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『ブラック・ミラー』の世界へダイブ!近未来SFドラマのロケ地を巡る、心揺さぶる聖地巡礼ガイド

「もし、テクノロジーが私たちの感情や人間関係のすべてを支配したら?」

Netflixで配信されているSFアンソロジードラマ『ブラック・ミラー』は、そんな少し先の未来に起こりうるかもしれないディストピアを、スタイリッシュかつダークな筆致で描き出す作品です。SNSの評価が人の価値を決める社会、亡くなった恋人をAIで再現する技術、記憶を再生して嘘を見破るデバイス…。一話完結の物語は、観るたびに私たちの心に深く鋭い問いを突きつけてきます。

こんにちは、旅ライターの亜美です。普段はアパレル企業で働きながら、長期休暇を見つけては世界中の街角を歩いています。私にとって旅は、日常から離れて新しい景色に出会うだけでなく、映画やドラマで見た世界に自分の足で立つ「物語への没入体験」でもあります。

特に『ブラック・ミラー』の魅力は、その示唆に富んだストーリーだけでなく、息をのむほど美しい、あるいは不気味なまでにリアルなロケーションにあります。近未来的な建築物、パステルカラーの悪夢のような街並み、モノクロームの絶望が広がる荒野。これらのロケーションは、単なる背景ではなく、物語の重要な登場人物の一人として、私たちの感情を静かに、しかし強力に揺さぶるのです。

この記事では、シーズン3からNetflixオリジナルとして制作され、よりグローバルなスケールで撮影されるようになった『ブラック・ミラー』のロケ地を巡る旅へと、あなたをご案内します。単に「ここが撮影場所です」と紹介するだけではありません。どうすればその場所へ行けるのか、何に気をつけるべきか、そしてその場所で何を感じるべきか。あなたが実際に旅のプランを立て、一歩を踏み出すための、具体的で実践的なガイドをお届けします。

さあ、スマートフォンを片手に、テクノロジーが映し出す光と影の世界へ、一緒に旅立ちましょう。私たちの聖地巡礼は、ロンドンの喧騒から始まります。

目次

聖地巡礼の前に知っておきたいこと:旅の準備と心構え

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『ブラック・ミラー』の聖地巡礼は、他のアニメやドラマとは少し違った趣があります。その理由は、ロケ地が世界各地に分散しており、時にはアクセスが困難な場所も含まれているからです。ですが、それゆえに綿密な計画を立て、目的地に到達した瞬間の感動は格別です。ここでは、旅を安全かつ快適に楽しむための基本情報と、私なりのポイントをご紹介します。

『ブラック・ミラー』聖地巡礼、どこからスタートする?

シーズン3以降は、舞台がイギリスだけでなく、南アフリカやスペイン、ブラジル、アメリカ、カナダなど世界中に広がっています。全てのロケ地を一度に訪れるのはなかなか現実的ではありません。

そこで、この記事では旅の拠点としてイギリス・ロンドンをおすすめします。ロンドンは多数のエピソードの撮影地であるだけでなく、他のロケ地へも比較的アクセスしやすい場所です。そして何より、モダンとクラシックが共存する街の雰囲気が、『ブラック・ミラー』の描く多層的な世界観を体験できるように感じられます。

ロンドンを拠点に、時間や予算に合わせて郊外やヨーロッパの他国、さらには南半球へと旅を広げる。そんな風に、自分だけの巡礼ルートを組み立てるのがおすすめです。

旅の準備:航空券と宿泊先の手配

旅の第一歩は、航空券と宿の確保から始まります。特にロンドンは世界中から観光客が集まる都市なので、早めの予約が価格を抑えるコツです。

  • 航空券の探し方

SkyscannerやGoogle Flightsといった比較サイトを活用し、複数の航空会社の料金をチェックしましょう。出発の2〜3カ月前が比較的安価に入手しやすい時期と言われていますが、季節や状況によって変動するため、こまめに確認することが重要です。日本の航空会社はサービスが充実していて安心感がありますが、中東やヨーロッパ系の航空会社は乗り継ぎがある場合も多いものの、価格面で魅力的なことがしばしばあります。

