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    【2024年最新版】パリでしたい15のこと|推し活女子が巡る、憧れの街のリアルな歩き方

    花の都、パリ。きらびやかなシャンゼリゼ通り、セーヌ川の穏やかな流れ、美術館に並ぶ歴史的な名画の数々。旅行雑誌をめくるたび、映画のワンシーンを観るたび、そして、大好きなK-POPアイドルのMVに映るたびに、私たちの心を掴んで離さない憧れの街。

    「いつか、私もあの場所に立ってみたい」

    そう夢見るあなたは、もう旅の始まりに立っています。

    こんにちは、沙耶です。普段は都内で働くOLをしながら、週末や休暇を見つけては、推しのいる場所へ飛んでいくのが生きがいの私。そんな私が今回、全力でナビゲートするのは、永遠の憧れ、フランス・パリ。

    ただ有名な観光地を巡るだけじゃ、もったいない。どうせなら、パリジェンヌの日常に溶け込むように、最新のトレンドをキャッチしながら、そしてもちろん、推しが訪れた”聖地”で同じ空気を吸いながら、自分だけの特別な物語を紡ぎたいですよね。

    この記事では、定番の観光スポットをさらに深く楽しむコツから、現地の若者が集うおしゃれなエリア、コスメ好きにはたまらない穴場ショップ、そしてパリ旅行を120%満喫するための超具体的な準備や注意点まで、私の足で集めたリアルな情報をぎゅっと詰め込みました。

    「チケットってどうやって取るの?」「治安が心配…」「何を持っていけばいい?」そんな不安も、この記事を読み終わる頃には、パリへの期待感に変わっているはず。

    さあ、一緒にパリの扉を開けてみましょう。あなたの旅が、忘れられない最高の思い出になりますように。

    目次

    パリ観光の基本|旅の準備と心構え

    憧れのパリ旅行に胸を躍らせつつも、準備は何から始めればいいのかと少し不安に感じることもありますよね。しかし安心してください。まずは基本的なポイントを押さえ、万全の状態で旅立ちましょう。効率的な準備が、あなたの旅の質を大きく向上させてくれます。

    これだけは必携!パリ旅行の持ち物リスト

    パッキングは旅上手をアピールするチャンスですが、あれこれ詰め込みすぎるのは禁物。本当に必要なものを見極めることが重要です。

    • パスポートと各種書類のコピー:パスポートの有効期限は必ず確認しましょう。シェンゲン協定加盟国を出国する際には、残存期間が3ヶ月以上あることが望まれます。航空券のeチケット控えやホテルの予約確認書も忘れずに。万が一に備え、書類のコピーやスマホでの写真を保存しておくと安心です。
    • クレジットカードと少額のユーロ現金:パリはカード社会ですが、小さなマルシェや公衆トイレなどでは現金が必要な場面もあります。VISAやMastercardをメインに持ち、JCBは利用できる場所が限られるため注意しましょう。クレジットカードは複数枚持つと、磁気不良などのトラブル時にも対応できます。
    • 変換プラグ(CタイプまたはSEタイプ):フランスのコンセントは丸い2穴のCタイプかSEタイプが主流です。日本のAタイプは対応していないため、必ず用意してください。スマホやカメラ、ヘアアイロンなど充電したい電子機器の数に合わせて持参しましょう。
    • スマートフォンとモバイルバッテリー:地図や翻訳、情報収集に欠かせないスマホは旅の生命線です。常に充電できるように、大容量のモバイルバッテリーは必須アイテムとなっています。
    • スリ対策用バッグ:これが最も重要です!パリは残念ながらスリや置き引きが多い街です。リュックは背負うのではなく前に抱え、口が大きく開くトートバッグは避けましょう。ファスナー付きで体に密着するショルダーバッグやボディバッグがおすすめです。貴重品は常に体の前で管理してください。
    • 歩きやすい靴:石畳の多いパリの街は想像以上に歩くため、おしゃれも大切ですが、最低でも履き慣れたスニーカーやフラットシューズを用意しましょう。足が痛くなると、観光も楽しめなくなってしまいます。
    • エコバッグ:フランスではレジ袋が有料、あるいはもらえないことがほとんどです。スーパーや買い物時に役立つため、軽量でコンパクトに折りたためるものをいくつか用意しておくと便利です。
    • 羽織りもの:夏でも朝晩は冷えたり、美術館や教会など冷房の効いた場所もあります。カーディガンやストールなど体温調整に使えるものを一枚持っておくと重宝します。
    • 常備薬:胃腸薬や頭痛薬、絆創膏など、普段使い慣れた薬を持参すると安心です。環境の変化で体調を崩すこともあるので備えておきましょう。

