- ホテルへ戻る手間をカット
例として、午前中はバチカン市国を観光し、午後はコロッセオを訪れ、夜はトラステヴェレ地区でディナーを楽しむといった活発な一日。チェックアウト後にホテルに荷物を預けていると、わざわざ一度ホテルへ戻るという手間が発生します。しかし、テルミニ駅のような交通の要所で荷物を預ければ、観光終了後は直接空港行きのレオナルド・エクスプレスに乗ることが可能です。このようなスムーズな動線が旅の快適さを格段に高めてくれます。
アパートメントタイプの宿泊(Airbnbなど)利用時の利便性
近年人気のAirbnbやアパートメントホテルは、まるで地元に暮らしているかのような滞在が体験できる点が魅力です。しかし、多くの場合24時間対応のフロントやコンシェルジュがないため、チェックイン前に到着しても荷物の預かりを頼めないことがよくあります。
こんな時こそ荷物預かりサービスの出番です。事前にオンラインで予約しておけば、到着後すぐに近くの預け場所にスーツケースを置き、オーナーとの待ち合わせまでカフェでくつろいだり、周辺を散策したりと時間を無駄なく過ごせます。これはアパートメント滞在の不便さを見事にカバーする、非常にスマートな選択肢と言えるでしょう。
乗り換え・トランジットの合間に短時間観光を楽しむ
イタリア国内の他都市への移動時や、ヨーロッパ各国への乗り換えでローマに数時間だけ滞在する場合があります。この限られた時間を有効活用しない手はありません。テルミニ駅はイタリア高速鉄道の主要な拠点であり、駅構内や周辺にある荷物預かりサービスを利用すれば、数時間でコロッセオやトレビの泉などの名所を巡る「弾丸観光」が可能です。
重い荷物を持ち歩くストレスがなくなれば、限られた時間でもローマの空気を心ゆくまで味わえます。観光をあきらめかけていた人にとってまさに魔法のようなサービスです。
ショッピングで増えた荷物の負担を軽減
ファッションの本場イタリア、そしてローマでは、ブランドブティックが軒を連ねるコンドッティ通りやユニークなセレクトショップが集まるモンティ地区での買い物も大きな楽しみの一つです。しかし夢中で買い物をすると、あっという間に両手が紙袋でいっぱいに。この状態で観光を続けたり、スタイリッシュなレストランで食事を楽しんだりするのは少し気が引けますよね。
そんな時も、近くの荷物預かりサービスを活用しましょう。荷物を一時的に預ければ、再び身軽な状態に戻れます。夜のライトアップされた街を散策したり、アペリティーボ(食前酒)を楽しんだりと、夜のプランも思い切り満喫できます。荷物の心配をせず、ローマの夜を優雅に楽しむための賢いテクニックです。
ローマの荷物預かりサービスの種類と特徴
ローマで荷物を預けたい場合、いくつかの選択肢があります。それぞれの特徴を理解した上で、自分の旅のスタイルや目的に合ったサービスを選ぶことが大切です。ここでは、主要な預かりサービスの種類と、それぞれのメリット・デメリットについて詳しくご紹介します。
公共のコインロッカー(ほぼ存在しない現状)
日本の駅ではよく見かけるコインロッカーですが、現在のローマの主要駅や観光地ではほとんど見当たりません。これは、1990年代以降のテロ対策としてヨーロッパの主要都市でコインロッカーが撤去された過去があるためです。もし「コインロッカーを利用しよう」と考えているなら、その時間を他のプランに割くほうが賢明でしょう。その代わりとして、ここから紹介する有人の預かり所や民間のオンライン予約サービスが主流となっています。
駅構内の有人荷物預かり所「KiPoint」
ローマのテルミニ駅やフィウミチーノ空港にある、イタリア鉄道(Trenitalia)グループが運営する公式の有人荷物預かりサービス「KiPoint」があります。駅構内という抜群のアクセスと、公式運営ならではの安心感が大きな魅力です。
- 特徴とメリット
- 好立地:テルミニ駅では24番線ホーム付近の地下1階に位置し、電車を降りてすぐに荷物を預けられ、出発前の受け取りもスムーズです。
- 有人対応の安心感:スタッフが常駐しているので、機械操作に不安がある方やセキュリティ面で安心したい方に最適です。荷物の管理も徹底されています。
- 予約不要:基本的に予約は必要なく、直接カウンターに行けば荷物を預かってもらえます。ただし観光シーズンのピークや週末は混雑するため、時間に余裕を持って訪れることが推奨されます。
