「論破王」ひろゆきこと西村博之さんと、俳優の東出昌大さん。異色のコンビが広大なアフリカ大陸を陸路で横断する旅を描いたドキュメンタリー番組『世界の果てにひろゆき置いてきた』。予測不能な会話と、息をのむような絶景の連続に、すっかり心を奪われてしまった方も多いのではないでしょうか。
私もその一人。アパレルの仕事で世界中を飛び回っていますが、あの番組が映し出したアフリカの風景は、これまで見てきたどんな景色とも違う、根源的な地球の力強さを感じさせてくれました。特に、ひろゆきさんが「バグった世界」「ゲームの中みたい」と語ったナミブ砂漠の光景は、一度見たら忘れられません。
「あの景色を、自分の目で見てみたい」
番組を見終えた多くの人が、きっとそう思ったはずです。この記事は、そんなあなたのための、夢を現実に変える旅のガイドブック。番組のロケ地となったナミビアとザンビアを舞台に、具体的な旅のプランニングから、女性目線での安全対策、ファッションのポイントまで、旅のプロとして培った知識をすべて詰め込みました。
ただの聖地巡礼で終わらない、一生忘れられない冒険の旅へ。さあ、一緒に計画を始めましょう。
そしてこの旅の先に、さらなるアフリカの秘境を探求したくなったなら、マダガスカルの自然が織りなす「刃の森」のような、想像を絶する絶景もあなたを待っています。
ナミビア編:赤い砂漠と星々のシンフォニー

旅の前半を彩ったナミビアは、アフリカ大陸の南西部に位置し、世界最古とされるナミブ砂漠が広大な領土を占めています。かつてドイツの保護領であった歴史の名残から、街にはヨーロッパ風の建築が点在し、アフリカとヨーロッパが融合した独特な雰囲気が感じられます。
ナミビアの基本情報を押さえよう
旅の準備に欠かせない基礎知識をまとめました。
- 気候と適した時期:
ナミビアは年間を通じて乾燥しており、昼夜の温度差が大きいのが特徴です。観光に最適なのは乾季の5月から10月頃で、ほとんど雨が降らず晴天が続き、砂漠観光や野生動物観察に理想的です。朝晩は冷え込むため、フリースや軽いダウンジャケットといった防寒具は必ず用意しましょう。日中は強い日差しが照りつけるので、帽子やサングラス、日焼け止めも必須アイテムです。
- 治安について:
「アフリカは治安が不安」と感じる方も多いかもしれませんが、ナミビアは比較的安全な国です。ただし、首都ウィントフックや観光地ではすりや置き引きなど軽犯罪が発生しています。特に女性の一人旅や夜間の単独行動は控えたほうが良いでしょう。貴重品は分散して収納し、人通りの少ない場所には近づかないなど、基本的な防犯意識は忘れずに。最新の治安情報は外務省海外安全ホームページでこまめにチェックすることをおすすめします。
- 通貨と物価:
通貨はナミビア・ドル(NAD)で、同じレートの南アフリカ・ランドも広く使えます。宿泊施設やレストランの料金は、日本とほぼ同程度か、やや安いことが多いですが、輸入品は高めです。クレジットカードは主要ホテルやレストランで使用可能ですが、地方や小規模な店舗では現金が必要となる場面も少なくありません。
ひろゆきさんの心を掴んだ絶景スポット:ソススフレイとデッドフレイ
番組の見どころのひとつが、ナミブ砂漠の奥深くに広がるソススフレイ。特にひろゆきさんと東出さんが朝日を楽しんだ砂丘「デューン45」と、幻想的な立ち枯れの木が広がる「デッドフレイ」は、この旅の象徴とも言える場所です。
この世の果てへの行き方
ソススフレイはナミブ=ナウクルフト国立公園の中にあり、拠点はゲート近くのセスリエムという地域。首都ウィントフックから車で5~6時間かかります。
- レンタカーでの冒険:
自由に行動したい場合は、ウィントフック空港で借りられる4WDのレンタカーがおすすめ。ただし、ナミビアの多くの道路は未舗装のグラベルロードで、パンクの危険も高いので運転には十分注意が必要です。スペアタイヤの交換方法を事前に確認し、ガソリンはこまめに補給しておくことが鉄則。オフロード運転に慣れていない方にはハードルが高いかもしれません。
- 安心の現地ツアー参加:
もっとも一般的なのは、ウィントフック発着のツアーに参加する方法。2泊3日や3泊4日が多く、宿泊、食事、移動、ガイドがセットになっているため、運転の心配なく絶景に集中できます。現地ツアー会社や日本の旅行会社によるパッケージツアーもあり、一人旅でも参加しやすく、他の旅人と交流できるのも魅力です。
絶景を満喫するためのポイント
ナミブ=ナウクルフト国立公園のゲートは日の出の1時間前に開門し、日没に閉まります。デューン45の朝日を狙う場合はゲート開門に合わせて到着し、約45kmの道を車で移動します。
- 入場チケットの購入:
入場券はセスリエムのゲートオフィスで購入可能。日数により料金が異なり、現金(ナミビア・ドルまたは南アフリカ・ランド)で支払います。開門前は混雑することもあるので、余裕を持って向かいましょう。
- デューン45への登頂:
舗装路を45km進むと「Dune 45」の看板が左手に見えます。世界中の観光客がヘッドライトを頼りに日の出前の砂丘を登り始めます。砂に足を取られ意外に体力を使いますが、空の色が移り変わり稜線がオレンジ色に染まる瞬間は格別の感動。頂上から見渡す限りの赤い砂の大海原と朝日のコントラストは、心に深く刻まれるでしょう。
デッドフレイ、静謐な白い窪地への道
デューン45からさらに奥へ進むと舗装路の終点に駐車場がありますが、深い砂地のため普通車ではこれ以上入れません。
- 4WDシャトルの利用:
駐車場からは国立公園運営の4WDシャトル(有料)が常時運行。砂漠走行に慣れたドライバーが運転するため安心で、約15分でデッドフレイ入口に着きます。
- 最後の徒歩区間:
シャトル降車後、白く干上がった「デッドフレイ」までは約1kmの砂歩きです。日差しも照り返しも強烈なので、十分な水分補給と帽子の着用を忘れずに。目の前に広がるのは、まさに番組で見た幻想的な景色。約900年前に枯れたアカシアの木は、極度の乾燥で腐ることなく時が止まったかのように立ち続け、その静寂感と非日常的な美しさに誰もが言葉を失います。
砂漠旅を快適にするファッションと持ち物
アパレル勤務の私から、機能性とスタイリッシュさを両立した砂漠スタイルを提案します。
- 服装のポイント:
特別なドレスコードはありませんが、まず機能優先。基本は「レイヤード」スタイルです。
- インナー: 吸湿速乾の長袖Tシャツで日焼け対策を。
- ミドルレイヤー: 薄手のフリースや軽量ダウン。コンパクトに折りたためるものが便利。
- アウター: 風を防ぎ砂埃から身を守るウィンドブレーカーが理想。
- ボトムス: 動きやすいトレッキングパンツやカーゴパンツを。ベージュやカーキなどのアースカラーは景色になじみます。ジーンズは砂が入りやすく重たくなるので避けましょう。
- 足元: ミドルカットのトレッキングシューズがおすすめ。靴下は厚めのものを選び、サンダルは火傷やケガのリスクがあるため控えてください。
- 必携アイテム:
- 十分な水(1日あたり2~3リットル以上)
- ツバの広い帽子(首筋まで覆えるタイプが望ましい)
- UVカット率の高いサングラス
- SPF50+、PA++++の日焼け止め(こまめな塗り直しを)
- 20~30L程度のバックパック(水や上着、カメラ収納用)
- カメラ(砂埃対策にブロワーやクロスも忘れずに)
- ウェットティッシュ(何かと便利)
- リップクリーム(乾燥から唇を守る)
- 禁止事項とエチケット:
国立公園内での動植物の採取や持ち出しは禁止。ドローン飛行には許可が必要です。ゴミは必ず持ち帰り、デッドフレイの木に登ったり触ったりするのも厳禁です。何百年もこの姿を保つ自然への敬意を忘れないようにしましょう。
