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2024年版:春(3~6月)の海外旅行先ランキング!花咲く欧州から美食アジアまで

ふわりと頬をなでる風が冬の終わりを告げ、街角のショーウィンドウが軽やかな色彩に染まるころ。私たちの心にも、どこか遠くへ旅立ちたいという小さな芽が顔を出し始めます。そう、春は新しい始まりの季節。そして、一年で最も旅が輝くシーズンのひとつなのです。

凍えるような寒さが和らぎ、燃えるような夏の暑さが訪れる前の、ほんの束の間の心地よい季節。この時期にしか出会えない景色、味わえない空気が世界中には満ちています。長期休暇の計画を立てるのにも、まさに絶好のタイミング。あなたは次の旅に、どんな物語を求めますか?

この記事では、アパレル企業で働きながら世界を旅する私が、ファッションやアート、そして現地の空気感を大切にする視点で選び抜いた、「春(3月〜6月)にこそ訪れたい海外旅行先」をランキング形式でご紹介します。ただ美しいだけでなく、治安や現地のリアルな情報、そして旅の準備でつまずかないための具体的なステップまで、心を込めてナビゲートします。この記事を読み終える頃には、あなたの心はもう、遥かな空の上にあるはずです。さあ、一緒に次の旅の扉を開きましょう。

春のヨーロッパを訪れるなら、歴史と芸術の謎に満ちたダヴィンチ・コードの足跡を辿る旅も、あなたの旅の物語に深みを加えてくれるでしょう。

目次

第5位 ベトナム(ホイアン・ダナン) – 幻想的なランタンの灯と穏やかなビーチが出会う場所

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春の旅先ランキングでまずご紹介したいのは、ベトナム中部に位置するホイアンとダナンです。このエリアが春に一層魅力を増す理由は、年間で最も気候が安定する「乾季」の真っただ中にあるためです。スコールに見舞われる心配が少なく、澄み切った青空のもとで心地よい海風を感じながら過ごせる、絶好のシーズンと言えます。

春のホイアン・ダナンが特別な体験をもたらす理由

3月から6月にかけてのベトナム中部は、まるで楽園のような気候が特徴です。平均気温は25〜30度ほどで、日本の初夏のような爽快さを感じさせます。この時期は海の透明度も高く、ダナンにあるミーケビーチではエメラルドグリーンに輝く波打ち際でゆったりとくつろぐことができます。

そして、旅のハイライトといえるのが世界遺産の街「ホイアン」です。夜になると街中が色とりどりのランタンに照らされ、その幻想的な光景は息をのむほど美しいものです。春の穏やかな夜風に包まれながら、トゥボン川を小舟で進む時間は、きっと一生の思い出になるでしょう。さらに旧暦14日に開催される「ランタン祭り」に訪れることができれば、その感動はより一層特別なものになるはずです。

春のベトナム中部で楽しみたいこと、厳選ベスト

ホイアン旧市街でノスタルジックなひとときを過ごす

黄色い壁の古い建物が立ち並ぶホイアンの街並みは、どこを切り取っても絵になる風景です。昼間はブーゲンビリアが咲き乱れる路地を散策し、オシャレなカフェでベトナムコーヒーを味わうのがオススメ。夜は先述の通り、ランタンの灯りが織りなす幻想的な世界に浸りましょう。旧市街へ入るには共通の観光チケット(約12万ドン)が必要で、このチケットで日本橋や福建会館など計5つの歴史的建造物にも入場可能。入り口のチケット売り場で必ず購入してください。

ダナンの五行山で絶景と神秘を体感する

ダナン郊外に位置する五行山(マーブルマウンテン)は、大理石でできた5つの連なる山の総称です。洞窟内に安置された仏像や、山頂から望むダナンの海岸線の絶景は一見の価値があります。エレベーターも完備されているため、体力に自信がない方も気軽に登れますが、洞窟内は滑りやすい箇所もあるため、歩きやすいスニーカーを履くことを推奨します。

美食の宝庫でローカルグルメを堪能する

ベトナム中部には美味しい料理が豊富に揃っています。ホイアン名物の「カオラウ」や「ホワイトローズ」、ダナンで人気のシーフード料理や「バインセオ」など、食べ歩きも旅の大きな楽しみです。衛生面が気になる方は、地元の人々で賑わう活気あるレストランを選ぶと、安くて美味しい料理を安心して楽しめます。

