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心と身体が生まれ変わる、スリランカの宝石箱。本格アーユルヴェーダで私を見つめる極上リトリート旅

めまぐるしく過ぎていく都会の時間。アパレルの世界でトレンドを追いかける毎日は、刺激的で充実しているけれど、ふとした瞬間に心と身体が置いてきぼりになっているような感覚に襲われることがあります。スマートフォンの通知音、鳴り止まないメール、そして常に「新しい何か」を求められるプレッシャー。そんな日常から少しだけ距離を置いて、本来の自分自身のリズムを取り戻したい。そう思ったとき、私の心を捉えたのが「スリランカ」というインド洋に浮かぶ美しい島国でした。

「光り輝く島」という名の通り、豊かな緑、透き通るような海、そして人々の穏やかな微笑みにあふれたこの国には、5000年以上の歴史を持つ伝統医療「アーユルヴェーダ」が深く根付いています。それは単なるリラクゼーションやエステティックとは一線を画す、生命そのものと向き合うための科学。今回の旅の目的は、このアーユルヴェーダの聖地で、徹底的に自分を解放し、内側からデトックスすること。溜め込んだ疲れや思考の癖を洗い流し、新しい私に生まれ変わるための、少し長めのお休みです。

この旅は、単に美しい景色を眺めるだけではありません。自分の身体の声に耳を澄ませ、自分だけの「心地よさ」を見つけるための時間。この記事が、毎日を頑張るあなたの心にそっと寄り添い、次なる旅への扉を開くきっかけになれば嬉しいです。さあ、一緒に心と身体を癒やす、スリランカへの旅を始めましょう。

アジアの聖地を巡る旅に興味があるなら、カンボジアのアンコール遺跡を巡る旅も心震える体験となるでしょう。

目次

アーユルヴェーダとは? スリランカで体験する特別な意味

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旅の準備を始める前に、まずは今回の主役である「アーユルヴェーダ」について少し掘り下げてみましょう。この言葉を耳にしたことはあっても、具体的に何を行うのか、どのような思想に基づいているのかを理解することで、体験の深みが大きく変わってきます。

5000年の歴史を誇る「生命の科学」

アーユルヴェーダとは、サンスクリット語の「アーユス(Ayus:生命・寿命)」と「ヴェーダ(Veda:科学・知識)」から成る言葉で、直訳すると「生命の科学」を意味します。その起源は5000年以上前の古代インドに遡り、世界最古の伝統医学の一つとして、WHO(世界保健機関)にも正式に認められているホリスティックな医療体系です。

アーユルヴェーダの基本思想は、宇宙に存在するすべてのものは「火・水・風・地・空」という5つの元素から成るという考え方にあります。そして私たちの身体も、この元素の組み合わせによって構成される3つの生命エネルギー「ドーシャ」によって支配されていると考えられています。

ヴァータ(風・空のエネルギー)

動きや変化を司るエネルギーです。軽やかで想像力豊かですが、バランスが崩れると不安感が生じたり、乾燥や冷えに悩まされたりします。

ピッタ(火・水のエネルギー)

消化や代謝、情熱を司ります。知的でリーダーシップがありますが、乱れるとイライラしやすくなったり、皮膚のトラブルが起こりやすくなります。

カパ(水・地のエネルギー)

身体の構造や安定性を担います。愛情深く穏やかですが、バランスを崩すと物事を抱え込みやすくなったり、体が重く感じることがあります。

私たちは全員がこの3つのドーシャを持ち合わせていますが、そのバランスは人それぞれ異なります。生まれつきのドーシャバランスを理解し、食事やオイルトリートメント、ヨガ、生活習慣の見直しを通じてそのバランスを整えることがアーユルヴェーダの基本的なアプローチです。単なる病気の治療ではなく、病気にならない心身づくりを目指し、一人ひとりが本来持つ輝きを取り戻すことが目的です。さらに詳しく学びたい方は、特定非営利活動法人 日本アーユルヴェーダ協会の公式サイトもぜひご覧ください。

