「フィリピンで温泉?」
そう聞いて、多くの人が思い浮かべるのは、真っ白な砂浜と透き通った青い海かもしれません。でも、7000以上もの島々からなるこの国には、まだまだ知られていない魅力が隠されています。特に、私が今回旅してきた「カミギン島」は、まさに地球のエネルギーを肌で感じられる、火と水が織りなす奇跡の島でした。
常夏の国で汗を流しながら入る温泉は、想像を絶するほどの心地よさ。しかも、冷たい湧き水の「冷泉」から、ジャングルに抱かれた「温泉」、さらにはシュワシュワの「炭酸泉」まで、バラエティ豊かな湯めぐりが楽しめてしまうんです。
今回の旅のテーマは、ズバリ「1万円以下でカミギン島の温泉を制覇する!」。格安航空券を駆使して、現地の魅力を最大限に味わう。そんな予算重視の若者でも大満足できる、とっておきのプランをご紹介します。この記事を読み終える頃には、きっとあなたもカミギン島行きのチケットを探し始めているはず。さあ、火山の恵みを探す冒険へ、一緒に出かけましょう!
また、1万円という予算で楽園を満喫するなら、フィリピン・シアルガオ島でのココナッツクラフト体験も次の旅の候補に入れてみてはいかがでしょうか。
なぜカミギン島?火と水が織りなす奇跡の島へようこそ

フィリピン南部のミンダナオ地方に浮かぶ、洋ナシのような形をした小さな島、カミギン。この島がこれほど温泉の楽園となっている理由は、島の成り立ちに隠されています。
別名「Born of Fire(火から生まれた島)」と呼ばれるカミギン島。その名の通り、島内にはなんと7つもの火山があり、そのうちの1つは現在も活発に噴火を続ける活火山です。これほど多くの火山が島の狭い面積に集中している場所は、世界的に見ても非常に珍しいそうです。この火山群のおかげで、カミギン島には豊かな温泉資源がもたらされています。
マニラやセブといった主要都市からのアクセスがやや不便なためか、島内は手つかずの自然が広がり、ゆったりとした時間が流れています。ボラカイ島やエルニドの喧騒とは対照的に、素朴で穏やかな雰囲気が訪れる人々を暖かく迎え入れてくれます。観光地化されていない、ありのままのフィリピンの日常を感じたい人にとって、カミギン島はまさに理想的な場所と言えるでしょう。
アクセス方法は、セブ島からプロペラ機を利用するか、もしくはミンダナオ島の第二の都市カガヤン・デ・オロまで飛行機で飛び、そこからバスとフェリーを乗り継ぐのが一般的です。少々手間はかかりますが、その先には日常の喧騒を忘れさせてくれる美しい景色と最高の癒しが待っています。車窓から広がるミンダナオの風景や潮風を受けるフェリーの旅も、冒険の始まりを告げる素敵なプロローグとして楽しんでみてください。
旅の相棒はレンタルバイク!カミギン島温泉巡りのススメ
カミギン島の面積はおよそ238平方キロメートルで、日本の伊豆大島や淡路島の半分にも満たないコンパクトな島です。海岸沿いを走る国道を一周しても約64kmほど。そのため、気ままに島を自由に巡るにはレンタルバイクが最適な相棒となります。
風を切りながら、右手には青く広がる海、左手には緑豊かな火山の景色が広がる中、気になるスポットを見つけたら気軽に立ち寄れます。地元のローカル食堂で地元の人々と談笑するなど、自由な旅のスタイルを実現してくれるレンタルバイクは、カミギン島を満喫するために欠かせないアイテムです。
バイクを借りる前に知っておきたいポイント
では実際にバイクをレンタルする際の流れをご紹介しましょう。手続きは思ったほど複雑ではありません。
- レンタル場所は?
フェリーが着くベノーニ港(Benoni Port)や島の中心地であるマンバジャオ(Mambajao)の町中には、多くのレンタルバイクショップが軒を連ねています。「Motorbike for Rent」と書かれた看板が目印です。また、多くの宿泊施設でもレンタルを扱っているので、ホテルやゲストハウスのスタッフに問い合わせるのもおすすめです。料金は交渉次第ですが、だいたい1日300〜500ペソ(約810〜1350円)が相場。数日間まとめて借りると割引になることも多いため、価格交渉を試みてみてください。
- 必要な持ち物は?
