世界中の旅人を魅了し続ける、イギリスが誇る古代の神秘、ストーンヘンジ。紀元前から変わらぬ姿で佇む巨石群は、訪れる私たちに悠久の時の流れと、人類の叡智、そして計り知れないロマンを感じさせてくれます。一生に一度は訪れたいと願うこの場所への旅は、誰もが心躍る体験となることでしょう。
しかし、いざストーンヘンジへの旅を計画しようとすると、どこに泊まるのが便利なのか、どんなホテルがあるのか、移動手段はどうすればいいのかなど、さまざまな疑問が浮かんでくるかもしれませんね。大丈夫です。世界30か国を巡った旅の経験を持つ私が、皆さんのストーンヘンジ旅行が最高のものになるよう、ホテル選びのポイントからおすすめの宿泊施設、そして旅の準備に至るまで、徹底的にガイドさせていただきます。
このガイドを読めば、ストーンヘンジ観光の基本から、ご自身の旅のスタイルにぴったりのホテルを見つけるヒント、さらに周辺の魅力的な観光地まで、すべてが明らかになるはずです。さあ、一緒に太古のロマンを巡る旅の準備を始めましょう!
—
ストーンヘンジ観光の基本情報と魅力

ストーンヘンジへの旅を計画する前に、まずはその基本的な情報と、私たちがなぜそこへ向かうのか、その魅力について改めて確認しておきましょう。旅の目的地を深く知ることは、その体験をより豊かなものにしてくれますからね。
ストーンヘンジとは?その歴史と神秘
ストーンヘンジは、イングランド南西部のウィルトシャー州にある、世界で最も有名な先史時代の記念碑の一つです。その建造は紀元前3000年頃から紀元前1500年頃にかけて、数百年もの歳月をかけて行われたとされており、新石器時代から青銅器時代にかけての様々な文化や信仰が intertwined されていることがうかがえます。
巨大な石が円状に配置されたその姿は、見る者を圧倒し、畏敬の念を抱かせます。特に目を引くのは、サーセンと呼ばれる砂岩と、ブルーストーンと呼ばれる火山岩の2種類の石が使われている点です。サーセン石は地元ウィルトシャー州から運ばれてきたと考えられていますが、ブルーストーンはウェールズのプレセリ丘陵から、200km以上も離れた場所から運ばれてきたことが判明しています。当時の技術で、これほど巨大な石をどうやって運んだのか、そしてどのようにして積み上げたのか、その方法は今も多くの謎に包まれています。
ストーンヘンジが何のために造られたのかについても、明確な答えは出ていません。天文学的な観測所として、太陽や月の運行を正確に記録するためのものであったという説が有力です。特に夏至の日の出の方向と、冬至の日の入りの方向には、主要な石が一直線に並ぶように配置されており、古代の人々が持つ高度な天文学の知識と、自然への深い畏敬の念が感じられます。また、死者を祀る墓地であったという説や、癒しの場所、あるいは宗教的な儀式が行われる神聖な場所であったという説など、さまざまな見解が提唱されています。
1986年には、エイヴベリーを含むストーンヘンジ、エイヴベリーと関連する遺跡群として、ユネスコの世界遺産に登録されました。これは、ストーンヘンジが人類共通の宝であり、その普遍的な価値が認められた証です。実際に訪れてみると、その壮大さと、古代の人々の営みに思いを馳せることで、言葉では言い表せない感動が胸いっぱいに広がるはずです。
アクセス方法:ロンドンからの移動を中心に
ストーンヘンジへのアクセスは、イギリスの首都ロンドンから出発するのが一般的です。いくつかの主要なアクセス方法があるので、ご自身の旅のスタイルや予算に合わせて選びましょう。
電車+バス/タクシー(ソールズベリー経由)
最も一般的な公共交通機関を利用する方法です。
- 電車でソールズベリーへ: ロンドンのウォータールー駅 (London Waterloo) から、ソールズベリー (Salisbury) 駅まで、直通の電車が出ています。所要時間は約1時間30分から2時間ほど。車窓からはイングランドの美しい田園風景が広がり、旅情を誘います。事前にNational Railのウェブサイトなどで予約しておくと、お得な運賃で乗車できることが多いです。
- ソールズベリーからストーンヘンジへ: ソールズベリー駅からは、ストーンヘンジ行きの専用バス「ストーンヘンジ・ツアーバス (Stonehenge Tour Bus)」が運行されています。このバスはソールズベリー大聖堂やオールドセーラムといった周辺の観光スポットも巡回しており、非常に便利です。所要時間は約30分。タクシーを利用することも可能ですが、費用は高めになります。
- メリット: 比較的リーズナブル、自分で旅程を組み立てられる、ソールズベリーの街も観光できる。
- デメリット: 乗り換えが必要、バスの運行時間に左右される。
ツアーバス(手軽さ、時間効率)
初めてのイギリス旅行や、個人での移動に不安がある方には、ロンドン発着のツアーバスがおすすめです。 ロンドン市内からストーンヘンジへの日帰りツアーが多数催行されており、多くはバースやウィンザー城など、周辺の観光地も組み込まれています。
- メリット: 移動の手間がかからない、効率的に複数の観光地を回れる、ガイド付きでより深く歴史を学べる。
- デメリット: 自由度が低い、費用が個人で移動するよりも高くなる場合がある。
レンタカー(自由度、周辺観光も考慮)
イギリス国内の運転に慣れている方や、ストーンヘンジ以外のコッツウォルズ、バースといった周辺の美しいカントリーサイドも巡りたい方には、レンタカーが最適です。 ロンドン市内やヒースロー空港などでレンタカーを借り、ストーンヘンジまではM3号線、A303号線などを経由して、約2時間ほどで到着します。ストーンヘンジのビジターセンターには広い駐車場が完備されています。
- メリット: 自分のペースで自由に移動できる、公共交通機関ではアクセスしにくい隠れた名所にも立ち寄れる。
- デメリット: イギリスは左側通行、右ハンドルなので慣れが必要。ガソリン代や駐車料金がかかる。ロンドン市内は交通量が多く、運転が難しい場合もあるため、空港で借りるのがおすすめです。
観光のベストシーズンと混雑回避のコツ
ストーンヘンジは一年を通して観光が可能ですが、ベストシーズンや混雑を避けるためのコツを知っておくことで、より快適な見学ができます。
気候(春~秋がベスト、冬は寒い)
- 春 (3月~5月): 気温が比較的穏やかで、新緑が美しい季節です。観光客も夏ほど多くなく、快適に過ごせます。突然の雨に備えて、折りたたみ傘やレインコートがあると安心です。
- 夏 (6月~8月): 最も気候が安定し、日照時間も長いため、観光には最適な季節です。ただし、夏休み期間と重なるため、最も混雑する時期でもあります。特に夏至 (6月20日または21日) の前後には、ストーンヘンジ内部での特別イベントが開催され、多くの人が集まります。
- 秋 (9月~11月): 夏の混雑が落ち着き、涼しく過ごしやすい季節です。紅葉が始まる地域もあり、美しい景色を楽しめます。ただし、日によっては肌寒く感じることもあるので、羽織るものを持参しましょう。
- 冬 (12月~2月): 気温が低く、雪が降ることもありますが、空気が澄んでいて、幻想的な雰囲気のストーンヘンジを見られるかもしれません。観光客は比較的少ないですが、天候によっては交通機関に影響が出る可能性もあります。
混雑回避のコツ
- 早朝または夕方: ほとんどの観光客が午前10時から午後3時の間に訪れるため、開園直後の早朝や閉園間際の夕方は比較的空いています。特に夕暮れ時のストーンヘンジは、巨石がシルエットになり、神秘的な雰囲気が増すのでおすすめです。
- 平日: 週末や祝日は地元の観光客も増えるため、可能であれば平日に訪れるようにしましょう。
- チケットの事前予約: ストーンヘンジの入場チケットは、オンラインで事前に予約することをおすすめします。特にピークシーズンは当日券が売り切れることもありますし、事前予約することで入場がスムーズになります。公式サイト [English Heritage: Stonehenge](https://www.english-heritage.org.uk/visit/places/stonehenge/) で予約できます。
ストーンヘンジ観光の所要時間と周辺の見どころ
ストーンヘンジの観光自体は、ビジターセンターでの展示見学を含めて、約2~3時間を見ておけば十分でしょう。しかし、せっかくここまで来たのですから、周辺の魅力的なスポットにも足を延ばして、旅をさらに充実させてみませんか?
