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水と笑顔が弾ける奇跡の祭り!タイ・ソンクラーン完全ガイド【2025年版】持ち物からエリア別攻略法まで

乾いた大地を潤す慈雨のように、人々の心に笑顔と活気をもたらす、タイの新年。それが「ソンクラーン」です。毎年4月、タイ全土が熱狂の渦に包まれるこの祭りは、単なる「水かけ祭り」という言葉だけでは語り尽くせない、深い意味と魅力に満ち溢れています。街角の至るところで、国籍も年齢も関係なく、誰もが水鉄砲を手に無邪気に水をかけ合う光景は、一度体験したら忘れられない鮮烈な記憶となるでしょう。

こんにちは、亜美です。普段はアパレルの仕事をしつつ、長期休暇を見つけては世界の街角へ飛び出す旅ライターをしています。ファッションやアートの視点から旅を切り取るのが好きですが、今回はそんな私が心の底から「最高の体験だった!」と断言できる、世界で最もクレイジーでハッピーなお祭り、ソンクラーンを徹底的にご紹介します。

この記事では、ソンクラーンの歴史や意味といった基礎知識から、バンコク、チェンマイといった人気エリアごとの楽しみ方、濡れてもOKなおしゃれな服装のポイント、絶対に持っていくべき持ち物リスト、そして女性が安心して楽しむための安全対策やトラブルシューティングまで、私の実体験を交えながら、あなたのソンクラーン・デビューを完璧にサポートするための情報をすべて詰め込みました。この記事を読み終える頃には、きっとあなたもソンクラーン行きの航空券を探し始めているはず。さあ、一緒に熱狂の扉を開きましょう!

タイでの忘れられない体験を最高のものにするため、タイ旅行におけるアルコール規制など、滞在に関する最新情報もぜひチェックしておきましょう。

目次

ソンクラーンとは?タイの新年を祝う水かけ祭りの本当の意味

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「ソンクラーン」という言葉を聞くと、多くの人が盛大な水かけ合戦の光景を思い浮かべるでしょう。もちろん、それはソンクラーンの見どころの一つですが、その背後にはタイの人々が長い年月をかけて守り続けてきた伝統や文化がしっかりと根付いています。

ソンクラーンの成り立ちと由来

ソンクラーンの名前はサンスクリット語の「サンクラーンティ」に由来し、「移行」や「変化」を意味します。これは太陽が黄道十二宮の牡羊座に入る時期を示しており、タイの伝統暦で新年の始まりを告げる重要な時節です。かつては、仏像や仏塔、家族の長老の手に香りのある清めの水をかけて敬意を示し、新年の祈りと祝福を行う、静かで厳粛な儀式でした。この「清めの水」がやがて互いに水を掛け合って祝う、現在の賑やかなスタイルへと発展していったのです。

この伝統的な儀式は「ロットナムダムフア」と呼ばれ、現在もタイの家庭や地方のコミュニティで大切に守り伝えられています。ソンクラーンの時節にタイを訪れると、水かけで盛り上がる中、家族が集い年長者の手にそっと水を注ぎながら祝福の言葉を交わす、そんな心温まる場面に出会えることもしばしばです。この祭りに流れる「敬意」と「感謝」の精神を理解すれば、ソンクラーンの体験はより深く心に響くものとなるでしょう。水をかける行為は、相手の災いを洗い流し、幸運を呼び込むという意味が込められた、愛情表現のひとつなのです。

2024年は特別な年!ユネスコ無形文化遺産登録と開催期間の拡大

ソンクラーンはその卓越した文化的重要性が国際的に評価され、2023年末にユネスコの無形文化遺産リストに登録されました。これはタイの人々にとって大きな誇りであり、この素晴らしい伝統を将来へ引き継いでいく決意の象徴でもあります。

