アフリカ大陸の北東部、「アフリカの角」と呼ばれる戦略的な要衝に位置する国、ジブチ。灼熱の太陽が照りつける大地、どこまでも青い紅海とアデン湾、そして塩の結晶が作り出す純白の絶景。そんな唯一無二の風景が広がるこの国へ、旅の計画を立てている方もいらっしゃるのではないでしょうか。旅の合間に、ほっと一息つきたい愛煙家にとって、現地の喫煙事情は気になるポイントですよね。日本では当たり前のことが、海外ではタブーであることも少なくありません。特にイスラム文化が根付くジブチでは、どのような配慮が必要なのでしょうか。この記事では、ジブチを旅する愛煙家のために、法律やマナー、タバコの入手方法から、電子タバコの扱い、そして万が一のトラブル対策まで、徹底的に解説していきます。ファッションやアートを巡る旅の合間に、スマートに一服を楽しむための知識を、女性目線の安全対策も交えながらお届けします。
また、隣国エチオピアの喫煙事情についても知っておくと、地域全体の理解が深まるでしょう。
ジブチにおける喫煙のリアルな風景

まずはジブチにおける喫煙の全体像を把握してみましょう。法的に定められたルールと、実際の街中の様子にはややズレがあるのが現実です。その背景にある文化を理解することが、快適な旅行を実現するための第一歩となります。
街角に漂うタバコの煙と男性優位の社会構造
ジブチ市の喧騒の中を歩いていると、ふとした瞬間にタバコの煙や香りが感じられることがあります。特にカフェのテラス席や市場周辺では、男性たちが茶を飲みながらもしくは談笑しながらタバコを吸う光景が日常的に見受けられます。彼らにとって喫煙は、コミュニケーションの一部であり、リラックスの時間でもあるのです。ジブチは伝統的に男性中心の社会構造が根付いており、公の場で喫煙しているのはほとんどが男性です。これはイスラム文化圏の多くの国にも共通して見られる傾向かもしれません。女性が路上で堂々と喫煙する姿は、まず目にすることはありません。この点は女性旅行者が特に気を付けるべき重要なポイントと言えるでしょう。
一方で、この光景はジブチの「チャット(カート)」文化とも深く結びついています。チャットとは東アフリカやアラビア半島で親しまれている覚醒作用のある植物の葉で、多くの男性が午後の時間を使ってゆっくりとこれを噛みます。そしてチャットの習慣には、甘い紅茶とタバコが欠かせない必須のお供として存在しているのです。つまり、喫煙は単なる個人の嗜好というよりも、社交や文化的習慣と密接に結びついている側面が強いと言えるでしょう。
法律と現実のギャップ – 規制はどこまで及んでいるのか?
ジブチにもタバコ消費を規制する法律は存在します。世界保健機関(WHO)の報告によると、ジブチはタバコ規制枠組条約(FCTC)を批准しており、公共の場所での喫煙を制限する国内法を整備しています。具体的には医療機関や教育機関、政府関連施設内での喫煙が明確に禁止されています。また、タバコの広告やプロモーションにも厳しい規制がかかっています。
しかし実際に旅行者が街を歩いて感じる印象は、法の文言ほど厳格ではないかもしれません。特に屋外の公共空間、例えばレストランやカフェのテラス席では、喫煙が黙認されていることがほとんどです。屋内が禁煙とされる飲食店でも、一歩外に出れば灰皿が置かれているのを見かけることは珍しくありません。この「屋内は禁煙、屋外は喫煙可」という暗黙のルールが一つの指標として理解しやすいでしょう。ただし、これはあくまで一般的な傾向です。高級ホテルや外資系レストランでは敷地内全域での禁煙が徹底されている場合もあるため、必ず現地のルールを確認することが重要です。近くに灰皿があるか、周囲の人が吸っているかを観察し、迷ったときはスタッフに「ここで吸ってもよいですか?(Est-ce que je peux fumer ici? フランス語は公用語です)」と尋ねるのが最も確実でスマートな対応です。