なぜスリランカでアーユルヴェーダを体験するのか

アーユルヴェーダの本場といえば多くの方がインドを思い描くかもしれませんが、スリランカもまた、独自のアーユルヴェーダを古くから発展させてきた重要な地域です。では、なぜ世界中の人々がスリランカのアーユルヴェーダに惹かれるのでしょうか。

一つ目の理由は、その豊かな自然環境にあります。スリランカは多様な気候帯を有し、アーユルヴェーダのトリートメントに必要不可欠な多種多様なハーブや薬草が自生しています。施設で使われるオイルや薬材の多くは、その敷地内や近隣のハーブ園で採取された新鮮なものばかり。生命力に満ちた植物のエネルギーを直接体内に取り入れることが可能です。穏やかな海風、木々のざわめき、鳥のさえずりなど、五感すべてが癒しの体験の一部となります。

二つ目は、スリランカのアーユルヴェーダが比較的穏やかでリラクゼーションに重点を置いている点です。もちろん本格的な治療を行う施設もありますが、多くのリゾートでは心地よいトリートメント、美味しい食事、ヨガなどを組み合わせ、心身のバランスを整えることに主眼が置かれています。初めてアーユルヴェーダを体験する方や、厳しい制限よりもリラックスを重視する方にとって、スリランカのアプローチは非常に受け入れやすいでしょう。

最後に、スリランカ独自の温かなホスピタリティも大きな魅力です。仏教の教えが深く根付くこの国の人々はとても穏やかで親切。セラピストの温かい手のひら、医師の優しいまなざし、スタッフの細やかな気配りが、滞在をより快適なものにしてくれます。心から安心して身をゆだねられる環境が、ここスリランカには整っています。

旅の準備はここから! スリランカ・アーユルヴェーダリトリート完全ガイド

本格的なアーユルヴェーダを体験するには、事前の準備が非常に重要です。自分にぴったりの施設を見つけ、必要な持ち物を揃え、万全の態勢で出発すれば、現地での時間を最大限に充実させることができます。ここでは、私自身の準備経験をもとに、具体的な手順をご紹介します。

自分に合った施設(リゾート)の選び方

スリランカには多種多様なアーユルヴェーダ施設が点在しています。それぞれ特徴が異なるため、今回の旅で何を重視するのかをはっきりさせることが、施設選びの第一歩となります。

本格的な治療・長期滞在型

特定の体調不良の改善や体質の根本的な見直しを目指す場合は、専門の医師が常駐し、緻密なプログラムを提供してくれる施設が合っています。食事管理や生活指導も厳格で、「治療」としてのアーユルヴェーダをしっかり体験できるでしょう。滞在期間は最低でも2週間以上を推奨されています。

リゾート・リラックス型

美しい自然に囲まれたリゾートホテルで、休暇気分を味わいながらアーユルヴェーダを楽しみたい方に適しています。毎日のトリートメントに加え、プールサイドでゆったり過ごしたり、周辺観光を楽しんだりと自由度の高い過ごし方が可能です。私もこのタイプのリゾートを選びました。心身のリフレッシュや美容目的、初めてのアーユルヴェーダ体験に最適です。

ヨガ・メディテーション重視型

体だけでなく心の静けさを取り戻すことに重点を置くなら、ヨガや瞑想プログラムが充実している施設が適しています。精神的なデトックスを目的に、内面とじっくり向き合う時間を提供してくれます。

人気のエリアは、コロンボ国際空港からのアクセスが便利なネゴンボ、美しいビーチが広がるベールワラベントータ、南部のサーフィンスポットとして知られるウェリガマ周辺です。私は複数のリゾートを比較検討し、静かな環境と評判の良い医師がいるベールワラの施設を選びました。

