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札幌ミュージアム巡りの決定版!アート、歴史、自然に触れる知的好奇心の旅

北の大地、北海道の中心都市・札幌。美しい街並み、豊かな食文化、そして広大な自然。そんなイメージが先行しがちなこの街ですが、実は文化的な香り高い魅力に満ちた「ミュージアムの宝庫」でもあることをご存知でしょうか。都会の喧騒から少し離れて、じっくりとアートや歴史と向き合う時間は、旅を何倍も深く、味わい深いものにしてくれます。

この記事では、旅行ウェブメディアの編集長である私が、札幌が誇る数々のミュージアムを徹底的にご紹介します。王道のアートスポットから、北海道の成り立ちを学べる歴史博物館、そして家族で楽しめる科学館まで、あなたの知的好奇心を刺激する場所がきっと見つかるはずです。単なる施設紹介に留まらず、チケットのスマートな買い方、鑑賞を最大限に楽しむための準備、そして万が一のトラブル対応まで、この記事一本で札幌ミュージアム巡りのすべてが分かるように構成しました。さあ、知的好奇心のコンパスを片手に、札幌の文化を巡る豊かな旅へ出かけましょう。

ミュージアム巡りで文化を堪能した後は、眠らない街、札幌の夜を楽しむオトコの夜遊び完全ガイドで、この街の別の顔を体験してみてはいかがでしょうか。

目次

旅の始まりに知っておきたい!札幌ミュージアム巡りの心得

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思い立って気軽に訪れるのもミュージアムの醍醐味ですが、少しの準備をするだけで鑑賞体験が格段に良くなります。ここでは、札幌のミュージアムを巡る際に知っておきたい「心得」をいくつかご紹介します。これを読めば、あなたもミュージアム巡りの達人になれるかもしれません。

スマートなチケット取得法

ミュージアムの入口で長く待つのは避けたいものです。特に人気の特別展が開催されている期間は、チケット購入だけでかなりの時間を取られることもあります。賢くスムーズに入館するためのポイントを押さえておきましょう。

まず最もおすすめなのが「オンライン事前予約」です。多くの美術館や博物館は、公式サイトや各種プレイガイドで電子チケットを販売しています。これを活用すれば、当日はスマートフォンの画面を見せるだけで入場がほとんどの場合可能です。割引が受けられる場合もあり、一石二鳥と言えます。訪問予定のミュージアムが決まったら、まず公式サイトの「チケット」や「利用案内」ページを確認する習慣をつけましょう。基本的にはクレジットカード決済ですが、コンビニエンスストアでの支払い・発券に対応していることもあります。

もし複数のミュージアムを巡る予定なら、「共通券」や「周遊パス」の存在も調べてみる価値があります。施設によっては、近隣のミュージアムと共通の入場券を販売していることも。たとえば札幌市時計台とさっぽろテレビ塔の共通券のように、観光施設とセットになったチケットもあります。旅のプランに合ったお得なチケット探しも楽しみの一つです。

もちろん、当日券の購入も可能ですが、特に人気の企画展では入場制限がかかる場合があります。当日券を利用する場合は、開館直後や平日午後の比較的空いている時間帯を狙うのがおすすめです。また、小規模な美術館では現金のみの対応も考えられるため、念のため現金も用意しておくと安心です。

