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【2024年最新版】ポルトガル喫煙ガイド:愛煙家が知るべきルールとマナー、電子タバコ事情まで徹底解説

大航海時代の栄光を今に伝える美しい街並み、郷愁を誘うファドの音色、そして新鮮な魚介類に舌鼓を打つ美食の数々。ポルトガルは、訪れる人々を魅了してやまない、ヨーロッパの西端に輝く宝石のような国です。私、健司も仕事で幾度となくこの地を訪れていますが、その度に新たな発見があり、尽きない魅力に引き込まれています。しかし、世界中を旅するビジネスマンとして、また一人の愛煙家として、旅先で常に気になるのがその国の喫煙事情です。文化や習慣が異なれば、当然タバコに関するルールも大きく異なります。特に近年、世界的に健康志向が高まる中で、喫煙に関する規制は年々厳しくなる傾向にあります。ポルトガルもその例外ではありません。知らずにルールを破ってしまえば、高額な罰金が科されるだけでなく、何より大切な旅の思い出が台無しになりかねません。「あのカフェのテラスで一服したかったのに…」「空港のどこにも喫煙所がない!」といった事態を避けるためにも、事前の情報収集は不可欠です。この記事では、最新の法律や現地のリアルな状況を踏まえ、ポルトガルを訪れる愛煙家の皆様が、ストレスなく快適に滞在するための情報を網羅的に解説していきます。紙巻きタバコはもちろん、加熱式タバコ(IQOSなど)や電子タバコ(VAPE)の扱い、タバコの購入方法から、スマートな喫煙場所の見つけ方、そして万が一のトラブル回避術まで。私の経験も交えながら、具体的で実践的なガイドをお届けします。さあ、ルールとマナーをしっかり身につけて、心置きなくポルトガルの旅を楽しみましょう。

ポルトガルの旅の魅力は本島だけにとどまらず、大西洋に浮かぶ秘境、アゾレス諸島への訪問もまた格別な体験となるでしょう。

目次

変革の時を迎えるポルトガルの喫煙法

まず最初に理解すべきことは、ポルトガルの喫煙に関する法規制が現在まさに大きな変革期を迎えているという点です。これまで欧州連合(EU)内でも比較的喫煙に寛容とされてきたポルトガルですが、近年の健康意識の向上やEU全体の禁煙推進の流れを背景に、法改正が積極的に行われています。特に2023年に提案され、注目を集めた新たな禁煙法案は、今後のポルトガルにおける喫煙環境に大きな影響を与える重要なものです。この法案では、2025年までに屋外の公共スペース(レストランやバーのテラス席など)での喫煙を原則として禁止し、2030年にはガソリンスタンドやキオスクでのタバコ販売を禁止するという、非常に意欲的な内容が盛り込まれています。

この法律はまだ完全には施行されておらず、一部の規定は2025年まで延期されていますが、同法案は明確にポルトガルの喫煙政策の将来の方向性を示しています。旅行者として私たちが現在直面しているルールは、まさにこの移行期間のものであり、その基本的な枠組みとして「屋内禁煙が原則」となっています。これは2007年に制定された法律に基づき、レストラン、バー、カフェ、ショッピングモール、オフィス、公共交通機関など、屋根のある閉鎖空間での喫煙を基本的に全面禁止しています。この規定に違反した場合、厳しい罰金が科されるため、この原則は必ず意識しておく必要があります。ただし、例外として一定の換気基準を満たし、完全に隔離された喫煙室の設置が認められている場合もあります。また、レストランやバーの屋外テラス席は長らく喫煙者のいわば「聖域」として存在してきましたが、前述の新法案の施行にともない、将来的にはこれも禁止される見込みです。2024年現在の時点では、多くのテラス席で喫煙が可能ですが、店舗の方針や地方自治体の条例により細かなルールが異なるため、一概に「屋外ならどこでも喫煙可」とは言い切れないのが実情です。このように変化の激しい現状をしっかりと理解することが、ポルトガルで快適に喫煙を楽しむための第一歩と言えるでしょう。