この歴史的な登録を祝して、2024年のソンクラーンは例年以上に華やかに催されることとなりました。タイ政府は観光促進の一環として、従来祭りの中心となっていた4月13日から15日だけでなく、4月1日から21日までの長期にわたり全国各地で「ワールド・ソンクラーン・フェスティバル」を開催すると発表しました。これにより、旅行者はより幅広い期間でこのユニークな祭典に参加しやすくなったのです。ただし、最も激しい水かけ合戦が繰り広げられるのは例年通り4月13日から15日の3日間ですので、旅行計画を立てる際にはこの点を念頭に置くとよいでしょう。

ソンクラーンはいつ、どこで?エリア別徹底解説

タイ全土で盛大に祝われるソンクラーンですが、その盛り上がり方や雰囲気は地域ごとに異なります。ここでは、特に観光客に人気の高い主要都市のソンクラーンの特徴を、エリア別に詳細にご紹介します。自分の旅行スタイルに合ったスポットを探してみてください。

開催期間:4月13日から15日が中心!

先述の通り、2024年には特別な期間も設けられていますが、ソンクラーンの核心となるのは毎年4月13日から15日の3日間です。

  • 4月13日:マハー・ソンクラーン
  • 古い年の終わりと新しい年の始まりを示す日。多くの人が朝早くから寺院を訪れ、徳を積むためのタンブン(喜捨)を行います。
  • 4月14日:ワン・ナオ
  • 家族の日として親しまれており、故郷に戻って家族や親戚と過ごす重要な日とされています。
  • 4月15日:ワン・タールン
  • 新年の元旦にあたる日で、この日から本格的に新しい年が始まると位置づけられています。

この3日間は祝日となり、タイ全土がまさにお祭りムード一色に染まります。

バンコクのおすすめ参加エリア

世界中から観光客が集まる首都バンコクは、ソンクラーンを体感するには最もエキサイティングな場所のひとつです。エリアごとに特徴が異なるため、自分の好みに合わせて選んでみましょう。

  • カオサンロード:世界で最も激しい水かけ祭り
  • 「バックパッカーの聖地」として有名なカオサンロードは、ソンクラーン期間中、巨大なパーティー会場へと変わります。あらゆる方向から飛び交う強烈な水しぶき、大音量のクラブミュージック、世界中から集まった人々の熱気が渦巻きます。ここは、ソンクラーンの最も激しくてクレイジーな面を体験したい方にぴったり。足を踏み入れた瞬間から、頭の先からつま先までびしょ濡れになる覚悟が必要です。強烈な水鉄砲を持つ者たちが待ち構え、容赦なく水を浴びせかけます。体力と覚悟に自信がある方は、この熱気あふれる渦に飛び込んでみましょう。ただし混雑が激しいため、スリなどの犯罪防止のために貴重品管理は念入りに行ってください。
  • シーロム通り:最大規模の歩行者天国
  • バンコクのオフィス街であるシーロム通りは、ソンクラーン期間中、数キロにわたって車両通行止めとなり、広大な歩行者天国に変わります。BTSサラデーン駅やMRTシーロム駅からも近く、バンコク最大級の水かけスポットです。ここでの名物は消防車による豪快な放水で、まるで巨大なウォーターキャノンのように頭上から大量の水が降り注ぎます。通り沿いにはDJブースも設けられ、音楽とともに祭りの雰囲気を盛り上げます。カオサンロードほど混沌とはしていませんが、規模と迫力は圧巻です。家族連れから若者グループまで幅広い層が楽しめるエリアです。
  • サイアムスクエア周辺:若者とファッションの中心地でスタイリッシュに
  • サイアム・パラゴンやセントラルワールドなど大型ショッピングモールが集まるサイアムエリアは、タイの若者カルチャーの中心地です。ここのソンクラーンは他のエリアに比べてややマイルドで、洗練された雰囲気が魅力。スポンサー企業によるイベントステージが設置され、有名アーティストのライブやパフォーマンスが繰り広げられます。泡(フォーム)パーティーが催されることもあり、水だけでなく泡まみれになって楽しめます。激しい水かけ合戦は苦手だけどソンクラーンの雰囲気を味わいたい方や、ファッションを楽しみながら参加したい人におすすめです。

