グアムと聞いて、多くの人が思い浮かべるのは、タモン湾沿いに立ち並ぶ豪華なホテル、免税店が輝くショッピングストリート、そして観光客で賑わう美しいビーチではないでしょうか。もちろん、それもグアムの大きな魅力の一つです。しかし、この島の本当の素顔、ありのままの美しさは、喧騒から少し離れた場所にひっそりと息づいています。
もしあなたが、「誰かと同じ」ではない、自分だけの特別なグアムを見つけたいと願うなら。もしあなたが、観光客の視点ではなく、そこに暮らす人々と同じ時間を過ごしてみたいと思うなら。ぜひ、レンタカーのキーを手に取り、島の南へと車を走らせてみてください。
目的地は「ニミッツビーチパーク」。
ここは、きらびやかなタモンのリゾートエリアとは対照的な、静かで、穏やかで、どこか懐かしい空気が流れる場所。観光客の姿はまばらで、代わりに週末になると地元の家族連れ(チャモロファミリー)がBBQを楽しみ、子供たちが歓声をあげ、若者たちがのんびりと語らう、そんな日常の風景が広がっています。
手付かずの自然が残る遠浅の海、水平線に沈む息をのむほど美しい夕日、そして島の人々の温かい笑顔。ニミッツビーチパークは、ガイドブックの数行では語り尽くせない、グアムの奥深い魅力を体感できる、まさに「秘宝」と呼ぶにふさわしい場所なのです。
この記事では、そんなニミッツビーチパークを120%満喫するための完全ガイドをお届けします。アクセス方法から、おすすめのアクティビティ、快適に過ごすための持ち物リスト、知っておくべきルールやマナー、そして万が一のトラブル対策まで。この記事を読み終える頃には、あなたはもうニミッツビーチパークの虜になり、次のグアム旅行の計画を立て始めていることでしょう。
さあ、私たちと一緒に、ローカル気分で過ごす究極の休日を探す旅に出かけましょう。
そしてもし、ニミッツビーチパークでローカルな魅力に開眼したなら、次に訪れるべきは、もう一つのグアムの隠れた宝石、サーフサイドビーチパークかもしれません。
ニミッツビーチパークとは? – グアム南部に佇む楽園の素顔

タモン地区から南方向へ車で約30〜40分ほど走ると、海沿いの景勝路線であるルート2(マリン・コア・ドライブ)を通ります。アガット村の入口付近に、広々とした芝生とヤシの木が印象的な公園が現れます。ここが今回ご紹介するニミッツビーチパークです。
歴史と立地が織りなす物語
このビーチパークの名称は、第二次世界大戦中に太平洋艦隊司令長官として活躍したチェスター・ニミッツ提督に由来しています。グアムは太平洋戦争で激戦の舞台となった場所です。ニミッツビーチパークとその周辺地域は、アメリカ軍の上陸地点の一つであり、現在は「太平洋戦争国立歴史公園(War in the Pacific National Historical Park)」の一部として、アメリカ合衆国国立公園局によって管理されています。歴史を静かに伝えるこの地は、ただ景観が美しいだけでなく、平和の尊さを改めて感じさせてくれる特別な意味を持っています。
ビーチはグアムの西海岸にあり、その目の前には広大なフィリピン海が広がっています。遠方には、グアム屈指の美しいスポットであるココス島もかすかに望むことができます。この恵まれた立地こそが、ニミッツビーチをグアムを代表するサンセットスポットとする最大の要因となっています。
なぜ「地元の憩いの場」と呼ばれるのか?
