タイ王室の避暑地として知られる、優雅で穏やかな海辺の街、ホアヒン。バンコクの喧騒から離れ、ゆったりとした時間が流れるこの地は、どこか洗練された大人の雰囲気をまとっています。美しいビーチでのんびり過ごすのも、歴史ある駅舎や宮殿を訪れるのも素敵。でも、旅の楽しみはそれだけではありません。特に、ショッピングとグルメを愛する私たちにとって、絶対に外せないスポットがあるのです。それが、今回ご紹介する「マーケットビレッジ・ホアヒン(Market Village Hua Hin)」。
「え、タイに来てまでショッピングモール?」なんて声が聞こえてきそうですが、ここはただのモールではないのです。灼熱の太陽から逃れられる快適な空間でありながら、ローカルな熱気も感じられる。最新のファッションも、ばらまき用のお土産も、絶品のタイ料理も、すべてがこの場所に詰まっている。言わば、ホアヒンの日常と非日常が交差する、魔法のような場所。地元の人々の活気と、世界中から集まる旅人の期待感とが混じり合い、独特の心地よいエネルギーを生み出しています。
この記事では、アパレル企業で働きながら世界を旅する私が、ファッションやアートの視点、そして女性ならではのきめ細やかな目線で、マーケットビレッジの魅力を隅から隅まで、徹底的に解剖していきます。どのフロアに何があるのか、どんなブランドが狙い目なのか、フードコートで絶対に食べるべき一皿は何か、そして、賢くお得に楽しむための裏技まで。この記事を読み終える頃には、あなたはもうマーケットビレッジの上級者。さあ、一緒にホアヒンで最高のショッピング体験への扉を開けましょう。
マーケットビレッジってどんなところ? – 基本情報とアクセスのすべて

ホアヒンのメインストリートであるペッカセム通り(Phet Kasem Road)沿いに堂々と建つマーケットビレッジは、2006年にオープンした、ホアヒンで初となる大規模なショッピングコンプレックスです。その名の通り、近代的なショッピングモールと、屋外のマーケット(市場)の雰囲気を融合させたユニークなコンセプトが特徴。エアコンの効いた快適な空間で最先端のショッピングを楽しめるだけでなく、一歩外に出ればローカルな賑わいにも触れられる、まさにハイブリッドな魅力を持つ場所なのです。
地元の人々にも愛される、ホアヒンの中心
マーケットビレッジが素晴らしいのは、観光客だけをターゲットにしているわけではない、という点にあります。むしろ、ホアヒンに住む人々にとっての生活の中心地。スーパーマーケットで日々の食材を買い、家族でレストランに集い、最新の映画を観に来る。そんなローカルの日常がすぐそばに感じられるからこそ、私たちはより深くホアヒンの街を知ることができるのです。
白を基調としたコロニアル様式を思わせる建物は、王室の保養地であるホアヒンの街並みにもしっくりと馴染んでいます。広々とした敷地内には、ファッション、コスメ、電化製品、レストラン、スーパーマーケット、映画館、ボーリング場まで、ありとあらゆるものが揃っています。特に、タイの強烈な日差しや、突然のスコールを避けられる全天候型の施設であることは、旅人にとって何よりの安心材料。日中の暑い時間帯の避難場所として、また、夜の食事や買い物スポットとして、一日中頼りになる存在です。
マーケットビレッジへのアクセスを徹底解説
ホアヒン中心部の主要なホテルからは、非常にアクセスしやすいロケーションにあります。移動手段はいくつか考えられますが、それぞれの特徴を理解して、旅のスタイルに合わせて選ぶのがスマートです。
- ソンテウ(Songthaew)
ホアヒンの市民の足として親しまれているのが、この緑色のソンテウ。荷台を改造した乗り合いトラックで、決まったルートを巡回しています。マーケットビレッジはメインルート上にあるため、ペッカセム通りでこの緑色のソンテウを見かけたら、手を挙げて停めましょう。行き先を告げる必要はなく、降りたい場所が近づいたらブザーを押すだけ。料金は後払いで、一律10〜20バーツ程度(時間帯や距離により変動)と非常にリーズナブル。ローカル気分を味わいながら、のんびり移動したい方にはぴったりの方法です。ただし、夕方以降は料金が上がったり、運行本数が減ったりするので注意が必要です。
- トゥクトゥク(Tuk-tuk)