ヨーロッパの香り漂う砂漠のオアシス:スワコプムント
番組で旅一行が訪れた大西洋沿岸のリゾートタウン、スワコプムント。砂漠のイメージが強いナミビアですが、ここだけはまるでドイツの田舎町に紛れ込んだかのよう。カラフルなコロニアル建築が立ち並び、ドイツ語の看板や美味しいシーフードレストランが旅行者を迎えてくれます。ひろゆきさんたちが旅の疲れを癒したように、過酷な砂漠旅の合間にほっと一息つけるまさにオアシスの街です。
街散策と絶品グルメ
長距離移動の疲れを癒すのにぴったりなのが、のんびりとした街歩き。ランドマークの灯台や歴史的建造物「ホーエツォレルン・ハウス」を眺めながら散策し、海沿いのカフェでひと休み。夕食には新鮮な牡蠣やシーフードプラッターをぜひ。特に大西洋産の牡蠣は格別の味わいです。
砂漠と海が融合する地ならではのアクティビティ
スワコプムントは美しい街並みだけでなく、刺激的な体験も豊富です。
- サンドボーディング:
ナミブ砂漠の巨大な砂丘をスノーボードの要領で滑り降りるアクティビティ。座って滑るタイプと立って滑るタイプがあり、初心者も気軽に楽しめます。砂まみれになるのは必至ですが、その爽快感は格別です。
- 四輪バギー(クワッドバイク):
砂丘を四輪バギーで疾走するツアーも大人気。ガイドが先導するので運転に自信がなくても安心。風を切り裂きながら走る爽快感はクセになります。
- リビングデザートツアー:
一見不毛に見える砂漠も、実は多様な生き物が息づいています。専門ガイドが砂に隠れたカメレオンやトカゲ、クモなどを見つけ、生態を楽しく解説。生命の力強さに感嘆させられます。
これらのアクティビティは、街中のツアー会社や宿泊施設で簡単に予約可能。人気のツアーは早めのオンライン予約が安心です。
伝統を今に伝える人々:ヒンバ族との出会い
番組で訪問したヒンバ族の村。特徴的な赤土とバターを混ぜた塗布を身にまとい、伝統的な暮らしを守る彼らの姿はとても印象的でした。
倫理的な訪問の心得
ヒンバ族の村への訪問は可能ですが、非常に繊細な問題を孕んでいます。観光目的の安易な物見遊山は文化の消費につながりかねません。訪問を希望する場合は、持続可能で倫理的な観光を実践しているツアー会社を選ぶことが大切です。
- 信頼できるツアーの選び方:
- 村への収益が生活支援や教育に還元される仕組みがあるか。
- 彼らの文化や歴史、直面する課題について学べる内容があるか。
- 大人数ではなく、少人数のグループで静かに訪問できるか。
訪問時のマナーと心構え
- 許可取得:
村に入る前や写真撮影の際には、必ずガイドを通じて村長や関係者の許可を得てください。無断でカメラを向けることは厳禁です。
- 敬意を持つ:
彼らの生活空間をお邪魔しているという謙虚な気持ちを忘れず、過度に凝視したり、プライベートな質問は控えましょう。
- お土産の購入:
村の女性たちの手作りアクセサリーなどを購入することは、直接的な経済支援になります。
- 手土産について:
食料品等を贈る際は、事前にガイドに喜ばれるものを確認し、自己判断で渡すのは避けてください。
異文化との出会いは旅の醍醐味ですが、そこには常に敬意と配慮が必要です。貴重な体験を意義あるものにするため、責任ある旅行者として心がけたいものです。
ザンビア編:ヴィクトリアの滝と野生の息吹
ナミビアの旅を終えた一行は、次なる目的地ザンビアへ向かいます。ナミビア北東部のカプリビ回廊を抜けて国境を越え、この地の見どころである世界三大瀑布のひとつ、「ヴィクトリアの滝」を目指します。その圧倒的な規模は、訪れるすべての人々を魅了してやみません。
ザンビア入国に向けた準備
ナミビアから陸路でザンビアに入る際は、国境での入国手続きが必要となります。
- ビザについて:
日本国籍の場合、ザンビア入国にはビザが必須です。国境で取得することも可能ですが、ザンビアと隣接するジンバブエの両国を巡るなら、「KAZA UNIVISA」と呼ばれる共通観光ビザが便利かつ経済的です。このビザがあれば、発効期間内に両国の自由な行き来ができます。ヴィクトリアの滝はザンビア側とジンバブエ側の両方から鑑賞するのが理想的なため、取得をぜひ検討してください。なお、条件や料金は随時変わることがあるため、最新情報を事前に確認することをおすすめします。
地球の裂け目――ヴィクトリアの滝
現地では「モシ・オア・トゥニャ(雷鳴の上がる水煙)」と称されるヴィクトリアの滝。幅約1.7キロメートル、最大落差108メートルの巨瀑が轟音とともに深い谷へと流れ落ち、その迫力は息をのむほどです。滝から舞い上がる水しぶきは数百メートルの高さに達し、遠方からもその存在を確認できます。
滝の魅力を120%楽しむために
滝観光の拠点となるのは、ザンビア側のリビングストンとジンバブエ側のヴィクトリア・フォールズという二つの街。いずれも国立公園のゲートがあり、入場料を支払うことで滝周辺の遊歩道を散策できます。
- ザンビア側とジンバブエ側の特徴:
- ザンビア側: 滝を間近で体感できるのが魅力。特に水量が少ない時期には、滝壺のすぐ側まで歩いて近づけるポイントもあります。後述する「デビルズプール」もこの側に位置します。
- ジンバブエ側: 滝の全景を見渡せるスポットが多く、整備された遊歩道から様々なビューポイントで壮大なパノラマを堪能できるのが特長です。
両側から観賞するのが理想的ですが、時間が限られる場合は滝全体のイメージをつかみやすいジンバブエ側がおすすめです。「KAZA UNIVISA」を持っていれば、両国間のヴィクトリアフォールズ橋を徒歩で簡単に往来できます。
ベストシーズンと持ち物
- 水量が多い時期(2月~5月頃):
雨季の終盤にあたり水量は最大となります。迫力満点の光景を楽しめますが、水しぶきが激しいため全体の眺めが見えにくいこともあります。
- 水量が少ない時期(8月~1月頃):
乾季に相当し水量は減少します。迫力はやや抑えられますが、滝の岩盤や渓谷の地形が鮮明に見られます。デビルズプールに入れるのもこの時期だけの特権です。
どの時期であっても、滝の周囲は常に大量の水しぶきに包まれています。
- 必携アイテム:
- レインコートやポンチョ: 滝の近くでは全身がずぶ濡れとなるため、持参すると安心です。レンタルも可能ですが、数は限られています。
- 防水バッグやスマホケース: カメラやスマートフォンを水しぶきから守る必須アイテムです。
- 滑りにくい靴: 遊歩道が濡れて滑りやすいため、サンダルではなくスニーカーなどの歩きやすい靴がおすすめです。
- 速乾性の衣服: 濡れても早く乾く素材の服が快適に過ごせます。
世界一スリル満点かもしれないプール「デビルズプール」
ヴィクトリアの滝で最も刺激的な体験が「デビルズプール」への入水です。乾季に水量が減った時期に限り、滝の落ち口すぐそばに出現する天然のプールに入ることができるという、まさに冒険心をくすぐるアクティビティです。
- 参加の流れと注意事項:
デビルズプールのツアーは、リビングストン島へボートで渡るツアーの一環として催行されます。安全確保のため、公式認定のツアー会社を通した参加のみが認められており、非常に人気が高いため数か月前からの予約が必須です。Zambia Tourism公式サイトなどで信頼できるツアーを探し、オンライン予約を行いましょう。
- 参加条件とルール:
- 泳ぎに自信があることが望ましいですが、プロのガイドがしっかりサポートします。
- ガイドの指示には常に従い、危険な行為やふざけることは厳禁です。
- 当日の水位によっては安全上の理由からツアーが中止される場合もあります。