旅の準備と実践ガイド ― ベトナム(ホイアン・ダナン)編

準備と必携アイテム

春のベトナム中部は日差しが強いため、UV対策は万全に。サングラスや帽子、日焼け止めは欠かせません。服装は日本の夏服で問題なく、通気性の良いTシャツやワンピースなどがおすすめです。ただし、寺院や五行山を訪れる際は、肩や膝を隠す服装が必要なので、薄手のカーディガンやストールを1枚持参すると日除けや冷房対策にも役立ちます。

持ち物リスト:

  • パスポート(有効期限が6ヶ月以上あるか確認)
  • eチケットの控え
  • 海外旅行保険証
  • 現金(ベトナムドンと少量の米ドル)、クレジットカード
  • 日焼け止め、サングラス、帽子
  • 薄手の羽織もの(ストールやカーディガン)
  • 歩きやすいサンダルとスニーカー
  • 虫よけスプレー、ウェットティッシュ
  • スマートフォン、充電器、モバイルバッテリー
  • 常備薬や胃腸薬

移動の流れ:航空券手配から現地の移動まで

日本からダナンへは直行便が運航されており、アクセスは非常に便利です。LCC(格安航空会社)も多く利用できるので、旅費を抑えたい場合は早めの予約が吉。3ヶ月前から航空券をチェックし始めると、お得な料金を見つけやすいでしょう。

ダナン国際空港から市内やホイアンへの移動には、配車アプリ「Grab」がとても便利で安心です。事前にアプリをダウンロードし、クレジットカード情報を登録しておくことで、目的地を入力するだけで料金が表示され、ドライバーとスムーズにやり取りできます。空港付近での客引きタクシーは高額請求されることも多いため、利用は避けるのが賢明です。

トラブル時の対応方法

ベトナムは治安が比較的良い国ですが、観光客を狙ったスリや置き引きには十分注意が必要です。特に市場や夜のホイアンなど混雑する場所では、バッグを体の前に抱えるように持ちましょう。万が一パスポートを紛失した場合は、直ちに現地警察に届け出てポリスレポートを作成してもらい、在ダナン日本国総領事館に連絡してください。渡航前にパスポートのコピーや顔写真データをスマートフォンに保存しておくと、手続きが円滑に進みます。

また、食中毒などで体調を崩した際に備え、整腸剤や胃腸薬は必ず持参しましょう。症状が重い場合は、無理せずホテルのフロントに相談し、日本語が通じる病院や提携病院を紹介してもらうのが安心です。海外旅行保険に加入していれば、多くの病院でキャッシュレス受診が可能なので、保険証券はすぐ取り出せる場所に保管してください。

公式情報の確認

ベトナムの入国要件やビザ情報は随時更新されることがあります。渡航前には必ず在ベトナム日本国大使館の公式ウェブサイトで最新の情報を確認してください。現地の治安や安全に関する情報は、併せて外務省海外安全ホームページでチェックすることをおすすめします。

第4位 台湾 – 美食と人情が旅人を温かく迎える島

日本からわずか数時間のフライトで訪れることができる台湾は、週末の旅行先として人気のある場所です。その魅力を存分に味わうなら、気候が穏やかで過ごしやすい春の季節が特におすすめです。厳しい夏の暑さが到来する前、そして冬の冷え込みが終わったこの時期は、街歩きやグルメ、自然散策のすべてを快適な環境で楽しめるのです。

なぜ春の台湾が五感を満たす旅になるのか

3月から5月の台湾は、平均気温がおよそ20度と過ごしやすく、軽装で街を散策するのに最適な気候が続きます。この時期は台湾を代表するフルーツ、マンゴーの旬が始まり、街のスイーツ店には新鮮なマンゴーかき氷が並びます。さらに、陽明山国家公園ではツツジや桜の花が見頃を迎え、台北市内から少し足を伸ばすだけで豊かな自然に触れられるのも魅力のひとつです。