  • ロンドンでの宿泊エリア選び

ロンドンの宿泊費は決して安くありません。費用を抑えたい場合は、中心部から少し離れたゾーン2〜3あたりで宿を探すと良いでしょう。ただし、アクセスの良さは最優先で考えてください。地下鉄(Tube)の駅に近い場所を選べば、街のどこへでもスムーズに移動できます。Booking.comやAirbnbなどの口コミをしっかり確認し、自分の旅スタイルに合った宿を選びましょう。個人的には、地元の雰囲気を感じられるB&B(ベッド&ブレックファスト)や、デザインにこだわったブティックホテルが、ロンドン滞在の気分を高めてくれるのでおすすめです。

女性一人旅の聖地巡礼も安心!持ち物と安全対策

旅慣れていても、女性一人での滞在にはやはり安全面の配慮が必要です。ここでは、私が常に心がけている持ち物と注意点をご紹介します。

必携アイテムリスト

  • 基本の旅用品

パスポート、航空券(電子チケット)、現金(ポンドと日本円)、クレジットカードは複数枚持つと安心です。また海外旅行保険の証書も忘れずに。服装はロンドンの変わりやすい天候に対応できるよう、重ね着ができるものが基本です。薄手のダウンジャケットや防水ジャケットが重宝します。

  • 聖地巡礼の必須三種の神器

スマートフォン、高性能カメラ、そして大容量のモバイルバッテリー。これらは必ず携帯しましょう。ロケ地で作品のスクリーンショットと比較しながら撮影する楽しみは、聖地巡礼ならではです。バッテリー切れで困らないよう、常に充電残量に気をつけてください。

  • 快適なロンドン散策のために
  • 歩きやすい靴: 石畳や坂道が多いため、スニーカーやフラットシューズが必須です。おしゃれも大切ですが、足元の快適さを優先しましょう。
  • 折りたたみ傘: 「ロンドンには一日に四季がある」と言われるほど天気が変わりやすいので、突然の雨に備えてバッグに入れておくと安心です。
  • エコバッグ: イギリスではレジ袋が有料なので、かわいいエコバッグを持参するとショッピングが楽しくなります。
  • 電源変換プラグ(BFタイプ): 日本のAタイプとは形状が異なるため、必ず用意してください。
  • コンタクトレス決済カード: ロンドンの公共交通機関は、コンタクトレス決済対応のクレジットカードやデビットカードを改札にタッチするだけで乗車可能です。オイスターカードも便利ですが、発行手続きやデポジット不要のコンタクトレス決済は非常に扱いやすいです。

安全に過ごすための心得

ロンドンは比較的治安の良い都市ですが、日本の感覚だけで行動するとトラブルに巻き込まれる恐れがあります。以下の点に気をつけましょう。

  • スリや置き引き防止: 混雑した場所ではバッグを体の前で抱えるように持ちましょう。リュックの場合は貴重品を内ポケットに入れるか、小さなバッグに移して管理すると安心です。カフェやレストランで席を離れる際に荷物を置きっぱなしにするのは避けてください。
  • 夜間の移動: 夜のロンドンは美しいですが、一人で裏道や公園を歩くのは控えましょう。移動には正規のタクシー(ブラックキャブ)やUber、Boltといった配車アプリを利用するのがおすすめです。アプリ使用時は、車種とナンバープレートが表示と合っているか必ず確認してください。
  • 情報収集: 出発前に外務省の海外安全ホームページで最新の治安情報をチェックし、危険エリアを事前に把握しておくことがリスク軽減につながります。
  • 緊急時の備え: 警察の緊急番号「999」や在英国日本国大使館の連絡先は、スマートフォンのメモや手帳に控えておくと、いざという時に冷静に行動できます。

これらの準備が整ったら、いよいよ『ブラック・ミラー』の世界へと踏み出しましょう。

ロンドン編:『ブラック・ミラー』の息吹を感じる街角へ

ここからは実際のエピソードを取り上げ、そのロケ地と訪問プランについて詳しくご紹介します。物語の世界に浸りながら、ロンドンの街並みを巡る旅へ出かけましょう。

シーズン3 第1話『ランク社会 (Nosedive)』— パステルカラーに染まる悪夢、南アフリカ・ケープタウン

「ロンドン特集なのに、なぜ南アフリカ?」と思われたかもしれません。そう、まずは少しだけ遠回りを。シーズン3の幕開けを飾るこのエピソードの撮影地は、『ブラック・ミラー』の映像美を語る上で欠かせない場所だからです。