予約は、リゾートの公式サイトで直接行う方法と、日本のアーユルヴェーダ専門旅行代理店を通す方法があります。初めての方や不安がある場合は、代理店に依頼するとフライト手配や現地サポートまで一括でお願いできるため安心です。私の場合は複数の候補を自分でリストアップし、メールで問い合わせたうえ、一番対応が丁寧だったリゾートを公式サイトから直接予約しました。おすすめの流れは、まず自分の希望(予算、期間、目的)を整理し、ネットで情報収集、候補を絞ったら直接問い合わせてみることです。

渡航前に知っておきたい基本情報

施設が決まったら、いよいよ渡航準備に取りかかりましょう。

ビザ(ETA)

スリランカ入国にあたっては、観光目的でもオンラインで取得可能なETA(電子渡航認証)が必須です。申請は簡単で、スリランカETA公式サイトでパスポート情報や滞在先を入力するだけ。数時間から1日程度で認証のメールが届きます。必ず公式サイトから申請し、代理申請サービスは手数料が高いことがあるため注意しましょう。

航空券

日本からスリランカのバンダラナイケ国際空港(コロンボ)へは、スリランカ航空の直行便が便利です。乗り継ぎ便を利用すると料金を抑えられる場合もあります。私自身は日程の都合で中東経由の便を選びましたが、長旅になるため機内ではリラックスできる服装を心がけました。

ベストシーズン

スリランカは熱帯気候でモンスーンの影響を受けるため地域ごとに天候が異なります。南西岸のアーユルヴェーダリゾートが集中するエリアは、乾季の12月〜3月が特に訪問に適しています。一方で5月〜8月は雨季にあたりますが、緑がしっとりと美しくなり、体の浄化を目的としたアーユルヴェーダには良いという意見もあります。費用も比較的抑えられるので、この時期を狙うのも一考です。

通貨と両替

通貨はスリランカ・ルピー(LKR)です。日本円からの両替は現地空港の両替所がレート良好とされています。私も到着後に空港で必要分を替えました。大手ホテルやレストランではカードも使えますが、ローカル店やトゥクトゥクなどでは現金が必須なので、一定額は常に携帯すると安心です。チップ文化は必須ではないものの、良いサービスを受けた際には少額を渡すと喜ばれます。

アーユルヴェーダ滞在に欠かせない持ち物リスト

アーユルヴェーダリトリートは一般的な観光旅行とは持ち物が異なる点が多いので、快適に過ごすための参考にしてください。

必携アイテム

パスポート、ETAのプリント、航空券(電子チケット)、現金(日本円や少額の米ドル)、クレジットカード、海外旅行保険証書。これらは忘れないようにしましょう。

衣類

最も重要なポイントです。アーユルヴェーダのトリートメントでは大量のハーブオイルを使用します。施設で提供されるペーパーショーツを使いますが、施術後に着る衣服にはどうしてもオイルがつきます。そこで、オイルで汚れても構わない、使い古したTシャツやヨガパンツ、リラックスパンツを滞在日数分以上用意することを強くおすすめします。洗濯サービスもありますが、オイル汚れは完全に落ちにくいです。また、施設内は冷房が効いていることも多いため、施術後に体が冷えないように薄手の長袖パーカーやカーディガン、大判ストールが必須アイテムです。食事や休憩時間に着るゆったりしたワンピースやサマードレスがあると気分も上がります。

日用品

日差しが強いので、肌にやさしい日焼け止めを忘れずに。自然豊かな環境なので虫よけスプレーもあると安心です。日頃使用している常備薬、胃腸薬や絆創膏も持参してください。また、日本製と異なる品質のこともあるため、生理用品は十分に用意しましょう。

アーユルヴェーダ関連グッズ

トリートメント後は髪がオイルでべたつくことが多いので、髪をまとめやすいヘアゴム、シュシュ、ヘアクリップが重宝します。今回の旅の目的が自己と向き合うことなので、日々の体調の変化や、医師のアドバイス、心に浮かんだ感情を記録するための日記帳やノート、筆記用具も持っていくと、帰国後の貴重な思い出になります。