チェンマイ:伝統と熱狂が融合する古都の祭り

「北のバラ」と称される美しい古都チェンマイのソンクラーンは、バンコクとはまた違った趣があります。伝統的な面とエキサイティングな水かけ合戦、両方を楽しめるのが特徴です。

最大の見どころは、旧市街を囲むお堀の水を使って行われる水かけ合戦です。ピックアップトラックの荷台に大型の水タンクを載せ、お堀の水を補給しながら街を練り歩く地元民の姿はチェンマイならでは。観光客も一緒にお堀からバケツで水を汲み、通りかかる人々に豪快に浴びせかけます。さらに、華やかに飾られた山車と仏像のパレードも催され、多くの人々が仏像に水をかけて祈りを捧げます。こうした伝統行事を間近で体験できるのは、古都チェンマイならではの魅力です。熱狂と共に、どこか穏やかで敬虔な雰囲気が漂っています。

パタヤ:ビーチリゾートならではの開放的な祭り

バンコクから車で約2時間の距離にあるビーチリゾート、パタヤ。ここでのソンクラーンはややユニークで、「ワンライ」と呼ばれています。これは「流れる日」という意味で、他と比べて祭りの期間が長いのが特徴です。メインの水かけ合戦は、バンコクなどでの盛り上がりが一段落した4月18日から19日ごろにピークを迎えます。

ビーチロードを中心に、街全体が巨大な水かけ会場となり、国内外の観光客で賑わいます。海辺の開放的なムードが相まって、パーティーのような盛り上がりを見せるのが魅力です。水着姿で参加する人も多く、リゾート地ならではの自由な空気感が感じられます。日程をずらしてソンクラーンを楽しみたい方にはうってつけのスポットと言えるでしょう。

【これを読めば完璧】ソンクラーン参戦のための準備と持ち物リスト

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ソンクラーンを心から楽しむためには、事前の準備が何よりも重要です。特に服装や持ち物は、快適さや安全に大きな影響を与えます。ここでは、私の経験から「これは絶対に必要!」と感じたアイテムをまとめました。

服装のポイント:濡れても大丈夫!でも実は守るべきルールもあります

ソンクラーンでの服装は基本的に「濡れてもいい服」が鉄則です。ただし、ただ濡れてもいいだけでなく、注意すべき点がいくつかあります。これは単に楽しむためだけではなく、タイの文化に敬意を払う意味でも大切です。

  • 速乾性のある素材が必須
  • 綿素材のTシャツは水を吸うと重くなり、乾きにくいため避けたほうが無難です。ポリエステルなどの化繊素材のスポーツウェアやラッシュガードがおすすめ。乾きやすいため、水かけの合間にカフェに入ったり、涼しいBTSに乗る際にも体が冷えにくいです。ファッション的にも機能的にも、最近流行しているテック素材のトップスと、水陸両用のショートパンツの組み合わせが非常にスマートです。
  • 色選びに注意!特に白は避けて
  • 特に女性に向けての重要ポイントです。薄い色の服、特に白いTシャツは濡れると肌が透けてしまい、下着が見えてしまうことがあります。これがトラブルの元にもなるので、濃色の服を選ぶか、透けても問題ないように下に水着を着るなどの対策を必ずしてください。
  • 過度な露出は控えめに
  • タイは仏教の国であり、寺院など神聖な場所では肌の露出を控えるのがマナーです。ソンクラーンは一見自由なお祭りですが、根底には敬意があります。過剰に露出した服装(例:ビキニトップだけなど)で街中を歩くのは避けましょう。特に水かけを楽しむ場所から移動するときには、軽く羽織るものを持っておくと印象が良いです。
  • 滑りにくく、脱げにくいサンダルを選ぶ
  • ビーチサンダルは手軽ですが、混雑した場所で脱げやすく、濡れた路面では滑ってしまうリスクがあります。安定感のあるスポーツサンダルや、クロックスのようにかかとが固定されるタイプのサンダルがおすすめです。足元の安定感が増すことで、動きやすさと安全性が大幅に向上します。