タモン湾やイパオビーチのように細やかな白砂が続くビーチとは異なり、ニミッツビーチは砂浜とサンゴが入り混じった、より自然な海岸線が特徴です。そして、観光の中心エリアであるタモンから距離があるため、ツアーバスが乗り入れることはほとんどなく、訪れる人の大半は地元住民やグアムの魅力を深く知るリピーターです。
週末の午後になると、あちこちのパビリオン(屋根付きの休憩所)からBBQの食欲をそそる香りが漂います。大きなクーラーボックスや豊富な食材を持ち込み、チャモロミュージックをBGMに家族や友人と語らいながら一日を過ごす。これがチャモロファミリーの典型的な休日の過ごし方です。ニミッツビーチパークは、そんな彼らにとって大切な憩いの場であり、グアムのありのままの日常が垣間見える貴重な場所でもあります。
観光客である私たちも、地元の人々の邪魔にならないよう気を配りながら、その穏やかな空気を共有させてもらう。そうした謙虚な姿勢で訪れると、より一層このビーチの魅力を感じることができるでしょう。
アクセスはレンタカーがベスト
ニミッツビーチパークへのアクセス手段としては、レンタカーの利用が最も確実で便利です。グアムの公共交通機関であるレアレアトロリーや赤いシャトルバスは、主にタモンやタムニンなど主要観光エリアを巡回しており、南部への路線は非常に限定的です。タクシー利用も可能ですが、往復の費用を考えるとあまり現実的ではありません。
タモンのホテル街から出発する場合は、マリン・コア・ドライブ(1号線)を南へ走り、アガニャ地区を過ぎてから2号線に進みます。きれいな海岸線を左手に眺めつつ、ひたすら南へ進むと、アガット村に入り、アガットマリーナを過ぎた先で右手に公園の入口が見えてきます。道はほぼ一本道で標識も整備されているため、Googleマップなどのナビアプリを使えば迷う心配はほとんどありません。
駐車場は広く、無料で利用可能です。特に週末の午後など、賑わう時間帯でも駐車スペースで困ることはまずありません。ただし、車上荒らしのリスクは完全にはゼロではないため、車を離れる際は貴重品やバッグを車内に見える形で置かないよう注意しましょう。これはグアムのどのビーチでも共通の注意点です。
ニミッツビーチパークで体験できる極上アクティビティ
ニミッツビーチパークは、単に美しい景観を楽しむだけの場所ではありません。その独特な自然環境は訪問者に多彩な楽しみ方を提供しています。ここでは、ニミッツビーチで味わえるおすすめのアクティビティをいくつかご紹介します。
心が澄み渡るサンセット鑑賞 — 一日の終わりを飾る黄金の光景
ニミッツビーチパークで一つだけ体験するとしたら、迷わずサンセット鑑賞を選びたいところです。グアムの西海岸に位置するこのスポットは、太陽が海の水平線にゆっくりと沈む様子を何の妨げもなく目の前に捉えることができる、まさにサンセット鑑賞の最適地。
タモン地区のホテルから眺める夕暮れも美しいですが、ニミッツビーチではその壮大さとドラマチックな光景がひときわ際立ちます。観光客の喧騒から離れ、波の音と風に揺れるヤシの葉のささやきだけが耳に届く静寂のなかで、空が刻々と変わっていく様をじっくりと見つめるひとときは、何ものにも代えがたい贅沢な時間と言えます。
オレンジ色からピンク、燃えるような赤、そして深みのある紫へと移り変わる空と海の織り成す壮大なグラデーションは、まるで印象派の名画のよう。日没後に訪れる「マジックアワー」もまた特別で、幻想的な光景が広がります。
【実際にできること:サンセット鑑賞のコツ】
- 到着の目安: 日没の少なくとも30分前には現地に着くのがおすすめです。グアムの日没時間は季節によって変わりますが、おおよそ18:00~18:30頃です。天気予報アプリなどで事前に正確な時刻をチェックしておきましょう。
- 持ち物: レジャーシートや折りたたみ椅子があればゆったり過ごせます。冷たい飲み物や軽食があると楽しさが増します。
- 写真撮影のポイント: スマホでも素敵な写真が撮れます。人物を撮るなら夕日を背にしたシルエット写真がおすすめです。夕日が沈んだ後のマジックアワーを狙うと、空の色彩の変化をタイムラプス動画で記録するのも面白いでしょう。
- 注意点: 日没後は一気に暗くなるため、足元にはサンゴや岩が多いことを考慮し、懐中電灯やスマホのライトを持参すると安心して帰れます。
穏やかな遠浅の海でシュノーケリングと海水浴を満喫