    知っておきたいパリの交通事情

    パリの街を自由に移動するには、公共交通機関の仕組みを理解することが鍵です。一見複雑に感じるかもしれませんが、一度覚えれば非常に便利に使いこなせます。

    メトロ、RER、バスの使い分け

    パリ市内の移動は主に地下鉄のメトロ(Métro)が中心です。路線は色分けされ番号も振られているため、比較的分かりやすいです。ほとんどの主要観光スポットはメトロの駅近くに位置しています。

    RER(エール・ウー・エール)はパリ市内と郊外を結ぶ高速鉄道で、シャルル・ド・ゴール空港やヴェルサイユ宮殿、ディズニーランド・パリへのアクセスに利用されます。メトロより駅間が長く、速やかな移動が可能です。

    バス(Bus)は街の景色を楽しみながら移動できる魅力があります。地下に潜らないため、現在地を確認しやすい点もメリットです。メトロの駅がない場所にも細かくアクセス可能です。

    チケットの種類と購入方法

    チケットは主に3種類あり、滞在期間や行動範囲によって選びましょう。

    • Ticket t+(チケット・テ・プリュス):1回乗車券で、バスやメトロ、RERのゾーン1(市内)で使用できます。10枚セットの「カルネ(Carnet)」で購入すると割引が適用されますが、2021年から紙のカルネは徐々に廃止され、ICカードへのチャージが主流となっています。
    • Navigo Découverte(ナヴィゴ・デクーヴェルト):週単位または月単位の乗り放題パスです。週単位は月曜から日曜までの期間で、有効期間中は何度でも乗車可能。例えば木曜日に購入すると、その週の日曜まで有効です。週の前半に滞在する人には特にお得です。発行には証明写真(2.5cm x 3cm)と5ユーロの発行手数料が必要。写真は駅の証明写真機で撮ることもできますが、日本から持参するとスムーズです。窓口で「Je voudrais un Navigo Découverte, s’il vous plaît.(ナヴィゴ・デクーヴェルトをください)」と伝え、写真とパスポートを見せれば発行してもらえます。
    • Mobilis(モビリス):1日乗り放題券で、ゾーンを指定して購入します。パリ市内(ゾーン1-2)だけで観光する場合はこちらで十分です。1日に何度も乗り降りする予定の際に便利です。

    チケットは駅の券売機や窓口で購入可能。券売機は英語表示にも切り替えられますが、クレジットカードが読み込めない、紙幣が使用できないなどのトラブルもあります。そんな時は慌てず窓口を利用してください。

    気になる治安と安全対策

    「パリは治安が悪い」と感じる人もいるでしょう。確かに日本と同じ感覚でいるとトラブルに巻き込まれるリスクはありますが、正しい知識と対策を持てば過度に恐れる必要はありません。

    特に注意したいエリア

    • 北駅(Gare du Nord)、東駅(Gare de l’Est)周辺:ユーロスターなどを利用するターミナル駅で常に人が多く、スリや置き引きが頻発しています。荷物が多い到着・出発時は特に警戒が必要です。
    • 観光客が集まるスポット:ルーヴル美術館やエッフェル塔、モンマルトルなどは観光客で混雑しており、スリの格好の標的になります。写真撮影やお土産選びに夢中になると注意力が散漫になるため、気を引き締めましょう。
    • メトロの車内:混雑時はスリが活発に動きます。ドアの閉まる寸前にバッグを奪う手口もあるため、ドア付近に立たず、バッグは必ず体の前で抱えることが基本です。

    被害を防ぐための具体策

    • 貴重品は分散管理:パスポートや現金、クレジットカードを一か所にまとめるのは避け、最低でも2つ以上に分けて持ちましょう。可能なら一部はホテルのセーフティボックスに預けるのが安心です。
    • スマートフォンはむやみに置かない:カフェのテーブルにスマホを置くのは非常に危険です。操作時以外はバッグの中にしまいましょう。
    • 話しかける人に警戒する:「署名をしてください」「指輪を落としましたよ」といった声かけは、注意をそらしてスリの仲間が盗む手口です。無視してその場を立ち去るのが最善です。
    • 夜間の一人歩きを控える:特に女性は暗くなってから人気の少ない道を一人で歩くのは避けましょう。移動時はタクシーやUberの利用が安全です。

    万が一パスポートを紛失・盗難に遭った場合は、速やかに最寄りの警察署で盗難証明書を取得した後、在フランス日本国大使館で「帰国のための渡航書」を発行してもらう必要があります。旅程に大きな影響が出るため、まず何よりも「盗られない」対策が最も重要です。

