「微笑みの国」、タイ。きらびやかな寺院、活気あふれるナイトマーケット、美食の数々、そして心癒されるビーチリゾート。考えただけで、心が躍りますよね。日本から約6〜7時間で行けるこの楽園への旅を計画するとき、多くの人が頭を悩ませるのが「航空会社選び」ではないでしょうか。特に、旅の費用をぐっと抑えてくれるLCC(ローコストキャリア)は、賢い旅人にとって強力な味方です。
現在、日本からタイへのLCC路線で人気を二分しているのが、アジア最大のLCCネットワークを誇る「AirAsia(エアアジア)」と、JALグループが手掛ける中長距離LCC「ZIPAIR(ジップエア)」。どちらも魅力的な価格を提示していますが、「安さだけで選んでいいの?」「サービスの違いは?」「結局、私にはどっちが合っているの?」と、疑問は尽きないはず。
アパレル企業で働きながら、長期休暇のたびにスーツケース片手に世界を飛び回っている私、亜美も、この二社には何度もお世話になってきました。それぞれのフライトには、それぞれの良さがあり、旅の目的やスタイルによって最適な選択は変わってきます。この記事では、そんな私の経験も踏まえながら、AirAsiaとZIPAIRをあらゆる角度から徹底的に比較・解説していきます。料金体系のカラクリから、機内の快適性、知っておかないと損する手荷物のルールまで。この記事を読み終える頃には、あなたのタイ旅行にぴったりの翼がどちらなのか、はっきりと見えているはずです。さあ、一緒に最高の旅のスタートを切りましょう!
まずは、私たちの旅が始まる場所、タイの玄関口であるスワンナプーム国際空港の場所を確認しておきましょう。
タイの玄関口であるスワンナプーム国際空港に到着したら、次に気になるのは現地の移動手段やルールかもしれませんが、タイはなぜ左側通行なのかという疑問を歴史と文化から解き明かすことで、より深くこの国を理解できるでしょう。
まずは基本を押さえよう!AirAsiaとZIPAIRの会社概要

比較を始める前に、まずは両社の基本的なプロフィールを確認してみましょう。それぞれの成り立ちや特徴を理解することで、サービスの方向性の違いがより明確になります。
アジア最大級のLCCネットワークを誇る「AirAsia」
「Now Everyone Can Fly(誰もが空を飛べる時代へ)」をスローガンに掲げるAirAsiaは、マレーシアを拠点とするアジア最大規模のLCCグループです。徹底したコストカットにより、非常にお得な運賃を実現し、空の旅を手軽にした立役者とも言えます。トレードマークは赤い機体で、その航空路線はアジア全域にクモの巣のように広がっています。
AirAsiaの強みは、何よりも圧倒的な路線数と便数の豊富さにあります。タイへのフライトはもちろん、バンコクを拠点にプーケットやチェンマイなどの国内主要都市、そして近隣アジア諸国へもスムーズに乗り継げます。「タイ以外の国も訪れたい」というアクティブな旅好きにとっては、非常に魅力的な選択肢です。頻繁に実施される大規模なセールも話題で、タイミングが合えば驚くほど安くチケットを購入できる場合もあります。一方で、サービスはほぼオプション制で、自分に必要なものを選び組み立てていくスタイルが基本です。旅慣れた利用者に向いている航空会社だと言えるでしょう。
JALグループの新鋭LCC「ZIPAIR」
一方、ZIPAIRは日本の大手航空会社であるJAL(日本航空)が立ち上げた、比較的新しい中長距離国際線に特化したLCCです。2020年に運航を開始し、成田国際空港を拠点にバンコク、ソウル、シンガポール、さらにはアメリカの主要都市を結んでいます。
ZIPAIRの大きな特徴は、「LCCの価格」と「フルサービスキャリア(FSC)に近い快適性」の両立を目指している点です。JALグループの信頼性に加え、新しく清潔な機材を採用しており、LCCに慣れていない方や、コストを抑えつつも快適な旅を求める人々から高く評価されています。特に、LCCでありながら機内無料Wi-Fiを提供していることは革新的で、フライト中に仕事をしたりSNSを利用したい現代の旅行者のニーズに応えています。また、フルフラットシートの選択肢があるなど、LCCの常識を超えるサービスも展開しており、「新たな空の旅のスタイル」を提案する注目すべき航空会社です。
