サワディーカー!アパレル企業で働きながら、長期休暇のたびに世界中を旅しているライターの亜美です。キラキラしたビーチ、エキゾチックな寺院、そして美味しいタイ料理。魅力あふれる国、タイは何度訪れても新しい発見がある、私の大好きな場所のひとつです。
旅の楽しみといえば、その土地ならではのお酒を味わうこと、という方も多いのではないでしょうか。夕暮れのビーチで冷えたシンハービールを片手にリラックスしたり、バンコクのきらめく夜景を望むルーフトップバーでおしゃれなカクテルを楽しんだり…考えただけでもワクワクしますよね。
しかし、楽園のようなタイにも、お酒に関しては日本とは全く異なる厳しいルールが存在することをご存知でしたか?「知らなかった」では済まされない、高額な罰金につながる可能性もあるのです。せっかくの楽しい旅行が、思わぬトラブルで台無しになってしまったら悲しいですよね。
この記事では、タイでお酒を安心して楽しむために、旅行者が絶対に知っておくべき法律やルール、マナーを徹底的に解説していきます。お酒が買える時間や場所、飲んではいけない日、年齢制限、さらには免税範囲やトラブル対処法まで、女性目線の安全対策も交えながら、具体的で実践的な情報だけを詰め込みました。この記事を最後まで読めば、あなたも「タイのお酒マスター」に。ルールを守って、最高の思い出を作りにいきましょう!
タイでの滞在をより安全で快適なものにするためには、禁止事項やマナーを含めた総合的な安全対策についても事前に確認しておくことをおすすめします。
タイのお酒事情、基本の「き」

まずは、タイでどのようなお酒が親しまれているのか、そしてどこで入手できるのか、基本的な情報から確認していきましょう。現地の雰囲気を感じながら味わうお酒は、格別な美味しさがありますよ。
タイで親しまれている定番のお酒
タイのレストランやコンビニに入ると、まず目に入るのは多種多様なビールのラインナップです。タイの気候に合った、すっきりとした喉ごしのラガービールが主流となっています。
シンハー(Singha): 王室にも認められた歴史あるビールで、ライオンのロゴが目印です。少しリッチでコク深い味わいが特徴で、タイ料理との相性も抜群。上品なプレミアム感があり、多くのタイ国民に愛されています。
チャーン(Chang): 象のロゴが親しみやすい、タイで最も人気のあるビールのひとつです。以前はアルコール度数が高めで「酔いやすいビール」として知られていましたが、現在はすっきりとしたマイルドな味わいの「チャーン・クラシック」が主流となっています。リーズナブルな価格も魅力で、若者を中心に絶大な支持を得ています。
リオ(LEO): ヒョウのイラストが特徴的なビールです。シンハーと同じメーカーが製造しており、よりライトで飲みやすいすっきりとした口当たりが特徴。タイの屋台や食堂で、地元の人々が気軽に楽しんでいる光景をよく見かけます。
ビール以外にも、タイには個性的なお酒が揃っています。
メコン(Mekhong): タイのウイスキーとして有名ですが、実際はサトウキビや米を原料にしたラムに近いスピリッツです。独特の甘い香りとスパイシーな風味があり、コーラやソーダ割りで楽しむのが一般的。タイならではのローカルな雰囲気を味わいたい方にぜひおすすめの一杯です。
サンソム(SangSom): こちらもサトウキビ由来のラムで、タイ国内で非常に人気があります。オーク樽で熟成させているため、まろやかで深みのある味わいが特徴です。ソーダ割りが定番で、多くのバーで親しまれています。
一方で、ワインや日本酒、輸入ウイスキーなども購入可能ですが、タイでは酒税が非常に高いため、日本で買うよりかなり割高になることが多いです。特別なディナーの際などに楽しむのは素敵ですが、普段飲むならやはりタイ産のお酒を選ぶのが賢明でしょう。
お酒はどこで手に入るの?