    定番だけじゃない!アートと歴史に触れるミュージアム巡り

    パリが「芸術の都」と称される理由は、街のあらゆる場所に個性豊かな美術館が点在しているからです。教科書で見たあの有名な名画に、ついに直接対面する瞬間が訪れます。しかし、ただ作品を鑑賞するだけでなく、その背景や美術館の建物にまつわるストーリーに目を向けることで、感動は何倍にも広がります。

    ルーヴル美術館 – モナ・リザ以外の魅力も満載

    世界最大級の美術館であるルーヴルの広さに、どこから見始めればいいか戸惑う方も多いでしょう。もちろん、レオナルド・ダ・ヴィンチの『モナ・リザ』や『ミロのヴィーナス』、『サモトラケのニケ』の三大至宝は外せませんが、それだけでなく数多くの心奪われる作品が館内に眠っています。

    例えば、オランダ絵画のコーナーに静かに佇むフェルメールの『レースを編む女』は、小さな画面に映し出された光の繊細な表現に思わず息を呑むでしょう。また、ダヴィッドの『ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠』は、圧倒的なスケール感でナポレオンの権威を力強く描き出しており、その迫力に圧倒されること間違いありません。

    Do情報:ルーヴル美術館をスマートに楽しむコツ

    • チケットは事前にオンライン予約が必須: 現在、ルーヴルは時間指定のオンライン予約制を採用しています。公式サイトから希望日時を選んで予約と決済を済ませておきましょう。当日券の購入はほぼ期待できません。予約時間の15分前にはピラミッド前の入口にいるとスムーズです。
    • 入口はピラミッドだけに限らない: メインのピラミッド入口は混雑しやすいため、地下ショッピングモール「カルーゼル・デュ・ルーヴル」から入るルートや、リヴォリ通り沿いのパッサージュ・リシュリュー入口(予約者やパス保持者専用)は比較的空いているので覚えておくと便利です。
    • 荷物は最低限に: 大きなスーツケースやバックパックの持ち込みは禁止されています。館内のクロークに預けることも可能ですが、できるだけ身軽な服装で訪れましょう。リュックは前で抱えるよう指示される場合があります。
    • 見たい作品を厳選する: すべてを鑑賞しようとすると1日では到底足りません。「今日はこれとこれを観る」とテーマを絞り、館内マップを活用して効率的に巡りましょう。日本語対応のニンテンドー3DS音声ガイドをレンタルするのもおすすめです。
    • 写真撮影のルールを守る: 作品の撮影は基本的に可能ですが、フラッシュの使用は禁止です。また、『モナ・リザ』の前は常に大混雑しているため、譲り合いながらゆっくり鑑賞しましょう。

    オルセー美術館 – 印象派の光に包まれる場所

    セーヌ川の対岸に位置し、かつては駅舎だった建物を改装して誕生したオルセー美術館。開放的な吹き抜け空間と大きな時計台が印象的なこの美術館は、モネやルノワール、ゴッホ、セザンヌなど印象派とポスト印象派の巨匠たちが集まる殿堂です。

    柔らかな光が降り注ぐ最上階のギャラリーでは、モネの『睡蓮』やルノワールの『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会』といった色彩豊かな名作が迎えてくれます。ゴッホの力強い筆致が感じられる自画像や『星月夜』の前に立てば、彼の内面の激情が語りかけてくるかのようです。美術に詳しくなくても、その美しさに心を動かされることでしょう。

    Do情報:オルセー美術館をより楽しむためのポイント

    • ミュージアムパスの利用がお得: パリ市内の多くの美術館や観光スポットに入場可能な「パリ・ミュージアム・パス」。オルセーも対象で、2日間、4日間、6日間のタイプがあります。複数の美術館を訪れるなら非常にお得で、並ばずに入場できるメリットも大きいです。
    • 大時計の裏は人気の写真スポット: 5階にある大時計の裏側は、オルセーのシンボル的なフォトスポット。時計の針越しにサクレ・クール寺院などパリの景色が広がり、幻想的な一枚を撮影できます。
    • カフェでひと息つく: 同じく5階にある「カフェ・カンパーナ」は、散策の合間に休憩するのにぴったりの場所。大時計を眺めながら、パリの風景とともにコーヒーや軽食を楽しめます。

    ポンピドゥー・センター – パリの“今”を感じる現代アートの殿堂

    配管やエスカレーターがむき出しになった、まるで工場のような斬新な外観を持つポンピドゥー・センター。マティスやピカソ、シャガールといった近代美術の巨匠から、現代をリードする最先端アーティストの作品まで幅広く収蔵している、刺激的なアートスポットです。

    常設展だけでなく、常に新しい発見がある企画展も人気。アートのみならず、デザイン、建築、写真、ニューメディアなど多彩なジャンルに触れることができます。作品の意味がすぐには分からなくても問題ありません。「これは何だ?」という直感的な驚きや感覚を楽しむのが現代アートの醍醐味です。

