どこまでも続く青い海と空、心地よい貿易風、そして温かい「アロハ」の心。ハワイと聞けば、多くの人がそんな夢のような光景を思い浮かべるのではないでしょうか。私もこの島の虜になった一人。アパレル企業での忙しい日常を忘れさせてくれる、まさに地上の楽園です。でも、この美しい楽園には、その美しさを守るための、そして訪れる人々が安全に過ごすための、しっかりとしたルールが存在することをご存知でしたか?
「ビーチでお酒を飲むのが夢だったのに」「記念にこの溶岩、持って帰ろうかな」…そんな些細な行動が、実は法律違反となり、高額な罰金の対象になってしまう可能性があるのです。せっかくのハワイ旅行が、残念な思い出にならないように。今回は、旅行者がうっかり破ってしまいがちなハワイの法律や条例を、私の経験も交えながら、徹底的に解説していきます。飲酒や喫煙のルールから、交通事情、そしてハワイならではの自然保護に関する法律まで。この記事を読めば、あなたもハワイのルールを完璧にマスターできるはず。ルールを知ることは、ハワイの文化や自然への敬意を示す第一歩。さあ、一緒にスマートで素敵なハワイ旅行の準備を始めましょう。
スマートなハワイ旅行の準備として、事前に2024年版ハワイ入国ガイド!ESTA申請・持ち物・現地ルールを徹底解説を確認しておくことをお勧めします。
ハワイの法律はアメリカの法律?州法と連邦法の違い

ハワイの法律について理解する前に、まず基本的なポイントを押さえておきましょう。ハワイは日本人にとって身近な観光地ですが、アメリカ合衆国の50番目の州でもあります。そのため、ハワイに滞在するということは、アメリカの法体系のもとにいることを意味します。
アメリカの法律は大きく二つのレベルで構成されています。ひとつは全国に適用される「連邦法」です。例としては、パスポートやビザに関する入国管理法、通貨に関する規定、そして後述する絶滅危惧種の保護に関わる法律などが挙げられます。旅行者はアメリカに入国する時点で、この連邦法の管轄下に入ることになります。
もうひとつは「州法」です。アメリカは「合衆国」と称されるように、各州が独自の政府と議会を持ち、高い自治権を有しています。そのため州ごとに異なる法律が存在し、例えば飲酒が許される年齢は多くの州で21歳ですが、交通規則や税率、今回取り上げるようなハワイ独自の環境保護条例など、多彩な内容が定められています。私たちがハワイ旅行で最も気をつけるべきなのは、このハワイ州の法律です。
さらに複雑なのは、ハワイ州の中に4つの郡(カウンティ)があり、それぞれが独自の「条例」を制定している場合があることです。たとえば、オアフ島を管轄するホノルル市郡や、マウイ島を管轄するマウイ郡などがそれにあたります。後ほど詳述する「歩きスマホ」に関する条例は、ホノルル市郡が定めたものです。そのため、「マウイ島で問題なかったからオアフ島でも同じだろう」と考えるのは危険です。滞在する島や訪問する場所ごとにルールを把握することが、トラブル回避のポイントとなります。
このように、連邦法、州法、郡の条例が重なり合い、ハワイの社会は成り立っています。一見すると複雑に感じられますが、心配は不要です。旅行者が注意すべきポイントは限られていますので、これから具体的なシチュエーションごとに、ひとつずつ丁寧に説明していきます。安心してご覧ください。
飲酒・喫煙に関するルール | お酒とタバコはどこでOK?
開放的なハワイの空気の中で、冷たく冷えたビールを手に…そんなシチュエーションを思い描く方も多いのではないでしょうか。しかしながら、お酒とタバコに関しては、日本と比べて遥かに厳しい規制が設けられています。ルールを知らずにいると、せっかくの楽しい気分が一変し、罰金を科せられる恐れもあります。しっかりと確認しておきましょう。
飲酒ルール|ビーチでの乾杯はNG!