滝の轟音を聞きながら、100メートル下の滝壺を目前にした瞬間は、想像を超えるスリルと感動が味わえます。勇気のある方は、ぜひ挑戦してみてください。
野生の王国で繰り広げられるサファリ体験
番組ではあまり詳しく描かれませんでしたが、アフリカ南部を巡るなら、野生動物との遭遇は欠かせません。ザンビアには多くの高評価の国立公園があり、本格的なサファリ(現地ではゲームドライブと呼ばれます)を楽しめます。
おすすめの国立公園:サウス・ルアングワ
ザンビアで最も名高いのがサウス・ルアングワ国立公園です。「ウォーキングサファリ」の発祥地として知られ、車だけでなく徒歩で野生動物に近づけるユニークな体験が可能。ヒョウの遭遇率が高いことでも有名で、ライオン、ゾウ、キリン、カバなど多様な動物が生息しています。
- サファリの計画:
サファリは個人で自由に行うのではなく、公園内のロッジに宿泊し、ロッジ主催のゲームドライブに参加するのが一般的です。
- ロッジ予約:
豪華なテントロッジからシンプルなキャンプ施設まで幅広く、予算や好みに合わせて選べます。ウェブサイトや予約サイトで直接予約可能です。
- パッケージツアー:
航空券や送迎、宿泊、サファリがセットになったパッケージツアーも便利な選択肢です。
サファリ時の服装とマナー
- 服装:
動物を刺激しないため、カーキやベージュ、ブラウンなどのアースカラーでまとめるのが基本です。白や黒、原色の派手な色は避けましょう。虫除けと日焼け防止のため、長袖と長ズボンが推奨されます。
- 持ち物:
- 双眼鏡: 遠くの動物を観察するのに必須です。
- カメラと望遠レンズ: 野生動物の躍動感あふれる瞬間を捉えるには望遠レンズがあると楽しみが増します。
- 虫よけスプレー: 特にマラリアを媒介する蚊がいるため、DEET成分を含む強力な虫よけを用意しましょう。
- 心得:
- ガイドの指示には必ず従いましょう。無断で車から降りたり、大声を出すのは避けてください。
- 自然と動物たちへの敬意を忘れず、フラッシュ撮影など動物を驚かせる行為は控えましょう。
—
旅のリアル――賢い準備と安全対策

ここまでロケ地の魅力と楽しみ方をお伝えしましたが、夢の旅を成功させるためには現実的な準備が不可欠です。航空券の手配や予算管理、そして安全面と健康面の対策まで、現実的な情報をお届けします。
旅の計画と予算
アフリカ南部への旅は決して安価とは言えませんが、工夫次第でコストを抑えることが可能です。
- 航空券の手配:
日本からナミビアの首都ウィントフック(WDH)やザンビアのリビングストン(LVI)への直行便はありません。通常はドバイ、ドーハ、アディスアベバ、ヨハネスブルグなどを経由します。スカイスキャナーなど複数航空会社を比較できるサイトを活用し、最適なルートと料金を探しましょう。予約は早いほどお得になる傾向があります。
- 旅のスタイル別予算感:
- バックパッカースタイル: ドミトリーやゲストハウス泊、長距離バス利用、ローカル食堂での食事などで費用を抑えられます。1日当たりの目安は約5,000~8,000円です。
- ミドルクラス: 清潔なホテルやロッジに宿泊し、ツアーやレンタカーで移動するスタイル。1日約15,000~30,000円程度を見込んでください。
- ラグジュアリースタイル: 高級ロッジ滞在やプライベートツアー、チャーター機利用など、予算に上限はありません。
これらに往復航空券代(20万円〜)や観光ツアー、サファリ費用が加わります。2週間の旅であれば総額40万円〜70万円程度を想定すると良いでしょう。
女性のための安全対策
初めての一人旅や女性同士の旅は、安全対策が何より重要です。わずかな注意でトラブルを避けることができます。
- 服装のポイント:
都市部では欧米とほぼ同様の服装で問題ありませんが、村などの地方に行く場合は肌の露出を控えた服装(膝丈のスカートやパンツ、肩を覆うトップス)がおすすめです。高価な宝石類やブランド物はなるべく持ち込まないほうが安心です。
- スリ・置き引き対策:
- バッグ: 体の前で抱えることができるジッパー付きの斜めがけバッグが基本です。リュックは後ろから開けられやすいため注意してください。
- 貴重品の管理: パスポート、現金、クレジットカードは一か所にまとめず、複数に分散保管しましょう。腹巻タイプのセキュリティポーチ(マネーベルト)も有効です。
- ハッキリ「NO」と言う: しつこい客引きや物乞いに遭遇した際は、曖昧な態度を避け、「NO」とはっきり意思表示してその場を離れましょう。
- 夜間の外出:
日没以降の単独行動は避けるべきです。夕食時の外出も、信頼できる宿の手配するタクシーを利用し、レストランから宿まで安全に移動してください。
健康管理と衛生面の注意点
アフリカ滞在で最も気を使いたいのが健康面の管理です。日本にない感染症リスクもあるため、十分な備えが必要です。
- 予防接種とマラリア対策:
渡航前にトラベルクリニックなど専門機関で相談しましょう。
- 黄熱病: ザンビアは黄熱リスク国のひとつです。入国時のイエローカード提示は稀ですが、周辺国移動の際に要求される場合があります。
- A型肝炎、B型肝炎、破傷風: 海外旅行全般で推奨される予防接種です。
- マラリア: ナミビア北部やザンビアの大部分はマラリア流行地域です。長袖長ズボンの着用や虫よけスプレー、医師処方の予防薬服用が強く推奨されます。詳細は厚生労働省検疫所(FORTH)のサイトで確認し、医療専門家に相談してください。
- 食事と水:
- 水: 生水は厳禁です。必ずボトル入りミネラルウォーターを利用し、氷にも注意してください。
- 食事: よく火の通った料理を選び、カットフルーツや生野菜は水洗いや衛生状況が不明なため避けるのが賢明です。
トラブル時の心得
どんなに注意していてもトラブルは起こり得ます。事前に対処法を知っておくことで、冷静に乗り切れます。
- パスポート紛失時:
すぐに現地警察で紛失・盗難証明書を取得し、最寄りの日本大使館または領事館に連絡。再発行や帰国用渡航書の申請を行います。証明写真や戸籍謄本のコピーはスマホ等に保存しておくと手続きがスムーズです。
- クレジットカードの紛失・盗難時:
ただちにカード会社の緊急連絡先に連絡し、カードを停止してください。緊急連絡先は事前に控え、カードとは別に保管しておきましょう。
- 体調不良時:
無理せず休息を取りましょう。症状が重い場合はホテルスタッフに相談し、近隣病院の案内や海外旅行保険のサポートを受けてキャッシュレス診療を利用してください。保険加入は必須です。
- フライト遅延・キャンセル時:
航空会社カウンターで状況確認と代替便手配を依頼します。LCCは補償が薄い場合も多いため、航空機遅延費用補償が付いた保険に加入しておくと安心です。
—
荒野の果てで、新たな自分と出会う旅
『世界の果てにひろゆき置いてきた』は、アフリカの壮大な自然のみならず、旅の本質を教えてくれたように思います。計画通りにいかないことも楽しみ、未知の文化に心を開き、眼前の景色にただ感動する――そんなシンプルで豊かな瞬間の積み重ねが旅の真髄なのかもしれません。
ナミブ砂漠の燃え立つような朝日、デッドフレイの静寂、ヴィクトリアの滝の轟音。それらはきっとあなたの価値観を揺さぶり、日常の悩みがいかに小さなものだったか気づかせてくれるでしょう。
この記事が、あなたの冒険への第一歩となればこれに勝る喜びはありません。準備はやや大変かもしれませんが、その先には人生を変えるほどの感動が待っています。
さあ、夢と少しの勇気をバックパックに詰めて。世界の果てで、まだ見ぬ自分との出会いを求めて、旅立ちましょう。