ニミッツビーチの海は非常に遠浅であることが大きな特徴です。沖合に広がるリーフ(サンゴ礁)が天然の防波堤となり、湾内は波が穏やか。そのため、小さなお子様連れのご家族も安心して海遊びが楽しめます。
ただし、タモン湾の真っ白な砂浜を期待していると少々驚くかもしれません。海底は砂地だけでなくサンゴのかけらや岩場が混ざり合っています。だからこそ、マリンシューズの着用は欠かせません。素足だとサンゴのかけらで足を切ったり、岩にぶつけてしまうリスクがあります。
そしてこの海の最大の魅力はシュノーケリングです。ぱっと見は何もなさそうですが、顔を水に入れると多彩な水中世界が目の前に広がります。
澄んだ水中では、瑠璃色のデバスズメダイの群れや鮮やかな黄色のチョウチョウウオ、縞模様が美しいロクセンスズメダイなど、色とりどりの熱帯魚たちがサンゴの周囲を舞うように泳いでいます。海底を覗けば、青く輝くアオヒトデや、ゆったりと動くナマコなど、多様な生き物に出会えるでしょう。
【実際にできること:シュノーケリング準備と注意点】
- 必携アイテム:
- シュノーケルセット(マスク、シュノーケル、フィン):レンタルショップがないため持参必須。ABCストアなどで手頃に購入も可能です。
- マリンシューズ:怪我防止のため必須。ビーチサンダルは泳いでいるうちに脱げやすいため不向きです。
- ラッシュガード:グアムの紫外線は日本の数倍とされます。日焼け対策とクラゲなどの有害生物から肌を守るためにも着用を推奨します。
- 日焼け止め:環境に優しいリーフセーフタイプを選ぶのが望ましいです。
- タオル、着替え、防水バッグ:貴重品や電子機器を水濡れから守りましょう。
- 潮汐の確認: 遠浅のため干潮時は非常に浅くなります。シュノーケリングに適した満潮時を狙い、NOAA(アメリカ海洋大気庁)の潮汐情報などで事前にチェックしてください。
- 安全対策: 一人で泳ぐのは避け、バディシステムを心がけましょう。泳ぎに自信のない方や子供はライフジャケットの着用が安心です。リーフ外側は潮の流れが速くなる場合があるため、なるべくリーフ内側で楽しんでください。
干潮後に広がるリーフトレッキング(磯遊び)
干潮時には沖合に広大なリーフが現れます。ここはニミッツビーチのもう一つの魅力で、探検心を刺激する絶好のフィールドです。
潮が引くと生まれる無数のタイドプール(潮だまり)は天然の水族館のよう。水たまりの中を覗けば、逃げ遅れた小さな魚の群れ、鮮やかなウミウシ、恥ずかしがり屋のカニ、変わった形の貝、ゆっくり動くヤドカリなど、多様な生物を間近で見ることができます。
子どもにとっては自然の素晴らしい学びの場となるでしょう。図鑑でしか見たことがなかった生き物を自分の目で発見し、優しく触れる体験はきっと忘れがたい思い出になるはず。大人も童心に返って夢中で生き物探しを楽しめます。
【実際にできること:リーフトレッキングのポイント】
- 服装・装備: マリンシューズは絶対必須です。濡れて滑りやすい岩や鋭いサンゴの上を歩くため、足元の保護は欠かせません。日差しも強いので、帽子、サングラス、ラッシュガードで紫外線対策を完全にしましょう。
- 自然への配慮:
- 発見した生き物は観察だけにとどめ、持ち帰らないこと。彼らはその場で生態系の一員として暮らしています。
- 生きたサンゴは非常にデリケートです。なるべく岩や砂地を歩いてサンゴを踏まないよう十分注意してください。
- もし石をひっくり返して観察した場合は、元の位置にそっと戻すことを忘れずに。石の下にも多くの生物がいます。
- 時間管理: 夢中で遊んでいると時間を忘れがちです。潮が満ち始めると帰り道が水没する恐れがありますので、満潮時間を把握し早めの撤収を心掛けましょう。
快適に過ごすための完全ガイド – 準備からトラブル対策まで

ニミッツビーチパークは、タモンのリゾートビーチのように充実した施設が整っているわけではありません。そのため、快適に過ごすためには事前の準備が非常に重要となります。ここでは、施設の詳細や必要な持ち物、知っておくべきルールなど、現地で困らないための情報を余すところなくご紹介します。
ニミッツビーチパークの設備と施設について詳しく解説
ニミッツビーチパークは、基本的に「公園」であり、ホテルや商業施設とは性質が異なります。この点を理解して訪れることが大切です。
