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あの感動をもう一度。「となりのトトロ」の聖地、狭山丘陵で心呼吸する休日

ふとした瞬間に、あのメロディーが頭の中を流れることはありませんか?「♪あるこう、あるこう、わたしはげんきー」。子供の頃、何度ビデオを擦り切れるまで観たことでしょう。サツキとメイが体験した、不思議で、ちょっぴり怖くて、そして最高に心温まる冒険。宮崎駿監督が描いたアニメーション映画「となりのトトロ」は、私たち世代にとって、単なるアニメーション作品という言葉では片付けられない、特別な原風景のような存在です。

大人になった今、日々の喧騒に少し疲れた時、あの緑豊かな森の匂いや、木漏れ日の暖かさを無性に恋しく思うことがあります。もし、あの映画の世界に迷い込めたなら……。そんな夢物語を、現実にしてくれる場所が日本にあるのをご存知でしたか?

公式に「ここが舞台です」と明言されているわけではありません。しかし、監督が育ち、映画の構想を練ったとされる場所、埼玉県所沢市と東京都東村山市にまたがる「狭山丘陵」は、ファンの間では紛れもない「トトロの聖地」として知られています。そこには、サツキとメイが駆け抜けたであろう小道や、トトロが住んでいそうな巨大なクスノキ、そして、まっくろくろすけが潜んでいそうな古いお家が、今も静かに息づいているのです。

今回は、アパレル企業で働きながら長期休暇を見つけては世界を旅する私が、いつか訪れたいと焦がれていた「となりのトトロ」の聖地、狭山丘陵への旅をご案内します。ただ美しい風景を眺めるだけでなく、映画の世界に深く没入するためのモデルコース、そして、旅を最高のものにするための準備や心構えまで、女性目線の細やかな情報と共にお届けします。この記事を読み終える頃には、きっとあなたも次の休日、トトロに会いに出かけたくなるはずです。

狭山丘陵の森の魅力に触れた後は、一生に一度は訪れたい神秘の森、屋久島の縄文杉トレッキングについても、その感動を追いかけてみませんか。

目次

「となりのトトロ」の舞台はどこ?モデルとなった場所の秘密

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物語の冒頭で、サツキとメイが父親とともに引っ越してきた、あの自然に恵まれた田舎町。映画の中では「昭和30年代の日本」が舞台とされていますが、具体的な地名は一切明かされていません。スタジオジブリも公式に特定の場所を設定していないため、トトロの森の所在地については長らくファンの間で様々な憶測が飛び交ってきました。

そんな中、最も有力な説として語られているのが、今回ご紹介する埼玉県所沢市から東京都東村山市、武蔵村山市、瑞穂町にまたがる「狭山丘陵」です。なぜここが聖地として知られるようになったのか、その理由はいくつか挙げられます。

まず一つ目は、宮崎駿監督がこの狭山丘陵の近く、所沢市に住まいを構え、周辺を散策しながら「となりのトトロ」のイメージを温めていたとされている点です。監督自身が愛着を持ち、足を運んだ風景が作品に強く色濃く反映されていると考えるのは自然なことと言えるでしょう。実際に丘陵を歩いてみると、映画に登場する起伏のある小道や、繁る木々、点在する畑や沼など、まるでデジャヴのように見覚えのある景色が次々と現れます。

二つ目の理由として、この地域の自然環境を守るために活動している市民団体の存在が挙げられます。その名も「公益財団法人 トトロのふるさと基金」。この基金は1990年、都市開発の波から狭山丘陵の貴重な自然を守るために設立されました。宮崎駿監督もこの活動に強く賛同し、自身のトトロのイラストをシンボルとして提供したことから、この地域は「トトロの森」という愛称で親しまれ、聖地としてのイメージが広まっていったのです。つまり、この場所は単に風景が似ているだけでなく、トトロの「心」が宿る場所とも言えるのかもしれません。

狭山丘陵はかつて日本のどこにでも見られた里山の原風景を今に伝える、首都圏では非常に貴重な緑のオアシスです。総面積はおよそ3,500ヘクタールを誇り、その中には雑木林や湿地、茶畑などがモザイク状に広がり、多彩な動植物が生息しています。単なる聖地巡礼の場としてだけでなく、豊かな自然と触れ合いながら心身をリフレッシュできる最高のロケーションでもあるのです。これから、この広大なトトロの森を巡る具体的な旅のプランをご提案いたしましょう。

いざ、トトロの森へ!心ときめく聖地巡礼モデルコース

広大な狭山丘陵を余すところなく歩き回るのは、一日だけでは到底叶いません。そこで今回は、トトロの世界観をぎゅっと凝縮して体験できる、絶対に外せないスポットを巡るモデルコースをご提案します。動きやすい服装を整え、冒険心を胸に準備ができたら、さあ出発しましょう!