ストーンヘンジ本体とビジターセンター
ストーンヘンジの巨石群は、柵で囲まれており、直接触れることはできませんが、整備された遊歩道から全景をじっくりと眺めることができます。ビジターセンターでは、ストーンヘンジの歴史や発掘調査の様子、復元された新石器時代の住居などが展示されており、見学前に立ち寄ることで、より深く遺跡を理解することができます。オーディオガイド(日本語対応あり)を借りて、古代の謎に耳を傾けるのもおすすめです。
周辺の見どころ
- ソールズベリー大聖堂 (Salisbury Cathedral): ソールズベリー市街にそびえ立つ、イギリスを代表するゴシック建築の大聖堂です。イギリスで最も高い尖塔(123m)を持ち、マグナ・カルタのオリジナル版の一つが所蔵されていることでも有名です。ストーンヘンジ観光の拠点としてソールズベリーに宿泊するなら、ぜひ訪れてほしい場所です。
- オールドセーラム (Old Sarum): ソールズベリーの北に位置する、鉄器時代から中世にかけての城塞都市の遺跡です。広大な敷地からは、ソールズベリー大聖堂を遠望でき、歴史のロマンを感じさせます。ストーンヘンジ・ツアーバスのルート上にもあるので、一緒に訪れるのも良いでしょう。
- バース (Bath): 世界遺産にも登録されている美しい都市バースは、ローマ浴場遺跡とジョージアン様式の美しい街並みが魅力です。ストーンヘンジからは車で約1時間ほど。ロンドンからストーンヘンジへの日帰りツアーで、バースとセットになっているものも多いです。温泉に入れるスパ施設もあるので、旅の疲れを癒すのにぴったりです。
- コッツウォルズ (Cotswolds): 「英国で最も美しい田園地帯」と称されるコッツウォルズは、ストーンヘンジから北に位置し、車で1時間半~2時間ほど。絵本に出てくるような可愛らしい村々や、蜂蜜色の石造りの家々が並び、どこを切り取っても絵になる風景が広がります。レンタカーで自由に巡るのが特におすすめですが、ストーンヘンジとコッツウォルズを組み合わせたツアーもあります。
これらの見どころを組み合わせることで、ストーンヘンジへの旅は、単なる遺跡見学に留まらない、イギリスの歴史と文化、そして自然の美しさを存分に堪能できる素晴らしい体験となるでしょう。
—
ストーンヘンジ観光におすすめのホテル選びのポイント

ストーンヘンジへの旅を最高の思い出にするためには、ホテル選びが非常に重要です。どこに泊まるか、どんなタイプのホテルを選ぶかによって、旅の快適さや満足度が大きく変わってきます。ここでは、皆さんの旅のスタイルに合わせたホテル選びのポイントを詳しくご紹介します。
ロケーション:どこに泊まるのが便利?
ストーンヘンジ自体には宿泊施設はありませんので、周辺の街や村に滞在することになります。主な選択肢は、ソールズベリー、ストーンヘンジ周辺の村、バース、そしてロンドンです。それぞれの特徴を理解し、ご自身の旅の計画に合った場所を選びましょう。
ソールズベリー (Salisbury) 市街
ストーンヘンジ観光の拠点として、最も人気が高く、おすすめの場所です。
- メリット:
- ストーンヘンジへのアクセス拠点: ストーンヘンジ・ツアーバスの発着点であり、タクシーも利用しやすいです。
- 飲食店やショップが豊富: 歴史ある街並みの中に、伝統的なパブからモダンなカフェ、レストラン、スーパーマーケットなどが揃っており、食事や買い物に困りません。
- 街自体が魅力的: 壮麗なソールズベリー大聖堂や、歴史的な建造物が多く、街歩き自体も楽しめます。
- 宿泊施設の選択肢が豊富: 高級ホテルからリーズナブルなB&Bまで、幅広い予算と好みに対応する宿泊施設が見つかります。
- 治安が良い: 比較的治安が良く、夜間の外出も安心です。
- デメリット:
- ストーンヘンジから直近ではないため、バスやタクシーでの移動が必要となります。
ストーンヘンジ周辺の村(エイムズベリーなど)
ストーンヘンジから最も近い場所に滞在したい、より静かで牧歌的な雰囲気を楽しみたい方におすすめです。エイムズベリー (Amesbury) はストーンヘンジの東に位置する小さな町で、車なら数分でアクセスできます。
- メリット:
- ストーンヘンジに近い: 車でのアクセスなら、すぐにストーンヘンジに到着できます。早朝や夕暮れ時の見学に便利です。
- 静かで落ち着いた環境: イギリスのカントリーサイドの雰囲気を満喫できます。
- ユニークな宿泊体験: パブに併設されたゲストルームや、個人のB&Bなど、地元ならではの温かいおもてなしを受けられる場所が多いです。
- デメリット:
- 公共交通機関が不便: バスなどの本数が限られているため、レンタカーがないと移動が難しい場合があります。
- 飲食店やショップが少ない: 選択肢が限られるため、事前に食事の計画を立てておく必要があります。
- 宿泊施設の選択肢が限られる: 大規模なホテルチェーンは少なく、個人のB&Bやインが中心となります。
バース (Bath)
ストーンヘンジと並んで人気の観光地であるバースを拠点にするのも良い選択です。
- メリット:
- 世界遺産都市: ローマ浴場遺跡や美しいジョージアン様式の街並みなど、バース自体が非常に魅力的な観光地です。
- 観光も食事も充実: 洗練されたレストランやカフェ、ショップが多く、街歩きだけでも十分に楽しめます。
- ストーンヘンジへのツアーが豊富: バースからストーンヘンジへの日帰りツアーが多数催行されており、移動の手間なく観光できます。
- 温泉でリラックス: テームズ・スパ (Thermae Bath Spa) で本物の温泉体験ができるのも魅力です。
- デメリット:
- ストーンヘンジからは車で約1時間、電車とバスを乗り継ぐ場合はさらに時間がかかります。移動時間を考慮する必要があります。
- 宿泊費はソールズベリーよりもやや高めの傾向があります。
ロンドン (London)
他の都市も周遊する、またはストーンヘンジ観光のためだけに宿泊場所を移動したくないという方には、ロンドンを拠点にするのも一つの手です。
- メリット:
- 宿泊施設の選択肢が圧倒的に多い: あらゆる予算とスタイルのホテルが見つかります。
- 他の観光も兼ねられる: イギリス滞在の大部分をロンドンで過ごす場合、荷物の移動をせずに済むメリットがあります。
- ストーンヘンジへの日帰りツアーが多数: ロンドン発着のツアーバスを利用すれば、個人での移動の手間を省けます。
- デメリット:
- 移動時間が長い: ロンドンからストーンヘンジまでは片道2時間以上かかるため、日帰りでも移動にかなりの時間を要します。
- 宿泊費が高い傾向: 特にロンドン市内の中心部は、ソールズベリーやバースに比べて宿泊費が高めです。
宿泊施設のタイプ:あなたの旅スタイルに合わせて
旅のスタイルや予算によって、最適な宿泊施設のタイプは異なります。
ラグジュアリーホテル
最高のサービスと快適さを求める方には、ラグジュアリーホテルがおすすめです。歴史的な建物を利用したホテルや、デザイン性の高いモダンなホテルなど、それぞれに個性があります。広々とした客室、質の高いレストラン、スパやフィットネス施設が充実しており、特別な旅の思い出を演出してくれます。
ブティックホテル
個性的でデザイン性の高いホテルを好む方には、ブティックホテルがぴったりです。大規模なチェーンホテルとは異なり、内装やサービスにこだわりが感じられ、その土地ならではの魅力を体験できます。客室数が少ないことが多く、アットホームな雰囲気の中で質の高いサービスを受けられるのが魅力です。
B&B (ベッド&ブレックファスト) / ゲストハウス
イギリスのカントリーサイドや小さな街を旅するなら、B&Bやゲストハウスは最高の選択肢です。地元の人が経営する家庭的な宿で、温かいおもてなしと、手作りのイングリッシュブレックファストが楽しめます。ホストとの交流を通じて、地元の情報や文化に触れることができるのも醍醐味です。費用も比較的リーズナブルなことが多いです。
チェーンホテル(利便性、信頼性)
マリオット、ヒルトン、アコーホテルズなどの国際的なチェーンホテルは、どこに泊まっても一定の品質とサービスが保証されており、安心感があります。ビジネス利用にも適していますが、観光客にとっても設備の充実度や立地の良さ、そして予約のしやすさから魅力的な選択肢となります。
ファームステイ(周辺の村の場合)
ストーンヘンジ周辺の田園地帯には、ファームステイができる場所もあります。農場の一部を宿泊施設として開放しており、広大な自然の中で動物たちと触れ合ったり、のんびりとした時間を過ごしたりできます。非日常を体験したい方や、お子様連れの家族旅行におすすめです。
料金と予算:賢く宿泊費を抑えるには?