これで安心!持ち物と服装のポイント

快適な鑑賞は適切な持ち物と服装から始まります。長時間歩くことを想定し、しっかり準備しましょう。

持ち物リスト

  • 歩きやすい靴:必須アイテムです。北海道開拓の村や札幌芸術の森のような広大な施設はもちろん、美術館内でも意外と歩くことがあります。スニーカーなど履き慣れた靴を選びましょう。
  • 羽織るもの:ミュージアム内は作品保護のため一定の温度に保たれています。夏でも冷房が効いて肌寒く感じることがあるので、カーディガンや薄手のジャケットなど脱ぎ着しやすいものがあると便利です。
  • A4サイズ以下の小さなバッグ:ほとんどのミュージアムでは大きな荷物やリュックサックの持ち込みを制限しています。作品保護の観点から、リュックが作品に触れるのを避けるためです。貴重品やスマートフォンなどを入れる小さめのショルダーやトートバッグを持ち、それ以外の荷物は入口付近のコインロッカーに預けるのがスマートです。
  • モバイルバッテリー:電子チケットの提示や、撮影可能な場所での写真撮影、地図アプリの使用などでスマホのバッテリーは思った以上に減ります。いざという時のために持っておくと安心です。
  • エコバッグ:ミュージアムショップで図録やグッズを購入した際に役立ちます。コンパクトに折りたためるものをバッグに入れておきましょう。
  • メモ帳とペン:心に残った作品や解説を書き留めておくと、後で旅の思い出を振り返る楽しみが増します。デジタルメモも良いですが、静かな空間では手書きの方が馴染むかもしれません。

服装のポイント

服装は基本的に動きやすいカジュアルで構いません。ただし、ヒールの高い靴は床材によって音が響くため避けた方が良いでしょう。また、過剰な装飾や、作品を傷つけそうな金具が付いたバッグも控えるのが望ましいです。

ミュージアムを楽しむためのマナーポイント

誰もが快適に過ごせる空間にするために、基本的なマナーを守りましょう。

  • 撮影ルールの確認:作品の撮影はミュージアムや展覧会ごとに異なります。入口や展示室に「撮影OK」や「撮影禁止」の表示が必ずありますので、それに従いましょう。撮影可能な場所でも、フラッシュや三脚、自撮り棒の使用は禁止されていることが多いです。他の鑑賞者の迷惑にならないよう、シャッター音にも配慮できると素敵です。
  • 静かな声で話す:友人や家族との会話は鑑賞の楽しみの一つですが、大声はほかの人の集中を妨げます。作品の感想を話す際は声を少し落とすよう心がけましょう。なお、携帯電話はマナーモードに設定し、通話は展示室の外で行うのが基本です。
  • 作品に触れない:言うまでもなく、展示作品には触れないでください。人の皮脂や湿気は作品にとって大敵です。展示ケースのない作品でも適切な距離を保って鑑賞しましょう。小さなお子様連れの場合は、手をつないで一緒に鑑賞すると安心です。

【アート編】感性を揺さぶる!札幌の美と出会う空間

札幌のアートシーンは、北海道の雄大な自然や厳しい環境が育んだ独特の深みと広がりを誇ります。ここでは、あなたの感性を刺激し豊かにしてくれる、一押しのアートスポットをご案内します。

北海道立近代美術館:北の芸術家たちの魂に触れる場所

札幌の中心、大通公園の西端に位置し、緑あふれる知事公館に隣接する「北海道立近代美術館」。地元の方々には「キンビ」という愛称で親しまれています。1977年の開館以来、北海道の美術の拠点として、国内外の優れた作品を紹介し続けています。

この美術館の大きな魅力はコレクションの内容にあります。一つは岩橋英遠や片岡球子など、北海道ゆかりの作家の作品群。北国の自然や風土に触発された力強い作品は、見る人の心に深く響きます。もう一つは、ジュール・パスキンをはじめとする「エコール・ド・パリ」のコレクション。20世紀初頭のパリで活躍した異国の画家たちの作品は、どこか哀愁を帯びながらも生命力に満ちあふれています。また、アール・ヌーヴォーから現代までのガラス工芸品の優れたコレクションも見逃せません。光に煌めくガラスの繊細な美しさは、つい時間を忘れて見入ってしまうほどです。