タイ名物の三輪タクシー、トゥクトゥク。ソンテウよりも小回りが利き、ホテルから直接目的地まで行ってくれる手軽さが魅力です。ホアヒンのトゥクトゥクは、バンコクのそれとは少し形が違い、バイクの横にサイドカーが付いたような独特の形状をしています。料金は交渉制。乗車前に必ずドライバーと料金を確認しましょう。中心部のホテルからマーケットビレッジまでなら、100〜150バーツが相場ですが、言い値はもう少し高いことが多いので、笑顔で交渉してみるのも旅の醍醐味です。
- タクシー&Grab
より快適で安心な移動を求めるなら、メータータクシーや配車アプリ「Grab」がおすすめです。特にGrabは、アプリ上で行き先を指定し、料金も事前に確定するため、言葉の心配や料金交渉のストレスがありません。クレジットカードを登録しておけばキャッシュレス決済も可能。複数人で移動する場合や、買い物をたくさんして荷物が増えた帰り道などには、特に重宝するでしょう。ホアヒンではGrabの普及率も高く、比較的簡単につかまります。
営業時間とベストな訪問時間
マーケットビレッジの営業時間は、基本的に毎日午前10時30分から午後9時まで(スーパーマーケットのTesco Lotusは午前9時から営業)。ただし、一部のレストランや映画館は、より遅くまで営業している場合があります。
訪れるのにおすすめの時間帯は、目的によって異なります。
- 午前中(10:30〜12:00)
開店直後のこの時間帯は、まだ人もまばらで、ゆっくりと自分のペースでショッピングを楽しみたい方に最適です。特に、セールの掘り出し物を探したり、話題のコスメをじっくり試したりしたい場合は、この時間が狙い目。
- ランチタイム(12:00〜14:00)
お昼時になると、フードコートやレストランは地元の人や観光客で賑わい始めます。活気ある雰囲気を楽しみたいなら良いですが、席の確保が少し大変になることも。時間を少しずらして13時半以降に行くと、少し落ち着いて食事できるでしょう。
- 夕方から夜(17:00〜21:00)
日中のビーチや観光を終えた人々が集まり、一日で最も活気づく時間帯。屋外エリアではナイトマーケットのような雰囲気が楽しめ、屋台の美味しそうな香りが漂います。食事、ショッピング、エンターテイメントと、マーケットビレッジの魅力を余すところなく満喫したいなら、この時間帯がベストです。
最新の営業時間やイベント情報については、公式サイトで確認することをおすすめします。 マーケットビレッジ・ホアヒン公式サイトには、ショップリストやプロモーション情報も掲載されているので、訪れる前にチェックしておくと、より効率的に楽しめますよ。
フロア別徹底ガイド!あなたの「欲しい」がきっと見つかる

さあ、いよいよ館内へ足を踏み入れましょう。マーケットビレッジは主に3つのフロア(地下1階、1階、2階)で構成されています。それぞれのフロアに個性があり、目的を持って歩けば、あなたの「欲しい」「見たい」「食べたい」が必ず見つかるはず。宝探しのような気分で、各フロアを巡っていきましょう。
地下1階(G Floor) – グルメとスーパーマーケットの楽園
マーケットビレッジの心臓部とも言えるのが、この地下フロア。旅のエネルギーチャージに欠かせない「食」と、お土産探しの最終兵器「スーパーマーケット」が集結する、最も活気に満ちたエリアです。
フードコート「Food Hall」- ローカルフードを気軽に、清潔に
旅の醍醐味は、やはり現地の味。でも、屋台は衛生面が少し心配…という方にも自信を持っておすすめできるのが、ここのフードコートです。広々とした空間に、タイのあらゆるローカルフードのブースがずらりと並び、見ているだけでもワクワクしてきます。
ここのシステムは、まず専用のカウンターでプリペイドカードを購入(またはチャージ)し、そのカードを使って各店舗で支払いをするというもの。100バーツ、200バーツなど、使う分だけチャージしておけば、現金を持ち歩く必要もなくスマートです。使いきれなかった分は、最後にカウンターで返金してもらえるので安心してくださいね。
さて、肝心のお料理ですが、定番のパッタイ(タイ風焼きそば)やカオマンガイ(チキンライス)、ガパオライス(バジル炒めご飯)はもちろん、カオカームー(豚足煮込みご飯)やクイッティアオ(タイラーメン)、様々な種類のおかずを指差しで選べるぶっかけご飯「カオゲーン」など、その品揃えは圧巻。一皿50〜80バーツ程度と、驚くほどリーズナブルな価格で本格的なタイ料理が味わえます。清潔な環境で、様々な料理を少しずつ試せるフードコートは、タイ料理初心者から上級者まで、誰もが満足できる食のワンダーランドなのです。
スーパーマーケット「Tesco Lotus」 – お土産探しはここで決まり!