具体的な喫煙場所:どこで吸えて、どこがダメなのか

ポルトガルに到着して最初に知りたいことは、「具体的にどこで喫煙できるのか」という点でしょう。法律の大まかな枠組みだけでは、実際の行動に結びつけるのは難しいものです。ここでは、さまざまなシチュエーションごとに喫煙が許される場所と禁止されている場所について詳しくご説明します。

屋外での喫煙:自由と制約の微妙なライン

ポルトガルの美しい街並みを歩きながらの喫煙は、喫煙者にとって至福の時間です。基本的に公共の屋外空間、つまり路上での喫煙は認められています。リスボンの石畳の坂道を歩く際や、ポルトのドウロ川沿いの遊歩道でタバコを楽しむ人々の姿はよく見られます。ただし、いくつか重要な注意点があります。

特に気をつけたいのは「公共施設の入り口周辺」です。病院、学校、保育所、大学、スポーツ施設、駅やバス停の入口から一定の距離(多くの場合5メートル以上ですが、表示で確認するのが確実です)内は禁煙エリアに指定されています。これは受動喫煙を防ぐためのもので、多くの国々でも同様の規制が敷かれています。特に子どもが多く集まる場所の近辺では喫煙に対する目が厳しいため、周囲への配慮が不可欠です。また、公園やビーチなどの屋外スペースでは基本的に喫煙可能ですが、人が密集している場所や子連れの家族が多いエリアでは、自主的に喫煙を控えることがマナーとされています。美しい景観を守るためにも、携帯灰皿の持参は必須です。ポイ捨ては法律違反で罰金対象となるだけでなく、美しい国を汚す行為として現地の人々から厳しい非難を受けます。私が常に心がけているのは、「喫煙者の権利」を主張するのではなく、「非喫煙者への配慮」を第一に行動することです。それが異国の地でスマートに過ごす秘訣と言えます。

屋内施設:レストラン、ホテル、カフェの実情

ポルトガルの法律では、先述の通り屋内での喫煙は原則全面禁止となっています。しかし、旅行者にとって重要なレストラン、カフェ、バー、ホテルについては、もう少し詳しく確認が必要です。

レストランやカフェ、バーでは、屋内席での喫煙は基本的に認められていません。かつては喫煙席と禁煙席が分かれている店舗も多くありましたが、現在の法律では、非常に大きな店舗でかつ物理的に完全に分離されており、さらに厳しい換気基準を満たした専用の喫煙室(Sala de Fumo)が設置されている店舗以外は屋内での喫煙は禁止されています。こうした喫煙室を有する店は非常に限られており、主に高級レストランや大規模なバー、カジノなどに限られています。そのため、食事やコーヒーを飲みながら喫煙したい場合、選択肢はほぼ「テラス席(Esplanada)」のみとなります。ポルトガルは温暖な気候で、特に春から秋にかけて、多くの店が開放感あふれるテラス席を設けており、これが喫煙者にとっての大きな助けとなっています。ただし、ここでも注意が必要です。店舗によってはテラス席でも全面禁煙の場合や、一部のエリアだけ喫煙可能とされていることがあります。灰皿がテーブルに置かれているかどうかが一つの目安ではありますが、最も確実なのは入店時にスタッフに直接確認することです。「Posso fumar aqui fora?(ポッソ・フマール・アキ・フォーラ?/ここでタバコを吸ってもいいですか?)」と一言聞くだけで不要なトラブルを避けられます。隣のテーブルとの距離が近い時は、一言断るのが大人のマナーと言えるでしょう。

ホテルの選択も喫煙者にとっては重要です。多くのホテルは全館禁煙(Não Fumadores)ですが、中には喫煙可能な客室(Quarto para Fumadores)を設けているところもあります。ホテル予約サイトで「喫煙可」のフィルターを使って探すのが効率的です。ただ、喫煙可能な部屋数は限られていることが多いため、早めの予約がおすすめです。また予約時に「Smoking room, please」と明確にリクエストを伝えることも忘れずに。万が一禁煙ルームで喫煙すると、高額な清掃費用が請求されるため要注意です。バルコニー付きの部屋でも喫煙が許されているとは限らないので、必ずフロントに方針を確認しましょう。