ハワイに訪れた多くの人が驚くのが、飲酒にまつわる規制です。結論から言えば、ハワイでは公共の場での飲酒が全面的に禁止されています。これには、ワイキキビーチのような美しい砂浜、カピオラニ公園の緑豊かな地域、さらには路上やバス内も含まれます。つまり、映画のワンシーンのようにビーチで缶ビールを開ける行為は法律違反となります。違反すると、数百ドルの罰金が課されることもあります。
では、お酒はどこで楽しめるのでしょうか。ご安心ください。飲酒が許されている場所はきちんと定められています。
- レストランやバー: 正規のライセンスを持つレストランやバーでは、お酒を楽しむことが可能です。美しい夕日を眺めながらトロピカルカクテルを味わうなど、素敵なひとときが過ごせます。
- ホテルの客室やラナイ(ベランダ): プライベート空間であるホテルの部屋や、その部屋に付随するラナイでの飲酒は許可されています。ABCストアで購入したお酒を片手に、ラナイで海を見ながらゆっくりと過ごすのは、贅沢な体験のひとつです。
- イベント会場など: コンサートや特定のイベントで特別に認められたエリア内では飲酒できる場合があります。こうしたエリアは明確に区画されているので、ルールを守って楽しみましょう。
さらに、お酒を購入する際も注意が必要です。ハワイ州では飲酒および酒類購入の最低年齢が21歳と定められています。スーパーやコンビニでお酒を買うときには、多くの場合、写真付きの身分証明書(ID)の提示が求められます。年齢が明らかに21歳以上であっても、機械的に確認されることが一般的です。
読者の方が実際にできること
- 準備・持ち物: お酒を買う予定があれば、パスポートの原本を持ち歩きましょう。日本の運転免許証は認められないことが多く、コピーの提示もほとんどの場合不可です。原本を携帯するのに抵抗があるかもしれませんが、これがハワイの規則です。ウエストポーチやセキュリティポーチを使って、肌身離さず管理してください。
- 行動のポイント: ビーチや公園で喉が渇いたら、お酒ではなくプランテーションアイスティーやグアバジュースといったハワイを感じられるノンアルコールドリンクを選びましょう。お酒を楽しみたい時は、ハッピーアワーを実施しているレストランやバーを見つけるのがおすすめ。お得にお酒やおつまみを味わえます。夜の晩酌用にABCストアでお気に入りのコナビールなどを購入しておくのもいいでしょう。
喫煙ルール|電子タバコにも注意!厳しさ増す禁煙法
お酒同様、喫煙に関してもハワイは厳格な規則を設けています。2006年施行の「ヘルシー・エア&ワークプレイス法(新禁煙法)」により、屋内外を問わず多くの公共の場が禁煙とされています。愛煙家にはやや窮屈に感じられるかもしれませんが、美しいハワイの空気を守るための大切な取り組みです。
具体的に禁煙が適用される場所は以下の通りです。
- 屋内施設: レストラン、バー、カフェ、ショッピングセンター、ホテルのロビーや廊下など、基本的に屋根のある公共の場所はすべて禁煙です。
- 屋外公共スペース: 州立公園やビーチパーク、バス停、スタジアム、空港の個人用搭乗口など、多くの人が集まる屋外エリアも禁煙です。
- 建物の出入口付近: レストランやオフィスの入り口から約20フィート(約6メートル)以内の範囲も禁煙エリアに指定されています。
特に留意すべきは、この規制は加熱式タバコや電子タバコ(VAPE)にも同等に適用される点です。「煙が出ないから大丈夫」と考えるのは誤りですので、十分に注意してください。実際に私も、電子タバコなら問題ないと誤解して注意を受けている観光客を見かけたことがあります。
喫煙可能なのは、指定された喫煙エリアのみとなります。ホテルによってはスモーキングルームを用意していたり、敷地内に喫煙所を設けていることがあります。しかし、近年は全面禁煙のホテルも増えているため、予約時に必ず確認することが重要です。違反すれば高額な清掃費用を請求される可能性があります。
読者の方が実践できること
- 準備: 喫煙者は宿泊先を予約する際に、公式サイトで喫煙ポリシーを必ずチェックしましょう。「Smoking Policy」などの項目を確認するか、ホテルに直接問い合わせるのが確実です。喫煙可能な部屋がない場合は、指定喫煙所の有無と場所を把握しておくと安心です。
- 行動のポイント: 街中でタバコを吸いたくなった場合は、まず灰皿が備えられた指定喫煙エリアを探しましょう。大型のショッピングモールや空港などでは喫煙エリアが設けられていることが多いです。ポイ捨ては厳禁で、携帯灰皿の持参も推奨されます。ハワイの美しい街並みを汚さない意識を持つことが大切です。
- 公式情報への案内: ハワイ州の禁煙法に関する最新かつ正確な情報は、ハワイ州保健局の公式ウェブサイトで確認できます。英語の情報ですが、翻訳ツールを活用すれば概要は把握できるでしょう。
交通ルール | 歩行者もドライバーも罰金の対象に!

