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ロンドンからスコットランドまで巡る!ハリー・ポッター英国聖地ガイド

「ホグワーツからの手紙」を、子供の頃、誰もが一度は待っていたのではないでしょうか。ふくろうが運んでくるあの封蝋の手紙を。大人になった今、もう手紙は来ないと分かっていても、あの魔法の世界への憧れは心のどこかに灯り続けている。そんな風に感じるのは、きっと私だけではないはずです。こんにちは、旅ライターの亜美です。今回は、私たちの心に深く刻まれた物語、『ハリー・ポッター』の世界へといざなう、英国の聖地巡礼の旅をご紹介します。映画のロケ地となった荘厳な大聖堂や大学、活気あふれる市場、そしてあの9と3/4番線。物語の息吹が感じられる場所を巡りながら、あなただけの魔法の物語を紡いでみませんか?ロンドン市内から、ホグワーツ特急が駆け抜けるスコットランドの雄大な自然まで、この記事を読めばすべてが分かる、魔法の旅の完全ガイドです。さあ、杖とトランクの準備はいいですか?

旅の準備には、現地のマナーも大切ですので、イギリスの喫煙ルールについても事前に確認しておくと安心です。

目次

旅の準備 – 魔法の世界への扉を開くために

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魔法の世界への旅は、しっかりとした準備からスタートします。世界中のファンが訪れる人気スポットだけに、計画を立てずに訪れると楽しみが半減してしまいます。ここでは、チケットの予約方法から持ち物まで、スムーズな旅を実現するための基本情報とポイントを丁寧にご紹介します。

ベストシーズンと混雑を避けるタイミングは?

イギリスの気候は「一日に四季がある」とも言われるほど変わりやすいですが、過ごしやすいのは主に春(4月〜6月)と秋(9月〜10月)です。特に5月から6月にかけては日照時間が長く、気候も安定しているため観光にぴったり。街は花々に彩られ、散歩するだけでも気分が上がります。夏(7月〜8月)は観光客が集中するピークシーズンで、特にワーナーブラザース・スタジオツアーなどの人気スポットは非常に混雑します。夏に訪れる場合は、早朝の回を予約するなど時間帯で工夫すると良いでしょう。

冬(11月〜2月)は日照時間が短く寒さも厳しいものの、クリスマスのイルミネーションは格別の美しさです。スタジオツアーでは「ホグワーツ・イン・ザ・スノー」と題された特別展示が開催され、雪をかぶったホグワーツ城の模型やクリスマスダンスパーティー仕様の大広間を楽しめます。この時期ならではの幻想的な雰囲気を体験したい方には、冬の訪問もおすすめです。

混雑を避ける秘訣はやはり平日、特に週の真ん中(火〜木曜日)を狙うこと。さらに、どの施設も早めの予約が肝心です。特にスタジオツアーは数か月前から予約が埋まり始めるため、旅程が決まり次第、早めにチケットを確保しましょう。

チケット予約のポイント!ワーナーブラザース・スタジオツアーの予約方法

この旅の目玉ともいえる「ワーナーブラザース・スタジオツアー・ロンドン – メイキング・オブ・ハリー・ポッター」は、単なるテーマパークではなく、映画撮影に使われた実際のセットや小道具、衣装を展示した魔法の博物館です。絶対に外せないスポットなので、チケットは早めの手配が必須です。

公式サイトでの予約が基本

基本的に当日券の現地販売はなく、事前にオンライン予約が必要です。もっとも信頼できるのは、ワーナーブラザース・スタジオツアー・ロンドンの公式サイトからの直接購入です。公式サイトは日本語にも対応しており、英語が苦手な方でも安心して予約手続きができます。