何よりも、台湾の人々の温かさに触れることで心がほっと和むでしょう。親日的で、困っているとすぐに手を差し伸べてくれる方が多いのは、台湾が多くのリピーターを引きつける理由のひとつです。比較的治安も良好なので、女性の一人旅でも安心して楽しめる点も嬉しいポイントです。

春の台湾でやりたいこと、厳選ベストセレクション

台北の街を自由気ままに歩く

まずは公共交通を使いこなして、台北の街を隅々まで味わいましょう。悠遊カード(EasyCard)は、日本のSuicaやPASMOに似た交通系ICカードで、MRT(地下鉄)やバス、さらにはコンビニでの支払いにも利用できる非常に便利なアイテムです。空港や駅の窓口で購入してチャージも簡単。このカードを手に、迪化街のレトロな問屋街で乾物やオシャレな雑貨を探したり、永康街の人気カフェでひと息ついたりするのも楽しいひととき。自分のペースで街のいろいろな表情を発見していきましょう。

夜市でB級グルメの饗宴を堪能

台湾の夜のお楽しみといえばやはり夜市です。規模の大きな士林夜市から、地元の人々に愛される饒河街観光夜市や寧夏夜市まで、それぞれが独自の魅力を持っています。巨大なフライドチキン「豪大大雞排」、胡椒餅、臭豆腐、タピオカミルクティーなど、五感を刺激する多彩なグルメをぜひ味わってみてください。活気あふれる雰囲気の中、地元の人々と一緒に楽しむ食体験は、きっと忘れられない思い出となるでしょう。

九份の赤い提灯が灯る幻想的な瞬間を見届ける

映画のロケ地としても知られる九份は、台北から日帰りでアクセス可能な人気スポットです。狭い路地に茶藝館やお土産店が軒を連ね、どこか懐かしい情緒あふれる空気が漂います。多くの観光客が訪れるのは夕暮れ時。山の斜面に並ぶ建物に赤い提灯の灯がともり始めると、辺り一帯が幻想的な光景に包まれます。この美しい風景を楽しむためには、午後に台北を出発して夜に戻るプランが最適です。帰りのバスは混雑することが多いので、少し早めにバス停に向かうか、乗り合いタクシーを利用するのもおすすめです。

旅の準備と実践ガイド – 台湾編

旅支度と持ち物チェックリスト

春の台湾は天候が変わりやすく、朝晩は冷え込むこともあります。日中は半袖で過ごせることが多いですが、薄手のジャケットやカーディガンを必ず携帯しましょう。急な雨に備えて折りたたみ傘も用意すると安心です。歩くことが多いため、履き慣れたスニーカーがベストです。夜市や九份の階段など足場の悪い場所もあるため、ヒールは避けた方が無難です。

持ち物リスト:

  • パスポート(滞在予定期間以上の有効期限があるもの)
  • eチケットの控えやホテル予約確認書
  • 海外旅行保険証
  • 台湾ドルの現金とクレジットカード
  • 薄手の羽織りもの、折りたたみ傘
  • 歩きやすい靴
  • スマートフォン、充電器、変換プラグ(Aタイプ)、モバイルバッテリー
  • ウェットティッシュやティッシュ(台湾のトイレにはトイレットペーパーがない場合もあります)
  • エコバッグ(多くの店でレジ袋が有料のため)
  • 常備薬

台湾での禁止事項とマナー

台湾のMRTでは、改札内での飲食(水やガムを含む)が厳禁とされています。違反した場合は高額な罰金が科されることもあるため、絶対に控えましょう。寺院や廟を訪れる際には過度な露出を避け、静かに参拝するのが基本的なマナーです。また、室内はほぼ禁煙なので、喫煙は指定の場所で行いましょう。

トラブル発生時の対処法

スリや置き引きの被害は日本に比べれば少ないとはいえ、油断は禁物です。特に夜市などの人混みでは、貴重品の管理を徹底してください。もしトラブルに遭った際は、警察(電話番号110)に連絡しましょう。病気やケガで病院にかかる必要がある場合、日本語対応可能な病院もあるため、海外旅行保険のサポートデスクや日本の窓口である(公財)日本台湾交流協会に問い合わせてみるのが安心です。事前に連絡先を控えておくと心強いでしょう。