ハワイ、特にオアフ島では、レンタカーを借りてドライブを満喫したり、ザ・バスやトロリー、シェアサイクルの「Biki」など多様な交通手段を活用して活発に移動することが多いでしょう。そんな中で欠かせないのが交通ルールの理解です。日本の感覚のままだと、思わぬ違反で警察に注意されたり、罰金を科されたりするリスクがあります。さらに、ハワイでは歩行者に対しても厳しい規定が設けられている点が特徴です。
横断歩道のルール | スマホを見ながらの歩行は危険かつ違法!
ハワイの交通規則で、観光客が特に気をつけるべきポイントの一つが歩行者に関する規則です。ホノルル市郡(オアフ島)では、世界でもいち早く「Distracted Walking Law」と呼ばれる、いわゆる「歩きスマホ禁止条例」が導入されました。
この条例は、横断歩道を渡っている最中にスマートフォンやタブレット、携帯型ゲーム機などの画面を注視することを禁止しています。電話をかける行為は許可されていますが、画面を見る行為、たとえばメールの確認、地図アプリの操作、SNSの更新などは全て違反に該当します。歩行者の安全を確保するためのこの規則は、スマホ画面に没頭することで信号や車両の動きに気づかず事故に遭う事例が社会問題化したことが背景にあります。
違反した場合の罰金も軽視できません。初回で15ドルから35ドル、1年以内に2度目の違反をすると75ドルから99ドル、3度目には最大で500ドルの罰金が科される可能性があります。交差点を警戒している警察官も頻繁に見かけるため、「少しくらいなら大丈夫」という油断は絶対に避けてください。
加えて、「ジェイウォーク(Jaywalking)」と呼ばれる横断歩道外での横断行為も厳禁です。日本ではついやってしまいがちですが、ハワイでは明確な違反行為です。必ず信号のある横断歩道まで移動し、歩行者用信号が青(白い人型マーク)に変わってから渡ることを徹底しましょう。違反時の罰金は100ドル以上になることもあり、非常に高額です。
実践できるポイント
行動: 横断歩道を渡る際は、スマホをポケットやバッグに収納してください。地図やメールを確認したい場合は、安全な場所に立ち止まり、道の端で行うよう習慣づけましょう。信号が青に変わってもすぐに渡るのではなく、右折や左折の車が来ていないか、「右見て、左見て、もう一度右を見る」という基本的な安全確認を必ず実施することが、自身の安全を守るうえで最も大切です。
レンタカー運転時のポイント
ハワイで美しい景色を楽しみながらのドライブは旅行の醍醐味ですが、運転する際はドライバーとしての責任を負います。日本との交通ルールの違いを十分に理解しておきましょう。
- 全席でのシートベルト着用義務: 日本でも後部座席のシートベルト着用は義務ですが、ハワイではさらに厳格に適用されます。運転席、助手席に加え後部座席の全乗員がシートベルトを着用する必要があります。違反があった場合、同乗者ではなく運転手に責任が問われ、罰金が科されます。
- チャイルドシートの義務: 子連れの方はチャイルドシートの規定にも留意してください。ハワイ州法では、子どもの年齢や身長、体重に応じて適切なチャイルドシートの使用が厳密に定められています。一般的に8歳未満の子どもは体格に合ったチャイルドシートやブースターシートの装着が義務付けられています。レンタカーを予約する際は、子どもの年齢を伝え、適切なチャイルドシートの手配を忘れずに行いましょう。
- スクールバスの優先ルール: 黄色いスクールバスが停車し、赤いランプを点滅し「STOP」を示している場合、後続車のみならず対向車も必ず停止しなければなりません。子どもが乗り降りしている安全サインであり、バスが動き出すかランプを消すまで絶対に追い越してはいけません。違反した場合は非常に厳しく処罰されます。