- デメリットと注意点
- 料金がやや高め:料金体系は最初の6時間が荷物1つにつき6ユーロ、7〜12時間は1時間ごとに1ユーロ追加、13時間以降は1時間ごとに0.5ユーロ追加となっています。長時間預ける場合は、後述の民間サービスのほうが割安になることがあります。
- 混雑の可能性:特に午前中の早い時間や週末は非常に混み合い、預けるまでに30分以上待つことも珍しくありません。旅程がタイトな場合は注意が必要です。
- 営業時間の確認が必須:24時間営業ではなく、テルミニ駅のKiPointはおおむね朝6時から夜23時までの営業です。早朝や深夜の利用を予定している場合は、事前に公式サイトで営業時間の最新情報を確認しましょう。KiPoint公式サイトをご参照ください。
- 身分証明書の提示:荷物を預ける際にはパスポートなどの身分証明書の提示が求められるため、忘れずに携帯しましょう。
民間のオンライン予約型荷物預かりサービス(現在の主流)
近年急速に普及し、ローマの荷物預かりの主流となっているのが、事前にオンラインで予約・決済できる民間のサービスです。タバッキ(たばこ屋)、ホテル、カフェ、お土産屋など多様な店舗が提携し、一時的な荷物預かりスペースを提供しています。代表的なサービスには「Radical Storage」「Bounce」「LuggageHero」「Stasher」などがあります。
- 特徴とメリット
- 広範な店舗ネットワーク:テルミニ駅周辺だけでなく、コロッセオ、バチカン、スペイン広場など主要観光地の近くに預け場所が点在し、自分の観光プランに合わせて最適なロケーションを選べます。
- 手頃な料金設定:多くのサービスが24時間単位の固定料金制を採用しており、1日あたり5〜6ユーロ程度と非常にリーズナブルです。KiPointで長時間預けるより安く済ませられることが多く、コストを抑えたい方に向いています。
- スムーズな事前予約:スマートフォンのアプリやウェブから簡単に予約と決済が可能で、当日は予約画面を見せるだけで荷物を預けられます。KiPointのように列に並ぶ必要がなく、効率的に時間を使えます。
- 保険付きで安心:多くのサービスが万が一の紛失や破損に対応する保険を備えています。補償内容はサービスによって異なりますが、安心して預けられる点が大きなメリットです。
- デメリットと注意点
- 店舗の質にばらつきがある:提携店舗は多種多様なため、対応や保管環境に差異がある可能性があります。予約前に利用者のレビューや評価をよく確認することが重要です。
- 営業時間の確認を必ず:預け先の店舗営業時間に準じるため、24時間対応の場所は限られます。特に日曜・祝日やシエスタ(午後の休憩時間)を設けている店舗もあるため、預け入れと受け取りの時間は予約前に必ずチェックしてください。
- 場所がわかりづらいことも:小規模なタバッキや路地裏のお店など、立地がわかりにくいケースもあります。予約後に送られてくる正確な住所をGoogleマップで確認し、可能ならストリートビューで外観をチェックしておくと当日安心です。
これらのサービスは専用アプリをダウンロードしておくとより便利に使えます。Radical Storageなどは日本語対応もあり、初めての方でも直感的に操作可能です。
【実践編】オンライン予約型荷物預かりサービスの使い方を徹底解説

「オンライン予約は難しそう…」と感じる方もいるかもしれませんが、ご安心ください。手続きは非常にシンプルで、一度覚えれば世界中の主要都市で応用可能です。ここでは、予約から荷物の引き取りまでの具体的な流れを、ステップごとに丁寧にご説明します。
ステップ0:準備するものリスト
まずは予約と当日の手続きに必要なアイテムを揃えましょう。
- スマートフォンまたはパソコン:予約はウェブサイトまたは専用アプリから行います。
- クレジットカード:支払いは基本的にオンラインの事前決済となります。
- インターネット環境:ローマの空港や主要駅では無料Wi-Fiが利用でき、カフェでも接続可能です。日本からポケットWi-FiやSIMカードを用意しておくと、いつでもどこでもスムーズに予約でき安心です。
- パスポートなどの身分証明書:店舗により本人確認を求められる場合があるため、必ず携帯しましょう。
ステップ1:サービスを選び、預け先を検索する