公共交通機関と空港:移動中の喫煙規制

移動手段として利用する公共交通機関における喫煙ルールは非常に厳しいです。電車、地下鉄、バス、トラム、タクシーの車内は例外なく全面禁煙です。これは駅舎の屋内部分やプラットフォームでも同様です。駅のホームについては屋根のない屋外部分での喫煙が認められることもありますが、ほとんどの場合、指定の喫煙エリア(Área de Fumadores)が設けられているため、標識に従い指定場所以外では喫煙を控えてください。

空港は愛煙家にとって重要なチェックポイントです。リスボンのウンベルト・デルガード空港(LIS)やポルトのフランシスコ・サ・カルネイロ空港(OPO)など、主要国際空港では、保安検査後の出発エリアに完全隔離された喫煙室が設置されています。ただし数は非常に限られており、例えばリスボン空港のターミナル1にはいくつか喫煙所がありますが、時間帯によっては混雑することもあります。搭乗前に一服したい場合は、余裕を持って喫煙所の場所を事前に調べておくことを強くおすすめします。空港の公式サイトやフロアマップで「Smoking Lounge」や「Área de Fumadores」の表示を確認するとスムーズです。なお、格安航空会社(LCC)が利用するターミナルでは喫煙室が設置されていない場合もあるため、注意が必要です。

ポルトガルでのタバコ購入ガイド

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現地でタバコを購入する必要がある場合、どこでどう買えばよいのか迷うこともあるでしょう。日本とは少し異なる点も多いため、事前に情報を抑えておくと安心です。

タバコを買うなら「Tabacaria」を見つけよう

ポルトガルでタバコを手に入れる際、最も一般的なのは「Tabacaria(タバカリア)」と呼ばれる専門店です。町のあちこちで見かけられ、看板には「TABACOS」やタバコのロゴが表示されているので目印になります。ここでは、国内外の様々な銘柄の紙巻きタバコはもちろん、葉巻や刻みタバコ、ライターや喫煙用アクセサリーまで幅広く揃っています。店員に好みの銘柄を伝えれば、カウンター背後の棚から商品を取り出してくれます。

Tabacaria以外にも、新聞や雑誌を販売するキオスク(Quiosque)や、一部のスーパーマーケット(Supermercado)、コンビニエンスストア、さらにはガソリンスタンドでもタバコが購入可能です。ただこれらの店舗では、Tabacariaに比べて品揃えが限られることが多いです。また、街中にはタバコの自動販売機(Máquina de Venda Automática de Tabaco)も設置されていますが、未成年者の購入防止のために通常ロックがかかっています。近隣のカフェやバーのスタッフに頼み、遠隔でロックを解除してもらう必要があり、旅行者には少々利用しにくいかもしれません。手軽で確実なのは、やはり対面販売のTabacariaを利用することでしょう。

主なタバコ銘柄と価格の目安

ポルトガルでは、日本でも馴染みのある国際的なブランドが広く流通しています。代表的な銘柄にはマールボロ(Marlboro)、キャメル(Camel)、L&M、ウィンストン(Winston)などが含まれます。2024年時点の価格は、一箱(20本入り)あたり約5ユーロから5.50ユーロが相場で、日本円に換算すると850円から950円前後(1ユーロ=170円換算)となり、日本よりもかなり高額です。これはタバコに高い税金がかけられているためです。

また、ポルトガル独自のブランドも存在し、中でも「SG」が最も知られています。いくつかのバリエーションがあり、国際ブランドよりもやや安価に設定されていることが多いので、地元の味を試してみたい方にはおすすめです。ほかにも「Português Suave」といった伝統的な銘柄も販売されています。購入時は「Um maço de (銘柄名), por favor.(ウン・マッソ・デ・〜、ポル・ファヴォール/〜を一箱ください)」と伝えるとスムーズです。