タイでは、様々な場所でお酒を購入できます。それぞれの特徴を押さえておくと、滞在中の計画が立てやすくなります。
コンビニエンスストア(セブン-イレブン、ファミリーマートなど): 旅行者にとって最も身近な購入スポットです。多くの店舗が24時間営業ですが、お酒の販売時間は法律により厳しく制限されています(詳細は後述)。品ぞろえはビールや一部スピリッツが中心で、手軽に買えるのが魅力です。
スーパーマーケット(Big C、Tesco Lotus、Topsなど): コンビニよりも種類が豊富で、ワインや輸入酒も取り扱っています。複数本購入で割引が適用されるプロモーションも多いため、ホテルでゆっくり楽しみたい場合はスーパーでまとめ買いするのが便利です。
リカーショップ・酒店: もっと専門的なお酒を探したい方は、ショッピングモール内などにあるリカーショップを訪れてみましょう。高級ワインやウイスキー、珍しいお酒が手に入ることもあります。
レストラン・バー・屋台: その場で食事と一緒に楽しみたいなら、やはりこちらがおすすめです。レストランやバーはもちろん、一部の屋台でもビールを提供しています。地元の食堂で氷を入れたグラスにビールを注いで飲むスタイルは、まさにタイならではの体験です。
購入できる場所は多岐にわたりますが、これから説明する「時間」と「場所」に関する規制が何よりも重要です。さあ、タイのアルコールに関するルールの核心に迫っていきましょう。
【最重要】時間と場所の厳しいルール!アルコール販売禁止の掟
タイ旅行でお酒に関わるトラブルを回避するため、必ず覚えておきたいのが「販売禁止となる時間帯や特定の日」、そして「飲酒が禁止される場所」に関するルールです。これらは「アルコール飲料規制法」により厳格に規定されており、違反した場合には観光客であっても罰せられる可能性があります。
知っておかないと買えない!「販売禁止の時間帯」
タイでは、酒類を販売できる時間帯が法律で明確に決まっています。基本的に、小売店でアルコールを購入できるのは以下の時間帯のみです。
- 午前11時から午後2時まで
- 午後5時から深夜0時まで
つまり、午後2時から5時までの3時間と、深夜0時から翌朝11時までの11時間は、コンビニやスーパーなどの小売店でアルコールの販売が完全に停止されます。
この時間帯になると、コンビニのビール冷蔵庫には施錠や布掛けがされ、レジで持って行っても「今は販売できません」と断られます。初めてタイに訪れた日本人旅行者にとっては意外な光景かもしれません。
この規則は、昼間の飲酒による労働への悪影響や事故の防止、さらに学校帰りの学生が気軽に酒を買わないようにするためなど、社会的な配慮が背景にあると言われています。
【読者が実践できる対策:販売時間を踏まえた行動計画】
このルールを知らないと、「夕日を見ながら16時にビーチでビールを飲もうとしたら買えなかった…」といった残念な事態に陥ることがあります。そこで、以下のような具体的な行動をおすすめします。
計画:ホテル到着後すぐに買い出しへ!
チェックイン後、まだ販売時間内(例えば午前11時~午後2時や午後5時以降)であれば、すぐに近くのコンビニやスーパーに出かけましょう。その日の夜や翌朝に飲みたい分をまとめて購入し、ホテルの冷蔵庫に保存しておくのが賢明です。ミニバーは値段が高いことが多いため、この一手間が旅の満足度と費用面の節約につながります。
携行品:折りたたみ式の小型保冷バッグ
ビーチやプールサイドで飲む予定なら、日本から小型の折りたたみ保冷バッグを持参すると便利です。強い日差しの下でも飲み物を冷たく保てます。コンビニで販売している氷を一緒に入れると、より効果的です。
なお、レストランやバーでの飲酒はこの販売時間の制限対象外(深夜営業時間中は別規制あり)なので、購入できなかった場合は店内で楽しむのも選択肢の一つです。
一日中ダメ!「禁酒日」とは?