忘れずに持って行きたい必須アイテムリスト

次に持ち物について、最低限必要なものを厳選してご紹介します。

  • 水鉄砲
  • ソンクラーンの主役アイテムです。基本的には現地調達がおすすめ。祭りが近づくと街の露店やデパート、コンビニなどで多種多様な水鉄砲が販売されます。小さなピストル型から、背負うタイプの大きなものまで価格も幅広く、100バーツ(約400円)から1000バーツ(約4000円)超のものも。個人的には、大きすぎず給水しやすい中型のポンプアクション式が、パワーと取り回しのバランスがよく、長時間遊べておすすめです。購入時は必ず動作確認し、水漏れがないかチェックしましょう。
  • 防水バッグ・スマホ用防水ケース
  • 水鉄砲以上に重要な防水グッズです。スマホや現金、ホテルのカードキーなどは絶対に濡らせません。首から下げられるスマホ防水ケースは、カオサンロード周辺の露店でも100バーツ程度で買えますが、密閉性に不安がある製品もあります。可能なら日本から信頼できる製品を持参することを強くお勧めします。私の場合、スマホ防水ケースに加え、大きめの防水ウエストポーチやドライバッグも持参して二重に守っていました。使用前に防水性能や操作性の確認をしておくと安心です。
  • ゴーグルかサングラス
  • つい見落としがちですが、目を水から守るためにとても役立ちます。どこから水が飛んでくるかわからない状況で、水が目に入るとかなり痛いもの。特にコンタクトレンズを使っている方は必須です。また、かける水が必ずしも清潔とは限らず、堀の水や水道水以外を使うことも。目の保護には、水泳用ゴーグルか顔にしっかりフィットするサングラスを用意しましょう。UVカットつきなら強い日差しからも守ってくれます。
  • 日焼け止め
  • 4月のタイの日差しは非常に強烈です。濡れて気持ちいいからと油断すると、夜にはひどい日焼けになりかねません。SPF50+、PA++++と最高レベルのウォータープルーフタイプの日焼け止めを必ず選びましょう。出かける前に全身に塗り、持ち歩いて2〜3時間ごとに必ず塗り直すことが、肌を守る秘訣です。
  • 着替えと速乾タオル
  • 一日中びしょ濡れのままだと体力を消耗し、体が冷えて風邪を引きやすくなります。特に夕方以降や、冷房が強い室内に入るときは濡れた服がつらいです。ホテルが近ければ一度着替えに戻るのが理想ですが、そうでない場合は、速乾性のある小さなタオルとTシャツ一枚を防水バッグに入れて持ち歩くと便利です。
  • 少額の現金
  • ソンクラーン期間中は、露店などでクレジットカードや電子マネーが使えないことが多いです。防水ケースに100バーツ札や20バーツ札と小銭を混ぜ、合計で1000バーツ(約4000円)程度持ち歩くのが安心。高額紙幣はスリのリスクも高く、店側がお釣りを用意していない場合も多いので控えましょう。

持ち込み・使用を禁止されているもの

安全かつマナーを守って楽しむために、以下の点にご注意ください。

  • 高圧水鉄砲の使用禁止
  • 圧縮空気を利用し、非常に高い威力で水を飛ばす水鉄砲は危険です。顔や目に当たると大怪我につながるため、多くの会場で使用が禁じられています。節度を守って楽しめるものだけを選びましょう。
  • 氷水や汚れた水の使用禁止
  • 相手を驚かせるために氷水を浴びせる人がいますが、これは心臓への負担もあり非常に危険でマナー違反です。また、お堀の水はともかく、明らかに汚れている側溝の水などを使うのは絶対に避けてください。衛生面の問題だけでなく、トラブルの原因になります。
  • 白い粉(ディンソーポーン)の禁止
  • かつて泥やタルク(ベビーパウダー状の白い粉)を水で溶いて顔に塗る風習がありましたが、近年これが目に入る危険やセクハラ問題につながることから、主要なイベント会場では禁止されています。もし誰かに塗られそうになったら、はっきりと断る勇気を持ちましょう。

