ベトナムは2024年現在も日本より物価が魅力的ですが、都市部のお洒落な店では日本と同等の価格帯も増えています。賢く旅を楽しむには、ローカル食堂や配車アプリGrabの活用で節約し、使う場所でメリハリをつけることが重要。食事や交通費は日本の1/3〜1/2程度で、1週間の旅行費用は航空券を除けば2.5万円から9.3万円程度で満喫できます。現地両替や市場での値段交渉も節約のポイントです。
熱気あふれる市場、心ときめく雑貨たち、そして何より、私たちの胃袋を掴んで離さない絶品グルメの数々。ベトナムは、一度訪れるとその魅力の虜になってしまう、不思議な引力を持つ国です。そして、旅好きにとって嬉しいのが「物価の安さ」。でも、最近の円安や経済成長で「本当に今も安いの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えします。はい、2024年現在もベトナムの物価は、日本と比べると依然として魅力的です。ただし、都市部のお洒落なカフェやレストランでは日本と変わらない価格帯のお店も増えてきました。大切なのは、どこでお金を使い、どこで賢く節約するか、そのメリハリをつけること。この記事では、現地のリアルな物価情報から、1週間のモデル旅行費用、そしてすぐに実践できる節約術まで、あなたのベトナム旅行を何倍も豊かにする情報だけを詰め込みました。次の休暇は、ベトナムの風を感じに出かけませんか?
さらに、現地の魅力をそのまま持ち帰るため、元バックパッカーが厳選したベトナム土産もぜひチェックしてみてください。
ベトナムの物価、実際のところどうなの?

ベトナムの物価は、おおむね日本の3分の1から2分の1程度と考えて差し支えありません。特に食事代や交通費、マッサージなどのサービス料金は、とても手ごろに感じられることでしょう。例えば、日本で約1,000円するラーメンも、ベトナムの代表的な料理であるフォーなら地元の店で1杯およそ300円で楽しめます。
とはいえ、この「物価が安い」という印象は、主に地元の人たちが利用する店舗やサービスに限った話です。ホーチミンやハノイなどの大都市中心部では、外国人観光客向けのレストランやおしゃれなブティックが多くあり、そこでの価格は日本とあまり変わらないことも珍しくありません。すべてが格安というわけではなく、過ごし方次第で費用が大きく変わる点は覚えておきましょう。
さらに、ダナンやホイアン、ニャチャンなどのリゾート地では観光地価格が適用されることがあり、これも日本と比べれば割安ですが、ハノイやホーチミンの地元エリアと比べるとやや物価が高めに感じられるかもしれません。旅行のスタイルに合せて、訪問する地域の物価感を事前に把握しておくと、計画的に予算を立てやすくなりますよ。
カテゴリー別!ベトナムの物価を徹底解剖
ここからは、食事や交通費、宿泊費など具体的なカテゴリーに分けて、ベトナムのリアルな物価を詳しく見ていきましょう。ベトナムの通貨単位は「ドン(VND)」です。桁数が非常に大きいため、最初は戸惑うかもしれませんが、簡単な換算方法として「0を2つ除いて、それを2で割る」とおおよその日本円がわかります。(例:50,000VND → 500 → 250円)
食費 – ローカルフードから高級レストランまで
ベトナム旅行の醍醐味のひとつは、やはり食事。屋台のB級グルメから洗練されたフレンチスタイルのディナーまで、バラエティ豊かな選択肢があります。
屋台・地元食堂 活気あふれる街角の屋台や地元の人で賑わう食堂は、まさにベトナムの食文化の中心。リーズナブルで美味しい料理が堪能でき、印象深い体験となるでしょう。
- フォー(米粉のヌードル):50,000〜70,000VND(約250〜350円)
- バインミー(ベトナム風サンドイッチ):25,000〜50,000VND(約125〜250円)
- ブンチャー(つけ麺):60,000〜80,000VND(約300〜400円)
- コムタム(割れ米のご飯プレート):50,000〜70,000VND(約250〜350円)
カフェ文化 フランス植民地時代の影響が色濃く残るベトナムでは、独特のカフェ文化が根付いています。街中に多数のカフェが点在し、地元の人々の憩いの場として親しまれています。
- ベトナムコーヒー(カフェスアダー):25,000〜50,000VND(約125〜250円)
- エッグコーヒー(ハノイ発祥の名物):40,000〜60,000VND(約200〜300円)
