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香港 南丫島 索罟灣:海鮮グルメと絶景ハイキング体験

高層ビルが森のように立ち並び、ネオンの光が夜を照らすエネルギッシュな都市、香港。多くの人が思い描くその姿とは全く異なる、穏やかでスローな時間が流れる場所が、中心部からフェリーでわずか30分ほどの距離に存在することをご存知でしょうか。それが、香港で3番目に大きな離島「南丫島(ラマとう、Lamma Island)」です。

特に今回ご紹介する「索罟灣(ソックーワン、Sok Kwu Wan)」は、南丫島に2つある主要な港のうちのひとつ。もう一方の榕樹灣(ヨンシューワン)が西洋風のカフェや雑貨店で賑わうお洒落なエリアであるのに対し、索罟灣は昔ながらの漁村の風情を色濃く残す、静かで落ち着いた場所です。水面に浮かぶ漁船、軒を連ねる海鮮レストランの生け簀、そして島を包む深い緑。ここでは、都会の喧騒とは無縁の、ゆったりとした島時間が流れています。

「香港旅行は好きだけど、いつもの観光地とは違う場所に行ってみたい」「美味しいシーフードを心ゆくまで味わいたい」「自然の中をハイキングしてリフレッシュしたい」。そんな風に考えているあなたにこそ、索罟灣は最高の旅を約束してくれます。この記事では、索罟灣へのアクセス方法から、島での過ごし方、絶品海鮮グルメの楽しみ方、そしてハイキングの準備まで、あなたの旅が最高のものになるための情報を余すことなくお届けします。さあ、一緒に香港の隠れた魅力を探しに出かけましょう。

索罟灣での静かな海鮮グルメを満喫した後は、香港のもう一つの顔である刺激的な食の冒険にも挑戦してみてはいかがでしょうか。

目次

南丫島(ラマ島)とは?都会の喧騒を忘れる香港のオアシス

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まずは、旅の舞台となる南丫島について、少し詳しくご紹介します。南丫島は香港島の南西に位置する離島で、面積は約13.6平方キロメートルです。香港にある260以上の島々の中で、大嶼山(ランタオ島)、香港島に続く3番目に大きな島となっています。

この島の最大の魅力は、何と言っても手つかずの自然とゆったりとした時間の流れでしょう。島内では、緊急車両を除き、一般の自動車の乗り入れが基本的に禁止されています。そのため、住民や訪れる観光客の主な移動手段は徒歩か自転車となっています。車の騒音や排気ガスのない静かな環境が島全体を穏やかに包み込み、狭い路地を自転車がゆっくりと走る様子は、活気に満ちた香港のイメージを新鮮に裏切ってくれるでしょう。

かつては漁業と農業が中心の静かな島でしたが、1970年代以降、香港の急速な経済成長に伴い、都市の喧騒を離れて暮らしたいと考えた欧米人や若者たちが移り住むようになりました。その結果、島には伝統的な中国文化と西洋の自由な文化が交じり合う、ユニークなコミュニティが生まれています。これが南丫島の持つ独特の魅力の源となっているのです。

島には大きく分けて二つの集落があります。一つはフェリーの便数が多く、カフェやバー、雑貨店が並ぶ「榕樹灣(ヨンシューワン)」。もう一つが、この記事の主役である「索罟灣(ソックーワン)」です。どちらの港も香港島の中環(セントラル)からフェリーで行けますが、その雰囲気には大きな違いがあります。次の章では、その違いについて詳しく見ていきましょう。

2つの顔を持つ南丫島:榕樹灣と索罟灣の違い

南丫島へ訪れる際、多くの人がまず迷うのが「榕樹灣と索罟灣、どちらの港を利用するか」という点かもしれません。この2つのエリアは同じ島内にありますが、それぞれ全く異なる個性を持っています。旅の目的に合わせて選ぶことで、南丫島での滞在がより豊かで充実したものになるでしょう。

活気と異国情緒があふれる「榕樹灣(Yung Shue Wan / ヨンシューワン)」

南丫島の北西部に位置する榕樹灣は、島の玄関口とも呼べる場所です。フェリーの便数が索罟灣行きより多く、多くの観光客が最初に降り立つスポットです。埠頭から続くメインストリートには、おしゃれなカフェやオーガニックレストラン、個性的な雑貨店、海辺のバーがずらりと並び、歩くだけで楽しい気分に浸れます。まるでヨーロッパの小さな港町に迷い込んだかのような趣があり、特に欧米から移住してきた人々が多く住むため、国際的な雰囲気が漂っています。

