MENU

    眠らない街ラスベガス完全ガイド:砂漠の奇跡が生んだエンターテイメントの都へ

    ネオンの光が夜を昼に変え、砂漠の真ん中に突如として現れる摩天楼。日常という言葉がその意味を失う場所、それがラスベガスです。ここは、世界中から人々が集い、一攫千金を夢見るカジノの街という顔と、最高峰のエンターテイメント、美食、ショッピング、そして息をのむ大自然への玄関口という、多彩な顔を併せ持つ魔法の都市。一度足を踏み入れれば、その圧倒的なエネルギーと非日常の渦に誰もが心を奪われてしまうでしょう。カジノのテーブルで運試しをするもよし、世界トップクラスのショーに酔いしれるもよし、セレブシェフの料理に舌鼓を打つもよし。あるいは、少し足を延ばして、地球が創り出した壮大なアートに触れる旅に出るのも素晴らしい体験です。この街には、あなたの想像を超える無限の楽しみ方が眠っています。さあ、常識を脱ぎ捨てて、人生で最も刺激的な旅の扉を開けてみませんか? この記事が、あなたのラスベガス旅行を忘れられないものにするための、最高の羅針盤となることを願って。

    目次

    ラスベガスとは? – 砂漠に咲いたエンターテイメントのオアシス

    アメリカ合衆国ネバダ州の南部に位置するラスベガスは、モハーヴェ砂漠の中に広がる世界有数のエンターテイメントシティです。その歴史は20世紀初頭、鉄道の中継地として始まった小さな町に遡ります。1931年にネバダ州でギャンブルが合法化されると、その運命は劇的に変わりました。フーバーダムの建設労働者たちを相手にしたカジノやショーガールが街の礎を築き、第二次世界大戦後にはマフィアの資金が流れ込み、豪華なカジノホテルが次々と誕生。「シン・シティ(Sin City=罪の街)」という異名とともに、大人のための刺激的な歓楽街としてその名を世界に轟かせたのです。

    しかし、現在のラスベガスは、もはや単なるギャンブルの街ではありません。1980年代後半から、マフィアの影響力は薄れ、巨大企業によるクリーンで大規模な再開発が始まりました。その結果、街はより安全で洗練されたエンターテイメントリゾートへと変貌を遂げたのです。世界的なアーティストの常設公演、シルク・ドゥ・ソレイユに代表されるスペクタクルショー、ミシュランの星を持つレストラン、高級ブランドが軒を連ねるショッピングモール。今やラスベガスは、カップルから友人同士、そして家族連れまで、あらゆる世代が楽しめる総合リゾートシティとしての地位を確立しています。

    気候は典型的な砂漠気候。夏は日中の気温が40℃を超えることも珍しくなく、強烈な日差しが照りつけます。一方で冬は朝晩の冷え込みが厳しく、時には0℃近くまで下がることも。しかし、ホテルやカジノ、ショッピングモールなどの屋内は一年中快適な温度に保たれているため、どの季節に訪れても楽しむことができます。むしろ、この灼熱の砂漠と、空調の効いた快適な屋内との極端なコントラストこそが、ラスベガスという非日常空間を際立たせる要素の一つと言えるかもしれません。砂漠の蜃気楼のように現れたこの街は、訪れる人々に現実を忘れさせ、夢のような時間を提供してくれる、まさに現代のオアシスなのです。

    ストリップを歩く – 巨大ホテルが織りなす光の洪水

    ラスベガスの心臓部、それは全長約6.8kmにわたって延びる大通り「ラスベガス・ブルバード」、通称「ストリップ」です。この通り沿いには、世界に名だたる巨大なテーマホテルが林立し、夜ごとまばゆいネオンの光を放っています。ただこのストリップを歩くだけで、あなたはイタリアのベネチアへ、フランスのパリへ、古代エジプトやローマ帝国へと、時空を超えた世界旅行を体験できるのです。それぞれのホテルが単なる宿泊施設ではなく、一つの巨大なアトラクション。その壮大なスケールと細部にまでこだわった演出は、訪れるすべての人々を圧倒します。

    ベラージオ – 噴水ショーと芸術の殿堂

    ストリップの中心でひときわ優雅な存在感を放つのが、イタリアのコモ湖畔にある同名の町をイメージして造られた「ベラージオ」です。このホテルの象徴といえば、何と言ってもホテルの目の前に広がる広大な湖で繰り広げられる「ファウンテンズ・オブ・ベラージオ」。1,000基以上の噴水が、クラシックやポップスなど多彩な音楽に合わせて、時に優雅に、時にダイナミックに舞い踊る光景は、まさに圧巻の一言。このショーは無料で鑑賞でき、昼から深夜まで頻繁に行われているため、ストリップを歩く誰もが足を止め、その美しさに酔いしれます。特に夜、ライトアップされた噴水が描く水の芸術は、ラスベガスの夜を象徴する忘れられない思い出となるでしょう。