フードコートでお腹を満たしたら、隣接する大手スーパーマーケット「Tesco Lotus」へ。ここは、お土産探しの聖地と言っても過言ではありません。デパートや専門土産店で買うよりもずっと安く、そして何よりローカルが実際に使っているリアルなアイテムが手に入るのが魅力です。
- お菓子・スナック類
タイ限定フレーバーのプリッツ(ラーブ味やトムヤムクン味)やポッキー(マンゴー味)、小袋に入ったドライフルーツ、タマリンドを甘く煮詰めたお菓子など、ばらまき土産に最適なものが山のようにあります。パッケージも可愛らしいものが多いので、選ぶ時間も楽しいひととき。
- 調味料・インスタント食品
トムヤムクンやグリーンカレーが手軽に作れるペーストや調理キットは、料理好きの友人へのお土産にぴったり。「Lobo」や「Blue Elephant」といった有名ブランドのものが揃っています。タイのインスタントラーメンも種類豊富で、いくつか買って帰って食べ比べてみるのも面白いでしょう。
- コスメ・パーソナルケア用品
意外な穴場がコスメコーナー。タイの伝統的なハーブを使った石鹸「マダム・ヘン」や、美白効果で知られるタマリンド入りのスクラブ、ヤードム(嗅ぎ薬)など、タイならではの美容アイテムが見つかります。価格も非常に安いので、気になったものはどんどんカゴへ。
Tesco Lotusは、まさにタイの今の暮らしを垣間見れる場所。お土産探しだけでなく、現地の食文化や生活様式に触れるという意味でも、ぜひ時間をかけて散策してみてください。
個性豊かなレストラン&カフェ
フードコートの手軽さも良いですが、ゆっくりと食事を楽しみたい日もありますよね。地下フロアには、そんな気分に応えてくれるレストランも充実しています。
- MKレストラン:タイ全土で愛されるタイスキ(タイ風しゃぶしゃぶ)のチェーン店。新鮮な野菜や肉、魚介類を特製のタレでいただきます。家族やグループでわいわい鍋を囲むのは、最高の思い出になるはず。
- Yayoi(やよい軒):日本の味が恋しくなったらこちらへ。定食メニューが充実しており、ホッと一息つけます。
- Sizzler:ステーキやグリル料理がメインですが、ここの真骨頂はなんといっても充実のサラダバー。野菜不足になりがちな旅先で、新鮮なサラダやスープ、パスタ、デザートが食べ放題なのは本当にありがたい存在です。
1階(1st Floor) – ファッションとコスメの最前線
エスカレーターを上がって1階へ。ここは、一気に華やかな雰囲気に包まれるファッションとビューティーのフロア。アパレル勤務の私にとっては、最も心拍数が上がるエリアです。
タイブランドから国際ブランドまで
マーケットビレッジのファッションフロアの面白さは、日本でもおなじみの国際的なブランドと、タイならではのローカルブランドが絶妙にミックスされている点にあります。
- タイ発ファッションブランド
ぜひチェックしてほしいのが、タイを代表するファッションブランド。
- Jaspal:洗練されたデザインと質の良さで、タイのキャリアウーマンに人気のブランド。都会的でシックなワンピースやブラウスは、日本に帰ってからもオフィスで活躍してくれそう。
- CPS CHAPS:Jaspalよりも少しカジュアルでロックテイストなブランド。エッジの効いたデニムやTシャツ、レザージャケットなど、クールなアイテムが揃います。
- Lyn Around:カラフルで遊び心あふれるデザインが特徴。フェミニンでドリーミーな世界観は、見ているだけでハッピーな気分に。
これらのタイブランドは、日本のブランドにはない大胆な色使いやカッティングが魅力。それでいて、アジア人の体型に合うように作られているので、意外としっくりくる一着が見つかるかもしれません。
- 国際ブランド
ユニクロやH&M、リーバイス、アディダス、ナイキなど、世界的なブランドも一通り揃っています。日本で買い逃したアイテムや、タイ限定のデザインが見つかることも。特にスポーツブランドは、日本より安く手に入ることが多いので要チェックです。
輝きをプラスするビューティー&コスメ