あなたの旅のスタイルに合うのは?就航都市とフライトスケジュール
航空会社を選ぶ際に、料金と同じくらい重視すべきなのが、出発地や運航時間帯の条件です。住んでいる地域や旅行計画に合わないフライトだと、せっかくの旅も出発時点で疲れてしまうことがありますよね。
AirAsiaの路線 – 多彩な選択肢が魅力
AirAsiaの特徴は、その広範囲にわたる路線網にあります。日本からは成田国際空港、関西国際空港、中部国際空港(セントレア)、福岡空港、新千歳空港など主要な国際空港から、タイ・バンコクへの直行便を運航しています。ただし、利用するグループ会社(例:タイ・エアアジアX)やシーズンによって就航状況が変わるため、常に最新の情報を公式ウェブサイトで確認することが大切です。
さらに、AirAsiaが主に拠点とするバンコクの空港は「ドンムアン国際空港(DMK)」です。新しいハブ空港として知られるスワンナプーム空港(BKK)に対し、ドンムアン空港はLCCや国内線の主要ハブとして活用されています。ここからプーケット、チェンマイ、クラビなど、タイ国内の人気旅行先への乗り継ぎ便が豊富に揃っている点が大きなメリットです。バンコク到着後すぐに国内の他の都市へ移動したい場合、AirAsiaの利便性が一際際立ちます。
フライトスケジュールは、深夜に日本を出発し早朝にバンコク到着する便や、その逆パターンなど、多様な時間帯の便が提供されていることが多いです。これにより、仕事の後に直接空港へ向かい時間を有効活用できる「弾丸旅行」も可能となります。ただし、早朝着の便では、ホテルのチェックイン時間まで過ごし方を工夫する必要が生じるため、事前の計画が重要となります。
ZIPAIRの路線 – シンプルで分かりやすい直行便
ZIPAIRのタイ路線は非常にシンプルです。現在、日本からの出発地は成田国際空港のみで、バンコクのスワンナプーム国際空港(BKK)へ毎日直行便を運航しています。
首都圏にお住まいの方には便利ですが、それ以外の地域の方は成田空港へのアクセスが必要となるため、AirAsiaに比べると選択肢はやや限られます。
しかし、このシンプルさこそがメリットになる場合もあります。フライトは夕方に成田を出発し、深夜にバンコクに到着する便が基本で、このスケジュールなら出発当日の午前中を自宅でゆったりと過ごせます。バンコク到着後はそのままホテルに直行して休憩できるので、翌朝から元気に活動を始められるため、体への負担が少ない快適な旅程が組めます。加えて、スワンナプーム空港は市内へのアクセスが良好(エアポートレイルリンクなど)であり、初めてタイを訪れる人にも利用しやすい点が魅力です。
旅の予算を左右する!料金体系を徹底解剖

LCCの最大の魅力といえば、そのリーズナブルな料金設定ですが、表示されている最安価格だけに飛びつくのは避けたほうが良いでしょう。LCCの価格体系は、多数のオプション料金が上乗せされる仕組みになっています。ここでは、その複雑な料金構造を解きほぐし、最終的にどれくらいの費用がかかるのかを賢く見積もる方法をご紹介します。
チケット料金の基本 – LCCのルールを押さえよう
まず理解しておきたいのは、LCCの航空券は「移動の権利」自体が基本料金に相当するという点です。つまり、単に座席が確保されるだけで、それ以外のサービスは全て有料のオプションとして扱われるのが基本。具体的には、以下のサービスが含まれていないことがほとんどです。
- 受託手荷物(カウンターで預ける荷物)
- 事前の座席指定
- 機内食や飲み物
- ブランケットや枕などのアメニティ類
必要に応じてこれらのサービスを追加していくことで、最終的な支払金額が決まります。特に重要なのは、「オプションは早めに、事前予約するほど料金が安くなる」というポイントです。中でも受託手荷物は航空券予約時に追加するのが最も経済的で、あとから追加すると割高に。なかでも当日空港カウンターで申し込むと料金が数倍になるケースもあり、絶対に避けたい点です。
AirAsiaの運賃タイプ – 柔軟に選べるパッケージプラン
AirAsiaでは、基本運賃に加え、人気オプションをまとめた「バリューパック」や「プレミアムフレックス」といったパッケージを用意しています。これらは個別にオプションを追加するよりお得なことが多い、お手軽な選択肢です。