    ベラージオの魅力は噴水だけにとどまりません。ホテル内部へ足を踏み入れると、そこには芸術と自然が融合した空間が広がっています。ロビーの天井を飾るのは、ガラス工芸の巨匠デイル・チフーリによる「フィオーリ・ディ・コモ」。2,000個もの手吹きガラスで作られた色鮮やかな花々が、訪れる人々を幻想的な世界へと誘います。さらに奥へ進むと現れるのが「コンサバトリー & ボタニカル・ガーデン」。ここでは季節ごとにテーマが変わり、何万本もの生花や植物を使って、息をのむほど美しい庭園が創り出されます。また、館内には「ベラージオ・ギャラリー・オブ・ファインアート」もあり、ピカソやモネといった巨匠たちの作品が展示されることもあるなど、ホテル全体がまるで一つの美術館のようです。

    シーザーズ・パレス – 古代ローマ帝国の栄華を体感

    ストリップで最も古くからその名を馳せるホテルの一つが、古代ローマ帝国をテーマにした「シーザーズ・パレス」です。その名の通り、建物は壮麗な神殿を思わせるデザインで、敷地内にはジュリアス・シーザーやヴィーナスの像が立ち並び、まるでローマ時代にタイムスリップしたかのような感覚に陥ります。このホテルは、ラスベガスの豪華さとスケールの大きさを世に知らしめた、まさに伝説的な存在なのです。

    シーザーズ・パレスで絶対に外せないのが、ホテルに併設されたショッピングモール「ザ・フォーラム・ショップス」。ここは単なる買い物場所ではありません。通路を進むと、頭上には空が描かれた天井が広がり、特殊な照明技術によって朝から夜へと空の色が移り変わるという驚きの演出が施されています。まるで屋外の広場を歩いているかのような開放感の中、高級ブランドから人気セレクトショップまで160以上の店舗が並びます。モールの中央にある「フェスティバル・ファウンテン」や「アトランティス・ファウンテン」では、ローマ神話をテーマにした無料のアニマトロニクスショーが定時に開催され、買い物客の目を楽しませてくれます。また、ホテル内にある劇場「コロッセオ」では、アデルやロッド・スチュワートといった世界的なスーパースターが長期公演を行うことでも知られ、エンターテイメントの殿堂としての役割も担っています。

    ベネチアン – 運河が流れる水の都

    水の都イタリア・ベネチアのロマンチックな街並みを、砂漠の真ん中に完璧に再現してしまったのが「ベネチアン」です。ホテルの外にはサン・マルコ広場の鐘楼やリアルト橋がそびえ立ち、その精巧さに驚かされます。そして、一歩中へ入ると、そこには青空が描かれた天井の下、建物の中を運河が流れるという信じがたい光景が広がっています。

    この運河では、陽気なカンツォーネを歌うゴンドリエ(船頭)が操るゴンドラに乗ることができる「ゴンドラ・ライド」が最大のアトラクション。屋内と屋外の2つのルートがあり、ロマンチックな雰囲気は格別です。カップルはもちろん、友人同士で乗っても楽しい思い出になること間違いありません。運河沿いには石畳の道が続き、カフェやショップが軒を連ねる「グランド・カナル・ショップス」が広がります。サン・マルコ広場を模した広場では、オペラ歌手や大道芸人によるストリートパフォーマンスが随時行われ、まるで本物のベネチアにいるかのような活気に満ちています。隣接する姉妹ホテルの「パラッツォ」とも連結しており、二つのホテルを行き来するだけでも一日中楽しめてしまうほどの広大さと魅力を持っています。

    パリス・ラスベガス – エッフェル塔からの絶景

    ストリップを歩いていると、ひときわ目を引くのがライトアップされたエッフェル塔。ここはフランス・パリをテーマにしたホテル「パリス・ラスベガス」です。本物の約半分のスケールで再現されたエッフェル塔は、ラスベガスのランドマークの一つ。展望台まで登ることができ、そこから見下ろすストリップの夜景はまさに絶景。特に、目の前にあるベラージオの噴水ショーを上から眺めるのは、他では味わえない贅沢な体験です。

    ホテルの建物は、パリのオペラ座やルーブル美術館を模して造られており、カジノフロアの脚はエッフェル塔の鉄骨をモチーフにするなど、細部にまでこだわりが感じられます。正面には凱旋門も再現されており、記念撮影のスポットとしても人気です。ホテル内のレストラン街は、石畳が敷かれたパリの路地裏のような雰囲気。本格的なフレンチビストロやクレープリーが並び、ロマンチックなディナーを楽しむのに最適です。特にエッフェル塔の中にあるレストラン「エッフェル・タワー・レストラン」は、最高の景色とともに食事を楽しめる特等席として知られています。

    ニューヨーク・ニューヨーク – マンハッタンの摩天楼をジェットコースターで駆け抜ける

    自由の女神、エンパイア・ステート・ビル、クライスラー・ビルなど、ニューヨーク・マンハッタンの摩天楼がぎゅっと凝縮されたようなユニークな外観を持つのが「ニューヨーク・ニューヨーク」です。ホテルの周りを、黄色いタクシーを模した車両のジェットコースター「ザ・ビッグ・アップル・コースター」が猛スピードで駆け抜ける様子は、見ているだけでもスリル満点。最高時速108kmで、きりもみ回転や垂直落下を繰り返すこのコースターは、絶叫マシン好きにはたまらないアトラクションです。