『ランク社会』は、SNSの5段階評価が人の社会的地位を決定する世界で、高評価に固執する主人公レイシーの姿を描いています。彼女の住む街は、どこを見てもパステルカラーに溢れていて美しいものの、その明るい外観に反して、常に他人の評価が気になり息苦しさが漂う空間です。

印象的な街並みの主なロケ地は、南アフリカのケープタウンにあるボ・カープ(Bo-Kaap)地区。ここは17世紀にオランダが東南アジアから連れてきた奴隷たちが住んでいた場所で、解放後には「自由の象徴」として家々が鮮やかに塗り替えられました。ピンクやミントグリーン、スカイブルーなど、一面に広がる色彩の洪水はまさにレイシーの世界そのものです。

ケープタウンとボ・カープ散策のポイント

  • アクセス: 日本からケープタウンへは直行便がありません。ドバイ、ドーハ、イスタンブールなどを経由するルートが一般的。時間はかかりますが、到着時の感動は格別です。
  • ボ・カープ散策の注意点:
  • 住民への配慮を: ボ・カープは観光地であると同時に生活の場です。長時間の撮影や住民のプライバシーを侵害する行為は避けましょう。たとえ挨拶で「こんにちは」と笑顔を交わすだけでも、雰囲気は大きく和みます。
  • 服装について: 厳しい規定はありませんが地区内にはモスクもあります。過度な露出を控え、節度ある服装を心掛けるのが望ましいです。
  • 治安面: 日中のメインストリートは観光客も多く比較的安全ですが、路地へ入ると雰囲気が変わる場合も。貴重品は必要最低限にし、単独行動や夜間の散策は避けるのが賢明です。現地ガイド同行のウォーキングツアーを利用すると、安全に歴史や文化にも触れられおすすめです。

距離はありますが、あのパステルカラーに囲まれる体験は、評価社会の矛盾を肌で感じさせる特別な旅となるでしょう。

シーズン4 第5話『メタルヘッド (Metalhead)』— モノクロに染まる絶望の荒野

鮮やかな色彩の世界から一転、今度は色をすべて奪われたモノクロの世界へ。シーズン4の異色作『メタルヘッド』をご紹介します。

物語は極めてシンプル。近未来の荒廃した世界で、必死に物資を求める主人公ベラが、犬型の残忍な殺人ロボット「ドッグ」に追われるスリリングなサバイバルです。全編モノクロ映像は荒涼とした風景と相まって、観る者に強烈な孤独感と絶望感を突きつけます。

このロケーションは、ロンドンから西へ約300km、イングランド南西部にあるダートムーア国立公園。広大な湿原やごつごつとした花崗岩の丘(トー)、変わりやすい天候が特徴です。手つかずの自然が残り、イギリスの中でも最も荒涼ながらも美しい地のひとつに数えられます。霧が立ち込めると方向感覚を失い、『メタルヘッド』の世界に入り込んだかのような錯覚に陥ることでしょう。

ダートムーアへのアクセスとハイキングのポイント

ロンドンから日帰りは少々難しいものの、1泊2日で訪れると充分に世界観を味わえます。

  • アクセス方法:
  1. 電車: ロンドン・パディントン駅からグレート・ウェスタン鉄道に乗り、デヴォン州の主要駅エクセター・セントデイヴィッズへ(約2〜2時間半)。
  2. バスまたはレンタカー: エクセターから国立公園内の村へバスもありますが本数は限られています。自由な行動にはレンタカー利用が便利です。イギリスは日本と同じ左側通行のため、運転に慣れている方なら挑戦しやすいでしょう。
  • 準備と装備:
  • 服装: 天候が極めて変わりやすいため、防水・防風機能のあるジャケット、速乾性インナー、足首を支えるトレッキングシューズが必須。
  • 持ち物: 詳細な地図とコンパスは必ず携帯してください。スマホは便利ですが、電波が届かないエリアや充電切れに備える必要があります。GPS付きハイキングウォッチがあれば安心感が増します。
  • 食料: 十分な水とエネルギー補給用の行動食(ナッツやチョコレートなど)を持参しましょう。
  • 守るべきルール:

ダートムーアは美しい自然と厳しい環境が共存しています。

  • コースから外れない: 指定のハイキング道標から外れると湿地に足を取られたり迷いやすく危険です。
  • 天気チェック: 出発前に必ず天気予報を確認。悪天候や霧のときは無理をしないこと。
  • 自然保護: 野生動物への餌やりや植物の採取は禁止。ゴミは全部持ち帰り、火の扱いにも細心の注意を。
  • 公式情報の確認を:

ハイキングルートや最新情報はダートムーア国立公園公式サイトで必ずチェック。ビジターセンターでは地図入手やレンジャーの助言も受けられます。

ベラが味わった孤独や絶望、サバイバルの強さを思い描きつつ、ダートムーアの風に吹かれながら広大な自然を堪能してみてください。

インタラクティブ映画『バンダースナッチ (Bandersnatch)』— 未来を選ぶ街、クロイドン(ロンドン南部)

「あなたの選択によって物語は動く」

2018年に配信され世界を驚かせたインタラクティブ映画『バンダースナッチ』。視聴者が主人公の選択を操作し、物語が多岐に分岐する革新的な作品です。舞台は1984年。若きプログラマーのステファンが新作ゲーム「バンダースナッチ」開発に没頭しながら、次第に現実と妄想の境界を失っていくストーリーです。

70〜80年代のレトロな雰囲気漂う物語のロケ地の中心は、ロンドン南部にあるクロイドン(Croydon)。かつて商業都市として栄え、今も当時の面影が残る建築物が数多く点在しています。

  • タッカーソフト社(Tuckersoft)

ステファンがゲームを持ち込む革新的な会社のオフィスとして登場するのが、クロイドンのシンボル的高層ビル、No. 1 Croydon。その独特なフォルムから「50ペンスビル」や「サガードビル」とも呼ばれています。80年代当時の最先端感あふれるデザインが、作中のレトロ未来的な雰囲気を完璧に演出しています。

  • その他のロケ地

ゲームやレコードを買いに立ち寄るCDショップや、WHSmithといった書店チェーンの店舗もクロイドンのショッピングセンター内で撮られています。街中を歩けば、「ここをステファンが通ったのか」といった発見が楽しめるでしょう。

80年代へタイムスリップ!クロイドン散策のアドバイス

  • アクセス:

ロンドン中心部からクロイドンへは電車が便利です。ヴィクトリア駅やロンドン・ブリッジ駅からナショナル・レールを利用すれば、約15〜20分でイースト・クロイドン駅に到着します。

  • 散策時のポイントと注意:
  • No.1 Croydonの見学: 現在もオフィスビルとして使われているため内部見学は不可。外観からの撮影にとどめ、敷地内への無断立ち入りや働く方への迷惑行為は避けてください。
  • 街歩き: 再開発の波があるものの、少し足を伸ばせば80年代の面影が感じられる建物や商店街に出会えます。目的地を定めず、ステファンの視点に近づくようにブラブラ歩いてみるのもおすすめです。

『バンダースナッチ』の聖地巡礼は、「選択」というテーマを改めて噛みしめる旅になります。右に曲がるか左に曲がるか、電車に乗るかバスを待つか。旅の無数の小さな選択が、あなたならではの物語を紡いでいくのです。

さらにディープな『ブラック・ミラー』体験へ

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ロンドンを拠点にした聖地巡礼に慣れてきたら、少し遠出をして、より深く作品の世界観に浸ってみませんか?ここでは、やや上級者向けながら訪れる価値の高いロケ地を紹介します。

シーズン5 第1話『ストライキング・ヴァイパーズ (Striking Vipers)』— 仮想空間と現実が交錯するサンパウロ

長年の親友である二人の男性が、最新のVR格闘ゲームを通じて、現実の関係までも揺るがすほどの親密な体験を繰り広げる、現代的テーマを描いた『ストライキング・ヴァイパーズ』。