公式情報の活用

台湾の観光に関する最新の情報は、台湾交通部観光署の公式サイトでチェックできます。イベント情報や各地の観光スポットなど、旅の計画に役立つ情報が豊富です。また、安全情報や緊急連絡先については、日本の窓口である(公財)日本台湾交流協会のウェブサイトが非常に参考になります。

第3位 スペイン(アンダルシア) – 太陽と情熱が咲き誇る花の祭典へ

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春のヨーロッパ旅行で、もし私が「心に響く体験」を求める友人に一ヶ所だけおすすめするとしたら、迷わずスペイン南部のアンダルシア地方を挙げます。3月から6月、特に4月から5月にかけてのアンダルシアは、一年で最も彩り豊かで情熱あふれる季節です。フラメンコのリズム、オレンジの花の甘い香り、そして人々の祭りにかける熱気が、訪れる旅人を日常を忘れた非日常の世界へと誘います。

春のアンダルシアが魂を揺さぶる理由

アンダルシアの春はまさに「フィエスタ(祭り)」の季節です。セビリアでは、聖週間「セマナ・サンタ」の後に、豪華絢爛な「春祭り(フェリア・デ・アブリル)」が開催されます。街中には移動遊園地や「カセータ」と呼ばれる仮設の小屋が並び、美しい民族衣装を着た人々が馬車で行き交う光景は、まるで時代をさかのぼったかのようです。コルドバでは、家のパティオ(中庭)を花で飾り、その美しさを競う「パティオ祭り」が催され、普段は見られない個人宅の素敵な庭園を巡ることができます。

気候も素晴らしく、日本の初夏のように爽やかで過ごしやすい日々が続きます。夏の猛暑が訪れる前のこの季節は、アルハンブラ宮殿などの広大な史跡をゆっくり見学するのにも適しています。街中に柑橘の木が植えられているアンダルシアでは、春になるとオレンジの花が一斉に咲き誇り、街全体が甘く芳しい香りに包まれます。

春のアンダルシアで体験したいことベストセレクション

セビリアの春祭りで情熱の渦に身を投じる

セビリアの春祭りは、この旅の最大の見どころです。昼は馬車や民族衣装の人々の行列を眺め、夜はライトアップされた会場でセビジャーナス(祭りの踊り)を楽しむ人々の熱気を感じ取れます。旅行者が「カセータ」への入場は困難な場合が多いですが、周囲のにぎやかな雰囲気を味わうだけでも十分に楽しめます。なお、この時期はホテル料金が跳ね上がり、予約も非常に難しくなるため、計画は少なくとも半年前から始めることをおすすめします。

コルドバのパティオ祭りで花の迷宮を歩く

5月上旬に開催されるコルドバのパティオ祭りは、花好きにはたまらないイベントです。ゼラニウムやカーネーション、ブーゲンビリアなどで彩られたパティオはまさに芸術作品のよう。地図を手に一般公開されているパティオを巡るのは、まるで宝探しのような楽しさがあります。所有者が愛情を込めて手入れした庭を見せてもらう際には、「オラ!(こんにちは)」「グラシアス!(ありがとう)」の挨拶を忘れずに。

グラナダのアルハンブラ宮殿でイスラム建築の宝に感嘆する

「一生に一度は訪れるべき」と称されるアルハンブラ宮殿は、春のやわらかな光に照らされて一層美しさを増します。緻密なアラベスク模様や、水の音響を考慮したヘネラリフェの庭園など、見所は数え切れません。この宮殿は入場者数に制限があり、特に中心部のナスル朝宮殿のチケットは数ヶ月前から予約しないと入手が難しいです。公式サイトでのオンライン予約が必須なので、旅程が決まったら真っ先に予約手続きを行いましょう。

旅の準備と実践ガイド – アンダルシア編

準備と持ち物リスト

アンダルシアの春は日中と朝晩の気温差が大きいのが特徴です。日中は半袖で過ごせても、夜になるとジャケットが必要になることがあります。重ね着で調整できる服装を用意しましょう。日差しは日本より強烈なため、サングラスや帽子、日焼け止めは必須アイテムです。また、石畳の道を歩く機会が多いため、足元はクッション性の良いスニーカーが適しています。

持ち物リスト:

  • パスポート、eチケット控え
  • 海外旅行保険証
  • ユーロ現金と各種クレジットカード
  • 重ね着用の衣類(Tシャツ、シャツ、ジャケットなど)
  • サングラス、帽子、日焼け止め
  • 履きやすいスニーカー
  • スマートフォン、充電器、変換プラグ(Cタイプ)、モバイルバッテリー
  • 乾燥対策の保湿クリーム、リップクリーム
  • 常備薬

行動の手順:チケット予約と現地の習慣

前述の通り、アルハンブラ宮殿のチケットは公式サイトからの事前予約が絶対に必要です。予約の際にはパスポート情報の入力も求められるため、手元に用意しておきましょう。スペインの高速鉄道AVEを利用すれば、マドリードからセビリアやコルドバへ快適に移動が可能です。こちらも公式サイト「Renfe」で早めに予約すれば割引料金が適用されます。

スペインには「シエスタ」という昼休憩の習慣があり、特に南部アンダルシアでは14時から17時頃まで個人商店やレストランが閉まることが多いです。観光計画を立てる際はこの時間帯を考慮するとスムーズに動けます。代わりにスペインのディナータイムは遅めで、21時頃から賑わい始めます。

トラブル時の対応:スリ・置き引き防止策

残念ながら、スペインはヨーロッパ内でもスリや置き引きの多い国のひとつです。特に観光地では常に警戒心を持つことが重要です。バッグは必ず体の前で抱え、ファスナー付きのものを選びましょう。レストランで椅子の背もたれにバッグを掛けたり、足元に置くのは避けるべきです。貴重品はホテルのセーフティボックスに預け、持ち歩く現金は必要最小限にとどめましょう。パスポートはコピーを持ち歩き、原本は安全な場所に保管するのが賢明です。万が一被害に遭った際は、速やかに警察(電話番号:091)に通報し、盗難証明書の発行を依頼してください。これが海外旅行保険請求の際に必要となります。

公式情報の活用

スペイン政府観光局の公式サイトでは、各地のイベント情報や観光スポットの詳細が確認できます。旅の計画を立てる際に非常に役立つので、ぜひ活用してみてください。

第2位 イタリア – 芸術と歴史が薫る、至福のベストシーズン

世界中の旅行者を魅了し続ける国、イタリア。その魅力が最も輝くのは、まさに春の時期です。穏やかな陽光が古代の遺跡やルネサンス様式の街並みを柔らかく照らし、冬の寒さから目覚めた街は心地よい活気に満ちあふれます。夏の酷暑や混雑を避けて、この国の美しさをゆったり堪能したいなら、春こそが最適な季節なのです。

なぜ春のイタリアは、あらゆる旅人に幸福をもたらすのか

3月から6月にかけてのイタリアの気候は、ほぼ完璧と言っても過言ではありません。ローマやフィレンツェ、ヴェネツィアなどの主要都市では、平均気温が15度から25度と心地よく、散策に非常に快適な日々が続きます。街角のカフェのテラス席でエスプレッソを片手に人々の様子を眺めたり、ジェラートを味わいながら石畳の小路を歩いたり。そんな何気ない時間すら、春のイタリアでは特別な思い出となるでしょう。

また、イタリアはキリスト教圏の国であり、春は「復活祭(パスクア)」の季節でもあります。イースターサンデーに向けて街は祝祭ムードに包まれ、教会のミサや伝統的なお菓子「コロンバ」など、この時期ならではの文化にも触れられます。花が咲き誇るトスカーナの田園風景や、青い海がきらめき始めるアマルフィ海岸など、都市だけでなく地方の美しさも際立ちます。まさにイタリアの多彩な魅力を余すところなく楽しめる季節です。

春のイタリアで体験したいこと、厳選ベスト

ローマで古代のロマンと春の陽光を満喫する

「永遠の都」ローマでは、歴史の壮大さを肌で感じてください。コロッセオやフォロ・ロマーノなどの古代遺跡は、春の柔らかい日差しに包まれるといっそうドラマチックに映ります。ボルゲーゼ公園を散策したり、スペイン広場の階段に座って雰囲気を楽しんだり(現在、座り込みや飲食は禁止されていますが、眺めることは可能です)。歩き疲れたら、トラステヴェレ地区の風情あるトラットリアで、美味しいパスタとワインを堪能しましょう。春はアーティチョーク(カルチョーフィ)が旬の時期ですので、ぜひ味わってみてください。