週末は若者や家族連れで非常に賑わい、活気あふれる空間になります。ビーチでゆったり過ごしたり、カフェで読書を楽しんだり、アートギャラリーを巡ったりと、洗練されたリラックスタイムを求める方には榕樹灣がぴったりです。また、俳優のチョウ・ユンファの出身地としても知られており、彼の故郷の空気を感じに訪れるファンも多く見られます。

静けさと美食が魅力の漁村「索罟灣(Sok Kwu Wan / ソックー湾)」

一方、島の南東部に位置する索罟灣は、榕樹灣とは対照的に、静かで伝統的な漁村の風情を色濃く残しています。フェリーから降りると、目の前には穏やかな湾が広がり、その水面に浮かぶように建てられた海鮮レストランが連なっています。大小さまざまな生け簀には、獲れたての魚介類が元気に泳いでいる様子が印象的で、まさに索罟灣を象徴する光景といえるでしょう。

榕樹灣に比べると訪れる観光客は少なく、時間がゆっくりと流れているのが感じられます。派手な観光スポットは少ないものの、その分、ありのままの島の日常や自然にじっくり触れることができます。主な魅力は、新鮮なシーフードを味わうことと、島の自然を楽しむハイキングです。香港政府観光局の公式サイトでも、この二つのエリアをつなぐハイキングコースが注目ポイントとして紹介されています。

都会の喧騒を離れて心身ともにリラックスしたい方や、新鮮で美味しい海鮮料理を堪能したい方には、迷わず索罟灣をおすすめします。今回はこの落ち着いた漁村の魅力に焦点を当ててご紹介します。

索罟灣へのアクセス徹底解説!フェリー乗り場からチケット購入まで

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索罟灣への旅は、香港島の中環(セントラル)に位置するフェリーピアからスタートします。ここでは、迷わずスムーズにフェリーに乗るために、アクセス方法やチケットの購入方法、注意点を丁寧に説明します。このセクションを読めば、索罟灣への行き方はばっちり理解できます。

フェリー乗り場は「中環フェリーピア第4番」を目指そう

索罟灣行きのフェリーは「中環碼頭(Central Ferry Piers)」の4番乗り場から出発します。中環には多くのフェリー乗り場が並んでいるため、番号をしっかり確認することが重要です。「南丫島(索罟灣)Lamma Island (Sok Kwu Wan)」と大きく表示されているので、間違える心配はありません。

MTRを利用する場合、最寄り駅は港島線・荃灣線の中環(Central)駅、あるいは東涌線・機場快線の香港(Hong Kong)駅です。どちらの駅からも海側に向かい、歩道橋を通ってアクセスするルートが分かりやすいでしょう。

  • MTR中環駅から: A出口を出て歩道橋(Central Elevated Walkway)を渡り、右手に観覧車(Hong Kong Observation Wheel)を見ながら道なりに進むと、離島行きのフェリー乗り場が見えてきます。徒歩で約10〜15分です。
  • MTR香港駅から: A2またはE1出口からIFCモール(国際金融中心商場)を抜けて海側へ向かいます。モールを通り抜けるとフェリー乗り場へ続く歩道橋に直結しており、雨の日でも濡れずに行ける便利なルートです。徒歩で約5〜10分ほどかかります。

時間に余裕を持って、ピア周辺の風景を楽しみながら向かうのも良いでしょう。香港島の高層ビル群とビクトリア・ハーバーの景観は何度見ても壮麗です。

チケットの買い方:オクトパスカードが断トツ便利!

フェリー乗り場に着いたら、いよいよチケットを購入します。索罟灣航路は「港九小輪(Hong Kong & Kowloon Ferry、略称HKKF)」が運航しています。

購入方法は主に2通りありますが、特におすすめなのが香港の交通系ICカード「八達通(Octopus/オクトパスカード)」の利用です。改札機に日本のSuicaやPASMOのようにタッチするだけで乗船でき、非常にスムーズです。現金で購入する手間や小銭探しのストレスもありません。香港に着いたら、まずオクトパスカードを買い、ある程度のチャージをしておくことを強くお勧めします。MTR駅やコンビニエンスストアで簡単にチャージ可能です。