知っておきたい!ソンクラーンを楽しむためのルールとマナー

ソンクラーンは単に無差別に水をかけ合うだけの祭りではありません。そこには互いを尊重し、誰もが心地よく新年を迎えられるように、暗黙のルールやマナーが存在しています。

水をかけてはいけない人や場所

誰にでも水をかけてよいわけではありません。以下の人々や場所では、水鉄砲を使うのをぐっと我慢しましょう。

  • 僧侶、高齢者、乳幼児
  • 僧侶はタイで最も敬われる存在であり、決して水をかけてはいけません。また、高齢者や小さな子どもに水をかけるのもマナー違反です。
  • 警察官や警備員
  • 祭りの安全を守っている職務中の警察官や警備員には、水をかけるのは控えましょう。
  • バイクを運転している人
  • これが最も危険な行為であり、絶対に避けなければなりません。走行中のバイクに水をかけると、運転者がバランスを崩して転倒し、重大な事故を引き起こす恐れがあります。ソンクラーン期間中の交通事故はタイの社会問題となっており、楽しむはずの祭りが誰かの命を奪う結果につながることもあります。
  • 食事中の人や屋台の店主
  • レストランのテラス席で食事中の人や、商品を並べる屋台の店主に水をかけるのは迷惑行為です。食べ物や商品が濡れないよう、細やかな配慮を心がけましょう。
  • 寺院の境内
  • 寺院は神聖な祈りの場です。境内での水かけは控えるべきです。

「サワディー・ピーマイ」で心をつなごう

水をかける際は、無言で浴びせるのではなく、ぜひ現地の言葉で挨拶を交わしてください。「サワディー・ピーマイ!(สวัสดีปีใหม่)」はタイ語で「新年あけましておめでとうございます」を意味します。このひと言を添えるだけで、水の掛け合いが新年を祝う温かい交流へと変わります。笑顔で挨拶を交わせば、タイの人々もきっと素敵な笑顔で応えてくれるでしょう。

女性が気をつけるべきポイント

楽しい祭りであっても、トラブルのリスクはゼロではありません。特に女性は、自分の身を守る意識を持つことが重要です。

  • 痴漢・セクハラへの注意
  • 祭りの熱気と混雑に紛れ、体に触れたり不快な言葉をかけたりする人がいるかもしれません。特に身動きが取りにくいカオサンロードやシーロム通りなど混雑する場所では注意が必要です。不要な接触や、粉を塗るふりをして触られる行為はセクハラにあたります。はっきりと「No!」と伝え、その場から離れましょう。危険を感じた場合は、近くの警察官や警備員に助けを求めてください。
  • 信頼できる仲間と行動する
  • 一人で参加することも可能ですが、できるなら友人など信頼できる人と複数人で行動すると安心です。互いに目を配ることでトラブルを防げます。
  • 服装の配慮
  • 先に触れた服装の注意点も踏まえ、肌が透けるものや露出が過度な服装は望まない注目を集める恐れがあります。自分の身を守るためにも節度のある服装を心がけ、肩や腰周りの露出は控えめにするのが賢明です。

行動の手順とトラブルシューティング

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ソンクラーン旅行を成功させるためには、計画的な準備と、万一の際の対処法をあらかじめ把握しておくことが重要です。

航空券とホテルの手配:早めの予約が定石!