予約の流れ

  • チケットの種類を選ぶ: 一般入場券のほか、ガイドブックやデジタルガイド込みのパッケージ、あるいは朝食やアフタヌーンティーつきのデラックスツアーなど、多彩なプランがあります。
  • 日付と時間の指定: カレンダーから希望日を選び、予約可能な時間帯が表示されるので希望の時間を選択します。特に人気の時間帯はすぐに埋まるため、第3希望くらいまで用意しておくとスムーズです。
  • 人数の入力: 大人、子供(5〜15歳)、4歳以下の幼児と人数を入力します。4歳以下は無料ですが、必ずチケットに含めておきましょう。
  • 追加オプションの選択: ガイドブックや日本語対応のデジタルガイドが必要なら、この段階で追加可能です。デジタルガイドは展示の裏話も楽しめて、個人的には強くおすすめします。
  • 支払い情報の入力: クレジットカード情報を登録し決済を完了させます。予約完了後、登録したメールアドレスにEチケットが送付されます。このメールは当日必ず必要なので、大切に保管し印刷またはスマートフォンでの表示準備をしましょう。

トラブル時の対応について

やむを得ず予定が変わった際、一度購入したチケットのキャンセルや返金は基本的に認められていません。ただし、空きがある場合は日程変更が可能なケースもあります。公式サイトの「Manage My Booking(予約管理)」から手続きを試みるか、カスタマーサービスへ問い合わせてみてください。ただし変更時には手数料が発生することもあるため注意が必要です。

また、旅行代理店が提供する送迎バス付きのツアーパッケージを利用する方法もあります。個人手配より若干割高になりますが、ロンドン中心部からの往復交通が確保されているため安心感が大きいでしょう。

持ち物チェックリスト – 快適な聖地巡礼のために

旅の充実度は準備にかかっていると言っても過言ではありません。特にイギリスの変わりやすい天気と、多く歩くことを考慮した持ち物選びが重要です。

  • 必携アイテム
  • パスポート: 言うまでもありません。コピーやスマホでの写真も控えておくと安心です。
  • Eチケット類: スタジオツアーやホグワーツ特急など、予約済みの全てのチケットは印刷版とデジタル版の両方を持ち歩くと安心です。
  • 現金(ポンド)とクレジットカード: イギリスはカード社会ですが、小規模な市場などでは現金が必要になる場合もあるため、少額のポンドを携帯すると便利です。
  • 歩きやすい靴: 石畳の道が多いため、履き慣れたスニーカーなど歩きやすい靴は必須です。おしゃれも大事ですが、足が痛くなっては楽しめません。
  • 折りたたみ傘やレインウェア: 突然の雨に備え、軽量でコンパクトに収納できるものがおすすめです。
  • あると便利なアイテム
  • ローブや杖: 聖地巡礼気分を盛り上げる最強アイテム。スタジオツアー内やキングス・クロス駅のショップでも購入できますが、お気に入りがあれば持参して、キャラクターになりきって記念撮影を楽しみましょう。
  • モバイルバッテリー: 写真撮影や地図アプリ使用でスマートフォンが大活躍。充電切れを防ぐため、大容量のモバイルバッテリーがあると安心です。
  • 変換プラグ(BFタイプ): 日本の電化製品を使うには欠かせません。
  • エコバッグ: イギリスではレジ袋が有料のことがほとんど。お土産の持ち歩きに一つあると重宝します。
  • 羽織るもの: 夏でも屋内は冷房が効いていたり、天候次第で肌寒くなることもあります。薄手のジャケットやカーディガンがあると体温調整に便利です。

スタジオツアーでの持ち込み禁止物について

安全面の理由から、大きな荷物(スーツケースなど)の持ち込みは禁止されています。クロークで預けられますが、なるべく身軽な格好で訪れるのが賢明です。また、三脚や自撮り棒が使用できないエリアもあるため、スタッフの指示に従いましょう。飲食物の持ち込みは可能ですが、敷地内にはレストランやカフェが充実しているため、ゆったりと魔法の世界を楽しみながら食事をするのもおすすめです。

ロンドン市内 – マグルも魔法使いも行き交う街

聖地巡礼の旅は、まずロンドン市内から始まります。大都市の喧騒の中に、魔法の世界への入口がいくつも隠れているのです。地下鉄(Tube)やバスを駆使して、効率よく回りましょう。

キングス・クロス駅 – 9と3/4番線の入口

すべての物語の起点となるキングス・クロス駅。ホグワーツ特急が発車する9と3/4番線は、ファンなら誰もが胸を躍らせるスポットです。実際の駅構内では、9番線と10番線の間の壁に半分埋まったカートが設置されていて、絶好の写真撮影場所となっています。