販売禁止時間帯ルールに加え、タイには「禁酒日」と呼ばれる、終日アルコールの販売と提供が禁止される特別な日があります。この期間はスーパーもコンビニも、バーやレストラン、ホテルのラウンジといった場所でもお酒の提供が一切できません。知らずにバーへ足を運んでも、提供されるのはソフトドリンクやノンアルコールカクテルのみとなります。
禁酒日となる主なケースは以下の通りです。
仏教の重要な祭日:
タイは敬虔な仏教国のため、仏教の祝日には心を浄化し敬意を払うために禁酒日が設けられています。主な日として、万仏節(マカブーチャ)、仏誕節(ウィサカブーチャ)、三宝節(アサラハブーチャ)、入安居(カオパンサー)などがあります。これらは太陰暦に基づいているため、毎年日付が変動します。
選挙の投票日および期日前投票日:
公正な選挙の実施を妨げないため、国政・地方選挙に関わる日は禁酒日に指定されています。
旅行の日程がこれらの禁酒日と重なると、ナイトライフを楽しみにしていた方は計画の見直しが必要になる可能性があります。
【読者が実践できる対策:禁酒日へ備える】
準備段階でカレンダーを確認
旅行計画時に、タイの祝日や選挙日程を必ず事前に調べておきましょう。最新情報はタイ政府観光庁の公式サイトなどで確認可能です。特に仏教祝日は毎年日付が変わるため、その年の正確なカレンダーを見ることがポイントです。
禁酒日も楽しむ代替プラン
禁酒日であっても気落ちせず、普段とは違う楽しみ方を探してみましょう。
プランA:極上のスパ&マッサージ体験
世界レベルのタイマッサージやスパで心身のリフレッシュを。普段より長めのコースをゆったり予約するのもおすすめです。
プランB:おしゃれカフェ巡り&ショッピング
バンコクなどにはセンス良いカフェが多数あります。南国フルーツを使ったノンアルコールモクテルを味わいながら散策してみては。ショッピングモールも通常営業しているので買い物も満喫できます。
プランC:芸術文化の鑑賞
美術館や博物館、歴史的寺院巡りでタイ文化に触れ、静かな時間を過ごすのも良い選択です。
禁酒日は、タイの宗教や文化を尊重しながら、異なる側面から旅を楽しむ良い機会と捉えましょう。
ここで飲んじゃダメ!「公共の場所での飲酒禁止」
無事お酒を入手できても、どこでも飲めるわけではありません。タイでは公共の場での飲酒が厳禁とされており、違反すると最長6ヶ月の懲役または最大10,000バーツ(約4万円)の罰金が科される可能性があります。
具体的に飲酒が禁止されている場所は以下の通りです。
- 寺院や宗教施設:神聖な場所で飲酒は禁止されます。
- 公園や公共広場:多くの人が集う場での飲酒はマナー違反かつ法令違反です。
- 政府関連施設(役所や郵便局など)
- 教育機関(学校、大学など)およびその周辺の区域
- ガソリンスタンド
- 駅、バス停、港などの公共交通機関施設内
日本ではよくある「公園でピクニックしながらビールを飲む」といった光景もタイでは許されません。路上を歩きながら飲む「歩き飲み」も禁止です。
さらに注意したいのがビーチでの飲酒です。以前は比較的寛容でしたが、環境保護や秩序維持の観点から、パタヤやホアヒン、プーケットのパトンビーチなど主要な観光地の多くで禁止されています。ビーチ沿いのレストランやバーの敷地内なら飲酒可能ですが、砂浜自体に持ち込んで飲むのは不可です。ルールは場所によって異なるため、現地の案内表示などを必ず確認しましょう。
【読者が実践できる対策:飲酒可能な場所の把握】
基本ルール:「飲酒は許可されたプライベートな空間で楽しむ」ことを徹底
トラブルを避ける最もシンプルなポイントはここです。具体的には、ホテルの自室やバルコニー、レストラン、バー、パブといった飲酒が明確に許可された場所で楽しみましょう。屋台でビールを注文した場合も、その屋台のテーブル席など指定された場所で飲むのがマナーです。テイクアウトしてホテルの部屋でゆっくり飲むのが、最も安全かつ安心な方法と言えます。