パスポートの提示を求められることはあまりありませんが、身分証明としてコピーを用意しておくと安心です。運転免許証は日本の免許証で貸してもらえる場合が多いですが、事故や検問に備えて、国際運転免許証の取得を強くおすすめします。ヘルメットの着用は法律で義務づけられているので、レンタル時に必ず受け取り、常にかぶるようにしましょう。
- バイクの確認ポイント
レンタル前には必ずバイクの状態を自分の目でチェックしてください。前後のブレーキがしっかり効くか、タイヤの溝の深さは十分か、ライトやウインカーが正常に点灯するか、エンジンがスムーズに始動するかを確かめましょう。短時間の試乗をさせてもらい、納得できる一台を選ぶことが重要です。また、傷やへこみはレンタル前にスマホで撮影して記録しておくと、返却時にトラブルを避けられます。これは海外で乗り物を借りる際の基本的な心得です。
- ガソリンの補給について
ガソリンスタンドは主にマンバジャオの中心部に集中しています。セルフサービスではなく店員に給油してもらう形式ですので、「Full tank, please(満タンでお願いします)」と言えば通じます。また、集落内の雑貨店(サリサリストア)では、空きコーラ瓶などに入った「ボトルガソリン」が販売されており、万が一ガス欠になったときの応急措置として利用可能です。
バイクの運転に不安がある場合は、トライシクル(サイドカー付きバイク)やハバルハバル(バイクタクシー)のチャーターも検討してみてください。運転手と料金交渉すれば、1日単位で島内を案内してくれます。親切なドライバーに当たれば、ガイドブックに載っていない穴場スポットへ連れて行ってもらえるかもしれません。
さあ、準備が整ったらヘルメットをしっかりかぶり、エンジンを始動しましょう。いよいよカミギン島の温泉めぐりの旅に出発です!
まずはココから!冷泉の楽園「ストゥニニョ・コールドスプリング」

常夏のフィリピンでまず訪れるべき場所は、「温泉」ではなく「冷泉」です。強い陽射しのもと、バイクを走らせて火照った身体を冷やすのにこれほど適した場所はありません。島の西側に位置する「ストゥニニョ・コールドスプリング(Sto. Niño Cold Spring)」は、地元の人々からも親しまれているまさにオアシスのようなスポットです。
ゲートをくぐると目の前に広がるのは、透き通ったエメラルドグリーンの巨大なプール。この水は、近くのヒボックヒボック山の麓から絶え間なく湧き出る天然の湧水で構成されています。水温は常に約20℃前後で、足を入れた瞬間、その冷たさに思わず「ひゃっ!」と声が出てしまうほどですが、南国の暑さの中では逆に極上の癒しとなります。一度入れば、清冽な水が体の芯から熱を奪い去り、究極のリフレッシュを体感できます。
プールの広さは非常にゆったりとしており、水深も場所により様々です。子どもたちが遊べる浅瀬から大人が安心して飛び込める深いエリアまで揃っているため、幅広い世代が安全に楽しめます。水の透明度が非常に高いため、ゴーグルを持参すれば、水中で泳ぐ魚たちの姿を観察する楽しみも味わえます。
ストゥニニョ・コールドスプリングの楽しみ方と実用情報
この楽園を存分に楽しむための具体的なポイントをご案内します。
- 入場料金とチケット
入り口のチケットカウンターで入場料を支払いましょう。大人一人あたり75ペソ(約200円)と非常にお手頃です。営業時間は早朝から夕方までですが、日差しが強い午前から昼過ぎの時間帯の訪問がおすすめ。支払いは現金のみなので、小銭を用意しておくとスムーズです。
- 持参すべきアイテム
必須アイテムは水着とタオルです。簡素な更衣室があるものの、予め服の下に水着を着ておくと便利。強い日差しのため日焼け止めは必携です。水中の様子を楽しみたい場合はゴーグルを、思い出を撮影したいならスマートフォン用防水ケースやアクションカメラがあると良いでしょう。ロッカーはないため貴重品の管理は自己責任で。最低限のお金とスマホを防水バッグに入れて持ち歩くことをおすすめします。
- ルールと禁止事項
施設内には食べ物や飲み物を販売する売店が複数ありますが、飲食物の持ち込みも認められています。多くの地元家族はござを広げ、手作りの食事を囲んでピクニックを楽しんでいます。ただしゴミは必ず持ち帰りましょう。アルコールの持ち込みに関しては制限がある場合があるので、現地での確認が必要です。プールへの飛び込みは指定エリア以外では非常に危険なので控えましょう。