まずは「Radical Storage」や「Bounce」といったサービスのウェブサイトにアクセスするか、スマホアプリをダウンロードしましょう。どちらも使い方はほぼ同じです。
トップページの検索欄に「Rome」または「Roma」と入力すると、地図上に預かり可能な店舗のピンが表示されます。ご自身の行動予定に合った場所を選んでください。
- 場所選びのポイント
- 当日の観光ルートに沿って:例えば午前中にテルミニ駅に到着し、その後コロッセオへ行くなら、コロッセオ周辺の店舗に預けると効率的です。
- 夜の予定に合わせて:夕食後に荷物を受け取り、ホテルや空港へ向かう場合は、その動線上の店舗が便利です。
- 営業時間を確認:ピンをタップすると店舗の営業時間、料金、レビューが表示されます。荷物の引き取り希望時間が営業時間内か必ずチェックしましょう。日曜定休の店舗も多いのでご注意ください。
ステップ2:予約情報を入力し、オンラインで決済する
預けたい店舗が決まったら、「予約する」ボタンを押して次の画面へ進みます。
- 荷物の個数:預けたいスーツケースやバッグの個数を入力します。
- 預け入れ日時(ドロップオフ):荷物を店舗に預ける日時を選択します。
- 引き取り日時(ピックアップ):荷物を受け取る日時を選びます。
入力した情報をもとに合計料金が自動計算されます。内容をよく確認し、問題なければクレジットカード情報を入力して決済を完了させてください。決済後、登録したメールアドレスに予約確認メールが届きます。メールには正確な店舗住所、予約番号、QRコードが記載されていますので、削除せずすぐにアクセスできるようにしましょう。スクリーンショットを取って保存するのもおすすめです。
ステップ3:店舗で荷物を預ける(ドロップオフ)
予約日に店舗へ向かいます。Googleマップなどの地図アプリで、予約確認メールに記載された住所を入力して案内してもらうと便利です。
店舗に着いたら、スタッフに「荷物を預けたいのですが(I have a luggage storage reservation.)」と伝え、スマホの予約画面(QRコードなど)を提示します。必要に応じてパスポート提示を求められる場合もあります。
スタッフは予約内容を確認し、荷物に管理用タグを付けてバックヤードなど保管場所に運搬します。これで預け入れは完了です。引換券のような紙を渡されるケースもあるため、無くさないようご注意ください。所要時間は数分程度で、あっという間に身軽になれます。
ステップ4:荷物を引き取る(ピックアップ)
たっぷり観光やショッピングを楽しんだら、予約した引き取り時間内に店舗へ戻ります。遅れる場合は、アプリから連絡するか、直接店舗に電話を入れるのが望ましいですが、営業時間内であれば多少の遅延は許容されることが多いです。
店舗に到着したらスタッフに予約画面や引換証を見せて荷物の受け取りを行います。スタッフが保管場所から荷物を持ってくるので、タグが合っているか、荷物が間違いないかを確認して受け取りましょう。これで全ての手続きは完了です。
いかがでしょうか?想像以上に簡単だと感じていただけたのではないでしょうか。 この流れを覚えておけば、ローマのどこにいても荷物の心配なく旅行が楽しめます。
ローマの主要エリア別!おすすめ荷物預かりスポット
ローマ市内にはオンライン予約が可能な荷物預かりサービスが多数ありますが、特に観光客に使いやすい主要エリアごとにおすすめポイントや注意点をまとめました。旅のプランニングの参考になれば幸いです。
テルミニ駅周辺エリア
ローマの中心的な交通ハブであるテルミニ駅は、荷物預かりの拠点としても非常に重要です。空港からのアクセスやイタリア各地へ向かう際の起点となるため、多くの旅行者が利用します。
- 駅構内の「KiPoint」:利便性は抜群で、電車を降りた直後や乗車前に手軽に荷物を預けたり受け取ったりできるのが魅力です。ただし、料金はやや高めで混雑も避けられません。時間に余裕があり、安心感を重視する人に適しています。
- 駅周辺の民間サービス:テルミニ駅の北側(マルサラ通り側)や南側(ジョヴァンニ・ジョリッティ通り側)には、多くのオンライン予約可能な民間の荷物預かり店があります。KiPointよりも料金が安く、予約すれば待ち時間もありません。駅構内を歩く必要はありますが、コストと時間を効率よく節約したい旅行者におすすめです。
バチカン市国周辺エリア
