カリブ海に浮かぶ陽気な島国、トリニダード・トバゴ。毎年世界中から人々が集まる情熱的なカーニバル、スティールパンの心地よい音色、そして手つかずの自然が残る美しいビーチ。想像するだけで胸が躍るような魅力にあふれた国ですが、旅行を計画する上で意外と見落としがちなのが、現地の生活習慣やルールです。特に喫煙者の方にとっては、「タバコはどこで吸えるの?」「電子タバコは持ち込める?」といった喫煙事情は、旅の快適さを左右する重要なポイントではないでしょうか。
実はトリニダード・トバゴは、カリブ地域の中でも特にタバコに関する規制が厳しい国の一つ。知らずにいつも通り吸ってしまうと、高額な罰金を科されたり、思わぬトラブルに巻き込まれたりする可能性もゼロではありません。しかし、ご安心ください。事前にルールをしっかりと理解し、マナーを守れば、愛煙家の方でもこの美しい国を心から満喫することができます。
この記事では、世界30か国を旅した私が、トリニダード・トバゴの喫煙に関する最新情報を徹底的にリサーチ。法律の基本から、空港やホテル、レストランといった具体的なシーン別の対応、さらには電子タバコの扱いやタバコの購入方法まで、旅行者が本当に知りたい情報を網羅的に解説していきます。喫煙者の方も、そうでない方も、誰もが気持ちよく過ごせる旅のために、ぜひ最後までお付き合いください。
トリニダード・トバゴでの喫煙ルールを理解したら、カナダの大麻合法化に関する最新の規制についても知っておくと、海外旅行でのトラブル防止に役立ちます。
まずは基本から!トリニダード・トバゴの喫煙に関する法規制

トリニダード・トバゴの喫煙事情を理解するために、まず押さえておきたいのは、根本となる法律の存在です。現地のルールを尊重し、快適な旅を実現するためには、どのような法律があり、その目的が何かを確認しておくことが重要です。
法律の概要:タバコ法(Tobacco Control Act)
トリニダード・トバゴにおける喫煙規制は、「タバコ法(Tobacco Control Act)」によって厳しく管理されています。この法律は、主に国民をタバコの煙がもたらす健康被害から守ることを目的とし、特に受動喫煙の防止に重点が置かれています。背景には、世界保健機関(WHO)が推進する「たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約(FCTC)」があり、トリニダード・トバゴはこの条約を批准しています。そのため、この法律は国際基準に則った非常に厳格な内容となっているのが特徴です。
この法律の中核は、「すべての閉鎖された公共の場、職場の屋内、公共交通機関内での喫煙を全面的に禁止する」ことにあります。違反した場合は厳しい罰則が科せられるため、旅行者は「少しくらいなら問題ないだろう」という軽い気持ちを捨て、法律に定められた規則を正しく理解しておく必要があります。なお、この法律は紙巻きタバコに限らず、後述する電子タバコやその他のタバコ製品にも適用されることがあるため、喫煙者にとって重要な知識です。
屋内は原則として全面禁煙!厳しい罰則に要注意
「タバコ法」の柱となるのは、屋内の公共スペースが基本的に「全面禁煙」であるという点です。日本のような「分煙」や「喫煙席」の概念はほとんど存在しません。では、具体的にどのような場所が「閉鎖された公共の場所」に当たるのでしょうか。旅行者がよく利用する場所を以下にまとめました。
- 飲食店:レストラン、カフェ、バー、ナイトクラブ、フードコートなど飲食提供施設の屋内全域。
- 宿泊施設:ホテル、ゲストハウス、ロッジのロビー、廊下、レストラン、ラウンジといった共用スペース。
- 商業施設:ショッピングモール、スーパーマーケット、デパート、店舗、屋内市場など。
- 公共施設:空港ターミナル、フェリーターミナル、バス待合室、博物館、美術館、図書館、映画館等。
- その他:オフィスビル、政府関連施設、医療・教育機関の建物内。
これらの屋内で喫煙した場合、厳しい罰則が科されることがあります。違反者は最大10,000トリニダード・トバゴ・ドル(約22万円程度)の罰金、もしくは禁固刑を受ける可能性があり、これは決して誇張ではなく法律で定められているものです。「知らなかった」では済まされないため、屋内での喫煙は禁止を徹底してください。トラブルを避けるためにも、喫煙は必ず屋外の指定エリアで行うことが求められます。
屋外にも喫煙制限あり!禁止されている場所一覧
「屋内がだめなら、屋外ならどこでもOK」と思いがちですが、それは誤りです。トリニダード・トバゴのタバコ法は、屋外の特定の場所でも喫煙を厳しく制限しています。受動喫煙の影響を最小限に抑えるため、多くの人が集まる屋外スペースも禁煙エリアに指定されているのです。違反しないように、以下の場所をしっかり確認しましょう。