もちろん現金購入も可能ですが、チケットカウンターや自動販売機は混雑したり、お釣りが用意できない場合もあるため、現金派の方は乗船前に運賃を把握し、お釣りのないように準備しておくと安心です。

時刻表と運賃:平日と週末で違いがあるので注意

索罟灣行きのフェリーは、平日と日曜・祝日で運航スケジュールや料金が異なります。特に週末は便数が増え、運賃も若干高くなるため注意が必要です。旅程を立てる際は、必ず最新の情報を事前に確認しましょう。

  • 運航会社: 港九小輪 (Hong Kong & Kowloon Ferry Ltd. – HKKF)
  • 所要時間: 約30〜40分
  • 運賃の目安(大人片道): 平日HK$23.1、日曜・祝日はHK$32.5(2024年5月現在)。料金は変わることがあるため、必ず公式サイトで最新情報をチェックしてください。

最終便の時刻もしっかり確認しましょう。とくに平日は最終便が早めに設定されているケースが多いため、索罟灣での食事をゆっくり楽しみたい場合は、帰りのフェリー時間をあらかじめ確認しておくのが賢明です。HKKF公式サイトに最新の時刻表と料金が掲載されているので、出発前に一読しておくことをおすすめします。

乗船時のポイントと船酔い対策

改札を通ったら、フェリーへ乗り込みます。船内は冷房が効いていることが多いため、夏でも羽織るものを1枚持っていると安心です。座席は自由席なので、好きな場所に座りましょう。窓際に座れば、香港の摩天楼が徐々に遠ざかり、緑豊かな島々の景色を楽しめます。

船は激しく揺れることは少ないですが、天候によっては多少の揺れを感じることもあります。船酔いしやすい方は下記の対策がおすすめです。

  • 乗船前に酔い止め薬を飲んでおく。
  • 揺れが少ない中央や後方の席に座る。
  • 進行方向を向いて遠くの景色を眺める。
  • スマホなどの近くの小さな文字を見るのは控える。

潮風を感じながら約30分の船旅を楽しめば、そこは都会の喧騒を離れた、静かな漁村・索罟灣です。

索罟灣に到着!まず何をしよう?おすすめの過ごし方

フェリーが索罟灣の埠頭に到着し、一歩足を踏み出すと、潮の香りとともに穏やかな空気があなたを迎え入れます。目の前には、海に張り出すように建てられた海鮮レストランが連なり、その光景に誰もが胸をときめかせることでしょう。ここでは、索罟灣に降り立ってからのおすすめの過ごし方をいくつかご紹介します。

海鮮レストラン街をゆったり散策

まずは、この村のメインストリートとも呼べる海鮮レストラン街をゆっくりと歩いてみましょう。各店舗の前には巨大な水槽や生け簀が設置されており、ハタやシャコ、ロブスター、アワビなど色鮮やかな魚介類が狭いスペースの中で元気に泳いでいます。その活気ある様子を眺めているだけでも、自然と食欲がそそられます。どのお店に入ろうか、どんな料理を注文しようかと、仲間と相談しながら歩く時間は索罟灣観光の楽しみの一つです。

時折、店のスタッフが「見ていって!おいしいよ!」と気さくに声をかけることもありますが、しつこい勧誘はほとんど見られません。気になるお店があれば、店頭のメニューをじっくり確認したり、生け簀の中を覗き込んだりしながら慎重に選んでみてください。多くのレストランでは写真入りや英語メニューも用意されているので、言葉の壁もあまり心配いりません。後ほど詳しくご紹介しますが、規模が大きく観光客にも慣れている有名店「天虹海鮮酒家(Rainbow Seafood Restaurant)」は、初めての方でも安心して利用できるでしょう。

漁師の守り神を祀る「天后宮」へ足を運ぶ

レストラン街を少し進むと、小高い丘の上に静かに佇む「天后宮(ティンハウミュウ)」があります。天后は航海の安全と豊漁を願う道教の女神であり、香港の漁業が盛んな沿岸部や離島に多く祀られています。索罟灣の天后宮は150年以上の歴史を誇り、この村の住民の生活と信仰の中心的な存在です。

建物は大きくはありませんが、赤を基調とした伝統的な装飾や渦巻き状の線香など、香港特有の趣があります。内部に足を踏み入れると、都会の寺院とは異なる静けさと厳かな空気が漂っています。参拝の際は礼儀正しく静粛を守り、敬意を表しましょう。ここから一望できる索罟灣の風景もまた格別で、漁村の営みを見守ってきた天后宮を訪れることで、索罟灣の歴史や文化に触れる貴重な体験が得られます。