- バリューパック: 20kgまでの受託手荷物、標準的な座席指定、簡単な機内食が含まれていることが多く、最低限必要なサービスをまとめて利用できるため、多くの人にとってバランスのよい選択肢といえます。
- プレミアムフレックス: バリューパックの内容に加え、一定条件下での無料フライト変更や優先搭乗など、柔軟性と快適さがアップ。急なスケジュール変更が予想されるビジネス利用者や、より快適に過ごしたい旅行者におすすめです。
もちろん、これらのパッケージを選ばず、必要なオプションだけを個別に追加することも可能です。例えば「荷物は少なめなので預け入れは不要だが、窓側の席を確保したい」といった細かい希望にも対応できるのがAirAsiaの利点です。自分の旅スタイルを見極めて、無駄のないカスタマイズを楽しみましょう。
ZIPAIRの運賃タイプ – シンプルでわかりやすい料金体系
ZIPAIRの料金体系はAirAsiaに比べてさらにシンプルで明瞭な点が特徴です。座席は「Standard(普通席)」か「ZIP Full-Flat(フルフラットシート)」の2タイプから選択し、必要に応じて有料パッケージを追加する形となります。
パッケージは「Value」「Premium」などの名称で提供され、時期により内容に変動がありますが、基本的には受託手荷物と座席指定がセットになっています。
- Valueパッケージ: 例として、30kgまでの受託手荷物1個とスタンダードシートの座席指定が含まれており、予約時に選ぶと個別に追加するより割安です。
- Premiumパッケージ: Valueのサービスに加えて、機内食やアメニティキットが付くなど、より快適なフライト環境を提供します。
ZIPAIRでは座席指定料金も、前方席、窓際、通路側など場所により細かく設定されており、機内食や受託手荷物も単体で追加購入が可能。こうしたシンプルな構成のおかげで、LCC初心者でも迷わず自分に合ったサービスを選択しやすいのがメリットです。
【実践編】予約の流れと押さえておきたいポイント
ここからは、実際にチケットを予約する際の手順と失敗を防ぐためのポイントを解説します。
手順1:セール情報を見逃さない
両社は定期的にお得なセールを開催します。これを逃さないため、公式サイトでメールマガジンを登録したり、公式アプリをインストールし通知をオンにしておくことを強く推奨します。特にAirAsiaのBIGセールは破格の値段になることがあるため、忘れずチェックしましょう。
手順2:公式サイトから予約を
航空券比較サイトの利用も便利ですが、最終的には公式サイトで予約するのが最も確実です。特にオプションを追加する場合、外部サイトでは対応できないか、手数料が上乗せされることがあるためです。予約内容の変更や確認も、公式サイト経由のほうがスムーズに行えます。
手順3:入力情報は慎重に確認
氏名やパスポート番号の入力ミスは大問題です。特に名前はパスポートの綴りと完全に一致させる必要があります。間違うと搭乗拒否や高額の変更手数料が発生する恐れがあるため、支払い前に何度も見直す習慣をつけましょう。
手順4:必要のないオプションは外す
予約中に旅行保険や提携ホテルの案内が表示されることがありますが、本当に必要かよく判断し、不要なものはチェックを外して進むようにしましょう。急いで手続きを進めると、意図せず余計な費用が発生するリスクがあります。
6〜7時間のフライト、どう過ごす?機内サービスと快適性
バンコクまでのフライト時間は約6~7時間と決して短くありません。この時間をどのように過ごすかによって、旅全体の満足度が大きく変わることもあります。ここでは、座席の快適さから機内エンターテイメントまで、気になる機内サービスを比較してみましょう。
座席の快適さ – 足元のスペースについて
LCCで最も気になるポイントの一つが、座席の狭さではないでしょうか。特に身長の高い方にとっては重要な問題です。
AirAsia: AirAsiaのシートピッチは一般的なLCCの標準レベルで、約71cmから74cm程度となっています。広々とは言い難いですが、「ホットシート」というオプションがあります。これは最前列や非常口横など、足元スペースが広い座席を追加料金で選べるサービスです。長時間のフライトでは、このわずか数センチの差が快適さに大きく影響します。追加料金を払ってでも利用する価値は十分あると感じます。