ジブチでタバコを手に入れる方法
旅の途中で手持ちのタバコがなくなってしまった場合、どこでどのように購入すればよいのでしょうか。ここではジブチでのタバコの入手方法と、価格帯について詳しく紹介します。
小規模なブティック(売店)が頼りになる
ジブチでタバコを入手する際、最も一般的な場所は「ブティック」と呼ばれる小さな売店です。日本のコンビニエンスストアとは異なり、個人経営のキオスクに近いイメージです。食料品や日用品、飲料とともにタバコがカウンターの後ろに陳列されています。ジブチシティの中心エリアなら、歩いてすぐに見つけられるでしょう。ホテルやレストランの近くにもたいてい存在しています。大型スーパーマーケットでも取り扱いはありますが、手軽さでいうと断然ブティックが便利です。
購入時は、カウンターにいる店員に欲しい銘柄を伝えれば問題ありません。銘柄の名前がわからなくても、パッケージを指して「これ(Ça)」と言うだけで通じることがほとんどです。支払いは基本的にジブチ・フラン(DJF)の現金となり、クレジットカードを使える店はほとんどありません。また、衛生面の基準は日本とはかなり違うため、商品に埃が積もっていることも日常的にありますが、それも旅の一部と捉えて寛容な気持ちで臨むのがよいでしょう。
気になる銘柄と価格帯
ジブチで販売されているタバコの銘柄は、主に国際的なブランドが中心です。日本でもなじみのあるマルボロ(Marlboro)、ウィンストン(Winston)、キャメル(Camel)といった銘柄は比較的簡単に見つけられます。かつてのフランス植民地だった歴史を反映し、ゴロワーズ(Gauloises)などフランスブランドも扱われています。一方で、日本のメビウス(MEVIUS)やセブンスター(Seven Stars)などの銘柄はほぼ入手不可と考えてください。特定の銘柄にこだわる場合は、後述する免税範囲内で日本から持ち込むことを強く推奨します。
国際ブランドから地元産までの選択肢
主要な国際ブランドのほか、時折、近隣諸国や中東地域から輸入されたと思われる、あまり見慣れないパッケージのタバコも見かけることがあります。新しい味を試してみたい好奇心があるなら挑戦してみるのも面白いですが、品質や風味は未知数です。基本的には、いつも吸い慣れている国際ブランドを選ぶのが安心でしょう。
日本との価格比較
ジブチのタバコ価格は、日本と比べてやや安めか同等程度のことが多いです。2024年現在の目安として、マルボロ1箱はだいたい500ジブチ・フラン(約440円)前後で販売されています。ただし、これはあくまで一例であり、店舗の立地や銘柄によって価格は変動します。観光客が多いエリアのホテル内売店では、市内のブティックよりも高めに設定されている場合もあります。少しでも安く買いたい場合は、地元の人たちが利用する中心部から少し離れたブティックを探すのがおすすめです。いずれにしても、日本のように「どこで買っても同じ価格」というわけではないことを念頭に置いておきましょう。
愛煙家トラベラーのための行動マニュアル

ここからは、旅行者がジブチで喫煙する際に気をつけるべきルールやマナーを、具体的な状況別に詳しくご紹介します。現地の文化や習慣に配慮し、周囲に不快感を与えないスマートな喫煙を心掛けましょう。
【重要】場所別・喫煙可否のポイント
旅先で「ここで吸っても大丈夫かな?」と迷うことは少なくありません。以下に、主要な場所ごとに喫煙の可否の目安をまとめました。ただし、あくまでも一般的な傾向ですので、最終的にはその場所のルールに従うことが必須です。
空港およびホテルでの過ごし方