作中に登場する洗練された未来都市の多くのシーンは、ブラジルのサンパウロで撮影されました。特に目を引くのは、ブラジルを代表する建築家オスカー・ニーマイヤー設計のコパン・ビルディング(Edifício Copan)です。この波打つような独特の形状を持つ巨大な集合住宅は、まさに近未来を象徴する建築物と言えます。その他、サンパウロのガラス張りの近代的な高層ビル群が、登場人物たちのスタイリッシュな生活空間を彩っています。

サンパウロ訪問にあたっての実用的アドバイス

ブラジルへの渡航には、ヨーロッパとは異なる準備や心構えが求められます。

  • 渡航情報: 日本国籍の方は観光目的の短期滞在でビザは不要ですが、要件は変わる可能性があるため、出発前に必ずブラジル大使館の公式情報を確認してください。
  • 治安面: 残念ながらサンパウロは必ずしも治安が良いとは言えません。特にスマートフォンやカメラなどの貴重品を路上でむやみに見せるのは大変危険です。強盗被害のリスクを常に念頭に置き、派手な服装やアクセサリーは控え、移動時はできる限りUberやタクシー、地下鉄を利用しましょう。夜間の一人歩きは避けることが肝心です。現地事情に精通したガイドが同行するツアーに参加するのが最も安全です。
  • 魅力面: 注意すべき点はありますが、サンパウロは南米最大規模のアートと文化の発信地でもあります。素晴らしい美術館、活気あふれる市場、多彩なブラジル料理が魅力です。しっかりリスク管理を行えば、刺激に満ちた忘れがたい体験ができる都市です。

シーズン6 第3話『ビヨンド・ザ・シー (Beyond the Sea)』— 閉ざされた宇宙とイングランドの牧歌的風景

シーズン6屈指の名作『ビヨンド・ザ・シー』は、1969年を舞台に、宇宙で長期任務にあたる二人の宇宙飛行士が、地球に残した自分たちのレプリカ(複製体)に意識を転送し、家族と暮らす物語です。

宇宙船という閉塞空間と対比的に描かれるのが、地上の美しい田園風景。主人公の一人、クリフが家族と暮らすモダンな一軒家のロケ地は、イングランド南東部イースト・サセックス州の古都ライ(Rye)近郊に位置しています。

ライは、石畳の道や傾いた木組みの伝統家屋が立ち並び、中世から時間が止まったかのような美しい町並みが特徴です。ロンドンから日帰りで訪れる観光地としても人気を誇ります。

ライへの日帰り旅行ガイド

  • アクセス: ロンドン・セント・パンクラス(St Pancras International)駅から高速鉄道サウスイースタン(Southeastern)線を利用し、アシュフォード・インターナショナル(Ashford International)駅で乗り換えれば、約1時間10分でライに到着します。
  • ライの見どころ:
  • マーメイド・ストリート: ライで最も知られる美しい坂道。両側に歴史的な建物が並び、まるで絵本の世界のような景観です。
  • イプラ・タワー: 街の歴史を見守ってきた城塞。ここからの見晴らしは素晴らしいものがあります。
  • アンティークショップ散策: ライには個性豊かなアンティークショップやギャラリーが点在しており、掘り出し物探しにぴったりです。
  • ロケ地訪問の心得: 『ビヨンド・ザ・シー』で使われた家は、おそらく私有地です。場所が判明しても、敷地内に無断で立ち入ったり、住民に迷惑をかける行為は絶対に避けてください。遠目から静かに眺め、作品の世界観に思いを馳せるだけにとどめましょう。聖地巡礼は作品やその舞台となった場所への敬意をもってこそ成り立つものです。

『ブラック・ミラー』巡礼を成功させるためのQ&A

最後に、皆さんが聖地巡礼の旅を計画する際に感じるであろう疑問について、Q&A形式でお答えします。

Q. 英語が苦手でも問題ありませんか?

A. ロンドンのような大都市では、観光地のスタッフは観光客に慣れているため、基本的な単語やジェスチャー、スマートフォンの翻訳アプリがあれば、ほとんどの場面で意思疎通が可能です。ただし、郊外に出かけたり、電車の遅延や急なキャンセルなどの予期せぬトラブルに遭遇した際には、やや複雑な会話が必要になることもあります。よく使いそうな英会話フレーズをまとめたメモを準備したり、オフラインでも使える翻訳アプリを事前にダウンロードしておくと安心感が増します。何より重要なのは、恐れずに伝えようとする姿勢です。