歴史の遺構「神風洞(Kamikaze Cave)」

索罟灣のもう一つの特徴的なスポットが「神風洞」です。天后宮から榕樹灣方面へ向かうハイキングコースを少し歩いた地点に位置しています。この洞窟は第二次世界大戦中、旧日本軍が特攻艇(モーターボート)を隠すために掘ったと伝えられています。洞内は数十メートルの奥行きがあり、現在は特に入口が閉鎖されていないため、中を覗くことが可能です。

洞窟内は照明がなく、暗くじめじめしており、足元も不安定です。中に入る際は懐中電灯を持参し、足元に十分注意してください。戦争の悲しい歴史を物語る場所であり、決して楽しい観光地ではありませんが、香港の離島にこうした戦争の跡が今も残っていることを知る貴重な機会となります。歴史に関心のある方は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。洞窟前には簡単な説明板も設置されています。

南丫島ハイキングの決定版!索罟灣から榕樹灣へ

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索罟灣を存分に楽しむなら、島の豊かな自然のなかを歩くハイキングはぜひ外せません。多数あるルートのなかでも、索罟灣と榕樹灣を結ぶ「ファミリー・トレイル」は最も人気が高く、初心者から家族連れまで幅広い層に親しまれている定番のコースです。絶景が広がる展望台、美しいビーチ、そして美味しい休憩スポットが点在し、見どころが豊富です。

ファミリー・トレイルの概要

このコースは索罟灣のフェリー乗り場から始まり、島の中央を横断して榕樹灣のフェリー乗り場まで続きます。ほとんどの道は舗装されていて標識も整っているため、地図がなくても迷う心配はあまりありません。

  • 距離: 約4キロメートル
  • 所要時間: 約1時間30分から2時間(休憩時間は含まれていません)
  • 難易度: 初級から中級。序盤に少し急な坂がありますが、それを越えれば比較的緩やかな道が続きます。

索罟灣からスタートするコースは、最初に少し頑張って坂を登れば、その後は下り基調となるので体力的にも楽に感じやすいようです。一方で榕樹灣から出発して、ゴールの索罟灣で新鮮な海鮮料理を味わうプランも魅力的です。フェリーの時間や当日の体調にあわせて、ルートを選んでみてください。

コース上の見どころスポット

ただ歩くだけでなく、コース途中には思わず足を止めたくなる素敵なポイントが散りばめられています。

  • 展望台: 索罟灣を出発し最初の坂を登りきったあたりに、絶景を楽しめる展望台があります。ここからは、穏やかな入り江の索罟灣や、海鮮レストランが軒を連ねる独特の風景を一望できます。さらに、南シナ海の広々とした景色も見渡せ、写真撮影にもぴったりのスポットです。
  • 蘆鬚城灣(Lo So Shing Beach): ハイキング途中にある静かで美しいビーチで、榕樹灣のメインビーチと比べて訪れる人が少なく、まるでプライベートビーチのよう。透き通った海水と白い砂浜が疲れた体を癒してくれます。更衣室やシャワーも整っているため、夏場は海水浴を楽しむのにも最適です。少し腰を下ろして波の音に耳を傾けるだけでも贅沢なひとときです。
  • 建興亞婆豆腐花: コースのちょうど中間地点、蘆鬚城灣を過ぎたあたりにある、ハイカーたちに人気の豆腐スイーツ店です。ここの名物は冷たく滑らかな「豆腐花(タウフファー)」。絹ごし豆腐よりも柔らかい食感の豆腐に、ほんのり甘いシロップや黄色の砂糖がかかっていて、汗をかいた体にすっと染みわたる爽やかな甘さがたまりません。多くのハイカーが立ち寄るので、ぜひ一息ついてみてください。
  • 観音湾(Kwun Yam Wan): 榕樹灣に近づくと現れる、ウィンドサーフィンの名所として有名な観音湾です。1996年のアトランタオリンピックで香港初の金メダル獲得者、李麗珊選手が練習した場所としても知られています。色鮮やかな帆船が風を受けて海面を滑る様子は、見飽きることがありません。