宿泊費は旅の予算に大きく影響します。賢くホテルを選び、費用を抑えるためのポイントを押さえておきましょう。
- 時期による変動: 夏のピークシーズンや、クリスマス、イースターといった祝日期間は、宿泊費が高騰する傾向があります。可能であれば、春や秋のショルダーシーズン、あるいは冬のオフシーズンを狙うと、比較的リーズナブルに宿泊できます。
- 早期予約の重要性: 人気のホテルやB&Bは、特に観光シーズンにはすぐに埋まってしまいます。予定が決まったら、できるだけ早く予約することをおすすめします。航空券と同様に、早期予約割引が適用されることもあります。
- オフシーズンや平日を狙う: 上記と重複しますが、混雑が少なく、料金も抑えられる可能性が高いです。
- ホテル比較サイトの活用: Booking.com、Expedia、Agodaなどの大手ホテル比較サイトを利用して、複数のホテルの料金を比較検討しましょう。時には公式サイトよりもお得なプランが見つかることもあります。また、キャンセルポリシーもよく確認しておくことが大切です。
- 朝食の有無: 朝食付きのプランを選ぶと、朝食を探す手間が省けるだけでなく、トータルで見るとお得になる場合があります。特にイングリッシュブレックファストはボリュームがあるので、昼食代を抑えることにも繋がります。
施設の充実度:旅の疲れを癒す設備
快適な滞在のためには、ホテルの設備も重要なポイントです。
- 朝食の有無: 一日の始まりを美味しい朝食でスタートしたい方は、朝食付きプランを選びましょう。ビュッフェ形式、イングリッシュブレックファスト、コンチネンタルブレックファストなど、提供される朝食の種類も確認すると良いでしょう。
- Wi-Fi環境: 今や旅の必需品とも言えるWi-Fi。客室で無料で利用できるか、速度は安定しているかなどを事前に確認しておきましょう。
- 駐車場(レンタカーの場合): レンタカーで移動する方は、ホテルに駐車場があるか、料金はいくらかかるかを確認することが不可欠です。都市部のホテルでは、提携駐車場や有料駐車場しかない場合も多いです。
- レストラン、バー: ホテル内にレストランやバーがあれば、夜遅くホテルに戻っても食事に困ることがありません。特に疲れている日には便利です。
- フィットネス、スパ: 長時間の移動や観光で疲れた体を癒したい方には、フィットネスジムやスパ施設があるホテルがおすすめです。
- 送迎サービス: 空港や駅からホテルまでの送迎サービスがあるかどうかも、チェックしておくと良いでしょう。特に大きな荷物がある場合や、夜遅くに到着する場合には非常に便利です。
—
ソールズベリーのおすすめホテル徹底ガイド

ストーンヘンジ観光の拠点として最もおすすめなのが、歴史ある美しい街ソールズベリーです。ストーンヘンジへのアクセスも良く、街自体に見どころが多く、ホテルやレストランの選択肢も豊富です。ここでは、様々な予算や旅行スタイルに合わせたソールズベリーのおすすめホテルを、詳しくご紹介します。
【高級志向】至福の滞在を約束するラグジュアリーホテル
特別な旅の思い出を彩るなら、少し奮発して高級ホテルに滞在するのも良いでしょう。上質なサービスと快適な空間が、旅の疲れを癒し、贅沢な時間を提供してくれます。
Malmaison Salisbury (旧The Chapter House Salisbury)
- 特徴: ソールズベリー大聖堂からわずか数分の場所に位置する、歴史的な建物をスタイリッシュに改装したブティックホテルです。旧The Chapter House Salisburyとして親しまれてきましたが、最近Malmaison系列としてリブランドオープンしました。歴史ある外観と、モダンで洗練された内装が見事に融合しており、独特の雰囲気を醸し出しています。各客室は個性的にデザインされ、高品質な家具とアメニティで統一されています。
- 立地: 大聖堂のすぐそばという最高の立地で、街の中心部にも近く、観光にも食事にも非常に便利です。ストーンヘンジ・ツアーバスのバス停からも徒歩圏内です。
- サービス・設備: 館内には洗練されたレストランとバーがあり、地元の食材を活かした料理や、厳選されたドリンクを楽しむことができます。スタッフのサービスも非常に丁寧で、快適な滞在をサポートしてくれます。Wi-Fiも完備されており、ビジネス利用でも安心です。
- おすすめポイント: 歴史的な建物の雰囲気を味わいつつ、最新の快適さを求める方に最適です。大聖堂の鐘の音を聞きながら目覚める朝は、きっと忘れられない思い出になるでしょう。記念日や特別な旅行にぜひ利用してほしいホテルです。
- 参考価格帯: 1泊250ポンド~(約45,000円~)
White Hart Hotel, Salisbury
- 特徴: 17世紀に建てられた歴史あるコーチングイン(駅馬車宿)をルーツに持つ、伝統と格式を感じさせるホテルです。時代を超えて多くの旅人をもてなしてきた温かい雰囲気が魅力です。内装はクラシックなイギリスのスタイルで統一されており、落ち着いた大人の滞在にぴったりです。
- 立地: ソールズベリーの中心部に位置しており、大聖堂まで徒歩数分、主要なショッピングエリアやレストラン街もすぐ近くです。観光の拠点として非常に便利です。
- サービス・設備: 広々としたロビーや、伝統的なイングリッシュブレックファストを提供するレストラン、そして夜には暖炉の火が心地よいバーがあります。無料Wi-Fiも利用可能です。一部の客室からは大聖堂の眺望が楽しめます。
- おすすめポイント: イギリスの歴史と伝統を肌で感じたい方におすすめです。スタッフのホスピタリティも高く、初めてのソールズベリー滞在でも安心して過ごせるでしょう。
- 参考価格帯: 1泊180ポンド~(約32,000円~)
【中級志向】快適さと利便性を兼ね備えた人気ホテル
予算を抑えつつも、快適な滞在と便利な立地を両立させたい方には、中級クラスのホテルがおすすめです。機能的で信頼性の高いチェーンホテルから、個性豊かな歴史的インまで、幅広くご紹介します。
Mercure Salisbury White Hart Hotel
- 特徴: 上記のWhite Hart Hotelとは別のMercure系列のホテルですが、こちらも歴史的な建物を活用しています。モダンな設備とサービスが融合しており、観光客にもビジネス客にも人気です。客室は清潔感があり、快適に過ごせるように設計されています。
- 立地: ソールズベリー中心部、大聖堂や主要な観光スポット、そしてストーンヘンジ・ツアーバスのバス停からも徒歩圏内という、非常に便利なロケーションです。
- サービス・設備: ホテル内にはレストランとバーがあり、食事やドリンクを楽しむことができます。無料Wi-Fi、駐車場(有料)も完備されています。アコーホテルズ系列なので、安定したサービス品質が期待できます。
- おすすめポイント: 安定した品質とサービス、そして抜群のロケーションを求める方に最適です。初めてのソールズベリー滞在でも安心して選べる、信頼性の高いホテルです。
- 参考価格帯: 1泊120ポンド~(約21,000円~)
Sarum College
- 特徴: ソールズベリー大聖堂の敷地内に位置する、非常にユニークな宿泊施設です。もともとは聖職者養成学校(神学校)の施設だったため、一般的なホテルとは一味違う、静かで歴史的な雰囲気が魅力です。客室はシンプルながらも清潔で快適。
- 立地: まさに大聖堂のすぐ隣という、これ以上ないロケーションです。夜にはライトアップされた大聖堂を眺めることができ、非常に幻想的な滞在を体験できます。街の中心部へも徒歩圏内です。
- サービス・設備: 朝食は併設のダイニングルームで提供され、敷地内には美しい庭園があります。無料Wi-Fiも利用可能です。ホテルというよりはゲストハウスに近い雰囲気で、静かに過ごしたい方には最適です。