Q. 必要な予算はどのくらいですか?

A. 旅のスタイルによって大きく変わりますが、目安としてロンドンに7日間滞在する場合、航空券代を除いて20万円から30万円程度の予算を見込んでおくと良いでしょう。ロンドンは世界的に物価が高い都市の一つで、とくに外食費は高めです。時にはスーパーマーケットでサンドイッチやデリを購入し、公園でランチを楽しむなど工夫すれば費用を抑えられます。交通費は、前述のコンタクトレス決済を利用すると、1日の上限金額が設定されているため、乗り過ぎてしまう心配がなく経済的です。

Q. チケットや施設の予約でトラブルがあった場合は?

A. まずは落ち着くことが何より重要です。予約時に届いた確認メールをもう一度よく読み、問い合わせ先の電話番号やメールアドレスを確認しましょう。多くの場合、予約番号を伝えれば対応してもらえます。もし予約が記録されていない、または二重請求など金銭面でのトラブルがあった場合は、利用したクレジットカード会社に相談するのも効果的です。こうした問題を防ぐためにも、できるだけ公式サイトから直接予約することをおすすめします。また、予約前には必ずキャンセルポリシーや返金ポリシー(Cancellation / Refund Policy)を確認する習慣をつけましょう。

Q. 聖地巡礼以外に楽しめることはありますか?

A. もちろんです!『ブラック・ミラー』のロケ地巡りは旅の一つの目的に過ぎません。ロンドンは知的好奇心を刺激するスポットが数多くあります。

  • アート好きなら: 大英博物館、ナショナル・ギャラリー、テート・モダンなど、世界屈指の美術館や博物館の多くは常設展が無料で入場できます。アートに浸る贅沢な一日を過ごすことも可能です。
  • ファッション好きなら: アパレル業界に携わる私としては、ぜひおすすめしたいスポットです。ヴィクトリア&アルバート博物館のファッション展示は見逃せませんし、ショーディッチやブリック・レーン周辺には、最新のセレクトショップやおしゃれなヴィンテージショップが立ち並んでいます。
  • エンタメ好きなら: ウェスト・エンドでのミュージカル鑑賞がおすすめです。当日券(Day Seat)や割引チケットサイトを活用すれば、お得に本場のパフォーマンスを楽しめます。

聖地巡礼の合間に、自分の「好き」を追求する時間をぜひ作ってみてください。その寄り道が旅をより豊かで忘れがたいものにしてくれるでしょう。より詳しい観光情報はロンドン公式シティガイドが日本語で提供しており、とても役立ちます。

テクノロジーの光と影を巡る旅の終わりに

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『ブラック・ミラー』のロケ地を訪ねる旅は、ただ映像で目にした景色を実際に見るだけの行為ではありません。それは、作品が投げかける問いを、自分自身の身体を通じて再び体感する体験なのかもしれません。

パステルカラーの街並みにひそむ閉塞感や、荒涼とした大地に立つ孤立感、80年代風のビルに映るレトロな未来への憧憬を、肌で直接感じることができます。その経験は、私たちの心に深く刻まれ、テクノロジーと人間の未来について考え直す貴重な契機となるでしょう。

このガイドブックを手に、あなた自身のオリジナルな聖地巡礼のルートを描いてみてください。どのエピソードのどの場面が、最もあなたの心を揺さぶりましたか?その場所を訪れる旅は、きっとあなたの内面を見つめる旅にもなるはずです。

画面の向こう側にあった非日常が、自分の足で立つ現実の風景と重なる瞬間。その不思議な感動を、ぜひ体験してみてください。あなたの旅が、『ブラック・ミラー』の新たなエピソードのように、刺激的で示唆に富む、忘れ難い物語になることを心から願っています。

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この記事を書いたトラベルライター

アパレル企業で培ったセンスを活かして、ヨーロッパの街角を歩き回っています。初めての海外旅行でも安心できるよう、ちょっとお洒落で実用的な旅のヒントをお届け。アートとファッション好きな方、一緒に旅しましょう!

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