    Do情報:ポンピドゥー・センターを楽しむコツ

    • 屋上からのパノラマビューは必見: チューブ状のエスカレーターで最上階まで昇ると、パリの街並みが一望できる絶景が待っています。エッフェル塔やノートルダム大聖堂、モンマルトルの丘まで見渡せるパノラマビューは、入場料を払ってでも訪れる価値があります。
    • 周辺のマレ地区も散策しよう: ポンピドゥー・センターの周囲はトレンディなマレ地区。美術館の鑑賞後には、近くのセレクトショップを見て回ったり、カフェで一休みするなど、パリの最新の空気を感じられます。
    • 夜間開館の時間も利用しやすい: ポンピドゥー・センターは夜21時まで開館しており(木曜の企画展は23時まで)、昼間は他の観光に充てて、夜にゆったりとアートを楽しむプランもおすすめです。

    パリの街並みを満喫!憧れのフォトジェニックスポット

    美術館で芸術に浸ったあとは、パリの街そのものをキャンバスに見立てて、あなただけの素敵な写真を撮りに出かけませんか。どこを切り取っても絵になるこの街ですが、ぜひ押さえておきたい定番のフォトスポットと、そこで味わえる一風変わった楽しみ方をご紹介します。

    エッフェル塔 — どの場所から撮るのが正解?

    パリの象徴であるエッフェル塔。その美しい姿をベストショットに収められるスポットは一つではありません。時間帯や撮影場所を変えることで、まったく異なる表情を見せてくれるのがエッフェル塔の魅力です。

    • トロカデロ広場: エッフェル塔を真正面から見渡せる対岸の広場。誰もが思い浮かべる定番の撮影ポイントです。特に早朝、朝日を浴びて輝く姿は格別。人が少ない時間帯を狙うのがおすすめです。
    • シャン・ド・マルス公園: エッフェル塔の根元に広がる広大な公園。芝生に寝そべって見上げるエッフェル塔の迫力は圧巻。晴れた日にはレジャーシートにパンやワインを広げてピクニックを楽しむパリジャンの姿も見られます。ローアングルからダイナミックな写真を狙いたいならこちらがおすすめです。
    • セーヌ川クルーズ船から: 川上から見るエッフェル塔もまた風情があります。特に夕暮れから夜にかけてのクルーズでは、ライトアップされた塔が川面に映り込み、ロマンチックな雰囲気に包まれます。
    • アレクサンドル3世橋: パリで最も美しい橋の一つとされるこの橋は、豪華な装飾とエッフェル塔の組み合わせがまさにパリらしい優雅な一枚を約束します。K-POPアイドルのミュージックビデオの撮影にもよく使われているスポットなので、推しのアングルを真似してみるのも楽しいでしょう。

    Do情報:エッフェル塔の煌めきを堪能しよう

    • シャンパンフラッシュの瞬間を逃さないで!: 日没後、毎時ちょうどから約5分間、エッフェル塔が白く輝きを放つ特別なイルミネーション「シャンパンフラッシュ」が行われます。この時間に合わせて撮影スポットで待機すれば、その美しさはきっと旅の最高の思い出になるでしょう。
    • 展望台のチケットは事前予約がマスト: エッフェル塔の展望台へ登るなら、公式サイトでの事前予約が断然便利です。当日券の列は数時間待ちになることもあります。予約時にはエレベーターか階段、どの階層の展望台まで登るかを選べます。体力に自信があれば、第2展望台まで階段を使って登るのも良い思い出になりますよ。

    モンマルトルの丘 — サクレ・クール寺院と芸術家の街並み

    パリで最も高い丘、モンマルトル。白亜のドームが美しいサクレ・クール寺院が頂上にそびえ、その周辺はかつてピカソやゴッホが愛した芸術の香りが今も色濃く残っています。

    石畳の坂道を上り詰め、サクレ・クール寺院の前に立てば、眼下に広がるパリの街並みが絶景として広がります。寺院の内部には、黄金に輝く荘厳なモザイク画が鮮やかで、静かな空間で心を落ち着けるひとときは旅の醍醐味のひとつです。

    寺院の西側にあるテルトル広場は、多くの画家がイーゼルを立てて観光客の似顔絵を描いたり、パリの風景画を販売したりして賑わう活気あるスポットです。お気に入りの一枚を見つけて旅の記念にするのもおすすめです。