サン・ピエトロ大聖堂やバチカン美術館といった名所が集まるバチカン市国は、一日をかけて訪れることも多いエリアです。ただし、荷物の取り扱いには注意が必要です。
- 施設内のクローク:バチカン美術館やサン・ピエトロ大聖堂には無料の荷物預かりクロークがありますが、見学者向けで大きなスーツケースは断られる場合が多いです。また、預けられるのはその施設内の滞在中のみで、預けた場所まで戻る必要があるため時間をロスすることがあります。
- 周辺の民間サービス:バチカン市国の外側、最寄りのオッタヴィアーノ駅周辺には、多数の民間荷物預かりサービスがあります。ここに荷物を預ければ、身軽にバチカン観光を楽しめ、その後別の観光地へスムーズに移動できます。バチカン観光の快適さに大きく寄与するポイントです。
コロッセオ・フォロ・ロマーノ周辺エリア
古代ローマの歴史が息づくこの地域は、観光の目玉である一方で、厳しいセキュリティルールも特徴です。
- 持ち込み禁止ルールの厳守:コロッセオやフォロ・ロマーノ周辺の遺跡には、大型バックパックやスーツケースの持ち込みが固く禁じられています。入口のセキュリティチェックで規定外の荷物があると入場不可となるため、必ず事前に荷物を預けておく必要があります。公式ロッカーは周辺にないため注意しましょう。
- 民間の荷物預かりを活用:地下鉄のコロッセオ駅やカヴール駅周辺には、オンライン予約可能なサービスが点在しています。入場時間が指定されるため、その時間に合わせて近隣の預かり所に荷物を預けておくと便利です。手ぶらで遺跡巡りをする快適さは格別です。
トレビの泉・スペイン広場周辺エリア
ショッピングやグルメで賑わうこのエリアは、細い石畳の道も多く、スーツケースを持ち歩くには非常に不便です。
- ショッピングの合間に活用:この近辺のホテルに宿泊している場合、チェックイン前後に荷物を一時預けるのに民間サービスが役立ちます。買い物で荷物が増えた際や、ディナーに行く際にスマートに荷物を預けて身軽に動けます。
- スリ防止にも効果的:人通りが多い場所ではスリや置き引きのリスクが高まります。大きな荷物を持つと注意が分散しますが、身軽でいれば貴重品の管理にもより集中でき、安全面でもメリットがあります。
知っておきたい!ローマで荷物を預ける際の注意点とトラブル対策

便利な荷物預かりサービスですが、安全に利用するためにはいくつかの注意点と、万が一のトラブルに備えた知識が欠かせません。ここでしっかり確認しておきましょう。
必ず守るべきルールと禁じられていること
- 貴重品は絶対に預けない:最も重要なルールです。パスポート、現金、クレジットカード、航空券、スマートフォン、PC、カメラ、高価な宝飾品などは、荷物に入れず必ず手元で管理してください。小さなバッグにまとめて携帯するのが安全です。多くのサービスの保険では現金や電子機器、貴重品は補償対象外となっています。
- 危険物や生鮮食品は預けられない:ヘアスプレーや制汗剤などのスプレー缶、ライター、一部のモバイルバッテリー、引火性の液体は危険物として預かりを断られます。食品や飲み物、特に劣化しやすいものも預けられません。荷造りの際にこれらが混入していないか必ず確認しましょう。
- 荷物のサイズ・重量制限を事前に確認する:多くのサービスは標準的なスーツケースに対応していますが、スキー板やサーフボード、楽器など大きいものや特殊な形状の荷物は、予約前に必ずサービスの規定を確認し、必要に応じて問い合わせてください。追加料金が発生したり、預かり自体ができない場合があります。
- 必ず鍵をかけること:スーツケースやバッグには必ず鍵(TSAロックなど)をかけてください。基本的な防犯対策であり、トラブル時に荷物を守るためにも不可欠です。
よくあるトラブルとその対処法
事前に対処法を知っておけば、もしもの時も慌てずに対応できます。
- ケース1:予約時間に遅れそうな場合
引き取りや預け入れ時間に遅れそうなら、まずはサービスのアプリやウェブサイトをチェックしましょう。多くの場合、チャットなどでカスタマーサポートに連絡可能です。また、予約確認メールに記載されている店舗の電話番号に直接連絡するのも有効です。多少の遅延なら問題にならないことがほとんどですが、営業時間を過ぎると翌日まで荷物が受け取れなくなる可能性があるため、できるだけ早めに連絡することが重要です。
- ケース2:荷物が破損していた、あるいは見つからない場合