- さらに楽しむためのポイント
プール周辺には有料のコテージ(カバナ)が複数設置されています。グループで訪れる際は借りて荷物置きや休憩スペースとして使うと快適です。また、場内では「フィッシュスパ」も体験できます。足を水に入れると小さな魚が集まり、古い角質を優しく食べてくれるドクターフィッシュのサービスで、冷泉でのクールダウン後に体験すれば旅の疲れも癒されることでしょう。
ストゥニニョ・コールドスプリングは単なる水遊びの場ではありません。火山からの恵みである清らかな湧水に身を預けながら、地元の人々の休日の過ごし方に触れることができる、カミギン島の暮らしに溶け込む貴重な体験スポットです。
海の中から湧き出る神秘の湯「サンケン・セメタリー」と「ソダ・ウォータースイミングプール」
冷泉でリフレッシュした後は、さらに個性豊かなカミギン島の「水」を体験しに出かけましょう。次に訪れるのは、世界的にも珍しく、あの飲み物と同じ名前を持つ不思議な泉です。その途中には、カミギン島の象徴とも言える、忘れがたい風景が広がっています。
海の中に沈んだ墓地、サンケン・セメタリー
バイクで西海岸沿いを北上すると、海の中にぽつんと佇む大きな十字架が目に入ります。ここが「サンケン・セメタリー(Sunken Cemetery)」、すなわち「沈んだ墓地」と呼ばれる場所です。
1871年、ブルカン火山の噴火により、この地にあった共同墓地が町と一緒に海中へと沈んでしまいました。現在、海上に立つ十字架は水没した墓標を追悼して後に建てられたものです。干潮時にはボートで十字架のそばまで近づけ、シュノーケリングをすれば海底に残るかつての墓石の姿を垣間見ることができるといわれています。夕暮れ時、十字架が赤く染まる幻想的な光景は多くの写真家を魅了し続けています。ここは温泉ではありませんが、カミギン島の火山活動の歴史や自然の厳しさ、そして人々の祈りが交錯する非常に神秘的なスポットです。ぜひ訪れて、静かに手を合わせてみてください。この島の成り立ちを深く感じるきっかけとなるでしょう。
天然サイダー風呂!? ソダ・ウォータースイミングプール
サンケン・セメタリーからバイクでわずか数分の場所に、旅の目的地である「ソダ・ウォータースイミングプール(Soda Water Swimming Pool)」があります。その名の通り、このプールの水は天然の炭酸水です。
見た目はストゥニニョと似た、緑に囲まれたプール施設ですが、一歩水に浸かるとその違いに驚かされます。肌にまとわりつく無数の細かな気泡が体を包み込み、静止しているとシュワシュワと泡が弾ける感覚が広がります。まるで天然のサイダー風呂に入っているかのような不思議な体験ができます。
この泉の水は飲用も可能と言われており、施設内には蛇口が設置されています。実際に飲んでみると、微かな鉄の風味があり、微炭酸のミネラルウォーターのような味わいです。市販のソーダのような強烈な刺激はありませんが、まぎれもなく大地から湧き出た炭酸水で、健康や美容にも良いとされ、地元の人々からも親しまれています。
ソダ・ウォータープールの楽しみ方と実務情報
このユニークな炭酸泉を楽しむためのポイントをまとめました。
- 入場と料金
ストゥニニョ同様、入口のカウンターで入場料75ペソ(約200円)を現金払いします。システムは他の温泉施設とほぼ同様です。
- 持ち物
基本的に水着とタオルが必要です。炭酸泉のシュワシュワ感をより強く感じるなら、肌の露出が多い水着がおすすめです。プールの水温はストゥニニョほど冷たくなく、常温に近いため、長く浸かっていても冷え過ぎる心配はほとんどありません。
- ルールと注意点
施設内のルールはストゥニニョと同じです。飲食物の持ち込みも可能で、ピクニックを楽しむ家族連れの姿もよく見られます。炭酸水を飲む際は衛生面を考慮し、自己責任でお願いします。大量に飲むのは避け、味見程度にとどめるのが安全です。Guide to the Philippinesの記事によれば、この水は健康に良いと信じられていますが、体質によっては合わない可能性もあります。
- おすすめの過ごし方