    Do情報:モンマルトル散策のポイント

    • 服装マナーに注意: サクレ・クール寺院は厳かな祈りの場。中を見学する際は、タンクトップやショートパンツなど過度な露出は避け、帽子は脱いで静かに参拝しましょう。
    • 客引きには毅然と対応: モンマルトルの坂道では観光客の腕にミサンガを無理に巻きつけて料金を請求する「ミサンガ売り」がいます。話しかけられても腕を差し出さず、「Non, merci(ノン、メルシー)」ときっぱり断り、その場を立ち去ることが大切です。立ち止まらないようにしましょう。

    シテ島散策 — ノートルダム大聖堂の現在とサント・シャペル

    セーヌ川に浮かぶシテ島は、パリの発祥の地。この島の中心に位置するノートルダム大聖堂は、2019年の火災で大きな被害を受けました。現在も修復作業が続いており内部の見学はできませんが、フェンス越しに眺めるその姿からは再建に向けた力強い決意が伝わってきます。パリの歴史の証人として、今の姿を心に刻むことも意味深い体験です。

    そしてノートルダムから徒歩ですぐの場所にあるサント・シャペルは、まさに宝石箱のような教会。壁一面に広がるステンドグラスは息をのむ美しさで、晴れた日には室内が青や赤の光で満たされ、まるで天国にいるような神秘的な空間が広がります。

    Do情報:サント・シャペルを最大限に楽しむために

    • 事前予約と共通チケットがおすすめ: サント・シャペルはセキュリティチェックが厳しく長蛇の列ができることが多いスポット。公式サイトからの事前予約が便利です。また、隣接するマリー・アントワネットが投獄されていた牢獄コンシェルジュリーとの共通券を購入すると、少し割安になります。
    • 見学は2階からがおすすめ: 教会の1階は比較的シンプルですが、がっかりしないでください。狭い螺旋階段を上った先の2階こそが、色鮮やかなステンドグラスの世界です。そのコントラストに誰もが驚くことでしょう。

    パリジェンヌ気分でショッピング&グルメ

    観光名所を巡るだけがパリの魅力ではありません。洗練されたブティックで自分だけの一着を見つけたり、歴史あるカフェで行き交う人々を眺めながら思いにふけったり。まるでパリジェンヌの日常を体験することこそ、旅の大きな楽しみの一つです。

    マレ地区 – トレンディなセレクトショップとヴィンテージショップ巡り

    流行に敏感なパリの若者たちが集まるマレ地区。歴史的な貴族の邸宅が並ぶ美しい街並みの中に、個性豊かなセレクトショップや古着屋、アートギャラリー、おしゃれなカフェが軒を連ねています。

    ライフスタイルショップの先駆けとも言えるMerci(メルシー)は、マレへ訪れたらぜひ立ち寄りたいスポット。ファッション、インテリア雑貨、文房具など、洗練されたアイテムが豊富に揃っています。入り口の赤いミニクーパーが目印です。

    さらに、マレ地区はヴィンテージ好きにはたまらないエリア。古着店が連なる通りを歩けば、一点物のドレスや味わい深いレザージャケットなど、思わぬ出会いが待っているかもしれません。量り売りの古着店もあり、まるで宝探しのようなショッピングが楽しめます。

    Do情報:マレ地区散策のポイント

    • 日曜日の訪問がおすすめ:パリでは日曜に休業する店が多い中、マレ地区は日曜も営業している店が多く、他のエリアが静かな日曜日に賑やかなマレを散策するのは賢い選択です。
    • 絶品ファラフェルを味わう:マレはユダヤ人街としても知られ、有名なファラフェル(ひよこ豆のコロッケをピタパンで挟んだサンドイッチ)の店が人気です。特にロジエ通りの「L’As du Fallafel」は常に行列が絶えない名店。食べ歩きしながらのショッピングも格別です。

    サンジェルマン・デ・プレ – 老舗カフェとハイブランドの街並み

    セーヌ川左岸に位置するサンジェルマン・デ・プレは、マレとは異なる知的でシックな大人の雰囲気が漂うエリア。かつてサルトルやボーヴォワールなどの哲学者や文化人が集ったことで知られています。

    その象徴的存在が、カフェ・ド・フロールレ・ドゥ・マゴという二つの老舗カフェです。テラス席に腰かけ、ギャルソンが運んでくるカフェ・クレーム(カフェオレ)を楽しみながら、パリの空気を味わうひとときは何ものにも代えがたい贅沢。少々値は張りますが、歴史の一部に触れるような体験です。

    周囲にはハイブランドのブティックや、ピエール・エルメやラデュレなどの有名パティスリー、歴史ある書店も点在し、ウィンドウショッピングだけでも心が満たされます。

    Do情報:パリのカフェでのマナー

    • カウンターとテーブル席で料金が異なる:パリのカフェでは、カウンターでの立ち飲み(Au comptoir)、店内テーブル席(En salle)、そしてテラス席(En terrasse)で同じドリンクでも料金が違います。カウンターが最もリーズナブルで、テラス席が最も高いのが一般的です。覚えておくと便利です。
    • チップは必須ではない:フランスではサービス料が価格に含まれているため、基本的にチップは不要です。ただし、特に良いサービスを受けた際には感謝の気持ちとしてテーブルに1〜2ユーロ程度のコインを置くと喜ばれます。