- おすすめポイント: 大聖堂の歴史と雰囲気に浸りたい方に強くおすすめします。特に歴史好きの方にはたまらない体験となるでしょう。ただし、ホテルとは異なる雰囲気なので、それを理解した上で選ぶと良いでしょう。
- 参考価格帯: 1泊100ポンド~(約18,000円~)
The Red Lion Hotel
- 特徴: ギネスブックにも「イングランドで最も古いホテルの一つ」として登録されている、創業1220年という驚異的な歴史を持つホテルです。石造りの外観と、内部の梁や階段、暖炉など、至るところに歴史の重みが感じられます。客室はそれぞれ異なった趣があり、古いながらも改装されており快適です。
- 立地: ソールズベリーの中心部に位置し、マーケットスクエアや大聖堂に近く、観光に非常に便利です。
- サービス・設備: 伝統的な英国料理を提供するレストランや、歴史あるバーがあります。中庭は美しく手入れされており、食事やティータイムを楽しむことができます。無料Wi-Fi、有料駐車場も利用可能です。
- おすすめポイント: まさに「歴史に泊まる」という貴重な体験ができるホテルです。歴史好きならずとも、その重厚な雰囲気に魅了されることでしょう。ホテルのあちこちに歴史を感じさせる展示があり、探索するのも楽しいです。
- 参考価格帯: 1泊130ポンド~(約23,000円~)
【リーズナブル志向】賢く泊まる!コスパ重視のホテル・B&B
旅の費用を抑えたい方でも、ソールズベリーには快適に過ごせる魅力的な選択肢がたくさんあります。特にB&Bは、費用を抑えつつ、地元の人との交流や温かいおもてなしを体験できるのでおすすめです。
Milford Hall Hotel & Spa
- 特徴: ソールズベリーの中心部からは少し離れますが(徒歩約15~20分)、その分、静かで落ち着いた環境にあります。魅力は何と言っても、併設されたスパ施設でしょう。広々とした客室はモダンな内装で、滞在を快適にサポートします。
- 立地: 市街地から少し離れるため、大聖堂などへのアクセスは徒歩かタクシーになりますが、散歩がてら歩くのも気持ち良い距離です。
- 出典: [Milford Hall Hotel & Spa公式サイト](https://www.milfordhallhotel.com/)
- サービス・設備: 屋内プール、サウナ、スチームルーム、フィットネスジムといった充実したスパ施設を利用できます(一部有料の場合あり)。レストランとバーも併設されており、食事も楽しめます。無料Wi-Fi、無料駐車場完備で、レンタカー利用者には特におすすめです。
- おすすめポイント: 観光だけでなく、リラックスして過ごしたい方にぴったりです。スパで旅の疲れを癒し、快適な客室でゆっくりと休むことができます。レンタカーがある場合は、ロケーションのデメリットも解消されます。
- 参考価格帯: 1泊90ポンド~(約16,000円~)
Qudos (Boutique Hotel)
- 特徴: ソールズベリーの中心部にある、カジュアルながらもスタイリッシュなブティックホテルです。元パブの建物を改装しており、伝統的な要素とモダンなデザインが融合しています。客室はそれぞれユニークな内装で、無料のWi-Fiも完備。
- 立地: 大聖堂やマーケットスクエア、そして多くのレストランやパブが集まるエリアに位置しており、観光や夜の外出に非常に便利です。ストーンヘンジ・ツアーバスのバス停へも徒歩圏内です。
- サービス・設備: ホテル名と同じ名前の人気のパブ「Qudos」が併設されており、美味しい食事や地元のビールを楽しむことができます。朝食も充実しており、活気ある雰囲気の中で一日をスタートできます。
- おすすめポイント: 活気ある街の中心部に滞在したい方、地元のパブ文化も楽しみたい方におすすめです。リーズナブルな価格ながら、デザイン性も高く、満足度の高い滞在ができるでしょう。
- 参考価格帯: 1泊80ポンド~(約14,000円~)
多くのB&B/ゲストハウスの魅力
ソールズベリーには、上記のようなホテルだけでなく、多くの魅力的なB&Bやゲストハウスが存在します。これらは、大手予約サイトで「Salisbury B&B」や「Salisbury Guest House」と検索すると多数見つけることができます。
- 特徴: ホストが自宅の一部を宿泊施設として提供していることが多く、アットホームな雰囲気と、きめ細やかなサービスが魅力です。それぞれ内装や朝食にこだわりがあり、個性豊かです。多くの場合、伝統的なイングリッシュブレックファストが提供され、地元の食材を活かした温かい朝食は、旅の素晴らしい思い出となるでしょう。
- おすすめポイント:
- 温かいおもてなし: ホストとの会話を通じて、地元の情報やおすすめスポット、歴史などを教えてもらえることもあります。
- リーズナブルな価格: ホテルと比較して、コストを抑えられることが多いです。
- 個性的な滞在: 大手ホテルでは味わえない、その宿ならではの魅力や歴史に触れることができます。
- 具体的なB&B例:
- The Old Rectory: ソールズベリー中心部から少し離れた静かなエリアに位置し、美しい庭園と歴史ある建物が魅力です。温かいホスピタリティと、手作りの朝食が評判です。
- Spire House: 大聖堂に近い便利な立地ながら、落ち着いた雰囲気のB&Bです。上品な内装と、質の高い朝食が人気を集めています。
- Websters Bed and Breakfast: 市街地からも駅からもアクセスしやすい場所にあり、清潔で快適な客室と、フレンドリーなホストが魅力です。
B&Bを選ぶ際は、宿泊者のレビューを参考に、自分の好みに合った場所を見つけるのが良いでしょう。中には、駐車場がなかったり、チェックイン時間が限られていたりする場合もあるので、予約前に詳細を確認してくださいね。
—
ストーンヘンジ周辺の村で泊まる:静寂とロマンを求める旅に

「ストーンヘンジに限りなく近い場所で、イギリスのカントリーサイドの雰囲気に浸りたい」「都会の喧騒から離れて、静かに過ごしたい」という方には、ストーンヘンジ周辺の小さな村での滞在がおすすめです。ソールズベリーのような賑やかさはありませんが、より深いロマンと静寂を体験できるでしょう。
エイムズベリー (Amesbury) 周辺
エイムズベリーは、ストーンヘンジのビジターセンターから車でわずか数分という、最もストーンヘンジに近い町です。小さな町ですが、基本的な施設は揃っており、ストーンヘンジをじっくりと見学したい方には非常に便利な拠点となります。
- メリット:
- ストーンヘンジに最も近い: 開園直後や閉園間際といった、人が少ない時間帯にストーンヘンジを訪れたい場合に非常に便利です。
- 静かで牧歌的: イギリスの田舎の雰囲気を満喫できます。
- デメリット:
- ホテルや飲食店の選択肢が限られます。大規模なチェーンホテルは少なく、伝統的なインやB&Bが中心です。
- 公共交通機関の本数が少ないため、レンタカーでの移動が推奨されます。
おすすめホテル:The George Hotel
- 特徴: エイムズベリーの中心部にある、歴史あるコーチングインです。パブが併設されており、地元の人々との交流も楽しめます。客室はシンプルながらも清潔で、伝統的な英国の雰囲気が漂います。
- 立地: エイムズベリーのメインストリートに面しており、近くにいくつかのショップやパブがあります。ストーンヘンジへは車で約5~10分です。
- サービス・設備: パブでは美味しい地元のビールや食事を提供しており、本格的なイングリッシュブレックファストも楽しめます。無料Wi-Fi、駐車場も完備されています。
- おすすめポイント: ストーンヘンジへの最高のアクセスを求める方に最適です。伝統的なイギリスのインに泊まってみたい方にもおすすめです。
- 参考価格帯: 1泊70ポンド~(約12,000円~)
Antrobus Arms Hotel