    ホテル内は、グリニッジ・ヴィレッジやタイムズスクエアといったニューヨークの街角が再現されています。ブルックリン橋を模した橋を渡ってカジノへ向かったり、ニューヨークスタイルのピザやホットドッグを食べたりと、街の雰囲気を存分に味わうことができます。また、アイルランドのパブが集まるエリアもあり、夜な夜なライブ演奏で盛り上がっています。ラスベガスの西海岸の雰囲気とは少し違う、東海岸の活気とエネルギーを感じられるユニークなホテルです。

    ルクソール – 巨大ピラミッドとスフィンクスの謎

    ストリップの南端で、異様なまでの存在感を放つ黒いガラス張りの巨大なピラミッド。それが古代エジプトをテーマにした「ルクソール」です。ホテルの前には巨大なスフィンクスが鎮座し、その圧倒的なスケール感に誰もが言葉を失います。このピラミッド型のホテルは、客室へ向かうエレベーターが「インクリネーター」と呼ばれる斜めに動く特殊なものであったり、客室の窓が斜めになっていたりと、その構造自体がアトラクションとなっています。

    夜になると、ピラミッドの頂点からは強力な光のビーム「ルクソール・スカイビーム」が天に向かって放たれます。この光は非常に強く、宇宙からも見えると言われるほどで、ラスベガスの夜空を象徴する光景の一つです。ホテル内では、人体の不思議をテーマにした常設展示「ボディーズ…ザ・エキシビション」や、豪華客船タイタニック号の遺物を展示する「タイタニック:ジ・アーティファクト・エキシビション」など、ユニークな展示も人気を集めています。ストリップの中心部からは少し離れていますが、その唯一無二の世界観は一見の価値ありです。

    観るものを圧倒する – ラスベガス必見のショーエンターテイメント

    ラスベガスが「世界のエンターテイメントの首都」と称される所以、それは毎夜のように市内の劇場で繰り広げられる世界最高峰のショーにあります。人知を超えたアクロバットが繰り広げられるシルク・ドゥ・ソレイユ、観客の度肝を抜くイリュージョン、伝説的なアーティストによるコンサート、そして腹を抱えて笑えるコメディショーまで、そのジャンルは多岐にわたります。ラスベガスを訪れたなら、少なくとも一つはショーを鑑賞することをおすすめします。それは、あなたの旅をより深く、忘れられないものにしてくれる特別な体験となるはずです。ショーのチケットは、各ホテルのボックスオフィスや公式ウェブサイト、または市内に点在するディスカウントチケットストア「Tix4Tonight」などで購入できます。人気ショーは早めに予約するのが賢明です。

    シルク・ドゥ・ソレイユ – 人知を超えたアクロバットの祭典

    カナダ発のエンターテイメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」は、ラスベガスのショーシーンを語る上で欠かすことのできない存在です。動物を使わず、人間の身体能力の限界を追求したアーティスティックなパフォーマンスと、独創的な世界観、そして生演奏の音楽が融合した彼らのショーは、もはやサーカスという言葉では表現できない総合芸術。ラスベガスでは、複数の常設公演が専用劇場で上演されており、それぞれが全く異なる魅力を持っています。

    『O (オー)』 – 水が織りなす幻想の世界 (ベラージオ)

    シルク・ドゥ・ソレイユのラスベガス公演の中でも、最高傑作との呼び声が高いのがベラージオで上演されている『O (オー)』です。フランス語の「水(eau)」から名付けられたこのショーは、その名の通り「水」がテーマ。ステージは一瞬にして巨大なプールへと姿を変え、その水の中から、あるいは遥か上空から、シンクロナイズドスイマーやダイバー、アクロバットパフォーマーたちが次々と現れます。水と炎、光と影が織りなす幻想的で美しい光景は、まるで夢の中にいるかのよう。重力を無視したかのようなパフォーマンスの連続に、観客は息をのむことしかできません。芸術性が高く、セリフに頼らない演出のため、言葉の壁を気にすることなく誰もが楽しめる、まさにラスベガスでしか観ることのできない究極のスペクタクルです。

    『KÀ (カー)』 – 帝国を巡る壮大な叙事詩 (MGMグランド)

    MGMグランドで上演されている『KÀ (カー)』は、双子の兄弟の冒険を描いた壮大なストーリーが魅力のショーです。このショーの最大の特徴は、何と言っても巨大なステージそのもの。重さ50トンを超える舞台が、時には垂直に立ち上がり、時には360度回転するなど、縦横無尽に動き回ります。パフォーマーたちは、その動く舞台の上で、ワイヤーアクションや武術、アクロバットを駆使した激しい戦闘シーンを繰り広げます。まるでアクション映画の世界に飛び込んだかのような、圧倒的な迫力とスリルを体感できるでしょう。物語性が強いため、感情移入しやすく、特に冒険活劇が好きな方にはたまらない内容です。

    『マイケル・ジャクソン ONE』 – キング・オブ・ポップへのトリビュート (マンダレイ・ベイ)