場所は駅のコンコース内で、改札の外にあるため切符がなくても自由に訪れられます。ここでの撮影は非常に人気が高く、日中は長い列ができることも珍しくありません。私が訪れた平日の昼間でも、約1時間待ちました。専任カメラマンがいて、プロ仕様のカメラでの撮影が可能(写真は隣のショップで購入可)。もちろん、自分のカメラやスマートフォンを使って家族や友人に撮ってもらうのも問題ありません。グリフィンドールやスリザリンなど、各寮のマフラーを貸し出すサービスもあり、気分がさらに盛り上がります。

列に並びながら、世界各地から集まったファンたちの楽しげな様子を眺めているだけでもワクワクします。ポーズを考えたりジャンプのタイミングを調整したり、みな思い思いに撮影を楽しんでいました。時間に余裕があれば、比較的空いている朝早い時間帯や夜遅めの時間を狙うのがおすすめです。

撮影を終えたら、すぐ隣にある「The Harry Potter Shop at Platform 9 3/4」へ足を運んでみてください。ここには杖やローブ、各寮のグッズはもちろん、ホグワーツ特急のチケットを模したお菓子やヘドウィグのぬいぐるみといった、この場所限定のアイテムも豊富に揃っています。店内はまるでオリバンダーの店のような雰囲気で、見るだけでも時間を忘れてしまうでしょう。お土産選びはこちらが最適です。

レドンホール・マーケット – ダイアゴン横丁の面影

次に訪れるべきは、ロンドン・シティにあるレドンホール・マーケットです。ヴィクトリア朝時代の美しいアーケードが印象的なこの市場は、映画『ハリー・ポッターと賢者の石』でダイアゴン横丁やパブ「漏れ鍋」の入口として使われました。ハグリッドがハリーを魔法界へ導く、あの象徴的なシーンの舞台でもあります。

マーケットに足を踏み入れると、その壮麗でクラシカルな雰囲気に圧倒されます。実際に魔法の店が並んでいるわけではありませんが、赤と緑を基調とした装飾や美しいガラス屋根を見上げると、ここがダイアゴン横丁のモデルになったことも納得できます。特に、眼鏡店の青いドアは「漏れ鍋」の入り口として使われた場所で、現在は別の店になっていますがファンにはおなじみの撮影スポットです。ぜひ同じ角度から写真を撮ってみてください。

レドンホール・マーケットは今もパブやレストラン、ブティックが並ぶ現役のマーケット。周辺で働くビジネスマンたちがランチに訪れる活気ある場所です。散策で疲れたら、歴史あるパブで一杯楽しむのも英国らしい体験でおすすめです。ここではロンドンの中心にいることを忘れるほど、不思議な時間が流れています。

ミレニアム・ブリッジ – デスイーター襲撃の舞台

テムズ川に架かる近代的な歩行者専用橋、ミレニアム・ブリッジは、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』冒頭でデスイーターたちに破壊されるシーンで強烈な印象を与えました。実際には頑丈で美しい橋なので安心してください。

セント・ポール大聖堂と対岸の現代美術館テート・モダンを結ぶこの橋自体が素晴らしい建築物です。橋の上からは歴史ある大聖堂と近代的な美術館という、ロンドンの新旧の象徴を一度に眺めることができます。映画のワンシーンを思い浮かべながら歩き、デスイーターの気分で(笑)景色を楽しむのも一興です。特に夕暮れ時は、ライトアップされたセント・ポール大聖堂が幻想的でロマンチックな雰囲気を醸し出します。写真好きにはたまらないスポットです。

オーストラリア・ハウス – グリンゴッツ魔法銀行の威厳

ダイアゴン横丁の奥深くにそびえる、ゴブリンが経営するグリンゴッツ魔法銀行の内部シーンは、ストランド通りにあるオーストラリア・ハウス(オーストラリア高等弁務官事務所)で撮影されました。大理石の床や豪華なシャンデリアが輝くホールは、まさにあの魔法銀行のイメージそのものです。