- 駐車ルール: 駐車違反の監視も厳しいため、特に縁石の色に注意を払ってください。赤は駐停車禁止、黄色は荷物の積み下ろし用の短時間駐車可、白は乗降用の一時停車のみ許可、緑は時間制限付き駐車OK、青は障がい者専用スペースです。また、消火栓の前後約3メートルも駐車禁止です。パーキングメーターのある場所では、時間超過に気をつけてください。
実際にできること
- 事前準備: 日本の運転免許証でもハワイでの運転は可能ですが、万が一のトラブル時に警察とのやり取りがスムーズになるよう、国際運転免許証を取得しておくことをおすすめします。また、チャイルドシートが必要な場合はレンタカー予約時に必ず申し込みましょう。
- トラブル時の対処: もし駐車違反でレッカー移動された場合は慌てず、まず周囲の標識を確認し、記載されているレッカー業者に連絡してください。罰金とレッカー費用を支払うことで車は返却されますが、出費が大きくなるため駐車規則は厳守しましょう。
自転車や電動キックボードの交通ルール
ワイキキ周辺では、シェアサイクルの「Biki」や電動キックボードのレンタルが人気の移動手段となっています。手軽ですが、これらも車両に分類されるため交通ルールを守る必要があります。走行は基本的に車道の右側で行い、一方通行の標識にも従ってください。多くの場所で歩道の走行は禁止されています。また、飲酒運転は自動車と同様に厳格に禁止されており、ヘルメットの着用も安全のため強く推奨されています。
自然と動物を守るための法律 | ハワイの美しい環境を未来へ
ハワイの最大の魅力は、何と言ってもその唯一無二の美しい自然環境にあります。この貴重な自然を守り、後世へ引き継ぐために、ハワイには多くの独自で厳しい法律が制定されています。旅行者である私たちも、これらのルールを理解し尊重することが強く求められます。「知らなかった」では済まされない重要な約束事です。
海の生き物に触れてはいけません!ウミガメとモンクシール保護法
ハワイの海で優雅に泳ぐハワイアン・グリーン・シー・タートル(ホヌ)に出会えたら、それは本当にラッキーな瞬間です。ビーチで甲羅干しをしている彼らを見かけることもあるでしょう。しかし、興奮から近寄りすぎたり、触れようとしたりするのは絶対に避けてください。
ホヌはアメリカの絶滅危惧種保護法という連邦法によって厳格に保護されており、同様にハワイ固有のハワイアン・モンクシールも絶滅の危機に瀕し厳しい保護対象となっています。これらの動物に無断で近づいたり、触ったり、追いかけたり餌を与えたりするなどの嫌がらせ行為(ハラスメント)は法律で固く禁じられており、違反すると非常に高額な罰金(数万ドルに上ることも)や禁固刑が科される危険性があります。
専門家が示す安全な距離の目安をしっかり覚えておきましょう。
- ウミガメ(ホヌ): 最低でも10フィート(約3メートル)以上の距離を保つこと。
- ハワイアン・モンクシール: 最低50フィート(約15メートル)離れることが必要で、特に出産直後の親子にはさらに距離を取るべきです。
彼らがビーチで休んでいる場合、ボランティアがロープで囲うこともあります。その際は必ずロープの内側に入らず、遠くから静かに見守ってあげてください。彼らにとっての休息は、命をつなぐうえでとても重要な時間なのです。
実際にできること
- 行動例: シュノーケリング中にウミガメに出会っても、追いかけずそっと自然な行動を観察しましょう。もしウミガメが近づいてきた場合も、慌てずゆっくりとその場を離れることがマナーです。写真を撮りたい気持ちはわかりますが、フラッシュは使わず、ズーム機能で遠方から撮影するよう心がけましょう。それこそが彼らへの最大限の敬意です。