ファッションフロアと並んで女性の心を掴むのが、コスメショップの数々。
- Boots & Watsons
イギリス発の「Boots」とアジア最大級の「Watsons」は、タイの二大ドラッグストア。日本のマツモトキヨシのような存在で、プチプラコスメからスキンケア、医薬品まで幅広く扱っています。 特に注目したいのが、それぞれのプライベートブランド。Bootsの「No7」シリーズや、Watsonsのオリジナル商品は、高品質ながら手頃な価格で人気です。日焼け止めやアロエジェルなど、南国で急に必要になるアイテムを調達するのにも便利。
- タイコスメブランド
近年、世界的に注目を集めているのがタイコスメ。高温多湿な気候で崩れにくいように作られているため、機能性の高さは折り紙付きです。
- Mistine(ミスティーン):タイの国民的コスメブランド。特にマスカラやアイライナーは、汗や皮脂に強く、パンダ目にならないと評判です。
- Srichand(シーチャン):レトロで可愛らしいパッケージが目印。皮脂を吸収してサラサラ肌をキープしてくれるトランスルーセントパウダーは、お土産にも自分用にもマストバイの逸品。
その他にも、香水専門店や、THE BODY SHOPなどの自然派コスメブランドの店舗も点在しており、美を追求する旅は終わりません。
2階(2nd Floor) – エンタメとライフスタイルのフロア
ショッピングとグルメを堪能したら、次はエンターテイメントの世界へ。2階は、映画館やITガジェット、書店などが集まる、よりライフスタイルに密着したフロアです。
最新映画をチェック!「Major Cineplex」
旅先で映画を観る、というのも乙な体験。マーケットビレッジには、タイ最大手のシネコン「Major Cineplex」が入っています。最新のハリウッド映画などが、日本よりも早く公開されていることも。音声は英語かタイ語(タイ語音声に英語字幕、またはその逆のパターンが多い)なので、英語が得意な方なら十分に楽しめます。 タイの映画館で面白いのが、上映前に必ず国王賛歌の映像が流れ、観客全員が起立して敬意を表すという文化。タイの人々の王室への深い敬愛を肌で感じることができる、貴重な体験です。座席も、通常席のほかに、ペアシートやリクライニング付きのVIPシートなど種類が豊富。少し贅沢して、快適なシートで映画鑑賞はいかがでしょうか。
IT・ガジェット好き必見!モバイル&エレクトロニクスゾーン
このフロアには、携帯キャリアのショップ(AIS, TrueMove H, DTAC)や、カメラ、PC、スマートフォンアクセサリーなどを扱う店舗が集まっています。 旅行者にとって便利なのが、キャリアショップでのSIMカード購入やデータプランのチャージ(トップアップ)。空港でSIMカードを買いそびれた場合や、滞在中にデータが足りなくなった場合でも、ここで簡単に追加できます。スタッフも旅行者の対応に慣れていることが多いので安心です。 また、スマホの充電器を忘れたり、カメラのメモリーカードが一杯になったりといった、旅の「困った!」にも応えてくれる心強いエリアです。
書籍と文具の世界「B2S」
「B2S」は、タイの大手書店チェーン。タイ語の書籍が中心ですが、洋書や雑誌のコーナーも充実しています。旅の合間に、現地の書店で本を眺める時間は、その国の文化やトレンドを知る良い機会になります。 私が特に好きなのは、文具コーナー。タイのデザインは、色使いがポップでユニークなものが多く、見ているだけで楽しい気分に。おしゃれなノートやペン、ステッカーなど、旅の思い出を記録するためのアイテムを探すのにぴったりの場所です。友人へのお土産に、ちょっと気の利いた文房具を選ぶのも素敵ですね。
マーケットビレッジを120%楽しむための豆知識&Tips

フロアガイドで全体像を掴んだところで、さらにマーケットビレッジを深く、お得に楽しむためのヒントをいくつかご紹介します。これを知っているだけで、あなたのホアヒン滞在がより豊かなものになるはずです。
屋外マーケットエリアも見逃せない!