ソンクラーン期間は、タイにとって年間で最も旅行者が集中するピークシーズンです。世界中から多くの人々がこのお祭りを目的に訪れるため、航空券やホテルの料金は高騰し、予約も瞬く間に埋まってしまいます。理想的には、半年以上前、遅くとも3ヶ月前までには予約を済ませておくことをおすすめします。特にカオサンロードやシーロム通りなどの水かけ祭りの中心エリア周辺のホテルは人気が非常に高いです。宿泊先を選ぶ際は、祭り会場へのアクセスだけでなく、「濡れたままの服装でロビーに入れるか」も重要なポイントです。高級ホテルではドレスコードが設けられており、びしょ濡れのままでは入館を断られることがあります。その点、ゲストハウスや中級ホテルのほうが柔軟に対応してもらえる場合が多いです。

現地での移動手段

ソンクラーン期間中は、特にバンコク中心部で大規模な交通規制や激しい渋滞が日常的に発生します。

  • BTS(スカイトレイン)とMRT(地下鉄)の活用
  • 渋滞の影響を受けないBTSやMRTは、この時期の最も便利な移動手段です。シーロムやサイアムなど主要な会場は駅に直結しているためアクセスも抜群です。ただし、車内は冷房が非常に強く効いているため、濡れた身体で乗ると寒さを感じることがあります。必ず羽織るものやタオルを用意しておきましょう。
  • タクシーやトゥクトゥク利用の注意点
  • 交通渋滞に巻き込まれるリスクを承知のうえで利用することが必要です。特に夕方のラッシュ時は、通常15分程度の距離でも1時間以上かかることがあります。乗る前には目的地を明確に伝え、料金の交渉をしっかり行ってください。メーターを使わないときは別の車両を探すのが賢明です。
  • 配車アプリ「Grab」
  • 日本のUberのように利用できる「Grab」は、料金が事前に確定するため料金交渉が不要で安心です。ただし、ソンクラーン期間中はドライバーの確保が難しく、通常より料金が高くなるピーク料金が適用される場合もあります。

トラブル発生時の対処法

どんなに準備万端でも、予期せぬトラブルが起こる可能性は否めません。慌てずに対応できるよう、対処法を事前に確認しておきましょう。

  • スリや盗難に遭った場合
  • まずは落ち着いて、「ツーリストポリス(観光警察)」に連絡しましょう。電話番号は「1155」です。日本語対応のオペレーターもいます。パスポートを盗まれた場合は、警察署で紛失証明書(ポリスレポート)を取得し、それを持ってバンコクにある在タイ日本国大使館で「帰国のための渡航書」を発行してもらう必要があります。大使館の所在地や手続きの詳細は、事前に公式ウェブサイトで確認しておくと安心です。
  • 体調不良や怪我をした場合
  • 見慣れない環境や濡れたまま長時間過ごしたことによる体調不良、あるいは転倒などの怪我で病院にかかるケースもあります。バンコクには、サミティベート病院やバムルンラード病院、バンコク病院など、いくつか日本語通訳サービスが利用できる私立病院があります。ただし治療費は高額になることが多いため、出発前に必ず海外旅行保険へ加入しましょう。保険会社提携の病院であれば、キャッシュレス治療が受けられる場合もあります。
  • スマートフォンの水没時の対応
  • 防水ケースを使用していても、水没することはあり得ます。水没した場合は、絶対に電源を入れようとせず、すぐにSIMカードやSDカードを取り外してください。その後、タオルで水分を拭き取り、乾燥剤(シリカゲル)と共に密閉できる袋に入れておくのが応急措置として有効です。バンコクにはMBKセンター(マーブンクロンセンター)など、スマートフォン修理店が集まるショッピングモールもあります。
  • イベント中止やスケジュール変更の確認
  • イベントの最新スケジュールや交通規制情報は、タイ国政府観光庁(TAT)の公式サイトや公式SNSで随時チェックするのが確実です。出発前はもちろん、滞在中もこまめに情報を確認する習慣をつけましょう。

ソンクラーンだけじゃない!一緒に楽しみたいタイの魅力

せっかくタイを訪れるなら、ソンクラーンだけでなく、この国が誇る多彩な魅力にも触れてみてはいかがでしょうか。水かけ祭りの熱気の合間に、少し足を伸ばしてタイの文化や日常に触れる時間を持つことで、旅がより一層充実します。