禁止物や注意すべきルール

多くの本格的なアーユルヴェーダ施設では、デトックス効果を最大化するためにアルコール類、タバコ、カフェイン飲料(コーヒー、紅茶)、スナック菓子などの持ち込みを禁止しています。予約時に施設のルールを必ず確認し、守ることが重要です。普段の嗜好品を控えることも浄化プロセスの一環と捉えましょう。

ファッションライター亜美の視点:おしゃれと実用性を両立させるパッキング術

アパレル業界にいる私としては、旅先でも自分らしいスタイルを大切にしたいと思います。しかし、アーユルヴェーダの旅では「快適さ」が何よりも優先されます。そこでおすすめしたいのは、上質な天然素材のリラックスウェア。コットンやリネン、レーヨンのゆったりとしたワンピースやワイドパンツは肌触りがよく通気性に優れ、スリランカの気候にぴったり合います。施術後のオイルが付いた肌にも優しく、リゾートでのくつろぎ時間をおしゃれに彩ります。

さらに、鮮やかなパレオやスカーフを数枚持参すると非常に便利です。首に巻いて日焼けや冷房対策に使ったり、腰に巻いてスカート代わりにしたり、ビーチでは敷物としても活用可能。かさばらず、コーディネートのアクセントにもなります。私はスリランカの寺院訪問時、肌の露出を控えるためにも重宝しました。

いよいよ体験! 私が選んだアーユルヴェーダリゾート滞在記

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綿密な準備を重ね、ついにスリランカへと旅立ちました。コロンボ空港に降り立った瞬間、むっとした熱気とスパイスが混ざり合った独特の香りに包まれ、私の感覚が一気に刺激されました。これから始まるのは、心身をリセットする特別な10日間の旅です。

南西海岸の楽園へ — 到着からコンサルテーションまで

空港からは、事前にリゾートにお願いしていた送迎車でベールワラにある宿泊地へ向かいました。車窓の風景は、活気に満ちた街並みから徐々にヤシの木が揺れる穏やかな自然へと変わっていきます。約2時間のドライブの後、緑豊かな中にひっそり佇むリゾートにたどり着きました。

レセプションではハイビスカスのハーブティーをいただきながらチェックインを終え、すぐにこの滞在の要とも言える「ドクターコンサルテーション」が始まりました。少し緊張しつつ診察室に入ると、白衣をまとった穏やかな表情の女性医師が迎えてくれました。

アーユルヴェーダの診察はまず問診からスタートします。睡眠の質、食べ物の好み、便通、仕事のストレス、性格など、身体面から精神面まで幅広く質問されました。なかでも特徴的だったのは「脈診」です。医師は手首に三本の指を優しくあて、長らく目を閉じて脈の音をじっと聴いていました。それはまるで、私の体が発している声を丁寧に受け取っているかのような儀式でした。

さらに舌の色や状態を観察する「舌診」、目の輝きや肌の色艶を見る「視診」を経て、医師は私のドーシャバランスの説明をしてくださいました。「あなたの生まれ持った体質(プラクリティ)はピッタとカパが優勢ですが、現在の体調(ヴィクリティ)は仕事のストレスや不規則な生活によってヴァータが非常に不安定になっています。体が乾燥し、思考も絶えず動き回り、心が落ち着かない状態です。これからの滞在では、まずこの乱れたヴァータを鎮め、心身をしっかりとグラウンディングさせていきましょう」。

自分では気づかなかった心身の乱れを的確に指摘され、深く納得した瞬間でした。この診断を基に、私専用のトリートメントメニューや食事プラン、処方ハーブがすべて決定されます。この過程があるからこそ、アーユルヴェーダは単なる癒やしではなく「医療」であることを実感しました。

読者の方へのポイント: コンサルテーションは自分の体について専門家とじっくり話せる貴重な機会です。アレルギーや持病、気になる不調などを事前に英語でメモしておくと、コミュニケーションがスムーズになります。どうぞ些細なことも遠慮せず相談してください。