ジブチ・アンブリ国際空港(JIB)では、残念ながらターミナル内に喫煙所が設けられていません。到着後に喫煙したい場合は、すべての入国手続きを終えた後、建物の外へ出てからとなります。出発時も同様に、チェックインと出国手続きを済ませてしまうと、搭乗まで喫煙場所はありません。長時間フライトの前後は、吸い溜めや我慢が求められることを覚えておきましょう。どうしても吸いたい場合は、早めに空港へ到着し、チェックイン前に空港の外で済ませるのが賢明です。
ホテルでは、予約時に喫煙可能な部屋(Smoking Room)があるかを必ず確認しましょう。ホテル予約サイトの設備欄に記載されていることが多いので、忘れずにチェックすることをおすすめします。もし喫煙室が確保できなければ、バルコニー付きの部屋でなら喫煙が許可される場合もあります。ただし、これもホテルの方針によるため、チェックイン時にフロントで「バルコニーで喫煙してもよろしいでしょうか?(Puis-je fumer sur le balcon?)」と尋ねるのが安心です。ロビーや廊下、屋内のレストランなど共用スペースは、ほとんどのホテルで禁煙となっています。ホテルの玄関前や中庭に灰皿が置かれていることが多いので、喫煙時はそちらを利用しましょう。
レストラン・カフェでのマナー
ジブチのレストランやカフェでは、「屋内禁煙、テラス席は喫煙可」というケースが一般的です。涼しい室内で食事を楽しみたい気持ちはよく理解できますが、喫煙したい場合はテラス席を選ぶのが基本です。テラス席には灰皿が用意されているか、スタッフにお願いすれば用意してもらえます。周囲に食事中の人がいるときは、煙が流れないように気を使うなど最低限のマナーは守りましょう。特に子連れの家族が近くにいる場合は、席を移動したり、彼らが食事を終えるまで控えたりすると丁寧です。地元の人は比較的喫煙に寛容ですが、旅行者である私たちはより一層マナーを意識することが求められます。
路上での喫煙はどうか?
路上での喫煙、いわゆる「歩きタバコ」については明確な禁止法はありませんが、あまり推奨される行為ではありません。特に混雑した市場(スーク)や狭い路地では、他の歩行者の迷惑になりやすく、火傷などのトラブルを招く恐れもあります。喫煙するときは立ち止まり、通行の妨げにならない場所を選ぶのがマナーです。もっとも重要なのが吸い殻の処理です。ジブチの街では路上へのポイ捨てが目立ちますが、私たち旅行者は決してそれに倣わないようにしましょう。必ず携帯灰皿を持参し、責任をもって吸い殻を処理してください。美しい街の景観を守るために、旅行者一人ひとりの意識が大切です。携帯灰皿は旅の必需品にぜひ加えておきましょう。
イスラム文化への敬意を忘れずに
ジブチの人口の90%以上がイスラム教徒です。喫煙自体はイスラム教において禁じられているわけではありませんが、文化面で配慮すべき点がいくつかあります。
特に注意が必要なラマダンの期間
イスラム暦の第9月にあたるラマダン(断食月)は、特に注意が必要な時期です。敬虔なイスラム教徒は日の出から日没まで、飲食はもちろんタバコや水も断ちます。この期間中に断食している人の目の前で公然と喫煙することは、大変無神経で侮辱的だと捉えられる場合もあります。ラマダン期間のジブチ滞在では、昼間の人目のつく場所での喫煙はできるだけ避け、ホテルの自室のバルコニーなどプライベートな空間で控えめにするのが賢明です。日没後、断食明けの食事(イフタール)が始まると街の雰囲気も和らぎ、喫煙に対する規制も緩やかになります。この時期に訪れる際は、現地文化への尊重を最優先にしましょう。
女性喫煙者が心得ておくべきこと
前述の通り、ジブチでは公の場で喫煙する女性は非常に珍しいため、外国人女性が路上やカフェのテラスで喫煙すると、良くも悪くも注目の的になることがあります。好奇の視線を浴びたり、場合によっては男性から声をかけられるきっかけにもなり得ます。こうした不必要なトラブルを避けるため、女性が喫煙する際は場所を慎重に選ぶことをおすすめします。比較的安全なのは、外国人旅行者が多いホテルの喫煙スペースや高級レストランのテラス席などです。地元の人が集まるカフェや市場周辺での喫煙は避けたほうが無難でしょう。もちろん、これは個人の自由を制限するものではなく、安全かつ快適に旅を楽しむための一つの配慮として覚えておいてください。