まずは全身で炭酸の刺激を味わってみてください。体を動かすと肌に付く気泡がまるでマッサージのように心地よく感じられます。プールサイドでのんびり日光浴をしながら、適度に炭酸泉に浸かってリフレッシュする贅沢な時間の過ごし方もおすすめです。観光客の少ない時間帯を狙えば、広大な炭酸泉プールを独り占めできるかもしれません。
冷たく澄んだ湧き水とシュワシュワはじける炭酸水。カミギン島の「水」の多様さに誰もが驚くことでしょう。しかし、この島の温泉巡りの真のハイライトは、まだその先に待っています。
旅のハイライト!ジャングルの秘湯「アデント・ホットスプリング」

冷泉や炭酸泉でクールダウンと非日常の体験を楽しんだ後は、やはり旅の締めくくりに心身の芯から温めてくれる「温泉」が欠かせません。カミギン島での温泉巡りのハイライトとも言えるのが、ヒボックヒボック山のふもと、鬱蒼としたジャングルの中にひっそりと佇む「アデント・ホットスプリング(Ardent Hot Spring)」です。
ここは、日本の温泉文化に親しんできた私たちにとっても、どこか懐かしさを感じるかもしれません。施設内には、温度の異なる複数の湯船(プール)が階段状に配置されており、まるで露天風呂のテーマパークのような趣があります。源泉の温度は約40℃で、そこから流れ出す湯は下へ下へと移るにつれて少しずつ温度が下がっていく仕組みです。最上段の湯船は日本の温泉に近い熱めの湯で、じっくりと体を温めたい方に最適です。反対に下の湯船はぬるめなので、子供や熱いお湯が苦手な方も安心して楽しめます。
アデント・ホットスプリングの最大の魅力は、そのロケーションと雰囲気にあります。見上げれば熱帯の樹木が空を覆い、耳に届くのは鳥のさえずりや虫の音、そしてお湯が静かに流れ落ちる心地よい水音だけ。まるで自然と一体化したかのような感覚で、ゆったりと湯浴みを堪能できるのです。
特におすすめしたいのは夜の訪問です。ライトアップされた湯船は幻想的な空気に包まれ、昼間とはまったく異なる表情を見せます。満天の星空のもと、温かな湯に浸かりながらその日を振り返る時間は、何ものにも代えがたい贅沢なひととき。バイクで巡った疲れも旅の悩みも、すべてお湯に溶けて消えていくような心地です。
アデント・ホットスプリングの楽しみ方と基本情報
最高の温泉体験をするために、知っておきたいポイントをまとめました。
- 入場料と営業時間
入場料は他の施設同様75ペソ(約200円)で、営業時間が比較的長く夜遅くまで開いているのが特徴です。夜間の営業時間は変更されることもあるため、訪問前に現地で確認するのが確実です。昼間の賑やかな雰囲気と夜の静かでロマンチックな空気、どちらも味わってみるのが良いでしょう。
- 服装規定と持ち物
水着の着用は必須です。体を冷やしたくない場合はラッシュガードなどを持参すると便利です。夜訪れる際は、湯上がり後に体が冷えないよう羽織るものや、虫刺され対策の虫除けスプレーが必須アイテムとなります。タオルもお忘れなく。更衣室とシャワーも完備されています。
- ルールとマナー
日本の温泉同様、湯船に入る前にはシャワーで体を洗い清めるのがマナーです。湯船の中での飲食や石鹸・シャンプー類の使用は禁止されています。子供がはしゃぐこともありますが、飛び込みなど危険な行為は控えましょう。貴重品保管のためのロッカーもありますが有料で数は限られるため、荷物はなるべく少なく持ち込むことをおすすめします。
- トラブル時の対処
慣れない環境で長湯をすると、のぼせや湯あたりになる恐れがあります。体調が優れなくなったら無理をせず湯から上がり、涼しい場所で水分補給しながら休憩を取りましょう。施設にはスタッフが常駐しているので、体調に異変を感じたらすぐに相談してください。特に夜間は足元が暗くなる箇所もあるため、移動時は十分に注意が必要です。
冷泉、炭酸泉、そして温泉。一日でこれほど多彩な湯を楽しめる場所は世界中でも珍しいでしょう。アデント・ホットスプリングは、カミギン島の火山の恵みを最も身近に感じられる、まさに旅のクライマックスに相応しいスポットです。
1泊2日で温泉を制覇!予算1万円以下モデルプラン
「本当に1万円以下でこれほど楽しめるの?」と思われるかもしれません。そこで今回は、具体的な1泊2日のモデルプランとリアルな予算の内訳をご紹介します。これを参考にすれば、カミギン島旅行がぐっと身近に感じられるはずです!
