2026年の春休みシーズンに向けた旅行計画は進んでいますか?オンライン旅行会社アゴダが2026年2月18日に発表した最新の旅行トレンド調査から、今年の春休みの人気旅行先の傾向が見えてきました。キーワードは「近距離アジア」と「定番の国内主要都市」。円安やライフスタイルの変化が、私たちの旅の選択にどのような影響を与えているのか、その背景と今後の予測を交えて詳しく解説します。
海外旅行は近距離アジアが上位を独占
今回の調査で最も注目すべきは、海外旅行先の人気ランキングです。日本人旅行者が選んだ人気の旅行先トップ5は以下のようになりました。
- 1位: ソウル(韓国)
- 2位: 台北(台湾)
- 3位: バンコク(タイ)
- 4位: マニラ(フィリピン)
- 5位: クアラルンプール(マレーシア)
トップ5すべてを近距離アジアの都市が占める結果となり、ヨーロッパやアメリカといった長距離路線はランク外となりました。この傾向は、「短期間でも満足度の高い旅」を求める現代の旅行者のニーズを色濃く反映しています。
なぜ近距離アジアが選ばれるのか?
この人気の背景には、いくつかの明確な理由が考えられます。
経済的要因:円安の影響
最大の要因は、継続する円安です。欧米への旅行は航空券や現地での滞在費が以前よりも大幅に高騰しており、予算的なハードルが高くなっています。一方、アジア諸国は比較的物価が安く、少ない予算でもグルメやショッピング、観光を存分に楽しめるため、コストパフォーマンスを重視する旅行者にとって魅力的な選択肢となっています。
時間的要因:「タイパ」を重視する旅
春休みといっても、社会人の場合は長期休暇が取りにくいケースも少なくありません。フライト時間が3〜6時間程度の近距離アジアであれば、週末プラス1〜2日の休暇でも十分に満喫できます。移動時間を最小限に抑え、現地での滞在時間を最大化したいという「タイムパフォーマンス(タイパ)」を重視する傾向が、行き先の選定に大きく影響しているのです。
LCCの充実とアクセスの良さ
近年、多くのLCC(格安航空会社)がアジアの主要都市への路線を拡充しており、手頃な価格で気軽に海外へ渡航できる環境が整っています。セールなどを利用すれば、国内旅行と変わらない費用で海外旅行が実現できることも、人気を後押ししています。
国内旅行は「東京」が不動の人気首位
一方、国内旅行に目を向けると、引き続き主要都市が根強い人気を誇っています。
- 1位: 東京
- 2位: 大阪
- 3位: 福岡
- 4位: 沖縄
- 5位: 札幌
首都・東京が首位を維持し、食や文化、リゾート、自然など、それぞれに明確な魅力を持つ大都市が名を連ねました。これらの都市は交通の便が良く、観光インフラが整備されているため、誰でも計画を立てやすく、安心して旅行を楽しめる点が支持されています。
訪日客にも人気の日本の主要都市
興味深いことに、このランキングは訪日外国人観光客の人気旅行先とも重なります。アゴダの同調査によると、訪日客に人気の旅行先トップ5は東京、大阪、京都、福岡、沖縄でした。国内外の旅行者が同じ都市に集中していることは、日本の大都市が持つ普遍的な魅力を証明すると同時に、観光客の集中による混雑や宿泊費の高騰といった課題も示唆しています。
予測される今後の旅行トレンドと影響
今回の調査結果から、今後の旅行業界にはいくつかの変化が予測されます。
- アジア路線のさらなる活性化: 航空会社は需要の高い近距離アジア路線の増便や、新たな就航地の開拓をさらに進める可能性があります。旅行会社も、短期間で楽しめるアジア向けのパッケージツアーや現地オプショナルツアーを強化していくでしょう。
- 「コト消費」へのシフト: 限られた時間と予算の中で満足度を高めるため、旅行者は単なる観光だけでなく、グルメ、文化体験、ウェルネスといった「そこでしかできない体験(コト消費)」をより重視するようになります。個性的で付加価値の高い旅行プランの需要が高まることが予想されます。
- 国内旅行の多様化と地方分散: 主要都市の人気が続く一方で、オーバーツーリズムを避ける動きや、よりユニークな体験を求めて地方へ足を運ぶ旅行者も増えていくと考えられます。今後は、これまであまり注目されてこなかった地方都市の魅力発信が、旅行業界の新たな鍵となるかもしれません。
2026年の春休みは、円安やタイパ志向を背景に、賢く、効率的に旅を楽しむスタイルが主流となりそうです。ご自身の予算や日数に合わせて、満足度の高い旅を計画してみてはいかがでしょうか。