- 特徴: エイムズベリー近郊にある、歴史ある建物のパブとホテルが一体になった施設です。カントリーサイドの雰囲気を色濃く残し、温かいおもてなしが魅力です。客室は上品で、快適に過ごせるように配慮されています。
- 立地: エイムズベリーの中心部からは少し離れた、より静かな場所に位置しています。レンタカーがあれば問題なくアクセスできます。
- サービス・設備: 併設のパブでは、地元の食材を使った料理や豊富なドリンクメニューを楽しめます。庭園も美しく手入れされており、天気の良い日には外でリラックスできます。無料Wi-Fiと駐車場も完備。
- おすすめポイント: より本格的なイギリスのカントリーサイド体験をしたい方、静かに過ごしたい方にぴったりです。地元のパブで食事をしながら、ゆったりとした時間を過ごせるでしょう。
- 参考価格帯: 1泊80ポンド~(約14,000円~)
デバイス (Devizes) 周辺
ストーンヘンジから北に約20km離れた場所にあるデバイスは、ケネット・アンド・エイボン運河が流れる、美しい歴史的なマーケットタウンです。ストーンヘンジへのアクセスも悪くなく、静かで魅力的な滞在が可能です。
- メリット:
- 運河の町としての魅力: 運河クルーズや、歴史的な閘門群の見学など、ユニークな体験ができます。
- 歴史的な雰囲気: 美しいジョージアン様式の建物が多く、街歩きが楽しめます。
- デメリット:
- ストーンヘンジからの距離はエイムズベリーよりも遠くなります。公共交通機関も限られます。
おすすめホテル:The Bear Hotel
- 特徴: デバイスのマーケットプレイスに面する、創業400年以上の歴史を持つ伝統的なコーチングインです。かつては馬車旅行の拠点として栄え、現在もその面影を残しています。客室はクラシックな内装で、趣があります。
- 立地: デバイスの中心部に位置し、マーケットプレイスや運河、ショップ、レストランへは徒歩圏内です。
- サービス・設備: 伝統的な英国料理を提供するレストランや、居心地の良いバーがあります。無料Wi-Fi、駐車場(有料)も利用可能です。
- おすすめポイント: 歴史ある宿で、運河の町デバイスの魅力を満喫したい方におすすめです。ストーンヘンジ観光と合わせて、少し変わった場所にも滞在してみたいという方にぴったりです。
- 参考価格帯: 1泊90ポンド~(約16,000円~)
ロムジー (Romsey) 周辺
ストーンヘンジから南東に約25kmに位置するロムジーも、美しい修道院と、マウントバッテン伯爵ゆかりのブロードランズ邸宅で知られる歴史あるマーケットタウンです。ニューフォレスト国立公園への玄関口でもあり、自然豊かな環境です。
- メリット:
- 歴史と自然の融合: ロムジー修道院やブロードランズ邸宅といった歴史的な見どころと、ニューフォレスト国立公園の豊かな自然を両方楽しめます。
- デメリット:
- ストーンヘンジからの距離はやや遠くなります。
おすすめホテル:The White Horse Hotel
- 特徴: ロムジーの中心部にある、歴史あるコーチングインです。美しい中庭を持ち、客室は上品で快適な空間が広がります。
- 立地: ロムジー修道院やマーケットプレイスからすぐの便利な場所にあります。
- サービス・設備: 伝統的な英国料理を提供するレストランや、落ち着いた雰囲気のバーがあります。無料Wi-Fi、駐車場も完備されています。
- おすすめポイント: ロムジーとその周辺の歴史や自然をじっくりと楽しみたい方におすすめです。ストーンヘンジ観光と組み合わせて、イングランド南部の魅力を満喫できるでしょう。
- 参考価格帯: 1泊100ポンド~(約18,000円~)
これらの村での滞在は、レンタカーがあることで選択肢が格段に広がります。公共交通機関に頼る場合は、事前にバスの時刻表などを入念に調べておくことが重要です。静かで穏やかなイギリスのカントリーサイドで、ストーンヘンジのロマンに思いを馳せる、そんな旅も素敵ですね。
—
バースに宿泊してストーンヘンジと両方満喫するプラン

ストーンヘンジ観光と並行して、もう一つの世界遺産都市バースも満喫したい!という欲張りな方には、バースを拠点とする宿泊プランがおすすめです。バースはそれ自体が魅力あふれる街であり、ストーンヘンジへのアクセスも比較的容易です。
バース観光の魅力とストーンヘンジへのアクセス
バース観光の魅力
バースは、その名の通り「温泉」を意味する街。ローマ時代から温泉保養地として栄え、今もその遺跡が残されています。また、18世紀に隆盛を極めたジョージアン様式の美しい建築群が街全体を彩り、訪れる人々を魅了します。
- ローマ浴場遺跡 (Roman Baths): バースを象徴する観光スポット。約2000年前にローマ人が築いた壮大な浴場遺跡を間近で見学できます。当時からの湧き出る源泉も健在で、歴史のロマンを感じさせてくれます。
- バース寺院 (Bath Abbey): 街の中心にそびえ立つ、壮麗なゴシック様式の大聖堂。美しいステンドグラスや扇形の天井が見事です。
- ロイヤルクレセント (Royal Crescent) & ザ・サーカス (The Circus): ジョージアン様式の集合住宅の傑作として知られ、緩やかな弧を描く美しい建物群は、バースを代表する景観です。映画のロケ地としても有名です。
- パルトニー橋 (Pulteney Bridge): フィレンツェのヴェッキオ橋にも似た、橋の上に店舗が並ぶユニークな橋。エイヴォン川と美しい街並みを望むことができます。
- テームズ・スパ (Thermae Bath Spa): イギリス唯一の天然温泉スパ。屋上プールからはバースの街並みを一望でき、観光で疲れた体を癒すのに最適です。
このように、バースは一日では回りきれないほどの魅力に溢れています。おしゃれなカフェやレストラン、ブティックも多く、街歩きだけでも十分に楽しめます。
ストーンヘンジへのアクセス
バースからストーンヘンジへのアクセス方法はいくつかあります。
- ツアーバス: バース発着のストーンヘンジ日帰りツアーが多数催行されています。多くの場合、ストーンヘンジとエイヴベリーなどの周辺遺跡や、コッツウォルズの一部を巡るものもあります。移動の手間がなく、効率的に観光できるのが最大のメリットです。
- 電車+バス: バース・スパ駅 (Bath Spa) からソールズベリー駅まで電車で移動し、そこからストーンヘンジ・ツアーバスに乗り換える方法です。所要時間は合計で2時間~2時間30分ほど見ておくと良いでしょう。
- レンタカー: バースからストーンヘンジまでは、車で約1時間と比較的アクセスしやすい距離です。自由に移動できるため、周辺の景色の良いルートを選んだり、途中で気になる場所に立ち寄ったりすることも可能です。
バースを拠点にすることで、ストーンヘンジの神秘とバースの歴史、文化、そして癒しを一度に体験できる、充実した旅を計画できます。
バースでおすすめのホテル
世界中から観光客が訪れるバースには、魅力的なホテルが豊富にあります。ここでは、様々な予算とスタイルに合わせて、いくつかのおすすめホテルをご紹介します。
【高級志向】非日常を味わうラグジュアリーホテル
最高のロケーションとサービス、そしてユニークな体験を求める方には、バースならではの高級ホテルがおすすめです。
##### The Gainsborough Bath Spa
- 特徴: イギリスで唯一、天然温泉水が供給されているホテルです。ローマ浴場遺跡の源泉から直接引かれた温泉を、ホテル内のスパで楽しむことができます。歴史的な建物とモダンなデザインが融合した空間で、究極のリラックスと贅沢を体験できます。客室はエレガントで広々としており、一部の部屋には直接温泉水が引かれています。
- 立地: 市街地の中心部に位置し、ローマ浴場遺跡やバース寺院まで徒歩数分という最高のロケーションです。
- サービス・設備: ホテル内の「Spa Village」では、温泉プール、サウナ、スチームルーム、各種トリートメントが利用できます。ミシュランの星を獲得したレストランで、地元の食材を活かした絶品料理を味わうこともできます。非日常を求める方にぴったりのホテルです。