- おしゃれなカフェのラテやスムージー:70,000〜120,000VND(約350〜600円)
レストラン もう少し落ち着いた環境で食事を楽しみたいなら、中級から高級レストランへ。ベトナム料理はもちろん、フレンチやイタリアンなど多様な国の料理も選べます。
- 中級レストランでのディナー:300,000〜600,000VND(約1,500〜3,000円)/人
- 高級レストランでのコース料理:1,000,000VND〜(約5,000円〜)/人
なお、レストランによっては表示価格にVAT(付加価値税)やサービス料が別途加算されることがあります。小さな文字でメニューの隅に記載されていることが多いので、注文前に確認しておくと安心です。
交通費 – 便利で賢い移動手段の選び方
ベトナムの都市は活気にあふれ、無数のバイクが行き交う光景は圧巻です。安全かつ効率的に移動するためには、適切な移動手段を選ぶことが大切です。
タクシー・配車アプリ「Grab」 ベトナムでの移動手段として欠かせないのが配車アプリの「Grab」。東南アジア版Uberともいえるサービスで、事前に料金が確定するためぼったくりの心配がありません。日本で事前にアプリをインストールし、クレジットカード情報を登録しておくと、現地でもスムーズに利用できます。
- Grab Car(4輪車)の初乗り料金:約30,000VND(約150円)
- Grab Bike(バイクタクシー)の初乗り料金:約15,000VND(約75円)
トラブルや忘れ物があった場合、アプリのヘルプセンターを通じて報告できる点も安心です。乗車履歴が残っているため、追跡も容易です。
路線バス 最もコストを抑えられる交通手段ですが、路線が複雑でベトナム語のアナウンスが基本なため、旅行者には少し難易度が高いかもしれません。挑戦する場合は、バス路線アプリ「BusMap」などを利用すると便利です。運賃は一律で、乗車時に車掌へ目的地を伝えて支払います。料金の目安は5,000〜10,000VND(約25〜50円)程度です。
シクロ 自転車の前に座席がついた乗り物で、主に観光地周辺のんびり街並みを楽しみたい時に利用されます。料金は交渉制なので、乗る前に必ず目的地、料金、所要時間を確認し、双方が納得してから乗りましょう。法外な値段を請求されるケースもあるため、相場(30分で100,000〜150,000VND程度)を把握しておくことが大切です。
宿泊費 – 予算やスタイルに合わせた宿探し
ベトナムの宿泊施設はバリエーションが豊富で、予算や旅行のスタイルに応じて最適な宿を選べます。
- ホステル・ドミトリー:1泊あたり150,000〜300,000VND(約750〜1,500円)。世界中からの旅人との交流も楽しめるバックパッカー向けです。
- 中級ホテル(3つ星クラス):1泊あたり800,000〜1,500,000VND(約4,000〜7,500円)。清潔で快適な施設が多く、コスパに優れています。プール付きホテルも充実。
- 高級ホテル(5つ星クラス):1泊あたり2,500,000VND〜(約12,500円〜)。日本の同等クラスに比べ非常にリーズナブルで、贅沢な滞在が実現可能です。記念日旅行など特別な場面にぴったりです。
予約はAgodaやBooking.comなどのオンライン予約サイトが一般的で、セール時に狙うと更にお得。早めの予約が価格を抑えるコツです。
観光・アクティビティ費用
ベトナムの歴史や文化に触れられる観光スポットの入場料はリーズナブルに設定されています。
- ホーチミン戦争証跡博物館:40,000VND(約200円)
- ハノイ・ホーチミン廟:無料(服装規定あり。半ズボン、ミニスカート、ノースリーブは不可)
- ホイアン旧市街入場券:120,000VND(約600円)
ハロン湾クルーズやメコンデルタツアーなどの日帰りツアーは内容次第で料金に幅があります。だいたい1日ツアーで800,000〜1,500,000VND(約4,000〜7,500円)程度が相場。複数のツアー会社を比較して検討すると良いでしょう。
旅の合間の癒やしとして、マッサージやスパもおすすめ。ローカルな店ならフットマッサージ60分で約250,000VND(約1,250円)程度。高級ホテルのスパでは90分で1,500,000VND(約7,500円)以上しますが、贅沢なリラクゼーションが味わえます。
お土産代 – どんな品をどのくらい買う?