スタート地点は「西武球場前駅」がおすすめ

今回の聖地巡礼は、西武狭山線・山口線の「西武球場前駅」から始めるのが便利です。都心からのアクセスも良好で、池袋駅から西武池袋線で所沢駅へ、そこから西武狭山線に乗り換えれば約40分ほどで到着します。駅前には埼玉西武ライオンズの本拠地であるベルーナドームが堂々とそびえ、非日常の旅の幕開けを感じさせてくれます。

駅のコインロッカーに不要な荷物を預けて身軽になりましょう。駅周辺にはコンビニもあるので、散策中に必要となる飲み物や軽食はここで調達しておくのが賢明です。森の中には自動販売機や店舗がほとんどないため、特に夏は熱中症対策として500mlのペットボトルを最低一本、可能なら二本持参することを強くおすすめします。準備が整ったら、いよいよトトロの森の入口へと向かいます。

トトロの森1号地 – 物語の扉が開く場所

駅からベルーナドームを見ながら、緑豊かな方角へ向けて徒歩約15分。緩やかな坂を上った先に最初の目的地「トトロの森1号地」があります。こちらは「トトロのふるさと基金」が、市民からの寄付によって初めて取得した土地であり、里山を守る活動の原点、そしてトトロの森のスタート地点として象徴的な場所です。

入口には温かみのある木製看板が掲げられていて、「トトロの森」と目にした瞬間、自然と心が躍ります。足を踏み入れると、ひんやりとした空気が肌を撫で、都会の喧騒がまるで遠くに消えていくよう。頭上には背の高いコナラやクヌギの木々が広がり、木漏れ日が地面に繊細な模様を描いていました。耳に届くのは、風が葉を揺らす音と鳥たちの歌声だけ。目を閉じれば、メイが小さなトトロを追いかけて森の奥深くへ駆けていくシーンが鮮やかに浮かんできます。

ここは特別な遊具や施設はなく、ありのままの自然が広がる場所です。だからこそ、想像力を働かせることが大切です。足元のどんぐりはトトロからの贈り物かもしれませんし、木の根元に開いた穴はトトロの隠れ家へ続く秘密の入り口かもしれません。そんな風に思うだけで、ただの森の散策が特別な冒険に一変します。

聖地巡礼を楽しむうえでの重要なアドバイスです。まず服装は、ヒールやサンダルは避けてください。道は舗装されておらず、木の根や石が露出している部分もあります。履き慣れたスニーカーやウォーキングシューズが必須です。また、夏場は蚊やブヨなど虫が多いため、長袖・長ズボンの着用と虫よけスプレーの携帯をおすすめします。肌の露出を控えることは、草木によるかぶれやけがの防止にもつながります。自然を敬い、安全に楽しむことが聖地巡礼の基本です。

クロスケの家 – まっくろくろすけに会える古民家

トトロの森1号地で心をリフレッシュした後は、お楽しみのスポット「クロスケの家」へ向かいましょう。森から徒歩約20分の距離にあります。道中にはのどかな茶畑や野菜畑が広がり、日本の里山風景を存分に楽しめます。道がやや分かりづらい箇所もあるため、スマートフォンの地図アプリを活用すると安心です。

「クロスケの家」は「トトロのふるさと基金」が管理運営し、築100年以上の古民家をリフォームした活動拠点です。母屋や蔵、作業小屋などは国の登録有形文化財に指定されており、趣のある建物群となっています。その名にふさわしく、映画に登場するサツキとメイの家のような雰囲気が漂い、まっくろくろすけ(ススワタリ)が出てきそうな空気感があります。

門をくぐり、庭を通って母屋の縁側へ。引き戸を静かに開けると、ボランティアのスタッフが優しく「こんにちは」と出迎えてくれます。中に入ると、まず目を奪われるのが縁側に座る巨大なトトロのぬいぐるみ!その予想以上の大きさに思わず「わぁ!」と声を漏らしてしまいました。ここではその大きなトトロと一緒に記念撮影ができ、訪れる人々の笑顔あふれる光景は見ているだけで幸せな気持ちにさせてくれます。