マーケットビレッジの魅力は、エアコンの効いた屋内だけにとどまりません。建物の正面や側面には、屋外マーケットエリアが広がっており、特に夕方から夜にかけては、多くの露店が立ち並び、ナイトマーケットさながらの賑わいを見せます。
ここでは、Tシャツやサンダル、エスニックなアクセサリー、手作りの工芸品などが、リーズナブルな価格で売られています。屋内とはまた違った、ローカルで雑多な雰囲気がたまりません。値段交渉もマーケットの楽しみの一つ。笑顔でコミュニケーションを取りながら、お気に入りの一品を見つけ出す宝探しの感覚は、屋内のショッピングとはまた違った興奮があります。 また、フルーツシェイクや焼き鳥(ガイヤーン)、イカ焼きなどの屋台も出ており、B級グルメの食べ歩きも楽しめます。屋内で洗練されたショッピングを楽しんだ後、屋外でローカルな熱気に触れる。このコントラストこそが、マーケットビレッジならではの醍醐味なのです。
お得にショッピング!VATリファンド(付加価値税還付)の方法
タイで賢く買い物をするなら、ぜひ覚えておきたいのが「VATリファンド」の制度。これは、旅行者がタイ国内で購入した物品にかかる付加価値税(VAT、税率7%)が、出国時に還付されるというものです。
手続きは簡単。
- 店舗での手続き:「VAT REFUND FOR TOURISTS」のロゴを掲げているお店を探しましょう。マーケットビレッジ内の多くのブランドショップが対象です。
- 購入時:同じ日に、同じ店舗で2,000バーツ以上の買い物をした場合に適用されます。会計時にパスポートを提示し、「VATリファンド申請書(P.P.10フォーム)」を発行してもらいます。レシートと一緒に大切に保管しておきましょう。
- 空港での手続き:タイを出国する日、空港のVATリファンドカウンターで、購入品、パスポート、申請書を提示してスタンプをもらいます。高価な商品は、ここで現物確認を求められることがあるので、スーツケースを預ける前に手続きを済ませるのが鉄則です。
- 還付:出国審査を終えた後、再度VATリファンドカウンターへ行き、スタンプの押された書類を提出すれば、現金(タイバーツ)で税金が戻ってきます。
少し手間はかかりますが、特に高価な買い物をした際には大きな差になります。この制度についてさらに詳しく知りたい方は、タイ国政府観光庁の公式サイトで最新の情報を確認することをおすすめします。
女性目線の安心・安全対策
ホアヒンはタイの中でも比較的治安が良い場所ですが、人が集まる場所では最低限の注意が必要です。特に女性一人の旅や、友人との旅行では、安全対策を頭に入れておくだけで、安心して楽しむことができます。
- 貴重品の管理:ショッピングに夢中になっていると、手元の注意が散漫になりがちです。バッグは必ず口が閉まるものを選び、体の前で抱えるように持ちましょう。リュックサックの場合は、人混みでは前に抱えるのがベスト。フードコートなどで席を確保する際に、バッグを置いて場所取りをするのは絶対にやめましょう。
- 夜間の移動:夜、マーケットビレッジからの帰りは、大通り沿いとはいえ注意が必要です。ソンテウはまだ走っていますが、乗客が少ない場合は少し心細いかもしれません。トゥクトゥクやGrabを利用するのが安心です。特にGrabは、ドライバーの情報や車両ナンバーがアプリで確認できるため、安全性が高いと言えます。
- トイレ情報:館内のトイレは清潔に保たれており、安心して利用できます。各フロアに設置されていますが、場所によっては少し混み合うことも。トイレットペーパーが備え付けられていない場合も稀にあるので、ポケットティッシュを携帯していると万全です。
周辺のおすすめスポットと組み合わせるプラン
マーケットビレッジの魅力は、その利便性の高さにもあります。ここを拠点にすれば、ホアヒンでの一日を非常に効率よく、かつ豊かに過ごすことができます。
例えば、こんな一日はいかがでしょうか。
- 午前中:ホアヒンビーチで朝の散歩。波の音を聞きながら、穏やかな時間を過ごす。
- お昼:日差しが強くなってきたら、マーケットビレッジへ移動。地下のフードコートで、活気を感じながら美味しいタイ料理のランチ。
- 午後:エアコンの効いた館内で、心ゆくまでショッピング。タイブランドの服を探したり、Tesco Lotusでお土産を物色したり。
- 夕方:歩き疲れたら、おしゃれなカフェで一休み。タイティーの甘さに癒される。
- 夜:屋外のマーケットを散策し、ディナーは少し奮発してレストランへ。その後、映画を観たり、ボウリングを楽しんだりするのも良いでしょう。
