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    キューバ東部、ハリケーン「メリッサ」直撃で空港閉鎖―旅行者への影響と今後の見通し

    2025年10月29日、強力なハリケーン「メリッサ」がキューバ東部を直撃しました。この影響により、サンティアーゴ・デ・クーバなどの主要都市で空港が閉鎖され、公共交通機関が全面的に停止するなど、深刻な事態となっています。現地に滞在中および渡航を予定している旅行者は、自身の安全を最優先し、最新の情報を注視する必要があります。

    目次

    カテゴリー3の強力なハリケーン「メリッサ」が上陸

    アメリカ国立ハリケーンセンター(NHC)によると、ハリケーン「メリッサ」は最大風速が時速約185キロメートルに達する「カテゴリー3」の勢力でキューバ東部のグランマ州に上陸しました。その後、オルギン州やサンティアーゴ・デ・クーバ州を通過し、広範囲にわたって強風と豪雨をもたらしています。

    キューバ当局は、沿岸部の低地を中心に住民約5万人に対して避難命令を発令し、観光客に対しても安全な場所への移動を呼びかけています。

    主要インフラが麻痺、交通網に深刻な影響

    ハリケーンの直撃により、キューバ東部のインフラは大きな打撃を受けています。

    空港の閉鎖

    • アントニオ・マセオ国際空港(サンティアーゴ・デ・クーバ):閉鎖されており、全ての国内線および国際線の発着がキャンセルされています。再開の目処は立っておらず、航空各社はフライトの変更や払い戻しに関する対応を発表しています。
    • フランク・パイス国際空港(オルギン):同様に閉鎖措置が取られており、周辺地域へのアクセスが完全に断たれています。

    公共交通機関の停止

    鉄道網は全線で運行を見合わせ、主要都市間を結ぶ長距離バス「ビアスール」も東部地域を発着する便の運行を全面的に停止しています。これにより、多くの旅行者が足止めされている状況です。また、大規模な停電や通信障害も報告されており、現地での情報収集が困難になっています。

    旅行者が取るべき行動と注意点

    キューバ東部に滞在、または渡航を計画している旅行者は、以下の点に注意してください。

    現地に滞在中の方

    ホテルのスタッフや現地当局の指示に必ず従い、安全が確保された屋内に留まってください。不要不急の外出は絶対に避け、停電に備えて懐中電灯やモバイルバッテリーを準備しましょう。また、家族や友人に自身の安否を伝えるとともに、利用している航空会社や旅行代理店に連絡を取り、今後のスケジュールについて確認してください。

    渡航を予定している方

    キューバ東部への渡航は、現時点では中止または延期を強く推奨します。外務省が発表する海外安全情報をこまめに確認し、航空会社のウェブサイトで最新の運航情報を入手してください。予約済みのフライトや宿泊施設については、キャンセルポリシーを確認し、必要な手続きを行いましょう。

    背景と今後の見通し

    カリブ海に位置するキューバは、毎年6月から11月にかけてのハリケーンシーズンに、たびたび大型ハリケーンの脅威に晒されてきました。キューバ政府は防災対策に力を入れていますが、「メリッサ」のような強力なハリケーンは、インフラに甚大な被害をもたらす可能性があります。

    予測される影響

    • インフラの復旧:電力や通信、交通網の完全な復旧には、数週間から数ヶ月を要する可能性があります。特に被害の大きかった地域では、復旧作業が長期化することも考えられます。
    • 観光業への打撃:キューバ東部は、歴史的な街並みや美しい自然で知られる観光地です。今回のハリケーンにより、観光施設の損壊やアクセスの途絶が発生し、地域の観光業は短期的に深刻な打撃を受けることが予測されます。観光客の受け入れ再開までには、相当な時間が必要となるでしょう。

    旅行者は、今後もキューバ当局や各国の気象機関が発表する公式情報に注意を払い、冷静かつ慎重な行動を心がけてください。simvoyageでは、引き続き現地の最新情報をお伝えしていきます。

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    この記事を書いたトラベルライター

    SimVoyage編集部は、世界を旅しながら現地の暮らしや食文化を体感し、スマホひとつで快適に旅する術を研究する旅のプロ集団です。今が旬の情報から穴場スポットまで、読者の「次の一歩」を後押しするリアルで役立つ記事をお届けします。

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