購入から乾杯まで!スマートにお酒を楽しむための実践ガイド

厳しいルールを理解したところで、次はついに実践編に移ります。年齢確認の方法からお店でのマナーまで、タイでスマートにお酒を楽しむための具体的なポイントとアドバイスをお伝えします。
年齢制限とIDチェックの実情
タイで合法的に飲酒やアルコール購入が認められているのは、満20歳以上の方に限られます。これは旅行者も例外ではありません。
「日本人は若く見えるから大丈夫だろう」と油断するのは危険です。特に観光客が多く集まるクラブやバー、コンビニなどでお酒を購入しようとした際、年齢確認のために身分証(ID)提示を求められるケースがよくあります。
最も確実なIDは、言うまでもなくパスポートの原本です。ただし、紛失や盗難のリスクを考えると、常に原本を持ち歩くのは不安に感じる方も多いでしょう。
【読者が実践できる対策:ID提示の準備】
準備・持ち物:パスポートのコピーと顔写真データを両方用意する
安全面を考慮して、パスポートの顔写真ページをカラーコピーしたものと、スマホに保存した顔写真ページの画像の両方を用意しておくことを強く推奨します。多くの場合、コピーやスマホ画面の提示で問題なく対応してもらえます。ただし、高級クラブなど一部の場所では原本提示が必須となる場合もあるのでご注意ください。パスポート原本はホテルの部屋のセーフティボックスに保管するのが最も安心です。ID不携帯で入場を断られ、せっかくの夜が台無しにならないよう、準備は確実にしておきましょう。
賢く使いたい!コンビニ・スーパーの活用法
先述の販売時間を守れば、コンビニやスーパーは旅行者にとって大変便利な存在です。有効に利用して、賢くお酒を楽しみましょう。
タイのスーパーでは、たとえばビールを3本や6本単位でまとめ買いすると割引になるキャンペーンがよく行われています。友人と旅行している時や数日滞在する場合は、こうしたプロモーションを活用することで1本あたりの価格をぐっと抑えられます。
そして、タイ特有の面白い飲み方として「ビールに氷を入れる」スタイルがあります。南国の暑さの中でビールを冷たく保つための知恵で、最初は驚くかもしれませんが、慣れてくると意外な美味しさを感じることができます。コンビニでは、氷がたっぷり入ったカップが10バーツ程度で販売されていることもあります。ビールと一緒に氷入りカップを購入し、ホテルの部屋で「タイ流」を試してみるのも旅の良い思い出になるでしょう。
バーやレストランでの注文とマナー
タイのバーやレストランでより楽しむために、知っておきたいマナーや文化をチェックしましょう。
注文の際は、飲みたいビールの銘柄を「ビア・シン(シンハービール)」「ビア・チャーン(チャーンビール)」と伝えれば十分です。氷をグラスに入れるかどうか聞かれることも多いため、「ナムケン(氷)」という言葉を覚えておくと便利です。氷が不要な場合は「マイアオ・ナムケン(氷はいりません)」と伝えましょう。
乾杯の際には、ぜひタイ語で声をかけてみてください。タイの乾杯の掛け声は「チョンゲーウ!(ชนแก้ว)」です。「グラスを合わせる」という意味で、周囲のタイ人も笑顔で応えてくれるはずです。陽気なコミュニケーションが、旅の楽しさを一層引き立ててくれます。
また、日本ほど厳しくはありませんが、もしタイ人と一緒にお酒を飲む場面があれば、相手のグラスが空になったらお酌をするのが喜ばれます。特に目上の人に対しては、敬意を示す行動として評価されます。
【読者が実践できる対策:ドレスコードの準備】
バンコクの夜景を一望できるルーフトップバーや高級ホテルのレストランは、旅の大きな魅力ですが、こうした場所の多くには服装規定(ドレスコード)が設けられています。
準備・持ち物:スマートカジュアルな服装を用意する