訪問プランと実践ガイド

  • 所要時間と鑑賞順序:常設展と特別展をじっくり楽しむなら、2時間から2時間半程度を予定しましょう。まずは2階の常設展で北海道に縁のある作家やエコール・ド・パリの作品を鑑賞し、その後1階の特別展へ移動するのが一般的な流れです。余裕があれば、屋外に設置された彫刻を眺めながら周辺を散策するのもおすすめです。
  • アクセス:札幌市営地下鉄東西線「西18丁目駅」から徒歩約5分とアクセスは便利です。駅の4番出口から地上に出て、緑豊かな北一条通を西に進むと現代的な建物が見えてきます。
  • チケット情報:観覧料は、コレクション展(常設展)と特別展で異なります。最新の料金は公式サイトを確認してください。学生割引や65歳以上の方の割引もあるため、該当する方は身分証を忘れずに持参しましょう。オンラインチケットの購入も可能です。
  • 館内ルール:大きな荷物は入口設置の無料コインロッカー(100円リターン式)に預けてください。コレクション展の一部を除き撮影は可能ですが、特別展は撮影禁止の場合がほとんどです。展示室入口の案内表示を必ずチェックしましょう。フラッシュや三脚の使用は禁止されています。
  • 併設施設の魅力:観賞後は館内のカフェでくつろぐのも良いでしょう。大きな窓から自然光が入る開放的な空間で、アートの余韻に浸れます。また、ミュージアムショップには所蔵作品をモチーフにしたオリジナルグッズや美術関連書籍が充実しており、お土産選びにもぴったりです。

札幌芸術の森美術館:広大な自然とアートが織りなす空間

札幌市南区の広大な敷地に広がる「札幌芸術の森」は、美術館のみならず、野外美術館、工芸館、クラフト工房、野外ステージなどが点在する複合文化施設です。一日中楽しめる、まさにアートのテーマパークと言えます。

最大の魅力は、7.5ヘクタールもの敷地に及ぶ「野外美術館」。緑豊かな森の中に、国内外の現代彫刻家による74点の作品が点在しています。木々の間に顔をのぞかせる彫刻や芝生の上に伸びやかに佇む作品など、季節や天候、時間によって異なる表情を見せ、訪れるたびに新たな発見があります。ダニ・カラヴァンの『隠された庭への道』のように、作品の中を歩いたり風景と一体になる体験型の作品も多く、五感でアートを味わうことができます。

札幌芸術の森美術館では国内外の多彩な企画展が随時開催されています。また、佐藤忠良記念子どもアトリエでは、日本を代表する彫刻家・佐藤忠良の作品を展示し、子どもたちがアートに親しむ場を提供しています。

訪問プランと実践ガイド

  • おすすめの季節:初夏の爽やかな新緑、秋の鮮やかな紅葉、真っ白な雪に覆われる冬、いずれの季節に訪れても自然とアートが織りなす唯一無二の風景が楽しめます。特に冬は「かんじき」を無料でレンタルし雪の中の彫刻巡りを体験できる、ここならではの貴重な体験が可能です。
  • アクセス:中心街からはやや離れているため事前のアクセス確認が重要です。地下鉄南北線「真駒内駅」から中央バスに乗り、「芸術の森入口」または「芸術の森センター」で下車します。バスで約15分です。車の場合は広い駐車場が完備されています。
  • チケット情報:野外美術館と札幌芸術の森美術館はそれぞれ入場券が必要です。両方楽しみたい方にはセット券があり、お得に利用できます。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
  • 服装と持ち物:野外美術館は起伏のある道を歩くため、歩きやすいスニーカーなどの靴が必須です。夏は帽子や日焼け止め、虫よけスプレーがあると快適です。冬季は防寒対策と滑りにくい靴を準備しましょう。
  • 注意点とマナー:野外の彫刻には決して登ったり触ったりしないこと。敷地が広いため、園内マップを手に常に現在地を把握しながら散策しましょう。急な天候変化に備え、雨具の携帯がおすすめです。体調不良や迷子になった場合は近くのスタッフや管理センターに連絡しましょう。

本郷新記念札幌彫刻美術館:静寂のなか彫刻と向き合う場所

札幌市中心部から少し離れた閑静な宮の森地区にある「本郷新記念札幌彫刻美術館」は、日本を代表する彫刻家・本郷新(1905-1980)のアトリエ兼住宅を改装した施設です。大規模な美術館とは異なる、よりパーソナルで静謐な空間で、深い思索の時間を過ごせます。