また、マーケットビレッジから南へ車で5分ほどの場所には、もう一つの大型ショッピングモール「ブルーポート・ホアヒン(Bluport Hua Hin)」があります。こちらは、より高級志向で、ハイブランドやデパートが入居する、洗練されたリゾートスタイルのモールです。 マーケットビレッジが「日常と活気」なら、ブルーポートは「非日常と優雅さ」。両方の特徴を知って、その日の気分や目的に合わせて使い分けるのが、ホアヒンショッピング上級者のテクニックです。
ライター亜美が選ぶ!マーケットビレッジで買うべきマストバイアイテム

数々のショップがひしめく中で、「結局、何を買えばいいの?」と迷ってしまう方のために。アパレル業界に身を置き、世界中のマーケットを見てきた私の視点で、マーケットビレッジで「これは絶対に買うべき!」と断言できるアイテムを厳選してご紹介します。
自分へのご褒美に – おしゃれなタイブランドアイテム
せっかくタイに来たのなら、日本では手に入らない、特別な一着を見つけたいもの。1階のファッションフロアは、そんな願いを叶えてくれる宝の山です。
- Jaspalのプリントワンピース:Jaspalは、大胆でありながら上品さを失わないプリント使いが本当に上手。特に、南国の花や植物をモチーフにしたワンピースは、リゾート地でのディナーにも、都会での休日にも映える主役級のアイテム。シルクのような滑らかな素材感のものを選べば、着心地も抜群です。
- CPS CHAPSのダメージデニム:少しクールなスタイルが好きなら、CPS CHAPSへ。ここのデニムは、カッティングやダメージ加工にこだわりが感じられ、履くだけでスタイルを格上げしてくれます。タイの暑い気候に合わせてか、薄手で履きやすい素材が多いのも嬉しいポイント。
- Lyn Aroundのデザイントップス:とにかく可愛くて、着ているだけで気分が上がる服を探しているならLyn Around。フリルやリボン、刺繍など、乙女心をくすぐるディテールが満載のトップスは、シンプルなボトムスに合わせるだけで、一気に華やかなコーディネートが完成します。
バラマキ土産の決定版 – Tesco Lotusで見つける逸品
友人や会社の同僚へのお土産は、センスが問われるところ。Tesco Lotusなら、手頃で、かさばらず、そして「タイらしい!」と喜ばれるアイテムが見つかります。
- Loboのタイ料理調理キット:トムヤムクンやグリーンカレー、パッタイなど、様々なタイ料理の素が小箱に入って売られています。これさえあれば、日本に帰ってからも本格的なタイの味を再現できると、料理好きにはたまらないお土産。パッケージのデザインもおしゃれです。
- タイ限定フレーバーのスナック菓子:前述のプリッツ(ラーブ味)や、Lay’sのポテトチップス(海苔味やBBQ味)など、日本では見かけないフレーバーは鉄板。軽くて安いので、大量買いにも向いています。意外とおすすめなのが、ドリアンチップス。匂いは強烈ですが、味は濃厚でクリーミー。話のタネになること間違いなし。
- ChaTraMueのタイティーミックス:タイの街角で飲む、あの甘くて濃厚なオレンジ色のミルクティー「チャーイェン」。その有名ブランド「ChaTraMue」のティーミックス缶は、お土産に最適です。本格的な味を自宅で楽しめるだけでなく、レトロなデザインの缶はキッチンに飾っておくだけでも可愛い。
美容好き必見!タイコスメ購入リスト
機能性とコスパの良さで、今や美容マニアの常識となりつつあるタイコスメ。ドラッグストアや専門カウンターで、未来の自分への投資をしましょう。
- Srichandのトランスルーセントパウダー:これはもう殿堂入りアイテム。きめ細かいパウダーが余分な皮脂を吸着し、陶器のようなサラサラ肌を長時間キープしてくれます。特に、湿度の高い日本の夏には手放せなくなるはず。レトロな紫のパッケージは、ポーチに入っているだけで気分が上がります。
- ハーブを使ったスパ製品:BootsやWatsons、または専門のコーナーで探したいのが、レモングラスやマンゴスチン、タマリンドなど、タイならではのハーブを使った製品。ボディスクラブやマッサージオイル、ハーバルボール(布で包んだハーブの塊を蒸して体に当てる)など、ホテルの部屋で手軽にスパ気分を味わえるアイテムが豊富です。南国の香りに包まれれば、旅の疲れも吹き飛びます。
- Cathy Dollのメイクアップ製品:韓国コスメにインスパイアされた、可愛らしいパッケージとトレンド感のあるカラーが人気のブランド。ティントリップやクッションファンデなど、発色が良く、遊び心のあるアイテムが手頃な価格で手に入ります。現地の若い女の子に人気のアイテムを試してみるのも楽しい経験です。