電子タバコ・加熱式タバコとの付き合い方
近年、利用者が増加している電子タバコ(VAPE)や加熱式タバコ(IQOSなど)。これらの製品はジブチでどのような扱いを受けているのでしょうか。従来の紙巻きタバコとは異なる注意点があります。
持ち込みは可能?ジブチにおけるVAPEの状況
2024年現在、ジブチでは電子タバコや加熱式タバコの使用・所持・持ち込みを明確に禁止する法律は確認されていません。そのため、個人使用の範囲内であれば、日本からの持ち込みは基本的に可能とみなされます。ただし、世界的に電子タバコ関連の規制は年々厳しくなっており、国によっては突然法改正が行われるケースもあります。ジブチも例外ではなく、現地の担当者の知識不足やその場の判断により「持ち込み不可」とされるリスクはゼロではありません。特に大量のリキッドや複数のデバイスを持ち込む場合、商用目的とみなされて没収や課税の対象となることも考えられます。持ち込み量はあくまで滞在期間中に自己消費する範囲内にとどめましょう。
さらに、ジブチ国内では電子タバコ用リキッドや交換用コイル、加熱式タバコのスティックを販売する店舗はほとんど見当たりません。現地調達はほぼ不可能と考え、必要な消耗品はあらかじめ日本から持参することをおすすめします。バッテリー充電に必要な変換プラグ(ジブチはCタイプまたはEタイプ)も忘れず準備してください。
【持ち物チェックリスト】日本からVAPEユーザーが持参すべきもの
- 電子タバコ本体(デバイス):故障に備え、予備の1台を持っていくと安心です。
- バッテリー:航空会社の規定に従い、必ず機内持ち込み手荷物に入れてください。預け入れ荷物には入れないよう注意しましょう。
- リキッド:滞在日数分プラス α の量を、液漏れ防止のため密閉性が高い容器に入れ、さらにジップロックなどで二重に防護してください。
- 交換用コイル・ポッド:普段の交換ペースに合わせて充分な数量を持参しましょう。
- 充電用USBケーブルおよびACアダプター
- コンセント変換プラグ(CタイプまたはEタイプ)
トラブル回避のポイント ― 税関で止められた際の対応
万が一、空港の税関で電子タバコ関連の質問や持ち込み停止を受けた場合は、落ち着いて冷静に対応することが大切です。まずは「これはニコチンフリーのリキッドを使った電子タバコで、個人使用の目的です(This is an e-cigarette with nicotine-free liquid for my personal use.)」と丁寧に説明しましょう。ニコチン入りのリキッドであっても、初めはニコチンフリーと伝えたほうが話が進みやすいことがあります。商用ではなく個人の嗜好品である点を強調してください。それでも没収される場合は、無理に抗議せず従うのが賢明です。強く反論しても状況が改善されることは稀で、かえって別のトラブルにつながる恐れもあります。最悪のケースも想定し、「没収されても仕方がない」という心構えを持つことで、精神的な負担を軽減できるでしょう。
日本から持ち込む際の完全ガイド

愛用しているタバコを日本から持参したいと考える方は多いことでしょう。ここでは、免税範囲や手続きについて、正確な情報をわかりやすくご説明します。
免税範囲を正確に理解しよう
ジブチへタバコを免税で持ち込める数量は、以下のように定められています。
- 紙巻きタバコ:200本(1カートン)
- または 葉巻:25本
- または 刻みタバコ:250グラム