かわいい雑貨や美味しいスイーツなど、お土産選びも旅の楽しみ。市場やスーパー、専門店など購入場所によって価格も異なります。
- ベトナムコーヒー豆:100,000〜200,000VND(約500〜1,000円)/250g
- フェヴァ(Pheva)のチョコレート:12枚入りで約120,000VND(約600円)
- プラカゴバッグ:150,000〜300,000VND(約750〜1,500円)※市場では値段交渉必須
- 刺繍入りポーチ:50,000〜100,000VND(約250〜500円)
市場では価格交渉が基本のため、最初は高めに提示されることが多いです。笑顔を交えながら交渉を楽しみ、希望価格に近づけましょう。電卓を使って数値でやり取りすると、言葉が通じにくくてもスムーズに交渉できます。
【モデルプラン】1週間のベトナム旅行、費用はいくら?

では、実際に1週間(5泊7日)ベトナムに滞在した場合、航空券を除くとどのくらいの費用がかかるのでしょうか。今回は2つの異なる旅行スタイルで、モデルプランを作成してみました。
節約重視のバックパッカースタイル
現地ならではの体験を重視し、できるだけ費用を抑えながらベトナムを楽しむプランです。移動や食事は徹底的に現地流にこだわります。
- 宿泊費:ホステル利用 200,000VND × 5泊 = 1,000,000VND
- 食費:屋台や地元の食堂中心に 300,000VND × 6日 = 1,800,000VND
- 交通費:Grab Bikeやバスを活用 100,000VND × 6日 = 600,000VND
- 観光・アクティビティ費:入場料や日帰りツアーなど 1,000,000VND
- その他(お土産や雑費):600,000VND
合計:5,000,000VND(約25,000円)
航空券代を加えても10万円以下で十分楽しめます。非常にコストパフォーマンスの高い旅と言えるでしょう。
少し贅沢に楽しむご褒美女子旅スタイル
せっかくの旅行だから、快適さやおしゃれ、グルメすべてを満喫したい! そんな願いに応えるプランです。スパやショッピングもたっぷり楽しめます。
- 宿泊費:中級クラスのホテル泊 1,200,000VND × 5泊 = 6,000,000VND
- 食費:地元料理とおしゃれなレストランを半々に 800,000VND × 6日 = 4,800,000VND
- 交通費:主にGrab Carを利用 300,000VND × 6日 = 1,800,000VND
- 観光・アクティビティ費:ツアーやスパ、ショッピングに充てる 4,000,000VND
- その他(お土産や雑費):2,000,000VND
合計:18,600,000VND(約93,000円)
このように贅沢に過ごしてもこの金額。日本で同じような旅をすると、倍以上の費用がかかることも珍しくありません。これがベトナム旅行の大きな魅力となっています。
ベトナム旅行の費用を抑える!5つの節約術
物価が比較的安いベトナムですが、ちょっとした工夫でさらに旅行費用を節約できます。節約した分で、もう一度マッサージを楽しんだり、お土産のランクをアップさせたりするのもおすすめです。
① 配車アプリ「Grab」を使いこなそう
何度も強調しますが、ベトナム旅行にはGrabが欠かせないアプリです。メーターを改ざんしたり、わざと遠回りをするタクシーもまだ存在するため注意が必要です。Grabなら乗車前に料金が確定し、ルートも地図に表示されるので安心です。クレジットカードを登録すればキャッシュレス決済でお釣りのやり取りも不要。特に女性の一人旅では、安全面からもぜひ活用してください。
② ローカル食堂や屋台にチャレンジしてみる
観光客向けのレストランは快適ですが、価格は高めに設定されがちです。思い切って地元の人で賑わうローカル食堂に足を踏み入れてみましょう。そこには安くて本格的なベトナム料理が待っています。お店選びのポイントは、繁盛している店を選ぶこと。回転が速いお店は食材が新鮮で衛生面も比較的安心です。メニューがベトナム語だけでも、写真や指差しで注文できることが多いですよ。
③ 市場での買い物は値段交渉を楽しもう
ベンタイン市場(ホーチミン)やドンスアン市場(ハノイ)といった大きな市場では、ほとんどの商品に値札が付いていません。これは値段交渉が文化として根付いているからです。最初に提示される価格は、実際の販売価格より高めのことが多いです。少し高いと感じたら、自分の希望する金額を伝えてみましょう。「ディスカウント、プリーズ?」と英語で話しかけたり、ベトナム語で「バオニューティエン?(いくら?)」「マックワー!(高い!)」と言ってみると、店主との距離が縮まることもあります。楽しみながら交渉してくださいね。