- 公共交通機関およびその周辺:バスやマキシタクシー(乗合タクシー)、フェリーの車内はもちろん、バス停やフェリー乗り場の待機エリアも禁煙です。
- 教育機関の敷地内:学校、大学、その他教育施設の敷地内全域が禁煙となっています。
- 医療機関の敷地内:病院やクリニックの建物およびその周囲の敷地も禁煙エリアです。
- 政府関連施設の出入口周辺:政府庁舎や公的機関の建物入り口から一定距離(通常は数メートル)以内は喫煙禁止とされています。
- スポーツ・レクリエーション施設:スタジアム、アリーナ、公園、遊び場、さらには一部のビーチも禁煙エリアに指定されることがあります。特に家族連れが多い場所では注意が必要です。
これらの屋外禁止区域での喫煙も罰金などの対象となります。海辺でリラックスしながら一服、という光景を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、場所によっては条例で厳しく禁じられている場合があります。周囲の「No Smoking」表示をよく確認し、わからなければ現地のスタッフや地域の人に尋ねるのが最も確実です。美しい自然環境と公共の秩序を守るため、屋外での喫煙マナーには十分に気を配りましょう。
旅行者が最も気になる!具体的なシーン別喫煙ガイド
法律の基本を理解したところで、次はより実践的な内容へと進みましょう。旅行者が訪れるであろう各場所ごとに、具体的な喫煙ルールを詳しく解説します。空港に到着した瞬間から、ホテルでの滞在や街歩きまで、これを読めば安心して行動できるはずです。
空港に到着したら? ピアルコ国際空港の喫煙ルール
長時間のフライトを終え、トリニダード・トバゴの玄関口であるピアルコ国際空港(POS)に降り立ちました。喫煙者の方はまず「どこで一服できるのか」が気になるでしょう。しかし、慌てる必要はありません。ピアルコ国際空港のターミナルビル内は法律により全面禁煙となっています。入国審査、手荷物受取所、税関、到着ロビーに至る全施設内に喫煙所は一切ありません。
したがって、飛行機を降りてから喫煙できるのは、すべての入国手続きを終え、税関を通過し、ターミナルビルの「外」に出た後のみです。屋外であれば喫煙可能ですが、出入口付近は避けて、人やバス・タクシーの動線を妨げない場所を選ぶのがマナーです。灰皿が設置されているところは公式な喫煙エリアの目印です。そういった場所が見当たらない場合は、携帯灰皿を必ず携行しましょう。
乗り継ぎ(トランジット)でピアルコ国際空港を利用する場合も注意が必要です。保安検査後の制限エリア内には喫煙所がありません。もし乗り継ぎ時間が長く喫煙したい場合は、一旦トリニダード・トバゴに入国してターミナルの外に出る必要があります。ただし、その場合は入国審査を受け、再度保安検査と出国審査を行わなければなりません。乗り継ぎの時間やビザの条件を十分考慮した上で決めてください。
ホテルでの過ごし方:喫煙可能な客室はあるの?
旅の拠点となるホテルでの喫煙ルールは、快適な滞在のために必ず確認すべき重要なポイントです。トリニダード・トバゴでは健康志向の高まりと厳格な法律の影響で、多くのホテルが全館禁煙(Non-Smoking Property)を実施しています。予約の際にはホテルの公式サイトや予約サイトのポリシーをよく確認しましょう。
【読者が実際にできること:喫煙可能なホテルの探し方】
- 予約サイトの絞り込み機能: 大手ホテル予約サイトには「喫煙可」や「喫煙ルーム」という条件で検索できる機能があります。ただし該当する部屋数は限られていることが多いです。
- ホテルへの直接問い合わせ: 最も確実なのは気になるホテルに直接連絡を取ることです。簡単な英語で「Do you have any smoking rooms?」や「Is smoking permitted on the balcony of the room?」と尋ねるとよいでしょう。
バルコニー付きの部屋を予約しても、そこが自動的に喫煙可能になるわけではありません。多くのホテルではバルコニーやテラスも室内の一部とみなして禁煙としています。灰皿が置かれていない限り、禁煙だと考えるのが無難です。
では、全館禁煙のホテルではどこで喫煙できるのでしょうか。通常は敷地内の屋外に指定喫煙エリア(Designated Smoking Area)が設けられています。建物の入口から離れた場所や庭園の一角などに灰皿スタンドがあることが多いです。チェックイン時にフロントスタッフに「Where is the designated smoking area?」と尋ね、場所をしっかり確認しておきましょう。
もし客室内で喫煙すると、高額な清掃料(Cleaning Fee / Deodorizing Fee)が請求される場合があります。数万円に達することもあり、旅の予算に大きな影響を及ぼします。快適なホテル滞在のために、ルールは必ず守ってください。
レストランやバーでの一服は可能?