    ぜひ味わいたい!パリのスイーツ&パン

    フランスを訪れたら、本場のパンとスイーツを楽しむことが欠かせません。朝はブーランジェリー(パン屋)で焼きたてのクロワッサンを味わい、午後はパティスリーで芸術的なケーキを堪能。パリは甘い誘惑に満ちています。

    • クロワッサン:バターの香り豊かでサクサクのクロワッサン。どのパン屋さんも美味しいですが、有名店で食べ比べをするのも楽しい体験です。
    • マカロン:カラフルで愛らしいマカロンはお土産にぴったり。定番のLadurée(ラデュレ)と、独創的なフレーバーで人気のPierre Hermé(ピエール・エルメ)が二大ブランドです。
    • エクレア:シュー生地にクリームを詰め、チョコレートなどでコーティングしたエクレア。近年は専門店も増え、その見た目や味が進化しています。
    • バゲット:パリジャンの食卓には欠かせないバゲット。焼きたてを一本買い、手でちぎりながら歩くのもパリらしい体験。コンクール優勝店のバゲットは格別の美味しさです。

    Do情報:マルシェで食文化を堪能

    • 地元の市場(マルシェ)に足を運ぼう:パリの食文化を肌で感じたいなら、マルシェが最適。新鮮な野菜や果物、チーズやハム、そして美味しいパンがずらりと並び、活気に満ちています。曜日によって開催場所が異なるため、滞在先近くのマルシェ情報を調べてみてください。試食をさせてくれるお店も多く、地元の人々との交流も楽しめます。

    推し活女子目線で巡る!ロケ地&最新トレンドスポット

    では、ここからは私、沙耶の得意分野に入ります。パリは数多くのK-POPアイドルのミュージックビデオや写真集の舞台としても有名です。憧れの都市パリで、大好きな推しと同じ風景を眺められるなんて、これ以上の喜びはないのではないでしょうか?最新のトレンドスポットも交えながら、推し活視点で楽しむパリの歩き方をお届けします。

    K-POPアイドルのMVロケ地を巡る聖地巡礼

    大好きなあの楽曲の、印象的なワンシーン。パリの美しい街並みは、アイドルの魅力をさらに際立たせていますよね。彼らが実際に立った場所を訪れ、同じ空気を感じ、同じアングルで写真を撮る「聖地巡礼」は、旅の満足感を格段にアップさせるおすすめの体験です。

    • アレクサンドル3世橋(Pont Alexandre III): エッフェル塔の項目でも触れましたが、この橋こそ聖地巡礼の王道スポット。華麗な装飾が施され、セーヌ川と遠くにそびえるエッフェル塔を背景にした絶好のロケーションは、多数のMVやグラビアで頻繁に使われています。
    • ポン・デ・ザール(Pont des Arts): かつて恋人たちが愛の証として南京錠をびっしり取り付けたことで知られる芸術橋。現在は南京錠が撤去されていますが、ルーヴル美術館を臨むたたずまいは変わらず美しく、夕暮れ時に訪れるとロマンチックなムードに浸れます。
    • ビル・アケム橋(Pont de Bir-Hakeim): 地上を走るメトロ6号線とエッフェル塔を同時に写真に収められる特徴的な橋。映画『インセプション』のロケ地としても有名ですが、その洗練された構造美が人気で、多くのアイドルがここで撮影しています。
    • パレ・ロワイヤル(Palais Royal): 白黒ストライプの円柱が並ぶ中庭は非常に有名。アートと歴史の融合したこの空間は、どの角度から見てもおしゃれな写真を撮るのにぴったり。推しと同じポーズを真似して撮影してみるのも楽しいですよ。

    Do情報:聖地巡礼を成功させるコツ

    • 事前のリサーチと準備が鍵: 旅行前に目当てのMVや写真を何度も見直し、撮影場所をしっかり確認しましょう。Googleマップのストリートビューで予習し、ピンを立てておくと、現地で迷わず効率よく回れます。
    • 衣装の雰囲気を寄せる: 完璧に同じでなくても、推しが着ていた衣装の色味やテイストを真似るだけで、写真の再現度が上がり、楽しさがさらに増します。

    パリで注目の最新韓国風カフェ

    案外驚かれるかもしれませんが、パリでも韓国カルチャーは大人気です。おしゃれなエリアには、韓国のトレンドを取り入れた「韓国風カフェ」が次々にオープンしています。観光で少し疲れたら、そんなカフェでひと息つくのもおすすめです。