- 出典: [The Gainsborough Bath Spa公式サイト](https://www.thegainsboroughbathspa.co.uk/)
- おすすめポイント: バースを訪れる最大の理由の一つである「温泉」を、ホテルのプライベート空間で存分に楽しめる唯一無二のホテルです。極上のリラックスと、記憶に残る贅沢な滞在をしたい方に強くおすすめします。
- 参考価格帯: 1泊400ポンド~(約70,000円~)
##### The Royal Crescent Hotel & Spa
- 特徴: バースを象徴するランドマークの一つ、ロイヤルクレセントの一角に位置する、究極のラグジュアリーホテルです。歴史的な建物の美しさを最大限に活かしつつ、モダンな快適さと洗練されたサービスを提供しています。美しい庭園に囲まれ、まるで貴族になったかのような気分を味わえます。
- 立地: ロイヤルクレセントという、バースで最も格式高い場所にあり、街の中心部へも徒歩圏内です。
- サービス・設備: 豪華なスパ施設、ミシュランガイドにも掲載されるほどの高品質なレストラン、そして美しい中庭でのアフタヌーンティーなど、あらゆる面で最高級のサービスを提供しています。客室はアンティーク家具で統一され、優雅な雰囲気が漂います。
- おすすめポイント: バースの歴史と美学を体験したい、最高のロケーションとサービスを求める方に最適です。ハネムーンや特別な記念日におすすめの、一度は泊まってみたい憧れのホテルです。
- 参考価格帯: 1泊500ポンド~(約88,000円~)
【中級志向】快適さと利便性を兼ね備えた人気ホテル
予算と快適さのバランスを取りたい方には、アクセスが良く、設備の整った中級ホテルが最適です。
##### Apex City of Bath Hotel
- 特徴: バースの中心部に位置する、モダンでスタイリッシュな大型ホテルです。比較的新しいホテルなので、設備も最新で快適です。広々とした客室は、ビジネス利用にも観光利用にも適しています。
- 立地: バース・スパ駅から徒歩数分という抜群のロケーションで、主要な観光スポットへもすぐにアクセスできます。
- サービス・設備: 屋内プールやフィットネスジムがあり、旅の疲れをリフレッシュできます。ホテル内にはレストランとバーもあり、食事にも困りません。無料Wi-Fiも完備されています。
- おすすめポイント: 鉄道でのアクセスを重視する方、新しい設備で快適に過ごしたい方に最適です。家族連れにも人気の、機能的で信頼性の高いホテルです。
- 参考価格帯: 1泊150ポンド~(約26,000円~)
##### Francis Hotel Bath, MGallery
- 特徴: 7つのジョージアン様式のタウンハウスを連結して作られた、個性的なブティックホテルです。歴史ある建物の魅力を活かしつつ、アコーホテルズのMGallery系列らしい洗練されたデザインとサービスを提供しています。各客室は独自のテーマで装飾されています。
- 立地: バースの主要なショッピング街や観光スポットが集まるクィーンズスクエアに面しており、アクセスは非常に便利です。
- サービス・設備: ホテル内にはエレガントなレストランとバーがあり、美しい庭園を眺めながら食事を楽しむことができます。無料Wi-Fiも完備されており、スタッフのホスピタリティも高いと評判です。
- おすすめポイント: 歴史的な雰囲気とモダンな快適さの両方を求める方にぴったりです。おしゃれな空間で、バースの魅力を存分に感じたい方におすすめします。
- 参考価格帯: 1泊180ポンド~(約32,000円~)
【リーズナブル志向】賢く泊まる!コスパ重視のホテル・B&B
旅費を抑えたい方でも、バースには質の高いリーズナブルな宿泊施設がたくさんあります。
##### Travelodge Bath Central
- 特徴: イギリス全土に展開する、安定した品質とリーズナブルな価格が魅力のチェーンホテルです。客室はシンプルながらも清潔で機能的。最低限のアメニティは揃っており、観光をメインに考えている方には十分な設備です。
- 立地: バース・スパ駅や主要な観光スポットからほど近い場所にあり、アクセスは非常に便利です。
- サービス・設備: ホテル内には簡単な朝食を提供するカフェスペースがあります。無料Wi-Fiは有料オプションの場合もありますので、確認が必要です。
- おすすめポイント: 宿泊費を最大限に抑えつつ、便利なロケーションと清潔な客室を求める方に最適です。余った予算を観光や食事に回したい方におすすめします。
- 参考価格帯: 1泊70ポンド~(約12,000円~)
##### Premier Inn Bath City Centre
- 特徴: Travelodgeと並び、イギリスで非常に人気の高いリーズナブルなチェーンホテルです。快適なベッドと清潔な客室が特徴で、家族連れにも人気があります。
- 立地: バースの市街中心部に位置しており、観光スポットへのアクセスは良好です。
- サービス・設備: 併設のレストランでは、朝食から夕食まで提供しており、特に朝食は子供無料などのサービスがあることもあります。無料Wi-Fiも完備されています。
- おすすめポイント: コストパフォーマンスを重視しながら、信頼できるチェーンホテルで快適に過ごしたい方に最適です。家族旅行にもおすすめです。
- 参考価格帯: 1泊80ポンド~(約14,000円~)
##### さまざまなB&B/ゲストハウス
バースにもソールズベリーと同様に、個性的で魅力的なB&Bやゲストハウスが豊富にあります。ジョージアン様式のタウンハウスを改装したB&Bでは、その歴史的な雰囲気を味わいながら、温かいおもてなしと手作りの朝食を楽しむことができます。
- おすすめポイント:
- ホストとの交流を通じて、よりディープなバースの情報を得られる可能性があります。
- 個性豊かな内装や、地元の食材を活かした朝食など、その宿ならではの魅力があります。
- 比較的リーズナブルな価格で、質の高い滞在ができることが多いです。
- 検索のヒント: Booking.comやAirbnbなどで「Bath B&B」や「Bath Guest House」と検索し、宿泊者のレビューや写真を見て、ご自身の好みに合った場所を探してみてください。
バースを拠点にすることで、ストーンヘンジ観光だけでなく、世界遺産都市の魅力を存分に味わう、忘れられない旅となることでしょう。
—
レンタカー派におすすめ!郊外の魅力的なB&Bやファームステイ

「レンタカーでイギリスを周遊する予定」「公共交通機関ではアクセスしにくい、穴場のような場所にも泊まってみたい」という方には、ストーンヘンジ周辺の郊外に点在する、魅力的なB&Bやファームステイがおすすめです。より深くイギリスのカントリーサイドを体験し、非日常の贅沢な時間を過ごせるでしょう。
イギリスのカントリーサイドを体験
イギリスのカントリーサイドは、絵画のような美しい田園風景、趣のある小さな村々、そして歴史的なパブが点在しています。レンタカーがあれば、幹線道路から少し外れた道に入り、ガイドブックには載っていないような隠れた名所を発見する楽しみもあります。
- 広大な自然と牧歌的な風景: 緑豊かな丘陵地帯、羊が草を食む牧草地、そして点在する石造りの家々。都会の喧騒から離れ、心ゆくまでリラックスできる環境です。
- ホストとの交流: 家族経営のB&Bやファームステイでは、オーナーが温かく迎えてくれ、地元の情報やおすすめのスポットを教えてくれることが多いです。彼らとの会話を通じて、イギリスの文化や生活をより身近に感じられるでしょう。
- 地元の食事: 併設のレストランやパブでは、地元の新鮮な食材を活かした素朴ながらも美味しい料理が楽しめます。特に、朝食に提供される「フル・イングリッシュ・ブレックファスト」は、その土地ならではの味を堪能できるでしょう。