これらはいずれか1種類のみが適用対象となります。たとえば、紙巻きタバコを1カートン持ち込み、さらに葉巻を数本加えると、免税の範囲を超過してしまうため注意が必要です。これらの数量は成人1名あたりの上限です。IATA(国際航空運送協会)の公式サイトでも各国の免税範囲を確認可能ですが、最終的には渡航先の最新情報を直接確認することが重要となります。外務省の海外安全ホームページも、渡航前に必ずチェックしておきましょう。
手続きは簡単?税関申告の流れ
免税範囲内であれば、特別な税関申告は必要ありません。ジブチ・アンブリ国際空港に到着後、入国審査と手荷物受け取りを済ませ、税関検査場へと進みます。申告するものがなければ、緑のランプが点灯している「Nothing to Declare」のカウンターを通過すれば問題ありません。ただし、税関職員から荷物の中身について質問されたり、開封検査を求められたりする場合があります。その際は、正直に「タバコを1カートン持っている」と伝えれば問題はありません。もし免税範囲を超えて持ち込もうとすると、超過分に高額な関税が課せられたり、場合によっては没収されることもあるため注意しましょう。ルールを守り正直に申告することが、快適な旅の基本です。
公式情報を常に確認する習慣をつけよう
こうした免税範囲や持ち込みに関する規則は、予告なく変更されることもあります。旅行の計画段階だけでなく、出発直前にも最新の公式情報を確認する習慣をつけておくことが大切です。最も信頼できる情報源は、駐日ジブチ大使館や利用予定の航空会社です。多少の手間に感じられるかもしれませんが、この一手間が現地での思わぬトラブルを回避する鍵となります。
煙から離れて楽しむジブチの魅力
喫煙者にとってタバコは旅の楽しみの一つかもしれませんが、ジブチには煙とは無縁ながら、心を揺さぶる魅力が豊富に存在します。少しの間、タバコのことから離れて、この国独特の文化や絶景に身を委ねてみるのはいかがでしょうか。
午後のゆったりとした時間に親しまれる「チャット」文化
ジブチの文化を語る際に欠かせないのが、先に触れた「チャット」です。午後になると、男性たちは日陰に集まり、新鮮なチャットの葉を味わいながら、ゆったりとした時間を楽しみます。これはジブチの人々の生活リズムやコミュニケーションの様子を象徴する風景です。旅行者がチャットを試すことは、その効能や法的規制(日本では麻薬取締法により持ち込みが禁止されている成分を含むため)を考慮するとおすすめできませんが、文化としてその風景を見つめ、理解しようとすることは旅の深みを増してくれるでしょう。カフェでミントティーでも飲みつつ、彼らの午後の儀式をひっそりと覗く体験もまた、興味深いものです。
喫煙所を離れて楽しむ絶景のリラックススポット
ジブチには、一服の時間を忘れさせるほどの壮大な自然が広がっています。究極のリラックスは、まさにこの雄大な自然の中で味わえるものかもしれません。
塩の湖アッサル湖の青と白の絶景
アフリカで最も低い標高、海抜マイナス155メートルに位置するアッサル湖。湖の周囲は厚い塩の結晶に覆われており、まるで雪景色のような真っ白な世界が広がっています。その純白の地面、湖水のターコイズブルー、そして澄み渡る青空のコントラストは、まさに非現実的な美しさを放っています。強烈な日差しと塩分を含んだ風を感じながら、この特異な風景を眺めていると、日常の悩みもタバコへの渇望も、どこかに消え去ってしまうかもしれません。
シュノーケリングの楽園マスカリ島
ジブチ市からボートで行けるマスカリ島やモカ島は、美しいサンゴ礁が広がるシュノーケリングやダイビングのメッカです。透明度の高い海に潜れば、多彩な魚たちが優雅に舞う、静謐で穏やかな世界が広がります。運が良ければ、世界最大の魚類であるジンベエザメと一緒に泳ぐという、一生忘れがたい体験ができるかもしれません。世界保健機関(WHO)も推奨するこの健康的なアクティビティは、タバコとは異なる形で心身をリフレッシュさせてくれるでしょう。