- 公式情報の参照: 海洋生物との接し方の詳細なガイドラインは、NOAA(アメリカ海洋大気庁)公式サイトで公開されています。旅行前に一度目を通しておくことをおすすめします。
サンゴに優しい日焼け止めを選ぶこと
ハワイの美しい海を保護するためのもう一つの重要な法律として「サンスクリーン法」があります。2021年1月1日より、ハワイ州ではサンゴ礁に有害とされる特定の化学成分を含む日焼け止めの販売や流通が禁止されました。
対象の成分は「オキシベンゾン」と「オクチノキサート」の二つです。これらの成分はサンゴの白化現象を引き起こす一因とされているためです。私たちが海で泳ぐ際に使った日焼け止めが海水に溶け出し、繊細なサンゴの生態系にダメージを与えてしまいます。
この法律は販売を禁止していますが、旅行者がこれらの成分を含む日焼け止めを持ち込むこと自体はまだ禁止されていません。しかしハワイの海を守りたい私たちは、この法律の意図を理解し、積極的に環境に優しい製品を選ぶべきだと強く考えます。
実際にできること
- 準備と持ち物: 日本から日焼け止めを持参する場合は、事前に成分表示を確認し、「オキシベンゾン(Oxybenzone)」や「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(Octinoxate)」が含まれていないものを選びましょう。分からない場合は現地で購入するのも確実です。ABCストアやドラッグストア、スーパーでは「Reef Safe」や「Reef Friendly」と表示されたサンゴに優しい日焼け止めがたくさん売られています。これらは有害な化学物質の代わりに「酸化亜鉛(Zinc Oxide)」や「二酸化チタン(Titanium Dioxide)」を主成分としており、環境負荷が少ないとされています。
- 普段の使い方: 日焼け止めの使用量を控える工夫も重要です。ラッシュガードやレギンスなど着用をすることで紫外線を物理的にカットでき、肌の露出部分だけに日焼け止めを塗るだけで済みます。これはハワイの海を守るための賢い行動のひとつです。
動植物の持ち出し・持ち込みは禁止されています
ハワイの生態系は非常に独特で、多くの固有種が生息しています。この繊細な生態系を守るため、動植物や土壌の持ち出しおよび持ち込みには厳しい制限があります。
- 持ち出し禁止: ハワイの自然の一部を持ち帰る気持ちは理解できますが、基本的に以下のものは持ち出し禁止です。
- 砂: キラウエア火山の黒砂やパパコレア・グリーン・サンドビーチの緑色の砂など、ハワイの砂は法律により持ち出せません。ボトルに詰めて持ち帰ることは絶対にやめましょう。
- 溶岩: 古くから火山の女神ペレの怒りを買うと言い伝えられているだけでなく、法律や国立公園の規則で厳しく保護されています。
- サンゴや貝殻: 死骸であってもサンゴ片や貝殻は、特に国立公園や保護区内からの採取は厳禁です。
持ち込み禁止: 同様に、外部から不要な動植物をハワイへ持ち込むことも避けなければなりません。生の果物や野菜、肉製品、植物の種などは、ハワイの農業や自然に害をもたらす病害虫を持ち込むリスクが高いため、原則として持ち込み禁止です。入国時に配られる税関申告書には、食品を持っているかを申告する欄があるため、必ず正直に記入しましょう。リンゴひとつでも申告せずに見つかると罰金対象となることがあります。
実際にできること
行動のポイント: お土産は必ず正規の店舗で購入しましょう。自然物を持ち帰る代わりに、美しいハワイの風景を写真に収め、心の中に留めておくのが最も良い方法です。また日本から食品を持参する際は、カップ麺や個包装のお菓子など加工済みのものを選び、肉エキスが含まれる製品は没収される可能性が高いので避けましょう。疑問がある場合は税関職員に率直に相談するのが最善です。