充実した準備でハイキングを楽しもう!持ち物と服装のポイント

楽しいハイキングを叶えるには、事前の準備が非常に大切です。特に香港の夏は蒸し暑く日差しが強いため、熱中症や日焼け対策は必須です。

  • 服装について:
  • トップス: 吸湿速乾性の高いTシャツやスポーツウェアが最適。汗をかいても乾きやすく、快適に過ごせます。
  • ボトムス: 動きやすいパンツやショートパンツを選びましょう。
  • 靴: 履き慣れたスニーカー、ウォーキングシューズ、またはハイキングシューズを必ず着用してください。サンダルやヒールのある靴は避けましょう。
  • 持ち物チェックリスト:
  • 水・スポーツドリンク: 最重要アイテムです。最低でも1人あたり1リットルは持参しましょう。夏場はさらに多めに用意したほうが安心です。途中で購入できる場所は限られているため、出発前にしっかり準備してください。
  • 帽子: 日差しを避けるために、つばの広い帽子が望ましいです。
  • 日焼け止め: こまめに塗り直しができるよう携帯してください。
  • サングラス: 強烈な日差しから目を守るために必要です。
  • 汗拭きタオル: 何枚か用意すると便利です。
  • 虫除けスプレー: 緑が豊かな場所では蚊などがいることがあるため必須です。
  • 小銭: 「建興亞婆豆腐花」や自販機で飲み物を購入するときに役立ちます。
  • オクトパスカード: 飲み物の購入や、榕樹灣から帰るフェリーの支払いに使えます。
  • モバイルバッテリー: 写真撮影や地図アプリ使用でスマホのバッテリーが早く減るため持っていると安心です。
  • 簡易救急セット: 絆創膏や消毒液など、小さなケガに備えてあると安心です。

ハイキングのマナーと注意事項

安全に楽しみつつ、島の自然を守るために守るべきポイントがあります。

  • 天候の確認: 出発前には必ず天気予報をチェックしましょう。特に夏は突然のスコールや雷雨が発生しやすいため、悪天候が予想される場合は無理せず計画を変更する勇気も必要です。
  • ゴミは必ず持ち帰りましょう: 美しい自然を守るため、自分の出したゴミは責任を持って持ち帰ってください。コース上にゴミ箱はほとんどありません。
  • 火気厳禁: トレイル内での喫煙や火の使用は山火事のリスクがあるため禁止されています。
  • 野生動物には距離を保つ: 南丫島には野生のイノシシなどが生息しています。遭遇した際は刺激せず、餌を与えずに静かに立ち去りましょう。

これらの準備と注意事項を守ることで、南丫島の素晴らしい自然を安心して心ゆくまで堪能できるでしょう。

これぞ索罟灣の真骨頂!絶品シーフードレストラン体験

ハイキングでお腹が空いた後でも、あるいは索罟湾を訪れる目的の一つとしても、やはり外せないのが海鮮料理です。穏やかな湾に面して並ぶレストランは、どこも新鮮な魚介類を誇り、最高の食体験を提供してくれます。ここでは、レストランの選び方から注文のポイント、さらに絶対に食べるべきメニューまで、索罟湾のシーフードを120%楽しむための秘訣をご紹介します。

レストランの選び方:有名店か、それとも地元密着の小規模店か

索罟湾には十数軒の海鮮レストランがありますが、大きく分けると観光客向けの大型有名店と、規模が小さめでよりローカルな雰囲気が感じられる店の二種類に分かれます。それぞれに魅力があります。

  • 有名店(例:天虹海鮮酒家 / Rainbow Seafood Restaurant): 索罟湾で最もよく知られている大型店が「天虹海鮮酒家」です。埠頭のすぐ近くにあり、黄色い看板が目印。店内は広々としていて、大人数でも対応可能です。多言語のメニューが揃い、スタッフも観光客対応に慣れているため、初めて訪れる人や言葉に不安がある方でも安心して利用できます。セットメニューも充実しており、注文がしやすいのも特徴です。さらに特筆すべきは、中環や尖沙咀からの無料送迎ボートが食事客向けに運航されていることで、帰りの足に困らずゆったり食事が楽しめるのも大きなメリットと言えます。詳しくは天虹海鮮酒家の公式サイトでご確認ください。
  • ローカル店: 天虹海鮮酒家以外にも魅力的な店が多数あります。「泰豊海鮮酒家」や「威記海鮮酒家」など、地元の人々に愛されている名店が軒を連ねています。これらの店は有名店に比べてやや手頃な価格設定の場合が多く、よりアットホームなローカルの雰囲気を存分に味わえます。店先の生け簀をじっくり観察し、一番活きのよさそうな魚介類がいる店を選ぶのも一つの楽しみ方です。少し勇気を出して直感で店を選ぶのも、旅の醍醐味と言えるでしょう。