家の中は昔ながらの囲炉裏や土間、畳の部屋がそのまま残されており、まるで昭和の時代にタイムスリップしたような感覚に浸れます。二階へ続く急な階段の軋む音も映画の世界観を引き立ててくれます。家中にはまっくろくろすけが隠れているので、ぜひ探してみてください。子どもはもちろん大人も夢中になること間違いなしです。

実用的なポイントとして、「クロスケの家」は毎日開館しているわけではありません。火・水・土曜日のみ開館し、時間は午前10時から午後3時までに限られています。訪問を計画する際は必ず公式サイトの開館カレンダーをチェックしてください。せっかく訪れても閉まっていた、という悲しい事態を防ぐためです。入館料は無料ですが、施設維持のため募金箱が用意されているので、感謝を込めて寄付にご協力ください。なお、母屋の隣の蔵では、ここでしか購入できないオリジナルのトトロ基金グッズが販売されています。可愛いピンバッジや手ぬぐいなど、旅の記念にぴったりの品が見つかります。

狭山湖 – 雨のバス停と広大な自然の景色

クロスケの家でしっとりとした気分を味わったら、少し足を伸ばして「狭山湖」へ行きましょう。クロスケの家から徒歩で約30~40分の距離です。やや距離はありますが、その先には思わず息をのむ絶景が待っています。

狭山湖の正式名称は「山口貯水池」。東京都の水源として作られた人工湖ですが、周辺は豊かな自然に囲まれ、県立狭山自然公園としても知られています。湖畔に着くと視界が一気に広がり、広大な湖面と向こうに広がる青空が目に飛び込んできます。そよぐ風が心地よく、歩き疲れた体を優しくクールダウンさせてくれました。

狭山湖の堤防から見る風景は、映画ファンにとって特別な意味を持ちます。特に雨上がりや夕暮れ時には、湖の向こうに並ぶ木々のシルエットがサツキとメイが父を待っていた雨のバス停の背景を彷彿とさせると言われています。映画の風景と全く同じではありませんが、湖面に映る空と風に揺れる木々を眺めるうちに、そのシーンの静かな、少し切ない空気がよみがえるのです。

堤防の上は整備された遊歩道になっていて、散策やジョギングを楽しむ地元の人も多く見受けられます。晴れた日には、遠くに富士山や奥多摩の山々を望むことも可能です。春の桜、新緑、秋の紅葉と、季節によって様々な表情を見せてくれるため、いつ訪れても美しい景色を楽しめます。ベンチもあるので、ここで一息つきながら持参したお茶やお菓子を味わうのもおすすめです。雄大な自然のなかで過ごす時間は、何にも代えがたい贅沢です。

堀口天満神社 – トトロが棲む巨木のモデルとされる場所?

狭山湖でリフレッシュしたら、再び森の中へと進みます。次の目的地は、トトロが住処にしている巨大なクスノキのモデルと噂される「堀口天満神社(天満天神社)」です。狭山湖から森の散策路を通って約20分で着きます。

神社は小ぶりですが、非常に静謐で神聖な空気が漂っています。鳥居をくぐり、石段を上ると拝殿のすぐそばにその木がありました。圧倒的な存在感を誇る巨大なタブノキがそれです。(クスノキではありませんが、その威厳はまさにトトロの住処と呼ぶにふさわしいものです。)

天に向かって大きく枝を広げ、どっしりと大地に根を張るその木は、生命力に満ちあふれています。幹はごつごつとしていて、長い歳月を生き抜いた歴史が刻まれているように感じられました。見上げるうちにまるで木が呼吸しているかのような不思議な感覚に包まれます。まるでサツキが「どうぞ、メイがお世話になりました」とお辞儀をしたかのように、自然と手を合わせたくなる、神々しい雰囲気が漂います。もしかすると、この木の頂で夜な夜なトトロがオカリナを吹いているのかもしれません……そんな想像が広がるパワースポットのような場所です。

神社を訪れる際は、参拝のマナーを守り、静かに行動してください。ここは地域の人々が大切に守り続けてきた信仰の場です。感謝の気持ちを忘れずに訪れたいですね。

聖地巡礼を120%楽しむための準備と心構え

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モデルコースのご紹介に続きますが、聖地巡礼の旅では入念な準備が何より重要です。特に狭山丘陵は自然豊かな場所であるため、事前の準備が旅の快適さと安全性を大きく左右します。ここでは持ち物からマナーまで、あなたの旅をより充実させるための具体的なアドバイスをお伝えします。