④ 通貨両替は現地の両替所がお得
日本円をベトナムドンに両替する場合は、日本の空港よりもベトナム到着後の方がレートが良いことが多いです。空港の両替所は便利ですが、街中の銀行や政府公認の両替所のほうが、さらにお得な場合があります。特にホーチミンのドンコイ通り周辺やハノイの旧市街にはレートの良い両替所が集まっているので、多めの両替を検討する際は足を運んでみてください。ただし、一度に大量の現金を両替せず、必要に応じて数回に分けるのが防犯面で安心です。
⑤ 事前にツアーを予約しておくとお得
ハロン湾やメコンデルタのツアーは現地の旅行代理店で申し込めますが、KlookやKKdayなどのオンライン予約サイトで事前に予約すると割引価格で参加できることが多いです。日本語ガイドや送迎付きプランなど、さまざまな選択肢も豊富です。利用者の口コミを参考にしながら、希望に合ったツアーを日本にいるうちに探しておくと、現地での時間を効率よく使えますよ。
知っておきたいベトナムのお金事情と注意点

最後に、ベトナムで快適にお金を使うための知識と、安全に旅をするための注意点をお伝えします。
通貨「ベトナムドン(VND)」を上手に扱うポイント
前述の通り、ベトナムドンはゼロの数が多いため、慣れるまで計算に時間がかかることがあります。支払い時にお札を間違えないように、いくつか覚えておくと便利なポイントがあります。
特に気をつけたいのが、20,000ドン札(水色)と500,000ドン札(青緑色)の色の違いです。色合いが似ているため、薄暗い場所では間違いやすいので注意が必要です。お財布の中では金額ごとに分けて整理すると、このようなミスを減らせます。また、ベトナムの紙幣はポリマー(プラスチック)製で水に強い反面、くっつきやすい特徴があります。数える際は一枚ずつ丁寧にめくるようにしましょう。
チップ文化は基本的に不要
ベトナムには欧米のような厳格なチップ文化はありません。一般的には表示された料金を支払うだけで問題ありません。ただし、高級レストランで素晴らしいサービスを受けた場合や、ホテルのポーターに荷物を運んでもらった時、スパで心地よい施術を受けた際には、感謝の気持ちとして少額(20,000〜50,000ドン程度)を渡すとスマートで喜ばれます。あくまで「気持ち」の表現であり、強制ではないことを覚えておいてください。
スリ・置き引き対策を万全に
多くの人が集まる市場や観光地では、スリや置き引きのリスクが高まります。スマートフォンを操作しながら歩くのや、バッグの中身を丸見えにしておくのは避けましょう。バッグは必ず体の前に抱える形で持ち、リュックサックなら前に背負う「前リュック」を徹底するのが安全です。レストランやカフェで席を離れる際も、荷物を目の届かない場所に置かないことが大切です。ほんの少しの油断が楽しい旅を台無しにすることもあるため、海外旅行保険に加入し、もしもの時に備えておくことをおすすめします。キャッシュレス診療に対応した保険なら、現地で高額医療費を立て替える心配がなく安心です。
持ち込み禁止品と税関のルールについて
ベトナムに旅行する際は、持ち込みが禁止または制限されている品目があります。たとえば、ドローンは事前に許可が必要であり、わいせつ物や反体制的な内容の出版物なども持ち込めません。また、5,000USドル相当を超える外貨や、300g以上の金を無申告で持ち込むことは禁じられています。詳細な規制については、出発前に在ベトナム日本国大使館や税関の公式ウェブサイトで最新情報を確認することを強くおすすめします。知らずに違反すると問題になるケースもあるため、事前の準備が重要です。
ベトナムの物価を肌で感じ、賢く旅しよう
ベトナムの物価は、旅行者にとって強い味方となります。限られた予算でも、美味しい料理を存分に楽しめ、日本ではなかなか挑戦しにくい贅沢な体験も叶えられます。しかし、価格の安さだけに注目するのではなく、現地の人々の暮らしに敬意を払い、使うお金にメリハリをつけることが、旅の質をより深め、豊かなものにしてくれるはずです。
この記事で紹介した情報を活用して、自分だけのベトナム旅行プランを作り上げてみてください。活気あふれる街並みを歩き、温かい人々の笑顔に触れ、五感をフル活用してベトナムの魅力を体感すれば、きっと忘れられない思い出になるでしょう。さあ、次の旅支度を始めてみませんか?

