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ヨーロッパ旅行が変わる!新出入国システム「EES」が2026年4月10日開始、ETIASは延期へ

この記事の内容 約3分で読めます

EUはシェンゲン圏の国境管理を刷新します。2026年4月10日からは、パスポートスタンプを廃止し生体認証を導入する新出入国システム「EES」が全面運用開始。日本人を含む非EU国籍者が対象で、初回入国時に顔・指紋登録が必要となり、空港での混雑や滞在日数管理の厳格化が予想されるため注意が必要です。一方、事前申請が必要な電子渡航認証システム「ETIAS」は2026年後半に延期される見込み。旅行計画の際は最新情報を確認し、時間に余裕を持つことが重要です。

ヨーロッパへの旅行を計画している方に重要なお知らせです。欧州連合(EU)は、シェンゲン圏の国境管理を大きく変える二つの新しいシステム、「EES」と「ETIAS」の導入を進めています。

最新の情報によると、パスポートへのスタンプを廃止し生体認証を導入する「EES(エントリー/エグジットシステム)」が、2026年4月10日から全面的に運用開始されることが決定しました。一方で、電子渡航認証システム「ETIAS(エティアス)」の導入は2026年後半に延期される見込みです。

これらの変更は、日本人旅行者を含むすべてのシェンゲン圏外からの渡航者に影響します。具体的に何がどう変わるのか、旅行者が準備すべきことは何かを詳しく解説します。

目次

新出入国管理システム「EES」とは?

EES(Entry/Exit System)は、シェンゲン圏に出入りする短期滞在の非EU国籍者の情報を電子的に記録・管理するための新しい自動化システムです。

主な目的と変更点

EESの主な目的は、国境管理の近代化とセキュリティの強化です。これまで国境警備官が手作業で行っていたパスポートへのスタンプ押印が完全に廃止され、以下の情報がデジタルで記録されるようになります。

  • 氏名、旅券情報などの個人データ
  • 顔画像と指紋4本分の生体認証情報
  • 出入国の日時と場所

このシステムにより、シェンゲン圏での滞在日数が自動的に計算され、「あらゆる180日間のうち最大90日間」という滞在ルールがより厳格に管理されることになります。

対象者と手続きの流れ

日本をはじめとするビザ免除国のパスポートで渡航する旅行者もEESの対象です。

シェンゲン圏に初めて入国する際には、空港などに設置されるセルフサービスのキオスク端末で、パスポートのスキャンと顔・指紋の登録を行います。一度登録した生体認証情報は3年間有効で、その期間内は次回以降の入国手続きがスムーズになります。

旅行者への影響と注意すべきポイント

EESの導入は、旅行者にいくつかの影響を与えます。特に導入初期には注意が必要です。

空港での混雑に注意

2026年4月10日の導入開始直後は、多くの旅行者が初めて生体認証の登録を行うため、空港の出入国審査で通常以上の時間がかかる可能性があります。システムへの不慣れや予期せぬトラブルによる混乱も予想されます。この時期にヨーロッパへ渡航する方は、空港での手続きに十分な時間を確保し、乗り継ぎ時間などにも余裕を持たせたスケジュールを組むことを強くお勧めします。

滞在日数の厳格な管理

EESは滞在日数を正確に追跡します。これまで以上に「90日ルール」の遵守が重要となり、意図せずオーバーステイ(不法滞在)となってしまうリスクを避けるため、旅行者自身が滞在日数を正確に把握する必要があります。

延期された「ETIAS」とは?

EESと並行して導入が予定されているのが、ETIAS(欧州渡航情報認証制度)です。これは、米国のESTAやカナダのeTAに似た電子渡航認証システムで、シェンゲン圏へビザなしで渡航する際に、事前のオンライン申請が必要となります。

ETIASの現状

ETIASの導入は、EESシステムの安定稼働が前提とされており、今回の発表で開始時期が2026年後半に延期されることになりました。

導入が開始されれば、日本からの渡航者も、渡航前に専用のウェブサイトまたはアプリから個人情報や渡航情報を入力し、申請料(7ユーロが予定)を支払う必要があります。認証は通常、数分で完了し、一度取得すれば3年間有効です。

背景と今後の展望

EUがこれらの新システムを導入する背景には、テロ対策や越境犯罪の防止といった安全保障上の要請があります。年間14億人以上がEUの対外国境を通過する中、デジタル技術を活用して国境管理を効率化し、セキュリティレベルを高めることが急務とされています。

長期的には、EESとETIASが連携することで、セキュリティを確保しつつ、旅行者にとってはよりスムーズで近代的な出入国体験が実現されることが期待されます。

まとめ:旅行者が今から心掛けるべきこと

ヨーロッパへの旅行計画は、これらの新しいルールを前提に立てる必要があります。

  • EESの開始日(2026年4月10日)を念頭に置く。
  • 導入直後の渡航では、空港での時間に十分な余裕を持つ。
  • シェンゲン圏内の滞在日数を正確に管理する。
  • ETIASの導入に関する最新情報を引き続きチェックする。

simvoyageでは、今後もヨーロッパの渡航に関する重要な最新情報をお届けしていきます。安全で快適な旅行の準備にお役立てください。

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この記事を書いたトラベルライター

SimVoyage編集部は、世界を旅しながら現地の暮らしや食文化を体感し、スマホひとつで快適に旅する術を研究する旅のプロ集団です。今が旬の情報から穴場スポットまで、読者の「次の一歩」を後押しするリアルで役立つ記事をお届けします。

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