残念ながらここは現役の公的機関のため、一般観光客が自由に内部を見学することはできません。しかし、重厚な扉がわずかに開いている隙間から、中の華麗な様子をちらりと覗けることもあります。外観だけでも十分にその威厳を感じられるでしょう。映画のシーンを思い返しながら、建物の周囲を歩くだけでも魔法銀行の空気を味わえます。

究極の体験 – ワーナーブラザース・スタジオツアー・ロンドン

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ロンドン市内の観光スポットを巡った後は、いよいよ旅のハイライトであるワーナーブラザース・スタジオツアーへ向かいます。スタジオはロンドンの中心部からやや離れたワットフォードに位置していますが、その価値は十分にあります。むしろ、ここを訪れなければ真の聖地巡礼は語れません。

スタジオへのアクセスについて

郊外にあるため、あらかじめアクセス方法を確認しておくことが大切です。主に2つの方法があります。

電車とシャトルバスを利用するルート

最も一般的で、個人旅行者に特におすすめの方法です。まず、ロンドン中心部のユーストン駅からナショナル・レールを使ってワットフォード・ジャンクション駅へ向かいます。快速列車で約20分の所要時間です。駅に着いたら、駅前からスタジオツアー専用のシャトルバス(有料)が出ています。このバスはハリー・ポッターのデザインでラッピングされており、乗車する前からわくわく感が高まります。乗車時間は約15分。なお、バスに乗る際はスタジオツアーの予約確認メールが必要なので、すぐに提示できるよう準備しておきましょう。

公式ツアーバスを利用する方法

ロンドン中心部のヴィクトリア・コーチ・ステーションなどから出発する往復送迎付きのバスツアーも便利です。乗り換えの心配がなく、確実にスタジオまで連れて行ってくれるため、交通面に不安のある方に特に安心です。ただし、滞在時間が決まっていることが多いため、自分のペースでゆったり見学したい場合は電車とシャトルバスの組み合わせが適しているでしょう。

交通機関の遅延などトラブルの可能性も考慮し、予約時間の少なくとも1時間前にスタジオに到着する余裕を持った計画を強くおすすめします。早めに到着しても、カフェやショップがあるので有効に時間を使えます。

見どころのポイント — 大広間から禁じられた森まで

スタジオツアーの内部はまさに魔法の世界そのもの。一歩入ると、映画の世界に入り込んだような感覚が味わえます。

大広間 (The Great Hall)

ツアーの最初はあの荘厳な大広間から始まります。重厚な扉が開き、目の前に広がる光景に誰もが息を呑むでしょう。各寮のテーブルや教師陣の席、床の石畳にいたるまで全てが本物です。季節ごとの装飾もあり、何度訪れても新しい発見が楽しめます。

セットと小道具

グリフィンドールの談話室やダンブルドア校長室、スネイプ先生の魔法薬学教室、アンブリッジのピンク色の部屋など細部まで緻密に作り込まれたセットが次々と登場します。実際に使用された杖や教科書、分霊箱などの小道具も間近で見ることができ、その精巧さには驚かされます。

9と3/4番線およびホグワーツ特急

キングス・クロス駅のセットが忠実に再現されており、実際のホグワーツ特急の蒸気機関車も展示されています。列車に乗り込んで映画さながらにコンパートメント席に座ることもでき、まるで今にも動き出しそうなリアルな臨場感が味わえます。

禁じられた森 (The Forbidden Forest)

薄暗い森の中には巨大な蜘蛛アクロゴスの巣やヒッポグリフのバックビークが出現します。やや不気味ですがスリル満点のエリアです。

ダイアゴン横丁

オリバンダーの杖店やフローリシュ・アンド・ブロッツ書店など、魔法界の店が軒を連ねており、実際に通りを歩くことができます。店のショーウィンドウをのぞくだけでも楽しい体験です。

体験型アトラクション

箒にまたがりロンドンの空を飛ぶグリーンバック撮影体験も大人気です。撮影した映像や写真は購入可能で、旅の最高の思い出になります。

お土産とグルメ — 魔法の世界を満喫しよう

スタジオツアーのもう一つの魅力は、ここでしか手に入らない限定グッズや作品をテーマにしたグルメです。

ショップには登場人物の杖がずらりと並び、まるで本物のオリバンダーの店にいるような気分に浸れます。自分にぴったりの杖を選ぶ時間はまさに至福のひととき。百味ビーンズや蛙チョコレートなどの魔法のお菓子、各寮のローブやマフラー、文房具など豊富な品揃えで、お財布の紐がゆるんでしまうこと必至です。