本郷新は、札幌の象徴の一つである大通公園の《泉の像》で知られています。彼の作品は人間の力強さや尊厳、平和への祈りをテーマとし、そのブロンズ像は圧倒的な存在感を放ちます。館内の本館には代表作が常設されており、生命力あふれる作品とじっくり対話することが可能です。公開されるアトリエは、作家が制作に没頭していた当時のままの空気を感じさせます。高い天井から優しく差し込む光に照らされた制作道具や石膏の原型は、作品誕生の緊張感と熱気を伝えています。

訪問プランと実践ガイド

  • 鑑賞のポイント:ここはゆっくり時間をかけ、一つひとつの作品とじっくり向き合う鑑賞方法が適しています。作品の前のベンチに腰かけ、彫刻の質感やボリューム、光と影が生む表情の変化をゆったり味わってみてください。所要時間は1時間から1時間半ほどあれば十分です。
  • アクセス:地下鉄東西線「円山公園駅」または「西28丁目駅」からJR北海道バスで「彫刻美術館入口」下車、徒歩約2分。高台の静かな場所に位置しています。
  • チケット・開館情報:観覧料は比較的手頃です。開館時間や休館日は事前に公式サイトで必ず確認しましょう。特に冬季は休館期間がある場合があります。
  • 鑑賞マナー:非常に落ち着いた空間のため、静かに過ごすことが望まれます。会話は控えめにし、静寂そのものを楽しむ心持ちで訪れると、より深く作品の世界に浸ることができるでしょう。

【歴史・文化編】札幌の歩みと人々の暮らしを辿る

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現在の美しい札幌の街並みは、先人たちのどのような努力と営みの上に築かれてきたのでしょうか。ここでは、北海道の壮大な歴史と開拓時代の人々の息遣いを感じられるミュージアムをご紹介します。

北海道博物館:アイヌ文化から北海道の未来を見つめて

札幌市厚別区の野幌森林公園内に位置する「北海道博物館」は、「森のちゃれんが」という愛称で親しまれており、北海道の自然・歴史・文化を一堂に集めた総合博物館です。その規模の大きさと多彩な展示内容は、まさに北海道の全てをここで体感できると言っても過言ではありません。

展示は大きく5つのテーマに分かれています。冒頭の「北東アジアのなかの北海道」から始まり、「北海道120万年の物語」ではマンモスゾウの骨格標本が出迎えてくれます。特に注目すべきは第2のテーマ「アイヌ文化の世界」で、独自の言語や精神文化を持ち、自然と共生してきたアイヌの人々の歴史と文化が、多様な資料と共に丁寧に紹介されています。続く第3テーマ「北海道らしさの秘密」では、北海道の豊かな生態系と自然環境について深く学べます。そして第4テーマ「わたしたちの時代へ」では、明治以降の開拓史と現代北海道が直面する課題、そしてこれからの未来が描かれています。これらの展示を通じて、北海道の土地が紡ぐ多層的な歴史と奥深い文化に触れることができるのです。

訪問計画とポイント

  • 効率よく回る工夫:非常に広大な施設のため、全てをゆっくり鑑賞すると半日以上かかります。時間が限られている際は、公式サイトのフロアマップで興味のあるテーマから優先して回るのがおすすめです。例えば「アイヌ文化」や「開拓の歴史」に絞ってじっくり見るのも良いでしょう。体験型展示も多数あるため、お子様連れでも楽しめます。
  • アクセス方法:JR「新札幌駅」または地下鉄「新さっぽろ駅」からJR北海道バスに乗り、「北海道博物館」停留所で下車するのが便利です。車の場合は、道央自動車道「大谷地IC」または「江別西IC」から約10分でアクセスできます。
  • チケット購入について:入口に設置された券売機での購入が基本となります。特別展開催時は常設展とのセット券もあります。最新の企画展情報や料金については北海道博物館公式サイトでご確認ください。
  • 持ち物のアドバイス:館内は広いため、できるだけ軽装での訪問がおすすめです。大きな荷物はコインロッカーに預けましょう。飲食物の持ち込みは禁止されていますが、休憩スペースやカフェが館内にあります。