持ち物リスト完全版!これさえあれば安心

自然の中を歩くことを前提に、以下のリストを参考に準備を進めてください。特に見落としがちな小物もチェックしておきましょう。

  • 必携アイテム
  • 歩きやすい靴(スニーカーやトレッキングシューズ):これだけは譲れません。おしゃれなパンプスやサンダルでは、散策を楽しむどころか怪我のリスクが高まります。
  • 動きやすい服装:パンツスタイルがおすすめです。夏でも薄手の長袖・長ズボンは虫除けや日焼け防止に効果的です。
  • 飲み物:前述の通り、現地には自動販売機がほとんどありません。最低でも500ml、夏場は1リットル以上を準備しましょう。スポーツドリンクも良い選択です。
  • 地図(オフラインでも利用可能なアプリ):丘陵内は電波が届きにくい場所もあります。あらかじめ地図をダウンロードしておくと安心です。
  • モバイルバッテリー:地図アプリの使用や写真の撮影でスマホのバッテリーは想像以上に減ります。予備のバッテリーがあると余裕が持てます。
  • 虫除けスプレー・かゆみ止め:特に5月から10月頃は必須アイテムです。肌に直接スプレーするタイプと衣服に使えるものを併用すると効果的です。
  • 日焼け止めと帽子:森林の中は日陰が多いですが、開けた場所や湖畔では直射日光を避けられません。
  • 雨具(折りたたみ傘やレインウェア):山の天候は変わりやすいので、軽量でコンパクトなものを用意しましょう。
  • ゴミ袋:ゴミ箱は設置されていません。「来た時よりも美しく」を心掛けて、自分の出したゴミは必ず持ち帰りましょう。
  • 現金(小銭):「クロスケの家」での寄付やお賽銭用に、小銭を少し持っておくと便利です。
  • あると便利なアイテム
  • カメラ:美しい風景を残すために。スマホとは違った写真が撮れるかもしれません。
  • 軽食(おにぎり、パン、栄養補助食品など):散策中に小腹が空いた時に役立ちます。自然の中で食べるといつもより美味しく感じられますよ。
  • ウェットティッシュや除菌ジェル:手を洗う場所が限られているため、持っていると便利です。
  • 絆創膏:靴擦れや小さな切り傷に備えておきましょう。

守るべきルールと大切なマナー

私たちがトトロの世界を楽しめるのは、この美しい自然環境を守っている地域の皆さんやボランティアの方々のおかげです。訪れる者として、感謝と敬意を忘れず、以下のルールとマナーをしっかり守りましょう。

  • 動植物は採取や傷つけ禁止:美しい花や珍しい昆虫を見つけても、写真に収めるだけにしましょう。ドングリは森の生き物たちの大切な食料です。持ち帰るのは思い出だけにとどめてください。
  • 私有地には立ち入らない:散策路から外れた場所には農地や民家などの私有地があります。コースを離れて無断で立ち入ることは厳禁です。
  • 地域住民への配慮を忘れずに:聖地は人々の生活の場でもあります。大声で騒ぐことや道をふさぐ行為は控え、静かに行動しましょう。地元の方とすれ違う際は「こんにちは」と挨拶を交わすだけで、双方に気持ちよい一日となります。
  • 火気は厳禁:タバコのポイ捨ては言うまでもなく、火の使用行為は山火事の原因となるため絶対に避けてください。

これらのマナーを守ることが、未来にわたってこの場所でトトロの世界を感じられることにつながります。ファン一人ひとりの心がけが、聖地を守る大きな力となるのです。

もしもに備える!トラブルシューティング

どれだけ綿密に準備しても、予想外のトラブルが起こる可能性は完全になくせません。慌てずに対応できるよう、あらかじめ対処法を身につけておきましょう。

道に迷ったときは…

狭山丘陵には多数の散策路が入り組んでいるため、地図を持っていても迷うことがあります。もし「進むべき道が分からなくなった」と感じたら、まずは冷静になることが大切です。焦ってしまうのが一番危険です。

  • 現在地を確かめる:スマートフォンの地図アプリを起動し、GPSを使って自分の居場所を確認しましょう。事前にオフラインマップを用意しておくと、電波が届かない場所でも役立ちます。
  • 来た道を戻る:無造作に進むのは避け、最後に確信のある地点まで引き返すのが基本です。慣れた場所に戻ることで、心を落ち着けられます。
  • 周囲の人に質問する:散策中の他の方や、近くで作業している地域の人がいれば、勇気を出して道を尋ねてみましょう。「クロスケの家へ行きたいのですが」といったように、具体的な目的地を伝えると分かりやすいです。