そして、ぜひ試してほしいのが「バタービール」。ノンアルコールなので子どもから大人まで楽しめます。甘くてクリーミーな泡が特徴で、その味わいはぜひ自分の舌で確かめてみてください。屋外のバックロット・カフェで味わえるほか、レストランではフィッシュ・アンド・チップスなどの英国料理も楽しめます。

スタジオツアーの注意点と楽しみ方のポイント

ツアーは一方通行で進み、一度通り過ぎたエリアへは戻れません。特に大広間は最初のグループだけが入室できるため、ここではゆっくり写真を撮っておきましょう。平均の滞在時間は約3時間半ですが、じっくり見たい場合はさらに時間を見込んでください。後の予定は余裕を持って調整することをおすすめします。多くの場所で写真撮影が可能ですが、フラッシュは禁止されていることが多いのでご注意ください。

イギリス郊外とスコットランド – ホグワーツへの旅路

ロンドンを拠点にした聖地巡礼も素晴らしい体験ですが、もし時間に余裕があれば、ぜひイギリスの美しい田園風景やスコットランドの壮大な自然にも足を伸ばしてみてください。そこにはまるでホグワーツそのものの風景が広がっています。

オックスフォード – ホグワーツの食堂と図書館のモデル

ロンドンから電車でおよそ1時間の場所に位置する学園都市オックスフォード。歴史ある名門大学群は、多くのホグワーツのシーンの撮影地として使用されました。

クライスト・チャーチ(Christ Church): オックスフォード大学のカレッジのひとつで、ここのグレート・ホールはホグワーツの大広間のモデルとなった場所です。実際の撮影はスタジオセットで行われましたが、そのデザインにはここからのインスピレーションが色濃く反映されています。高い天井や美しいステンドグラス、壁面に飾られた肖像画などの荘厳な空気は圧巻で、また新入生がマクゴナガル先生に迎えられるシーンで使用された階段もここにあります。

ボドリアン図書館(Bodleian Library): ヨーロッパで最も歴史のある図書館の一つで、一部のエリアであるデューク・ハンフリー図書館はホグワーツの図書館として撮影されました。鎖で書架に繋がれた古書の並ぶ光景は、まさに「禁書の棚」を思わせるものです。見学にはガイドツアーへの参加が必要で、静寂を保つことや服装のマナーにも注意が求められます。ぜひ神聖な知の殿堂の雰囲気を体感してみてください。

オックスフォードの街は全体的に美しく、歩くだけで中世にタイムスリップしたかのような感覚を味わえます。各カレッジの入場料や見学可能な時間は異なるため、事前に英国政府観光庁のウェブサイトなどで情報をチェックしておくとスムーズです。

グロスター大聖堂 – 息をのむほど美しい回廊

イングランド西部にあるグロスター大聖堂は、ハリー・ポッターファンには必見のスポットです。特に扇形のヴォールト天井を持つ回廊は、『賢者の石』でトロールがいたり、『秘密の部屋』で血文字が壁に現れたりと、印象的なホグワーツの廊下として描かれました。

ステンドグラスから差し込む光が回廊に幻想的な影を作り出し、まるで魔法の世界に迷い込んだかのような錯覚を覚えます。グリフィンドールの談話室の入り口として使用された扉も現存し、ファンなら思わず笑みがこぼれることでしょう。1300年以上の歴史を持つこの大聖堂自体も見事な建築物なので、その歴史や建築様式にもぜひ目を向けてみてください。

スコットランド – ホグワーツ特急が走る絶景ルート

旅の締めくくりはスコットランドへ。ハリーたちがホグワーツへ向かう際に乗るホグワーツ特急が走るあの美しい風景は、実際にスコットランドに存在します。

ジャコバイト号とグレンフィナン高架橋: 映画に登場するホグワーツ特急のモデルは、ウェスト・ハイランド線を走る蒸気機関車「ジャコバイト号」です。フォート・ウィリアムとマレイグを結ぶこの路線では、車窓からスコットランドのハイランド地方の素晴らしい景色を楽しむことができます。中でもグレンフィナン高架橋はハイライトで、優雅なカーブを描くこの橋を蒸気を上げながら渡る姿はまさに映画のワンシーンそのものです。