ZIPAIR: ZIPAIRの座席はLCCの中ではかなり余裕があります。スタンダードシートでもシートピッチは約79cmと、一般的なLCCに比べて広めに設計されています。このわずかな差が体感的にはかなり快適さを増します。さらに、ZIPAIRの大きな魅力は「ZIP Full-Flat」シートです。これは、ワンタッチで180度リクライニングし、フルフラットベッドになる座席で、ビジネスクラス並みの快適さをLCC価格で体験できます。特別な旅行やしっかり休みたい方に最適な選択肢です。
機内食とドリンク – 旅の楽しみの一つ
機内食は旅の楽しみのひとつですが、LCCでは基本的に有料で、内容に各社の特徴があります。
AirAsia: AirAsiaの機内食は事前予約が基本で、とてもお得です。マレーシアの航空会社らしく、ナシレマ(ココナッツミルクで炊いたご飯にサンバルソースを添えた料理)やチキングリーンカレーなど、本格的なアジア料理のメニューが豊富に揃っています。スパイシーな味付けが、これから始まるアジア旅行の期待を高めてくれます。軽食のサンドイッチなどもありますが、当日の機内注文はメニューが限られ料金も高めなので、希望のメニューがある場合は必ず事前に予約しましょう。
ZIPAIR: ZIPAIRの機内食も事前予約制です。JALグループの一員として、和食メニューや有名店とコラボしたこだわりのメニューが楽しめます。味のクオリティが高く、「LCCの機内食」というイメージを覆すことも。価格はやや高めに感じるかもしれませんが、それに見合う価値があります。ドリンク類も有料ですが、食事とセットで注文可能です。
機内エンターテイメントとWi-Fi
長時間のフライトで重要なのが、暇つぶしの方法です。この点において両社には明確な違いがあります。
AirAsia: AirAsiaの機材には個人用モニターなどの機内エンターテイメントシステムが備わっていません。そのため、映画や音楽、読書などは自分で準備する必要があります。スマホやタブレットにお気に入りの映画やドラマを事前にダウンロードしておくのが必須です。一部機材では有料の機内Wi-Fiが提供されていますが、接続が不安定な場合も多く、あまり期待はできません。
ZIPAIR: こちらがZIPAIRの最大の強みです。全クラスで無料の機内Wi-Fiサービスを利用でき、メッセージの送受信やSNS閲覧程度ならストレスなく使えます。このWi-Fiに接続すれば、スマホやタブレットから映画や音楽などのエンタメコンテンツにもアクセス可能です。つまり、ZIPAIRなら事前のエンタメ準備が不要で、荷物を減らしたい旅人にとって非常に嬉しいポイントです。
【準備編】快適なフライトのための必携アイテムリスト
LCCの長距離フライトを快適に過ごすには、事前準備が欠かせません。私が機内に必ず持ち込む「七種の神器」をご紹介します。
- ネックピロー: 首を支えることで睡眠の質が大幅にアップします。空気式なら荷物もかさばりません。
- アイマスクと耳栓: 機内の照明や周囲の音を遮断し、自分だけの空間を作れます。
- 羽織るもの: LCCの機内は冷房が強めの場合が多いので、薄手のカーディガンやパーカー、大判ストールがあると便利です。
- 暇つぶしグッズ: (ZIPAIR以外の場合)事前にダウンロードした映画やドラマ、本、ゲームなどを用意しておきましょう。時間はたっぷりあります。
- モバイルバッテリー: スマホは旅の必需品。充電切れを防ぐために必須ですが、リチウムイオンバッテリーは受託手荷物に入れられないため必ず機内持ち込みで持参しましょう。
- ウェットティッシュ: 食事前や気分転換にあると便利です。
- 保湿アイテム: 機内は非常に乾燥するため、リップクリームやミスト化粧水、ハンドクリームなどでこまめに保湿しましょう。
追加料金は避けたい!手荷物ルールの落とし穴

LCC利用時に最もトラブルが起こりやすく、注意が欠かせないのが「手荷物ルール」です。このルールを正しく理解していないと、空港で予想外の高額な追加料金を請求されることがあります。ここでしっかりと事前に確認しておきましょう。
機内持ち込み手荷物 – サイズと重量の厳守が必須!