デトックスが日常に! 一日のスケジュールと食事

翌日からは、本格的なアーユルヴェーダライフがスタート。リゾートでの一日は驚くほど規則的で、自然のリズムに合わせて過ぎていきます。

  • 午前6時 鳥の声と共に起床。まず白湯を一杯飲み、体の内側から温めます。
  • 午前7時 開放的なヨガシャラでヨガと瞑想のセッション。朝日を浴びながら深く呼吸し、こわばった身体と心をゆっくりほぐします。
  • 午前8時30分 朝食。ドーシャに合わせた消化に優しい温かい料理をいただきます。
  • 午前9時30分 初回のアーユルヴェーダトリートメントを受けます。毎日2〜3時間ほど施術があります。
  • 午後12時30分 昼食。1日3食のなかで最もボリュームがあり、多種多様なカレーと野菜料理が並びます。
  • 午後2時 自由時間。処方されたハーブ薬を服用しながらプールサイドで読書、敷地内散歩、昼寝など思い思いに過ごします。
  • 午後4時 トリートメントの二回目がある日もあり、その内容は日ごとに変わります。
  • 午後7時 夕食。消化に負担をかけないよう、スープや蒸し野菜など軽めのメニューです。
  • 午後9時 就寝。デジタル機器から距離を置き、早めにベッドに入ることで身体の修復と再生を促します。

特に印象的だったのは「食事」です。アーユルヴェーダでは食事も治療の大切な一環で、レストランはビュッフェ形式。すべての料理に「V(ヴァータ)」「P(ピッタ)」「K(カパ)」そして全ドーシャ対応の「Tri-Dosha」というタグが付いています。医師の指示に従い、ヴァータを鎮める食事を中心に選びました。

スリランカのアーユルヴェーダ食はスパイスとハーブを巧みに使った滋味深い野菜中心のカレーが主役。ココナッツミルクのやさしい甘み、ターメリックやコリアンダーの豊かな香り、ジンジャーの爽やかな辛みが調和。油は控えめで、驚くほど胃にもたれません。最初は味気なく感じるかもと心配しましたが、素材の本来の味が生きている料理の一口一口が身体に歓びを与え、味覚が徐々に研ぎ澄まされ野菜の甘みやスパイスの繊細な違いを楽しめるようになりました。

五感に響くトリートメントの数々

毎日受けるトリートメントはまさに至福の連続でした。なかでもとくに印象的だったものをいくつかピックアップします。

アビヤンガ(全身オイルマッサージ)

アーユルヴェーダの基礎とも言える施術。個々の体質に合わせて温められたハーブオイルを、2人のセラピストがシンクロしたリズムで全身に擦り込みます。滑らかでリズミカルなタッチが筋肉の緊張をほどき、深いリラクゼーションへと導きます。オイルに包まれる感覚はまるで母胎内にいるような安心感を覚えました。

シロダーラ(額へのオイル滴下)

「脳のマッサージ」「心の治療法」とも称される象徴的なケア。仰向けに横たわった私の額の「第三の目」とされる眉間の上に、人肌の温度に温められたオイルが一定のリズムで垂らされ続けます。最初は額を流れるオイルが意識されますが、次第に感覚が薄れ、思考が止まり瞑想や睡眠のような深く穏やかな意識状態へと導かれました。施術後は頭がすっきりし、視界が澄んだような新鮮な感覚がありました。まさに究極のデジタルデトックスです。

ハーバルスチームバス(発汗療法)

アビヤンガで浸透させたオイルの薬効成分を体内深くまで届けるための施術。首から下を覆う木製のスチームボックスに入り、ハーブ蒸気で全身を温め大量の汗と共に毒素が排出されるのを実感します。終了後は肌が驚くほどしっとり滑らかになり、体の芯から温まっている喜びを感じました。

ピチュ(オイル湿布)

特に凝りがひどかった首・肩・腰に行ってもらった施術。ハーブオイルをたっぷり含ませたコットンを患部にしばらく乗せて温めるシンプルな方法ですが、じんわりとオイルが浸透し、頑固なこりがゆっくりと緩んでいくのを感じました。長時間のデスクワークで悲鳴を上げていた身体が解放されていくようでした。