    キング・オブ・ポップ、マイケル・ジャクソンの音楽と魂を、シルク・ドゥ・ソレイユのパフォーマンスで見事に蘇らせたのが『マイケル・ジャクソン ONE』です。「Billie Jean」「Thriller」「Smooth Criminal」といった不朽の名曲の数々に乗せて、ダンサーやアクロバットパフォーマーが躍動します。ホログラム技術でマイケル本人がステージに登場するかのような演出もあり、ファンならずとも鳥肌が立つ瞬間が幾度となく訪れます。各座席にスピーカーが内蔵されており、身体の芯まで響くサウンドと、エネルギッシュなパフォーマンスが一体となった、没入感の高いショーです。マイケルのメッセージである「愛と平和」がテーマに織り込まれており、感動的なフィナーレを迎えます。

    魔法とイリュージョンの夜 – 世界最高峰のマジックショー

    ラスベガスは、世界で最も有名なマジシャンたちがその腕を競い合う街でもあります。最新のテクノロジーと巧みな話術、そして観客の心理を巧みに操るパフォーマンスは、まさに魔法そのもの。目の前で繰り広げられる信じられないような現象に、あなたはきっと「どうして?」と何度も呟くことになるでしょう。デビッド・カッパーフィールドやペン&テラー、マット・フランコなど、テレビでもおなじみのスターマジシャンたちが連夜、観客を驚きと興奮の渦に巻き込んでいます。巨大な物体を出現させたり消失させたりする大掛かりなイリュージョンから、観客をステージに上げて行う参加型のマジックまで、そのスタイルは様々。魔法にかけられる不思議な夜を体験してみてはいかがでしょうか。

    無料で楽しむエンターテイメント

    高価なショーチケットを買わなくても、ラスベガスには無料で楽しめるクオリティの高いエンターテイメントが溢れています。その代表格が、前述したベラージオの「ファウンテンズ・オブ・ベラージオ」です。そしてもう一つ、絶対に見ておきたいのがミラージュホテル前で行われる「ボルケーノ」。南国のラグーンにそびえる火山が、炎と水、そしてパーカッシブな音楽とともに大噴火するショーは迫力満点。夜空を焦がすほどの火柱が上がる様子は、まさに圧巻です。

    ストリップから少し北にあるダウンタウンエリアに行けば、「フリーモント・ストリート・エクスペリエンス」が待っています。ここは約460メートルにわたるアーケード全体が、1,250万個のLEDでできた巨大なスクリーン「ビバ・ビジョン」で覆われており、毎晩、光と音楽の壮大なショーが繰り広げられます。頭上で展開されるダイナミックな映像ショーは、まるで巨大な万華鏡の中にいるかのよう。路上では無料のライブコンサートやストリートパフォーマンスも行われており、ストリップとはまた違った、エネルギッシュで少しワイルドなラスベガスの魅力を感じることができます。これらの無料ショーを巡るだけでも、ラスベガスの夜は十分に満喫できるのです。

    食の都ラスベガス – 世界の美食が集うガストロノミー体験

    かつてラスベガスの食事といえば、安くて量の多いバフェ(ビュッフェ)か、ステーキハウスというイメージが強かったかもしれません。しかし、それはもう過去の話。現在のラスベガスは、世界中から名だたるセレブリティ・シェフが集結し、腕を競い合う「美食の都」へと変貌を遂げました。ミシュランの星を獲得する最高級フレンチから、行列の絶えない人気ハンバーガーショップ、そして伝統的な豪華バフェまで、ありとあらゆるジャンルと価格帯の食がこの街には揃っています。カジノやショーだけでなく、食を目的としてラスベガスを訪れるグルマンが増えているのも頷けます。ここでは、あなたの舌と心を満たす、ラスベガスの食の世界をご案内しましょう。

    究極の美食体験 – セレブリティ・シェフのレストラン

    特別な夜には、世界トップクラスのシェフがプロデュースするレストランで、記憶に残るディナーはいかがでしょうか。「地獄の厨房」でおなじみのゴードン・ラムゼイは、シーザーズ・パレスに自身の名を冠した「ゴードン・ラムゼイ・ヘルズ・キッチン」を構え、テレビ番組さながらの雰囲気の中で、彼のシグネチャーディッシュであるビーフ・ウェリントンなどを提供しています。また、MGMグランドにあるフレンチの巨匠、故ジョエル・ロブションのレストラン「ジョエル・ロブション」は、ラスベガスで唯一のミシュラン三つ星を獲得したこともある、まさに究極のファインダイニング。その芸術的な料理と完璧なサービスは、一生に一度は体験したい贅沢です。他にも、ウルフギャング・パック、トーマス・ケラー、ギー・サヴォワなど、錚々たるシェフたちのレストランがストリップの主要ホテルに点在しており、まさに食のオールスター戦が繰り広げられています。これらの人気店は予約が必須。旅の計画を立てる際には、早めにレストランの予約も済ませておくことをお勧めします。

    ラスベガスの代名詞 – 豪華絢爛バフェ(ビュッフェ)巡り

    ラスベガスの食文化を語る上で、やはりバフェ(Buffet)の存在は欠かせません。しかし、ただ品数が多いだけの食べ放題と侮ってはいけません。近年のラスベガスのバフェは、質においても驚くべき進化を遂げているのです。各ホテルが威信をかけて展開するバフェは、世界各国の料理がライブキッチン形式で提供され、まるで食のテーマパークのよう。新鮮なシーフード、プライムリブのカービング、本格的なメキシカンやアジアンフード、そしてパティシエが作る美しいデザートの数々が、目の前に無限に広がります。