受け取った際に破損や紛失に気づいたら、その場でスタッフに状況を伝え、記録してもらいましょう(可能であれば写真も撮影してください)。続いて、速やかにカスタマーサポートに連絡して保険申請の手順を確認します。トラブルに備え、預ける前にスーツケースの外観や中身の写真を撮っておくと、後の手続きで役立ちます。
- ケース3:予約した店舗が見つからなかった、または閉まっていた場合
地図アプリで向かったのに店舗が見つからない、または臨時休業で閉まっていることも稀にあります。その際はまずカスタマーサポートに連絡してください。担当者が状況を確認し、近くの他の提携店舗を案内してくれることがあります。こうした問題を回避するには、レビュー評価が高く、長く営業している店舗を選ぶこと、さらにGoogleストリートビューで事前に外観を確認しておくことをお勧めします。なお、在イタリア日本国大使館の最新治安情報の確認など、基本的な安全対策も忘れないようにしましょう。
- ケース4:予約をキャンセルしたい場合
予定が変わって予約のキャンセルが必要な際は、各サービスのキャンセルポリシーを必ず確認してください。多くの場合、預け入れの24時間前までなら無料でキャンセルや変更が可能ですが、それ以降のキャンセルは返金不可になることが一般的です。予約時にポリシーをよく読み理解しておくことが重要です。
もっと快適なローマ旅行にするための+α情報
最後に、荷物預かりサービスをさらに賢く活用し、あなたのローマ滞在をいっそう快適にするための追加情報をお届けします。
空港の荷物預かりサービスも検討しよう
ローマの玄関口であるフィウミチーノ空港(レオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港)にも、テルミニ駅と同様の「KiPoint」荷物預かり所が設置されています。場所は第3ターミナルの国際線到着ロビーです。特に次のようなシーンで役立ちます。
- 長時間の乗り継ぎ時:ローマで数時間から半日程度の乗り継ぎ時間がある際に、空港で大きな荷物を預けて身軽に市内観光へ出かけられます。空港と市内を結ぶレオナルド・エクスプレスでテルミニ駅まで約30分のアクセスです。
- 最終日に空港周辺で過ごす場合:旅行最終日でフライトまで時間があるけれど、市街中心部には用事がない場合。例えば、空港近くにあるアウトレット「カステル・ロマーノ・デザイナー・アウトレット」で最後のショッピングを楽しみたい時など、空港に荷物を預けておくとスムーズです。
やはり基本は「ホテルでの荷物預かり」
これまで多様なサービスをご紹介しましたが、最も手軽で安心なのは宿泊先のホテルで荷物を預かってもらう方法です。多くのホテルではチェックイン前やチェックアウト後に無料で荷物を預かってくれます。旅の計画を立てる際は、まず宿泊するホテルが荷物預かりに対応しているかどうか確認しましょう。予約サイトの設備情報欄やホテルへの直接問い合わせで確認できます。特に観光に便利な立地のホテルなら、このサービスを活用しない手はありません。
手ぶらになったら、こんなローマの楽しみ方を
さて、重いスーツケースから解放されたあなた。身も心も軽くなった今こそ、真のローマを味わう絶好のチャンスです。ぜひ以下のような過ごし方をお試しください。
- ガイドブックに載っていない路地裏散策:スーツケースがあると入れないような細く入り組んだ裏路地へ足を踏み入れてみましょう。そこには観光客の喧騒から離れ、地元の人々の日常風景や美しい中庭、小さな職人の工房など、新たな発見が待っています。
- ジェラート片手に食べ歩き:片手にジェラートを持ち、もう一方の手は自由に。地図を眺めたり写真を撮ったりも気軽に楽しめます。お気に入りのジェラテリアを見つけて、ローマの甘い誘惑に身を任せてみてはいかがでしょう。
- 夕暮れのアペリティーボを楽しむ:夕方になったらバールに立ち寄り、ローマ流のアペリティーボを満喫。ドリンクを一杯注文すると、美味しいおつまみがビュッフェ形式でいただけます。荷物の心配なく、暮れゆくローマの街並みを眺めながら、地元の人々と混じって優雅なひとときを過ごせます。
荷物の煩わしさから解放されるだけで、旅の自由度は無限に広がります。ローマの荷物預かりサービスは単なる荷物置き場ではなく、あなたのローマ体験をより豊かに、深くする「魔法の鍵」と言えるでしょう。さあ、その鍵を手にして、あなただけの最高のローマ物語を紡いでください。