これらのトリートメントは単に気持ち良いだけでなく、それぞれ乱れたドーシャバランスを整え、体内に溜まった毒素(アーマ)を排出し、自然治癒力を高める明確な役割を持っています。熟練のセラピストたちの技術と献身的なケアには毎日深く感謝しました。

心身に訪れた新たな変化

滞在が5日を過ぎる頃から、自分でも驚くほどの変化を実感しました。

身体面では、まず肌の調子が劇的に向上。内側から潤いが満ちたようなツヤとハリが戻り、ファンデーションを塗るのがもったいなく感じるほどでした。長年悩んでいた便秘も改善され、毎朝すっきりと目覚めるようになりました。重く感じていた肩や背中の凝りも軽減し、身体がまるで羽のように軽くなったのです。

しかしそれ以上に大きな変化は精神面に表れました。かつて頭を占領していた仕事の不安や人間関係の悩みが不思議と気にならなくなり、思考がシンプルに整理され「今この瞬間」を心から楽しめるように。夕日が海へ沈む美しさに胸が熱くなり、鮮やかな花の色彩に感動する日々を送りました。都会生活で鈍っていた五感が呼び覚まされ、スマートフォンを手放せなかった時間も自然と減り、本を読んだり自分の内面と向き合ったりする時間が増えたのです。これこそが、この旅に求めていた宝物であると強く感じました。

もっとスリランカを楽しむために – 安全とお役立ち情報

アーユルヴェーダリゾートでの滞在は素晴らしい体験ですが、より安心して旅を満喫するためには、現地の治安や文化について事前に理解しておくことが重要です。ここでは、特に女性の一人旅に役立つポイントを紹介します。

女性の一人旅も安心!治安と安全対策

スリランカは基本的に親日的で穏やかな人々が多いですが、どの国でも共通して注意すべき点があります。私の経験をもとに、以下の点を心に留めておきましょう。

貴重品の管理について

スリや置き引きは観光客が遭いやすいトラブルの代表例です。外出時は大金やパスポートはホテルのセーフティボックスに預け、持ち歩く現金は必要最低限に抑えましょう。バッグは必ず体の前で抱え、ファスナー付きのものを選ぶと安心です。

服装への気配り

リゾート内ではリラックスできる服装で問題ありませんが、寺院などを訪れる際は現地の文化に配慮し、肩や膝を覆う服装を心がけることが大切です。薄手のカーディガンやパレオを1枚持参すると、さっと羽織れて便利です。露出度の高い服装は、余計な注目を集める可能性があります。

夜間の外出について

夜遅くの一人歩きや、暗い路地・ビーチの散歩は避けるのが賢明です。夜間に出かける場合は、ホテルのスタッフに行き先を伝え、信頼できる交通手段(ホテルのタクシーなど)を利用しましょう。

トゥクトゥク利用の注意

手軽な移動手段のトゥクトゥクは便利ですが、乗る前に必ず料金交渉を行いましょう。「メーターを使ってほしい」と伝えるか、行き先までの料金を明確に確認してから乗ることでトラブルを防止できます。料金の相場がわからない時は、ホテルスタッフに相談するのがおすすめです。

最新の安全情報については、出発前に外務省の海外安全ホームページを確認することを強くお勧めします。

トラブル発生!こんな時はどう対応する?