ショッピングと消費に関する意外なルール

ハワイでの楽しみのひとつと言えば、やはりショッピングですよね。しかし、ハワイらしい環境保護への配慮から、ここにも特有のルールが存在します。これらを理解しておくと、よりスマートにお買い物を楽しむことができます。
レジ袋は有料!プラスチック製品の使用制限について
日本のコンビニやスーパーでもレジ袋が有料化されましたが、ハワイではそれよりもはるか以前から、多くの郡でプラスチック製レジ袋の使用を規制する条例が施行されています。現在、ほとんどの小売店で使い捨てのプラスチックレジ袋は提供されていません。
代わりに紙製の袋を用意している店舗が多いですが、それもほぼ例外なく有料(およそ1枚15セント程度)です。この小さな積み重ねが大きな環境保護へと繋がっており、ハワイの人々の環境意識の高さを感じさせます。
実際にできる工夫
準備・持ち物: ハワイ旅行の際は、ぜひ愛用のエコバッグを数枚持参しましょう。折りたたみ式のコンパクトなものなら、バッグの中に入れても邪魔になりません。スーパーマーケットでの買い物はもちろん、お土産購入時にも重宝します。現地のホールフーズ・マーケットやフードランドなどでは、ハワイ限定のかわいいデザインのエコバッグを販売しており、購入して滞在中使うのも楽しいです。デザインが豊富なので、おしゃれなお土産にもなりますよ。
1セント硬貨は使われなくなる?ハワイのコイン事情
法律ではないものの、ハワイでの支払い時に知っておくと便利な豆知識です。アメリカで最も小さい通貨単位の1セント硬貨(ペニー)ですが、ハワイでは一部でこの「ペニー廃止」の動きが進んでいます。特にオーガニック系のスーパーやカフェなどでよく見られます。
この背景には、ペニーの製造コストが額面以上かかることや、取り扱いが煩雑であることがあり、ビジネスの効率化と環境負荷削減を目指す取り組みです。現金支払いの場合、合計金額の末尾が1、2、6、7セントなら切り捨て、3、4、8、9セントなら切り上げて、5セント単位でお釣りが計算されます。例えば、合計が9.98ドルの場合、10ドル支払うとお釣りは2セントではなく、5セント硬貨(ニッケル)が1枚返されるという仕組みです。なお、クレジットカード払いでは正確な金額が請求されます。ハワイではカード社会が進んでいるため、小さな買い物でもカード支払いが気軽に利用できる店舗が多いです。
安全に楽しむためのその他の重要ルール
最後に、皆さんのハワイ旅行が安全で充実したものとなるよう、その他の重要なルールや注意事項についても触れておきます。
ドローンの飛行に関する規則
ハワイの美しい景観をドローンで撮影したいと考える方もいらっしゃるでしょう。しかし、ハワイにおけるドローンの飛行規制は非常に厳しいため、軽い気持ちでドローンを持ち込んで飛ばすことは絶対に避けてください。
まず、ハワイの国立公園(ハワイ火山国立公園やハレアカラ国立公園など)や多くの州立公園のエリアでは、ドローンの飛行は禁止されています。また、空港周辺や軍事施設の上空も飛行禁止区域に指定されています。個人的な趣味として飛ばす場合でも、アメリカ連邦航空局(FAA)の規則に従う必要があり、登録やオンラインでのテスト合格が求められる場合もあります。
ルールを違反して飛行させると、ドローンの没収や高額の罰金だけでなく、航空安全を脅かす重大な行為として扱われる可能性があります。
読者の皆さんにできること
- 対策: どうしてもドローンを飛ばしたい場合は、渡航前にFAAの公式サイトで最新の規則や禁止区域、必要な手続きをしっかり確認してください。しかしながら、旅行者がこれらの複雑な手続きをすべてクリアするのは非常に難しいのが現実です。ハワイの素晴らしい風景は、展望台やハイキングコースからでも十分堪能できます。安全を優先し、ドローンは日本に置いていくのが賢明でしょう。