せっかく予約したのに服装のせいで入店を断られてしまったら、残念でなりません。行きたいレストランやバーが決まっている場合は、事前に公式サイトでドレスコードを確認しておきましょう。一般的には「スマートカジュアル」が基本です。男性なら襟付きシャツ(ポロシャツもOK)、長ズボン、つま先まで覆う靴(スニーカー不可の場合もある)を用意しましょう。女性はワンピースやブラウスにスカートやパンツなど、少しお洒落な服装がおすすめです。ビーチサンダルやショートパンツ、タンクトップのようなカジュアルすぎる服装は避けてください。旅の荷物にディナー用の少しきちんとした1着を加えておくだけで、訪問できる場所が広がり、旅の楽しみも増します。
もしもの時のために!トラブル回避と対処法
ルールを理解していても、思いがけないトラブルに巻き込まれる可能性は完全にはなくなりません。万が一の事態に備え、落ち着いて対応する方法を知っておくことも、安心して旅を楽しむためには欠かせない準備です。
ルールを破ってしまった場合は?罰金や警察対応のポイント
うっかりルールを違反してしまい、警察官に指摘を受けた時は、まず何よりも冷静かつ誠実に対応することが重要です。焦ったり感情的に反論したりすると、状況が悪化する恐れがあります。まずは「知らなかった、申し訳ありません」と謝罪の気持ちを伝えましょう。
もし罰金を請求された場合、その場で高額な現金を要求されるなど怪しいと感じたら、すぐに支払わずに「ツーリストポリスに連絡したいです」と毅然と伝える勇気も必要です。タイには、外国人観光客の対応を専門とする「ツーリストポリス」が存在しています。
【読者が実践できること:緊急連絡先の準備】
トラブル発生時の備え:お守りのような連絡先リスト
旅行前に以下の連絡先をスマートフォンに登録し、さらに紙にも書いて財布などに入れておきましょう。スマホの電池が切れても確認できるようにしておくことが大切です。
- ツーリストポリス: ホットライン「1155」(24時間対応、英語OK)
- 在タイ日本国大使館: バンコクの電話番号を控えておく。緊急時には「領事・査証班」に連絡します。詳細は在タイ日本国大使館公式サイトでご確認ください。
これらの連絡先があるだけで、心に余裕が生まれます。毅然としつつも礼儀正しい対応が、不当な要求から自分の身を守る最良の方法です。
飲み過ぎに注意!夜を安全に楽しむためのポイント
ルールを守るのはもちろんですが、自分自身の安全を守るためにも十分な注意が必要です。特に女性の一人旅や友人との旅行の際に、以下の点を忘れず心に留めてください。
- 知らない人から飲み物を受け取らない: 親切を装って睡眠薬などを混入した飲み物を渡す悪質な犯罪も報告されています。絶対に受け取らないようにしましょう。
- 自分のグラスから目を離さない: 席を離れる際は飲み物を飲み干すか新しいものを注文してください。一瞬でも目を離した隙に中身をすり替えられるリスクがあります。
- 信頼できる仲間と行動する: 慣れない場所で泥酔するのは非常に危険です。自分の限界を知り、信頼できる友人やパートナーと一緒に行動してお互いを守りましょう。
- 帰宅の交通手段を確保しておく: 深夜に流しのタクシーやトゥクトゥクを拾うのは避けましょう。事前に「Grab」や「Bolt」など配車アプリをスマホにインストールしておけば、料金交渉の必要もなく、現在地と目的地を指定するだけで安全にホテルへ戻れます。乗車前に車種やナンバーを確認できるのも安心です。
楽しいお酒の時間は、安全があってこそ成り立ちます。少しの注意が素敵な思い出を守ってくれます。
アルコールの持ち込み・持ち出し(免税範囲)について
最後に、お土産としてお酒を持ち込んだり持ち出したりする際のルール、つまり免税範囲についてご説明します。知らずにいると高額な罰金を科せられることもあるので、必ず確認しておきましょう。