静謐な仏教寺院を巡る

ソンクラーンの賑わいから離れて、落ち着いた神聖な空気漂う寺院を訪れるのもおすすめです。バンコクには、巨大な涅槃仏で知られる「ワット・ポー」、三島由紀夫の小説『暁の寺』の舞台にもなった美しい仏塔がそびえる「ワット・アルン」、タイで最も格式の高い王室寺院「ワット・プラケオ(エメラルド寺院)」など、見どころが多数あります。お祭りの合間にこうしたスポットを訪れることで、タイの人々の信仰の深さを感じ取り、ソンクラーンの本来の意義をより深く理解できるでしょう。ただし、寺院参拝時にはタンクトップやショートパンツなどの露出が多い服装は避けるべきです。入口でパレオの貸し出しがある場合もありますが、ストールや羽織るものを持参するのがスマートです。

トレンド溢れるタイのファッションとアートを体感

アパレル業界に携わる者として、タイのクリエイティブなシーンも見逃せません。サイアムセンターやセントラル・エンバシーなどの大型ショッピングモールには、個性的で斬新なタイのデザイナーズブランドの店舗が多数入っています。鮮やかな色彩や伝統的モチーフをモダンにアレンジしたデザインは、見るだけでも刺激的です。 さらにアート好きなら、BACC(バンコク・アート・アンド・カルチャー・センター)は必ず訪れるべき場所です。若手アーティストを中心に現代アートの多彩な企画展が開催されており、タイの現在のアートシーンを肌で感じることができます。ソンクラーンの合間に涼しい館内で感性を磨くのも素敵な過ごし方です。

タイの美食を心ゆくまで堪能

タイ旅行の大きな魅力のひとつは、やはり食の楽しみです。トムヤムクンやパッタイといった定番料理はもちろん、街角の屋台で味わうローカルフードも格別です。炎天下のソンクラーンの合間には、マンゴーともち米のスイーツ「カオニャオ・マムアン」や、さっぱりとしたフルーツシェイクでひと休みするのがおすすめです。 少しお洒落をしてディナーを楽しみたい方には、チャオプラヤー川沿いのリバーサイドレストランや高層ビルのルーフトップバーも魅力的です。ライトアップされた寺院やバンコクの夜景を眺めながら味わうタイ料理は、忘れ難い思い出となるでしょう。ただし、ソンクラーン期間中は休業する個人経営の店舗も多いため、訪れたいお店がある場合は事前に営業状況を確認することをおすすめします。

人生最高の思い出を、ソンクラーンで

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ソンクラーンは、単なる水かけ合戦の騒ぎではありません。これは、古い年の不運を洗い流し、新しい年の幸福を願う、タイの人々の優しさと祈りが込められた神聖な祝祭です。知らない者同士が国籍や言葉の壁を超えて、満面の笑みを交わしながら水をかけ合い、「サワディー・ピーマイ!」と祝福し合います。その場には、日々の悩みやわだかまりを忘れさせる、不思議な一体感と幸福感が溢れています。

もちろん、そのためには周囲の人々への配慮と、自分の安全を確保する準備が欠かせません。この記事で紹介した持ち物やルール、注意点をしっかりと理解し、万全の態勢で臨みましょう。

全身がびしょ濡れになることを恐れず、童心に返って水鉄砲を手に取れば、間違いなく人生で最も楽しくスリリングな瞬間が訪れます。タイの太陽の下、水しぶきを浴びながら笑顔の輪に飛び込んでみませんか?

この記事が、あなたの素晴らしいソンクラーン体験への確かな第一歩となることを心より願っています。

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この記事を書いたトラベルライター

アパレル企業で培ったセンスを活かして、ヨーロッパの街角を歩き回っています。初めての海外旅行でも安心できるよう、ちょっとお洒落で実用的な旅のヒントをお届け。アートとファッション好きな方、一緒に旅しましょう!

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