注文のコツ:生け簀から選ぶアラカルトの醍醐味

索罟湾での食事の醍醐味の一つは、生け簀から好きな魚介を選び、自分好みの調理法で料理してもらうことです。セットメニューも便利ですが、ぜひアラカルト注文にチャレンジしてみてください。

  • ステップ1:食材を選ぶ

まずは店の前にある生け簀をのぞきましょう。魚、エビ、カニ、シャコ、貝類など多彩な食材が泳いでいます。気になるものがあれば、店員に指さして「これ!」と伝えましょう。

  • ステップ2:重さと値段を確かめる

魚介は量り売りが一般的です。店員さんが網ですくい、重さを計って価格を教えてくれます。このとき必ず値段を確認しましょう。「How much?(いくらですか?)」と聞けば教えてくれます。予算がオーバーしている場合は、もう少し小さいものに変えてもらうことも可能です。このやりとりがトラブルを避けるために非常に重要です。

  • ステップ3:調理法を選ぶ

次に調理法を指定します。メニューには写真付きで代表的な調理法が載っていることが多いため、指さすだけで伝わります。おすすめの調理法が分からなければ、「What do you recommend?(おすすめは何ですか?)」と尋ねるのが良いでしょう。店員は素材の味を引き出す最適な調理法を熟知しています。

絶対に食べたい!おすすめの海鮮料理と人気の調理方法

数多い選択肢の中で迷うこともあると思いますので、香港の海鮮料理の定番かつ絶品メニューをいくつかピックアップします。

  • 椒鹽瀨尿蝦(ジウイム・ライニウハー / シャコのガーリック揚げ)

香港の海鮮料理の王様とも称される一品。殻付きのシャコをカラッと揚げ、大量のフライドガーリック、唐辛子、ネギ、スパイスで仕上げた料理です。サクサクの衣とスパイシーなガーリックの香りが、甘みのあるシャコの身と見事に調和します。殻を剥くのは多少手間ですが、その価値は十分。ビールとの相性も抜群です。

  • 蒜蓉粉絲蒸帶子(スュンヨン・ファンシー・ジン・ダイジ / ホタテの春雨ニンニク蒸し)

大きなホタテの貝殻に春雨と刻みニンニク、ネギをたっぷり乗せて蒸し上げ、最後に熱々の油と醤油ベースのタレをかける一品。ニンニクの香ばしい香りが食欲を刺激し、ホタテの旨みを染み込ませた春雨が絶品です。見た目も華やかで、テーブルを華やかに彩ります。

  • 清蒸石斑魚(チンジン・セッパーンユー / ハタの姿蒸し)

新鮮な魚の味をシンプルに楽しみたいなら、この蒸し料理がおすすめです。特に高級魚であるハタ(石斑魚)の清蒸は、香港人の間で最も愛される調理法の一つ。蒸し上げた魚に千切りのネギと生姜を載せ、熱した油とほんのり甘い醤油ダレをかけて仕上げます。ふわふわで繊細な白身が口の中でとろけるような美味しさです。

  • 芝士牛油焗龍蝦(チーシー・アウヤウ・ゴッ・ロンハー / ロブスターのチーズバター焼き)

少し贅沢に味わいたいならロブスターがぴったり。半分に割ったロブスターにチーズとバターを乗せてオーブンで焼き上げた洋風の一皿。濃厚なチーズの風味とプリプリのロブスターの身が絶妙にマッチし、子どもから大人まで楽しめる味わいです。

これらの料理に加え、海鮮の旨味たっぷりのチャーハンや、新鮮な野菜炒めを合わせると、栄養バランスも良く満足感の高い食事になります。青島ビール(Tsingtao Beer)を片手に、海風を感じながら味わうシーフードは、きっとかけがえのない思い出となるでしょう。

知っておくと安心!南丫島・索罟灣のQ&A

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最後に、実際に索罟灣を訪れる際に、多くの人が気になるであろう疑問点や、万が一のトラブルに備えるための情報をQ&A形式でまとめました。これを読んでおけば、より安心して旅行を楽しむことができるでしょう。