フィレンツェでルネサンス芸術に浸る

「花の都」フィレンツェは、街全体がまるで美術館のようです。ウフィツィ美術館でボッティチェリの「春(プリマヴェーラ)」を鑑賞すれば、この季節に訪れた喜びを深く感じられるでしょう。ドゥオーモのクーポラに登り、赤い屋根が連なるフィレンツェの街並みを一望すれば、その美しさに息をのみます。これらの人気スポットは常に混雑しているため、時間を無駄にしないためにも公式サイトでの事前予約は必須です。予約は少し手間がかかりますが、十分にその価値があります。

ヴェネツィアで水上散歩と迷路の街歩きを楽しむ

水の都ヴェネツィアも、春は観光に理想的な季節です。夏の蒸し暑さや冬の高潮(アックア・アルタ)を心配せずに、ゴンドラで細い運河を巡るのも爽やかな体験です。あえて地図を持たず、気の向くままに路地を散策し、迷子になるのを楽しんでみてください。ふとした曲がり角の先に、美しい広場や隠れ家的なバーカロ(居酒屋)が見つかるかもしれません。地元の人々と一緒に「チケッティ」と呼ばれる小皿料理とワインで乾杯しましょう。

旅の準備と実践ガイド – イタリア編

持ち物と服装のポイント

春のイタリアは一日の寒暖差が大きいのが特徴です。特に北部のヴェネツィアやミラノでは、朝晩は冷え込むこともあります。トレンチコートやレザージャケットなど、おしゃれを楽しみつつ防寒できるアウターが一枚あると便利です。南へ行くほど暖かくなりますが、油断は禁物。ファッションを大切にする国なので、機能性とスタイルを兼ね備えた重ね着スタイルを心がけましょう。石畳が多く歩くことが多いため、歩きやすくデザイン性もあるウォーキングシューズやフラットシューズがおすすめです。

持ち物リスト:

  • パスポート、eチケットの控え
  • 海外旅行保険証明書
  • ユーロ現金とクレジットカード
  • おしゃれかつ機能的なアウター(トレンチコートなど)
  • 重ね着用のトップス、ストール
  • 履きやすく、少しフォーマルな場にも対応可能な靴
  • スマートフォン、充電器、変換プラグ(Cタイプ)、モバイルバッテリー
  • 小ぶりのショルダーバッグ(防犯対策)
  • エコバッグ
  • 常備薬

予約がスムーズな旅行の鍵

イタリア旅行を効率的に楽しむためのポイントは「予約」です。ウフィツィ美術館、ヴァチカン美術館、コロッセオ、「最後の晩餐」などの主要観光地は、必ず公式サイトから事前予約をしましょう。特に「最後の晩餐」は数か月先まで予約が埋まっていることもあります。都市間の移動に便利な高速鉄道「フレッチャロッサ(Trenitalia)」や「イタロ(Italo)」も、早期に予約すればお得な割引を受けられます。公式サイトは英語対応しているので、ぜひチャレンジしてみてください。

トラブル対処法と注意点

イタリアはスリや置き引きが非常に多い国です。特に混雑する駅や地下鉄、有名観光スポット付近は警戒が必要です。リュックは前に抱える、貴重品は内側のポケットに入れるなど、常に警戒心を持ちましょう。無理やりミサンガを巻きつけて金銭を要求する、「親しげに話しかけて注意をそらす」などの手口もよく知られています。怪しいと感じたら、はっきり「No!」と意思表示し、その場を離れる勇気を持ちましょう。

レストランで請求時にメニューに記載のない料金が加算されている場合があります。サービス料(Servizio)や席料(Coperto)は正当なものですが、不明点があれば必ず確認してください。特に観光地の中心部のレストランでは注意が必要です。さらに、人気のジェラート店を装ったぼったくり店も存在するため、値段表示が明確な店舗を選びましょう。

緊急時は警察(カラビニエリ:112)に連絡してください。パスポートを紛失した場合は、警察で紛失証明書を受け取り、最寄りの日本大使館または総領事館で「帰国のための渡航書」を発行してもらう必要があります。