美味しいカリブ料理やラム酒を楽しみながら一服するのは至福のひとときかもしれませんが、トリニダード・トバゴではそう簡単にはいきません。前述の通り、法律によってすべての屋内飲食店は完全禁煙です。
唯一可能性があるのは、屋外のテラス席やオープンエアスペースです。ただしこれも店舗ごとに異なり、全席屋外でも禁煙の店もあれば、一部エリアでのみ喫煙を許可している店もあります。
【読者が実際にできること:飲食店の喫煙可否を確認する方法】
- 入店時にスタッフに尋ねる: 席に案内される際、「Is it possible to smoke at the outdoor table?(屋外の席で喫煙はできますか?)」と聞くのが一番スムーズです。
- 灰皿の有無をチェックする: テーブルに灰皿があれば喫煙可能な可能性が高いですが、念のため確認したほうが丁寧です。
- 周囲への配慮を忘れずに: 許可された席であっても、近くに子連れなどがいる場合は特に配慮を心がけましょう。煙の流れにも注意してください。
もし喫煙可能な席がない場合は、飲食後に一度店外に出て喫煙可の路上で一服することになります。この際も店の入口付近は避け、通行の妨げにならない場所を選びましょう。
街中散策やビーチリゾートでの注意点
首都ポート・オブ・スペインの賑やかな街並みを歩いたり、マラカス・ベイの美しいビーチでくつろいだりする際にも、喫煙マナーは常に重要です。まず大前提として、歩きたばこは絶対にやめましょう。これは単なる法律違反ではなく非常に危険で迷惑な行為であり、地元の人々からの印象も悪く、トラブルの原因になる恐れがあります。
街中で喫煙したい場合は、必ず立ち止まり、人通りの多い場所や建物の出入口を避け、周囲に誰もいないことを確認してから吸いましょう。明確な喫煙所がほとんどないため、自分で安全な場所を見極める必要があります。そして何より重要なのが吸い殻の処理です。自然や街並みを汚さないため、携帯灰皿を持参することは喫煙者の絶対的なマナーです。絶対にポイ捨てしないでください。この小さな心遣いが、旅行者としての評価や日本人全体のイメージにも影響します。
ビーチリゾートでの喫煙も同様に注意が必要です。多くの人がリラックスしに訪れる場所であり、砂浜での吸い殻のポイ捨ては環境破壊に直結します。ビーチによっては禁煙エリアが設けられている場合もあるので、掲示物などをよく確認してください。喫煙する際は他の利用者から十分距離を取り、携帯灰皿を必ず使いましょう。カリブの美しい風景をマナー違反で台無しにしないよう、常に責任ある行動を心がけてください。
電子タバコ・加熱式タバコユーザー必見!VAPEの規制と現状

近年、世界的に利用者が増え続けている電子タバコ(VAPE)や加熱式タバコ(IQOSなど)ですが、これら新種のタバコに関する法的扱いは各国で大きく異なります。トリニダード・トバゴへ旅行を予定している方は、現地の規制を正確に把握することが重要です。
持ち込みは可能か?法的な位置づけ
トリニダード・トバゴにおいて、電子タバコや加熱式タバコの法的位置づけは非常に厳格です。2021年の法改正で、ニコチンを含む電子タバコ製品(リキッド等)の商業的な輸入、国内販売、無料配布が禁止されました。これは特に若年層への使用拡大を防ぎ、国民の健康を守るための措置です。
では、個人使用の目的で持ち込む旅行者はどうなるのでしょうか。現在のところ、個人使用のための少量持ち込みが即時に禁止され没収されるという厳しい運用は確認されていません。しかしながら、法律の趣旨を踏まえると歓迎されているとは言えません。実際には、紙巻タバコ以上に厳しい目が向けられていると考えておくのが賢明です。
公共の場での喫煙が禁止されている場所では、電子タバコや加熱式タバコの使用も例外なく禁止されています。「蒸気なので問題ない」という言い訳は通用しません。法律上の「喫煙(Smoking)」の定義にはこれらも含まれ、違反すれば紙巻きタバコと同等の罰則を受けます。公共の場では、デバイスを取り出すこと自体を控えるべきでしょう。
入国時の注意点:税関での申告と持ち込み数量
トリニダード・トバゴに電子タバコや加熱式タバコを持ち込む際は、以下の点に留意が必要です。