- 公式情報への案内: ドローン関連の正確な情報は、アメリカ連邦航空局(FAA)公式サイトでご確認ください。
公園内での宿泊はできません
ハワイの暖かい気候に惹かれて、「ビーチで星空を見ながら一晩を過ごしたい」と思う方もいるかもしれません。しかし、ビーチや公園内でのキャンプや野宿は、指定されたキャンプ場を除き、厳しく禁止されています。これは治安や衛生面を守るための重要なルールです。夜の公園やビーチは昼間とは異なる危険が潜んでいることもあります。必ず予約したホテルや宿泊施設に戻るようにしましょう。キャンプを希望する場合は、事前に州や郡の公式サイトで許可されたキャンプ場を探し、必要な手続きを経て予約してください。
万が一トラブルに遭遇した際の対処法
どんなに注意しても、予期せぬトラブルに巻き込まれる可能性はゼロではありません。そうした時に備え、緊急時の適切な対応方法を知っておくことが大切です。
- 緊急連絡: 警察や消防、救急を要する場合は、躊躇せず「911」に電話してください。アメリカ全土で共通の緊急通報番号です。
- パスポートの紛失・盗難: パスポートを紛失した際は、まず最寄りの警察署で紛失・盗難証明書(ポリスレポート)を取得し、その後ホノルルにある「在ホノルル日本国総領事館」へ連絡し、再発行や帰国用渡航書の手続きについて相談してください。
- 海外旅行保険: アメリカの医療費は非常に高額です。急病やケガで病院にかかると高額な請求が来ることがあるため、必ず旅行前に海外旅行保険に加入し、キャッシュレスサービスが付帯した保険を選ぶとより安心です。
読者の皆さんにできること
- 準備: 出発前に海外旅行保険の証券(連絡先情報が記載されたもの)やクレジットカードの問い合わせ先、在ホノルル日本国総領事館の連絡先を控え、コピーや写真をパスポートとは別の場所に保管しましょう。スマートフォンのメモ機能に保存するのも効果的です。
- トラブル時の対応: 万が一トラブルに遭った場合は、まず自身の安全を確保し、落ち着いた行動を心がけましょう。必要に応じて「911」に連絡し、その後は保険会社や総領事館に連絡を取り、指示を受けてください。
ルールを知って、ハワイをもっと深く楽しもう

これまで、ハワイ旅行で注意すべき多くの法律やルールについて詳しく解説してきました。少し窮屈に感じられたかもしれませんが、これらの規則の根底には、ハワイの美しい自然や独特の文化、そしてそこに暮らす人々や訪れる人々の安全を守りたいという強い想いが込められています。
ビーチでの飲酒が禁止されているのは、誰もが安心して快適に過ごせる清潔な環境を保つためです。ウミガメに近づいてはいけないのは、彼らの生態系を守り、末永くハワイの海でその姿を観察できるようにするため。歩きスマホに罰金が科されるのは、あなた自身の安全を確保するためなのです。
法律やルールを守ることは、単なる義務ではありません。これは、旅行者としてこの素晴らしい土地に対する敬意を表す「レスポンシブル・ツーリズム(責任ある観光)」の実践そのものです。現地の文化や慣習を尊重し、環境への影響を最小限に抑える意識を持つことで、私たちの旅は単なる消費行動から、ハワイとのより深い交流へと変わっていくでしょう。
ハワイには「アロハ・スピリット」という美しい言葉があります。これは愛や思いやり、敬意、そして調和を意味します。自然や人々、そしてルールに対しても「アロハ」の心で接することで、ハワイはきっとあなたを温かく迎え入れ、最高の笑顔を返してくれるはずです。この記事が、あなたのハワイ旅行をより安全で豊かで思い出深いものにするための助けとなれば、これほど嬉しいことはありません。準備をしっかり整えて、素晴らしい旅を心からお楽しみください!