    バッカナル・バフェ (シーザーズ・パレス)

    数あるバフェの中でも、キング・オブ・バフェと称されるのがシーザーズ・パレスにある「バッカナル・バフェ」です。9つのショーキッチンに、500種類以上もの料理が並ぶ様はまさに圧巻。カニの足や生牡蠣などのシーフードはもちろん、ミニサイズの和牛のスライダー、本格的な点心、豊富な種類のジェラートなど、一品一品のクオリティが非常に高く、食べ放題の概念を覆されます。その人気ゆえ常に行列ができていますが、並んででも食べる価値のある、ラスベガスを代表するバフェです。

    ザ・ビュッフェ・アット・ウィン (ウィン・ラスベガス)

    豪華さとエレガントさで選ぶなら、ウィン・ラスベガスの「ザ・ビュッフェ・アット・ウィン」がおすすめです。花々で飾られたアトリウムのような明るく華やかな空間は、食事の時間をより一層特別なものにしてくれます。16のライブクッキングステーションが設置され、料理の質はもちろんのこと、特にデザートセクションの充実ぶりには目を見張るものがあります。色とりどりのケーキやペイストリー、チョコレートファウンテンなどが並び、まるで宝石箱のよう。雰囲気も楽しみたいという方にぴったりのバフェです。

    ウィキッド・スプーン (ザ・コスモポリタン・オブ・ラスベガス)

    スタイリッシュでモダンなバフェ体験をしたいなら、ザ・コスモポリタンにある「ウィキッド・スプーン」へ。ここの特徴は、多くの料理が小皿や小さなフライパンなど、一人前ずつお洒落に盛り付けられて提供される点です。これにより、見た目も美しく、様々な種類の料理を少しずつ楽しむことができます。骨髄(ボーンマロウ)のローストや、トリュフ風味のマカロニ&チーズなど、他のバフェでは見かけないような独創的でグルメなメニューが多いのも魅力。新しいスタイルのバフェとして、高い人気を誇っています。

    気軽に楽しむカジュアルダイニング&B級グルメ

    高級レストランやバフェだけでなく、ラスベガスには気軽に楽しめる美味しいカジュアルフードもたくさんあります。アメリカ西海岸を代表するハンバーガーチェーン「In-N-Out Burger」は、そのフレッシュでシンプルな味わいが地元民にも観光客にも大人気。ニューヨーク発の「Shake Shack」もストリップに店舗を構え、ジューシーなパティとポテトバンズの組み合わせが絶品です。また、多くのホテルにはフードコートがあり、ピザやタコス、中華料理など、世界中のファストフードを手頃な価格で楽しむことができます。ショーの前後にさっと食事を済ませたい時や、夜食が食べたくなった時に非常に便利。少し冒険して、ストリップから離れたチャイナタウンやローカルエリアに足を運べば、安くて美味しい本格的なレストランに出会えることも。ラスベガスは、どんなお腹の空き具合にも、どんな気分の時にも、必ず応えてくれる食のワンダーランドなのです。

    ショッピング天国ラスベガス – 憧れのブランドからユニークな土産まで

    ラスベガスは、ギャンブルとエンターテイメントだけでなく、世界有数のショッピングデスティネーションでもあります。灼熱の太陽が照りつける屋外を歩き回る必要はありません。ストリップ沿いの巨大ホテルには、空調の効いた快適な空間に、巨大なショッピングモールが併設されているのです。そこには、世界中のラグジュアリーブランドから、アメリカンカジュアル、ユニークな雑貨店まで、ありとあらゆるショップが集結。ウィンドウショッピングをするだけでも心躍る、まさに買い物好きにとっては天国のような場所です。また、少し足を延せば、お得な価格でブランド品が手に入る巨大なアウトレットモールもあり、目的に応じてショッピングを楽しむことができます。

    ラグジュアリーな空間で – 高級ブランドが集うモール

    ストリップのショッピングは、ただ商品を買うだけではありません。その空間自体がエンターテイメントなのです。前述したシーザーズ・パレスの「ザ・フォーラム・ショップス」や、ベネチアンの「グランド・カナル・ショップス」は、その代表格。古代ローマやベネチアの街並みを散策しながら、ルイ・ヴィトンやグッチ、ティファニーといった憧れのブランドのブティックを巡ることができます。

    よりモダンで洗練されたラグジュアリーショッピングを体験したいなら、アリア・リゾート&カジノに併設された「ザ・ショップス・アット・クリスタルズ」へ。近未来的なデザインの建物内には、トム・フォード、プラダ、サンローランといったハイファッションブランドの旗艦店が軒を連ね、まるで美術館のような雰囲気。ウィンドウを眺めて歩くだけでも、最新のモードに触れることができます。また、ウィン・ラスベガスとアンコール・アット・ウィンを結ぶ「ウィン・エスプラネード」も、シャネルやディオールなどの高級ブランドが並ぶ、落ち着いた大人のためのショッピングエリアです。