旅先でのトラブルは避けられません。万一の時に慌てず対応できるよう、以下の対処法を知っておきましょう。

体調を崩した場合

アーユルヴェーダリゾート滞在中なら、まずは常駐している医師に相談してください。一般的な病気であれば、適切な処置や薬が提供されます。症状が重い場合や専門的な治療が必要な際は、海外旅行保険のサポートデスクに連絡し、提携病院を案内してもらいましょう。キャッシュレスで診療を受けられる病院もあります。保険証券やサポートデスクの連絡先は、すぐに取り出せる場所に保管しておくと安心です。

予約内容と異なる場合

「予約した部屋と違う」「送迎が来ていない」などのトラブルがあったら、まずは冷静にホテルのフロントや担当者に予約確認書(メールのコピーなど)を見せ状況を説明しましょう。感情的にならず丁寧な言葉遣いを心がけるのがポイントです。言葉の壁や対応が不十分な場合は、日本の旅行代理店に連絡して間に入ってもらう方法もあります。

盗難に遭った場合

パスポートやクレジットカードの盗難に気づいたら、すみやかに最寄りの警察署に行き被害届を提出し、「ポリスレポート(盗難証明書)」を発行してもらいましょう。これはパスポート再発行や保険申請時に必要です。また、クレジットカード会社や保険会社にも速やかに連絡をしてカードの利用停止手続きを行ってください。

アーユルヴェーダ以外にも楽しめるスリランカの魅力

リゾートでのデトックスライフも魅力的ですが、時間に余裕があればスリランカの豊かな文化に触れるのもおすすめです。私が滞在した南西海岸エリアから日帰りで訪れることができる見どころをいくつかご紹介します。

ゴール旧市街

ユネスコ世界遺産に登録されている城壁に囲まれた港町。オランダ統治時代のコロニアル建築が立ち並び、石畳の道を歩くだけでまるでヨーロッパの街角にいるかのような気分に浸れます。おしゃれなカフェや雑貨店、ギャラリーも多く散策が楽しい場所です。城壁の上からインド洋に沈む夕日を眺める時間は格別です。

紅茶工場の見学

「セイロンティー」の名で知られるスリランカ。緑あふれる茶畑を見学し、摘み取った茶葉が紅茶になる過程を学べます。見学の最後には香り高いフレッシュな紅茶の試飲が提供される場所もあり、お土産に本場の紅茶を購入するのも良い思い出になります。

お土産探し

スリランカには魅力的なお土産が豊富です。紅茶はもちろん、料理に使える様々なスパイス、愛用したアーユルヴェーダ製品(ハーブオイルや石鹸など)、さらには「バティック」と呼ばれる美しいろうけつ染めの布製品も人気です。自分用にも大切な人への贈り物としても喜ばれるアイテムが見つかるでしょう。スリランカ観光の詳細については、スリランカ政府観光局の公式サイトをぜひご覧ください。

旅で得たものを日常へ繋ぐ

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10日間のアーユルヴェーダリトリートを終え、帰国の途に就く頃には、私の心身は出発前に比べて驚くほど軽やかで澄み切っていました。スリランカで得たものは単なるリフレッシュ以上のもので、自分自身の心と身体に誠実に向き合い、その声に耳を傾ける大切さを教えてくれました。

この旅は、日常からの逃避ではなく、より良い日常に戻るための準備期間だったのだと、今になって深く理解しています。日本に戻ってからも、スリランカで学んだことを少しずつ日常生活に取り入れています。

  • 朝一番に白湯を飲むことを習慣にする。
  • 食事の前にひと呼吸置き、感謝の気持ちで味わう。
  • スマートフォンを置き、静かな時間にお茶を楽しむ。
  • 寝る前に簡単なセルフマッサージで、一日頑張った自分を労わる。

どれも小さな習慣ですが、これらを続けることで心の平穏が保たれていると感じています。

スリランカでのアーユルヴェーダの旅は、私にとって人生の大きな転機となりました。もし、日々の忙しさの中で自分を見失いかけているなら、心からの休息を求めているなら、ぜひ次の旅の候補にこの「輝く島」を加えてみてください。きっと、あなたが本来持っている美しさと強さを再確認させてくれる、特別な時間が待っているはずです。

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この記事を書いたトラベルライター

アパレル企業で培ったセンスを活かして、ヨーロッパの街角を歩き回っています。初めての海外旅行でも安心できるよう、ちょっとお洒落で実用的な旅のヒントをお届け。アートとファッション好きな方、一緒に旅しましょう!

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