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中部国際空港に到着の国際線で「はしか」感染者 – 海外からの持ち込みに警戒、旅行者はどう備えるべきか

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国際線利用客から麻しん(はしか)感染を確認

2026年2月27日、愛知県は海外から到着した旅客1名が、麻しん(はしか)に感染していたことを発表しました。この患者は、2月19日にアラブ首長国連邦からエティハド航空888便に搭乗し、中部国際空港に到着していました。

今回の発表を受け、愛知県は同便に搭乗していた乗客や、患者が空港到着後に利用した可能性のある公共交通機関の利用者に対し、発熱や発疹といった症状に注意するよう呼びかけています。麻しんの潜伏期間は約10日から12日とされており、3月上旬頃までは特に注意が必要です。

感染が疑われる症状が出た場合は、まず医療機関に電話で連絡し、麻しんの疑いがあることを伝えた上で、指示に従って受診するよう求めています。その際、周囲への感染を防ぐため、公共交通機関の利用は控えることが強く推奨されます。

背景:なぜ今、麻しんが脅威なのか

「空気感染」する最強クラスの感染症

麻しんがこれほどまでに警戒される最大の理由は、その非常に強い感染力にあります。麻しんは、咳やくしゃみによる飛沫感染や接触感染だけでなく、ウイルスを含んだ粒子が空気中を漂い、それを吸い込むことで感染する「空気感染」を起こします。

その感染力を示す指標である「基本再生産数(1人の感染者が免疫のない集団で何人に感染させるか)」は12~18人と言われています。これは、インフルエンザ(1~2人)や新型コロナウイルス(初期株で2~3人)をはるかに上回る数値であり、免疫がなければ同じ空間にいるだけで感染するリスクが極めて高いことを意味します。

主な症状は、高熱(39℃以上)、咳、鼻水、目の充血といった風邪に似た症状から始まり、その後、全身に赤い発疹が広がります。重症化すると肺炎や脳炎といった命に関わる合併症を引き起こすこともあり、決して軽視できない疾患です。

日本の「排除状態」と海外からの「輸入リスク」

日本では、ワクチン接種の普及により、2015年に世界保健機関(WHO)から土着のウイルスによる感染が3年以上確認されていない「排除状態」にあると認定されました。しかし、これは国内から麻しんウイルスが根絶されたことを意味するものではありません。

世界に目を向ければ、アジアやヨーロッパ、アフリカの一部地域では依然として麻しんが流行しています。グローバルな人の往来が活発になる中で、海外で感染した人が気づかないうちにウイルスを国内に持ち込む「輸入症例」が、今回のように散発的に発生しているのが現状です。

予測される影響と旅行者が今すぐすべきこと

今回の事例は、海外旅行を計画しているすべての人にとって、麻しん対策の重要性を再認識させるものです。

渡航前に必須の「ワクチン接種歴」の確認

最も重要かつ効果的な対策は、予防接種です。麻しんのワクチンは2回接種することで、95%以上の人が免疫を獲得できるとされています。

  • 母子健康手帳を確認する: まずはご自身の母子健康手帳で、麻しん(またはMR混合)ワクチンを2回接種しているか確認してください。
  • 接種歴が不明な世代は特に注意: 1990年4月1日以前に生まれた方は、公的な予防接種が1回のみだった可能性があります。また、それ以前の世代では未接種の方も少なくありません。
  • 抗体検査と追加接種を検討: 接種歴が不明な場合や、1回しか接種していない場合は、医療機関で抗体検査を受けるか、追加のワクチン接種を検討することをお勧めします。渡航先で感染するリスクだけでなく、帰国後に国内で感染を広げてしまうリスクを減らすためにも、確実な免疫を持っておくことが不可欠です。

帰国後の体調管理の徹底

海外から帰国した後は、最低でも2週間はご自身の体調に注意を払いましょう。発熱、咳、発疹などの症状が現れた場合は、今回の愛知県の呼びかけにもあるように、以下の行動を徹底してください。

  • 医療機関へ事前に電話連絡し、渡航歴と症状を伝える。
  • 受診の際はマスクを着用し、公共交通機関の利用を避ける
  • 医療機関の指示に従い、周囲への感染拡大防止に努める。

グローバルな移動が当たり前になった今、麻しんは「過去の病気」ではなく、常に隣にあるリスクです。安全で楽しい旅行のためにも、出発前の準備と帰国後の健康管理を徹底しましょう。

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この記事を書いたトラベルライター

SimVoyage編集部は、世界を旅しながら現地の暮らしや食文化を体感し、スマホひとつで快適に旅する術を研究する旅のプロ集団です。今が旬の情報から穴場スポットまで、読者の「次の一歩」を後押しするリアルで役立つ記事をお届けします。

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