    ファッションから雑貨まで – 巨大アウトレットでお得にショッピング

    ブランド品をお得に手に入れたいなら、アウトレットモールへ足を運ぶのが正解です。ラスベガスには、南北に2つの大きなプレミアム・アウトレットがあります。

    • ラスベガス・ノース・プレミアム・アウトレット: ダウンタウンの近くに位置する、屋外型のアウトレットモールです。175以上の店舗数を誇り、ナイキやコーチ、ケイト・スペード、ポロ・ラルフローレンといった人気ブランドが揃っています。開放的な雰囲気の中、掘り出し物を探す楽しみがあります。ダウンタウン観光と組み合わせて訪れるのが効率的です。
    • ラスベガス・サウス・プレミアム・アウトレット: ストリップの南、空港のさらに先に位置する、屋内型のアウトレットモールです。夏の猛暑や冬の寒さを気にすることなく、快適にショッピングを楽しめるのが最大のメリット。店舗数はノースよりは少ないものの、人気のブランドは一通り揃っています。

    どちらのアウトレットへも、ストリップからタクシーやライドシェア、または市バスの「デュース(The Deuce)」を利用してアクセスできます。セール時期にはさらにお得になることも多いので、出発前に公式サイトをチェックしておくのがおすすめです。

    ラスベガスならではのユニークなお土産

    ラスベガス旅行の記念には、この街ならではのユニークなお土産を探してみてはいかがでしょうか。ストリップには、巨大な「M&M’s ワールド」や「コカ・コーラ・ストア」があり、ここでしか手に入らない限定グッズや、好きな色やメッセージをプリントできるオリジナルチョコレートなど、見ているだけでも楽しいアイテムが満載です。

    また、各ホテルのギフトショップも必見。ベラージオの優雅なロゴが入ったバスローブや、シーザーズ・パレスのローマ風グッズ、ニューヨーク・ニューヨークの自由の女神グッズなど、それぞれのホテルのテーマに合わせたオリジナル商品が豊富に揃っています。もちろん、カジノで使われている本物のトランプやサイコロ、ロゴ入りのカジノチップなども定番の人気土産。友人への話のタネになること間違いなしです。ありきたりなお土産では物足りないという方は、ダウンタウンの個性的なセレクトショップや、ネオン・ミュージアムのギフトショップを覗いてみるのも面白いでしょう。ラスベガスでの思い出を形にして持ち帰れば、旅の後もその興奮が蘇るはずです。

    昼間の冒険 – ストリップを飛び出して大自然へ

    夜のネオンの輝きがラスベガスの象徴であるならば、昼間の太陽の下に広がる大自然は、この街のもう一つの顔です。ラスベガスは、実はアメリカ南西部に点在する雄大な国立公園や景勝地への絶好の拠点。カジノやショーの喧騒から少し離れて、地球が何億年もかけて創り出したアートに触れる日帰り旅行は、あなたのラスベガス体験をより豊かで奥行きのあるものにしてくれるでしょう。多くのツアー会社が、ホテルからの送迎付きで快適な日帰りツアーを催行しており、手軽に大自然の冒険へ出かけることができます。

    グランドキャニオン国立公園 – 地球の歴史を刻む大渓谷

    「グランドキャニオンを見ずしてアメリカを語るな」と言われるほど、アメリカを代表する絶景が、ラスベガスから日帰り圏内にあります。コロラド川の浸食によって創られたこの大渓谷は、全長446km、最大幅29km、深さ1.6kmにも及び、そのスケールは想像を絶します。ラスベガスからのツアーでは、主に「サウスリム(南壁)」と「ウエストリム(西壁)」の2つのエリアを訪れることができます。

    • サウスリム: 国立公園として管理されており、最も雄大で「これぞグランドキャニオン」という景色が広がります。展望ポイントがいくつも整備されており、様々な角度から渓谷美を堪能できます。ラスベガスからは車で片道4〜5時間ほどかかりますが、その価値は十分にあります。
    • ウエストリム: 先住民ワラパイ族の居留地にあり、ラスベガスから車で片道2〜3時間とアクセスが良いのが魅力。ここの最大の目玉は、谷底まで約1,200mの高さに突き出したガラスの橋「スカイウォーク」。まるで空中を散歩しているかのようなスリル満点の体験ができます。

    ツアーは、快適な大型バスで陸路を行くものから、セスナ機で上空から遊覧飛行を楽しむもの、さらには渓谷の底まで降り立つヘリコプターツアーまで多種多様。予算と時間に合わせて、最適なプランを選ぶことができます。

    アンテロープキャニオン&ホースシューベンド – 写真家が愛する光と影の芸術

    近年、インスタグラムなどのSNSで人気が爆発しているのが、アリゾナ州ページ近郊にある「アンテロープキャニオン」と「ホースシューベンド」です。

    • アンテロープキャニオン: 鉄砲水と風の浸食によってできた、滑らかな曲線を描く砂岩の渓谷。渓谷の隙間から太陽の光が差し込むと、岩肌がオレンジや紫に輝き、幻想的な光のカーテンが現れます。この神秘的な光景は、写真好きならずとも心を奪われる美しさです。渓谷は「アッパー」と「ロワー」に分かれており、どちらもナバホ族のガイド付きツアーでしか入ることができません。
    • ホースシューベンド: コロラド川が馬蹄(ホースシュー)の形に大きく蛇行するポイントを、崖の上から見下ろす絶景スポットです。エメラルドグリーンに輝く川と、赤茶色の断崖のコントラストが見事。柵のない断崖絶壁からの眺めは、スリルと感動を同時に味わえます。