なお、ポルトガルを含むEU各国で販売されるタバコのパッケージには、健康への警告を強調する衝撃的な写真が大部分を占める「プレーン・パッケージ」が義務付けられています。日本のパッケージデザインに慣れていると、初めは少し驚くかもしれません。これは欧州委員会の健康と食品安全に関する指令に基づくもので、喫煙による健康リスクを視覚的に訴えることを目的としています。

加熱式・電子タバコ(IQOS、VAPE)の最新事情

近年、世界中で利用者が急増している加熱式タバコ(IQOSなど)や電子タバコ(VAPE)。これら新しいタイプのタバコは、ポルトガルではどのように扱われているのでしょうか。多くの旅行者にとって、非常に関心の高い情報の一つかもしれません。

法的な位置づけと使用ルール

結論を言うと、ポルトガルにおいて加熱式タバコや電子タバコは、通常の紙巻きタバコとほぼ同様に取り扱われています。つまり、紙巻きタバコの使用が禁止されている場所(屋内、公共交通機関、公共施設の入口周辺など)では、IQOSやVAPEも同様に使用禁止です。一部の国では加熱式タバコに対する規制が緩やかな場合もありますが、ポルトガルでは「タバコ製品」として明確に同一の法規制下にあります。そのため、「煙が出ないから」や「においが少ないから」といった理由で禁煙のレストランやカフェの室内で使用すると、注意を受けたり、場合によっては罰金の対象となることもあります。使用できるのは、紙巻きタバコが許されている屋外のスペースや、指定された喫煙エリアのみです。

デバイスや消耗品の持ち込み・購入について

日本から普段使っているIQOSやVAPEの機器や、消耗品(ヒートスティックやリキッド)の持ち込みは可能です。ただし、機内持ち込みに関しては航空会社ごとの規定に従う必要があります。一般的には、リチウムイオンバッテリーを内蔵したデバイス本体は預け荷物にはできず、手荷物として機内への持ち込みが義務付けられています。リキッド類は液体物持ち込み制限(通常は100ml以下の容器に入り、透明な袋にまとめる)に対応する必要があります。渡航前には、必ず利用予定の航空会社の最新ルールを確認してください。

現地で消耗品がなくなった場合も、購入は可能です。特にIQOSはポルトガルでも広く普及しており、リスボンやポルトなどの主要都市にIQOS公式ストアや専門カウンターがあります。また、一部の大手Tabacaria(たばこ店)でもヒートスティック(現地名ではHEETSやTEREA)を扱っています。ただし、日本国内で販売されているすべてのフレーバーが現地で手に入るとは限らず、品揃えやフレーバーの在庫に違いがあることも想定して、滞在期間分は日本から持参するのが安心です。VAPE用リキッドに関しても、専門店で購入可能ですが、ニコチンの濃度規制やフレーバーのラインナップが日本と異なる場合があるため、注意が必要です。

【実践ガイド】愛煙家が快適に旅するためのヒント

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さて、ここまでポルトガルにおける喫煙に関する規則や情報について詳しく解説してきました。ここからは、それらの知識を活かし、より具体的に「どのように行動すればよいか」という実践的なアドバイスをまとめていきます。