機内に持ち込める手荷物は航空券の料金に含まれていますが、サイズや重量には厳しい制限があります。
AirAsia: 機内に持ち込めるのは、メインの手荷物1個(キャリーケースなど)と身の回り品1個(ハンドバッグやノートパソコンバッグなど)の合計2個まで。両方を合わせた重量は「7kg以内」と定められています。この重量チェックは非常に厳しく、搭乗ゲート付近で突然計量されることも珍しくありません。1グラムでも超過すれば、高額な料金を払って受託手荷物に変更するか、最悪の場合は一部荷物をあきらめる必要が出てきます。
ZIPAIR: ZIPAIRも基本的にはAirAsiaと同様で、メイン手荷物1個と身の回り品1個の合計2個まで持ち込め、合計重量は「7kg以内」となっています。ルールはほぼ共通ですが、油断は禁物です。出発前に自宅で重さを測り、余裕を持った荷造りを心掛けましょう。
【禁止事項】機内持ち込み不可アイテム一覧
重量だけでなく、持ち込める物にも制限があります。特に注意すべきポイントは以下の2つです。
- 液体類: 化粧水や歯磨き粉などの液状物は100ml(g)以下の容器に分け、それらを容量1リットル以内のジッパー付き透明プラスチック袋にまとめて入れる必要があります。この袋は1人あたり1つまでです。保安検査で慌てないよう、事前に準備しておきましょう。
- リチウムイオンバッテリー: スマホの予備バッテリーとして欠かせないモバイルバッテリーは、「受託手荷物」としてスーツケースに入れて預けることが禁止されています。発火のリスクがあるためで、必ず「機内持ち込み手荷物」として自身で持ち込む必要があります。忘れると保安検査でスーツケースを開けられ、バッテリーを没収される場合もあるため、厳重に注意してください。
受託手荷物(預け荷物) – 事前予約で断然お得
多くのお土産を持ち帰ったり、長期滞在で荷物が増える場合は、受託手荷物の追加が必須です。繰り返しますが、これは「航空券予約と同時に申し込む」のが最もお得で賢い方法です。
AirAsia: 20kg、25kg、30kgなど、細かく重量別に料金が設定されています。自身の荷物の重さを予測し、適切な重量枠を購入する必要があります。もし予約した重量を超えてしまうと、超過分に対して非常に高額な料金が発生します。迷った場合は、少し多めの重量枠を確保すると安心です。
ZIPAIR: 1個あたり最大30kgまで、最大5個まで預けることが可能です。料金は個数単位で設定されており、分かりやすいのが特徴です。例えば「30kgの荷物を1個預ける」といった形で申し込みます。
どちらの航空会社も、予約後に追加料金を支払って荷物を増やすことは可能ですが、予約時に比べて割高になります。当日空港のカウンターで申し込むと、事前予約の2倍以上の料金になることも多いため、無駄な出費を避けるためにも、荷物の計画は出発前にきちんと立てておくことをおすすめします。
【トラブル対応】もし重量オーバーになったら?
万が一、空港カウンターで手荷物の重量超過を指摘された場合は、慌てず冷静に対処しましょう。以下の方法があります。
- 荷物を減らす: 不要な重いもの(古いガイドブックなど)を取り出す、もしくは衣類を重ね着して着用することで、重量を減らします。
- 手荷物を分ける: 同行者がいれば、その人の手荷物余裕分に一部荷物を移すのも有効です。
- 追加料金を支払う: 荷物を減らせない場合は超過料金を支払うしかありません。悔しい出費ですが、ここで揉めるとフライトに間に合わなくなる可能性もあるため控えましょう。
こうしたトラブルを防ぐためにも、携帯用のラゲッジスケール(手荷物用スケール)を1つ用意しておくと、旅行の準備や帰国時のお土産購入時に非常に便利です。
もしもの時に備える。予約変更・キャンセルのルール
旅にはトラブルがつきものです。急な仕事や体調不良により、予定を変更せざるを得ないこともあるでしょう。そんな「もしも」の際に備えて、予約の変更やキャンセルに関するルールを把握しておくことは、自分自身を守る上で非常に重要です。LCCは値段が安い分、これらのルールがFSCに比べて厳しく設定されていることが多いです。
AirAsiaの変更・キャンセルポリシー