札幌市時計台:時を刻み続ける象徴的な建物

「がっかり名所」として語られることもありますが、その評価は誤解にすぎません。札幌市時計台は、その歴史的価値と内部展示を知ることで、まったく異なる魅力が感じられるスポットです。正式名称は「旧札幌農学校演武場」。クラーク博士の提案により、1878年に生徒たちの兵式訓練や体育授業のために建てられました。時計は1881年から現在まで休むことなく動き続け、札幌の街を見守っています。

1階には時計台の歴史や札幌農学校に関する資料が展示されており、建設当時の札幌の状況やクラーク博士と教え子たちの物語を知ることができます。2階は、建築当時の姿が復元された広々としたホールで、かつて学生たちが汗を流した体育場であり、式典も行われていました。その空間に立つことで140年以上の時の流れを肌で感じられるでしょう。ベンチに腰掛けて鳴る時計の鐘の音は、旅の忘れがたい思い出となるはずです。

見学のヒントと実践ガイド

  • 見学のポイント:外観の写真撮影だけでなく、ぜひ建物内部も訪れてみてください。所要時間は30分から1時間程度です。ボランティアガイドが案内する時間帯に合わせると、時計台の歴史をより深く理解できます。
  • 入場料と開館情報:大人の入館料は200円と手頃です。開館時間や休館日は季節により変わるため、訪問前に札幌市の公式観光サイトなどで最新情報を確認するのがおすすめです。
  • 混雑を避けるコツ:日中は観光客が多いので、比較的すいている朝の早い時間か閉館間近の時間帯に訪れるとゆったり見学できます。また、夜間にライトアップされた姿も幻想的で美しい光景が楽しめます。

北海道開拓の村:明治・大正の時代にタイムスリップ

北海道博物館に隣接する「北海道開拓の村」は、明治から昭和初期にかけて北海道各地に建てられた歴史的建造物を54.2ヘクタールの広大な敷地に移築・復元した野外博物館です。敷地に足を踏み入れれば、まるで映画のセットのような味わい深い開拓時代の北海道の風景が広がります。当時の人々の生活や文化を五感で体験できる貴重なスポットです。

村は市街地群、漁村群、農村群、山村群の4つのエリアに分かれており、旧札幌停車場や新聞社、旅館などが並ぶ市街地群を歩くと、かつての賑わいが蘇るようです。ニシン漁で栄えた漁村群では、北の海の厳しさと豊かさを肌で感じられます。夏季には村内を馬車鉄道が走り、その揺れに身を任せながら歴史の風景を眺めるひとときは格別です。この馬車鉄道に乗るだけでも訪れる価値が十分にあります。

プランニングと実践アドバイス

  • じっくり楽しむには一日がかりで:敷地が広大なため、すべてをゆっくり見るには3〜4時間は必要です。余裕をもって一日かけて訪れる計画を立てましょう。馬車鉄道の運行時間やルートは事前に公式サイトで確認してください。詳しくは北海道開拓の村公式サイトをご参照ください。
  • アクセスとチケット:北海道博物館と隣接しているため、アクセス手段は共通です。両施設の共通チケットを購入すると割引になるのでお得です。
  • 服装や準備について:歩く距離が長いため、履き慣れた歩きやすい靴が必須です。屋外施設なので、天候に合わせた服装を用意しましょう。夏は帽子や飲み物、冬はしっかりとした防寒対策が必要です。
  • 施設内での食事:開拓時代のメニューを再現した食堂があり、そこでの食事はタイムスリップ感を一層高めてくれます。また、お弁当持参でピクニック気分を味わうのもおすすめです。休憩用のベンチや建物も点在しています。