出発前の準備:ぜひ揃えておきたい持ち物リスト

快適な旅は事前の準備から始まります。喫煙者がポルトガル旅行をスムーズに楽しむために、用意しておきたいアイテムや心構えを紹介します。

  • 携帯灰皿:必携アイテムです。前述のとおり、ポルトガルはポイ捨てに非常に厳しい国です。美しい街並みを守り、一人の旅行者としてのマナーを示すためにも、必ず携帯しましょう。コンパクトでしっかり蓋が閉まるタイプが使いやすいです。
  • ライターやマッチ:航空機での持ち込みには制限があります。一般的に、喫煙用の小型ライターまたは安全マッチは1人1個まで、機内持ち込みの手荷物としてのみ認められています。預け入れ荷物への収納は不可です。ターボライターやオイルライターなど、種類によっては持ち込み禁止のものもあるため、事前に利用航空会社の規定を必ず確認してください。
  • タバコの免税範囲:日本から持ち込む場合は免税範囲を把握しておくことが重要です。ポルトガル(EU加盟国)へ日本(EU域外)から入国する際の免税範囲は、紙巻きタバコであれば200本(1カートン)までと定められています。加熱式タバコのスティックも同様に200本までが一般的です。これを超えると関税が課されることになるため、詳細は国際航空運送協会(IATA)のガイドラインなどで最新情報を確認するのがおすすめです。
  • 簡単なポルトガル語のフレーズ:喫煙に関して役立つ簡単な表現を覚えておくと、現地でのコミュニケーションが格段にスムーズになります。たとえば「Onde posso fumar?(オンデ・ポッソ・フマール?/どこで吸えますか?)」「Tem cinzeiro?(テイン・シンゼイロ?/灰皿はありますか?)」などのフレーズが重宝します。

現地での振る舞い方:スマートに喫煙スポットを探す方法

現地に着いたら、落ち着いて賢く喫煙場所を探すことが重要です。むやみに歩き回るのではなく、いくつかのポイントを押さえておきましょう。

まず、カフェやレストランを選ぶときは、屋外のテラス席(Esplanada)がある店を優先的に探すと良いでしょう。Googleマップなどで店舗を検索するときは、写真でテラス席の有無を確認するのも有効です。テラスのテーブルに灰皿が置いてあれば、そこで喫煙可能だと判断できます。もし灰皿が見当たらなくてもあきらめるのはまだ早いです。店員さんに聞いてみると、灰皿を用意してくれる場合もあります。遠慮せず声をかけてみましょう。

また、街中で喫煙したい場合は、人通りが多い場所や建物の玄関付近は避け、やや開けた場所や広場の隅など、マナーを守りやすい場所を選ぶことが大切です。現地の人々がどこで喫煙しているのか観察するのもひとつの手です。彼らが集まっている場所は、比較的安全に喫煙できる可能性が高いと言えます。ただし、いずれの場合もポイ捨ては絶対に避け、携帯灰皿を利用するようにしてください。

トラブルを避けるために:罰金を科されないための心得

ポルトガルで喫煙規則を破ると、50ユーロから最大750ユーロもの高額な罰金が課されることがあります。楽しい旅行を嫌な思い出にしないためにも、トラブルを未然に防ぐ対策は欠かせません。なかでも最も重要なのは、「怪しいと思った場所では吸わない」という鉄則を守ることです。ここで吸ってよいか迷ったら、原則として禁煙場所だと考えた方が安全です。特に屋内施設や駅のホームなどでは、禁煙の表示を見逃さないよう十分注意しましょう。

もし警察官や施設の係員に注意された場合は、感情的にならずに素直に謝罪し、指示に従うことが大切です。「知らなかった(Não sabia)」と言っても法律違反は免除されません。言葉が通じない際は、ジェスチャーで謝意を伝え、速やかに火を消しましょう。誠実な態度が事態を悪化させない鍵となります。万が一罰金の支払いを求められた場合、その場で払うか後日に指定された場所で処理するかについて、冷静に説明を求めてください。公式な通知書を受け取らずに現金を直接求められる場合は、不審なケースの可能性もあるため、大使館などに相談するのもひとつの手です。

ポルトガルの喫煙文化と社会の視線

ルールや法律だけでなく、その国独特の喫煙に対する文化や社会的な雰囲気を感じ取ることも、旅の楽しみのひとつです。ポルトガルの喫煙率は、PORDATA(ポルトガルの統計データベース)によると、近年減少傾向にあるものの、依然として男性を中心に一定の喫煙者が存在しています。特に高齢男性がカフェのテラスでエスプレッソを片手にタバコを楽しむ光景は、日常の一コマとしてよく見られます。一方で、若年層を中心に健康志向が広まり、非喫煙者の権利を尊重する意識も強まっています。公共の場所での喫煙に対しては、かつてよりも厳しい目が向けられるようになっているのも事実です。喫煙者と非喫煙者の共存は社会的な課題となっています。私たち旅行者は「訪問者」であることを自覚し、現地の社会規範やマナーを尊重する態度が求められます。喫煙が許可されている場であっても、子どもや妊婦、食事中の人が近くにいる場合は喫煙を控える配慮が、世界共通の思いやりと言えるでしょう。ポルトガルの人々は非常に親切でフレンドリーですが、マナー違反には厳しい面もあります。敬意を持った行動を心がけることで、現地の人々との良好な関係を築き、より深い文化交流を楽しむことができるでしょう。