AirAsiaでは、基本的に旅行者の都合によるキャンセルや払い戻しは認められていません。一度支払った航空券代金は、原則として返金されないものと考えてください。ただし、フライトの日時変更は可能です。その場合、「変更手数料」と、変更後のフライトの「運賃差額」の双方を支払う必要があります。たとえ変更後のフライトの方が運賃が安くなっても、その差額は返金されません。先ほど触れた「プレミアムフレックス」などの上位運賃を選んでいる場合、変更手数料が免除されるなどの特典が付くことがあります。
一方、航空会社側の事情(機材トラブルや悪天候など)でフライトが欠航または大幅に遅延した場合は、対応が異なります。その際はAirAsiaが提供する別のフライトへの無償振替や、将来の予約に利用できるクレジット(クレジットアカウント)での返金といった選択肢が案内されます。現金での返金はケースバイケースで時間がかかることが多いようです。
ZIPAIRの変更・キャンセルポリシー
ZIPAIRも、自己都合によるキャンセルや払い戻しは基本的に認められていません。この点はAirAsiaと同様です。フライト日時の変更は、所定の手数料と運賃差額を支払うことで可能です。こちらも、変更後の運賃が安くなっても差額は返金されません。予約時に選んだ運賃タイプによって、変更の可否や手数料の額が異なるため、予約時に規約をよく確認しておくことが重要です。
航空会社側の事情による欠航や大幅な遅延の場合は、ZIPAIRの代替便振替や返金手続きが行われます。JALグループに所属しているため、トラブル時の対応には一定の安心感が期待できますが、あくまでもLCCの運送約款に基づく対応であることは念頭に置いておきましょう。
【行動の手順】トラブル発生時の対応方法
フライトの欠航や遅延などトラブルに遭遇した場合は、以下の手順で行動してください。
ステップ1:公式情報を確認する
まずは落ち着いて、航空会社の公式サイトやアプリで最新の運航情報をチェックしましょう。メールやSMSで通知が届いていることもあるので、あわせて確認してください。
ステップ2:航空会社へ連絡する
今後の手続き(振替便の予約や払い戻しなど)について指示を受ける必要があります。空港カウンターに長い列ができている場合は、公式サイトのチャットボットやコールセンターに連絡するほうがスムーズなこともあります。連絡先はあらかじめ控えておくと安心です。
ステップ3:海外旅行保険を活用する
ここで大いに役立つのが海外旅行保険です。特に「航空機遅延費用補償特約」が付帯している場合、遅延により発生した宿泊費や食事代などの補償を受けられます。LCC利用時は、この特約が付いた保険への加入を強くおすすめします。また、クレジットカードに付帯している保険でも対応可能なケースがあるため、出発前に自身のカードの補償内容を確認しておきましょう。
結論!旅のスタイル別おすすめLCC診断

これまで多角的にAirAsiaとZIPAIRを比較してきましたが、いよいよ結論に移ります。あなたに最適な航空会社はどちらか、旅のスタイルに合わせて最終的なおすすめをお伝えします。
とにかく安さ重視、旅慣れたあなたにおすすめの「AirAsia」
以下のような方にはAirAsiaがぴったりです。
- 旅費を少しでも抑えたい
- タイ国内のほか、アジア各地を周遊したい
- バックパック一つで軽装に旅したい
- LCCのルールに詳しく、自分で必要なサービスを選択・調整するのが得意
- セール時期を狙ってお得なチケットを手に入れる情熱がある
AirAsiaの最大の魅力は、コストパフォーマンスの高さと幅広い路線網です。サービスは必要最低限ですが、その分節約したお金を現地のグルメやアクティビティに使えます。LCCならではの「多少の不便さ」も旅の醍醐味として楽しめる上級者にとって、AirAsiaは頼もしいパートナーになるでしょう。
快適さも重視するLCC初心者におすすめの「ZIPAIR」
一方で、下記のような方にはZIPAIRが適しています。
- LCC利用が初めてで少し不安がある
- フライト中もインターネット接続で連絡や仕事をしたい
- 価格は抑えつつも座席の快適さは譲れない
- シンプルかつ分かりやすい料金体系やサービスを好む
- 成田空港の利用が便利
ZIPAIRはLCCの手軽さと、大手航空会社のような快適さと安心感を兼ね備えているのが特徴です。特に無料Wi-Fiは他のLCCにない大きな強みで、機内での過ごし方の自由度が大幅にアップします。一般的な「安かろう悪かろう」というLCCイメージを覆し、スマートで快適な空の旅を可能にするZIPAIRは、初めてのLCC利用にも非常におすすめです。