- 荷物の種類:電子タバコのデバイス本体にはリチウムイオンバッテリーが搭載されているため、航空会社のルールに従い、必ず機内持ち込み手荷物としなければなりません。預け入れ荷物に入れることは禁止されており、誤って入れると保安検査で呼び止められる原因になります。
- 持ち込み数量:個人消費の範囲を超える量のデバイスやリキッドを持ち込むと、商業目的とみなされ、税関にて没収や罰金の対象となる恐れがあります。あくまで滞在中に自分で使う量にとどめてください。具体的な上限は明示されていませんが、通常はデバイス1~2台、リキッド数本程度が目安とされています。在トリニダード・トバゴ日本国大使館の安全情報なども参考に、渡航前に最新の税関ルールを確認することを推奨します。
- 税関での対応:税関職員から持ち物について問われた場合は、率直に「E-cigarette for my personal use.(個人使用のための電子タバコです)」と答えましょう。隠そうとすると疑いを招く恐れがあり、冷静かつ正直な対応が重要です。
現地でのリキッドやデバイスの購入は可能か
非常に重要なポイントですが、トリニダード・トバゴ国内ではニコチン入り電子タバコ製品の販売は法律で禁止されています。したがって、現地でリキッドや交換用カートリッジ、デバイス本体を購入することはできないと考えてください。
滞在中にリキッドがなくなったり、デバイスが故障した場合でも代用品を手に入れる手段はありません。このリスクを防ぐために、日本を出発する前に滞在期間分の十分な量のリキッド、予備のデバイス、充電器、変換プラグなどを用意して持参することが必須です。 これは電子タバコ・加熱式タバコ愛用者の旅の準備において最も重要なポイントの一つです。忘れ物がないよう、持ち物リストを作成して細かく確認しましょう。
【実践編】トリニダード・トバゴでタバコを入手する方法
日本からタバコを持って行く方も多いですが、現地で購入しなければならない場合もあります。ここでは、トリニダード・トバゴ国内で紙巻きタバコをどこでどのように入手できるかを詳しくご紹介します。
購入場所のご案内
トリニダード・トバゴではタバコは比較的多くの場所で取り扱われており、入手自体はさほど困難ではありません。旅行者が利用しやすい主な購入場所は以下の通りです。
- スーパーマーケット:「Massy Stores」や「PriceSmart」といった大手スーパーマーケットのレジカウンターやサービスデスクで取り扱いがあります。品揃えが豊富で、価格も標準的です。
- コンビニエンスストア:ガソリンスタンド併設のコンビニは24時間営業の店舗も多く、いつでも購入が可能なためとても便利です。旅行者にとっても気軽に立ち寄れます。
- キオスク・個人商店:町中の小規模な売店や個人経営の店でもタバコを販売しています。ただし、商品ラインナップは店舗によって限られていることがあります。
- 空港免税店:ピアルコ国際空港の出国エリアにある免税店では、タバコを免税価格で購入できます。お土産や次の渡航地のために利用する場合に便利ですが、購入できるのは保安検査と出国審査を済ませた後です。
現地で人気の銘柄と価格の目安
トリニダード・トバゴでは世界的に名の知られた国際的なブランドが一般的に手に入ります。代表的な銘柄にはMarlboro(マールボロ)、Dunhill(ダンヒル)、Benson & Hedges(ベンソン&ヘッジス)などがあります。現地発のローカルブランドとして「Du Maurier(デュモリエ)」も知られています。
価格の目安は、日本と比較するとやや高めか、ほぼ同等程度です。2024年時点で、1箱(20本入り)はおおよそ40~50トリニダード・トバゴ・ドル(TTD)で、換算すると約880円から1100円前後となります。ただし、銘柄や販売店によって価格差があります。タバコ税は国の重要な財源であり、今後も値上がりする可能性があることを覚えておきましょう。
年齢確認と購入時の注意事項
トリニダード・トバゴでは、タバコの購入および喫煙は18歳以上に限られています。購入時には年齢確認が実施されることが多く、特に若く見える場合は身分証明書の提示を求められる可能性が高いです。
【読者が実践できるポイント:スムーズな購入のために】