    例として、マレ地区やサンジェルマン・デ・プレ界隈には、おいしいコーヒーはもちろん、見た目もかわいいスイーツや、キンパやビビンバなどの軽食を楽しめるカフェが増えています。洗練されたインテリアのなか、現地の若者たちとおしゃべりしながら過ごすのも、今のパリの楽しみ方のひとつです。

    コスメ好き必見!Citypharmaで賢いお買い物

    フランスと言えば、良質な薬局コスメ(ファーマシーコスメ)の宝庫です。皮膚科医も推奨するほど肌に優しく効果が高いブランドが、日本よりも格段にお得に手に入ります。

    その象徴的存在が、サンジェルマン・デ・プレにあるCitypharma(シティファルマ)。この薬局は他店と比べて圧倒的に安く、いつも地元の人や観光客で賑わっています。

    • おすすめブランド: La Roche-Posay(ラ ロッシュ ポゼ)、Nuxe(ニュクス)、Caudalie(コーダリー)、Bioderma(ビオデルマ)、Embryolisse(アンブリオリス)などが定番。日本未発売のアイテムや大容量サイズがお得に手に入ります。

    Do情報:Citypharmaを攻略するコツ

    • 空いている時間帯を狙う: 店内は非常に混雑しているため、平日の午前中が比較的空いていておすすめ。週末や午後はレジに長蛇の列ができることが多いです。
    • 購入リストを事前に用意: 店内が広く、目移りしやすいので、「絶対に買うもの」「気になるもの」をリストアップしておくと効率的にお買い物ができます。
    • 免税手続きを忘れずに: 1店舗での購入金額が100.01ユーロを超えると免税(デタックス)の対象です。会計時にはパスポートを提示し、「Détaxe, s’il vous plaît.(デタックス、シル・ヴ・プレ)」と伝えましょう。その場で免税書類を発行してもらえます。

    ちょっと足を延ばして。パリ郊外の魅力に触れる

    パリ市内の観光を満喫した後は、少し足を伸ばして郊外へお出かけしてみませんか?日帰りで訪れることができる場所には、パリとは異なる魅力的な感動が待っています。

    ヴェルサイユ宮殿 – 豪華絢爛な王の世界へ

    フランス絶対王政の象徴であるヴェルサイユ宮殿。ルイ14世が築き上げたこの宮殿は、どこを見ても豪華さが際立っています。あまりにも有名な「鏡の間」は、多数のシャンデリアの光が鏡に反射し、まばゆい輝きを放っています。

    しかし、ヴェルサイユの魅力は宮殿内部だけに留まりません。東京ドーム約170個分とも言われる広大な庭園は、幾何学的に設計されたフランス式庭園の傑作であり、運河や泉、彫刻が点在し、一日中歩き回っても飽きることがありません。

    さらに奥に進むと、マリー・アントワネットが愛した離宮のプチ・トリアノンや、彼女が田舎暮らしを模して造った王妃の村里(アモー)があり、宮殿の華やかさとは対照的な、穏やかで愛らしい空間が広がっています。

    Do情報:ヴェルサイユへのアクセスと注意点

    • アクセス方法:パリ市内からはRER C線を利用するのが一般的です。Versailles Château Rive Gauche駅で降りて徒歩約10分で到着します。ただしRER C線は工事などで運休や遅延が発生しやすいため、出発前にRATPのアプリなどで運行状況を確認することをおすすめします。
    • チケットは事前購入が必須:ヴェルサイユ宮殿はチケット購入の列が非常に長いため、公式サイトでの事前予約が欠かせません。宮殿、庭園、離宮すべてに入場可能な「パスポート」チケットの購入が便利です。
    • 歩きやすい靴を準備すること:敷地が非常に広いため、歩きやすい靴は必須アイテムです。庭園内を効率よく回るには、有料のミニトレイン「プチトラン」やゴルフカートのレンタルを活用するのも賢い選択です。

    ジヴェルニー – モネの庭で『睡蓮』の世界に浸る

    印象派の巨匠クロード・モネが晩年を過ごし、数々の名作を生み出したジヴェルニー。彼の自宅と庭園は、今も当時の姿をそのまま保っています。

    特に、彼の代表作『睡蓮』の連作が描かれた「水の庭」は、訪れる人を魅了してやみません。太鼓橋や柳、水面に浮かぶ睡蓮が織りなす風景は、まるで絵の中に入り込んだかのような趣があります。また、季節ごとに色とりどりの花が咲き誇る「花の庭(クロ・ノルマン)」の鮮やかな色彩も圧巻です。