具体的なエリアと宿泊施設例
ストーンヘンジから車で30分~1時間圏内には、魅力的な村や宿泊施設が多数存在します。
ストーンヘンジとソールズベリーの中間地点
ストーンヘンジとソールズベリー、両方へのアクセスを考慮するなら、その中間地点にある小さな村が便利です。例えば、ウールズベリー (Wilsford) やレイク (Lake) などは、ネオ・リシック(新石器時代)の遺跡が多く残る地域であり、歴史好きにはたまらないロケーションです。
- 例: The Bell Inn, Wylye Valley (ウィリー・バレー)
- 特徴: ストーンヘンジから車で約20分のウィリー・バレーに位置する、美しいカントリーパブに併設された宿泊施設です。伝統的な石造りの建物で、温かい雰囲気と美味しい食事が魅力。客室は上品で、カントリーサイドの雰囲気にマッチした内装です。
- おすすめポイント: パブ文化を体験しながら、静かで美しい自然に囲まれて過ごしたい方に最適です。地元の人々と交流しながら、ゆっくりとイギリスの田舎を満喫できます。無料駐車場完備。
コッツウォルズに近いエリア(時間があれば)
もし旅程に余裕があり、コッツウォルズ地方も訪れたいと考えているなら、ストーンヘンジからコッツウォルズ方面へ少し北上したエリアに宿泊するのも良いでしょう。ストーンヘンジからは車で1時間~1時間半ほど移動することになりますが、その分、コッツウォルズの美しい村々へのアクセスが便利になります。
- 例: The Bath Arms at Longleat (ロングリート)
- 特徴: ストーンヘンジから車で約40分、有名なロングリート・サファリパークの近くに位置する、美しいカントリーインです。豪華な客室と、受賞歴のあるレストランが魅力。
- おすすめポイント: ストーンヘンジだけでなく、ロングリート・サファリパークやコッツウォルズ地方の一部も訪れたい方に便利です。高級感のあるカントリーサイド滞在を楽しめます。
伝統的なパブに併設された宿泊施設 (Pub with Rooms)
イギリスの田舎を旅する醍醐味の一つに、パブに併設された「Pub with Rooms」に泊まることがあります。夜には地元のパブで食事をしたり、エールビールを味わったり、地元の人々との会話を楽しんだりすることができます。
- 特徴: ほとんどのPub with Roomsは、歴史ある建物を利用しており、個性的で温かい雰囲気が魅力です。客室は比較的シンプルですが、清潔で快適に過ごせるよう配慮されています。
- おすすめポイント:
- 地元の文化体験: イギリスのパブ文化を肌で感じながら滞在できます。
- 美味しい食事: パブの料理は、その土地の食材を活かしたものが多く、手軽に美味しい伝統料理を楽しめます。
- アットホームな雰囲気: ホストやスタッフ、常連客との交流が、旅の素晴らしい思い出になることもあります。
- 検索のヒント: 宿泊予約サイトで「Pub with Rooms Wiltshire」や「Inn with Rooms near Stonehenge」といったキーワードで検索すると、多くの選択肢が見つかります。
レンタカーでの旅は、計画段階からワクワクするものです。ストーンヘンジ周辺の美しいカントリーサイドを自由に巡り、お気に入りのB&Bやファームステイを見つけて、忘れられない旅の思い出を作ってくださいね。
—
旅の準備と知っておきたいこと

ストーンヘンジへの旅を最高の体験にするためには、事前の準備がとても重要です。旅慣れた私でも、新しい場所へ行く際には必ず確認する、基本的な準備と知っておきたい情報をお伝えします。
航空券と交通手段の予約は早めに
国際線の航空券や、イギリス国内の主要な交通機関(電車、ツアーバス)は、特にピークシーズンには早めに予約することをおすすめします。
- 航空券: ロンドンへの航空券は、早ければ早いほどお得な料金で見つかることが多いです。フライト比較サイトなどを利用して、出発の3~6ヶ月前を目安にチェックを始めましょう。
- 鉄道: ロンドンからソールズベリーへの鉄道は、National Railのウェブサイトで事前予約が可能です。オフピークチケットやAdvanceチケットは、当日購入よりもかなりお得になります。
- ツアーバス: ストーンヘンジへの日帰りツアーは、人気のものから埋まっていきます。特に、バースとのセットツアーやコッツウォルズと組み合わせたツアーは早めの予約が必須です。
現地での交通手段を確保
ソールズベリーやバースに宿泊する場合でも、ストーンヘンジへの移動手段は確保しておく必要があります。
- ストーンヘンジ・ツアーバス: ソールズベリー駅や大聖堂から出ています。バスチケットは当日購入も可能ですが、公式サイトで事前購入すると割引になる場合があります。
- レンタカー: イギリスは日本と同じ左側通行ですが、右ハンドルの運転に慣れていない場合は、空港などで借りる前に練習しておくと良いでしょう。国際運転免許証が必要です。
- タクシー: ソールズベリー駅からストーンヘンジまで、あるいはホテルからストーンヘンジまで、タクシーを利用することも可能です。ホテルのフロントで手配してもらうとスムーズです。
天候と服装:イギリスの天気は変わりやすい
イギリスの天気は「一日の中に四季がある」と言われるほど変わりやすいことで有名です。晴れていたかと思えば急に雨が降り出したり、夏でも肌寒い日があったりします。
- 重ね着: どんな季節でも、Tシャツの上に薄手のセーターやカーディガン、さらにジャケットや防水性のあるアウターなど、重ね着できる服装が基本です。体温調節がしやすく、急な天候の変化にも対応できます。
- 防水対策: 折りたたみ傘やレインコートは必携です。特にストーンヘンジは屋外なので、雨が降ると風も強く、体感温度が下がります。
- 歩きやすい靴: ストーンヘンジの周辺は芝生や土の道が多いため、防水性のある歩きやすいスニーカーやトレッキングシューズがおすすめです。
通貨と支払い方法:キャッシュレス化の進行
イギリスの通貨はポンド(£)です。近年、キャッシュレス化が急速に進んでおり、クレジットカードやデビットカードでの支払いが主流になっています。
- クレジットカード: Visa、Mastercardはほとんどの場所で利用可能です。American Expressは使えない場所もあるので、複数枚持っていると安心です。
- 非接触型決済: スマートフォンを使ったApple PayやGoogle Pay、あるいは非接触型決済に対応したクレジットカード(タッチ決済)が非常に普及しています。公共交通機関(ロンドンの地下鉄など)でも利用できます。
- 現金: 少額の買い物や、チップ、万が一の時のために、少しは持っておくと安心ですが、あまり多額の現金は必要ないでしょう。
エチケットとマナー:歴史ある国での振る舞い
- 列に並ぶ: イギリスでは「キュー (Queue)」と呼ばれる列にきちんと並ぶことが重要です。割り込みはマナー違反とされます。
- 「Please」「Thank you」「Excuse me」「Sorry」: 基本的な挨拶や感謝、謝罪の言葉を積極的に使うことで、より良いコミュニケーションが取れます。
- チップ: レストランではサービス料が含まれていない場合、食事代の10~15%が目安です。パブのカウンターでは基本的にチップは不要です。タクシーではお釣りを切り上げたり、少し上乗せする程度で良いでしょう。
- パブ: パブではカウンターで注文し、その場で支払いをするのが一般的です。飲み物を受け取ってから席に着きましょう。
旅行保険の加入
海外旅行には不測の事態がつきものです。万が一の病気や怪我、盗難、航空機の遅延などに備えて、必ず海外旅行保険に加入しておきましょう。クレジットカード付帯の保険もありますが、補償内容をよく確認し、必要であれば追加で加入することをおすすめします。