- 身分証明書の携帯:パスポートそのものを持ち歩くと盗難のリスクがあるため、パスポートの顔写真ページのコピーやスマホで撮影した画像を持参すると便利です。これにより年齢をスムーズに証明できます。
- パッケージの警告表示:トリニダード・トバゴで販売されているタバコのパッケージには、世界保健機関(WHO)の勧告に基づく喫煙による健康被害を示す大型の写真警告(グラフィック・ヘルス・ワーニング)が目立つ形で印刷されています。日本のものより刺激の強いデザインが多いため、初めて見る方は驚くかもしれませんが、これは国の健康政策の一環として行われています。
知っておけば安心!トラブル回避術と対処法

どんなに注意を払っていても、慣れない海外では知らずにルールを違反してしまったり、トラブルに巻き込まれることがあります。万が一の事態に備え、落ち着いて対処できるよう知識を身につけておきましょう。
喫煙禁止場所で注意された場合のスマートな対応法
もし喫煙禁止の場所でタバコを吸ってしまい、警備員や店員、あるいは一般の人から注意を受けた際に最も大切なのは、その後の対応です。感情的になったり言い訳をするのは避けたほうが賢明です。
- 即座に謝罪し、火を消す:まずは「I’m so sorry, I didn’t know.(すみません、知りませんでした)」と率直に謝りましょう。続いてすぐにタバコの火を消し、携帯灰皿にしまうことが重要です。この誠意ある態度がトラブルを円滑に解決する鍵となります。
- 反論は控える:例えば「ここに禁止のサインはない」とか「他の人も吸っている」という反論は相手を刺激し、事態を悪化させるだけです。現地のルールは絶対ですので、素直に指摘に従い、その場を離れるのがベストです。
- 敬意を持って対応する:注意してくれた人は悪意ではなく、ルールやマナーを守らせるために声をかけてくれています。その意図を理解し、敬意を持った態度で応対することがトラブル回避に非常に効果的です。たとえ強い口調であっても、冷静さを保ちましょう。
罰金を科された場合の支払い手続きについて
警察官に違反行為を直接確認された場合など、単なる注意で済まされず罰金を科せられるケースもあります。その際の手続きの流れを把握しておくことが重要です。
通常、警察官がその場で現金の支払いを求めることはありません。もし即金を要求されたら詐欺の可能性も考慮しましょう。正式な手続きでは、まず違反切符(Ticket)が発行されます。このチケットには違反内容、罰金額、支払期限、支払い場所などが記載されています。
支払いは指定された警察署や裁判所の窓口で行うのが一般的です。期日までに罰金を納付しないと、より重い処罰を受けたり、最悪の場合、出国の際に問題が生じたりすることもあります。違反切符を受け取ったら、記載内容をよく確認し、指示された手続きに従って速やかに支払いを済ませてください。手続きがわからない場合は、ホテルスタッフや後述する日本国大使館に相談することも検討しましょう。
困ったときの連絡先:在トリニダード・トバゴ日本国大使館
喫煙に関わるトラブルが罰金支払い・警察対応といった法的問題に発展し、自分だけで解決が難しいと感じる場合の最後の頼みの綱が、在トリニダード・トバゴ日本国大使館です。
大使館は法律相談や罰金の代わりに支払うことはできませんが、現地の法手続きに関する情報提供や通訳の手配など、邦人が困難な状況に直面した際に必要なサポートを提供しています。
【公式情報】
- 在トリニダード・トバゴ日本国大使館
- 住所: 5 Hayes Street, St. Clair, Port of Spain, Trinidad and Tobago, W.I. (P.O.Box 283)
- 電話番号: (868) 628-5991
- ウェブサイト: https://www.tt.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
旅行前に大使館の連絡先や所在地をスマホのメモなどに控えておくと、いざという時に慌てず行動できます。パスポート紛失時などにもお世話になることが多いため、必ず地図アプリで場所を確認しておきましょう。
愛煙家も非喫煙者も快適に!旅を楽しむための心構え