Q. トイレはどこにありますか?

A. 索罟灣のフェリー乗り場近くに公衆トイレが設置されています。また、海鮮レストランの店内にもトイレがあるので、食事の際に利用するのがおすすめです。ハイキングルート上にも蘆鬚城灣(Lo So Shing Beach)などに公衆トイレはありますが、数に限りがあるため、出発前や休憩時にこまめに済ませておくことをお勧めします。

Q. ATMや両替所はありますか?

A. 索罟灣には基本的にATMや両替所はありません。多くの海鮮レストランではクレジットカードが使えますが、ハイキング途中の売店(豆腐花屋など)や小規模な商店では現金のみ対応のことが多いです。出発前に香港島の中環などで十分な香港ドルの現金を用意しておくことを強く推奨します。なお、対岸の榕樹灣にはHSBCのATMが設置されています。

Q. コンビニやスーパーはありますか?

A. 索罟灣にはセブン-イレブンやサークルKといった大手コンビニはありません。飲み物やスナックを販売している小さな商店(士多/See-doh)はいくつかありますが、品揃えは限られています。特定の飲み物やお菓子が必要な場合は、中環のコンビニで購入してからフェリーに乗ると安心です。

Q. 携帯電話の電波は入りますか?

A. フェリー埠頭周辺やレストラン街、ハイキングコースの大部分では問題なく携帯電話の電波が届きます。4Gや5Gの接続環境も良好です。ただし、一部の山間部では電波が弱まることがあるため、地図アプリなどを使用する際はオフラインで使える地図を事前にダウンロードしておくと安心です。

Q. トラブル時の対処法は?

A. 想定されるトラブルとその対応についてご説明します。

  • フェリーに乗り遅れた場合は?

慌てずに次の便を待ちましょう。ただし、最終便の時刻は必ず事前に確認し、それを逃さないよう計画を立てることが重要です。特に平日は最終便が早いので注意が必要です。もし索罟灣発の最終便に乗り遅れてしまった場合は、ハイキングコースを歩いて榕樹灣へ向かい、そちらからフェリーに乗るという代替手段もあります。なお、榕樹灣の方が最終便の時間が遅いことが多いです。

  • ハイキング中に体調不良になった場合は?

無理をせずに日陰で休憩をとり、水分補給をしましょう。症状が改善しない場合は戻るか、近くの他のハイカーに助けを求めてください。南丫島には北段診療所(榕樹灣側)がありますが、緊急時には救急(電話番号:999)へ連絡する必要があります。何よりも、ご自身の体力を過信せず無理のない計画を立てることが大切です。

  • 忘れ物をした場合は?

フェリー内での忘れ物に関しては、運航会社であるHKKFのオフィスに問い合わせましょう。レストランでの忘れ物は、直接その店舗に連絡して確認するのが最も早いです。貴重品は常に身につけておくことを心がけてください。

索罟灣で感じる、もうひとつの香港時間

華やかなネオンサインが輝き、人々がひしめき合い、クラクションが響き渡る――そんなエネルギッシュな香港の姿ももちろん魅力的です。しかし、そのすぐ隣には穏やかな波の音や鳥のさえずり、そして人々の温かな笑顔に満ちた、まったく異なる時間が流れています。

索罟灣は、「何もしない贅沢」を教えてくれる場所かもしれません。ただ海を眺める、ゆっくり散策する、新鮮な海の幸を心ゆくまで味わう――そうしたシンプルなひとときが、日々の忙しさで忘れていた心の余裕を取り戻させてくれます。

ハイキングで汗をかいたあとに味わう豆腐花の優しい甘さ。生け簀から選んだ魚が、最高の料理となって目の前に届けられたときの高揚感。そして、夕暮れの湾を眺めながら仲間と語り合う、穏やかなひととき。索罟灣で過ごす時間は、きっとあなたの香港旅行の中でもひときわ鮮やかで心に残る一頁となるでしょう。

次の香港訪問の際には、ぜひ一日時間を作って南丫島へ渡り、索罟灣の静かな埠頭に足を踏み入れてみてください。そこには、あなたがまだ知らない、もうひとつの香港の姿が優しく待っています。

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この記事を書いたトラベルライター

旅行代理店で数千人の旅をお手伝いしてきました!今はライターとして、初めての海外に挑戦する方に向けたわかりやすい旅ガイドを発信しています。

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