タイ入国時(日本からタイへ): タイへ持ち込めるアルコールの免税範囲は、1人あたり1リットルまでです。ウイスキーのボトル1本強に相当します。このルールは1人単位で適用されるため、例えば家族4人で旅行しても4リットルをまとめて1人分として持ち込むことはできません。1リットルを超えるお酒を1人が所持している場合は、没収されるほか非常に高額な罰金(物品価格の数倍)が科される可能性があります。必ず各人の荷物に分けて持ち運びましょう。
タイ出国時(タイから日本へ): タイで購入したお酒を日本に持ち帰る場合は、日本の法律が適用されます。免税範囲は20歳以上の1人につき、760ml程度のボトル3本までです。メコンウイスキーやサンソムなどをお土産にする際は、この本数を超えないようにご注意ください。
【読者が実践できること:最新の免税情報の確認】
公式情報を確認する習慣をつける: 免税範囲のルールは各国の方針で変更されることがあります。旅行直前には必ず公的な情報源で最新の情報を確認しましょう。日本の免税制度については、日本税関の公式ウェブサイトが最も信頼できる情報源です。最新の情報を把握しておくことで、空港での余計なトラブルや不安を避けられます。
知っておくとさらに楽しい!タイのお酒文化とトレンド

厳しいルールの話が続きましたが、その壁を越えた先には、タイのお酒文化の奥深さが広がっています。最後に、タイの最新の酒トレンドや、旅をより特別に彩る体験をご紹介します。
クラフトビールブームの広がり
近年、バンコクやチェンマイなどの都市部を中心に、タイでもクラフトビールが大きな注目を集めています。個性豊かな小規模醸造所が次々と生まれ、タイ産の果物やスパイスを使ったユニークなビールが楽しめるようになりました。フルーティなIPAから濃厚なスタウトまで、そのクオリティは世界レベルに達しています。街中には国内外のクラフトビールを生樽で味わえるタップルームも増えており、定番のタイビールに加えて自分好みの一杯を探す「ビア活」の旅もおすすめです。
おしゃれなルーフトップバーで過ごす特別な夜
バンコクの夜景を堪能するなら、ルーフトップバーは欠かせません。高層ビルの屋上から、宝石箱のように輝く街並みを一望しながら楽しむカクテルは、まさに非日常のひとときです。映画のワンシーンのようなラグジュアリーなバーや、もう少しカジュアルに過ごせる隠れ家的バーなど、多彩な選択肢が揃っています。少しおしゃれをして訪れる高揚感も、旅の素敵なアクセントになるでしょう。人気店は予約が必須なことも多いので、事前に計画して訪れることをおすすめします。
屋台飲みでローカルに溶け込む
タイの食文化の中心ともいえるのが、活気に満ちた屋台です。スパイシーなタイ料理をつまみに、道端の簡易なテーブルで味わうローカルビールは、気取らない贅沢な時間です。汗をかきながら辛い料理と冷たいビールを交互に楽しむひとときは、まるでタイの生活の一部に溶け込むような体験でしょう。周りの人々の陽気な笑い声や調理の音がBGMとなり、五感を通じてタイの雰囲気を満喫できます。衛生面に配慮し、賑わっている屋台を選ぶのがコツです。
ルールを守って、最高のタイ旅行を
タイにおけるお酒に関する規則は、一見すると複雑で厳格に思えるかもしれません。しかし、これらの規則は仏教文化への敬意を示し、国内外のすべての人が安心して快適に過ごせる環境を守るために設けられています。
規則を正しく理解し、タイの文化を尊重する姿勢を持つことが、この国で最高の乾杯を楽しむための唯一かつ最も重要な「鍵」となるのです。販売時間をうまく利用し、禁酒日にはいつもと異なる楽しみ方を見つけ、マナーを守ってスマートに振る舞いましょう。そうすれば、タイのお酒はあなたの旅を一層豊かに彩る素晴らしい要素になるでしょう。
さあ、準備は整いましたか?次回のタイ旅行では、オレンジ色に染まる空のもと、冷えたチャーンビールを手に「チョンゲーウ!」と声をあげて、忘れられない最高の思い出を作ってくださいね。