- BBQピットとパビリオン: 公園内には屋根付きでコンクリート製のテーブルと椅子が備えられたパビリオンがいくつかあり、それぞれにBBQピットが設置されています。利用は無料ですが、予約制度はなく先着順のため、週末は地元の家族連れが早朝から場所取りをします。利用希望の場合は、早朝に訪れることをおすすめします。
- トイレとシャワー: 公園内には公衆トイレとシンプルな屋外シャワーがありますが、清潔さやメンテナンスにはやや不安があります。トイレットペーパーが切れていることも珍しくなく、シャワーは水が出るだけの簡素な仕様です。ウェットティッシュや除菌ジェル、大きめのタオル(ポンチョタイプなど)を持参すると安心です。
- 売店や飲食店: 公園内に売店やレストランは一切ありません。この点が最大のポイントです。飲み物や軽食を購入できる場所がないため、必要なものはすべて事前に準備し、クーラーボックスで持ち込む必要があります。アガット村の中心部には小さな店舗がありますが品ぞろえは限られるため、タモンやアガニャにある大型スーパーマーケット(ペイレス・スーパーマーケットなど)で購入してから向かうのが賢明です。
- 駐車場: 広々とした無料の駐車場があり、公園入口から自由に停められます。木陰のある場所は人気ですが、日中は車の位置によって日向になることも考慮してください。
これだけ揃えば安心!持ち物リスト
ニミッツビーチパークでの一日を快適に過ごすために、以下のリストを参考に準備を進めましょう。
- 必ず持参したい基本アイテム:
- 十分な飲み水: 暑い気候のため熱中症予防に一人最低2リットルは必要です。
- 食事やスナック類: 滞在時間に見合う量を用意しましょう。
- クーラーボックスと氷: 食品や飲料を冷たく保つために必須です。
- 日焼け対策用品: SPF50+ PA++++の日焼け止め、幅の広い帽子、UVカットサングラス、ラッシュガードなど。
- タオル: 体を拭いたり日除けに使えるものを複数枚用意すると便利です。
- 着替え: 濡れた水着のまま車に乗るのは不快なので、余分に用意しましょう。
- ゴミ袋: 「来た時より美しく」が基本。出たゴミは全て持ち帰ることが法律で義務付けられています。
- ウェットティッシュや除菌ジェル: 手やテーブルの衛生管理に役立ちます。
- アクティビティで使うもの:
- シュノーケルセット、マリンシューズ
- ライフジャケット: 小さな子どもや泳ぎに自信がない方は必ず着用しましょう。
- 防水カメラやスマホ用防水ケース: 水中の美しい景色や思い出を撮影できます。
- 虫よけスプレー: 夕方には蚊などの虫が多くなるため、特に芝生エリアで過ごす際に便利です。
- あるとさらに快適なアイテム:
- レジャーシートやピクニックマット: 芝生でのんびりするのに適しています。
- 折りたたみ椅子やテーブル: 地面に直接座るのが苦手な人におすすめです。
- ポータブルスピーカー: 音量に注意しながら好きな音楽を流せば、よりリゾート気分が味わえます。
- 簡易救急セット: 絆創膏、消毒液、痛み止め、虫刺され薬などは、サンゴでの軽いケガに備えてあると心強いです。
絶対に守りたいルールとマナー
ニミッツビーチパークは、地元の人々が大切にしている共有スペースです。訪れる私たちは「お邪魔させてもらっている」という意識を持ち、敬意を持って行動しましょう。
- 【禁止事項と守るべきルール】
- ゴミのポイ捨て禁止: 繰り返しになりますが、全てのゴミは必ず持ち帰ってください。
- サンゴや貝殻の採集禁止: 生きているサンゴはもちろん、死んだものの採取も生態系保護のため禁止されています。思い出は写真に残しましょう。
- 指定場所以外での火気使用禁止: BBQは必ず備え付けのピットで行い、直火や持ち込みコンロは禁止です。使用後の炭は完全に消火し、適切に処理してください。
- 騒音禁止: 大音量の音楽や大声での騒ぎは控えましょう。隣では地元の家族が静かな時間を楽しんでいます。
- 服装について: 特に厳しい規定はありませんが、公園内やトイレに行く際は水着の上にTシャツ、ショートパンツ、ワンピースなど1枚羽織るのがマナーです。
万が一のトラブルへの対処法
楽しい時間の妨げにならないよう、トラブル発生時の対応方法も把握しておきましょう。
- ケガを負った場合:
- サンゴや岩での切り傷: 最も多いトラブルです。すぐに海から上がり、真水(持参した飲料水など)で傷口を洗い、砂や破片を取り除きます。その後、消毒して絆創膏で保護してください。出血が止まらなかったり深刻な場合は、医療機関の受診を検討してください。