公式情報のご案内

イタリアの観光情報は、イタリア政府観光局(ENIT)の公式サイトが充実しています。各地の観光スポットやイベント情報が日本語で紹介されており、旅の計画やアイデアを得るのに最適です。

第1位 オランダ – 地球上で最もカラフルな春が待っている

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栄えある第1位に輝いたのは、オランダです。春の海外旅行先として、これほど完璧で心を奪われる場所はなかなかないでしょう。その理由は、オランダの春が、国全体を巨大な花園へと変貌させる、まるで魔法のような季節だからです。特に3月下旬から5月上旬にかけては、この国の象徴的なチューリップが満開となり、訪れるすべての人を色鮮やかで幸福感あふれる世界へ導きます。

なぜ春のオランダは世界中の旅行者を惹きつけるのか

その答えは、世界有数のフラワーパーク「キューケンホフ公園」の存在にあります。この公園は、チューリップが咲き誇る春の約2ヶ月間のみ開園する、まさに「春の楽園」です。園内には700万株以上の球根から育つ花々が広がり、まるで花の絨毯のような壮観な光景は、一度見たら忘れられないほどの感動を与えます。赤、白、黄色、ピンクなど、多彩なチューリップが織り成すアートは圧巻のひと言に尽きます。

しかし、オランダの春の魅力はそれだけに留まりません。アムステルダムの運河沿いの木々が芽吹き、街全体が生き生きとした表情を見せ始めます。回る風車が点在するのどかな田園風景を自転車で巡るのも格別の爽快感です。また、4月27日には国王の誕生日を祝う「キングスデー」があり、全国各地がナショナルカラーのオレンジ一色に染まります。運河でのボートパレードやフリーマーケットなど、国を挙げての祭典に参加するのも特別な思い出となるでしょう。

春のオランダで楽しみたいベストアクティビティ

キューケンホフ公園で「春そのもの」に浸る

春のオランダ旅行のハイライトとも言えるのがここです。広大な敷地にはテーマごとにレイアウトされた庭園や、室内展示のパビリオンなど数々の見どころがあります。一日いても飽きることがないでしょう。ただし、キューケンホフ公園の入場チケットは、日付と時間を指定したオンラインでの事前購入が必須です。当日券は販売されないため、旅行計画が決まったら速やかに公式サイトで予約をしましょう。アムステルダム市内やスキポール空港から公園までの直通バスと入場券がセットになった「コンビチケット」が非常に便利でおすすめです。

アムステルダムの運河クルーズと美術館めぐり

「北のヴェネツィア」と称されるアムステルダムは、運河巡りが楽しめる街です。運河クルーズのボートに乗れば、水上から美しい街並みや個性的なハウスボートを眺められます。穏やかな春の陽射しと心地よい風を感じながらのクルーズは、何とも贅沢な体験です。また、アムステルダムは芸術の都でもあります。レンブラントの名作「夜警」が展示されているアムステルダム国立美術館や、世界有数のゴッホコレクションを誇るゴッホ美術館など、芸術に浸る時間もぜひ設けたいもの。これらの美術館も非常に混雑するため、事前のオンライン予約を強く推奨します。

ザーンセ・スカンスで伝統的なオランダの風景に触れる

アムステルダムから電車で約20分の場所にあるザーンセ・スカンスは、伝統的な風車や木靴工房、チーズ工房などが点在する野外博物館のようなエリアです。のどかな自然の中をゆったり散策すれば、まるで18世紀のオランダにタイムトリップしたかのような気分を味わえます。自転車を借りて風車の間を走り抜ける体験も、オランダならではの思い出になるでしょう。

旅の準備と実践ガイド:オランダ編

準備と持ち物のポイント

春のオランダの天気は非常に変わりやすく、晴れていたかと思うと急に雨が降ったり、強風で肌寒く感じることもあります。そのため、防水性・防風性に優れたアウターは必須アイテムです。フード付きのものなら小雨程度なら傘なしで対応できます。服装は脱ぎ着のしやすいレイヤードスタイルが基本で、日差しがあると暖かいためインナーは薄手のものを用意しましょう。石畳の街歩きやサイクリングを考慮すると、歩きやすいスニーカーが最適です。

持ち物リスト:

  • パスポート、eチケットの控え
  • 海外旅行保険証
  • ユーロ現金とクレジットカード
  • 防水・防風機能のあるアウター
  • 重ね着用の衣類(セーター、フリース等)
  • 歩きやすいスニーカー
  • 折りたたみ傘
  • スマートフォン、充電器、変換プラグ(Cタイプ)、モバイルバッテリー
  • サングラス(紫外線が強い日もあるため)
  • 常備薬

行動計画:公共交通機関の活用法

オランダの公共交通は非常に整備されています。アムステルダム市内ではトラム(路面電車)が便利です。「アムステルダム・トラベル・チケット」など、滞在日数に応じた乗り放題券を利用すれば切符購入の手間が省けて効率的です。鉄道で他都市へ移動する際は駅の券売機でチケットを購入できますが、ICカード「OVチップカード」を使うとさらにスムーズに移動できます。

また、オランダは自転車が生活の一部として定着している自転車大国です。自転車専用レーンがきちんと整備されていますが、ルールには十分注意が必要です。速いスピードで走る自転車も多いため、歩行者は自転車レーンを歩かないよう心掛けましょう。信号や標識は自転車用のものもあるので、よく確認してください。

トラブル時の対処と注意点

アムステルダム中央駅やレッドライト地区(飾り窓地区)周辺など、観光客が多い場所ではスリや置き引きの被害も発生しています。集団で話しかけ注意をそらす手口もあるため、貴重品管理は徹底しましょう。また、オランダでは「コーヒーショップ」というとマリファナなどのソフトドラッグを販売する店舗を指します。一方、普通にコーヒーを楽しみたい場合は「Koffiehuis」や「Café」と表示された店を選んでください。なお、日本ではソフトドラッグは違法ですので、好奇心で手を出すことは避けましょう。

緊急時の連絡先は112です。警察・消防・救急すべてにつながります。パスポートを紛失した場合は、警察での届出のほか、在オランダ日本国大使館への連絡が必須となります。

公式情報の活用

オランダ観光に関して包括的かつ信頼できる情報は、オランダ政府観光局の公式サイトで得られます。キューケンホフ公園の開園期間やキングスデーのイベント詳細など、最新情報が随時更新されているため、渡航前に必ずチェックしておきましょう。

心揺さぶる春の旅へ、最初の一歩を踏み出そう

春になると、世界は再び鮮やかな色彩に包まれます。新たな季節の到来は、新しい冒険の扉を開く格好のサインと言えるでしょう。今回ご紹介した5つの旅先は、いずれも春ならではの特別な感動を味わえる場所ばかりです。

幻想的に揺れるランタンの灯りが彩るホイアンの夜、台湾の街角で味わう絶品グルメに心もお腹も満たされるひととき、情熱溢れる祭りが胸を高鳴らせるアンダルシア、ルネサンスの息吹を感じさせるイタリアの古都、そして目を醒ますような鮮やかなチューリップ畑が広がるオランダ。

あなたの心は、どの風景に一番魅かれましたか?

旅の計画は、思い立ったその瞬間から始まります。まずは航空券の比較サイトで目的地までの飛行機を探し、次にホテル予約サイトで滞在先を見つけてみましょう。そのひとつひとつのステップが、あなたの日常を少しずつ非日常へと導いてくれます。

そして旅の準備で絶対に忘れてはならないのが、海外旅行保険への加入です。慣れない土地で万が一の病気やケガ、盗難などのトラブルに備えることは、安心して心から旅を楽しむための重要な備えとなります。クレジットカードに付帯された保険もありますが、補償内容をしっかり確認し、必要に応じて別途加入されることをおすすめします。

さあ、ガイドブックを手に取って、次の休日の過ごし方を思い描いてみてください。春の柔らかな光に包まれながら、まだ見ぬ景色や文化、そして新たな自分との出会いが、あなたを待っています。最初の一歩を踏み出し、あなただけの物語を紡ぎに旅に出かけましょう。

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この記事を書いたトラベルライター

アパレル企業で培ったセンスを活かして、ヨーロッパの街角を歩き回っています。初めての海外旅行でも安心できるよう、ちょっとお洒落で実用的な旅のヒントをお届け。アートとファッション好きな方、一緒に旅しましょう!

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