ライター・亜美の個人的な航空会社の使い分け術
私自身は、この二社を旅の目的によって明確に使い分けています。たとえば、親しい友人と「とにかく安く、美味しいものを存分に楽しむ旅!」という場合は、迷わずAirAsiaのセールを狙います。浮いた予算で屋台巡りをしたり、素敵なスパを予約したり。不便な点も友人となら笑い話になるので。
一方で、ひとり旅でのんびり思索を深めたい時や、機内で次の旅のプランを練りたい時はZIPAIRを選びます。広めの足元スペースとWi-Fiはクリエイティブ作業に最適ですし、フルフラットシートで自分へのご褒美フライトも素敵な体験です。
結局のところ、どちらが優れているかではなく、あなたの「旅の価値観」にどちらが合うかが最も重要だと言えるでしょう。
最高の旅にするために。フライト以外の準備と心構え
あなたにぴったりの航空券が無事に予約できたら、いよいよ旅の準備が本格的に始まります。ここで、最高のタイ旅行にするため、フライト以外で知っておきたい準備や心構えについて、いくつかのポイントをお伝えします。
タイ入国に必要なもの – パスポートとビザ
まず基本の基本ですが、海外旅行にはパスポートが必須です。タイに入国する際は、パスポートの有効期限が6ヶ月以上残っていることが求められます。出発前に必ず有効期限を確認し、もし足りない場合は更新手続きを行いましょう。
日本国籍のパスポートをお持ちの場合、観光目的で30日以内の滞在ならビザは不要です。ただし、入国管理のルールは変更されることがあるため、渡航前には必ず在東京タイ王国大使館などの公式サイトで最新の情報をチェックしてください。
現地の気候と服装 – ファッションライターの視点から
タイは年間を通して暖かい気候ですが、季節によって特徴が異なります。大まかに分けると、乾季(11月〜2月)、暑季(3月〜5月)、雨季(6月〜10月)の3つがあります。気候が安定している乾季が、旅行にもっとも適した時期と言われています。
どの季節でも基本的には日本の夏服で問題ありません。通気性の良いTシャツやショートパンツ、ワンピースなどがおすすめです。ただし、寺院(ワット)を訪れる際の服装には注意が必要です。王宮やワット・アルン、ワット・ポーといった神聖な場所では、タンクトップやショートパンツなど肌の露出が多い服装は入場できません。
男女とも、肩と膝を隠す服装がマナーです。薄手の長袖シャツやカーディガン、足首まで隠れるロングパンツやロングスカートを一着スーツケースに入れておくと安心です。特におすすめなのは、大判のストールやパレオ。肩にさっとかけたり腰に巻くだけで、簡単に服装を調整できる上、強い日差しを避ける日除けや冷房対策にも役立ちます。現地でお気に入りのデザインを見つけるのも旅の楽しみの一つですよ。
安全対策 – 女性目線でのポイント
タイは比較的治安が安定していますが、観光客を狙った軽犯罪は残念ながら発生しています。特に女性の一人旅や友人との旅行では、最低限の注意を払うことでトラブルを防げます。
- スリ・置き引きの予防: 人混みではバッグを必ず体の前で抱えるように持ちましょう。リュックの場合は前に背負う「前リュック」が効果的です。レストランやカフェで荷物を席に置いたまま離れないようにしてください。
- 貴重品の管理: パスポートや多額の現金はホテルのセーフティボックスに預けるのが基本です。持ち歩く現金は、使う分だけをいくつかに分けて携帯すると、万が一の被害を最小限に抑えられます。
- 夜間の行動: 夜遅くに一人で外出するのはなるべく避けましょう。特に人気の少ない路地には入らないこと。移動はメーターをきちんと使うタクシーか、配車アプリ(Grabなど)の利用が安全です。
- トゥクトゥクの料金交渉: タイ名物のトゥクトゥクは乗る前に行き先を告げて必ず料金交渉をしましょう。相場が分からないと、割高な料金を提示されることが多いです。交渉は旅の醍醐味と思って楽しんでみてください。
ほんの少し心掛けるだけで、旅の安全性は大幅に向上します。十分に準備を整えて、心からタイの魅力を堪能してください。あなたのタイ旅行が忘れられない素晴らしい体験になることを心より願っています!