もしもの時のための安全対策と相談窓口

どれほど注意を払っていても、海外では思いがけないトラブルに巻き込まれることがあります。特に、文化や習慣の違いから生じる喫煙に関する問題は、できる限り回避したいものです。最後に、万が一の際に備えた安全対策と、頼れる相談窓口についてご紹介します。
喫煙にまつわるトラブルを防ぐために
最も多いトラブルの原因は、やはりマナー違反にあります。禁煙区域での喫煙や吸い殻のポイ捨てによって、現地の人々と口論になったり、警察から注意を受けたりする事例がしばしば見られます。言葉が通じにくい環境では、小さなことが大きな問題へと発展しかねません。常に「郷に入れば郷に従え」の心構えで、その土地のルールを尊重することが大切です。もし注意された場合は、素直に謝り、すぐにタバコの火を消してその場を離れるのが最善の対応です。フランス語で「すみません(Pardon/Excusez-moi)」という一言を覚えておくだけでも、相手の印象は大きく変わります。
女性視点からのスリ・置き引き防止策
喫煙中はどうしても注意力が散漫になりがちです。火をつけたり灰を落としたり、一息つくその瞬間は、スリや置き引き犯にとって格好の狙い目となります。特に、カフェのテラス席などでスマートフォンや財布をテーブルの上に置いたまま喫煙に夢中になるのは非常に危険です。貴重品は必ず体の前に携えたバッグの中に保管し、席を離れるときはもちろん、座っている間も手元から離さないように心がけてください。これはアパレル業界で働く私自身が海外出張時に常に徹底している安全対策の一つです。おしゃれなカフェでの一服も、しっかりと安全を確保してこそ心から楽しめます。
トラブル時に役立つ連絡先リスト
もし自分だけで解決が難しい深刻なトラブルに遭った場合は、ためらわずに助けを求めましょう。パスポートの紛失や盗難、事件や事故などの際には、以下の連絡先が力になってくれます。スマートフォンのメモ帳などに登録しておくと、いざというときに安心です。
- 在ジブチ日本国大使館 (Embassy of Japan in Djibouti)
- 住所: Rue de l’IMAM Hassan Abdallah, Djibouti, Republic of Djibouti
- 電話番号: +253-21-35-49-81
- 緊急連絡先の詳細は大使館の公式ウェブサイトでご確認ください。渡航前には在ジブチ日本国大使館の公式サイトで最新の安全情報をチェックすることをおすすめします。
- 警察・救急・消防
- 警察: 17
- 消防: 18
- 救急: +253-21-35-13-51 (SAMU)
これらの緊急連絡先は、命に関わる危険な状況に直面した際に利用してください。言語に不安がある場合は、まず日本国大使館に連絡し、指示を仰ぐのが賢明です。
灼熱の大地で文化を敬い、煙をくゆらせる旅へ
ジブチという国は、多くの日本人にとってまだ馴染みが薄く、未知の旅先かもしれません。しかし、そこには手つかずの自然や独特の文化、そして温かい人々との出会いが待ち受けています。愛煙家にとって、旅先でのひと休みは緊張をほぐし、風景をより深く楽しむための大切な時間です。そのひとときを心から満喫するためには、現地の法律や文化、マナーをしっかり理解し、尊重することが何よりも大切です。喫煙が許可された場所で、周囲に配慮しながら味わう一服は、きっとジブチでの旅をより思い出深くしてくれるでしょう。吸い殻は必ず携帯灰皿に入れること。そのささやかな心がけが、美しいジブチの自然と未来の旅行者への思いやりにつながります。さあ、十分な準備と知識をもって、アフリカの角で待っている未知なる冒険へ出かけましょう。