主要都市別・喫煙スポット考察

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最後に、ポルトガルの代表的な観光都市における具体的な喫煙環境について簡単に紹介します。都市の特徴によって、喫煙しやすい場所の傾向にも違いがあります。

首都リスボン:坂道と細い路地の喫煙事情

「七つの丘の街」と称されるリスボンは、坂道と石畳の狭い路地が入り組む風情ある街並みが魅力です。この地形の起伏が、意外にも喫煙ポイントを見つけやすくしています。歴史あるアルファマ地区を歩いている時に一息つきたくなったら、少し開けた小さな広場や急な階段の踊り場が最適な休憩スポットとなります。ただし、住宅が密集しているため、窓が開いている住居のそばではマナーを守り配慮することが望ましいです。また、市内にはサン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台やサンタ・ルジア展望台など、「ミラドゥーロ」と呼ばれる絶景スポットが点在しています。これらの屋外展望台は景観を楽しみながら一服するのにぴったりですが、観光客で混み合うことが多いので、周囲への配慮を忘れないようにしましょう。食事や休憩の際は、バイシャ地区やシアード地区の広場に面したカフェの広めのテラス席がおすすめです。

北の都市ポルト:ドウロ川のそよ風とともに

ドウロ川の河口に位置するポルトは、歴史的な街並みとポートワインで知られる美しい都市です。喫煙者にとって特に快適なのは、間違いなくドウロ川沿いのリベイラ地区でしょう。川沿いには多数のレストランやバーが軒を連ねており、多くが川面に面したテラス席を設けています。対岸のポートワインセラーや壮麗なドン・ルイス1世橋を見ながらの一服は、ポルトだからこその至福のひとときです。ただし、この地域は世界遺産に登録された歴史地区の中心で、多くの観光客が訪れるため、混雑時には周囲への気配りや吸い殻の適切な処理を徹底することが必要です。中心部のサン・ベント駅周辺や、賑やかなショッピングストリートであるサンタ・カタリーナ通りにも、テラス席付きのカフェが多く点在しており、散策の合間に休憩する場所には困りません。

尊重と配慮を胸に、ポルトガルの旅を

ポルトガルの喫煙事情は、世界的に進む法規制の強化の中にあり、愛煙家にとって必ずしも居心地の良い環境とは言い難いかもしれません。屋内は基本的に禁煙であり、屋外においても多くの制約が課されています。また、タバコの価格も日本より高めです。しかし、これはこの国が国民の健康や訪れる人々の快適な環境を真剣に守ろうとしている証左でもあります。私たち旅行者に求められるのは、これらの規則を正確に理解し、しっかり守ることです。さらに、法で明記されていなくとも周囲の人への思いやりや、美しい景観や文化遺産に対する敬意を忘れないことも大切です。携帯用の灰皿を持ち歩き、許可された場所でスマートに一服する。そんな小さな気配りひとつで、ポルトガル滞在の体験はより豊かで素晴らしいものになるでしょう。厳しいルールのなかでも、カフェのテラス席のようにこの国の生活文化に根ざした喫煙習慣が息づく場所は確かに存在します。そうした許された空間で、美しい街並みやおいしいコーヒーとともに、紫煙を楽しむひとときを心ゆくまで味わってください。ルールとマナーという翼を持てば、愛煙家も自由にポルトガルの空を楽しむことができるのです。

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この記事を書いたトラベルライター

外資系コンサルやってます。出張ついでに世界を旅し、空港ラウンジや会食スポットを攻略中。戦略的に旅をしたいビジネスパーソンに向けて、実用情報をシェアしてます!

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