ジャコバイト号の乗車は世界中のファンに絶大な人気を誇り、チケットは数か月前から予約が必要で入手が難しいため、乗車希望の方は公式サイトで早めの予約をおすすめします。もし予約が取れなくても、近くにあるビューポイントから高架橋を渡るジャコバイト号の姿を写真に収めることが可能です。通過時間を事前に調べて、最高のショットを狙いましょう。

エディンバラの街では、J.K.ローリングが『ハリー・ポッターと賢者の石』を執筆したカフェ「エレファント・ハウス」(現在は火災の影響で休業中ですが、周辺の雰囲気は感じ取れます)や、登場人物名の由来となったとも言われる墓地などがあり、物語の背景に思いを馳せることができます。

安心して魔法の世界に浸るための準備

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旅を最高のものにするには、安全対策も欠かせません。特に慣れない海外では、少しの心がけが大きな安心感を生み出します。女性の視点から旅のポイントをいくつかご紹介します。

治安情報とスリ対策

ロンドンやエディンバラなどの大都市は比較的治安が良いとされていますが、観光客を狙ったスリや置き引きが日常的に発生しています。特に地下鉄の駅や観光スポットなど、混雑した場所では十分な注意が必要です。

  • バッグは体の前で持つ: リュックサックは背中ではなく前で抱えるのが基本です。ショルダーバッグも必ず体の前側に持つようにしましょう。
  • 貴重品は分散して持つ: パスポートや現金、クレジットカードは一つの財布にまとめず、複数に分けて持つことで、被害があった場合の損失を抑えられます。
  • 話しかけられても警戒を怠らない: 親切を装った声かけで注意をそらし、その隙に仲間が盗みを働くケースもあります。荷物から目を離さないことが大切です。

基本的な対策ですが、こうした意識を持つだけでトラブルに巻き込まれるリスクは大きく減ります。夜間の一人歩きや治安が良くない場所への無用な立ち入りは控えましょう。

通信手段の確保

地図アプリの利用や次の目的地の情報検索など、旅先でスマートフォンは欠かせません。常にインターネットに接続できる環境を用意しておくと安心です。現地の空港でプリペイドSIMカードを購入したり、日本から海外用Wi-Fiルーターをレンタルするのがおすすめです。フリーWi-Fiも多く利用できますが、セキュリティの観点から自分専用の回線を持つ方が安全です。

緊急時の連絡先

万が一、パスポートの紛失や盗難、その他のトラブルがあった場合には、在英国日本国大使館や総領事館へ連絡してください。事前に連絡先を控えておくことで、緊急時に慌てずに対応できます。

あなただけの魔法の物語を紡ぐ旅へ

ロンドンの喧騒からスコットランドの静けさへと続くハリー・ポッターの足跡をたどる旅は、単なるロケ地巡りにとどまりません。それは、私たちが本や映画の中で何度も夢見た世界が、現実にこの場所に存在することを肌で感じる旅でもあります。グロスター大聖堂の回廊に差し込む柔らかな光、ホグワーツ特急の窓から流れる風景、スタジオで見た精巧な小道具の数々。これら一つひとつが物語の記憶と結びつき、忘れがたい感動をもたらしてくれました。

この旅は、あなた自身が物語の主人公となる特別な体験です。お気に入りの寮のマフラーを巻き、杖を手に街を歩けば、日常が瞬く間に非日常へと変わっていきます。この記事が、あなたの魔法の旅へと踏み出す心強い地図となることを願っています。

さあ、次はあなたの番です。9と3/4番線からホグワーツ特急に乗り込み、きっと素晴らしい冒険があなたを待っています。

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この記事を書いたトラベルライター

アパレル企業で培ったセンスを活かして、ヨーロッパの街角を歩き回っています。初めての海外旅行でも安心できるよう、ちょっとお洒落で実用的な旅のヒントをお届け。アートとファッション好きな方、一緒に旅しましょう!

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