    Do情報:ジヴェルニーへの旅

    • 最適なシーズンと開館期間:ジヴェルニーの庭園が最も美しいのは、春から夏にかけて花々が咲き誇る時期です。特に睡蓮の見頃となる6月から8月がおすすめです。冬期は閉園しており、通常は4月上旬から11月上旬までの開園となるため、訪問前に公式サイトで正確な開閉日時を確認してください。
    • 個人で訪れる場合:パリのサン・ラザール(Saint-Lazare)駅からルーアン(Rouen)方面行きの電車に乗り、Vernon-Giverny駅で下車(約50分)。そこからはシャトルバスで約15分です。電車の本数が限られているため、事前に時刻表をチェックして計画的に行動しましょう。

    パリの夜を安全に楽しむ方法

    ライトアップされたパリの街並みは、昼間とは異なる一層ロマンチックな雰囲気を醸し出します。せっかくの機会なので、夜のパリも存分に楽しみたいものです。安全に留意しつつ、忘れられない夜のひとときを過ごしましょう。

    セーヌ川ディナークルーズのおすすめポイント

    ライトアップされたエッフェル塔やルーヴル美術館、ノートルダム大聖堂など、パリを代表する名所を水上から眺めるセーヌ川クルーズは、夜の人気アクティビティのひとつです。特に、美味しいフレンチ料理を味わいながら景観を楽しめるディナークルーズは、特別な夜に最適です。

    有名な会社としてはバトームーシュバトー・パリジャンがあり、コース料理や料金によってさまざまなプランが用意されています。生演奏が付くクルーズもあり、ロマンチックな雰囲気を一層引き立ててくれます。

    Do情報:ディナークルーズの予約と服装のポイント

    • 予約は必須: 人気のディナークルーズは事前予約が基本で、各社の公式サイトから簡単に予約可能です。窓際の席を希望する場合は、早めに予約することをおすすめします。
    • ドレスコードの確認を忘れずに: プランや会社によってはスマートカジュアルなどのドレスコードが設けられていることもあります。Tシャツやショートパンツ、スニーカーなどは避け、少しフォーマルな装いで臨むとより一層楽しめます。

    ムーラン・ルージュと華麗なショーの世界

    赤い風車が特徴のムーラン・ルージュは、130年以上の歴史を誇るパリで最も有名なキャバレーです。きらびやかな衣装に身を包んだダンサーたちが繰り広げるフレンチカンカンをはじめ、アクロバットやコメディなど、目が離せない迫力満点のショーを堪能できます。

    シャンパンを傾けながら、非日常的で華やかな世界に浸る。そんな大人の夜の楽しみ方も、パリならではの魅力のひとつです。

    Do情報:ムーラン・ルージュを楽しむ際の注意点

    • チケットは早めに確保: 世界中から観光客が訪れるため、公式サイトで早めにチケットを予約することが重要です。ショーのみのプランやディナー付きプランが選べます。
    • 服装と撮影マナー: ドレスコードがあるため、エレガントな装いを心がけましょう。また、ショーが始まったら写真や動画撮影は禁止されています。目に焼き付けて楽しみましょう。
    • 終演後の安全対策: ショー終了は深夜となるため、ムーラン・ルージュがあるピガール地区は夜間の治安があまり良くありません。終演後は速やかにタクシーやUberを利用してホテルに戻るのが賢明です。

    あなただけのパリ物語を描きに行こう

    これまでパリの魅力を多角的にご紹介してきましたが、いかがでしたか。

    歴史と芸術が息づく美術館、どの角度から見ても絵になる街並み、最先端のトレンドが集まるショップ、そして私たちの心をときめかせる甘美なスイーツ。パリという街は、訪れる人それぞれに異なる顔を見せる、不思議な場所です。

    旅の途中で、言葉の壁にぶつかったり、メトロで迷子になったり、スリにおびえたりすることもあるかもしれません。しかし、それさえも後で振り返れば笑い話になり、あなただけの旅のスパイスになるでしょう。

    この記事が、あなたのパリ旅行の計画を立てる際の心強い味方となれば、それ以上に嬉しいことはありません。さあ、ガイドブックを閉じて、今度はあなた自身が主役になる番です。

    お気に入りの服に履きやすい靴、そしてほんの少しの勇気を携えて、憧れの街へ。推しが見た景色を追いかけるもよし、ふと迷い込んだ路地裏のカフェで時を忘れるもよし。あなただけのパリの物語を、思うままに綴ってくださいね。

    Bon voyage! 素敵な旅を!

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    この記事を書いたトラベルライター

    K-POPオタク歴10年の会社員。月イチで韓国に渡り、推しのMVロケ地や最新カフェを巡ってます!ソウルの裏スポットからおすすめコスメまで、全力で紹介中。

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