    ラスベガスからは片道4〜5時間と少し距離がありますが、グランドキャニオンとはまた違った、自然が創り出した芸術的な造形美に触れることができるため、非常に人気の高い日帰りツアーとなっています。

    レッドロックキャニオン – ラスベガスから最も近い赤い岩の絶景

    「遠出する時間はないけれど、少しでも大自然に触れたい」という方には、「レッドロックキャニオン国立保護区」が断然おすすめです。ストリップから西へ車でわずか30分ほど。そこには、都会の喧騒が嘘のような、赤やクリーム色の巨大な砂岩の岩山が連なる絶景が広がっています。

    約21kmの一方通行の観光道路「シーニック・ドライブ」をドライブするだけでも、その雄大な景色を十分に楽しむことができます。途中にはいくつもの展望ポイントや駐車場があり、車を停めて気軽にハイキングを楽しむことも可能。短い散策路から本格的なトレイルまで、レベルに合わせてコースを選ぶことができます。化石化した砂丘である赤い岩肌は、特に朝日や夕日を浴びると燃えるような赤色に染まり、息をのむほどの美しさです。ラスベガスの滞在中に、半日あれば気軽に訪れることができる、まさに都会のすぐそばにある自然のオアシスです。

    オールドベガスの魅力 – ダウンタウンとフリーモント・ストリート

    きらびやかなストリップが「現代のラスベガス」の顔だとすれば、街の北部に位置するダウンタウンエリアは、「古き良きラスベガス」の魂が宿る場所です。ここはラスベガス発祥の地であり、かつてはカジノの中心地として栄えました。フランク・シナトラやエルヴィス・プレスリーといった伝説のスターたちが闊歩した時代の面影が、今もなお色濃く残っています。ストリップの洗練された雰囲気とは一味違う、少しレトロで、エネルギッシュで、どこか人間味あふれるダウンタウンの魅力を探ってみましょう。

    フリーモント・ストリート・エクスペリエンス – 光と音のアーケード

    ダウンタウンの中心的存在が、「フリーモント・ストリート・エクスペリエンス」です。ここは5ブロックにわたる歩行者天国で、その上空は長さ約460m、1,250万個のLEDを使用した巨大なアーケードスクリーン「ビバ・ビジョン」で覆われています。日没後、毎正時になると、このスクリーンにロックミュージックなどの大音響とともにダイナミックな映像が映し出されるライトショーが始まります。頭上いっぱいに広がる光と音の洪水は、ストリップのどのショーとも異なる、強烈なインパクト。道行く人々が皆、足を止めて空を見上げる光景は、ダウンタウンならではの一体感を生み出しています。

    アーケードの下では、あちこちでストリートパフォーマーが芸を披露し、複数の無料ライブステージではバンドが熱い演奏を繰り広げています。さらに、スリルを求めるならジップライン「スロットジラ」に挑戦。アーケードの下を、スーパーマンのように寝そべった姿勢で滑空する体験は爽快そのものです。ストリップよりもドリンク代が安く、カジノのミニマムベット(最低賭け金)も低めに設定されているため、より気軽にラスベガスの夜を楽しむことができます。

    ネオンの墓場 – ザ・ネオン・ミュージアム

    ラスベガスの歴史は、ネオンサインの歴史でもあります。かつて街を彩り、役目を終えたヴィンテージなネオンサインたちを一堂に集め、展示しているのが「ザ・ネオン・ミュージアム」です。ここは屋外の展示スペース「ネオン・ボーンヤード(ネオンの墓場)」がメインで、無造作に置かれたかのように見える巨大なサインの数々が、ノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。シーザーズ・パレスやスターダスト、デザート・インといった、今はなき伝説のホテルのサインを間近で見ると、ラスベガスの栄枯盛衰の歴史を感じずにはいられません。

    日中の見学も可能ですが、おすすめは夜のガイド付きツアー。修復されたいくつかのサインに明かりが灯され、専門ガイドがそれぞれのサインにまつわる逸話やラスベガスの歴史を面白おかしく解説してくれます。写真映えも抜群で、ラスベガスで最もユニークな博物館と言えるでしょう。

    コンテナパーク – 新しい風が吹くおしゃれスポット

    古き良き雰囲気が魅力のダウンタウンですが、近年は再開発が進み、新しいカルチャーも生まれています。その象徴が「ダウンタウン・コンテナパーク」です。ここは、輸送用のコンテナを再利用して作られた、ユニークな屋外型の商業施設。コンテナの中には、個性的なブティックやアートギャラリー、お洒落なカフェやバーが入っており、地元の若者やアーティストが集う流行の発信地となっています。

    パークの中心には、子供たちが遊べるツリーハウス型の遊具があり、夜には大人向けのライブ演奏やイベントも開催されます。そして、入り口で訪れる人々を迎えるのが、巨大なカマキリのオブジェ「プレイング・マンティス」。このカマキリは、夜になると音楽に合わせて口から炎を噴くという驚きの仕掛けがあり、コンテナパークの名物となっています。古き良きラスベガスの歴史と、新しいクリエイティブなエネルギーが融合するダウンタウンは、ストリップとは異なる深い魅力を発見できる場所なのです。