1日目:カミギン島の「水」を満喫するアクティブな一日
- 午前:カミギン島に到着!旅の準備を整える
カガヤン・デ・オロからフェリーでベノーニ港へ到着。港のすぐそばでレンタルバイクを借ります(一日約400ペソ)。予約しておいたマンバジャオのゲストハウスへ向かい、荷物を預けましょう。宿泊費は1泊約2,000円ほどで見つけられます。
- 昼:ローカル食堂でランチ
マンバジャオの町で地元のカレンデリアを探し、フィリピン料理の昼食を楽しみます。指差し注文で問題なく、言葉に不安があっても安心。一食300円ほどで満腹になれます。
- 午後:冷泉でリフレッシュ&炭酸泉を体験
バイクを走らせて「ストゥニニョ・コールドスプリング」へ(入場料75ペソ)。暑さに火照った体を天然の冷泉でクールダウン。その後、近くの「ソダ・ウォータースイミングプール」へ移動(入場料75ペソ)、炭酸泉のシュワシュワ感を楽しみます。
- 夜:ジャングルの秘湯と満天の星空を満喫
サンセットの時間に「サンケン・セメタリー」へ立ち寄り、海に沈む夕日を眺めます。日が落ちたら、旅のハイライト「アデント・ホットスプリング」へ(入場料75ペソ)。ライトアップされた幻想的な空間で温泉につかり、一日の疲れを癒しましょう。夕食はホットスプリング近くか、マンバジャオに戻ってから取るのがおすすめです。
2日目:カミギン島の絶景を堪能する一日
- 早朝:幻の島「ホワイトアイランド」へ出発
日の出前に起床し、マンバジャオ近くの船着き場からボートで「ホワイトアイランド」へ向かいます。潮が引く時間のみ現れる真っ白な砂の島。ここから望むカミギン本島とヒボックヒボック山の風景は格別です。ボートはチャーター制で約550ペソ。複数人でシェアすれば費用を抑えられます。
- 午前:滝でマイナスイオンを浴びる
島に戻り朝食を済ませたら、カミギン最大の滝「カティバワサン滝(Katibawasan Falls)」へ。高さ70メートルの水流の迫力と溢れるマイナスイオンに癒されます。
- 昼:島を一周しながらローカルグルメ探索
バイクで海岸線をゆったりドライブ。まだ訪れていないエリアを巡りつつ、気になる店でランチを楽しみます。海辺のカフェでのんびり一息つくのもおすすめです。
- 午後:お土産探しと出発準備
マンバジャオの町で地元の名産品を探します。甘くて有名な「ランソネス」の加工品や地元工芸品が人気です。ゲストハウスに戻って荷物をまとめたら、ベノーニ港へ向かいましょう。
- 夕方:名残惜しくもカミギン島を後に
フェリーに乗り、カガヤン・デ・オロへ帰路に就きます。船上から遠ざかるカミギン島の景色を見送りながら、素敵な思い出に浸ってください。
予算の目安(概算)
- 宿泊費: 約2,000円(ゲストハウス1泊)
- 交通費: 約1,700円(バイクレンタル2日分800ペソ+ガソリン代)
- 食費: 約2,500円(ローカル食堂中心の食事で十分)
- アクティビティ費: 約1,300円(温泉入場料3ヶ所合計225ペソ+ホワイトアイランドボート代シェア分+滝入場料など)
- 合計: 約7,500円
いかがでしょうか?予備費やちょっとした出費を含めても、十分に1万円以内で楽しめる計算になります。もちろんレストランでの食事やお土産代によって変動はありますが、工夫次第で驚くほどリーズナブルかつ充実した旅が叶うのがカミギン島の魅力です。
もっとカミギン島を楽しむためのTIPS & 注意点

最後に、あなたのカミギン島旅行がより安全かつ快適なものになるよう、旅の先輩としていくつかのアドバイスをお届けします。しっかり準備を整え、心から旅を楽しんでください。
旅の準備と持ち物リスト(完全版)
- ベストシーズン
フィリピンは乾季と雨季があり、カミギン島への訪問には乾季にあたる11月から5月頃が最適です。この時期は天候が安定し、海も穏やかです。特に10月には島最大の祭典「ランソネス・フェスティバル」が開催され、島全体が賑わいます。
- 持ち物リスト
- 必須アイテム:
- 水着(2〜3枚): 温泉や滝巡りで繰り返し濡れるため、複数枚用意しておくと乾かす手間が省けて快適です。