最新情報のチェック:公式サイト、旅行会社の情報
出発前には、必ず訪れる施設の公式サイトや、利用する交通機関の最新情報を確認しましょう。特に新型コロナウイルス感染症の影響など、状況が変化することもありますので、常に最新の情報を入手するように心がけてください。
- ストーンヘンジ公式サイト [English Heritage: Stonehenge](https://www.english-heritage.org.uk/visit/places/stonehenge/)
- ソールズベリー観光情報サイト [Visit Salisbury](https://www.visitsalisbury.co.uk/)
- バース観光情報サイト [Visit Bath](https://visitbath.co.uk/)
これらの準備をしっかりと行えば、安心してストーンヘンジへの旅に出発できます。
—
ストーンヘンジ観光をより深く楽しむためのヒント

ストーンヘンジは、ただ見るだけでも十分感動的な場所ですが、いくつかのヒントを知っておくことで、その体験をさらに深く、そして思い出深いものにすることができます。
オーディオガイドやアプリを活用
ストーンヘンジのビジターセンターでは、多言語対応のオーディオガイドを借りることができます(日本語対応あり)。各ポイントでその場所の歴史や謎について詳しい解説を聞くことができ、巨石群が持つ意味や背景をより深く理解するのに役立ちます。また、[English Heritageの公式アプリ](https://www.english-heritage.org.uk/visit/places/stonehenge/plan-your-visit/app/)などをダウンロードしておくと、地図や追加情報、歴史的解説などをスマートフォンで手軽に参照できます。
専門ガイドツアーへの参加
個人で訪れるのも良いですが、専門の知識を持つガイドが同行するツアーに参加すると、ストーンヘンジの奥深い歴史や考古学的な意味について、より詳細な解説を聞くことができます。ガイドならではの視点や、知られざるエピソードに触れることで、単なる石の集合体ではなく、古代の人々の営みや信仰の場としてのストーンヘンジが、より鮮やかに心に刻まれるでしょう。特に、ストーンヘンジの内側に入れる「ストーンサークル・アクセスツアー (Stone Circle Access Tour)」に参加できれば、巨石を間近で感じる、一生に一度の貴重な体験となるはずです。これは通常の入場では許可されていないため、事前の予約が必須で、非常に人気が高いツアーです。
タイムラプスで古代の時間を想像する
ストーンヘンジのビジターセンター内には、季節ごとの太陽の動きや、古代の人々がストーンヘンジをどのように利用していたかを示す映像が展示されています。特に、夏至や冬至の太陽の動きを再現したタイムラプス映像は、ストーンヘンジが持つ天文学的な意味を視覚的に理解するのに役立ちます。この映像を見ることで、石一つ一つに込められた古代の人々の知恵と努力、そして宇宙への畏敬の念を感じ取り、より深い感動を覚えることでしょう。
周辺の遺跡群 (エイヴベリー、ウッドヘンジなど) も訪れる
ストーンヘンジ周辺には、世界遺産を構成する他の重要な新石器時代および青銅器時代の遺跡が点在しています。これらを合わせて訪れることで、ストーンヘンジを中心とした広大な古代の景観全体を理解し、その重要性を実感できます。
- エイヴベリー (Avebury): ストーンヘンジから北に車で約30分。ストーンヘンジよりも大規模な石の円環(ストーンサークル)で、村の中に巨石が点在しているのが特徴です。石の間を自由に歩き回れるため、より間近で巨石のパワーを感じることができます。
- ウッドヘンジ (Woodhenge): ストーンヘンジから東に車でわずか数分。かつては木の柱が円状に並んでいたとされる遺跡で、現在はその位置がコンクリートの柱で示されています。ストーンヘンジと同時期に建造されたと考えられており、ストーンヘンジとはまた異なる意味合いを持っていたと推測されています。
- ダーリントン・ウォールズ (Durrington Walls): ウッドヘンジのすぐ近くにある、広大な円形の土塁遺跡です。ここには新石器時代の大規模な居住地があったとされ、ストーンヘンジの建造者たちが生活していた痕跡が見つかっています。
これらの遺跡を巡ることで、ストーンヘンジが単独で存在するのではなく、より広大な古代の聖域の一部であったことを実感できます。
地元のパブで英国文化に触れる
ストーンヘンジ観光の後は、ソールズベリーや周辺の村にある伝統的なパブに立ち寄ってみましょう。パブは単なる飲食店ではなく、地元の人々が集うコミュニティの中心であり、イギリス文化を体験するのに最適な場所です。
- エールビールを味わう: イギリスならではのエールビールは、日本のビールとは異なる風味と深みがあります。地元の醸造所のものを選んでみてください。
- 伝統料理を楽しむ: 「フィッシュ&チップス」や「パイ・アンド・マッシュ」、「サンデーロースト」など、伝統的なパブ料理を味わうのも楽しみの一つです。
- 地元の人との交流: カウンターに座って、地元の人々と気軽に会話を交わしてみましょう。おすすめの観光スポットや、地域の歴史について教えてもらえるかもしれません。
フォトジェニックな撮影スポット
ストーンヘンジは、その姿自体がフォトジェニックですが、いくつかの角度や時間帯を意識すると、より印象的な写真を残すことができます。
- 早朝・夕暮れ時: 朝日や夕日に照らされたストーンヘンジは、巨石がシルエットになり、非常に神秘的です。観光客も少ないため、ゆっくりと撮影できます。
- ビジターセンターからのシャトルバスルート: ストーンヘンジへのシャトルバスの窓からは、広大な平原の中に突如として現れるストーンヘンジの姿を捉えることができます。
- 周辺の丘陵: 公共のフットパス(遊歩道)を利用して、ストーンヘンジを見下ろすことができる丘に登るのも良いでしょう。少し距離はありますが、周囲の美しい自然景観と合わせて、ストーンヘンジの全景を収めることができます。ただし、私有地や立ち入り禁止区域には入らないよう注意しましょう。
これらのヒントを参考に、皆さんのストーンヘンジ観光が、単なる世界遺産巡りにとどまらない、心に残る特別な体験となることを願っています。
—
ストーンヘンジと共鳴する歴史の旅へ

いかがでしたでしょうか。ストーンヘンジへの旅は、単なる遺跡見学に留まらない、太古のロマンとイギリスの豊かな歴史、そして美しい自然を同時に味わえる素晴らしい体験となるでしょう。どの街を拠点にするか、どんなホテルを選ぶかによって、皆さんの旅のスタイルは大きく変わってきますが、このガイドが、その選択の一助となれば幸いです。
世界30か国を巡った私にとって、ストーンヘンジは何度訪れても飽きることのない、まさに地球の息吹を感じる場所の一つです。あの巨石群を前にすると、日常の些細な悩みなど吹き飛んでしまい、古代の人々が何のために、どのような思いでこの壮大な建造物を作り上げたのか、遠い昔に思いを馳せずにはいられません。
ソールズベリーの歴史ある街並みを散策し、大聖堂の荘厳さに触れるのも良し。ストーンヘンジ直近の村で、静かなカントリーサイドの夜を過ごすのも素敵です。あるいは、世界遺産の街バースを拠点に、ローマの歴史と温泉の恵みを享受しながら、ストーンヘンジへと足を延ばすのも贅沢なプランですね。
どの選択肢も、皆さんのストーンヘンジへの旅を忘れられないものにしてくれるはずです。旅の計画は、その目的地を知り、想像を膨らませることから始まります。このガイドが、皆さんのストーンヘンジへの憧れを、具体的な行動へと導くきっかけとなれば、ライターとしてこれほど嬉しいことはありません。
さあ、歴史の息吹を感じる旅へ。ストーンヘンジが持つ計り知れない魅力に、あなた自身の肌で触れてみてください。きっと、新たな発見と感動が、あなたを待っていますよ。