【自然・科学編】北の大地の神秘と驚きを発見する

アートや歴史だけでなく、札幌には自然の営みや科学の神秘を感じられるスポットも数多く存在します。子どもから大人まで、知的好奇心を刺激される体験がたくさん用意されています。

札幌市円山動物園:動物たちの生き生きとした様子に感動

地元札幌の人々の憩いの場である円山公園のすぐ隣に位置する「札幌市円山動物園」は、1951年に開園し北海道で最も歴史ある動物園のひとつです。この園の魅力は、動物たちができる限り自然に近い生息環境で生き生きと過ごす様子を観察できる「環境エンリッチメント」への工夫にあります。

特に人気を集めているのが、水中トンネル越しにホッキョクグマが勢いよく飛び込む姿を間近で見ることができる「ホッキョクグマ館」です。雪の多い北海道の気候はホッキョクグマにとって快適なため、冬場は雪の中を活発に動き回る様子も楽しめます。その他にも、長い室内通路を歩くユキヒョウの姿を間近に観察できる「アジアゾーン・高山館」や、マサイキリンやサーバルキャットが暮らす「アフリカゾーン」など、見どころが豊富です。

訪問計画とポイント

  • 「もぐもぐタイム」を狙おう:動物たちの食事時間を公開する「もぐもぐタイム」は必見です。飼育員の解説を聞きながら、活発に動く動物たちの様子を観察できます。スケジュールは園内の案内マップや公式サイトで告知されているため、入園後すぐにチェックしましょう。
  • アクセス:地下鉄東西線「円山公園駅」から徒歩約15分。緑豊かな円山公園を散策しながら歩くのも気持ち良いです。駅からは路線バスも運行しています。
  • チケットと入園方法:入園券は券売機または窓口で購入可能。年間パスポートは非常に手頃な価格で、年に2回以上訪問する予定があるなら断然お得です。オンラインでの事前購入も検討しましょう。
  • 園内ルール:動物の健康と安全を守るため、餌やりは禁止です。また、多くの展示場所でフラッシュ撮影も禁止されており、特に屋内展示では注意が必要です。ルールを守って充実した時間を過ごしましょう。
  • 便利なサービス:ベビーカーや車椅子のレンタル(有料)が利用可能。小さなお子様連れやご高齢の方も安心して楽しめます。困ったことがあればインフォメーションセンターのスタッフに相談しましょう。

札幌市青少年科学館:遊びながら科学の不思議を体験

地下鉄駅に直結しアクセス便利な「札幌市青少年科学館」は、天候を気にせず一日中楽しめる全天候型の施設です。最大の魅力は、直径23mもの巨大ドームで上映されるプラネタリウム。最新鋭の投影機が描き出すリアルな星空は、まるで宇宙を旅しているかのような臨場感を味わえます。解説員のライブ解説も分かりやすく、星や宇宙に対する興味をさらにかき立てます。

展示室は「天文・地球科学」「交通・力学」「雪・氷」など多彩なテーマに分かれ、多くの展示が実際に触れたり操作したりできる体験型です。竜巻を自分で起こしてみたり、月面の重力を体感できる「ムーンジャンプ」に挑戦したり、遊びながら科学の原理を学ぶことが可能です。特に雪や氷の結晶の美しさや不思議さを紹介するコーナーは雪国・札幌ならではの特色です。

訪問計画とポイント

  • プラネタリウムの時間を確認しよう:プラネタリウムは子ども向けプログラムと一般向けプログラムがあり、時間ごとに切り替わります。観たい上映時間を公式サイトで事前にチェックし、それに合わせて訪問スケジュールを組むのが賢明です。人気のプログラムは早期にチケットが完売することもあるため注意が必要です。詳細は札幌市青少年科学館公式サイトをご覧ください。
  • アクセス:地下鉄東西線「ひばりが丘駅」1番出口から直結しているため、雨や雪でもぬれずに行けます。新札幌駅からも徒歩圏内です。
  • チケット情報:チケットは「展示室のみ」「プラネタリウムのみ」「両方のセット券」から選択可能。せっかくならセット券を利用して両方楽しむのが便利です。
  • トラブル時の対処法:館内は広く、子どもたちが夢中になる場所も多いです。もし迷子になった場合は慌てずに近くのスタッフに知らせ、館内放送での呼びかけを待ちましょう。気分が悪くなった際も、遠慮なくスタッフに相談し救護室で休ませてもらえます。

