LCC(格安航空会社)のピーチ・アビエーションは、2023年12月4日20時から、国際線を対象とした「Peach Loves Winter Sale」を開催します。今回のセールでは、ソウル(仁川)線が片道3,190円からという破格の価格で提供され、円安が続く中でも海外旅行へのハードルを大きく下げるものとして注目されています。
セールの概要と注目路線
今回のセールは、冬から春にかけての旅行需要を喚起することを目的としています。
- 販売期間: 2023年12月4日 20:00 〜 12月7日 23:59
- 搭乗期間: 2023年12月18日 〜 2024年3月30日
- 対象路線と価格(片道、シンプルピーチ運賃):
- 大阪(関西)-ソウル(仁川):3,190円〜
- 東京(羽田)-ソウル(仁川):4,390円〜
- 大阪(関西)-台北(桃園):6,290円〜
- 東京(羽田)-台北(桃園):7,290円〜
- 大阪(関西)-香港:5,990円〜
- 大阪(関西)-バンコク(スワンナプーム):8,990円〜
支払手数料、空港使用料、燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)等が別途必要です。 販売座席数には限りがあり、売り切れ次第終了となります。
セール開催の背景:回復途上のアウトバウンド需要とLCCの戦略
今回のセールは、いくつかの社会経済的な背景のもとで開催されています。
回復が遅れる日本人の海外旅行需要
日本政府観光局(JNTO)の発表によると、2023年10月の訪日外客数は2,516,500人となり、2019年同月比で100.8%とコロナ禍以前の水準を完全に回復しました。一方で、同月の日本人出国者数は937,900人と、2019年同月比で55.9%に留まっています。この「インバウンド(訪日)は好調だが、アウトバウンド(海外渡航)は回復途上」という状況は、1ドル=150円に迫る歴史的な円安が海外での滞在費や購買意欲に影響を与えていることが大きな要因です。
航空会社、特にLCCにとって、アウトバウンド需要の喚起は喫緊の課題です。今回のピーチのような衝撃的な価格のセールは、円安を理由に海外旅行をためらっている層の背中を押し、需要を掘り起こすための強力な一手と言えます。
激化するLCC間の競争
コロナ禍を経て国際線の運航が本格的に再開される中、アジア路線、特に韓国、台湾、香港といった近距離路線はLCC各社の主戦場となっています。競合他社も同様のセールを頻繁に実施しており、価格での優位性を示すことが顧客獲得に直結します。年末年始や春休みといった旅行シーズンの需要を先取りするため、このタイミングでの大規模セールは、競争戦略上、非常に重要です。
今後の予測と旅行者への影響
このセールは、今後の旅行トレンドにいくつかの影響を与えると考えられます。
「週末海外」スタイルのさらなる定着
片道3,000円台からという価格は、国内旅行と変わらない、あるいはそれ以下のコストで海外へ行ける可能性を示唆しています。特にソウルや台北といった2〜3時間で到着する都市への路線が充実していることから、金曜の夜に出発して日曜に帰国するような、いわゆる「弾丸旅行」や「週末海外」といったスタイルが、若者層を中心にさらに一般化していくでしょう。
旅行消費の変化:「モノ消費」から「コト消費」へ
航空券代を極限まで抑えることで、旅行者は浮いた予算を現地の体験、いわゆる「コト消費」に振り分ける傾向が強まると予測されます。美味しい食事、話題のカフェ巡り、エンターテイメント、現地のアクティビティなど、航空券は安く、現地では贅沢に、というメリハリのついた旅行スタイルが主流になる可能性があります。
海外旅行への心理的ハードルの低下
今回のセールは、海外旅行が「特別なもの」ではなく、もっと気軽に計画できる日常の延長線上にあるというメッセージを発信しています。円安という逆風の中にあっても、LCCのセールをうまく活用すれば、コストを抑えて海外の文化に触れることは十分に可能です。このようなセールが継続的に行われることで、特にこれまで海外旅行に縁がなかった層の需要が喚起され、海外旅行市場全体の活性化に繋がることが期待されます。
円安が続く今、ピーチのセールは海外への扉を再び開く絶好の機会です。公式サイトをチェックして、次の旅の計画を立ててみてはいかがでしょうか。