体調が優れなくなったら…

特に夏の暑い日や、歩き疲れた時に体調を崩すことがあります。無理をするのは避けましょう。

  • すぐに休憩を取る:日陰の涼しい場所を見つけて座り、水分と塩分を持参した飲み物で補給してください。
  • 助けを求める:めまいや吐き気など、症状が改善しない場合は無理に動かず、近くにいる人に援助をお願いしましょう。緊急だと判断したら、迷わず119番に連絡してください。現在地を正確に伝えるためにも、地図アプリは重宝します。所沢市観光情報・物産館YOT-TOKOなど、地域の観光案内所の連絡先を控えておくと安心です。

施設の休館日や変更情報について

旅の計画で最も避けたいのは、目的地が思いがけず休館日だったという事態です。特に「クロスケの家」のように開館日が限られている施設は注意が必要です。

  • 訪問前に公式サイトで確認を:計画の段階だけでなく、出発当日の朝にも公式サイトで最新の営業状況を確認する習慣をつけましょう。臨時の休館やイベントによる営業時間の変更などがあるかもしれません。
  • 代案を用意しておく:万が一、希望の施設が閉まっていても、ガッカリしないでください。狭山丘陵には他にも魅力的なスポットが多数あります。ご案内した狭山湖や神社はもちろん、緑豊かな公園や展望台など、散策を楽しめる場所がたくさんあります。「そんな時こそ別のトトロスポット探しに出かけよう!」と気持ちを切り替えれば、旅はより楽しいものになるでしょう。

トトロの世界観にもっと深く触れるために

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聖地を訪れる旅は、単に映画のシーンを辿るだけでは物足りません。少し視点を変えることで、その世界観をより深く、立体的に味わうことができるのです。最後に、あなたの聖地巡礼をより特別なものにするためのいくつかのヒントをご紹介します。

森の守り手になってみる

この美しい「トトロの森」が、多くの人々の善意によって大切に守られていることを知ると、目の前に広がる風景に対する愛着が一層深まるはずです。もしこの活動に共感したなら、「トトロのふるさと基金」への寄付や会員登録を通じて、森の守り手の一員になることができます。実際に支援をすることで、ただの訪問者から、この森を未来へつなぐ当事者へと意識が変わるでしょう。自ら守った森を再訪する旅は、きっと格別な感動をもたらしてくれます。このように、旅が終わった後も「となりのトトロ」の世界に関わり続ける方法の一つと言えます。

映画を見直してから訪れる

当然のことかもしれませんが、聖地巡礼の前にあらためて「となりのトトロ」を見直すことを強くお勧めします。その際、物語だけでなく背景美術に目を向けてみてください。木々の種類や道の起伏、家の細部、光の描写などをじっくり観察しましょう。細かな部分を心に刻んでから現地に足を運ぶと、「ああ、この感触は映画のあのシーンだ!」といった発見が何倍にも増えます。例えば、サツキがメイを探して駆け抜けた田んぼの畦道や、まっくろくろすけが隠れていた天井の梁など、具体的な映像を思い描きながら歩くと、五感すべてが映画の世界と繋がっていくのを実感できるでしょう。あなたの感性が、日常の風景を特別な聖地へと昇華させてくれます。

四季折々の森を訪れる

狭山丘陵の魅力は、一度訪れるだけでは味わい尽くせません。春には新芽の柔らかい緑と山桜が森を彩り、夏は生命力あふれる深い緑と蝉の声に包まれます。秋になると木々は赤や黄色に染まり、地面はどんぐりの絨毯で覆われます。そして冬は、葉を落とした木々の間から差し込む柔らかな光が森の静寂を引き立てます。季節ごとに表情を変える森は、まさに自然の魔法そのものです。サツキとメイが一年を通じてあの家で生活したように、あなたも季節を変えてこの場所を訪れてみてはいかがでしょうか。何度訪れても新しい発見があり、トトロの森との絆が少しずつ深まるのを感じられるはずです。それは、あなただけの「となりのトトロ」の物語を紡ぐ、かけがえのない体験となることでしょう。

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この記事を書いたトラベルライター

アパレル企業で培ったセンスを活かして、ヨーロッパの街角を歩き回っています。初めての海外旅行でも安心できるよう、ちょっとお洒落で実用的な旅のヒントをお届け。アートとファッション好きな方、一緒に旅しましょう!

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