ミュージアム巡りをさらに豊かにする+αの楽しみ方

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ミュージアムでの体験は、展示を観るだけで終わるものではありません。鑑賞後のひとときも、旅の大切な一部です。ここでは、あなたのミュージアム巡りをより豊かにするいくつかのポイントをご紹介します。

ミュージアムショップで旅の思い出を形に残す

鑑賞を終えたら、ぜひミュージアムショップに立ち寄ってみてください。そこは単なるお土産店ではありません。所蔵作品をモチーフにしたポストカードやクリアファイル、ユニークなオリジナルグッズなど、そのミュージアムならではの宝物が揃っています。特に展覧会の図録はおすすめです。心に響いた作品の解説を後からじっくり読み返すことで、鑑賞の経験がより深く心に刻まれます。自分への記念品や大切な人へのプレゼントとして、旅の思い出を形にして持ち帰りましょう。

併設のカフェ&レストランでアートの余韻に浸る

多くの美術館には、素敵なカフェやレストランが併設されています。大きな窓から差し込む自然光や、展示テーマに合わせた限定メニューが魅力的な空間です。そうした場所で過ごす時間は、アートの余韻に浸るのにぴったり。鑑賞で高まった感性をそのままに、美味しいコーヒーやスイーツを楽しみながら、今日出会った作品について語り合ったり、一人静かに思いをめぐらせたり。これもミュージアム巡りの贅沢な楽しみ方のひとつと言えます。

周辺エリアの散策も合わせて楽しむ

ミュージアムは、その周辺環境も含めて楽しむことをおすすめします。たとえば、北海道立近代美術館を訪れた際は、隣接する知事公館の美しい庭園を散策したり、大通公園まで足を延ばしてのんびり過ごすのも良いでしょう。札幌芸術の森の周辺には豊かな自然が広がり、円山動物園や本郷新記念札幌彫刻美術館がある円山エリアは、おしゃれなカフェや雑貨店が点在する人気スポットです。ミュージアムを起点に、その街の新たな魅力を探しに出かけてみませんか。

札幌アート&カルチャーの旅、次の一歩へ

札幌が誇る魅力あふれるミュージアムの数々、いかがでしたか。アートや歴史、自然、科学といった多彩な文化施設がこの街には息づいています。それは、厳しい自然環境と向き合いながらも、国内外のさまざまな文化を受け入れ、独自の文化を育んできた北海道の豊かな懐の証かもしれません。

今回ご紹介したのは、札幌の魅力のほんの一部にすぎません。季節ごとに開催される特別展やイベントは、訪れるたびに新しい感動や発見をもたらしてくれます。定期的に公式サイトをチェックして、あなたの関心を引く展覧会をぜひ見つけてみてください。

さあ、この記事をガイドブックとして、あなただけの札幌ミュージアム巡りのプランを練ってみませんか。歩きやすい靴を履き、知的好奇心を胸に抱いて。きっと、あなたがまだ知らない札幌のもう一つの顔や、新たな興味の扉が待っていることでしょう。札幌の文化の森は、いつでも温かくあなたを迎えてくれます。

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この記事を書いたトラベルライター

SimVoyage編集部は、世界を旅しながら現地の暮らしや食文化を体感し、スマホひとつで快適に旅する術を研究する旅のプロ集団です。今が旬の情報から穴場スポットまで、読者の「次の一歩」を後押しするリアルで役立つ記事をお届けします。

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