- 速乾性タオル: コンパクトで乾きやすいマイクロファイバー製のタオルが便利です。
- サンダル: ビーチサンダルなど、濡れても気にならないものを一足持っていると重宝します。
- 日焼け対策用品: 日焼け止め、帽子、サングラスは常夏の島で必須のアイテムです。
- 虫よけスプレー: 特にジャングルエリアや夜間での使用が欠かせません。
- 現金(フィリピン・ペソ): 島内ではクレジットカードがほとんど使えません。ATMもマンバジャオに数台あるのみで、故障している場合もあるため、ミンダナオ島のカガヤン・デ・オロなどの大きな町で必要な額を両替・キャッシングしておくことが基本です。
- 常備薬: 胃腸薬、鎮痛剤、絆創膏など、普段使い慣れた薬を持参しましょう。
- あると便利なアイテム:
- 防水バッグ(ドライバッグ): バイク移動中の急なスコールやビーチ・温泉での荷物保護に役立ちます。
- スマートフォン用防水ケース: 水中撮影や水辺でスマホを操作する際に便利です。
- ラッシュガード: 日焼け対策はもちろん、体が冷えるのを防ぐ効果もあります。
- 国際運転免許証: 万が一のトラブル時に備えて持っておくと安心です。
- モバイルバッテリー: 移動中に地図アプリなどを利用するとバッテリーの消耗が激しいため、携帯しておくと便利です。
トラブルが発生した時の対処法
- バイクがパンクした場合
カミギン島の多くの道は舗装されていますが、パンクの可能性はゼロではありません。パンクした際は慌てず、近くの集落を探しましょう。島内には「Vulcanizing Shop」の看板が目印の、小さなバイク修理店が点在しています。修理費用は100〜200ペソ程度です。地元の方に尋ねると親切に場所を教えてもらえます。
- 体調を崩したとき
環境や食事の変化で体調を崩すこともあります。マンバジャオにはクリニックや薬局(Pharmacy)があり、軽い症状なら薬局で相談が可能です。重症の場合はカミギン総合病院(Camiguin General Hospital)を受診してください。万が一に備え、海外旅行保険には必ず加入し、保険会社の連絡先は必ず控えておきましょう。カミギン州政府の公式サイトには緊急連絡先などの情報が掲載されていることもあるので、渡航前に一度確認しておくことをおすすめします。
- 最新情報の入手方法
入場料や営業時間、交通スケジュールは変更される場合があります。正確な情報を得たい場合は、ホテルスタッフに尋ねるのが最も手軽で確実です。また、カミギン州政府観光局(Camiguin Tourism Office)の公式Facebookページをフォローしておくと、イベント情報や規制に関する最新のアナウンスを受け取れます。
火山の恵みに抱かれて、心も体もリフレッシュする旅へ
カミギン島の旅は、ただ美しい風景を眺め、美味しい料理を味わうだけの旅ではありません。冷たく澄んだ湧き水に体を浸し、シュワシュワと弾ける炭酸泉に驚き、ジャングルの温泉でゆったりと深呼吸する。そんな一つひとつの体験を通じて、この島を形作った火山の壮大なエネルギーと、それがもたらす豊かな恵みを五感で存分に味わうことができます。
レンタルバイクに乗り、風を感じながら海岸線を駆け抜ける自由。地元の人々の自然な笑顔に触れて感じる温もり。そして、何よりも財布に優しいのに心は満たされる、その充実感。これこそが私がカミギン島の旅で手に入れた、かけがえのない宝物です。
ホワイトアイランドの真っ白な砂浜からドローンを飛ばして撮る映像や、ストゥニニョ・コールドスプリングに飛び込む瞬間をスローモーションで捉えた動画は、きっとSNSで多くの「いいね!」を獲得するでしょう。しかし、それらの映像以上にあなたの記憶に深く残るのは、肌で感じるお湯の温もり、ジャングルに響く自然のざわめき、そして満天の星空の下でゆったりと物思いにふけったあの静かな時間かもしれません。
日常からほんの少し離れて、大地の息吹を感じる旅に出たいと思ったなら、フィリピンに浮かぶこの小さな火の島を思い出してください。カミギン島は、きっとあなたの心と体を優しく、そして温かく包み込んでくれることでしょう。