    旅の準備と実用情報 – ラスベガスを120%楽しむために

    最高のラスベガス旅行を実現するためには、事前の準備と現地での情報収集が鍵となります。気候や交通手段、そしてこの街ならではのルールを知っておくことで、よりスムーズで快適な滞在が可能になります。最後に、ラスベガスを存分に楽しむための実用的な情報をお届けします。

    ベストシーズンと服装

    ラスベガスは一年中楽しめますが、気候的に最も過ごしやすいのは春(3月〜5月)と秋(9月〜11月)です。日中の気温が快適で、朝晩も過ごしやすいため、街歩きや屋外のアクティビティに最適です。 夏(6月〜8月)は猛暑となり、日中の気温が40℃を超えることも日常茶飯事。屋外での長時間の活動は危険なレベルなので、日中はホテルやモールなど屋内で過ごし、比較的涼しくなる夜に活動するのが基本となります。 冬(12月〜2月)は意外と寒く、日中でも10℃台、朝晩は0℃近くまで冷え込むことがあります。厚手の上着やセーターが必須です。

    季節を問わず注意したいのが、昼夜の寒暖差と、強烈な冷房です。夏場でも、一歩屋内に入ると凍えるほど寒いことがよくあります。カーディガンやパーカーなど、簡単に羽織れるものを常に一枚持っておくと非常に重宝します。また、砂漠地帯のため空気は非常に乾燥しています。保湿クリームやリップクリーム、そして水分補給をこまめに行うことを忘れないでください。服装は、日中はカジュアルで問題ありませんが、高級レストランやナイトクラブへ行く場合は、スマートカジュアルなどのドレスコードが求められることがあります。男性は襟付きのシャツやジャケット、女性はワンピースなど、少しお洒落な服を一枚用意しておくと安心です。

    交通手段を使いこなす

    • 空港からストリップへ: ハリー・リード国際空港(旧マッカラン国際空港)からストリップまでのアクセスは、タクシー、UberやLyftといったライドシェア、または複数のホテルを巡回するシャトルバスが一般的です。人数や予算に応じて選びましょう。
    • ストリップ内の移動: ストリップは歩くだけでも楽しいですが、全長が約7kmもあるため、端から端まで歩くのは大変です。
    • デュース(The Deuce): ストリップとダウンタウンを結ぶ24時間運行の2階建てバス。多くのホテル前に停留所があり、観光客にとって最も便利な足となります。
    • ラスベガス・モノレール: ストリップの東側を走るモノレール。MGMグランドからサハラ・ラスベガスまでを結び、渋滞知らずで快適に移動できます。
    • 無料トラム: 一部のホテル間(例:ベラージオ〜アリア〜パークMGM、ミラージュ〜トレジャーアイランド)を結ぶ無料のトラムもあり、賢く利用すると便利です。
    • 徒歩とライドシェア: 隣接するホテル間は徒歩で移動し、少し離れた場所へはライドシェアを利用するなど、目的地に応じて使い分けるのが賢い方法です。
    • レンタカー: グランドキャニオンやレッドロックキャニオンなど郊外へ足を延ばす予定がある場合は、レンタカーが便利です。ただし、ストリップ周辺は交通量が多く、ホテルの駐車場が有料の場合も多いので注意が必要です。

    知っておきたい基本情報

    • リゾートフィー: ラスベガスのほとんどのホテルでは、宿泊料金とは別に「リゾートフィー」と呼ばれる追加料金が1泊ごと、1室ごとに請求されます。これにはWi-Fi利用料やフィットネスセンターの利用料などが含まれていることが多いですが、予約時に表示される金額に上乗せされるため、予算を立てる際には注意が必要です。
    • カジノでの注意点: ギャンブルが許されるのは21歳以上です。年齢確認のためにパスポートの提示を求められることが頻繁にあるため、カジノフロアを歩くだけでも必ず携帯しましょう。フロア内での写真やビデオ撮影は基本的に禁止されています。
    • チップの習慣: アメリカではチップは重要な文化です。レストランのサーバーには合計金額の15〜20%、ホテルのベルマンには荷物1個につき1〜2ドル、ルームキーピングには毎朝ベッドサイドに2〜5ドル程度を置くのが目安です。カジノでドリンクを運んできてくれたウェイトレスにも、1杯につき1ドル程度のチップを渡すのがマナーです。
    • 治安: ストリップやダウンタウンのメインストリートは、夜遅くまで多くの人で賑わっており比較的安全ですが、一本路地裏に入ると雰囲気が変わることもあります。貴重品の管理を徹底し、夜間の単独行動や人通りの少ない場所へ行くのは避けるなど、基本的な注意は怠らないようにしましょう。

    この街は、訪れるたびに新しい発見があり、何度でも帰りたくなる不思議な魅力に満ちています。さあ、あなただけのラスベガス・ストーリーを始めましょう。

    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!
    • URLをコピーしました!

    この記事を書いたトラベルライター

    SimVoyage編集部は、世界を旅しながら現地の暮らしや食文化を体感し、スマホひとつで快適に旅する術を研究する旅のプロ集団です。今が旬の情報から穴場スポットまで、読者の「次の一歩」を後押しするリアルで役立つ記事をお届けします。

    目次