厳しい規制について詳しく説明してきましたが、これは決して喫煙者を排除するためのものではありません。すべての人が健康で快適に過ごせる環境を整えるためのルールです。この基本的な考え方を理解し、少しの配慮を心掛けることで、愛煙家の方も肩身の狭い思いをせずに、トリニダード・トバゴでの旅を存分に楽しむことができます。
「郷に入っては郷に従え」の心で
旅の基本は、訪れる国の文化や習慣、規則を尊重することにあります。トリニダード・トバゴの厳しい喫煙規制は、国民の健康とカリブ海の美しい自然環境を守るための明確な意図を持っています。日本とは異なる点もあるかもしれませんが、「ここではこれが普通だ」と受け入れる姿勢が重要です。ルールを押しつけられていると考えるのではなく、その国の価値観を理解する良い機会と捉えれば、旅がより深く充実したものになるでしょう。
周囲への思いやりを忘れずに
これはトリニダード・トバゴに限らず、世界中どこでも共通する、喫煙者にとって最も重要なマナーです。たとえ屋外で喫煙が許可されている場所であっても、火を点ける前には必ず周囲の状況を確認しましょう。近くに子どもや妊婦の方がいないか、レストランのテラス席で食事中の人がいないか、風上や風下に人がいないかなど。ほんの少しの気遣いと配慮が、お互いに心地よい時間を作り出します。その小さな心配りが、現地の人々が抱く旅行者の印象を良くすることにもつながるのです。
ポイ捨ては禁止!携帯灰皿を必ず持参しよう
この記事を通じて繰り返し強調しましたが、それだけ重要な問題です。吸い殻のポイ捨ては単なるマナー違反にとどまらず、環境破壊に直結します。特にトリニダード・トバゴ自慢の美しいビーチや熱帯雨林の自然を汚すことは、絶対にあってはなりません。ポケットに収まるコンパクトな携帯灰皿を携帯するだけで、あなたの行動は大きく変わります。喫煙できる場所が見つからなくても、吸い殻をきちんと処理できます。携帯灰皿はパスポートや財布と同じくらい、トリニダード・トバゴ旅行における喫煙者の必須アイテムであると心に留めておいてください。
トリニダード・トバゴ旅行の準備を始めよう

トリニダード・トバゴの喫煙事情について、十分にご理解いただけたでしょうか。ルールは厳格ですが、基本的なポイントを押さえていれば不安に感じることはありません。最後に、ご出発前に役立つ情報をまとめて、素敵な旅をサポートします。
喫煙者のための持ち物チェックリスト
旅の準備を最終確認する際に、こちらのリストをご活用ください。まずは、普段お使いのタバコを必ずお持ちください。現地でも購入可能ですが、お気に入りの銘柄が見つからない場合に備え、日本の空港免税店で免税範囲内で購入して持参すると安心です。次に必須なのが携帯灰皿です。美しいビーチや街並みを守るためのマナーとして欠かせません。また、電子タバコをご利用の方は、滞在期間分以上のリキッドやカートリッジ、充電器、変換プラグも忘れずご用意ください。現地での調達は難しいと考えるのが賢明です。ライターやマッチについては、航空会社の機内持ち込みルール(通常は1人1個まで)を事前にご確認のうえ準備してください。さらに、年齢確認が必要な場合に備え、パスポートのコピーを携帯しておくと購入時にスムーズです。
最新情報を確認するための公式サイト
国の方針や法律は時折変更されることがあります。旅行計画の最終段階では、必ず公式サイトで最新情報をチェックする習慣をつけましょう。
- トリニダード・トバゴ保健省(Ministry of Health):タバコ規制の一次情報を掲載しています。(英語)
- 在トリニダード・トバゴ日本国大使館:安全情報や現地の法規制に関する最新注意喚起が日本語で提供されることがあります。
これらのサイトをブックマークしておき、出発直前に一度確認するだけで、安心して旅立つことができます。
旅の計画を立てて、最高のカリブ海体験を
喫煙に関する規則をしっかり理解し、必要な準備を整えれば、愛煙家でもトリニダード・トバゴを思い切り楽しめます。厳しい規制の背景にある、地元の人々が大事にしている健康や自然への配慮を感じながら旅をすると、新たな発見があるかもしれません。
情熱的なカーニバルのリズムに身を委ね、心地よいスティールパンの音色に耳を傾け、エメラルドグリーンに輝くカリブ海で心を解き放ってください。そんな至福の時間が、あなたを待っています。マナーを守るスマートな旅人として、たくさんの素敵な思い出を作ってきてくださいね。