- クラゲや危険生物による被害: グアムの海には軽度の毒を持つクラゲがいます。刺されたらこすらず海水で洗い流し、患部を冷やしましょう。触手が残っている場合はピンセットなどで慎重に除去してください。強いアレルギー症状が出たら速やかに救急(911)に連絡してください。
- 盗難に遭った場合:
- 車上荒らし対策: 貴重品は車内に置かず、必ず肌身離さず持つか防水バッグに入れて持ち込みましょう。外から見える場所にバッグを置かないだけでも盗難リスクは大幅に減ります。
- 被害に遭った際は: 速やかにグアム警察(Guam Police Department)に連絡し、ポリスレポート(盗難証明書)を取得しましょう。海外旅行保険の申請に必要です。
- 天候の急変時:
- グアムの天気は変わりやすく、晴れていても急にスコールが降ることがあります。短時間で止むことが多いですが、パビリオンや車など雨宿りできる場所を確保しておくと安心です。
- 雷鳴や雷光を目撃したら、即座に海から上がりましょう。ビーチは落雷の危険が非常に高い場所です。
これらを踏まえた準備と知識があれば、ニミッツビーチパークでの滞在を安全かつ最大限に楽しむことができるでしょう。
ニミッツビーチパーク周辺のおすすめ立ち寄りスポット
ニミッツビーチパークを訪れる際は、ぜひ南部ドライブと組み合わせて一日を思い切り楽しむことをおすすめします。タモン周辺とは全く異なる緑豊かなグアムの田園風景を満喫しながら、魅力的なスポットに立ち寄ってみましょう。
セッティ湾展望台 (Cetti Bay Overlook)
ニミッツビーチパークから南へ車で約5分進むと、左手に現れる絶景ポイントです。展望台からは眼下に広がる美しいセッティ湾、フィリピン海、そして深い緑に包まれた山々が織りなす壮大なパノラマを一望できます。古代チャモロ人がカヌーで航海したと伝えられる歴史ある湾の風景は、グアムの自然の力強さを感じさせてくれます。記念写真を撮るにはまたとないロケーションです。
アガットマリーナ (Agat Marina)
ニミッツビーチパークのすぐ北側に位置する、美しいヨットハーバーです。多数のヨットやボートが停泊している姿はリゾート気分を一層高めてくれます。マリーナ内にはレストランやカフェもあり、ランチや休憩に立ち寄るのに最適です。海を眺めながら食事ができる「Jan Z’s」は、地元の人々にも観光客にも人気のあるレストランの一つです。
スペイン古橋 (Talifak Bridge)
セッティ湾展望台からさらに南へ進んだ場所に立つ、スペイン統治時代(約1785年)に建造された歴史的な石橋です。ジャングルの中にひっそりと佇むアーチ型の橋は、長い歳月で苔むし、周囲の自然と調和した幻想的な雰囲気を漂わせています。グアムの深い歴史を感じさせる、写真愛好家にはたまらないスポットです。車を停めて、ぜひゆっくり歩いて渡ってみてください。
グアムの真の魂に触れる場所、ニミッツビーチパーク

タモン地区の洗練されたリゾートライフがグアムの「表の顔」であるならば、ニミッツビーチパークで見られる穏やかな日常の風景は、グアムの「素顔」や「魂」とも言えるかもしれません。
この場所は、単に海に入り夕日を眺める場所にとどまりません。週末に集まる家族の楽しげな笑い声、BBQの煙とチャモロ料理の香ばしい香り、ゆったりと流れる島の時間。それらが調和し、訪れた私たちの心をやさしくほぐし、「ああ、グアムに来て本当に良かった」と心の奥底から感じさせてくれるのです。
観光客向けのパッケージツアーでは決して味わえない、ありのままのグアムの姿がここにあります。地元の人々の暮らしに敬意を払い、自然への感謝の気持ちを忘れずに訪れれば、この場所はあなたにとって忘れがたい特別な思い出を贈ってくれることでしょう。
次回のグアム旅行では、ぜひ少し勇気を持って、いつもの定番ルートから外れてみてください。レンタカーを借りて南へ向かえば、ガイドブックに載っていないあなたのためだけの特別な景色が広がっています。黄金色に輝く穏やかなビーチが、静かにあなたを待っています。
【公式情報で最新情報を確認しましょう】 グアムの観光情報や安全に関する注意点は刻々と変わることがあります。旅行前には、グアム政府観光局の公式サイトで最新情報を必ずチェックしてください。現地の法律やルールを守り、安全で楽しい旅を計画しましょう。




